JPH11309317A - バグフィルタ - Google Patents
バグフィルタInfo
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- JPH11309317A JPH11309317A JP10118736A JP11873698A JPH11309317A JP H11309317 A JPH11309317 A JP H11309317A JP 10118736 A JP10118736 A JP 10118736A JP 11873698 A JP11873698 A JP 11873698A JP H11309317 A JPH11309317 A JP H11309317A
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- JP
- Japan
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- exhaust gas
- bag filter
- filter cloth
- diameter
- treating agent
- Prior art date
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- Pending
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 排ガス中のばいじんとガス状有害物質を同時
に処理可能で、かつガス状有害物質の処理性能を永続さ
せることができるバグフィルタを提供する。 【解決手段】 織布又は不織布からなるバグフィルタ濾
布１に微粒子状の排ガス処理剤２を担持する。この濾布
１の片面又は両面に、微粒子状の排ガス処理剤２の直径
よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜５を密着させ
る。
に処理可能で、かつガス状有害物質の処理性能を永続さ
せることができるバグフィルタを提供する。 【解決手段】 織布又は不織布からなるバグフィルタ濾
布１に微粒子状の排ガス処理剤２を担持する。この濾布
１の片面又は両面に、微粒子状の排ガス処理剤２の直径
よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜５を密着させ
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ焼却設備
等に設置されるバグフィルタに係り、特に、濾布中に微
粒子状の触媒や吸着剤それに中和剤などの排ガス処理剤
が担持されたバグフィルタの構成に関する。
等に設置されるバグフィルタに係り、特に、濾布中に微
粒子状の触媒や吸着剤それに中和剤などの排ガス処理剤
が担持されたバグフィルタの構成に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、都市ごみ焼却設備等に設置される
バグフィルタは、主に排ガス中のばいじん除去手段とし
て利用されていたが、近年に至ってばいじんのみならず
排ガス中に含まれる窒素酸化物（ＮＯｘ）やダイオキシ
ン等のガス状有害物質の除去にも適した高機能型のバグ
フィルタが種々提案されている。
バグフィルタは、主に排ガス中のばいじん除去手段とし
て利用されていたが、近年に至ってばいじんのみならず
排ガス中に含まれる窒素酸化物（ＮＯｘ）やダイオキシ
ン等のガス状有害物質の除去にも適した高機能型のバグ
フィルタが種々提案されている。
【０００３】例えば特開平７−２０４４６６号公報に
は、化学合成繊維をフェルト状に織りあげた布からなる
バグフィルタに微粒子状の触媒を担持させた触媒バグフ
ィルタが記載されている。一方、特開平１−２５８７４
６号公報には、ガラス繊維物フィラメントを織成した布
からなるバグフィルタに触媒成分である微粒子状のＴｉ
Ｏ2 やＶ2Ｏxを担持させた触媒バグフィルタが記載され
ている。
は、化学合成繊維をフェルト状に織りあげた布からなる
バグフィルタに微粒子状の触媒を担持させた触媒バグフ
ィルタが記載されている。一方、特開平１−２５８７４
６号公報には、ガラス繊維物フィラメントを織成した布
からなるバグフィルタに触媒成分である微粒子状のＴｉ
Ｏ2 やＶ2Ｏxを担持させた触媒バグフィルタが記載され
ている。
【０００４】これらの触媒バグフィルタによると、図３
に示すように、バグフィルタ濾布１にてばいじん等の固
形物質４を捕集できると共に、バグフィルタ濾布１を通
過する排ガス中のガス状有害物質を当該濾布１を構成す
る繊維又はフィラメント３に担持させた微粒子状の触媒
２を利用して除去することができるので、有害物質の除
去を効率的に行うことができる。
に示すように、バグフィルタ濾布１にてばいじん等の固
形物質４を捕集できると共に、バグフィルタ濾布１を通
過する排ガス中のガス状有害物質を当該濾布１を構成す
る繊維又はフィラメント３に担持させた微粒子状の触媒
２を利用して除去することができるので、有害物質の除
去を効率的に行うことができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バグフィル
タは、定期的に又は濾布に所定量のばいじんが付着した
ことを検知して逆洗処理され、ばいじんを含むバグフィ
ルタに付着した固形物の払い落しが行われる。バグフィ
ルタの逆洗は、図４に示すように、バグフィルタ濾布１
の内側からエアジェットパルスを吹き付けることによっ
て行われるので、微粒子状の触媒２を濾布１内に固定す
る手段を有しない従来の触媒バグフィルタにおいては、
同図に示すように、当該エアジェットパルスの吹き付け
力によってバグフィルタ濾布１中に担持された微粒子状
の触媒２がバグフィルタ濾布１から脱落しやすく、逆洗
回数が多くなるほど脱硝能力等が低下する。
タは、定期的に又は濾布に所定量のばいじんが付着した
ことを検知して逆洗処理され、ばいじんを含むバグフィ
ルタに付着した固形物の払い落しが行われる。バグフィ
ルタの逆洗は、図４に示すように、バグフィルタ濾布１
の内側からエアジェットパルスを吹き付けることによっ
て行われるので、微粒子状の触媒２を濾布１内に固定す
る手段を有しない従来の触媒バグフィルタにおいては、
同図に示すように、当該エアジェットパルスの吹き付け
力によってバグフィルタ濾布１中に担持された微粒子状
の触媒２がバグフィルタ濾布１から脱落しやすく、逆洗
回数が多くなるほど脱硝能力等が低下する。
【０００６】また、従来の触媒バグフィルタは、図３及
び図４に示すように、小径のばいじん４がバグフィルタ
濾布１の内部にまで侵入し、微粒子状の触媒２の表面に
凝集するので、バグフィルタの運転時間が長くなるほど
触媒２の有効反応表面積が減少し、この点からも脱硝能
力等が経時的に低下する。
び図４に示すように、小径のばいじん４がバグフィルタ
濾布１の内部にまで侵入し、微粒子状の触媒２の表面に
凝集するので、バグフィルタの運転時間が長くなるほど
触媒２の有効反応表面積が減少し、この点からも脱硝能
力等が経時的に低下する。
【０００７】なお、前記においては、濾布１に触媒２を
担持したバグフィルタを例にとって説明したが、濾布１
に吸着剤や中和剤などの他の微粒子状排ガス処理剤を担
持したバグフィルタ或いはこれら微粒子状の触媒と他の
微粒子状排ガス処理剤を併せて担持したバグフィルタに
ついても同様の不都合がある。
担持したバグフィルタを例にとって説明したが、濾布１
に吸着剤や中和剤などの他の微粒子状排ガス処理剤を担
持したバグフィルタ或いはこれら微粒子状の触媒と他の
微粒子状排ガス処理剤を併せて担持したバグフィルタに
ついても同様の不都合がある。
【０００８】本発明は、このような従来技術の不備を解
消するためになされたものであって、その課題とすると
ころは、ごみ焼却炉排ガス中のばいじんとガス状有害物
質とを同時に処理することができ、かつガス状有害物質
の処理性能を永続させることができるバグフィルタを提
供することにある。
消するためになされたものであって、その課題とすると
ころは、ごみ焼却炉排ガス中のばいじんとガス状有害物
質とを同時に処理することができ、かつガス状有害物質
の処理性能を永続させることができるバグフィルタを提
供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的を
達成するため、織布又は不織布からなる濾布内に微粒子
状の排ガス処理剤を担持してなるバグフィルタにおい
て、前記濾布の片面又は両面に、前記微粒子状の排ガス
処理剤の直径よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜を
密着させるという構成にした。
達成するため、織布又は不織布からなる濾布内に微粒子
状の排ガス処理剤を担持してなるバグフィルタにおい
て、前記濾布の片面又は両面に、前記微粒子状の排ガス
処理剤の直径よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜を
密着させるという構成にした。
【００１０】前記多孔質体膜に形成される微細孔の直径
は、排ガスの通過を害しない範囲で可能な限り小さくす
ることが好ましく、前記濾布内に侵入可能なばいじんの
直径よりも小径にすることが特に好ましい。濾布の片面
に多孔質体膜を密着させる場合には、濾布の外面側、即
ち排ガスの導入面側に多孔質体膜を密着させる。
は、排ガスの通過を害しない範囲で可能な限り小さくす
ることが好ましく、前記濾布内に侵入可能なばいじんの
直径よりも小径にすることが特に好ましい。濾布の片面
に多孔質体膜を密着させる場合には、濾布の外面側、即
ち排ガスの導入面側に多孔質体膜を密着させる。
【００１１】濾布の表面に当該濾布に担持された排ガス
処理剤の直径よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜を
密着すると、逆洗時にエアジェットパルスの吹き付け力
を受けても濾布から排ガス処理剤が脱落しないか脱落し
にくくなるので、排ガス処理剤の効果を永続させること
ができる。即ち、濾布の表裏両面に多孔質体膜を密着し
た場合には、摩耗又は破壊によって小径化したものを除
いて排ガス処理剤の脱落が防止される。また、濾布の外
面にのみ多孔質体膜を密着した場合にも、エアジェット
パルスの吹き付けは図２に示すように濾布の内面側、即
ち多孔質体膜が形成されていない側から行われるので、
ほとんどの排ガス処理剤は多孔質体膜によって停止さ
れ、系外への脱落が防止される。
処理剤の直径よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜を
密着すると、逆洗時にエアジェットパルスの吹き付け力
を受けても濾布から排ガス処理剤が脱落しないか脱落し
にくくなるので、排ガス処理剤の効果を永続させること
ができる。即ち、濾布の表裏両面に多孔質体膜を密着し
た場合には、摩耗又は破壊によって小径化したものを除
いて排ガス処理剤の脱落が防止される。また、濾布の外
面にのみ多孔質体膜を密着した場合にも、エアジェット
パルスの吹き付けは図２に示すように濾布の内面側、即
ち多孔質体膜が形成されていない側から行われるので、
ほとんどの排ガス処理剤は多孔質体膜によって停止さ
れ、系外への脱落が防止される。
【００１２】また、このように濾布の表面に多孔質体膜
を密着すると、多孔質体膜に形成される微細孔の大きさ
を調整することによって濾布内へのばいじんの侵入を減
少することができるので、排ガス処理剤の表面へのばい
じんの凝集が緩和され、排ガス処理剤の有効反応表面積
の減少による排ガス処理効果の劣化を防止することがで
きる。
を密着すると、多孔質体膜に形成される微細孔の大きさ
を調整することによって濾布内へのばいじんの侵入を減
少することができるので、排ガス処理剤の表面へのばい
じんの凝集が緩和され、排ガス処理剤の有効反応表面積
の減少による排ガス処理効果の劣化を防止することがで
きる。
【００１３】よって、これらの相乗的な効果によって、
触媒や吸着剤等の排ガス処理剤が濾布に担持された高機
能型バグフィルタの実用性をより一層高めることができ
る。
触媒や吸着剤等の排ガス処理剤が濾布に担持された高機
能型バグフィルタの実用性をより一層高めることができ
る。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバグフィルタ
の一実施形態例を、図１及び図２に基づいて説明する。
図１は本実施形態例に係るバグフィルタの排ガス処理時
の状態を示す要部断面図、図２は本実施形態例に係るバ
グフィルタの逆洗時の状態を示す要部断面図である。
の一実施形態例を、図１及び図２に基づいて説明する。
図１は本実施形態例に係るバグフィルタの排ガス処理時
の状態を示す要部断面図、図２は本実施形態例に係るバ
グフィルタの逆洗時の状態を示す要部断面図である。
【００１５】これらの図から明らかなように、本例のバ
グフィルタは、触媒、吸着剤それに中和剤などの微粒子
状の排ガス処理剤２が繊維又はフィラメント３中に担持
されたバグフィルタ濾布１の排ガス導入側の面に、多孔
質体膜５を密着してなる。
グフィルタは、触媒、吸着剤それに中和剤などの微粒子
状の排ガス処理剤２が繊維又はフィラメント３中に担持
されたバグフィルタ濾布１の排ガス導入側の面に、多孔
質体膜５を密着してなる。
【００１６】バグフィルタ濾布１は、微粒子状の排ガス
処理剤を担持することができかつ多孔質体膜を密着させ
ることができるものであれば、公知に属する任意の織布
又は不織布からなる濾布材料を用いることができるが、
これらの特性に優れることから、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ四フッ化エチレン
製の不織布が特に好適である。
処理剤を担持することができかつ多孔質体膜を密着させ
ることができるものであれば、公知に属する任意の織布
又は不織布からなる濾布材料を用いることができるが、
これらの特性に優れることから、ポリフェニレンスルフ
ィド、ポリイミド、ポリアミド、ポリ四フッ化エチレン
製の不織布が特に好適である。
【００１７】一方、多孔質体膜５としては、バグフィル
タ濾布１に担持される微粒子状の排ガス処理剤の直径よ
りも小径の微細孔を有しかつある程度の耐熱性を有する
ものであれば、公知に属する任意の多孔質体膜を用いる
ことができるが、これらの特性に優れることから、ポリ
四フッ化エチレンの多孔質体膜が特に好適である。な
お、当該多孔質体膜５に形成される微細孔の直径は、排
ガスの通過を害しない範囲で可能な限り小さいことが好
ましく、前記バグフィルタ濾布１内に侵入可能な大きさ
のばいじんの直径よりも小径にすることが特に好まし
い。
タ濾布１に担持される微粒子状の排ガス処理剤の直径よ
りも小径の微細孔を有しかつある程度の耐熱性を有する
ものであれば、公知に属する任意の多孔質体膜を用いる
ことができるが、これらの特性に優れることから、ポリ
四フッ化エチレンの多孔質体膜が特に好適である。な
お、当該多孔質体膜５に形成される微細孔の直径は、排
ガスの通過を害しない範囲で可能な限り小さいことが好
ましく、前記バグフィルタ濾布１内に侵入可能な大きさ
のばいじんの直径よりも小径にすることが特に好まし
い。
【００１８】前記バグフィルタ濾布１に対する前記多孔
質体膜５の密着方法としては、公知に属する任意のラミ
ネート方法を採ることができるが、バグフィルタ濾布１
に対する多孔質体膜５の密着力が強いことから、熱圧着
が最も好適である。
質体膜５の密着方法としては、公知に属する任意のラミ
ネート方法を採ることができるが、バグフィルタ濾布１
に対する多孔質体膜５の密着力が強いことから、熱圧着
が最も好適である。
【００１９】本実施形態例のバグフィルタは、バグフィ
ルタ濾布１の排ガス導入側の面に多孔質体膜５を密着し
たので、図１に示すように、排ガス中のばいじん４が多
孔質体膜５の表面にのみ堆積し、バグフィルタ濾布１内
へのばいじん４の侵入が防止される。よって、バグフィ
ルタ濾布１に担持された排ガス処理剤２へのばいじんの
凝集が防止又は緩和され、排ガス処理剤の有効反応表面
積の減少による排ガス処理効果の劣化が緩和又は防止さ
れる。
ルタ濾布１の排ガス導入側の面に多孔質体膜５を密着し
たので、図１に示すように、排ガス中のばいじん４が多
孔質体膜５の表面にのみ堆積し、バグフィルタ濾布１内
へのばいじん４の侵入が防止される。よって、バグフィ
ルタ濾布１に担持された排ガス処理剤２へのばいじんの
凝集が防止又は緩和され、排ガス処理剤の有効反応表面
積の減少による排ガス処理効果の劣化が緩和又は防止さ
れる。
【００２０】多孔質体膜５の表面に堆積したばいじん４
は、図２に示すように、バグフィルタ濾布１の内側から
エアジェットパルスを吹き付けることによって適宜払い
落される。このとき、バグフィルタ濾布１に担持された
排ガス処理剤２は、エアジェットパルスの吹き付け力に
よって一部がバグフィルタ濾布１の厚み方向に移動する
が、バグフィルタ濾布１の排ガス導入側の面に設けられ
た多孔質体膜５によって脱落が防止される。したがっ
て、排ガス処理剤２の担持量の減少による排ガス処理効
果の劣化が緩和又は防止される。
は、図２に示すように、バグフィルタ濾布１の内側から
エアジェットパルスを吹き付けることによって適宜払い
落される。このとき、バグフィルタ濾布１に担持された
排ガス処理剤２は、エアジェットパルスの吹き付け力に
よって一部がバグフィルタ濾布１の厚み方向に移動する
が、バグフィルタ濾布１の排ガス導入側の面に設けられ
た多孔質体膜５によって脱落が防止される。したがっ
て、排ガス処理剤２の担持量の減少による排ガス処理効
果の劣化が緩和又は防止される。
【００２１】バグフィルタ濾布１の表裏両面に多孔質体
膜５を密着した場合には、これらの効果をより一層高め
ることができる。
膜５を密着した場合には、これらの効果をより一層高め
ることができる。
【００２２】以下に、より具体的な実施例と比較例を掲
げ、本発明の効果を明らかにする。
げ、本発明の効果を明らかにする。
【００２３】〔実施例１〕ポリイミド製バグフィルタ
（直径１０ｃｍ、長さ１ｍ）の外面にポリ四フッ化エチ
レン製の多孔質体膜を熱圧着したものを粒径１μｍ以下
の酸化チタン系触媒（ＴｉＯ2／ＭｏＯ3／Ｖ2Ｏ5）の水
スラリに浸漬し、当該スラリを前記バグフィルタに十分
に浸漬させた。次いで、前記バグフィルタを前記スラリ
から引き上げて１２０℃の温度で乾燥した後、多孔質体
膜の外面に付着した触媒粒子を除去して試験用バグフィ
ルタとした。この試験用バグフィルタの触媒担持量は、
４２６ｇ／ｍ2 であった。
（直径１０ｃｍ、長さ１ｍ）の外面にポリ四フッ化エチ
レン製の多孔質体膜を熱圧着したものを粒径１μｍ以下
の酸化チタン系触媒（ＴｉＯ2／ＭｏＯ3／Ｖ2Ｏ5）の水
スラリに浸漬し、当該スラリを前記バグフィルタに十分
に浸漬させた。次いで、前記バグフィルタを前記スラリ
から引き上げて１２０℃の温度で乾燥した後、多孔質体
膜の外面に付着した触媒粒子を除去して試験用バグフィ
ルタとした。この試験用バグフィルタの触媒担持量は、
４２６ｇ／ｍ2 であった。
【００２４】バグフィルタ試験装置に前記のようにして
作製された試験用バグフィルタを取り付け、以下に示す
（１）の条件で初期脱硝性能を測定すると共に、（２）
の条件でエアジェットパルス逆洗の加速試験を行い、触
媒の担持量の変化及びＮＯｘ除去率の変化を測定した。
作製された試験用バグフィルタを取り付け、以下に示す
（１）の条件で初期脱硝性能を測定すると共に、（２）
の条件でエアジェットパルス逆洗の加速試験を行い、触
媒の担持量の変化及びＮＯｘ除去率の変化を測定した。
【００２５】（１）ＮＯｘ測定条件： フィルタガス流量；１ｍ／ｍｉｎ ＮＨ3／ＮＯｘ比 ；１ バグフィルタ温度；２００℃ ＮＯｘ入口濃度 ；１４８ｐｐｍ Ｏ2 ；１２体積％ Ｈ2Ｏ ； ６体積％ （２）エアジェットパルス逆洗加速試験： パルス圧；２ｋｇ／ｃｍ2 パルス間隔時間；４分 本実施例に係るバグフィルタの初期のＮＯｘ除去率は７
８％であった。逆洗を３０００回繰り返した後の触媒担
持量は４０２ｇ／ｍ2 であり、このときのＮＯｘ除去率
は７８％であった。また、逆洗を９０００回繰り返した
後の触媒担持量は３８４ｇ／ｍ2 であり、このときのＮ
Ｏｘ除去率は７７％であった。
８％であった。逆洗を３０００回繰り返した後の触媒担
持量は４０２ｇ／ｍ2 であり、このときのＮＯｘ除去率
は７８％であった。また、逆洗を９０００回繰り返した
後の触媒担持量は３８４ｇ／ｍ2 であり、このときのＮ
Ｏｘ除去率は７７％であった。
【００２６】〔実施例２〕面積が約０．４ｍ2 のポリイ
ミド製濾布に実施例１と同様の方法で実施例１と同じ触
媒を担持させ、表面に付着した触媒粒子を除去した後、
その表裏両面にポリ四フッ化エチレン製の多孔質体膜を
熱圧着した。次いで、この濾布を用いて直径が１０ｃｍ
で長さが１ｍの試験用バグフィルタを作製した。この試
験用バグフィルタの触媒の担持量は、４３８ｇ／ｍ2 で
あった。
ミド製濾布に実施例１と同様の方法で実施例１と同じ触
媒を担持させ、表面に付着した触媒粒子を除去した後、
その表裏両面にポリ四フッ化エチレン製の多孔質体膜を
熱圧着した。次いで、この濾布を用いて直径が１０ｃｍ
で長さが１ｍの試験用バグフィルタを作製した。この試
験用バグフィルタの触媒の担持量は、４３８ｇ／ｍ2 で
あった。
【００２７】バグフィルタ試験装置に前記のようにして
作製された試験用バグフィルタを取り付け、上記
（１），（２）の条件で初期脱硝性能とエアジェットパ
ルス逆洗の加速試験とを行った。
作製された試験用バグフィルタを取り付け、上記
（１），（２）の条件で初期脱硝性能とエアジェットパ
ルス逆洗の加速試験とを行った。
【００２８】本実施例に係るバグフィルタの初期のＮＯ
ｘ除去率は８２％であった。逆洗を２９４０回繰り返し
た後の触媒担持量は４３４ｇ／ｍ2 であり、このときの
ＮＯｘ除去率は８２％であった。また、逆洗を１０２０
０回繰り返した後の触媒担持量は４２５ｇ／ｍ2 であ
り、このときのＮＯｘ除去率は８１％であった。
ｘ除去率は８２％であった。逆洗を２９４０回繰り返し
た後の触媒担持量は４３４ｇ／ｍ2 であり、このときの
ＮＯｘ除去率は８２％であった。また、逆洗を１０２０
０回繰り返した後の触媒担持量は４２５ｇ／ｍ2 であ
り、このときのＮＯｘ除去率は８１％であった。
【００２９】〔比較例１〕ポリイミド製バグフィルタ
（直径１０ｃｍ、長さ１ｍ）に実施例１と同様の方法で
実施例１と同じ触媒を担持させ、比較例に係る試験用バ
グフィルタとした。この試験用バグフィルタの触媒の担
持量は、４１７ｇ／ｍ2 であった。
（直径１０ｃｍ、長さ１ｍ）に実施例１と同様の方法で
実施例１と同じ触媒を担持させ、比較例に係る試験用バ
グフィルタとした。この試験用バグフィルタの触媒の担
持量は、４１７ｇ／ｍ2 であった。
【００３０】バグフィルタ試験装置に前記のようにして
作製された試験用バグフィルタを取り付け、上記
（１），（２）の条件で初期脱硝性能とエアジェットパ
ルス逆洗の加速試験とを行った。
作製された試験用バグフィルタを取り付け、上記
（１），（２）の条件で初期脱硝性能とエアジェットパ
ルス逆洗の加速試験とを行った。
【００３１】本比較例に係るバグフィルタの初期のＮＯ
ｘ除去率は７８％であった。逆洗を３０１０回繰り返し
た後の触媒担持量は３０４ｇ／ｍ2 であり、このときの
ＮＯｘ除去率は６９％であった。また、逆洗を１００５
０回繰り返した後の触媒担持量は２５２ｇ／ｍ2 であ
り、このときのＮＯｘ除去率は６２％であった。
ｘ除去率は７８％であった。逆洗を３０１０回繰り返し
た後の触媒担持量は３０４ｇ／ｍ2 であり、このときの
ＮＯｘ除去率は６９％であった。また、逆洗を１００５
０回繰り返した後の触媒担持量は２５２ｇ／ｍ2 であ
り、このときのＮＯｘ除去率は６２％であった。
【００３２】これらの試験結果から明らかなように、実
施例１，２に係るバグフィルタは、いずれも比較例に係
るバグフィルタに比べて、触媒担持量の減少率が低く、
かつ脱硝性能の低下率も低かった。特に、バグフィルタ
の表裏両面にポリ四フッ化エチレン製の多孔質体膜を熱
圧着した実施例２に係るバグフィルタは、触媒担持量及
びかつ脱硝性能がほとんど低下せず、きわめて良好な耐
久性を有していることが判った。
施例１，２に係るバグフィルタは、いずれも比較例に係
るバグフィルタに比べて、触媒担持量の減少率が低く、
かつ脱硝性能の低下率も低かった。特に、バグフィルタ
の表裏両面にポリ四フッ化エチレン製の多孔質体膜を熱
圧着した実施例２に係るバグフィルタは、触媒担持量及
びかつ脱硝性能がほとんど低下せず、きわめて良好な耐
久性を有していることが判った。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バグフィルタ濾布の片面又は両面に当該バグフィルタ濾
布に担持された排ガス処理剤の直径よりも小径の微細孔
を有する多孔質体膜を密着したので、逆洗時におけるバ
グフィルタ濾布からの排ガス処理剤の脱落を減少又は防
止できる。また、排ガス処理時におけるバグフィルタ濾
布内へのばいじんの侵入を減少又は防止できるので、排
ガス処理剤の表面へのばいじんの凝集が緩和され、排ガ
ス処理剤の有効反応表面積の減少による排ガス処理効果
の劣化を緩和又は防止することができる。よって、これ
らの相乗的な効果によって、触媒や吸着剤等の排ガス処
理剤が濾布に担持された高機能型バグフィルタの実用性
をより一層高めることができる。
バグフィルタ濾布の片面又は両面に当該バグフィルタ濾
布に担持された排ガス処理剤の直径よりも小径の微細孔
を有する多孔質体膜を密着したので、逆洗時におけるバ
グフィルタ濾布からの排ガス処理剤の脱落を減少又は防
止できる。また、排ガス処理時におけるバグフィルタ濾
布内へのばいじんの侵入を減少又は防止できるので、排
ガス処理剤の表面へのばいじんの凝集が緩和され、排ガ
ス処理剤の有効反応表面積の減少による排ガス処理効果
の劣化を緩和又は防止することができる。よって、これ
らの相乗的な効果によって、触媒や吸着剤等の排ガス処
理剤が濾布に担持された高機能型バグフィルタの実用性
をより一層高めることができる。
【図１】実施形態例に係るバグフィルタの排ガス処理時
の状態を示す要部断面図である。
の状態を示す要部断面図である。
【図２】実施形態例に係るバグフィルタの逆洗時の状態
を示す要部断面図である。
を示す要部断面図である。
【図３】従来例に係るバグフィルタの排ガス処理時の状
態を示す要部断面図である。
態を示す要部断面図である。
【図４】従来例に係るバグフィルタの逆洗時の状態を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
１ バグフィルタ濾布 ２ 排ガス処理剤 ３ 繊維又はフィラメント ４ ばいじん ５ 多孔質体膜
Claims (2)
- 【請求項１】 織布又は不織布からなる濾布内に微粒子
状の排ガス処理剤を担持してなるバグフィルタにおい
て、前記濾布の片面又は両面に、前記微粒子状の排ガス
処理剤の直径よりも小径の微細孔を有する多孔質体膜を
密着させたことを特徴とするバグフィルタ。 - 【請求項２】 請求項１に記載のバグフィルタにおい
て、前記多孔質体膜に形成される微細孔の直径を、前記
濾布内に侵入可能なばいじんの直径よりも小径にしたこ
とを特徴とするバグフィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10118736A JPH11309317A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | バグフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10118736A JPH11309317A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | バグフィルタ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11309317A true JPH11309317A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=14743808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10118736A Pending JPH11309317A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | バグフィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11309317A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002011312A (ja) * | 2000-06-29 | 2002-01-15 | Nitto Denko Corp | 焼却炉排ガス処理フィルター及びその製造方法 |
| JP2002210316A (ja) * | 2001-01-19 | 2002-07-30 | Toray Coatex Co Ltd | フィルターバグメディアおよびこれを用いてなるフィルターバグ |
| JP2006007055A (ja) * | 2004-06-24 | 2006-01-12 | Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd | 多孔質膜付触媒バグフィルタの製造方法 |
| CN106362489A (zh) * | 2016-10-08 | 2017-02-01 | 浙江宇邦滤材科技有限公司 | 一种防油针刺滤袋的加工工艺 |
| CN109091956A (zh) * | 2018-10-15 | 2018-12-28 | 安徽元琛环保科技股份有限公司 | 一种基于陶瓷纤维的除尘脱硝一体化滤料的制备方法 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10118736A patent/JPH11309317A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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