JPH11308959A - 田植機搭載型農薬散布装置 - Google Patents

田植機搭載型農薬散布装置

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JPH11308959A
JPH11308959A JP11032050A JP3205099A JPH11308959A JP H11308959 A JPH11308959 A JP H11308959A JP 11032050 A JP11032050 A JP 11032050A JP 3205099 A JP3205099 A JP 3205099A JP H11308959 A JPH11308959 A JP H11308959A
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rice transplanter
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rice
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の粒状薬剤用の散布装置は、特定の田植
機専用に開発されたものであり、特定の機種にしか装着
できず大型で高価であるために一般消費者には手のでに
くいものであった。 【解決手段】 田植機に搭載され、田植え作業と並行し
て粒状の農薬を散布する田植機搭載型農薬散布装置であ
って、農薬を散布する散布機構1と、田植機に具備され
る苗床台Sの往復動作を利用して作動され散布機構1へ
の農薬の供給を間欠的に行わせることにより、散布機構
1における農薬散布を田植作業に同調して間欠的に行わ
せる散布動作制御機構2とを備える田植機搭載型農薬散
布装置を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、田植機に搭載さ
れ、田植え作業と並行して粒状の農薬を散布する田植機
搭載型農薬散布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】しろかきを終えて水を導入した水田に除
草を目的として散布される薬剤は、田植えを行う数日前
後に散布されるのが通常であったが、近年では成分の改
良がなされ、田植えと同時に散布することが可能になっ
ている。
【0003】このような薬剤には液状のものと粒状のも
のがあり、それぞれについて散布装置が用意されてい
る。液状薬剤用の散布装置は、苗の掻き取り爪の回転運
動を利用して薬剤を間欠的に送り出し、所定時間をあけ
て薬剤を微量ずつ滴下するしくみになっており、田植え
を行う田植機の走行中に作動させることで水田に薬剤を
散布する。
【0004】粒状薬剤用の散布装置は、田植機に装着さ
れ、掻き取り爪の運動を利用して駆動されるもので、薬
剤の収納部から間欠的に薬剤を流下させ、さらに流下さ
せた薬剤を別の電源によって駆動されるファンによって
弾き飛ばすしくみになっており、田植えを行う田植機の
走行中に作動させることで水田に薬剤を散布する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記粒状薬
剤用の散布装置は特定の田植機専用に開発されたもので
あり、特定の機種にしか装着できないためにこの粒状薬
剤散布装置を使用するには田植機そのものを購入する必
要があった。また、この粒状薬剤用の散布装置が装着可
能な田植機を所有していたとしても、散布装置自体が大
型で高価であるために一般消費者には手のでにくいもの
であった。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、機種を問わず既存の田植機のほとんどのものに
対して装着可能であるとともに構造が単純で安価に製造
可能であり、一般消費者にも簡単に入手可能な田植機搭
載型農薬散布装置を実現することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次のような構成を有する農薬散布装置
の開発が進められている。すなわち、本発明に係る請求
項1記載の田植機搭載型農薬散布装置は、田植え作業と
並行して粒状の農薬を散布する田植機搭載型農薬散布装
置であって、前記農薬を散布する散布機構と、前記田植
機の植え付け動作を利用して作動され、前記散布機構に
よる農薬散布を前記植え付け動作と同調して間欠的に行
わせる散布動作制御機構とを備えることを特徴としてい
る。
【0008】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、散布動作制御機構が、田植機の植え付け動作を利用
して作動されるのであるが、散布機構による農薬散布が
植え付け動作と同調して間欠的に行われ、植え付け動作
が減速されると農薬散布の間隔が長くなり、植え付け動
作が増速されると農薬散布の間隔が短くなるので、所定
の植え付け面積に散布される農薬の散布量が田植機の植
え付け速度に関わらず一定となる。
【0009】請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項1記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記田植機に具備される
苗床台の往復動作を利用して作動されることを特徴とし
ている。
【0010】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、散布動作制御機構が、往復移動式の苗床台を備える
田植機について苗床台の往復動作を利用して作動され
る。また、苗床台は田植機の植え付け動作に同調して作
動し、植え付け動作が減速されると苗床台の移動速度も
減少し、植え付け動作が増速されると苗床台の移動速度
も増加するので、所定の植え付け面積に散布される農薬
の散布量が田植機の植え付け速度に関わらず一定とな
る。
【0011】請求項3記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記苗床台に当接した状
態で田植機本体に取り付けられ、該苗床台の往復動作に
伴って回転するローラと、該ローラに設けられて前記散
布機構の作動の契機となる作動契機部と、前記ローラの
回転に伴って移動する作動契機部に接触することにより
接続されて前記散布機構を作動させるスイッチとを備え
ることを特徴としている。
【0012】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、苗床台の往復動作がローラの回転に置き換えられ、
作動契機部がローラの回転に伴って移動することにより
スイッチが間欠的に接続されて散布機構が間欠的に作動
する。
【0013】請求項4記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記苗床台に取り付けら
れ、該苗床台とともに往復移動して前記散布機構の作動
の契機となる作動契機部と、前記苗床台に対向して田植
機本体に取り付けられ、前記苗床台の往復動作に伴って
移動する作動契機部に接触することにより接続されて前
記散布機構を作動させるスイッチとを備えることことを
特徴としている。
【0014】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、苗床台とともに作動契機部が往復移動することによ
りスイッチが間欠的に接続されて散布機構が間欠的に作
動する。
【0015】請求項5記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記苗床台に取り付けら
れ、該苗床台とともに往復移動して前記散布機構の作動
の契機となる作動契機部と、前記苗床台に向けて田植機
本体に取り付けられ、前記苗床台の往復動作に伴って移
動する作動契機部の接近を検出する近接スイッチと、該
近接スイッチによる前記作動契機部の検出を契機として
前記散布機構を作動させる制御部とを備えることを特徴
としている。
【0016】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、苗床台とともに作動契機部が往復移動する過程で近
接スイッチが作動契機部の接近を検出し、近接スイッチ
が作動契機部の接近を検出する度にその出力を契機とし
て散布機構が作動する。
【0017】請求項6記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項5載の田植機搭載型農薬散布装置において、
前記近接スイッチが、該近接スイッチに形成された平面
視略矩形状の取付孔に、前記田植機本体から立設された
断面矩形の棒状部を挿通されて田植機本体に取り付けら
れ、前記取付孔の四隅には、前記棒状部からの距離を広
める逃げ部が形成されていることを特徴としている。
【0018】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、取付孔の四隅に逃げ部が設けられていることから、
苗床台が傾くなどして近接スイッチと棒状部と位置関係
が変化しても両者間の干渉が防止される。
【0019】請求項7記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項1記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記田植機に具備される
苗床パッドから苗を離脱する櫛状体の反復動作を利用し
て作動されることを特徴としている。
【0020】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、散布動作制御機構が、苗床パッドから苗を離脱する
櫛状体を備える田植機について、この櫛状体の反復動作
を利用して作動される。また、苗床パッドは田植機の植
え付け動作に同調して作動し、植え付け動作が減速され
ると苗床パッドの移動速度も減少し、植え付け動作が増
速されると苗床パッドの移動速度も増加するので、所定
の植え付け面積に散布される農薬の散布量が田植機の植
え付け速度に関わらず一定となる。
【0021】請求項8記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、請求項7記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記散布動作制御機構が、前記櫛状体に取り付けら
れ、該櫛状体とともに反復移動して前記散布機構の作動
の契機となる作動契機部と、前記櫛状体に向けて田植機
本体に取り付けられ、前記櫛状体の反復動作に伴って移
動する作動契機部の接近を検出する近接スイッチと、前
記作動契機部を検出した近接スイッチの出力を契機とし
て前記散布機構を作動させる制御部とを備えることを特
徴としている。
【0022】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、櫛状体とともに作動契機部が反復移動する過程で近
接スイッチが作動契機部の接近を検出し、近接スイッチ
が作動契機部の接近を検出する度にその出力を契機とし
て散布機構が作動する。
【0023】請求項9記載の田植機搭載型農薬散布装置
は、田植え作業と並行して粒状の農薬を散布する田植機
搭載型農薬散布装置であって、駆動源と、該駆動源によ
って作動されて農薬の供給路を開閉することで農薬の散
布を間欠的に行わせる遮蔽弁とを備えることを特徴とし
ている。
【0024】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、駆動源によって遮蔽弁が作動され、農薬の供給路が
開閉されることで農薬散布が間欠的に行われるが、開閉
動作のタイミングを遅くしたり速くしたりすることで農
薬の田地に対する総散布量を適宜調節される。
【0025】請求項10記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、請求項9記載の田植機搭載型農薬散布装置におい
て、前記遮蔽弁と前記供給路の側面との間に、該供給路
を閉じた状態において農薬の粒径とほぼ等しい隙間が設
けられることを特徴としている。
【0026】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、遮蔽弁と供給路の側面との間に、供給路を閉じた状
態で農薬の粒径にほぼ等しい隙間が設けられることによ
り、遮蔽弁と供給路の側面との間に農薬の粒が挟まれる
といった現象が起こらなくなる。
【0027】請求項11記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、請求項9または10記載の田植機搭載型農薬散布
装置において、前記駆動源としてソレノイドを備えるこ
とを特徴としている。
【0028】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、作動が正確で消費電力も少なく構造も簡単なソレノ
イドを駆動源として採用することで、散布機構の作動の
正確性ならびに耐久性の向上、さらには製造コストの削
減が図れる。
【0029】請求項12記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、請求項9、10または11記載の田植機搭載型農
薬散布装置において、前記遮蔽弁の1回あたりの開閉動
作につき前記供給路を通過する農薬の量を調節する散布
量調節機構として、前記遮蔽弁の開閉方向に沿って移動
可能に支持され、前記駆動源の作動時に遮蔽弁に当接し
該遮蔽弁の変位量を制限して前記供給路の開口面積を変
化させることにより供給路を通過する農薬の量を調節す
る移動体と、該移動体の周面に形成された雄ネジ部に螺
合する雌ネジ部が形成されるとともに移動体まわりに回
転可能に支持され、任意に回転させることにより移動体
を遮蔽弁の開閉方向に沿って移動させる回転体とを備え
ることを特徴としている。
【0030】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、例えば回転体を一方向に回転させると、回転体と螺
合関係にある移動体が遮蔽弁側に移動する。移動体が遮
蔽弁に接近した位置にある状態で駆動源が作動されると
遮蔽弁は開閉動作を行うが、このとき遮蔽弁は移動体に
開閉動作が規制されて変位量が制限されるために供給路
の開口面積が小さく制限されて供給路を通過する農薬の
量が減少する。また、回転体を他方向に回転させると、
移動体が遮蔽弁から離間する方向に移動する。移動体が
遮蔽弁から離間した位置にある状態で駆動源が作動され
ると、遮蔽弁は移動体に規制されないために供給路が大
きく開かれて供給路を通過する農薬の量が増加する。つ
まり、回転体を回転させて遮蔽弁に対する移動体の配置
を変化させ、遮蔽弁の変位量を制限し、供給路の開口面
積を変化させることで、遮蔽弁の1回あたりの開閉動作
につき散布機構から噴出される農薬の量が調整可能とな
る。
【0031】請求項13記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、田植え作業と並行して粒状の農薬を散布する田植
機搭載型農薬散布装置であって、前記農薬を散布する散
布機構と、該散布機構に設けられる散布口の幅方向の両
側に配置されて該散布口側に傾倒可能に支持された整流
板とを備えることを特徴としている。
【0032】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、整流板の傾きを調節することで、農薬の散布幅およ
び散布方向を規制することができる。また、整流板を散
布口側に倒し散布口を塞ぐ閉塞体とすることで、散布機
構をそのまま水洗いすることができるようになる等、優
れたメインテナンス性が得られる。
【0033】請求項14記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、請求項13記載の田植機搭載型農薬散布装置にお
いて、前記整流板の少なくともいずれか一方が、前記散
布口の幅方向外方に向けて湾曲していることを特徴とし
ている。
【0034】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、整流板を散布口の幅方向外方に湾曲させることで整
流板に当たる農薬の粒の入射角度が浅くなり、農薬の粒
が跳ね返った後も散布口の前方に飛散する。
【0035】請求項15記載の田植機搭載型農薬散布装
置は、田植え作業と並行して粒状の農薬を散布する田植
機搭載型農薬散布装置であって、上部に設けられた開口
部を通じて前記農薬を収納する収納部と、前記開口部に
被着されかつ一部を前記収納部に軸支された蓋体と、前
記収納部から供給される農薬を散布する散布機構とを備
え、前記蓋体が、軸支された一部から前記開口部を越え
て離間する方向に延出されていることを特徴としてい
る。
【0036】この田植機搭載型農薬散布装置において
は、蓋体が、軸支された一部から開口部を越えて離間す
る方向に延出されており、蓋体を開いて収納部を開放し
ても、鉛直方向から見て蓋体が開口部のすべてを覆った
状態が確保される。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明に係る田植機搭載型農薬散
布装置の第1の実施形態を図1ないし図6に示して説明
する。図1に示す田植機搭載型農薬散布装置(以下では
単に散布装置と呼ぶ)は、田植機の後部に位置する苗床
台Sのさらに後方に設置され田植作業と並行して農薬を
散布する散布機構1と、田植機に具備される苗床台Sの
往復動作を利用して作動されて散布機構1による農薬散
布を田植作業に同調して間欠的に行わせる散布動作制御
機構2と、田植機の運転席に設けられている植え付け動
作の操作レバーLを操作することによって接続される中
継スイッチ3aを備える中継スイッチボックス3と、散
布機構1を作動させるための電力を供給する電源機構4
とを備えている。各機構に繋がるコード類はセンターボ
ックス5に集められており、センターボックス5には散
布装置の作動を大元で断続する主スイッチ5aが設けら
れている。
【0038】散布機構1は、田植機の農薬が収納される
収納部10と、収納部10の下部に取付けられたパイプ
部(供給路)11を通じて供給される農薬を噴出するノ
ズル部12とを備え、苗床台Sの後方に立設された門型
の支持フレーム13に固定されている。
【0039】支持フレーム13は、図2に示すように、
苗床台Sの幅方向に離間して配置されたふたつの脚部1
4を、苗の掻き取り爪を駆動するギヤボックスBにそれ
ぞれネジ止めされ、脚部14の先端間に梁部15を架設
されて構成されている。なお、脚部14を固定するため
のネジ穴およびネジにはギヤボックスBに既設のものが
そのまま流用されている。
【0040】脚部14は、2本の棒状部材14a、14
bを交差させて組み合わせたもので、一方の棒状部材1
4aに設けられた長穴14cに、他方の棒状部材14b
の中央に取付けたボルト・ナット14dを通して締結す
ることで固定されている。一方の棒状部材14aに対す
る他方の棒状部材14bの固定位置は、ボルト・ナット
14dの締結位置を長穴14cに沿って移動させること
で変更可能となっており、双方の棒状部材14a、14
bの配置を自在に変化させることで、田植機の機種の違
いによって形状の異なるギヤボックスBに対しても脚部
14を取付けることが可能となっている。
【0041】他方の棒状部材14bの先端にはブラケッ
ト14eを介して断面矩形の長尺部材からなる梁部15
の端部が固定されている。ブラケット14eは棒状部材
14bに対してボルト・ナット14fにより角度可変に
固定されており、梁部15はその両端をブラケット14
eに設けられた矩形の孔14gに通され、同じくブラケ
ット14eに設けられた固定用ネジ14hを梁部15に
向けて螺入することによって脚部14に固定されてい
る。なお、図においては棒状部材14aをギヤボックス
Bの前部に、棒状部材14bをギヤボックスBの後部に
ネジ止めしているが、田植機の機種によっては棒状部材
14aをギヤボックスBの後部に、棒状部材14bをギ
ヤボックスBの前部にネジ止めする場合もある。
【0042】散布機構1に設けられた固定枠16にはフ
ック部16aが設けられており、散布機構1はこのフッ
ク部16aを梁部15に引っ掛けた状態で、フック部1
6aに設けられた固定用ネジ16bを梁部15に向けて
螺入することによって梁部15に固定されている。散布
機構1は、ブラケット14eの棒状部材14bに対する
取付け角度を変更することにより上下方向の角度を調整
可能に支持されている。
【0043】収納部10は、図3に示すように、縦長の
箱形でその上面には着脱可能な蓋体10aが取り付けら
れており、この蓋体10aを外して内部に農薬を収納す
るようになっている。パイプ部11は、すり鉢状に形成
された収納部10の内底に連通し、下方に向けて延出さ
れた先端にノズル部12が取付けられている。
【0044】パイプ部11は固定枠16に設けられた円
形の孔に挿通され、固定枠16は同じくパイプ部11に
挿通されたリング状部材11aによって上下から挟まれ
ており、散布機構1は固定枠16に対してパイプ部11
を軸として回動可能に支持されている。
【0045】ノズル部12は、図4に示すように、パイ
プ部11と連結される連結部12a、遮蔽弁28が内蔵
される遮蔽弁ケース12b、上ケース12c、下ケース
12d、さらにインペラ17を覆うカバー12eとが組
み合わされて構成されている。
【0046】ノズル部12の先端には、農薬を噴出する
噴出口12fが下ケース12dとカバー12eとの間に
設けられている。噴出口12fは、パイプ部11をやや
下げた状態で散布機構1を固定したときに地面に対して
平行となるように開設されている。また、噴出口12f
の両側部には、農薬の散布幅および散布方向を規制する
整流板12gが側方への角度を調整可能に取付けられて
いる。
【0047】上ケース12cと下ケース12dとの間に
はモータ18が設置されている。モータ18の回転軸は
下ケース12dの下方に突出しており、この回転軸にイ
ンペラ17が取り付けられている。
【0048】インペラ17は、モータ18の回転軸に中
心を固定された円板17a上に2枚の羽根部17bが立
設されたもので、噴出口12fの幅方向に面方向を一致
させてノズル部12の内部に配置されている。ノズル部
12の内部には、収納部10からパイプ部11を通じて
供給される農薬を円板17a上に供給する供給管19が
設けられている。供給管19はノズル部12の内部でパ
イプ部11と連通しており、インペラ17に向けて農薬
を落下させるようになっている。
【0049】インペラ17は、モータ18を駆動させる
ことによって一方向に回転し、収納部10からパイプ部
11を通じて円板17a上に供給される農薬を、円板1
7aとともに回転する羽根部17bによって弾き飛ばす
ようになっている。
【0050】散布動作制御機構2として、田植機本体に
は苗床台Sの往復動作に伴って回転するローラ21が取
付けられている。ローラ21は、図5に示すように、苗
床台Sの裏面側にあって苗床台Sを支持する支持枠Fに
ステー22を介して固定されている。ステー22には、
支持枠F側に固定される基部22aと、基部22aに対
してローラ21の左右方向の角度を調節可能とする中間
部22bと、中間部22bに対してローラ21の上下方
向の角度を調節可能とする先端部22cとが設けられて
おり、田植機の機種を問わず苗床台Sの裏面に対するロ
ーラ21の配設位置を適切な位置に調節できるようにな
っている。
【0051】ローラ21は先端部22cに固定されたス
ライドレール22dにガイドされてステー22の側方に
スライド可能に支持されるとともに、同じく先端部22
cに設けられたバネ23によってステー22から離間す
る方向に付勢され、ステー22各部の角度を適宜調節す
ることで苗床台Sの裏面に押圧されている。また、ロー
ラ21の周面には摩擦係数の大きな帯状の弾性部材21
bが貼着されている。
【0052】ローラ21の一方の端面21aには、ロー
ラ21の回転中心から放射状をなして筋状の突起部(作
動契機部)21cが複数設けられている。突起部21c
は8方向に広がるように形成されており、周方向に等間
隔に離間して設けられている。
【0053】ローラ21の回転軸を支持する軸受部24
には、端面21aに近接してスイッチ25が設けられて
いる。スイッチ25は端面21a上を周方向に走行する
車輪25aを備えており、この車輪25aがローラ21
の回転に伴って端面21a上を走行し、突起部21cを
乗り越えて上下する度ごとにスイッチングされるように
なっている。
【0054】ノズル部12には、スイッチ25が接続さ
れたときに作動するソレノイド(駆動源)26が付設さ
れている。ソレノイド26は、図6に示すように、パイ
プ部11とノズル部12との間に挟み込まれて固定され
たソレノイド固定座27に、駆動軸26aをノズル部1
2に向けて固定されている。駆動軸26aには、パイプ
部11を仕切りソレノイド26の作動によってパイプ部
11を開いてインペラ17に向けて農薬を供給する遮蔽
弁28が固定されている。
【0055】遮蔽弁28は、ノズル部12の内部に設け
られた隔壁20に沿って往復移動可能に支持されてお
り、隔壁20に設けられた流通口20aを、その往復移
動に伴って開閉するようになっている。
【0056】遮蔽弁28は、流通口20aと合致する形
状とされているものの、遮蔽弁28が流通口20aを閉
じた状態のときに遮蔽弁28と流通口20aとの間に
は、農薬の粒が容易に通過しないように農薬の粒径にほ
ぼ等しい程度の僅かな隙間が設けられている。また、流
通口20aに臨む遮蔽弁28の端面は、農薬の流通方向
前方に向けて傾斜した状態に形成されている。
【0057】散布動作制御機構2には、ソレノイド26
により作動される遮蔽弁28の1回あたりの開閉動作つ
き、流通口20aを通過する農薬の量を調節し、これに
よってノズル部12から噴出される農薬の量を調節する
散布量調節機構6が設けられている。
【0058】散布量調節機構6には、ソレノイド26の
駆動軸26aを軸線方向に貫通された円柱状の移動体2
9が設けられている。移動体29は、駆動軸26aまわ
りの回転を規制されつつ駆動軸26aに沿って移動可能
となっている。
【0059】移動体29の周面には、駆動軸26aの長
さ方向に向けて雄ネジ部29aが形成されており、この
雄ネジ部29aには内側に雌ネジ部30aが形成された
スリーブ(回転体)30が螺合されている。スリーブ3
0は、ノズル部12の内部で駆動軸26aの長さ方向へ
の移動を規制されつつ駆動軸26aまわりに回転可能に
支持されている。
【0060】スリーブ30の上端には、スリーブ30を
回転させるレバー30bが取付けられている。レバー3
0bはソレノイド固定座27に設けられた長穴27aか
ら先端を覗かせて取付けられており、長穴27aに沿っ
て刻まれた目盛にレバー30bを合わせることで農薬の
噴出量を任意に調節できるようになっている。
【0061】中継スイッチボックス3は、田植機の運転
席脇に配置されて植え付け動作を開始させる操作レバー
Lに近接して設置されており、操作レバーLが植え付け
動作の開始位置まで倒されたときに操作レバーLによっ
て中継スイッチ3aが接続されるようになっている。
【0062】電源機構4は、実際の電力供給源として田
植機に搭載されているバッテリーが兼用されている。セ
ンターボックス5は、運転席に搭乗する作業者から手の
届く位置に設置されている。
【0063】上記のように構成された散布装置は次のよ
うにして使用される。まず、育苗箱で育てた苗の束を苗
床台Sに搭載し、水田に乗り入れた田植機について、主
スイッチ5aを接続し散布機構1が電源機構4から電力
供給を受けられる状態としたうえで、操作レバーLを植
え付け動作の開始位置まで倒すと、田植機が苗の植え付
けを開始すると同時に中継スイッチ3aが接続されてモ
ータ18が作動し、インペラ17が回転を開始する。
【0064】植え付け動作が開始されると、苗床台S
は、掻き取り爪による苗の掻き取り動作に同調して側方
に往復移動を開始する。苗床台Sの往復移動に伴いロー
ラ21が回転すると、ローラ21の回転に従って車輪2
5aが端面21a上を走行し、突起部21cを乗り越え
て上下する度ごとにスイッチ25が間欠的にスイッチン
グされる。
【0065】スイッチ25がスイッチングされるとその
度にソレノイド26が作動し、遮蔽弁28が隔壁20に
沿って往復移動して流通口20aが開閉される。流通口
20aが開閉されると、これに伴って流通口20aを通
過した農薬が供給管19を通ってインペラ17上に落下
する。インペラ17上に落下した農薬は、継続的に回転
するインペラ17に弾かれて噴出口12fから田植機の
後方に向けて噴出される。
【0066】植え付け動作を続ける間は、上記のような
要領で散布機構1から農薬の散布が間欠的に行われる
が、例えば田植機を方向転換させる場合には、操作レバ
ーLを植え付け動作の停止位置まで戻すことで中継スイ
ッチ3aが切られ、散布機構1が停止して農薬の散布が
中断する。そして、田植機の方向転換後に操作レバーL
を倒すと中継スイッチ3aが再び接続されて農薬の散布
が再開される。
【0067】さらに、苗床台Sは田植機の植え付け動作
に同調して作動し、植え付け動作が減速されると苗床台
Sの移動速度も減少し、植え付け動作が増速されると苗
床台Sの移動速度も増加するので、所定の植え付け面積
に散布される農薬の散布量は田植機の植え付け速度に関
わらず一定となる。
【0068】また、散布量調節機構6において、レバー
30bを操作してスリーブ30を一方向に回転させる
と、スリーブ30と螺合関係にある移動体29が駆動軸
26aに沿って遮蔽弁28側に移動する。移動体29が
遮蔽弁28に接近した位置にある状態でソレノイド26
が作動されると遮蔽弁28は開閉動作を行うが、このと
き遮蔽弁28は移動体29に開閉動作が規制されて変位
量が制限されるために流通口20aの開口面積が小さく
制限されて流通口20aを通過する農薬の量が減少す
る。また、レバー30bを操作してスリーブ30を他方
向に回転させると、移動体29が駆動軸26aに沿って
遮蔽弁28から離間する方向に移動する。移動体29が
遮蔽弁26aから離間した位置にある状態でソレノイド
26が作動されると、遮蔽弁28は移動体29に規制さ
れないために流通口20aが大きく開かれて流通口20
aを通過する農薬の量が増加する。
【0069】つまり、スリーブ30を回転させて遮蔽弁
28に対する移動体29の配置を変化させ、遮蔽弁28
の変位量を制限し、流通口20aの開口面積を変化させ
ることで、遮蔽弁28の1回あたりの開閉動作につき散
布機構1から噴出される農薬の量が調整される。
【0070】上記のように構成された散布装置によれ
ば、散布動作制御機構2が、既存の田植機のほとんどの
機種に具備されている往復移動式の苗床台Sの往復動作
を利用して作動されるので、機種を問わず既存の田植機
のほとんどのものに対して装着することができる。
【0071】また、散布量調節機構6において、遮蔽弁
28の開閉動作1回につき散布機構1から噴出される農
薬を適当な量に調節することができ、農薬の種類に応じ
て散布総量を適宜調節することが可能となり、これによ
って農薬の種類によって総散布量を適宜調節することが
できる。
【0072】次に、本発明に係る田植機搭載型農薬散布
装置の第2の実施形態を図7ないし図9に示して説明す
る。本実施形態に示す散布装置は、上記第1の実施形態
とは散布動作制御機構の構成が異なるものである。そこ
で、本実施形態においては散布動作制御機構の構成につ
いて説明し、第1の実施形態で既に示した構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0073】図7に示す散布装置には、散布動作制御機
構31として、苗床台Sの裏面側には苗床台Sとともに
往復移動するバー32が取り付けられている。バー32
は、苗床台Sの裏面に取付られたベースバー33に、苗
床台Sの移動方向と平行に取付られている。
【0074】ベースバー33は、図8に示すように、両
側の脚部33aの先端に設けられた爪33bを苗床台S
と梁部SBとの隙間に差し込まれるとともに脚部33a
に設けられた固定用ネジ33cを梁部SBの側面に向け
て螺入することによって苗床台Sに固定されている。
【0075】バー32は断面視コ字型のいわゆるチャネ
ル形状を有し、中央の溝部32aを下方に向けた状態で
ベースバー33の連結部33dに平行に固定されてい
る。溝部32aの底面にあたる部分には複数の突起部
(作動契機部)32bが設けられている。突起部32b
は苗床台Sの移動幅よりもやや狭い範囲に等間隔に設け
られている。
【0076】バー32には、図9に示すように、スイッ
チ34がバー32に沿って移動自在に取付られている。
スイッチ34はバー32に対して上方から覆い被さるよ
うに取付られたスイッチカバー34aに固定されて溝部
32aの内部に配置されている。また、スイッチ34
は、溝部32aに沿って走行する車輪34bを備えてお
り、スイッチ34をスイッチカバー34aとともにバー
32に沿って移動させると、車輪34bが溝部32aに
沿って走行し、突起部32bを乗り越えて上下する度ご
とにスイッチングされるようになっている。(実際には
スイッチ34が所定の位置に留まり、苗床台Sに取付ら
れたバー32が移動してスイッチングが行われる。)
【0077】支持枠Fには、スイッチ34を所定の位置
に留めておくための支持棒部35が取り付けられてい
る。支持棒部35は、支持枠Fに固定されるクランプ部
35aを有する基部35bと、基部35bに対して前傾
角度を調節可能に取付られた棒状部35cとを備えてい
る。
【0078】基部35bは、クランプ部35aから苗床
台Sに平行かつ略水平に突出する断面円形の軸状とされ
ており、この軸状の基部35bに棒状部35cの下端に
設けられた筒状部35dが挿嵌されて固定用ネジ35e
により固定されている。
【0079】棒状部35cは、スイッチカバー34aに
形成された取付孔34cに先端を挿入した状態とされて
おり、これによってスイッチ34は常に所定の位置に留
まるようになっている。
【0080】上記のように構成された散布装置の場合、
田植機の植え付け動作が開始されて苗床台Sが側方に往
復動作を開始すると、苗床台Sとともにバー32が往復
移動し、車輪34bが溝部32aに沿って走行し、突起
部32bを乗り越えて上下する度ごとにスイッチ34が
間欠的にスイッチングされる。以降の動作は第1の実施
形態の場合と同じであり、田植機の後方に向けて農薬が
間欠的に散布される。
【0081】上記のように構成された散布装置によれ
ば、苗床台Sの往復移動からより正確にスイッチングの
契機を掴み、田植機の植え付け動作に同調して散布機構
を作動させることができる。
【0082】次に、本発明に係る田植機搭載型農薬散布
装置の第3の実施形態を図10ないし図16に示して説
明する。なお、第1、第2の実施形態において既に示し
た構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0083】図10に示す散布機構1においては、収納
部10を除くパイプ部11とこれに通じるノズル部12
とが防水ケース41に収納されている。防水ケース41
はプラスチック等の樹脂製で、噴出口12fの前方に位
置して散布口41aが設けられている。散布口41a
は、噴出口12fから噴出される農薬の飛散を妨げない
ように、噴出口12fの幅方向に長い矩形状に形成され
ている。
【0084】図11に示すように、散布口41aの幅方
向の両側には、噴出口12fから噴出する農薬の散布幅
および散布方向を規制するための整流板42a,42b
が、散布口41a側に傾倒可能に支持されている。整流
板42a,42bは前記の目的だけでなく、内側に重な
るように倒されることで散布口41aを塞ぐ閉塞体とし
ての働きを備えている。また、整流板42aは、その先
端を散布口41aの幅方向外方に反らせて円弧状に湾曲
した形状となっている。
【0085】収納部10の上面に設けられた薬剤投入口
(開口部)10bに被着される蓋体10aは、周縁の一
部を収納部10に軸支されて開閉可能に取り付けられて
いる。さらに、蓋体10aは、軸支された部位から薬剤
投入口10bを越えて離間する方向に延出されており、
その延出部10cは蓋体10aが薬剤投入口10bに被
着された状態で薬剤投入口10bの縁よりも前方に突出
している。また、蓋体10aの両側には下方に垂れ下が
る側板部10dが設けられている。側板部10dは、蓋
体10aを開いた状態でも収納部10の側面に届く長さ
となっている。
【0086】散布量調節機構43として、スリーブ30
は、歯車機構44を介して収納部10の側面に回動可能
に取付られたダイヤル45に連結されている。ダイヤル
45には針部45aが設けられており、収納部10の側
面に刻まれた目盛に針部45aを合わせることで農薬の
散布量を任意に調節できるようになっている。
【0087】また、図12に示すように、散布動作制御
機構50として、苗床台Sの裏面側には苗床台Sととも
に往復移動するバー51が取り付けられている。バー5
1は、苗床台Sの裏面に苗床台Sの移動方向と平行に取
り付けられている。
【0088】バー51は断面コ字型のいわゆるチャネル
形状を有し、中央の溝部51aを前方に向けた状態で梁
部SB等にファスニングベルト51bを用いて固定され
ている。溝部51aの底面にあたる部分には、複数の金
属製のボルト(作動契機部)51cが取り付けられてい
る。ボルト51cは苗床台Sの移動幅よりもやや狭い範
囲に等間隔に配列されている。
【0089】バー51には、その長さ方向に移動自在に
近接スイッチ52が取り付けられている。近接スイッチ
52は、苗床台Sの往復動作に伴って移動するボルト5
1cの接近を磁力線の作用により検出する機構を有して
おり、バー51に沿って移動可能に取り付けられた台車
53に対し検出部52aを溝部51aの底面に向けて固
定されている。台車53は、両側に車輪53aを2個ず
つ取り付けられており、これら車輪53aをバー51に
設けられたレール部51dに転動可能に噛み合わせるこ
とでバー51の長さ方向に移動自在となっている。
【0090】近接スイッチ52は、台車53とともにバ
ー51に沿って移動させると、検出部52aがボルト5
1cに接近する度ごとにその接近を検出して出力を得る
ようになっている。(実際には苗床台Sに取り付けられ
たバー51が移動してスイッチングされる。)
【0091】近接スイッチ52は、台車53に形成され
た取付孔53bに、断面矩形の棒状部35cの先端を挿
入した状態とされ、これによって常に所定の位置に留ま
るようになっている。
【0092】取付孔53bは、図13に示すように、棒
状部35cの断面形状に合わせて平面視略矩形状に形成
されているが、その四隅には、棒状部35cの角からの
距離を広める逃げ部53cが形成されている。
【0093】また、センターボックス5には、近接スイ
ッチ52の出力を得て散布機構1を作動させる制御部5
4が内蔵されている。散布機構1では、近接スイッチ5
2によってボルト51bの接近が検知されたことを契機
としてソレノイド26が作動され、遮蔽弁29の開閉動
作が1回、行われるように設定されている。なお、本実
施形態の散布装置には中継スイッチボックス3は設けら
れておらず、センターボックス5に設けられた主スイッ
チ5aをオン状態にすることによってモータ18を作動
するとともにソレノイド26への電力供給が行える状態
とするようになっている。
【0094】上記のように構成された散布装置の場合、
田植機の植え付け動作が開始されて苗床台Sが側方に往
復動作を開始すると、苗床台Sとともにバー51が往復
移動し、バー51に取り付けられた複数のボルト51b
が近接スイッチ52の検出部52aの上を次々に通過す
る度ごとに近接スイッチ52がスイッチングされる。以
降の動作は第1の実施形態の場合と同じであり、田植機
の後方に向けて農薬が間欠的に散布される。
【0095】上記のように構成された散布装置によれ
ば、苗床台Sの移動からより正確にスイッチングの契機
を掴み、田植機の植え付け動作に同調して散布機構1を
作動させることができる。特に、近接スイッチ52を使
用することで、植え付け動作の最中に苗床台Sに生じる
揺れ等にも影響を受けることなく正確なスイッチング動
作を行うことができる。
【0096】また、苗床台Sが傾くことで、苗床台S側
に取り付けられた台車53が棒状部35cに対して傾い
ても、取付孔53bの四隅に逃げ部53cが設けられて
いることから、取付孔53bと棒状部35cとが擦れ合
って台車53の移動が妨げられるようなことがない。
【0097】センターボックス5に設けた制御部54で
は、近接スイッチ52からの出力があった時点で散布機
構1を作動させて遮蔽弁29の開閉動作を1回行わせる
ように設定されているので、例えば植え付け動作を中断
して苗床台Sの往復移動を停止させた場合、ボルト51
cが近接スイッチ52に最も接近した状態で苗床台Sが
停止したとしても遮蔽弁29が開いたままになるような
ことがない。
【0098】噴出口12fから噴出する農薬が、農薬を
散布されるべき田地に対して広がり過ぎる場合、または
所望の方向に散布されない場合には、整流板42a,4
2bの傾きを適宜変化させることで散布幅および散布方
向を規制することができる。
【0099】一方向に回転するインペラ17で農薬を弾
き飛ばすというノズル部12の構造上、噴出口12fか
ら噴出する農薬は、図14に示すようにノズル部12の
正面からややインペラ17の回転方向に広がって散布さ
れる。そのため、農薬の散布幅を規制しようとすると、
整流板42aには整流板42bよりも深い入射角度で農
薬の粒が当たるようになるが、整流板42aを湾曲させ
ることで整流板42aに当たる農薬の粒の入射角度が浅
くなるので、跳ね返った後でも農薬の粒がノズル部12
の前方に飛散するようになる。
【0100】また、蓋体10aには延出部10cが設け
られており、図15に示すように、蓋体10aを開いて
収納部10を開放しても、鉛直方向から見て蓋体10a
が薬剤投入口10bのすべてを覆った状態が確保される
ので、降雨時に収納部10に農薬を投入する場合でも、
農薬が雨に濡れ難くなる。
【0101】田植え作業は水を張った田地で行われるた
め、作業中は田植機によって泥はねが引き起こされるは
避けられず、この泥はねが散布機構1に付着してしまう
が、田植え作業終了後、整流板42a,42bを倒して
散布口41aを閉じてしまえば散布機構1をそのまま水
洗いすることができる等、優れたメインテナンス性が得
られる。
【0102】本実施形態に関し、散布動作制御機構の異
なる態様を図16に示す。散布動作制御機構46とし
て、苗床台Sの裏面側には、バー47が苗床台Sと略平
行な状態で梁部SBに固定されている。バー47の側面
47aには、複数の金属製のボルト(作動契機部)47
bがバー47の長さ方向に沿って取り付けられている。
【0103】バー47には、その長さ方向に移動自在に
近接スイッチ48が取り付けられている。近接スイッチ
48は、バー47に覆い被さるように取り付けられたス
イッチカバー49に対し検出部48bを側面47aに向
けて固定されるとともに、スイッチカバー49に形成さ
れた取付孔49bに棒状部35cの先端を挿入した状態
とされている。
【0104】上記のように構成された散布動作制御機構
46を採用しても、本実施形態と同様に円滑なスイッチ
ング動作が可能である。
【0105】次に、本発明に係る田植機搭載型農薬散布
装置の第4の実施形態を図17および図18に示して説
明する。なお、第1、第2、第3の実施形態において既
に示した構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0106】本実施形態に示す散布装置は、上記各実施
形態に示した往復移動可能な苗床台を備える田植機とは
異なる構造を有する田植機への装着を前提にしたもので
ある。この田植機は、苗が一株ごとに分けて植え付けら
れた苗床パッドPから櫛状の押し出しロッドRで一度に
複数株の苗を苗床パッドPから押し出して離脱させ、こ
れら複数株の苗をベルトコンベヤで植え付け爪に向けて
搬送し、この植え付け爪で苗を一株ずつ捕らえて田に植
え付けるようになっている。そこで、図17に示す田植
機には、散布動作制御機構60として、押し出しロッド
Rの近傍に近接スイッチ61が取り付けられている。押
し出しロッドRは田植機の植え付け動作に同調して間欠
的に押し出し(反復)動作を行い、植え付け動作が減速さ
れると押し出し動作を行う間隔が長くなり、植え付け動
作が増速されるとその間隔も短くなるので、この押し出
しロッドRの動作をスイッチングの契機として利用する
ようになっているのである。
【0107】近接スイッチ61は、図18に示すよう
に、検出部61aを押し出しロッドRの後部に向けて田
植機のフレームに固定されたステー(図示せず)に取り
付けられている。なお、押し出しロッドRの後部には金
属製の作動契機部62が取り付けられる必要があるが、
押し出しロッドRが金属製で作動契機部として機能する
場合はこれを省略する場合がある。
【0108】散布機構1は、運転席下のフレームに固定
されたステー63に取り付けられている。ステー62の
先端には車体の幅方向に断面矩形の棒状部64が設けら
れており、散布機構1は固定枠16に設けられたフック
部16aをこの棒状部64に引っ掛けた状態で固定用ネ
ジ16bを締め込むことで棒状部64に固定されてい
る。
【0109】上記のように構成された散布装置の場合、
田植機の植え付け動作が開始されると、押し出しロッド
Rが前後に押し出し動作を行う度ごとに近接スイッチ6
1がスイッチングされる。以降の動作は第1の実施形態
の場合と同じであり、田植機の後方に向けて農薬が間欠
的に散布される。
【0110】上記のように構成された散布装置によれ
ば、押し出しロッドRの押し出し動作からより正確にス
イッチングの契機を掴み、田植機の植え付け動作に同調
して散布機構を作動させることができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の田植機搭載型農薬散布装置によれば、散布動
作制御機構が田植機の植え付け動作を利用して作動され
るのであるが、散布機構による農薬散布が植え付け動作
と同調して間欠的に行われ、植え付け動作が減速される
と農薬散布の間隔が長くなり、植え付け動作が増速され
ると農薬散布の間隔が短くなるので、所定の植え付け面
積に散布される農薬の散布量が田植機の植え付け速度に
関わらず一定となる。これにより、農薬散布の基準に従
って農薬を正確に散布することができる。
【0112】請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、散布動作制御機構が、往復移動式の苗床台を
備える田植機について苗床台の往復動作を利用して作動
されるので、機種を問わず苗床台を備える既存の田植機
に装着することができる。また、構造が簡単純で製造コ
ストを安価に抑えることができる。さらに、苗床台は田
植機の植え付け動作に同調して作動し、植え付け動作が
減速されると苗床台の移動速度も減少し、植え付け動作
が増速されると苗床台の移動速度も増加するので、所定
の植え付け面積に散布される農薬の散布量が田植機の植
え付け速度に関わらず一定となる。これにより、農薬散
布の基準に従って農薬を正確に散布することができる。
【0113】請求項3記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、苗床台の往復動作がローラの回転に置き換え
られ、作動契機部がローラの回転に伴って移動すること
によりスイッチが間欠的に接続されて散布機構が間欠的
に作動するので、農薬の散布を田植機の植え付け動作に
同調させて間欠的に行わせることができる。
【0114】請求項4記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、苗床台とともに作動契機部が往復移動するこ
とによりスイッチが間欠的に接続されて散布機構が間欠
的に作動するので、農薬の散布を田植機の植え付け動作
に同調させて間欠的に行わせることができる。
【0115】請求項5記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、苗床台とともに作動契機部が往復移動する過
程で近接スイッチが作動契機部の接近を検出し、近接ス
イッチが作動契機部の接近を検出する度にその出力を契
機として散布機構が作動するので、農薬の散布を田植機
の植え付け動作に同調させて間欠的に行わせることがで
きる。
【0116】請求項6記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、取付孔の四隅に逃げ部が設けられていること
から、苗床台が傾くなどして近接スイッチと棒状部と位
置関係が変化しても両者間の干渉が防止されるので、近
接スイッチの移動を安定して行わせることができる。
【0117】請求項7記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、散布動作制御機構が、苗床パッドから苗を離
脱する櫛状体を備える田植機について、この櫛状体の反
復動作を利用して作動されるので、機種を問わず苗床パ
ッドを備える既存の田植機に装着することができる。ま
た、構造が簡単純で製造コストを安価に抑えることがで
きる。さらに、苗床パッドは田植機の植え付け動作に同
調して作動し、植え付け動作が減速されると苗床パッド
の移動速度も減少し、植え付け動作が増速されると苗床
パッドの移動速度も増加するので、所定の植え付け面積
に散布される農薬の散布量が田植機の植え付け速度に関
わらず一定となる。これにより、農薬散布の基準に従っ
て農薬を正確に散布することができる。
【0118】請求項8記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、櫛状体とともに作動契機部が反復移動する過
程で近接スイッチが作動契機部の接近を検出し、近接ス
イッチが作動契機部の接近を検出する度にその出力を契
機として散布機構が作動するので、農薬の散布を田植機
の植え付け動作に同調させて間欠的に行わせることがで
きる。
【0119】請求項9記載の田植機搭載型農薬散布装置
によれば、駆動源によって遮蔽弁が作動され、農薬の供
給路が開閉されることで農薬散布が間欠的に行われる
が、この開閉動作のタイミングを遅くしたり速くしたり
することで農薬の田地に対する総散布量を適宜調節する
ことができる。
【0120】請求項10記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、遮蔽弁と供給路の側面との間に、供給路を
閉じた状態で農薬の粒径にほぼ等しい隙間が設けられる
ことにより、遮蔽弁と供給路の側面との間に農薬の粒が
挟まれる現象が起こらなくなるので、遮蔽弁の開閉動作
を円滑に行わせることができる。
【0121】請求項11記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、作動が正確で消費電力も少なく構造も簡単
なソレノイドを駆動源として採用することで、散布機構
の作動の正確性ならびに耐久性の向上を図るとともに製
造コストの削減を図ることができる。
【0122】請求項12記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、回転体を回転させて遮蔽弁に対する移動体
の配置を変化させることで供給路の開口面積を変化させ
ることができ、1回の開閉動作で散布機構から噴出され
る農薬の量を調節することができる。これにより、農薬
の種類に応じて散布総量を適宜調節することができる。
【0123】請求項13記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、整流板の傾きを調節することで、農薬の散
布幅および散布方向を規制することができる。また、整
流板を散布口側に倒し散布口を塞ぐ閉塞体とすること
で、散布機構をそのまま水洗いすることができるように
なる等、優れたメインテナンス性を得ることができる。
【0124】請求項14記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、整流板を散布口の幅方向外方に湾曲させる
ことで整流板に当たる農薬の粒の入射角度が浅くなり、
農薬の粒が跳ね返った後も散布口の前方に飛散するよう
になるので、整流板を使って農薬の散布幅を規制した場
合でも農薬をより遠くに飛散させることができる。
【0125】請求項15記載の田植機搭載型農薬散布装
置によれば、蓋体が、軸支された一部から開口部を越え
て離間する方向に延出されており、蓋体を開いて収納部
を開放しても、鉛直方向から見て蓋体が開口部のすべて
を覆った状態が確保されるので、降雨時において収納部
に農薬を投入する場合でも、農薬が雨に濡れることを防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る田植機搭載型農薬散布装置の第
1の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 散布機構を支持する支持フレームの構成を示
す斜視図である。
【図3】 散布機構を示す斜視図である。
【図4】 ノズル部を示す分解斜視図である。
【図5】 散布動作制御機構を構成するローラを示す斜
視図である。
【図6】 散布量調節機構を構成するノズル部の断面図
である。
【図7】 本発明に係る田植機搭載型農薬散布装置の第
2の実施形態を示す概略構成図である。
【図8】 散布動作制御機構を示す斜視図である。
【図9】 散布動作制御機構を構成するバーおよびスイ
ッチを示す断面図である。
【図10】 本発明に係る田植機搭載型農薬散布装置の
第3の実施形態を示す概略構成図である。
【図11】 散布機構を示す斜視図である。
【図12】 近接スイッチを採用した散布動作制御機構
を示す斜視図である。
【図13】 近接スイッチと田植機本体との連結部を示
す拡大図である。
【図14】 整流板の働きを示す状態説明図である。
【図15】 収納部における蓋体の働きを示す状態説明
図である。
【図16】 近接スイッチを採用した散布動作制御機構
の他の態様を示す斜視図である。
【図17】 本発明に係る田植機搭載型農薬散布装置の
第4の実施形態を示す概略構成図である。
【図18】 近接スイッチを採用した散布動作制御機構
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…散布機構,2…散布動作制御機構,6…散布量調節
機構,10…収納部,10a…蓋体,10b…薬剤投入
口(開口部),10c…延出部,11…パイプ部(供給
路)12…ノズル部,21…ローラ,21c…突起部
(作動契機部),25…スイッチ,26…ソレノイド
(駆動源),28…遮蔽弁,29…移動体,30…スリ
ーブ(回転体),31…散布動作制御機構,32b…突
起部(作動契機部),34…スイッチ,41…防水ケー
ス,41a…散布口,43…散布量調節機構,51c…
ボルト(作動契機部),52…近接スイッチ,53b…
取付孔,53c…逃げ部,54…制御部,60…散布動
作制御機構,61…近接スイッチ,62…作動契機部,
R…押し出しロッド,S…苗床台,P…苗床パッド

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 田植え作業と並行して粒状の農薬を散布
    する田植機搭載型農薬散布装置であって、 前記農薬を散布する散布機構と、 前記田植機の植え付け動作を利用して作動され、前記散
    布機構による農薬散布を前記植え付け動作と同調して間
    欠的に行わせる散布動作制御機構とを備えることを特徴
    とする田植機搭載型農薬散布装置。
  2. 【請求項2】 前記散布動作制御機構が、前記田植機に
    具備される苗床台の往復動作を利用して作動されること
    を特徴とする請求項1記載の田植機搭載型農薬散布装
    置。
  3. 【請求項3】 前記散布動作制御機構が、 前記苗床台に当接した状態で田植機本体に取り付けら
    れ、該苗床台の往復動作に伴って回転するローラと、 該ローラに設けられて前記散布機構の作動の契機となる
    作動契機部と、 前記ローラの回転に伴って移動する作動契機部に接触す
    ることにより接続されて前記散布機構を作動させるスイ
    ッチとを備えることを特徴とする請求項2記載の田植機
    搭載型農薬散布装置。
  4. 【請求項4】 前記散布動作制御機構が、 前記苗床台に取り付けられ、該苗床台とともに往復移動
    して前記散布機構の作動の契機となる作動契機部と、 前記苗床台に対向して田植機本体に取り付けられ、前記
    苗床台の往復動作に伴って移動する作動契機部に接触す
    ることにより接続されて前記散布機構を作動させるスイ
    ッチとを備えることを特徴とする請求項2記載の田植機
    搭載型農薬散布装置。
  5. 【請求項5】 前記散布動作制御機構が、 前記苗床台に取り付けられ、該苗床台とともに往復移動
    して前記散布機構の作動の契機となる作動契機部と、 前記苗床台に向けて田植機本体に取り付けられ、前記苗
    床台の往復動作に伴って移動する作動契機部の接近を検
    出する近接スイッチと、 該近接スイッチによる前記作動契機部の検出を契機とし
    て前記散布機構を作動させる制御部とを備えることを特
    徴とする請求項2記載の田植機搭載型農薬散布装置。
  6. 【請求項6】 前記近接スイッチが、該近接スイッチに
    形成された平面視略矩形状の取付孔に、前記田植機本体
    から立設された断面矩形の棒状部を挿通されて田植機本
    体に取り付けられ、 前記取付孔の四隅には、前記棒状部からの距離を広める
    逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項5記載
    の田植機搭載型農薬散布装置。
  7. 【請求項7】 前記散布動作制御機構が、前記田植機に
    具備される苗床パッドから苗を離脱する櫛状体の反復動
    作を利用して作動されることを特徴とする請求項1記載
    の田植機搭載型農薬散布装置。
  8. 【請求項8】 前記散布動作制御機構が、 前記櫛状体に取り付けられ、該櫛状体とともに反復移動
    して前記散布機構の作動の契機となる作動契機部と、 前記櫛状体に向けて田植機本体に取り付けられ、前記櫛
    状体の反復動作に伴って移動する作動契機部の接近を検
    出する近接スイッチと、 該近接スイッチによる前記作動契機部の検出を契機とし
    て前記散布機構を作動させる制御部とを備えることを特
    徴とする請求項7記載の田植機搭載型農薬散布装置。
  9. 【請求項9】 田植え作業と並行して粒状の農薬を散布
    する田植機搭載型農薬散布装置であって、駆動源と、該
    駆動源によって作動されて農薬の供給路を開閉すること
    で農薬の散布を間欠的に行わせる遮蔽弁とを備えること
    を特徴とする田植機搭載型農薬散布装置。
  10. 【請求項10】 前記遮蔽弁と前記供給路の側面との間
    に、該供給路を閉じた状態において農薬の粒径とほぼ等
    しい隙間が設けられることを特徴とする請求項9記載の
    田植機搭載型農薬散布装置。
  11. 【請求項11】 前記駆動源としてソレノイドを備える
    ことを特徴とする請求項9または10記載の田植機搭載
    型農薬散布装置。
  12. 【請求項12】 前記遮蔽弁の1回あたりの開閉動作に
    つき前記供給路を通過する農薬の量を調節する散布量調
    節機構として、 前記遮蔽弁の開閉方向に沿って移動可能に支持され、前
    記駆動源の作動時に遮蔽弁に当接し該遮蔽弁の変位量を
    制限して前記供給路の開口面積を変化させることにより
    供給路を通過する農薬の量を調節する移動体と、 該移動体の周面に形成された雄ネジ部に螺合する雌ネジ
    部が形成されるとともに移動体まわりに回転可能に支持
    され、任意に回転させることにより移動体を遮蔽弁の開
    閉方向に沿って移動させる回転体とを備えることを特徴
    とする請求項9、10または11記載の田植機搭載型農
    薬散布装置。
  13. 【請求項13】 田植え作業と並行して粒状の農薬を散
    布する田植機搭載型農薬散布装置であって、 前記農薬を散布する散布機構と、 該散布機構に設けられる散布口の幅方向の両側に配置さ
    れて該散布口側に傾倒可能に支持された整流板とを備え
    ることを特徴とする田植機搭載型農薬散布装置。
  14. 【請求項14】 前記整流板の少なくともいずれか一方
    が、前記散布口の幅方向外方に向けて湾曲していること
    を特徴とする請求項13記載の田植機搭載型農薬散布装
    置。
  15. 【請求項15】 田植え作業と並行して粒状の農薬を散
    布する田植機搭載型農薬散布装置であって、 上部に設けられた開口部を通じて前記農薬を収納する収
    納部と、前記開口部に被着されかつ一部を前記収納部に
    軸支された蓋体と、前記収納部から供給される農薬を散
    布する散布機構とを備え、 前記蓋体が、軸支される前記一部から前記開口部を越え
    て離間する方向に延出されていることを特徴とする田植
    機搭載型農薬散布装置。
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