JP2002253009A - 薬剤散布機 - Google Patents
薬剤散布機Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 苗載台上に薬剤散布機を配設した田植機にお
いて、田植えと同時に薬剤散布も行うことのできる作業
機を提供し、薬剤散布機を小型化して軽量化を図り、確
実な施薬ができるようにする。 【解決手段】 田植機の苗載台16上方に薬剤散布機4
0を配設し、植え付けながら該薬剤散布機により苗マッ
ト上に薬剤を散布する構成であって、田植機の植付ケー
ス21に設けた動力取出軸70より動力伝達機構69を
介して薬剤散布機の繰出部41に動力を伝達して植付と
同期して駆動するようにし、該繰出部に散布ノズル46
を連通し、該散布ノズルを苗載台の各条毎に配置し、該
散布ノズルの先端を苗載台上に載置した苗マットの床土
上近傍位置まで延出した。
いて、田植えと同時に薬剤散布も行うことのできる作業
機を提供し、薬剤散布機を小型化して軽量化を図り、確
実な施薬ができるようにする。 【解決手段】 田植機の苗載台16上方に薬剤散布機4
0を配設し、植え付けながら該薬剤散布機により苗マッ
ト上に薬剤を散布する構成であって、田植機の植付ケー
ス21に設けた動力取出軸70より動力伝達機構69を
介して薬剤散布機の繰出部41に動力を伝達して植付と
同期して駆動するようにし、該繰出部に散布ノズル46
を連通し、該散布ノズルを苗載台の各条毎に配置し、該
散布ノズルの先端を苗載台上に載置した苗マットの床土
上近傍位置まで延出した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、施薬機を搭載する
田植機において、薬剤散布機を苗載台上方に配置して、
苗マット上に直接薬剤散布する構成に関する。
田植機において、薬剤散布機を苗載台上方に配置して、
苗マット上に直接薬剤散布する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田植え直前の育苗箱に浸透移行性
のある粒剤を散布し、移植後まもなく発生する害虫を駆
除する箱施用剤が知られている。該箱施用剤は出穂以前
に発生する主要病原虫のほとんどを一回だけの薬剤処理
で防除できるものである。また、最近では稲作中期以降
に発生する害虫や葉イモチ、紋枯病などの発生を抑制す
ることができる長期残効性の箱施用剤も登場してきてい
る。しかし、多忙な田植え直前の時期に、手散布により
育苗箱に所定量の薬剤を丁寧に散布するのは非常に煩わ
しい作業であるため、動力散布機を用いて大量に処理し
ていたが、均一に散布することは難しかった。一方、田
植機に薬剤散布機を搭載して、田植えと同時に施薬も行
うことのできる作業機を本出願人は特願2000−21
0604により提案している。
のある粒剤を散布し、移植後まもなく発生する害虫を駆
除する箱施用剤が知られている。該箱施用剤は出穂以前
に発生する主要病原虫のほとんどを一回だけの薬剤処理
で防除できるものである。また、最近では稲作中期以降
に発生する害虫や葉イモチ、紋枯病などの発生を抑制す
ることができる長期残効性の箱施用剤も登場してきてい
る。しかし、多忙な田植え直前の時期に、手散布により
育苗箱に所定量の薬剤を丁寧に散布するのは非常に煩わ
しい作業であるため、動力散布機を用いて大量に処理し
ていたが、均一に散布することは難しかった。一方、田
植機に薬剤散布機を搭載して、田植えと同時に施薬も行
うことのできる作業機を本出願人は特願2000−21
0604により提案している。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかし、田植機の
苗載台上に薬剤散布機を搭載するものにおいては、苗送
りベルトから動力を得て薬剤散布機を駆動し、苗マット
の横一列を一度に散布する構成であったために、任意の
条の散布を停止させることができず、苗の葉部をかき分
けて一列散布するために、葉の抵抗や引っ掛かりにより
どうしても散布ムラが生じてしまう。そして、幅方向に
長い散布装置となってしまうため、薬剤散布機の重量が
重くなり、これを支持するための支持部材の剛性もアッ
プしなければならないため、機体全体の重量が増加して
いたのである。
苗載台上に薬剤散布機を搭載するものにおいては、苗送
りベルトから動力を得て薬剤散布機を駆動し、苗マット
の横一列を一度に散布する構成であったために、任意の
条の散布を停止させることができず、苗の葉部をかき分
けて一列散布するために、葉の抵抗や引っ掛かりにより
どうしても散布ムラが生じてしまう。そして、幅方向に
長い散布装置となってしまうため、薬剤散布機の重量が
重くなり、これを支持するための支持部材の剛性もアッ
プしなければならないため、機体全体の重量が増加して
いたのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、田植機の苗載
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
田植機の植付ケースに設けた動力取出軸より動力伝達機
構を介して薬剤散布機の繰出部に動力を伝達して植付と
同期して駆動するようにした。
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
田植機の植付ケースに設けた動力取出軸より動力伝達機
構を介して薬剤散布機の繰出部に動力を伝達して植付と
同期して駆動するようにした。
【0006】また、請求項2においては、田植機の苗載
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体を苗載
台の各条毎に配置した。
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体を苗載
台の各条毎に配置した。
【0007】請求項3においては、田植機の苗載台上方
に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散布機に
より苗マット上に薬剤を散布する構成であって、薬剤散
布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体の先端を苗載
台上に載置した苗マットの床土上近傍位置まで延出し
た。また、請求項4においては、前記散布体を回転させ
て退避可能に構成したものである。
に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散布機に
より苗マット上に薬剤を散布する構成であって、薬剤散
布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体の先端を苗載
台上に載置した苗マットの床土上近傍位置まで延出し
た。また、請求項4においては、前記散布体を回転させ
て退避可能に構成したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について説
明する。図1は本発明の薬剤散布機を搭載した乗用田植
機の全体側面図、図2は同じく植付部の側面図、図3は
薬剤散布機装着部の後面図、図4は薬剤散布機の後面図
一部断面図、図5は同じく薬剤散布機の側面図、図6は
リンク比調節部の側面図、図7は同じく後面図、図8は
散布体取付部の平面図、図9はシャッター取付部の側面
断面図、図10は散布体固定部の他の実施例を示す平面
図、図11は散布体の他の実施例を示し、苗ストッパー
を作動位置に回動した状態を示す側面図、図12は同じ
く散布体の伸縮部を床土上まで伸長した状態を示す側面
図、図13は苗載台の一部平面図である。
明する。図1は本発明の薬剤散布機を搭載した乗用田植
機の全体側面図、図2は同じく植付部の側面図、図3は
薬剤散布機装着部の後面図、図4は薬剤散布機の後面図
一部断面図、図5は同じく薬剤散布機の側面図、図6は
リンク比調節部の側面図、図7は同じく後面図、図8は
散布体取付部の平面図、図9はシャッター取付部の側面
断面図、図10は散布体固定部の他の実施例を示す平面
図、図11は散布体の他の実施例を示し、苗ストッパー
を作動位置に回動した状態を示す側面図、図12は同じ
く散布体の伸縮部を床土上まで伸長した状態を示す側面
図、図13は苗載台の一部平面図である。
【0009】まず、本発明に係る薬剤散布機を搭載する
田植機の全体構成について図1を用いて説明する。な
お、本実施例において薬剤散布機は乗用田植機に装備さ
れているが、この実施例に限定するものではない。
田植機の全体構成について図1を用いて説明する。な
お、本実施例において薬剤散布機は乗用田植機に装備さ
れているが、この実施例に限定するものではない。
【0010】乗用田植機は走行部1の後部に昇降リンク
機構27を介して植付部4が配置され、該走行部1は車
体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部に
フロントアクスルケースを介して前輪6を支持させると
共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支
持している。そして、前記エンジン2はボンネット9に
覆われ、該ボンネット9後部のダッシュボード5上に操
向ハンドル14を配置し、該ボンネット9両側とその後
部の車体フレーム3上を車体カバー12で覆い、操向ハ
ンドル14後方位置に座席13を配置し、ボンネット9
の両側と座席13前方と、座席13左右両側および座席
13後方をステップとしている。
機構27を介して植付部4が配置され、該走行部1は車
体フレーム3前部上方にエンジン2を搭載し、前下部に
フロントアクスルケースを介して前輪6を支持させると
共に、後部にリヤアクスルケース7を介して後輪8を支
持している。そして、前記エンジン2はボンネット9に
覆われ、該ボンネット9後部のダッシュボード5上に操
向ハンドル14を配置し、該ボンネット9両側とその後
部の車体フレーム3上を車体カバー12で覆い、操向ハ
ンドル14後方位置に座席13を配置し、ボンネット9
の両側と座席13前方と、座席13左右両側および座席
13後方をステップとしている。
【0011】そして、前記座席13の側部には走行変速
レバー30や植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー3
1や植付感度調節レバーが配置され、ダッシュボード下
部のステップ上には主クラッチペダル32や左右ブレー
キペダルが配設され、前記座席13後方には施肥機33
が配設されている。
レバー30や植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー3
1や植付感度調節レバーが配置され、ダッシュボード下
部のステップ上には主クラッチペダル32や左右ブレー
キペダルが配設され、前記座席13後方には施肥機33
が配設されている。
【0012】また、前記植付部4は、苗載台16や植付
爪17やフロート34等から構成されており、前記苗載
台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガ
イドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によ
って左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18
および上ガイドレール19は植付センターケース20よ
りフレーム等を介して支持されている。そして、植付セ
ンターケース20より連結パイプを介して植付ケース2
1を平行に後方へ突出して、該植付ケース21の後部に
一方向に回転させるロータリケース22を配置し、該ロ
ータリケース22の両側に一対の植付爪17・17を配
置している。こうして、前進走行とともに苗載台16を
横送り機構により左右に往復摺動して、この往復動に同
期させて植付爪17を駆動して一株分の苗を切り出し、
連続的に植え付け作業を行うように構成している。
爪17やフロート34等から構成されており、前記苗載
台16は前高後低に配設して、苗載台16の下部は下ガ
イドレール18、前面の上部は上ガイドレール19によ
って左右往復摺動自在に支持し、該下ガイドレール18
および上ガイドレール19は植付センターケース20よ
りフレーム等を介して支持されている。そして、植付セ
ンターケース20より連結パイプを介して植付ケース2
1を平行に後方へ突出して、該植付ケース21の後部に
一方向に回転させるロータリケース22を配置し、該ロ
ータリケース22の両側に一対の植付爪17・17を配
置している。こうして、前進走行とともに苗載台16を
横送り機構により左右に往復摺動して、この往復動に同
期させて植付爪17を駆動して一株分の苗を切り出し、
連続的に植え付け作業を行うように構成している。
【0013】また、前記植付センターケース20の前部
にローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27が
連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25や
ロワーリンク26等より構成され、座席13下方に配置
した昇降シリンダ28によって植付部4を昇降できるよ
うにしている。
にローリング支点軸を介して前記昇降リンク機構27が
連結され、該昇降リンク機構27はトップリンク25や
ロワーリンク26等より構成され、座席13下方に配置
した昇降シリンダ28によって植付部4を昇降できるよ
うにしている。
【0014】また、図1、図2、図13に示す如く、前
記苗載台16には各条の両側にリブ16a・16a・・
・が上方に突出されて苗マット載置部16b・16b・
・・を形成し、該苗マット載置部16bの下部から上下
中間位置にかけて開口部を設けて、該開口部の上下に従
動ローラ37と駆動ローラ38を配設して、両ローラ間
に苗送りベルト35を巻回し、苗マットの縦送り機構を
構成している。該苗送りベルト35・35・・・は、そ
れぞれ表面に多数の突起を有し、苗載台16下部に開口
したベルト用窓からベルト表面が露出するように構成
し、その上方に配設した苗マット押え機構36と苗送り
ベルト35で苗マットを保持しながら、苗を正確に下方
へ縦送りし、安定した植付けを行なえるようにしてい
る。
記苗載台16には各条の両側にリブ16a・16a・・
・が上方に突出されて苗マット載置部16b・16b・
・・を形成し、該苗マット載置部16bの下部から上下
中間位置にかけて開口部を設けて、該開口部の上下に従
動ローラ37と駆動ローラ38を配設して、両ローラ間
に苗送りベルト35を巻回し、苗マットの縦送り機構を
構成している。該苗送りベルト35・35・・・は、そ
れぞれ表面に多数の突起を有し、苗載台16下部に開口
したベルト用窓からベルト表面が露出するように構成
し、その上方に配設した苗マット押え機構36と苗送り
ベルト35で苗マットを保持しながら、苗を正確に下方
へ縦送りし、安定した植付けを行なえるようにしてい
る。
【0015】前述の苗載台16の左右往復運動と、該往
復動に同期する植付爪17・17・・・による苗の切り
出し作業により、苗マットは下端が一定幅ずつ切断され
て下方へ搬送して植え付ける。また、苗マットは苗載台
16の左右端での折り返し時に縦送り機構の搬送ベルト
35によって下方へと運ばれる。この植付作業の際、本
発明の薬剤散布機40により同時に施薬を行って、散布
ムラのない確実な施薬を行うのである。
復動に同期する植付爪17・17・・・による苗の切り
出し作業により、苗マットは下端が一定幅ずつ切断され
て下方へ搬送して植え付ける。また、苗マットは苗載台
16の左右端での折り返し時に縦送り機構の搬送ベルト
35によって下方へと運ばれる。この植付作業の際、本
発明の薬剤散布機40により同時に施薬を行って、散布
ムラのない確実な施薬を行うのである。
【0016】次に、本発明の薬剤散布機40について説
明する。本発明の薬剤散布機40は各条毎に配置してロ
ール式の繰出装置として小型軽量に構成しており、前記
苗載台16の苗マット載置面に対向して配置される。つ
まり、図2、図3に示すように、薬剤散布機40は支持
フレーム43上に固定されて苗載台15の各条の左右中
央上方に配置される。該支持フレーム43は基部フレー
ム43aと支持柱43bと上横フレーム43cと下横フ
レーム43dから構成されている。基部フレーム43a
は前記植付ケース21の後部に固定されて立設され、該
基部フレーム43a上に支持柱43bの下端が固設さ
れ、該支持柱43bの上端に上横フレーム43cが横設
されている。尚、左右の上横フレーム43c・43cを
連結することにより更に剛性をアップすることができ
る。
明する。本発明の薬剤散布機40は各条毎に配置してロ
ール式の繰出装置として小型軽量に構成しており、前記
苗載台16の苗マット載置面に対向して配置される。つ
まり、図2、図3に示すように、薬剤散布機40は支持
フレーム43上に固定されて苗載台15の各条の左右中
央上方に配置される。該支持フレーム43は基部フレー
ム43aと支持柱43bと上横フレーム43cと下横フ
レーム43dから構成されている。基部フレーム43a
は前記植付ケース21の後部に固定されて立設され、該
基部フレーム43a上に支持柱43bの下端が固設さ
れ、該支持柱43bの上端に上横フレーム43cが横設
されている。尚、左右の上横フレーム43c・43cを
連結することにより更に剛性をアップすることができ
る。
【0017】該上横フレーム43cの両側には図8に示
すように、ステー50・50・51・51が前方に突設
され、該ステー50・50・51・51に薬剤散布機4
0・40の繰出ケース47・47が固定される。該上横
フレーム43cの固定部より若干下方位置より前方にア
ーム43eを突設して、該アーム43eに下横フレーム
43dが横設され、該下横フレーム43dの両側に散布
体となる散布ノズル46が支持されている。該散布体は
本実施例ではホースにより構成しているが、薬剤の形状
や種類等によって交換できるものであり、形状、材質等
は限定するものではない。
すように、ステー50・50・51・51が前方に突設
され、該ステー50・50・51・51に薬剤散布機4
0・40の繰出ケース47・47が固定される。該上横
フレーム43cの固定部より若干下方位置より前方にア
ーム43eを突設して、該アーム43eに下横フレーム
43dが横設され、該下横フレーム43dの両側に散布
体となる散布ノズル46が支持されている。該散布体は
本実施例ではホースにより構成しているが、薬剤の形状
や種類等によって交換できるものであり、形状、材質等
は限定するものではない。
【0018】この支持構成により、乗用田植機の条数と
同数(本実施例では4条)の薬剤散布機40・40・・
・を苗載台16上方に配設し、苗載台16の苗マット載
置部16bの各条の中心線X上に薬剤散布機40が配置
されるようにしている。但し、一つのホッパから各繰出
部に薬剤を供給して散布ノズル46から薬剤を落下する
構成とすることもできる。
同数(本実施例では4条)の薬剤散布機40・40・・
・を苗載台16上方に配設し、苗載台16の苗マット載
置部16bの各条の中心線X上に薬剤散布機40が配置
されるようにしている。但し、一つのホッパから各繰出
部に薬剤を供給して散布ノズル46から薬剤を落下する
構成とすることもできる。
【0019】前記散布ノズル46は側面視L字状に曲げ
られ、先端を苗載台16側と後方に向きを変更可能に構
成している。つまり、図8に示すように、該散布ノズル
46を下横フレーム43dに貫通して、該散布ノズル4
6上端にその軸心と直角方向に小判型のプレート52の
一側が固定され、他側にネジ孔が開口されて、ノブネジ
53を挿通して下横フレーム43dに螺装して固定でき
るようにしている。該下横フレーム43dには散布ノズ
ル46を貫通孔を中心にノブネジ53用のネジ孔43f
・43fが180度ズレた位置に開口されている。
られ、先端を苗載台16側と後方に向きを変更可能に構
成している。つまり、図8に示すように、該散布ノズル
46を下横フレーム43dに貫通して、該散布ノズル4
6上端にその軸心と直角方向に小判型のプレート52の
一側が固定され、他側にネジ孔が開口されて、ノブネジ
53を挿通して下横フレーム43dに螺装して固定でき
るようにしている。該下横フレーム43dには散布ノズ
ル46を貫通孔を中心にノブネジ53用のネジ孔43f
・43fが180度ズレた位置に開口されている。
【0020】この構成により、薬剤散布時は散布ノズル
46下端を前方の苗載台16側に向けてノブネジ53で
固定し、苗マットを補給したり、メンテナンス等を行な
うときには、ノブネジ53を外して散布ノズル46を1
80度向きを替えて、その下端を後方に向けてノブネジ
53で固定するのである。また、散布ノズル46の固定
構成の他の実施例として、図10に示すように、前記プ
レート52を小判型とする代わりに、半円形のプレート
52’に構成して、該プレート52’には散布ノズル4
6への固定部を中心とした円弧状の長孔52aを開口す
ることによって、散布ノズル46を180度の回転に限
らず、任意角度に回動した位置でノブネジ53で固定す
ることができ、任意位置に退避することができる。ま
た、ノブネジ53の螺装位置を左右替えることによって
内側からまたは外側から散布ノズル46を回動して固定
することができる。
46下端を前方の苗載台16側に向けてノブネジ53で
固定し、苗マットを補給したり、メンテナンス等を行な
うときには、ノブネジ53を外して散布ノズル46を1
80度向きを替えて、その下端を後方に向けてノブネジ
53で固定するのである。また、散布ノズル46の固定
構成の他の実施例として、図10に示すように、前記プ
レート52を小判型とする代わりに、半円形のプレート
52’に構成して、該プレート52’には散布ノズル4
6への固定部を中心とした円弧状の長孔52aを開口す
ることによって、散布ノズル46を180度の回転に限
らず、任意角度に回動した位置でノブネジ53で固定す
ることができ、任意位置に退避することができる。ま
た、ノブネジ53の螺装位置を左右替えることによって
内側からまたは外側から散布ノズル46を回動して固定
することができる。
【0021】該散布ノズル46先端部は苗載台16に対
して垂直、苗載台16上の苗に対して平行となるように
配置され、散布ノズル46の先端は苗マット23上の床
土23b近傍まで延設して(図12参照)、苗23aの
根元近傍の床土上に薬剤を散布するようにしている。そ
して、散布ノズル46は円筒状に構成して、苗載台16
が左右摺動され、苗マットが下方へ下降されるときに、
散布ノズル46は苗をかき分けて相対的に移動すること
になるが、このとき苗をいためることがないようにして
いるのである。また、散布ノズル46は可撓性の合成樹
脂等で構成して、他の障害物に当接しても破損するおそ
れがないようにしている。
して垂直、苗載台16上の苗に対して平行となるように
配置され、散布ノズル46の先端は苗マット23上の床
土23b近傍まで延設して(図12参照)、苗23aの
根元近傍の床土上に薬剤を散布するようにしている。そ
して、散布ノズル46は円筒状に構成して、苗載台16
が左右摺動され、苗マットが下方へ下降されるときに、
散布ノズル46は苗をかき分けて相対的に移動すること
になるが、このとき苗をいためることがないようにして
いるのである。また、散布ノズル46は可撓性の合成樹
脂等で構成して、他の障害物に当接しても破損するおそ
れがないようにしている。
【0022】また、散布ノズル46は伸縮可能に構成す
ることもできる。つまり、図11、図12に示すよう
に、散布ノズル46を筒部46aと、該筒部46aに摺
動可能に挿入した伸縮部46bより構成して、該伸縮部
46bを上方に摺動して縮小した位置(図11)では苗
ストッパー39を苗マット載置部16b側へ回動して、
条止めを行なうことを可能とし、伸縮部46bを下方へ
伸長してその先端を植付爪17による苗取り部近傍まで
延出する(図12)ことによって、作業開始時に施薬さ
れない部分をなくすことができ、苗マット23上に略均
一に施薬することができるのである。
ることもできる。つまり、図11、図12に示すよう
に、散布ノズル46を筒部46aと、該筒部46aに摺
動可能に挿入した伸縮部46bより構成して、該伸縮部
46bを上方に摺動して縮小した位置(図11)では苗
ストッパー39を苗マット載置部16b側へ回動して、
条止めを行なうことを可能とし、伸縮部46bを下方へ
伸長してその先端を植付爪17による苗取り部近傍まで
延出する(図12)ことによって、作業開始時に施薬さ
れない部分をなくすことができ、苗マット23上に略均
一に施薬することができるのである。
【0023】また、薬剤散布機40は、図2乃至図5に
示す如く、繰出部41と、該繰出部41上に載置される
薬剤ホッパ42と、繰出部41の下部に連通される散布
ノズル46から構成されている。前記繰出部41は、図
4、図5に示す如く、繰出ケース47内の中央に薬剤繰
出ロール45が回転自在に内装されて枢支され、該薬剤
繰出ロール45の軸心には繰出駆動軸49が貫通され、
図3に示すように、支持柱43b側へ延出している。該
繰出駆動軸49への動力伝達構成は後述する植付ケース
21に設けた動力取出軸70より動力伝達機構を介して
伝達される。
示す如く、繰出部41と、該繰出部41上に載置される
薬剤ホッパ42と、繰出部41の下部に連通される散布
ノズル46から構成されている。前記繰出部41は、図
4、図5に示す如く、繰出ケース47内の中央に薬剤繰
出ロール45が回転自在に内装されて枢支され、該薬剤
繰出ロール45の軸心には繰出駆動軸49が貫通され、
図3に示すように、支持柱43b側へ延出している。該
繰出駆動軸49への動力伝達構成は後述する植付ケース
21に設けた動力取出軸70より動力伝達機構を介して
伝達される。
【0024】前記薬剤繰出ロール45の外周面上には、
凹部45a・45a・・・が所定間隔を開けて設けられ
ている。該凹部45aは薬剤を一定量落とし込むことが
可能に構成されており、薬剤の種類によって変更可能と
している。なお、薬剤は粒状のものが使用される。そし
て、薬剤繰出ロール45の上部外周面に当接するよう
に、ブラシ55・56が設けられている。該ブラシ55
・56は、前後略対称に設けられているため、一方のブ
ラシ55について説明する。
凹部45a・45a・・・が所定間隔を開けて設けられ
ている。該凹部45aは薬剤を一定量落とし込むことが
可能に構成されており、薬剤の種類によって変更可能と
している。なお、薬剤は粒状のものが使用される。そし
て、薬剤繰出ロール45の上部外周面に当接するよう
に、ブラシ55・56が設けられている。該ブラシ55
・56は、前後略対称に設けられているため、一方のブ
ラシ55について説明する。
【0025】該ブラシ55は繰出ケース47の前後面の
上部に形成した挿入孔に挿入されて、薬剤繰出ロール4
5の半径方向に斜めに配置される。こうして両ブラシ5
5・56は側面視で逆「ハ」字状に配設される。該ブラ
シ55の柄部の側面には調節ツマミ57が繰出ケース4
7の側面に開口した長孔より挿入して螺装され、ブラシ
55を薬剤繰出ロール45の半径方向に摺動させて、調
節ツマミ57を締め付けて任意位置で固定できるように
して、ブラシ先端と薬剤繰出ロール45外周面との間の
間隔や押しつけ量を調整できるようにしている。58は
ゴムキャップであり、ブラシ挿入孔を塞ぐようにしてい
る。該ゴムキャップ58を外してブラシ55・56を外
すことによってブラシの洗浄や交換やメンテナンス等が
容易に行なえるのである。
上部に形成した挿入孔に挿入されて、薬剤繰出ロール4
5の半径方向に斜めに配置される。こうして両ブラシ5
5・56は側面視で逆「ハ」字状に配設される。該ブラ
シ55の柄部の側面には調節ツマミ57が繰出ケース4
7の側面に開口した長孔より挿入して螺装され、ブラシ
55を薬剤繰出ロール45の半径方向に摺動させて、調
節ツマミ57を締め付けて任意位置で固定できるように
して、ブラシ先端と薬剤繰出ロール45外周面との間の
間隔や押しつけ量を調整できるようにしている。58は
ゴムキャップであり、ブラシ挿入孔を塞ぐようにしてい
る。該ゴムキャップ58を外してブラシ55・56を外
すことによってブラシの洗浄や交換やメンテナンス等が
容易に行なえるのである。
【0026】また、繰出ケース47の薬剤繰出ロール4
5上部の左右内面に、ガイド板59・59が固定され、
薬剤繰出ロール45の上方位置で正面視V字状に配置し
て、薬剤ホッパ42からの薬剤を凹部45aへ導くよう
にしている。そして、繰出ケース45下部に漏斗状の下
ケース60が連通固定され、該下ケース60下端に前記
散布ノズル46が連通される。
5上部の左右内面に、ガイド板59・59が固定され、
薬剤繰出ロール45の上方位置で正面視V字状に配置し
て、薬剤ホッパ42からの薬剤を凹部45aへ導くよう
にしている。そして、繰出ケース45下部に漏斗状の下
ケース60が連通固定され、該下ケース60下端に前記
散布ノズル46が連通される。
【0027】このような構成において、ホッパ42から
落下した薬剤はガイド板59・59とブラシ55・56
と薬剤繰出ロール45上面の間の空間に溜められる。こ
の状態で矢印方向に薬剤繰出ロール45が回転される
と、該薬剤繰出ロール45に当接しているブラシ55
は、薬剤繰出ロール45の凹部45aに完全に嵌入でき
なかった余分な薬剤を除去するとともに、繰出ケース下
方へ薬剤が落下するのをせき止めている。そして、凹部
45aに嵌入した所定量の薬剤は下方へ搬送されて、自
重により下ケース60に落下して散布ノズル46から苗
マット上に落下する。
落下した薬剤はガイド板59・59とブラシ55・56
と薬剤繰出ロール45上面の間の空間に溜められる。こ
の状態で矢印方向に薬剤繰出ロール45が回転される
と、該薬剤繰出ロール45に当接しているブラシ55
は、薬剤繰出ロール45の凹部45aに完全に嵌入でき
なかった余分な薬剤を除去するとともに、繰出ケース下
方へ薬剤が落下するのをせき止めている。そして、凹部
45aに嵌入した所定量の薬剤は下方へ搬送されて、自
重により下ケース60に落下して散布ノズル46から苗
マット上に落下する。
【0028】そして、更に繰出ロール45が回転して他
側のブラシ56に至ると、凹部45a内に付着したり、
詰まったりした薬剤がブラシ56によって掻き落とされ
る。即ち、ブラシ56を取り付けることで凹部45a詰
まりを防止でき、施薬量にムラが少なくなり、簡単な機
構で薬剤の繰り出しを安定化させることができるのであ
る。また、繰出ケース45内を清掃する場合等では、前
記調節ツマミ57・57を弛めてブラシ55・56を抜
くことによって、薬剤は薬剤繰出ロール45に沿って落
下し、逆さまに向ける等の作業が不要で簡単に清掃でき
る。そして、薬剤繰出ロール45の凹部45aに入って
いる薬剤は薬剤繰出ロール45を回転させることにより
排出できる。
側のブラシ56に至ると、凹部45a内に付着したり、
詰まったりした薬剤がブラシ56によって掻き落とされ
る。即ち、ブラシ56を取り付けることで凹部45a詰
まりを防止でき、施薬量にムラが少なくなり、簡単な機
構で薬剤の繰り出しを安定化させることができるのであ
る。また、繰出ケース45内を清掃する場合等では、前
記調節ツマミ57・57を弛めてブラシ55・56を抜
くことによって、薬剤は薬剤繰出ロール45に沿って落
下し、逆さまに向ける等の作業が不要で簡単に清掃でき
る。そして、薬剤繰出ロール45の凹部45aに入って
いる薬剤は薬剤繰出ロール45を回転させることにより
排出できる。
【0029】前記繰出部41の上部には薬剤ホッパ42
が分離可能に連通接続されている。つまり、該薬剤ホッ
パ42の底面には落下孔42aが開口され、該底面の下
側にシャッターガイド63が取り付けられて、該シャッ
ターガイド63にシャッター62が摺動可能に取り付け
られ、該シャッター63の摺動部にはスポンジやゴム等
で構成した弾性体を設けてシールできるようにし、該シ
ャッターガイド63にシャッター62を挿入して摺動す
ることによって落下孔42aを開閉できるようにしてい
る。
が分離可能に連通接続されている。つまり、該薬剤ホッ
パ42の底面には落下孔42aが開口され、該底面の下
側にシャッターガイド63が取り付けられて、該シャッ
ターガイド63にシャッター62が摺動可能に取り付け
られ、該シャッター63の摺動部にはスポンジやゴム等
で構成した弾性体を設けてシールできるようにし、該シ
ャッターガイド63にシャッター62を挿入して摺動す
ることによって落下孔42aを開閉できるようにしてい
る。
【0030】該シャッター62は図9に示すように、先
端部上面(または下面)に突起62aが設けられ、一
方、薬剤ホッパー42の下面(またはシャッターガイド
63の上面)において、シャッター62を閉じたときと
開けたときの前記突起62aと対向する位置に係合孔
(または凹部)42b・42cを設け、シャッター62
を閉じたときに、突起62aと係合孔42bが嵌合し、
開けた時に突起62aと係合孔42cが嵌合して、シャ
ッター62が閉じた位置または開けた位置を維持できる
ようにしている。
端部上面(または下面)に突起62aが設けられ、一
方、薬剤ホッパー42の下面(またはシャッターガイド
63の上面)において、シャッター62を閉じたときと
開けたときの前記突起62aと対向する位置に係合孔
(または凹部)42b・42cを設け、シャッター62
を閉じたときに、突起62aと係合孔42bが嵌合し、
開けた時に突起62aと係合孔42cが嵌合して、シャ
ッター62が閉じた位置または開けた位置を維持できる
ようにしている。
【0031】前記シャッターガイド63の両側部にはフ
ック64・64が枢支され、一方、繰出ケース47の側
面には係止ピン65・65が突設され、該フック64と
係止ピン65を係合することによって繰出部41と薬剤
ホッパ42を固定でき、係合を解除することによって薬
剤ホッパ42を外すことができ、薬剤の補給やメンテナ
ンス等を容易にできるようにしている。
ック64・64が枢支され、一方、繰出ケース47の側
面には係止ピン65・65が突設され、該フック64と
係止ピン65を係合することによって繰出部41と薬剤
ホッパ42を固定でき、係合を解除することによって薬
剤ホッパ42を外すことができ、薬剤の補給やメンテナ
ンス等を容易にできるようにしている。
【0032】次に、薬剤散布機40の動力伝達機構の構
成について説明する。図2、図3に示すように、前記植
付ケース21の後部の側面に動力取出軸70が設けられ
ており、該動力取出軸70よりリンク機構69を介して
繰出駆動軸49に動力が伝達される。リンク機構69は
駆動アーム71、駆動ロッド72、カウンターアーム7
3、連結リンク80、揺動アーム81よりなり、前記動
力取出軸70に駆動アーム71が固定され、該駆動アー
ム71に駆動ロッド72が枢支されている。該駆動ロッ
ド72の他端には、図6、図7に示すように、リンクボ
ールが構成されてボルト74が突出され、該ボルト74
に、固定板75、座金76、カウンターアーム73に形
成した長孔73a、目盛り指示板77、座金76と挿通
して、固定レバー78を固定ボルト74に螺装して締め
付けることにより、駆動ロッド72をカウンターアーム
73に回転自在に固定できるようにしている。
成について説明する。図2、図3に示すように、前記植
付ケース21の後部の側面に動力取出軸70が設けられ
ており、該動力取出軸70よりリンク機構69を介して
繰出駆動軸49に動力が伝達される。リンク機構69は
駆動アーム71、駆動ロッド72、カウンターアーム7
3、連結リンク80、揺動アーム81よりなり、前記動
力取出軸70に駆動アーム71が固定され、該駆動アー
ム71に駆動ロッド72が枢支されている。該駆動ロッ
ド72の他端には、図6、図7に示すように、リンクボ
ールが構成されてボルト74が突出され、該ボルト74
に、固定板75、座金76、カウンターアーム73に形
成した長孔73a、目盛り指示板77、座金76と挿通
して、固定レバー78を固定ボルト74に螺装して締め
付けることにより、駆動ロッド72をカウンターアーム
73に回転自在に固定できるようにしている。
【0033】該カウンターアーム73の中途部は支点軸
79により前記支持フレーム43に枢支され、該カウン
ターアーム73の他端は連結リンク80の一端に枢支さ
れ、該連結リンク80の他端は揺動アーム81に枢支さ
れている。該揺動アーム81はワンウェイクラッチ82
を介して前記繰出駆動軸49に連結されている。
79により前記支持フレーム43に枢支され、該カウン
ターアーム73の他端は連結リンク80の一端に枢支さ
れ、該連結リンク80の他端は揺動アーム81に枢支さ
れている。該揺動アーム81はワンウェイクラッチ82
を介して前記繰出駆動軸49に連結されている。
【0034】このような構成において、前記動力取出軸
70が植付爪17の植付駆動及び苗載台16の左右往復
動と同期して回転され、該動力取出軸70に固定した駆
動アーム71が回転される。よって、植付爪17の駆動
は条止めクラッチにより断接可能であるため、薬剤散布
機40の駆動も同時に断接される。該条止めクラッチは
植付ケース21内に配置され、ワイヤを介して苗載台1
6上部の裏面(前面)に配置した条止めクラッチレバー
66と連結され、該条止めクラッチレバー66を操作す
ることにより条止めができるようにしている。
70が植付爪17の植付駆動及び苗載台16の左右往復
動と同期して回転され、該動力取出軸70に固定した駆
動アーム71が回転される。よって、植付爪17の駆動
は条止めクラッチにより断接可能であるため、薬剤散布
機40の駆動も同時に断接される。該条止めクラッチは
植付ケース21内に配置され、ワイヤを介して苗載台1
6上部の裏面(前面)に配置した条止めクラッチレバー
66と連結され、該条止めクラッチレバー66を操作す
ることにより条止めができるようにしている。
【0035】そして、植付ケース21に伝達された動力
は、駆動アーム71を回転して駆動ロッド72を上下往
復動し、カウンターアーム73、連結リンク80を介し
て揺動アーム81する。そして、この揺動アーム81の
揺動によってワンウェイクラッチ82介して繰出駆動軸
49が一方向に間欠回転駆動され、該繰出駆動軸49の
回転によって薬剤繰出ロール45が回転され、一定量ず
つ薬剤が散布ノズル46より苗マット上に落下されるの
である。このとき、苗マットは苗載台16とともに左右
往復動し、左右端において苗送りベルト35の回動によ
って下降されて、順次苗マット上に均一に薬剤が散布さ
れるのである。
は、駆動アーム71を回転して駆動ロッド72を上下往
復動し、カウンターアーム73、連結リンク80を介し
て揺動アーム81する。そして、この揺動アーム81の
揺動によってワンウェイクラッチ82介して繰出駆動軸
49が一方向に間欠回転駆動され、該繰出駆動軸49の
回転によって薬剤繰出ロール45が回転され、一定量ず
つ薬剤が散布ノズル46より苗マット上に落下されるの
である。このとき、苗マットは苗載台16とともに左右
往復動し、左右端において苗送りベルト35の回動によ
って下降されて、順次苗マット上に均一に薬剤が散布さ
れるのである。
【0036】そして、薬剤の散布量は前記カウンターア
ーム73と駆動ロッド72の取付位置を変更することに
よって調節する。薬剤の散布量の調節について、タイミ
ングプーリを交換して散布量の調節を行なう技術が、同
一出願人による特願2000−21604に記載されて
いるが、本発明の技術はこの技術を改善して容易に調節
できるようにしている。つまり、固定レバー78を回動
して弛めて、駆動ロッド72の固定位置を変更してリン
ク比を変更し、繰出駆動軸49の回転数を変更して散布
量を調節するのである。この調節するときには、カウン
ターアーム73側面の長孔73aに沿って刻設された目
盛りを参考にして調節するのである。但し、このカウン
ターアーム73と駆動ロッド72との間で調節する構成
に限定するものではなく、駆動アーム71や駆動ロッド
72や連結リンク80や揺動アーム81の長さを変更す
る構成とすることもできる。こうしてタイミングプーリ
ーを交換するよりも簡単に散布量を調節することができ
るのである。なお、上記実施例では薬剤を散布する構成
としているが、肥料を散布することも可能である。
ーム73と駆動ロッド72の取付位置を変更することに
よって調節する。薬剤の散布量の調節について、タイミ
ングプーリを交換して散布量の調節を行なう技術が、同
一出願人による特願2000−21604に記載されて
いるが、本発明の技術はこの技術を改善して容易に調節
できるようにしている。つまり、固定レバー78を回動
して弛めて、駆動ロッド72の固定位置を変更してリン
ク比を変更し、繰出駆動軸49の回転数を変更して散布
量を調節するのである。この調節するときには、カウン
ターアーム73側面の長孔73aに沿って刻設された目
盛りを参考にして調節するのである。但し、このカウン
ターアーム73と駆動ロッド72との間で調節する構成
に限定するものではなく、駆動アーム71や駆動ロッド
72や連結リンク80や揺動アーム81の長さを変更す
る構成とすることもできる。こうしてタイミングプーリ
ーを交換するよりも簡単に散布量を調節することができ
るのである。なお、上記実施例では薬剤を散布する構成
としているが、肥料を散布することも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す
如く、田植機の苗載台上方に薬剤散布機を配設し、植え
付けながら該薬剤散布機により苗マット上に薬剤を散布
する構成であって、田植機の植付ケースに設けた動力取
出軸より動力伝達機構を介して薬剤散布機の繰出部に動
力を伝達して植付と同期して駆動するようにしたので、
植付爪による苗マットの苗取り動作と、苗マットへの薬
剤の散布駆動が同期して、苗マット上に均一に薬剤を散
布することができるようになった。また、植付部の条止
めと薬剤散布機の条止めが連動することとなり、これら
のクラッチ操作が1操作で済むようになり、操作性を向
上することができたのである。
以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す
如く、田植機の苗載台上方に薬剤散布機を配設し、植え
付けながら該薬剤散布機により苗マット上に薬剤を散布
する構成であって、田植機の植付ケースに設けた動力取
出軸より動力伝達機構を介して薬剤散布機の繰出部に動
力を伝達して植付と同期して駆動するようにしたので、
植付爪による苗マットの苗取り動作と、苗マットへの薬
剤の散布駆動が同期して、苗マット上に均一に薬剤を散
布することができるようになった。また、植付部の条止
めと薬剤散布機の条止めが連動することとなり、これら
のクラッチ操作が1操作で済むようになり、操作性を向
上することができたのである。
【0038】また、請求項2に示す如く、田植機の苗載
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体を苗載
台の各条毎に配置したので、各条毎に繰出装置と散布体
を配置した簡単な構成で、小型の薬剤散布機が使用で
き、薬剤散布機を支持する構成が簡単となり、植付部の
重量も軽減できる。また、各条に確実に薬剤を散布する
ことができ、条毎に散布することが可能となって、条止
めも容易にできる。
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体を苗載
台の各条毎に配置したので、各条毎に繰出装置と散布体
を配置した簡単な構成で、小型の薬剤散布機が使用で
き、薬剤散布機を支持する構成が簡単となり、植付部の
重量も軽減できる。また、各条に確実に薬剤を散布する
ことができ、条毎に散布することが可能となって、条止
めも容易にできる。
【0039】更に、請求項3に示す如く、田植機の苗載
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体の先端
を苗載台上に載置した苗マットの床土上近傍位置まで延
出したので、苗マットの床土上の苗の根元に確実に薬剤
を落下することができ、葉に薬剤が付着することなく均
一な散布ができ、所望の薬効が得られるようになった。
台上方に薬剤散布機を配設し、植え付けながら該薬剤散
布機により苗マット上に薬剤を散布する構成であって、
薬剤散布機の繰出部に散布体を連通し、該散布体の先端
を苗載台上に載置した苗マットの床土上近傍位置まで延
出したので、苗マットの床土上の苗の根元に確実に薬剤
を落下することができ、葉に薬剤が付着することなく均
一な散布ができ、所望の薬効が得られるようになった。
【0040】請求項4の如く、前記散布体を回転させて
退避可能に構成したので、苗の補給時や苗ストッパーに
よる条止めやメンテナンス等の時に、散布体を退避させ
て作業が容易にできるようになった。
退避可能に構成したので、苗の補給時や苗ストッパーに
よる条止めやメンテナンス等の時に、散布体を退避させ
て作業が容易にできるようになった。
【図1】本発明の薬剤散布機を搭載した乗用田植機の全
体側面図である。
体側面図である。
【図2】同じく植付部の側面図である。
【図3】薬剤散布機装着部の後面図である。
【図4】薬剤散布機の後面図一部断面図である。
【図5】同じく薬剤散布機の側面図である。
【図6】リンク比調節部の側面図である。
【図7】同じく後面図である。
【図8】散布体取付部の平面図である。
【図9】シャッター取付部の側面断面図である。
【図10】散布体固定部の他の実施例を示す平面図であ
る。
る。
【図11】散布体の他の実施例を示し、苗ストッパーを
作動位置に回動した状態を示す側面図である。
作動位置に回動した状態を示す側面図である。
【図12】同じく散布体の伸縮部を床土上まで伸長した
状態を示す側面図である。
状態を示す側面図である。
【図13】苗載台の一部平面図である。
16 苗載台 21 植付ケース 40 薬剤散布機 41 繰出部 46 散布ノズル 69 動力伝達機構 70 動力取出軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上地 洋一 兵庫県養父郡八鹿町朝倉200 八鹿鉄工株 式会社内 (72)発明者 竹田 裕一 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 Fターム(参考) 2B060 AA01 BA04 BA07 BA09 BB08 BB09 2B121 CB09 CB20 CB24 CB33 CB46 CB51 CB66 EA26 FA02 FA05
Claims (4)
- 【請求項1】 田植機の苗載台上方に薬剤散布機を配設
し、植え付けながら該薬剤散布機により苗マット上に薬
剤を散布する構成であって、田植機の植付ケースに設け
た動力取出軸より動力伝達機構を介して薬剤散布機の繰
出部に動力を伝達して植付と同期して駆動することを特
徴とする薬剤散布機。 - 【請求項2】 田植機の苗載台上方に薬剤散布機を配設
し、植え付けながら該薬剤散布機により苗マット上に薬
剤を散布する構成であって、薬剤散布機の繰出部に散布
体を連通し、該散布体を苗載台の各条毎に配置したこと
を特徴とする薬剤散布機。 - 【請求項3】 田植機の苗載台上方に薬剤散布機を配設
し、植え付けながら該薬剤散布機により苗マット上に薬
剤を散布する構成であって、薬剤散布機の繰出部に散布
体を連通し、該散布体の先端を苗載台上に載置した苗マ
ットの床土上近傍位置まで延出したことを特徴とする薬
剤散布機。 - 【請求項4】 前記散布体を回転させて退避可能に構成
したことを特徴とする請求項2または請求項3記載の薬
剤散布機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001057186A JP2002253009A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 薬剤散布機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001057186A JP2002253009A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 薬剤散布機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002253009A true JP2002253009A (ja) | 2002-09-10 |
Family
ID=18917103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001057186A Pending JP2002253009A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 薬剤散布機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002253009A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-03-01 JP JP2001057186A patent/JP2002253009A/ja active Pending
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