JPH11267432A - 排ガス処理装置 - Google Patents
排ガス処理装置Info
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- JPH11267432A JPH11267432A JP10076959A JP7695998A JPH11267432A JP H11267432 A JPH11267432 A JP H11267432A JP 10076959 A JP10076959 A JP 10076959A JP 7695998 A JP7695998 A JP 7695998A JP H11267432 A JPH11267432 A JP H11267432A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- activated carbon
- bag filter
- filter
- exhaust gas
- filter cloth
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Filtering Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 特に都市ゴミ焼却施設や産業廃棄物焼却施設
から排出される排ガスを処理してフライアッシュ等を濾
過すると共に、排ガス中に含有するダイオキシン類、Ｐ
ＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有害物質を除去するのに好適
な排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 パルスジェット式払い落とし装置を具備
したバグフィルターにおいて、前記バグフィルターの排
ガスの排出側に、バグフィルター濾布２の面から中心部
方向の通気口８を有する活性炭フィルター４を設置し
た。
から排出される排ガスを処理してフライアッシュ等を濾
過すると共に、排ガス中に含有するダイオキシン類、Ｐ
ＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有害物質を除去するのに好適
な排ガス処理装置を提供する。 【解決手段】 パルスジェット式払い落とし装置を具備
したバグフィルターにおいて、前記バグフィルターの排
ガスの排出側に、バグフィルター濾布２の面から中心部
方向の通気口８を有する活性炭フィルター４を設置し
た。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に都市ゴミ焼却
施設や産業廃棄物焼却施設から排出される排ガスをバグ
フィルターで処理してフライアッシュ等を濾過すると共
に、排ガス中に含有するダイオキシン類、ＰＣＢ、ＮＯ
x 及び水銀等の有害物質を除去するのに好適な排ガス処
理装置に関するものである。
施設や産業廃棄物焼却施設から排出される排ガスをバグ
フィルターで処理してフライアッシュ等を濾過すると共
に、排ガス中に含有するダイオキシン類、ＰＣＢ、ＮＯ
x 及び水銀等の有害物質を除去するのに好適な排ガス処
理装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】都市ゴミ焼却施設や産業廃棄物焼却施設
から排出される排ガス中には、微量ではあるがダイオキ
シン類、ＰＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有害物を含有す
る。これらの有害物質を排ガス中から除去することは、
環境を保全する上で極めて重要である。
から排出される排ガス中には、微量ではあるがダイオキ
シン類、ＰＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有害物を含有す
る。これらの有害物質を排ガス中から除去することは、
環境を保全する上で極めて重要である。
【０００３】都市ゴミ焼却施設や産業廃棄物焼却施設に
は、排ガス中のフライアッシュを除去するために、バグ
フィルター、電気集塵機等の集塵装置が使用されてい
る。近年、ダイオキシン類排出低減の規制から、 200℃
以下でのバグフィルターの排ガス処理がガイドラインと
して提唱されている。さらに、バグフィルターの前段で
消石灰や粉末状の活性炭／コークスを噴霧して、ダイオ
キシン類がバグフィルターに捕捉されるようになってい
る（特開平７−２０４４３２号公報）。しかしながら、
バグフィルター前段で粉末状の活性炭を噴霧する方法で
は、吸着材が多量に必要であり、かつダイオキシン類の
除去率は80〜99％程度とばらつきが大きく、ダイオキシ
ン類の濃度を 0.1ng-TEQ/Nm3以下に抑えるためには、そ
の他の処理方法を検討しなければならない。
は、排ガス中のフライアッシュを除去するために、バグ
フィルター、電気集塵機等の集塵装置が使用されてい
る。近年、ダイオキシン類排出低減の規制から、 200℃
以下でのバグフィルターの排ガス処理がガイドラインと
して提唱されている。さらに、バグフィルターの前段で
消石灰や粉末状の活性炭／コークスを噴霧して、ダイオ
キシン類がバグフィルターに捕捉されるようになってい
る（特開平７−２０４４３２号公報）。しかしながら、
バグフィルター前段で粉末状の活性炭を噴霧する方法で
は、吸着材が多量に必要であり、かつダイオキシン類の
除去率は80〜99％程度とばらつきが大きく、ダイオキシ
ン類の濃度を 0.1ng-TEQ/Nm3以下に抑えるためには、そ
の他の処理方法を検討しなければならない。
【０００４】また、バグフィルターによる排ガス処理に
は、吊り下げ型の円筒状濾布が汎用的に使用されてお
り、堆積したダストの払い落とし方法としては、濾布内
側から圧縮空気を噴射して付着ダストを払い落とすパル
スジェット方式が多く使用されている。このようなバグ
フィルターの排ガスの排出側に、バグフィルターに沿っ
て活性炭フィルターを配置した排ガス処理装置が、特開
平５−３２９３１６号公報、特開平６−５８５２４号公
報に記載されている。バグフィルターに沿って活性炭フ
ィルターを配置することにより、省スペースで、ダイオ
キシン類等の有害物質を有効に除去することが可能であ
る。しかし、有害物質の除去効率を向上させ、フィルタ
ーの交換頻度を少なくするには、活性炭フィルターの濾
布部分を厚くする必要があり、パルスジェットによるダ
ストの払い落とし効率が低下する。活性炭フィルターの
濾布部分を薄くすると、排ガスとの接触時間が短くな
り、有害物質の除去効率が低下する。また、活性炭フィ
ルターは、バグフィルター構成素材に比較すると、かな
り機械的強度が低いため、繰り返し払い落としを行うこ
とにより、活性炭フィルター部分が破損するといった問
題が生じる。
は、吊り下げ型の円筒状濾布が汎用的に使用されてお
り、堆積したダストの払い落とし方法としては、濾布内
側から圧縮空気を噴射して付着ダストを払い落とすパル
スジェット方式が多く使用されている。このようなバグ
フィルターの排ガスの排出側に、バグフィルターに沿っ
て活性炭フィルターを配置した排ガス処理装置が、特開
平５−３２９３１６号公報、特開平６−５８５２４号公
報に記載されている。バグフィルターに沿って活性炭フ
ィルターを配置することにより、省スペースで、ダイオ
キシン類等の有害物質を有効に除去することが可能であ
る。しかし、有害物質の除去効率を向上させ、フィルタ
ーの交換頻度を少なくするには、活性炭フィルターの濾
布部分を厚くする必要があり、パルスジェットによるダ
ストの払い落とし効率が低下する。活性炭フィルターの
濾布部分を薄くすると、排ガスとの接触時間が短くな
り、有害物質の除去効率が低下する。また、活性炭フィ
ルターは、バグフィルター構成素材に比較すると、かな
り機械的強度が低いため、繰り返し払い落としを行うこ
とにより、活性炭フィルター部分が破損するといった問
題が生じる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、ダイオキシン類等の有害物質を除去するため
に、省スペースで高い有害物質除去率を有すると共に、
交換頻度を少なくしてもバグフィルターとしての能力を
低減させることなく運転が可能な排ガス処理装置を提供
することを技術的な課題とするものである。
を解決し、ダイオキシン類等の有害物質を除去するため
に、省スペースで高い有害物質除去率を有すると共に、
交換頻度を少なくしてもバグフィルターとしての能力を
低減させることなく運転が可能な排ガス処理装置を提供
することを技術的な課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、次の構成を有するものであ
る。 (1) パルスジェット式払い落とし装置を具備したバグフ
ィルターにおいて、前記バグフィルターの排ガスの排出
側に、バグフィルター濾布面から中心部方向の通気口を
有する活性炭フィルターを設置したことを特徴とする排
ガス処理装置。 (2) 活性炭フィルターの主成分が繊維状活性炭である上
記(1) 記載の排ガス処理装置。
題を解決するために鋭意研究した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、次の構成を有するものであ
る。 (1) パルスジェット式払い落とし装置を具備したバグフ
ィルターにおいて、前記バグフィルターの排ガスの排出
側に、バグフィルター濾布面から中心部方向の通気口を
有する活性炭フィルターを設置したことを特徴とする排
ガス処理装置。 (2) 活性炭フィルターの主成分が繊維状活性炭である上
記(1) 記載の排ガス処理装置。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図１は、本発明の排ガス処理装置の一実施態様
を示す概略縦断面図である。図１において、焼却炉から
排出され、洗煙装置等で処理された排ガス１は、支持枠
３で支持された略円筒状のバグフィルター濾布２の外側
から流入する。そして、バグフィルター濾布２により濾
過され、ダスト及びダイオキシン類が低減する。次い
で、活性炭フィルター４を通過し、バグフィルター上部
より清浄ガス５が排出される。一方、バグフィルター上
部からダスト払い落とし用のパルスジェット６が間欠的
に吹き込まれ、これによりバグフィルター濾布２が膨ら
みバグフィルター濾布２の外側に付着したダストが払い
落とされる。
明する。図１は、本発明の排ガス処理装置の一実施態様
を示す概略縦断面図である。図１において、焼却炉から
排出され、洗煙装置等で処理された排ガス１は、支持枠
３で支持された略円筒状のバグフィルター濾布２の外側
から流入する。そして、バグフィルター濾布２により濾
過され、ダスト及びダイオキシン類が低減する。次い
で、活性炭フィルター４を通過し、バグフィルター上部
より清浄ガス５が排出される。一方、バグフィルター上
部からダスト払い落とし用のパルスジェット６が間欠的
に吹き込まれ、これによりバグフィルター濾布２が膨ら
みバグフィルター濾布２の外側に付着したダストが払い
落とされる。
【０００８】本発明において、活性炭フィルター４の主
成分は、粉末活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ある
いはこれらの混合物であればよいが、繊維状活性炭は、
特にダイオキシン類等の有害物質の選択的な吸着が可能
であり、また吸着速度が速く、フィルターの交換頻度が
少なく、交換時の取り扱い性も優れているので好まし
い。繊維状活性炭は、ピッチ系、アクリル系、セルロー
ス系、フェノール系などの繊維を原料とし、通常の方法
により不融、賦活処理することにより微細孔を形成した
ものであり、特に、繊維状活性炭の原料に限定されるも
のではない。
成分は、粉末活性炭、粒状活性炭、繊維状活性炭、ある
いはこれらの混合物であればよいが、繊維状活性炭は、
特にダイオキシン類等の有害物質の選択的な吸着が可能
であり、また吸着速度が速く、フィルターの交換頻度が
少なく、交換時の取り扱い性も優れているので好まし
い。繊維状活性炭は、ピッチ系、アクリル系、セルロー
ス系、フェノール系などの繊維を原料とし、通常の方法
により不融、賦活処理することにより微細孔を形成した
ものであり、特に、繊維状活性炭の原料に限定されるも
のではない。
【０００９】また、繊維状活性炭の比表面積は、大きい
程、高い性能が得られるが、実用的には 500〜1500m2/g
のものが好ましく、細孔直径は20オングストローム以
下、細孔容積は0.20〜1.30ml/gのものが好ましい。細孔
直径が20オングストロームを超えると、被吸着物質が吸
着除去され難くなり、有害物質の吸着容量を低減させる
ことになる。
程、高い性能が得られるが、実用的には 500〜1500m2/g
のものが好ましく、細孔直径は20オングストローム以
下、細孔容積は0.20〜1.30ml/gのものが好ましい。細孔
直径が20オングストロームを超えると、被吸着物質が吸
着除去され難くなり、有害物質の吸着容量を低減させる
ことになる。
【００１０】図２は、本発明で使用する活性炭フィルタ
ーの一実施態様を示す斜視図であり、活性炭シート及び
／又は活性炭ボード７を、バグフィルターの中心部から
放射線状に配設し、バグフィルター濾布面から中心部方
向の通気口８を有する略円筒状の構造である。活性炭フ
ィルターの中心部は、パルスジェットによるダスト払い
落としの効率を低下させず、また、通気ガスと活性炭シ
ート／ボード７を効率よく接触させるために、空間部分
を設ることが好ましい。また、活性炭シート／ボードは
平板状に限定されるものではなく、凹凸のあるシート／
ボード、波形状のシート／ボード、穴を有するシート／
ボードも使用することができる。
ーの一実施態様を示す斜視図であり、活性炭シート及び
／又は活性炭ボード７を、バグフィルターの中心部から
放射線状に配設し、バグフィルター濾布面から中心部方
向の通気口８を有する略円筒状の構造である。活性炭フ
ィルターの中心部は、パルスジェットによるダスト払い
落としの効率を低下させず、また、通気ガスと活性炭シ
ート／ボード７を効率よく接触させるために、空間部分
を設ることが好ましい。また、活性炭シート／ボードは
平板状に限定されるものではなく、凹凸のあるシート／
ボード、波形状のシート／ボード、穴を有するシート／
ボードも使用することができる。
【００１１】次に、図３は、本発明で使用する活性炭フ
ィルターの他の実施態様を示す斜視図であり、横幅の異
なる活性炭シート／ボード７をバグフィルターの中心部
から放射線状に配設した、通気口８を有する略円筒状の
構造である。横幅の異なる活性炭シート／ボード７を配
することにより、圧力損失を増大させることなく、か
つ、パルスジェットによるダストの払い落とし効率を低
下させずに、活性炭シート／ボード７を多く充填するこ
とができる。
ィルターの他の実施態様を示す斜視図であり、横幅の異
なる活性炭シート／ボード７をバグフィルターの中心部
から放射線状に配設した、通気口８を有する略円筒状の
構造である。横幅の異なる活性炭シート／ボード７を配
することにより、圧力損失を増大させることなく、か
つ、パルスジェットによるダストの払い落とし効率を低
下させずに、活性炭シート／ボード７を多く充填するこ
とができる。
【００１２】さらに、図４は、本発明で使用する活性炭
フィルターのさらに他の実施態様を示す斜視図である。
活性炭シート／ボード７を、バグフィルターの中心部か
ら放射線状に配設し、前記放射線状に配設した活性炭シ
ート／ボード７と垂直方向にも活性炭シート／ボード９
を配設した、通気口８を有する略円筒状の構造である。
前記垂直方向に配設した活性炭シート／ボード９は、大
きさの異なるドーナツ状の活性炭シート／ボード９を交
互に使用することにより、通気ガスと活性炭シート／ボ
ード７，９との接触が効率よく行われるが、このような
構造に限定されるものではない。
フィルターのさらに他の実施態様を示す斜視図である。
活性炭シート／ボード７を、バグフィルターの中心部か
ら放射線状に配設し、前記放射線状に配設した活性炭シ
ート／ボード７と垂直方向にも活性炭シート／ボード９
を配設した、通気口８を有する略円筒状の構造である。
前記垂直方向に配設した活性炭シート／ボード９は、大
きさの異なるドーナツ状の活性炭シート／ボード９を交
互に使用することにより、通気ガスと活性炭シート／ボ
ード７，９との接触が効率よく行われるが、このような
構造に限定されるものではない。
【００１３】主成分である粉末活性炭、粒状活性炭、繊
維状活性炭などと共に本発明の活性炭フィルターを構成
する材料としては、活性コークス、ゼオライト等の吸着
材、また、ポリエステル、芳香族アラミド、ポリフルオ
ロエチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド
等の有機繊維／ポリマー、あるいは、珪酸ナトリウム、
リチウムシリケート、ガラス等の無機繊維／バインダー
などがある。また、主成分として繊維状活性炭を用いる
場合、粉末活性炭や粒状活性炭を併用してもよい。
維状活性炭などと共に本発明の活性炭フィルターを構成
する材料としては、活性コークス、ゼオライト等の吸着
材、また、ポリエステル、芳香族アラミド、ポリフルオ
ロエチレン、ポリフェニレンサルファイド、ポリイミド
等の有機繊維／ポリマー、あるいは、珪酸ナトリウム、
リチウムシリケート、ガラス等の無機繊維／バインダー
などがある。また、主成分として繊維状活性炭を用いる
場合、粉末活性炭や粒状活性炭を併用してもよい。
【００１４】繊維状活性炭及びその他の吸着材と、有機
繊維／ポリマー及び無機繊維／バインダーの混合重量比
は９８：２〜４０：６０、特に９５：５〜５０：５０の
範囲が好ましい。吸着材の割合が多すぎると、シート／
ボード状物の成型性が悪く、かつ、強度が低下し、逆に
少なすぎると、被吸着物質の吸着性が低下する。
繊維／ポリマー及び無機繊維／バインダーの混合重量比
は９８：２〜４０：６０、特に９５：５〜５０：５０の
範囲が好ましい。吸着材の割合が多すぎると、シート／
ボード状物の成型性が悪く、かつ、強度が低下し、逆に
少なすぎると、被吸着物質の吸着性が低下する。
【００１５】活性炭フィルターを構成する活性炭シート
／ボードの製造方法としては、例えば繊維状活性炭と他
の素材を乾式法あるいは湿式抄紙法で混合してシート状
に形成し、そのシートを熱処理、プレス処理する方法が
好ましい。
／ボードの製造方法としては、例えば繊維状活性炭と他
の素材を乾式法あるいは湿式抄紙法で混合してシート状
に形成し、そのシートを熱処理、プレス処理する方法が
好ましい。
【００１６】本発明で使用する活性炭フィルターは、ガ
ラス繊維シート、セラミックシート／ボード、ステンレ
ス板等の表面に、繊維状活性炭を主成分とする構成部材
をコーティングあるいは接着して使用することもでき
る。
ラス繊維シート、セラミックシート／ボード、ステンレ
ス板等の表面に、繊維状活性炭を主成分とする構成部材
をコーティングあるいは接着して使用することもでき
る。
【００１７】本発明の排ガス処理装置は、バグフィルタ
ー濾布２内に活性炭フィルター４を設置することによ
り、排ガス中に含有するダスト、ダイオキシン類を高効
率で除去することができる。また、活性炭フィルター４
は、図１で示したように支持枠３と一体化して使用する
ことにより、装着・脱着が簡便化される。また、活性炭
フィルター４をバグフィルター上部で固定する構造とす
ることにより、活性炭フィルターのみの交換が好適に行
うことができる。さらに、排ガス中にアンモニアを添加
したり、焼却炉部分で尿素を噴霧することにより、活性
炭の触媒作用により脱硝することが可能となる
ー濾布２内に活性炭フィルター４を設置することによ
り、排ガス中に含有するダスト、ダイオキシン類を高効
率で除去することができる。また、活性炭フィルター４
は、図１で示したように支持枠３と一体化して使用する
ことにより、装着・脱着が簡便化される。また、活性炭
フィルター４をバグフィルター上部で固定する構造とす
ることにより、活性炭フィルターのみの交換が好適に行
うことができる。さらに、排ガス中にアンモニアを添加
したり、焼却炉部分で尿素を噴霧することにより、活性
炭の触媒作用により脱硝することが可能となる
【００１８】本発明の排ガス処理装置は、バグフィルタ
ーを具備した焼却施設において、バグフィルターとして
の能力を低減させることなく、バグフィルター濾布内部
に活性炭フィルターを配設することにより、ダイオキシ
ン類等の有害物質を除去することができる。また、繊維
状活性炭を主成分とした活性炭フィルターとすること
で、交換頻度が少なく、また、活性炭フィルターの交換
も簡便に行うことが可能となる。
ーを具備した焼却施設において、バグフィルターとして
の能力を低減させることなく、バグフィルター濾布内部
に活性炭フィルターを配設することにより、ダイオキシ
ン類等の有害物質を除去することができる。また、繊維
状活性炭を主成分とした活性炭フィルターとすること
で、交換頻度が少なく、また、活性炭フィルターの交換
も簡便に行うことが可能となる。
【００１９】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【００２０】実施例１〜３ （活性炭フィルターの製造）比表面積800m2/g 、細孔容
積0.35ml/g、細孔分布から求めた細孔直径20オングスト
ローム以下の細孔の占める割合が全細孔容積の94％であ
る石炭ピッチ系繊維状活性炭80重量％と、ポリイミドパ
ウダー20重量％を湿式抄紙法により混合して目付200g/m
2 のシートを得た。このシートを熱プレスした後、図２
に示す活性炭フィルターの形状（実施例１）、及び図４
に示す活性炭フィルターの形状（実施例２）に成型し
た。
積0.35ml/g、細孔分布から求めた細孔直径20オングスト
ローム以下の細孔の占める割合が全細孔容積の94％であ
る石炭ピッチ系繊維状活性炭80重量％と、ポリイミドパ
ウダー20重量％を湿式抄紙法により混合して目付200g/m
2 のシートを得た。このシートを熱プレスした後、図２
に示す活性炭フィルターの形状（実施例１）、及び図４
に示す活性炭フィルターの形状（実施例２）に成型し
た。
【００２１】次に、比表面積900m2/g 、細孔容積0.37ml
/g、細孔分布から求めた細孔直径20オングストローム以
下の細孔の占める割合が全細孔容積の94％である石炭ピ
ッチ系繊維状活性炭50重量％と、比表面積350m2/g 、細
孔容積0.21ml/gの活性コークス40重量％と, 珪酸ナトリ
ウムを主成分とする無機バインダー10重量％とを混合
し、目付300g/m2 のボード状に成型、焼成した後、図３
に示す活性炭フィルターの形状（実施例３）に成型し
た。
/g、細孔分布から求めた細孔直径20オングストローム以
下の細孔の占める割合が全細孔容積の94％である石炭ピ
ッチ系繊維状活性炭50重量％と、比表面積350m2/g 、細
孔容積0.21ml/gの活性コークス40重量％と, 珪酸ナトリ
ウムを主成分とする無機バインダー10重量％とを混合
し、目付300g/m2 のボード状に成型、焼成した後、図３
に示す活性炭フィルターの形状（実施例３）に成型し
た。
【００２２】（性能評価）活性炭フィルター４として、
上記で得られた活性炭フィルター成型品を用い、図１に
示すフロー図に従って、焼却炉から排出される排ガスの
処理を行った。バグフィルター濾布２としては、ガラス
繊維製のガラス二重織りのもの（濾布寸法：直径 128mm
×長さ6,000mm)を用い、濾過速度1.0m/min、パルス間隔
１回/2hr、バグフィルター温度 180℃の条件で試験を実
施した。約６カ月間の連続運転を行った後の排ガスの処
理結果を表１に示す。
上記で得られた活性炭フィルター成型品を用い、図１に
示すフロー図に従って、焼却炉から排出される排ガスの
処理を行った。バグフィルター濾布２としては、ガラス
繊維製のガラス二重織りのもの（濾布寸法：直径 128mm
×長さ6,000mm)を用い、濾過速度1.0m/min、パルス間隔
１回/2hr、バグフィルター温度 180℃の条件で試験を実
施した。約６カ月間の連続運転を行った後の排ガスの処
理結果を表１に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】表１から明らかなように、実施例１〜３で
は、約６カ月経過後（１８５日目）における排ガス中の
有害物質濃度が活性炭フィルターで確実に低減されてい
た。特に、ダイオキシン類濃度は、ガイドラインの規制
値である0.1ng-TEQ/Nm3 を大幅に下回った値となってい
た。なお、この焼却施設では、焼却炉に尿素を連続的に
噴霧していた。また、約６カ月間の連続運転をした後、
活性炭フィルターを取り出して観察したところ、形状の
変形や強度劣化はなかった。
は、約６カ月経過後（１８５日目）における排ガス中の
有害物質濃度が活性炭フィルターで確実に低減されてい
た。特に、ダイオキシン類濃度は、ガイドラインの規制
値である0.1ng-TEQ/Nm3 を大幅に下回った値となってい
た。なお、この焼却施設では、焼却炉に尿素を連続的に
噴霧していた。また、約６カ月間の連続運転をした後、
活性炭フィルターを取り出して観察したところ、形状の
変形や強度劣化はなかった。
【００２５】
【発明の効果】本発明の排ガス処理装置は、バグフィル
ター濾布内部に活性炭フィルターを配設したので、都市
ごみ焼却施設や産業廃棄物焼却施設から排出される排ガ
ス中のダイオキシン類、ＰＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有
害物質を効率的に除去することが可能となる。
ター濾布内部に活性炭フィルターを配設したので、都市
ごみ焼却施設や産業廃棄物焼却施設から排出される排ガ
ス中のダイオキシン類、ＰＣＢ、ＮＯx 及び水銀等の有
害物質を効率的に除去することが可能となる。
【図１】本発明の排ガス処理装置の一実施態様例を示す
概略縦断面図である。
概略縦断面図である。
【図２】本発明で使用する活性炭フィルターの一実施態
様を示す斜視図である。
様を示す斜視図である。
【図３】本発明で使用する活性炭フィルターの他の実施
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
【図４】本発明で使用する活性炭フィルターの他の実施
態様を示す斜視図である。
態様を示す斜視図である。
１ 排ガス ２ バグフィルター濾布 ３ 支持枠 ４ 活性炭フィルター ５ 清浄ガス ６ パルスジェット ７ 活性炭シート／ボード ８ 通気口 ９ 活性炭シート／ボード
Claims (2)
- 【請求項１】 パルスジェット式払い落とし装置を具備
したバグフィルターにおいて、前記バグフィルターの排
ガスの排出側に、バグフィルター濾布面から中心部方向
の通気口を有する活性炭フィルターを設置したことを特
徴とする排ガス処理装置。 - 【請求項２】 活性炭フィルターの主成分が繊維状活性
炭である請求項１記載の排ガス処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076959A JPH11267432A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 排ガス処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10076959A JPH11267432A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 排ガス処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11267432A true JPH11267432A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13620336
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10076959A Pending JPH11267432A (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 排ガス処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11267432A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009270480A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Sango Co Ltd | 排気ガス処理装置の吸塵方法及び吸塵装置 |
| JP2012521276A (ja) * | 2008-10-22 | 2012-09-13 | ゴア エンタープライズ ホールディングス，インコーポレイティド | 濾過システムのための空気汚染制御フィルタ要素 |
| JP2013128883A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Babcock Hitachi Kk | 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 |
| US8562724B2 (en) | 2011-03-01 | 2013-10-22 | General Electric Company | Methods and systems for removing pollutants from fluid stream |
| CZ305305B6 (cs) * | 2014-07-11 | 2015-07-22 | Sms Cz, S.R.O. | Způsob kontinuálního odstraňování polutantů ze spalin nebo odplynů a zařízení k jeho provádění |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP10076959A patent/JPH11267432A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009270480A (ja) * | 2008-05-07 | 2009-11-19 | Sango Co Ltd | 排気ガス処理装置の吸塵方法及び吸塵装置 |
| JP2012521276A (ja) * | 2008-10-22 | 2012-09-13 | ゴア エンタープライズ ホールディングス，インコーポレイティド | 濾過システムのための空気汚染制御フィルタ要素 |
| US8562724B2 (en) | 2011-03-01 | 2013-10-22 | General Electric Company | Methods and systems for removing pollutants from fluid stream |
| JP2013128883A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Babcock Hitachi Kk | 排ガス処理装置及び排ガス処理方法 |
| CZ305305B6 (cs) * | 2014-07-11 | 2015-07-22 | Sms Cz, S.R.O. | Způsob kontinuálního odstraňování polutantů ze spalin nebo odplynů a zařízení k jeho provádění |
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