JPH04334512A - 排ガス処理装置 - Google Patents

排ガス処理装置

Info

Publication number
JPH04334512A
JPH04334512A JP3133477A JP13347791A JPH04334512A JP H04334512 A JPH04334512 A JP H04334512A JP 3133477 A JP3133477 A JP 3133477A JP 13347791 A JP13347791 A JP 13347791A JP H04334512 A JPH04334512 A JP H04334512A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
catalyst
filter medium
cloth
cloth filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3133477A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0698268B2 (ja
Inventor
Masanobu Shigaki
志垣 政信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Takuma Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takuma Co Ltd filed Critical Takuma Co Ltd
Priority to JP3133477A priority Critical patent/JPH0698268B2/ja
Publication of JPH04334512A publication Critical patent/JPH04334512A/ja
Publication of JPH0698268B2 publication Critical patent/JPH0698268B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は都市ごみ焼却炉や各種の
燃焼装置の排ガス処理に使用されるものであり、排ガス
内の媒塵・酸性ガス・硫黄酸化物及び窒素酸化等を一基
の装置で同時に除去できるようにした排ガス処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ焼却炉や産業廃棄物焼却炉から
排出される排ガス内には媒塵や塩化水素、弗化水素、硫
黄酸化物、窒素酸化物、重金属類及びダイオキシン等の
多種類の有害物質が含まれている。而して、初期段階の
排ガス処理では、電気集塵機により媒塵等を除去すると
共に、所謂湿式洗煙方式により塩化水素・弗化水素等の
酸性ガスや硫黄酸化物を除去するようにしていた。その
後、排水処理の関係から前記湿式洗煙方式による酸性ガ
ス等の除去に代え、所謂乾式処理方式が多用されるよう
になり、電気集塵機の入り口側ダクト内へ消生灰Ca(
OH)2 等を吹き込むことにより塩化水素(HCl)
や硫黄酸化物(SOx)を吸着・中和し、媒塵と共に電
気集塵機で補集する方式が多く使用されてきた。
【0003】ところが、近年になって(イ)前記排ガス
処理用の電気集塵機の内部で有害なダイオキシンが発生
すること、(ロ)バグフィルタ装置の入口側ダクト内へ
消生灰等の吸収剤を吹き込むことにより、フィルタの外
表面に吸収剤層(石灰層)が形成されると共に、当該吸
収剤層により塩化水素や硫黄酸化物等が高効率で除去で
きること、(ハ)前記吸収剤層によりダイオキシンや鉛
、カドニウム等の重金属も除去できること等が判明した
。その結果、従前の電気集塵機を主体とする排ガス処理
方式に代え、前記バグフィルタ装置を用いた有害物質の
合併処理方式が普及し始めてきた。
【0004】図14は前記バグフィルタ装置を用いた排
ガス処理装置の一例を示すものであり、図に於いて21
は装置本体、22はバグフィルタ、23は媒塵ホッパ、
24は入口ダクト、25は出口ダクトである。排ガスG
は入口ダクト24を通して供給され、その途中に於いて
、先ず排ガスG内へパーライト等の助剤26が吹き込ま
れる。即ち、当該助剤26の吹き込みにより、バグフィ
ルタ装置の濾布の外表面に助剤層が形成され、これによ
って濾布の表面が保護されると共に、逆洗時に媒塵等が
簡単には剥離・脱落することになる。次に、入口ダクト
24の途中に於いて排ガスG内へ消生灰等の吸収剤27
が吹き込まれる。この吸収剤27の吹き込みにより、前
記濾布外表面に積層した助剤層の上吸収剤層(石灰層)
が形成され、これによって排ガスG内の媒塵やHCl、
FH、SOx、ダイオキシン、重金属等が高効率で除去
される。また、前記助剤層及び吸収剤層は、濾布の内側
よりパルスエアーを供給してこれを振動させることによ
り、定期的に剥離・除去される。
【0005】前記バグフィルタ装置を用いた排ガス処理
装置は排水処理装置を必要とせず、優れた実用的効用を
有するものである。しかし、当該バグフィルタ型排ガス
処理装置に於いても、窒素酸化物(NOx)だけは同時
に除去することが不可能であり、そのため、バグフィル
タ装置の下流側に窒素酸化物除去装置を別途に設け、ア
ンモニア若しくはその前駆体(例えば尿素等)を排ガス
内へ噴出したあと、これを五酸化バナジゥムや酸化チタ
ン系の触媒から成る触媒層内へ導入することにより、N
Oxを分解除去するようにしている。この様に、前記バ
グフィルタ装置を用いる排ガスの合併処理方式では、窒
素酸化物除去装置を別途に設ける必要があるため、排ガ
ス処理装置の設置に要するスペースが大きくなるだけで
なく、設備費やランニングコストも高くなるという問題
がある。
【0006】一方、前記バグフィルタ装置を用いた排ガ
ス処理装置に於ける上述の如き問題を解決するものとし
て、バグフィルタ装置の濾布に触媒を含浸させ、この触
媒を含浸させた濾布によって媒塵や重金属類、HCl、
FH、SOx、NOx等を同時に除去するようにした技
術が開発されている(特開平1−293123号、特開
平1−258746号、特開平2−31809号等)。
【0007】しかし、濾布に触媒を含浸させることは技
術的に極めて難しく、且つその製造には多くの手数を必
要とする。その結果、濾布が極めて高価なものになり、
排ガス処理装置の設備費が高騰すると云う問題がある。 また、バグフィルタ装置の濾布は、一般に消耗品に準ず
るものであり、濾布の取替頻度が高いために装置の維持
管理費が嵩む傾向にある。ところが、上記特開平1−2
93123号等の装置に於いては、触媒を含浸せしめた
高価な濾布を触媒作用以外の原因(例えば濾布の目詰ま
りや濾布の損傷等)によって屡々取り替えねばならない
ため、経済性に著しく欠けると云う問題がある。例えば
、バグフィルタの濾布に汚れや目詰まりが生じた際には
、装置本体から取り外して洗濯をすることにより、その
濾過性能を容易に回復することが出来る。ところが、触
媒を含浸せしめた濾布にあっては、洗濯時に触媒が脱落
する虞れがあるため、洗濯処理を施して濾過機能を回復
することが出来ない。その結果、触媒が十分に機能を発
揮し得る状態であっても濾布を交換しなければならない
状態が生じ、それだけ濾布の使用期間が短くなる。
【0008】更に、触媒を含浸せしめた高価な濾布その
ものの取替頻度を少なくするため、(イ)触媒を含浸せ
しめた濾布の両側に通常の濾布を積み重ね状に積層した
り、(ロ)触媒を2枚の濾布の間へ組み込んで縫合した
複合濾布としたり、(ハ)触媒を充填した袋体を濾布に
縫い付けたりする方策が開発されている。しかし、これ
等の方法に於いても、濾布の製造には多くの手数がかか
り、濾布の製造コストの引き下げが困難になると共に、
積み重ね形式の濾布にあっては、所謂エァー等による逆
洗により目詰まりを有効に防止することが難しくなると
云う問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従前の脱硝
触媒を含浸せしめた濾布を用いるバグフィルタ型排ガス
処理装置における上述の如き問題、即ち■濾布そのもの
が高価なため、排ガス処理装置の設備費の引き下げが困
難なこと、■高価な濾布を触媒作用以外の原因(例えば
濾布の目詰まり等)によって取替えねばならず、排ガス
処理装置のランニングコストの引き下げを計り難いこと
、■洗濯等により簡単に濾布の更生ができないこと等の
問題を解決せんとするものであり、通常の濾布と脱硝触
媒とを機能的に組み合わせることにより、ランニングコ
ストや設備費の上昇を招くことなく、しかも媒塵や重金
属、ダイオキシン、HCl、FH、SOx、NOx等を
同時に高効率で除去し得るようにしたバグフィルタ型の
排ガス処理装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は
、ガス入口側に於いて排ガス内へ助剤と吸収剤と環元剤
を吹き込むと共に当該排ガスを装置本体内へ導入し、バ
グフィルタにより排ガス内の媒塵、重金属、酸性ガス及
び窒素酸化物等を同時に除去するようにした排ガス処理
装置に於いて、前記バグフィルタを筒状に形成した布製
濾材と、布製濾材の内方へ挿入した筒状の通気性を有す
る触媒ケースと、触媒ケースの内方へ充填した脱硝触媒
とから形成すると共に、前記布製濾材と触媒ケースを夫
々独立して装置本体へ吊下げ支持することを発明の基本
構成とするものである。また、請求項4に記載の発明は
、前記排ガス処理装置に於いて、バグフィルタ2を筒状
に形成した布製濾材9と、布製濾材9の内方へ挿入して
布製濾材9の形態を筒状に保持するリテーナ12と;リ
テーナ12の内方へ配設したハニカム型の脱硝触媒11
とから形成すると共に、布製濾材9を通過した排ガスG
をハニカム型の脱硝触媒11の下方よりその内部へ流入
せしめることを発明の基本構成とするものである。更に
、請求項5に記載の発明は、前記排ガス処理装置に於い
て、バグフィルタ2を筒状に形成した布製濾材9と、布
製濾材9の内方へ挿入して当該布製濾材9の形態を筒状
に保持するリテーナ12と;リテーナ12の内方へ配設
した脱硝触媒11bを担持した耐食性金網11aから成
る筒形の脱硝触媒11とから形成すると共に、布製濾材
9を通過した排ガスGを筒形脱硝触媒11の触媒層壁を
通してその内方へ流入せしめることを発明の基本構成と
するものである。
【0011】
【作用】排ガス内へ助剤、吸収剤、環元剤を吹き込むこ
とにより、バグフィルタを形成する布製濾材の外表面に
所定の厚さの助剤層と吸収剤層が形成される。排ガス内
の媒塵や重金属、HCl、FH、SOx等は、排ガスが
前記助剤層及び吸収剤層を通過して濾材内方へ流通する
間に除去される。また、前記濾材を通過した排ガスは、
触媒ケースを通過して内部の脱硝触媒層内へ入り、脱硝
触媒層内を上方へ流通したあと、バグフィルタ出口から
出口ダクトへ排出される。この間に、排ガス内のNOx
は還元剤の存在下で前記脱硝触媒と接触することにより
、分解除去される。前記布製濾材が目詰まりを起こした
場合には、逆洗用流体を噴射して媒塵等を剥離脱落せし
めると共に、必要な場合には濾材のみを独立して取り外
し、洗濯処理等を施す。また、触媒ケース内の脱硝触媒
が触媒機能を喪失した場合には、当該触媒ケースのみを
取り外してこれを交換する。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係る排ガス処理装置の縦断面概要
図であり、図に於いて1は装置本体、2はバグフィルタ
、3は媒塵ホッパ、4は入口ダクト、5は出口ダクト、
6は助剤供給口、6aは助剤、7は吸収剤供給口、7a
は吸収剤、8は環元剤供給口、8aは環元剤、Gは排ガ
スである。また、図2は本発明の要部を構成するバグフ
ィルタ2の縦断面図であり、図3はバグフィルタ2の横
断面である。
【0013】前記バグフィルタ2は図2に示す如く、円
筒状の布製濾材9と、その内方へ一定の間隙Sを置いて
同芯状に挿入した円筒状の触媒ケース10と、触媒ケー
ス10内へ充填した脱硝触媒11と、布製濾材9と触媒
ケース10との間へ挿着したリテーナ12と、触媒ケー
ス10の上方へ挿着した鞘体13等から成形されている
【0014】即ち、前記円筒状の布製濾材9は通常のバ
グフィルタ用濾布を縫製加工することにより、外径12
0〜200mmφ・長さ4000〜6000mm程度の
円筒状の袋体に形成されており、後述する如く、この布
製濾材9の外表面に、排ガス内の媒塵やHCl・SOx
等を除去する吸収剤層7bが形成される。
【0015】また、前記触媒ケース10は、その内部に
脱硝触媒11を収納するものであり、比較的目の粗い金
網若しくは濾材9よりも目の粗い布等により筒状に形成
されている。また、触媒ケース10と、前記濾材9との
間には10〜30mm程度の間隙Sが設けられている。 尚、前記脱硝触媒11には、公知の五酸化バナジウムや
酸化チタン系の触媒が使用されており、本実施例ではこ
れ等を外径5〜10mmφの粒状に成形加工した粒状触
媒が触媒ケース10内へ充填されている。
【0016】前記リテーナ11は、布製濾材9の形態を
筒状に保持するためのものであり、丸棒鋼等により図4
に示す如き形態に形成されており、この外側に布製濾材
9が挿着されている。また、前記鞘体13は所謂排ガス
Gのショートパスを防止するためのものである。当該鞘
体13は図5及び図6に示す様に短円筒形に形成されて
おり、その長さ寸法や壁面に形成した透孔13a及び切
欠き13bの大きさ等を適宜に選定することにより、排
ガスGのショートパスを防止するものである。
【0017】前記円筒状の布製濾材9や触媒ケース10
、リテーナ12、鞘体13等は夫々装置本体1に固定し
た管板14へ着脱自在に吊下げ支持されており、必要な
場合には、布製濾材9と触媒ケース10とは夫々単独で
装置本体1から取り出すことが出来る。また、前記管板
14には逆洗用流体Aを噴出するためのパルスエァノズ
ル15が設けられている。このノズル15から触媒ケー
ス10と濾材9との間隙S内へ所謂逆洗用のパルスエァ
Aが噴出されることにより、布製濾材9がリテーナ12
の外側で伸縮し、外表面に固着した媒塵等が振るい落と
される。
【0018】尚、本実施例に於いては、バグフィルタ2
を形成する布製濾材9及び触媒ケース10等を円筒形に
形成しているが、その形状は任意であって角筒形であっ
てもよい。また、本実施例では脱硝触媒11として粒状
の触媒を使用しているが、ガラス繊維に触媒を担持せし
めた針状、フレーク状又は毛状の触媒を触媒ケース10
内へ充填するようにしてもよい。
【0019】図7及び図8は本発明で使用するバグフィ
ルタ2の第2実施例を示すものであり、ハニカム型の脱
硝触媒11をリテーナ12を利用してバグフィルタ用濾
布9の内方へ保持固定したものである。前記ハニカム型
脱硝触媒11はゼオライトやステンレス鋼製金網を担体
としてこれに触媒を担持したものであり、公知の脱硝触
媒である。また、排ガスGは矢印の如く、ハニカム型脱
硝触媒11の下方よりその内部へ入り、上方へ向かって
流通する。尚、図7に於いて12aは脱硝触媒11の支
持体である。また、図7ではリテーナ12に固定した支
持体12aにより脱硝触媒11を支持する構成としてい
るが、脱硝触媒11の上端を直接管板14へ支持固定す
るようにしてもよいし、或いは他の支持体を介して関接
的に管板14へ支持固定するようにしてもよい。
【0020】図9乃至図12は本発明で使用するバグフ
ィルタ2の第3実施例を示すものであり、SUS304
等の耐腐蝕性金網11aを担体としてこれに触媒11b
を担持せしめた第10図の如き金網型脱硝触媒11を円
筒状に成形し、これをフィルタ用濾布9の内方へ挿着固
定したものである。前記金網型脱硝触媒11そのものは
公知のものである(願昭52−142769号等)。ま
た、金網型脱硝触媒11は、平板状のものを円筒状に巻
き取りするか(第11図)、若しくは外径の異なる複数
の円筒体を同芯状に挿入することにより、多層状の壁部
を有する円筒体に形成されている。尚、図11及び図1
2に於いて、11cは止め金である。また、濾布9内へ
挿着された円筒状の金網型脱硝触媒11は、その上端部
を管板14へ取外し自在に固定することにより、濾布9
とは単独に吊下げ支持されている。更に、濾布9を通過
した排ガスGは、矢印のように円筒状の金網型脱硝触媒
11の多層壁を通過する間に脱硝処理される。
【0021】次に、本発明による排ガスの処理について
説明する。ごみ焼却炉等からの排ガスGは、入口ダクト
4を通して装置本体1内へ導入される。先ず、入口ダク
ト4の助剤供給口6から、ゼオライトやパーライト等の
粉体から成る助剤6aを排ガスG内へ供給し、図13に
示す如く、バグフィルタ2を形成する布製濾材9の外表
面に適宜の厚さの助剤層6bを形成する。尚、この助剤
層6bは布製濾材9の外表面を保護すると共に、逆洗時
に於ける固着物の剥離を容易にする。
【0022】また、入口ダクト4の吸収剤供給口7から
Ca(OH)2 やCaO等の粉体から成る吸収剤7a
を排ガスG内へ供給し、酸性ガスやSOx、媒塵等を除
去するための適宜の厚さの吸収剤層7bを濾材外表面の
前記助剤層6bの外側に形成する。
【0023】更に、入口ダクト4の環元剤供給口8から
適宜量のアンモニヤやその前駆体である尿素等から成る
還元剤8aを排ガスG内へ連続的に供給し、排ガスGの
連続処理を行う。即ち、バグフィルタ装置本体1内へ導
入された排ガスGは、布製濾材9の外表面に積層された
吸収剤層7b及び助剤層6bを通過したあと濾材9の内
方へ流入し、更に触媒ケース10内へ流入したあと脱硝
触媒層11内を上昇し、バグフィルタ2の上方出口から
出口ダクト5内へ導出されて行く。そして、前記吸収剤
層7b及び助剤層6bを通過する間に、排ガスG内の媒
塵や重金属、ダイオキシン、HCl、SOx等が除去さ
れる。また、排ガスG内のNOxは、アンモニヤ等の環
元剤8aの存在下で脱硝触媒層11と接触することによ
り、分解除去される。
【0024】尚、バグフィルタ装置では、フィルタの流
通抵抗の少ない箇所に吸収剤層7bが厚目に付着するた
め、排ガスGの流れは自然にバグフィルタ2の長さ方向
に亘ってほぼ均一になる。しかし、外壁に適当な大きさ
の流通孔13a又は切欠き13bを設けた適宜の長さの
鞘体13を設けることにより、排ガスの所謂ショートパ
スをほぼ完全に防止することができる。また、媒塵等の
付着量が増大すれば、前記パルスエァーノズル15から
布製濾材9の内側へ逆洗用のエァーAが噴射され、布製
濾材9を外方へ膨出並びに振動させることにより、固着
物の剥離除去が行われる。更に、布製濾材9の目詰まり
や汚れが進行すれば、濾材9のみを単独で取り外し、洗
濯等の処理を施す。
【0025】外径200mmφ、長さ4000mmのバ
グフィルタ2を用い、都市ごみ焼却炉からの排ガスGを
約1.5NM3 /MIN・本の割合で連続処理したと
き、媒塵含有量を約7/1000に、HCl含有量を約
2.5/100に、SOx含有量を約1/100に、H
F含有量を約1/100に、NOx含有量を約13/1
00に夫々引下げ出来ることが、確認されている。
【0026】
【発明の効果】本発明に於いては、バグフィルタを筒状
の布製濾材と、その内方へ挿着した通気性を有する触媒
ケースと、触媒ケース内へ充填した脱硝触媒とから形成
すると共に、布製濾材と触媒ケースとを夫々独立に装置
本体へ吊下げ支持する構成としているため、下記の如き
優れた効用を発揮することが出来る。 ■  布製濾材を触媒ケースと切り離して取り外しする
ことができるため、目詰まり等が生じた場合には、容易
にその取替え又は洗濯処理を行なえると共に、脱硝触媒
の方は触媒機能が完全に喪失されるまで使用することが
できる。その結果、布製濾材の取替回数が多くなっても
、従前のバグフィルタ型排ガス処理装置の如くランニン
グコスト等が大幅に高騰することは無く、経済的な排ガ
ス処理が行なえる。 ■  脱硝触媒の入れ替えは、触媒ケースを引上げるか
、若しくは真空装置によって触媒を吸引することにより
容易に行なうことができ、装置の保守管理に要する手数
を削減することができる。 ■  バグフィルタの製造自体も極く簡単に行なえ、従
前の濾布に触媒を担持させた構成のバグフィルタに比較
して製造コストの大幅な引下げが可能となる。本発明は
上述の通り、優れた実用的効用を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排ガス処理装置の縦断面概要図で
ある。
【図2】本発明で使用するバグフィルタの縦断面図であ
る。
【図3】バグフィルタの横断面図である。
【図4】本発明で使用するリテーナの斜面図である。
【図5】本発明で使用する鞘体の斜面図である。
【図6】本発明で使用する鞘体の他の例を示す斜面図で
ある。
【図7】本発明で使用する第2実施例に係るバグフィル
タの縦断面図である。
【図8】本発明で使用する第2実施例に係るバグフィル
タの横断面図である。
【図9】本発明で使用する第3実施例に係るバグフィル
タの縦断面図である。
【図10】図9のバグフィルタで使用する脱硝触媒の部
分平面図である。
【図11】本発明で使用する第3実施例に係るバグフィ
ルタの横断面図である。
【図12】本発明で使用する第4実施例に係るバグフィ
ルタの横断面図である。
【図13】バグフィルタの外表面に形成される助剤層と
吸収剤層との説明図である。
【図14】従前のバグフィルタ型排ガス処理装置の縦断
面図である。
【符号の説明】
1は装置本体、2はバグフィルタ、3は媒塵ホッパ、4
は入口ダクト、5はで口ダクト、6は助剤供給口、6a
は助剤、6bは助剤層、7は吸収剤供給口、7aは吸収
剤、7bは吸収剤層、8は環元剤供給口、8aは環元剤
、8bは環元剤層、9は布製濾材、10は触媒ケース、
11は脱硝触媒、12はリテーナ、13は鞘体、14は
管板、15はパルスエァノズル、Gは排ガス、Sは間隙
、Aは逆洗用流体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ガス入口(4)側に於いて排ガス(G
    )内へ助剤(6a)と吸収剤(7a)と環元剤(8a)
    を吹き込むと共に当該排ガス(G)を装置本体(1)内
    へ導入し、バグフィルタ(2)により排ガス(G)内の
    媒塵、重金属、酸性ガス及び窒素酸化物等を同時に除去
    するようにした排ガス処理装置に於いて、前記バグフィ
    ルタ(2)を筒状に形成した布製濾材(9)と、布製濾
    材(9)の内方へ挿入した筒状の通気性を有する触媒ケ
    ース(10)と、触媒ケース(10)の内方へ充填した
    脱硝触媒(11)とから形成すると共に、前記布製濾材
    (9)と触媒ケース(10)を夫々独立して装置本体(
    1)へ吊下支持する構成とした排ガス処理装置。
  2. 【請求項2】  布製濾材(9)の内方へ間隙(S)を
    置いて触媒ケース(10)を同芯状に配設し、前記間隙
    (S)内へリテーナ(12)を介挿して布製濾材(9)
    の形態を筒状に保持すると共に、間隙(S)内へ逆洗用
    流体(A)を噴出する構成とした請求項1に記載の排ガ
    ス処理装置。
  3. 【請求項3】  触媒ケース(10)を金網製若しくは
    目の粗い布製とすると共に、脱硝触媒(11)を粒状触
    媒若しくは触媒を担持した繊維状触媒とした請求項1ま
    たは請求項2に記載の排ガス処理装置。
  4. 【請求項4】  ガス入口(4)側に於いて排ガス(G
    )内へ助剤(6a)と吸収剤(7a)と環元剤(8a)
    を吹き込むと共に当該排ガス(G)を装置本体(1)内
    へ導入し、バグフィルタ(2)により排ガス(G)内の
    媒塵、重金属、酸性ガス及び窒素酸化物等を同時に除去
    するようにした排ガス処理装置に於いて、前記バグフィ
    ルタ(2)を筒状に形成した布製濾材(9)と、布製濾
    材(9)の内方へ挿入して布製濾材(9)の形態を筒状
    に保持するリテーナ(12)と;リテーナ(12)の内
    方へ配設したハニカム型の脱硝触媒(11)とから形成
    すると共に、布製濾材(9)を通過した排ガス(G)を
    ハニカム型の脱硝触媒(11)の下方よりその内部へ流
    入せしめる構成とした排ガス処理装置。
  5. 【請求項5】  ガス入口(4)側に於いて排ガス(G
    )内へ助剤(6a)と吸収剤(7a)と環元剤(8a)
    を吹き込むと共に当該排ガス(G)を装置本体(1)内
    へ導入し、バグフィルタ(2)により排ガス(G)内の
    媒塵、重金属、酸性ガス及び窒素酸化物等を同時に除去
    するようにした排ガス処理装置に於いて、前記バグフィ
    ルタ(2)を筒状に形成した布製濾材(9)と、布製濾
    材(9)の内方へ挿入して当該布製濾材(9)の形態を
    筒状に保持するリテーナ(12)と;リテーナ(12)
    の内方へ配設した脱硝触媒(11b)を担持した耐食性
    金網(11a)から成る筒形の脱硝触媒(11)とから
    形成すると共に、布製濾材(9)を通過した排ガス(G
    )を筒形脱硝触媒(11)の触媒層壁を通してその内方
    へ流入せしめる構成とした排ガス処理装置。
  6. 【請求項6】  布製濾材(9)と脱硝触媒(11)を
    夫々独立して装置本体(1)へ吊下支持する構成とした
    請求項4又は請求項5に記載の排ガス処理装置。
JP3133477A 1991-05-08 1991-05-08 排ガス処理装置 Expired - Fee Related JPH0698268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3133477A JPH0698268B2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 排ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3133477A JPH0698268B2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 排ガス処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04334512A true JPH04334512A (ja) 1992-11-20
JPH0698268B2 JPH0698268B2 (ja) 1994-12-07

Family

ID=15105698

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3133477A Expired - Fee Related JPH0698268B2 (ja) 1991-05-08 1991-05-08 排ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0698268B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205091A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Takuma Co Ltd 脱硝触媒および排ガス処理方法
JP2008253877A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス処理装置及び方法
JP2014168775A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Wl Gore Andd Associates Gmbh 繊維布フィルタシステム、繊維布フィルタを再生する方法、およびその再生装置
JP2016147221A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 トリニティ工業株式会社 エアー浄化装置
CN110180275A (zh) * 2019-06-13 2019-08-30 福建龙净环保股份有限公司 用于尿素造粒塔的除尘系统
CN110639364A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 上海交通大学 一种多孔陶瓷管式过滤催化脱硝单元及其烟气净化的方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006205091A (ja) * 2005-01-28 2006-08-10 Takuma Co Ltd 脱硝触媒および排ガス処理方法
JP2008253877A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 排ガス処理装置及び方法
JP2014168775A (ja) * 2013-03-01 2014-09-18 Wl Gore Andd Associates Gmbh 繊維布フィルタシステム、繊維布フィルタを再生する方法、およびその再生装置
JP2016147221A (ja) * 2015-02-12 2016-08-18 トリニティ工業株式会社 エアー浄化装置
CN110180275A (zh) * 2019-06-13 2019-08-30 福建龙净环保股份有限公司 用于尿素造粒塔的除尘系统
CN110639364A (zh) * 2019-09-30 2020-01-03 上海交通大学 一种多孔陶瓷管式过滤催化脱硝单元及其烟气净化的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0698268B2 (ja) 1994-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101518718B (zh) 一种烟气有害成分净化用功能性过滤毡及其制备、应用方法
KR101823897B1 (ko) 배기가스 정화시스템
EP2772293B1 (en) Textile Filter System and method for regenerating a textile filter
US5288299A (en) Exhaust gas treating apparatus
KR102266312B1 (ko) 공정 오프가스 또는 엔진 배기가스를 정화하기 위한 방법
CN102740948A (zh) 用于过滤系统的空气污染控制过滤元件
JP2012130853A (ja) バグフィルタ及び排ガス処理装置
JPH04363116A (ja) 排ガス処理装置
CN111659249A (zh) 低氨逃逸脱硫脱硝除尘装置
US20120174787A1 (en) Filter having flow control features
EP0501281A2 (en) Exhaust gas treating apparatus
KR20040090182A (ko) 먼지부하저감형 미세먼지/질소산화물 동시제거용여과집진장치
JPH04334512A (ja) 排ガス処理装置
KR19990010029A (ko) 가스상 및 입자상 오염물질의 여과집진장치
KR100939222B1 (ko) 노후 또는 기존 전기집진장치를 이용한 일체형 배가스 정제장치
JPH05217A (ja) 排ガス処理装置及び排ガス処理方法
CN108868974A (zh) 柴油发电机尾气处理装置
JP4029029B2 (ja) バグフィルター
JP6114438B1 (ja) 排ガス処理装置
JP2001246209A (ja) ガス透過体、その製造方法、及び除塵装置
JP2014213304A (ja) 除塵及びガス除去用集塵装置
JPH06334A (ja) 除塵脱硝フィルター
WO2020084925A1 (ja) ガス浄化装置及びこれを備えた船舶並びにガス浄化方法
JPH0655251B2 (ja) 除塵浄化装置
JPH08155257A (ja) 排煙浄化層の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees