JPH11308629A - 色相調整装置とテレビジョン受信機と調整方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示素子の特性やばらつきを含んだうえで色
相の調整を行うことのできる色相調整装置、テレビジョ
ン受信機、及び、色相調整方法を提供する 【解決手段】 表示素子２の色度点を検出手段３で検出
し、を任意の色度点になるように制御手段４から補正デ
ータを色相調整手段１に送出し、色相を調整するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はテレビ受信機の色相
調整装置及びその調整方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレビ受信機の色相調整は信号レ
ベルの電圧を測定し、色信号を規定の波形においてレベ
ル調整することが一般的であり、その方法としては特開
平９−２００７９２号公報等が提案されている。図６は
従来の色相調整装置のブロック構成図である。このよう
に構成された色相調整装置においては、色相の調整を表
示素子に映像出力されるまえの信号レベルを波形観測手
段にて観測し、その電圧レベルを制御手段において任意
の波形レベルとなるように制御信号を色相調整手段に送
り色相の調整を行うようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように信号レベル
の電圧が規定のレベルになるように調整する場合には表
示素子の特性やばらつきにより同じ電圧に調整されてい
ても個々のテレビ受信機の間で色相がことなって見えて
しまうという問題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の色相調整装置は表示素子における蛍光体の
各色の色度点を検出する検出手段を備え、複数の任意の
色の色度点を検出し、色信号飽和度、色信号位相、色差
信号レベルを調整することを特徴としたものである。

【０００５】本発明によれば表示素子の特性やばらつき
を含んだうえで色相の調整を行うことのできる色相調整
装置を提供できるものである。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明における第１の発明は、色
相調整手段と表示素子における蛍光体の各色の色度点を
検出する検出手段により、複数の色相を任意に調整でき
ることを特徴とした色相調整装置であり、表示素子に映
出される発光特性に応じて色相を調整できるため、ばら
つきの少ない色相調整を実現できるものである。

【０００７】さらに、第２の発明は、色相調整手段にお
いて色信号の飽和度、色信号の復調角、及び復調ゲイ
ン、色信号の位相（以後ティントと表記する。）を制御
するようにした色相調整装置であり、任意の複数の色に
おける色度点を検出し、色相を調整することにより正確
な色相調整が実現できるものである。

【０００８】さらに、第３の発明における色相調整装置
は、色相の調整を肌色とその他の任意の色で調整するこ
とにより画像でもっとも敏感に違いを検知しやすい肌色
を調整することにより、実際の映像でより違和感が少な
くなる色相調整が実現できるものである。

【０００９】さらに、第４の発明におけるテレビジョン
受信機は、検出手段と色相調整装置と制御手段と信号発
生手段を内蔵し、色相調整を自動で行えるようにしたも
のであり、色相調整時に外部の機器を必要としないテレ
ビジョン受信機を提供できるものである。

【００１０】第５の発明における色相調整方法は、色相
調整装置において色相の調整に任意の複数の色が配色さ
れた映像信号を使用して調整を行うことで色相調整時に
信号を切換えることなく調整を行うことを実現するもの
である。

【００１１】（実施の形態１）以下、本発明の実施の形
態１における色相調整装置について図１を用いて説明す
る。図１において、符号１は映像信号を入力して色信号
の飽和度、色信号の復調角、及び復調ゲイン、ティント
を制御する色相調整手段、２は調整後の信号を映像出力
するための表示素子、３は表示素子の発光面において色
度点を検出するための検出手段、４は検出した色度点に
応じて目標の色度点に近づけるように色相調整手段に補
正データを送出する制御手段である。

【００１２】飽和度、復調角、復調ゲイン、ティントを
調整することによって、色度図上で色度点が変わる様子
を図２に示す。図２から分かるように任意の色、例えば
検出手段３で検出されたＢ点にある色をＡ点に近づける
ように制御手段４において差分データを作成し、補正デ
ータとして色相調整手段１に送出し、飽和度、復調角、
復調ゲイン、ティントを調整することにより任意の色、
この場合はＡ点の色相が実現できる。

【００１３】（実施の形態２）以下、本発明の実施の形
態２における色相調整装置について図１と図３を用いて
説明する。図３においてＣ点は調整する肌色の色を示
し、Ｄ点は調整する薄緑色の色を示している。図１にお
ける検出手段３で検出されたそれぞれの色がＥ点とＦ点
にある場合、前記実施の形態１で説明した動作によりそ
れぞれの色をＣ点及びＤ点になるように調整することに
より、画像でもっとも敏感に違いを検知しやすい肌色と
もう一方の任意の色における再現性をよくすることがで
きる。

【００１４】（実施の形態３）以下、本発明の実施の形
態３におけるテレビジョン受信機について図４を用いて
説明する。図４において、前述した実施の形態と同様の
部分については同じ符号を用い、説明を省略する。図４
において符号５はテレビジョン信号を復調する信号処理
回路であり、６は任意の色信号を発生させる信号発生手
段である。そして、本テレビジョン受信機においては前
述の色相調整手段１、表示素子２、検出手段３、制御手
段４を内蔵する構成になっている。

【００１５】かかる構成をもったテレビジョン受信機に
おいては色相調整時に信号発生手段６において発生させ
た任意の色信号を前述の実施の形態による調整と同様の
方法で色相の調整が行うことができる。

【００１６】（実施の形態４）以下、本発明の実施の形
態４における色相調整方法について図５を用いて説明す
る。図５は色相を調整する際に調整する任意の色、例え
ば肌色と薄緑色などを同一の信号内に配置するようにし
たものである。このように同一画面上に複数の色を配置
することにより、検出手段を複数そなえれば任意の色を
同時に調整することが可能となる。

【００１７】

【発明の効果】以上のように本発明の色相調整装置、そ
れを用いたテレビ受信機及びその調整方法によれば表示
素子における蛍光体の各色の色度点を検出する検出手段
を備え、複数の任意の色における色度点を検出し、色信
号飽和度、色信号位相、色差信号レベルを調整すること
で表示素子の特性やばらつきを含んだうえで色相の調整
を行うこと可能になり、また肌色を調整することによ
り、実際の映像でより違和感が少なくなる色相調整が可
能になり、また複数の色度点を同時に調整すること調整
装置、および調整方法が実現できるようになるものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における色相調整装置の
ブロック構成図

【図２】本発明の実施の形態１における色相調整装置の
動作を示す色度図

【図３】本発明の実施の形態２における色相調整装置の
動作を示す色度図

【図４】本発明の実施の形態３におけるテレビジョン受
信機のブロック構成図

【図５】本発明の実施の形態４における色相調整方法の
映像信号の説明図

【図６】従来の色相調整装置のブロック構成図

【符号の説明】

１ 色相調整手段 ２ 表示素子 ３ 検出手段 ４ 制御手段 ５ 信号処理回路 ６ 信号発生手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表示素子の色相調整を行う色相調整手段
   と前記表示素子における蛍光体の各色の色度点を検出す
   る検出手段を備え、複数の色相を任意に調整できること
   を特徴とする色相調整装置。
2. 【請求項２】 色相調整手段として複数の任意の色にお
   ける色度点を検出し、色信号飽和度、色信号位相、色差
   信号レベルを調整することを特徴とする請求項１記載の
   色相調整装置。
3. 【請求項３】 色相の調整を肌色とその他、任意の複数
   の色で調整することを特徴とする請求項１記載の色相調
   整装置。
4. 【請求項４】 請求項１〜３のいずれか一項に記載の色
   相調整装置において、色相の調整に任意の複数の色が配
   色された映像信号を使用して調整を行うことを特徴とす
   る色相調整方法。
5. 【請求項５】 表示素子の色相調整を行う色相調整手段
   と前記表示素子における蛍光体の各色の色度点を検出す
   る検出手段と制御手段と信号発生手段を内蔵し、色相調
   整を自動で行えるようにしたことを特徴とするテレビジ
   ョン受信機。