JPH11308564A - デジタル証拠カメラシステム、復号化鍵取得・登録システム、及びデジタル画像編集システム - Google Patents
デジタル証拠カメラシステム、復号化鍵取得・登録システム、及びデジタル画像編集システムInfo
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- JPH11308564A JPH11308564A JP10109352A JP10935298A JPH11308564A JP H11308564 A JPH11308564 A JP H11308564A JP 10109352 A JP10109352 A JP 10109352A JP 10935298 A JP10935298 A JP 10935298A JP H11308564 A JPH11308564 A JP H11308564A
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
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- H04N—PICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
- H04N7/00—Television systems
- H04N7/18—Closed-circuit television [CCTV] systems, i.e. systems in which the video signal is not broadcast
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-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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- Multimedia (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Storage Device Security (AREA)
Abstract
極めて高いセキュリティレベルで管理することができる
デジタル証拠カメラシステムを提供する。 【解決手段】カメラにより被写体を撮像して得られた画
像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステム
であって、被写体を撮像するための撮像手段60と、撮
像により得られた画像データから、あらかじめ内蔵され
た秘密鍵を用いて改竄検知用データ(MAC)を作成す
るMAC作成部11とを具備するカメラ部50−1と、
秘密鍵に対応する公開鍵を用いてMACを復号化し、こ
の復号化の結果に基づいて画像データが改竄されたか否
かを検知する改竄検査装置101とからなる。
Description
システム、復号化鍵取得・登録システム、及びデジタル
画像編集システムに関する。
ィアにアナログで記録された写真や音声は、裁判等にお
いて証明力のあるものとして用いられている。近年のデ
ジタル技術の進歩により、画像や音声をデジタルデータ
として記録する装置が普及している。このようなデジタ
ル化によれば、コピーしても劣化しない、通信回線を使
って素早く配布できる、さらに情報内容の加工・編集を
容易に行えるという長所が得られる。しかし、加工・編
集が容易であるということは、一方で情報内容を容易に
改竄できるということであり、情報として証拠能力が疑
われる余地が生まれる。したがって、デジタルの画像や
音声を証拠品として使えるようにするためには、なんら
かの方法でデジタルデータの改竄を防止する機能を備え
ていることが必要である。このような防止機能を有する
カメラはデジタル証拠カメラと呼ばれている。
に、一般に通信等で用いられている電子署名技術を応用
することが考えられている。電子署名システムでは、対
となる2つの鍵が用いられる。1つは、暗号化のための
鍵で秘密鍵と呼ばれ、もう一方は復号化のための鍵で公
開鍵と呼ばれる。デジタルデータは秘密鍵を用いて暗号
化され、公開鍵を用いて復号化される。秘密鍵から公開
鍵を求めるには一方向性関数が用いられるが、この一方
向性関数の性質により、逆に公開鍵から秘密鍵を求める
ことは数学的に非常に難しいものとなっている。秘密鍵
は持ち主以外の人が絶対に使えないように厳重に管理さ
れる必要がある一方、公開鍵は誰でも使えるように一般
に公開される。
デジタルデータからハッシュ関数などを使って、メッセ
ージ・ダイジェスト(Message Digest、以下、MD)
と呼ばれるコードを作成する。対象のデジタルデータか
らMDを抽出する方法は公開されており、オリジナルデ
ータがあれば誰でもMDを抽出することはできる。ちな
みに、MDはハッシュ関数の良く知られた性質から元の
デジタルデータが少しでも異なると値が大きく変化する
という性質がある。
化し、これをメッセージ認証子(Message Authenticatio
n Code、以下、MAC) として、オリジナルデータと
ともに相手側に送信する。ここで、秘密鍵と対となる公
開鍵は受信者に確実に渡されているものとする(受信者
が必ずその鍵を手にいれていればよく、第3者の手に渡
ってもかまわない)。
いないことを調べるために、まず、オリジナルデータか
らハッシュ関数などを用いてMD’を求める。次に公開
鍵を用いてMACを復号化してMDを求め、このMDと
MD’とが一致するかどうかを調べる。もし、オリジナ
ルデータが第3者によって改竄されたとしても、第3者
は秘密鍵を持っていないので、公開鍵で復号化できるM
ACを作成できず、MDとMD’とは異なる値となる。
これによって、オリジナルデータが第3者によって改竄
されたことがわかる。
タルデータの改竄を検知するために電子署名技術を応用
することができる。しかしながら、上記したような改竄
検知の方法をデジタル証拠カメラに採用した場合、暗号
化鍵としての秘密鍵は絶対漏洩することがあってはなら
ないが、従来はこの秘密鍵を高いセキュリティレベルで
管理することが容易でなく、したがって、デジタル画像
の証拠能力を高めることができなかった。
ータ圧縮や領域切り出し、キャプションの挿入等の処理
を施す必要のある場合が多いが、従来、文書データに対
して応用されている電子署名の方法では、データ内容が
僅かでも変更すると、データが改竄されたと見なされて
しまう。したがって、従来の電子署名システムでは、上
記のような画像データの性質上必要な編集が一切できな
かった。
たものであり、その目的とするところは、デジタル画像
の証拠能力を高めることができ、暗号化鍵を極めて高い
セキュリティレベルで管理することができるデジタル証
拠カメラシステム、復号化鍵取得・ 登録システムを提供
することであり、さらに画像の性質上必要となる圧縮や
領域切り出し、キャプションの挿入等の編集を施しても
デジタル画像の証拠能力を保てるデジタル画像編集シス
テムを提供することにある。
めに、第1の発明は、カメラにより被写体を撮像して得
られた画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラ
システムであって、被写体を撮像するための撮像部と、
撮像により得られた画像データから、あらかじめ内蔵さ
れた暗号化鍵を用いて改竄検知用データを作成する暗号
処理部と、を具備するカメラと、前記暗号化鍵に対応す
る復号化鍵を用いて前記改竄検知用データを復号化し、
この復号化の結果に基づいて前記画像データが改竄され
たか否かを検知する改竄検知部とからなる。
を撮像して得られた画像データの改竄を検知するデジタ
ル証拠カメラシステムであって、被写体を撮像するため
の撮像部と、撮像により得られた画像データから、あら
かじめ内蔵された暗号化鍵を用いて改竄検知用データを
作成する暗号処理部と、を具備するカメラと、前記暗号
化鍵に対応する復号化鍵を用いて前記改竄検知用データ
を復号化し、この復号化の結果に基づいて前記画像デー
タが改竄されたか否かを検知する改竄検知部とからな
り、前記カメラは、前記画像データが改竄されたか否か
を検知する改竄監視モードに加えて、前記カメラから前
記改竄検知部へ転送される画像データに対する暗号化を
行なうセキュアモードと、電子透かしデータを画像デー
タに埋め込む電子透かしモードと、セキュリティ機能を
働かせないで通常の撮影を行なうノーマルモードとを有
し、これらのモードから少なくとも1つの所望のモード
を選択するためのモード選択部を有する。
システムであって、装置に固有の識別子と、この識別子
に対応して生成された第1の暗号化鍵に対応する第1の
復号化鍵とをあわせて記憶する復号化鍵記憶部と、前記
第1の復号化鍵に関する改竄検知用データを第2の暗号
化鍵を用いて作成し、この改竄検知用データと前記第1
の復号化鍵とをあわせて出力する復号化鍵出力部と、を
備えた復号化鍵サーバと、前記復号化鍵サーバから通信
手段等を介して取得した前記第1の復号化鍵を記憶する
復号化鍵記憶部と、前記第2の暗号化鍵に対応する第2
の復号化鍵を用いて、通信手段等を介して前記復号化鍵
サーバから供給された前記改竄検知用データを復号化
し、この復号化の結果に基づいて前記第1の復号化鍵が
改竄されたか否かを検知する改竄検知部と、を備えた復
号化鍵取得部とからなる。
検知するとともに、画像データの編集を行なうデジタル
画像編集システムであって、画像入力部を介して入力さ
れた画像データをファイリング管理するファイリング管
理部と、前記画像データにあらかじめ付与された第1の
改竄検知用データを、この改竄検知用データを作成する
際に用いた暗号化鍵に対応する復号化鍵を用いて復号化
するとともに、この復号された第1の改竄検知用データ
と前記画像データとを比較することにより画像データの
改竄状態を検知する改竄検知部と、前記画像データに対
し、各種の画像処理を施す画像編集部と、前記画像編集
部によって各種画像処理を施された編集済み画像データ
と前記画像編集部による編集履歴のデータから、前記暗
号化鍵とは別の暗号化鍵を用いて第2の改竄検知用デー
タを作成し、これを前記編集済み画像データに付加する
画像ファイル更新部とからなる。
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態
に係るデジタル証拠カメラシステムの構成を示す図であ
り、デジタル証拠カメラ100と改竄検査装置101と
から構成される。デジタル証拠カメラ100のカメラ部
50−1は、撮影レンズ1と、撮像素子2と、増幅器3
と、A/D変換器4と、信号処理部5とからなる撮像手
段60を有する。撮影レンズ1を介して入射した被写体
像は撮像素子2により撮像される。この撮像により得ら
れた電気信号は増幅器3により増幅され、A/D変換部
4でデジタル信号に変換されて信号処理部5で所定の信
号処理が施された後、画像データとして画像メモリ6に
記憶される。この画像メモリ6に記憶されている画像デ
ータは必要に応じて画像表示部7に表示される。
はファイルフォーマット変換部8において、JPEG、
TIFFなどの標準の画像フォーマットに変換される。
これにより、画像データにヘッダ情報のデータが付加さ
れたファイルフォーマットが作成される(図2の
(A))。次にMD作成部9では、画像データあるいは
ヘッダをも含めた全体のデータに対してハッシュ関数な
どの所定の関数を適用することによりMDを作成する
(図2の(B))。次に、MAC作成部11では、秘密
鍵メモリ10にあらかじめ記憶された秘密鍵Kprivate
(カメラ)を用いてMDを暗号化することによりMAC
を作成する(図2の(C))。次に、ヘッダ記録部11
では、作成したMACを画像ヘッダ中に格納する(図2
の(D))。ファイリング管理部13ではこのようにし
て作成されたファイルフォーマットの画像ファイルに対
するファイル管理を行う。
15の制御により取外し可能な記憶媒体17に記憶され
て持ち運ばれる間に、あるいは通信制御部14の制御に
より通信回線16を介して送信される途中で改竄された
か否かを検知するために、改竄検知装置101が用いら
れる。
た記憶媒体17に記憶されている画像ファイルは、記憶
媒体制御部18の制御によりファイリング管理部19に
読み出される。あるいは、当該画像ファイルは通信制御
部24の制御により通信回線25を介してファイリング
管理部19へと送られる。ファイリング管理部19で
は、画像ファイルがMACと画像データ(この画像デー
タには、画像データそのものの他に、JPEGやTIF
F等のヘッダー情報を含めてもよい)とに分離され、M
ACは復号化部21に入力され、画像データはMD作成
部22に入力される。
かじめ記憶されている公開鍵Kpublic(カメラ)を用い
てMACを復号化することによりMD1を生成する。こ
の公開鍵Kpublic(カメラ)と前記した秘密鍵K
private (カメラ)とは、暗号化/復号化処理において
ペアとなる鍵である。一方、MD作成部22では入力さ
れた画像データからハッシュ関数などの所定の関数を用
いてMD2を生成する。次に、比較一致部23ではMD
1とMD2とを比較して両者が一致しなかった場合には
画像ファイルが第3者により改竄されたと判定すること
ができる。
タからカメラ内の暗号化鍵を用いて改竄検知用データ
(MAC)を作成し、この改竄検知用データを画像ファ
イル内、例えば画像のヘッダ情報内に書き込んでおくこ
とで、画像データが改竄されているかどうかを確認でき
る。これにより、従来フィルムを用いて撮影された画像
に比べ、劣るとされていたデジタル画像の証拠能力を高
めることができる。
暗号化鍵は、カメラ利用者を含め外部に絶対に漏洩する
ことがあってはならないが、本実施形態では改竄検知用
データを作成するための暗号化鍵は、あらかじめカメラ
内のメモリ領域に格納されるため、暗号化鍵をハード的
に極めて高いセキュリティレベルで管理できる。
モード(マルチモード)を有するデジタル証拠カメラに
ついて説明する。ここでは、カメラに以下の各種モード
の選択機能を備えることで、カメラの使用目的に応じた
所望の機能を設定できる。ここで各種モードとは、セキ
ュリティ機能を働かせない通常の撮影モード、撮影した
画像ファイルに改竄検知データを付与する改竄監視モー
ド、また、撮影した写真の著作権情報を画像ファイルに
電子透かしとして記録する電子透かしモード、さらには
画像ファイルを取り外し可能な記憶媒体に保存する場
合、あるいは通信機能を用いて画像ファイルを送信する
場合に画像ファイルを暗号化するセキュアモード、等で
ある。
る。図3において図1と同一の参照番号を有するものは
同一の機能を有するものとする。この実施形態における
カメラ部50−2からなるデジタル証拠カメラ102に
おいて、使用者はモード選択部31で上記した各種のモ
ードのうちから所望のモードを選択することができる。
は、撮像手段60により被写体を撮像して得られた画像
データが画像メモリ6に記憶される。このモードでは特
にセキュリティモードは働かず、画像メモリ6から読み
出された画像データはファイルフォーマット変換部8で
フォーマット変換されてファイリング管理部13に送ら
れてファイル管理される。
は、画像データがファイルフォーマット変換部8から電
子透かし作成部30に入力されて当該画像データに電子
透かしデータが埋め込まれた後、ファイルフォーマット
変換部8に再び戻されてフォーマットの変換が行われ、
ファイリング管理部13でファイル管理される。
は、図2を参照して前記した方法でヘッダにMACが付
加された後、ファイリング管理部13にてファイル管理
される。
は、記憶媒体17あるいは通信回線16を介して外部装
置(PC、改竄検査装置など)から取得されてファイリ
ング管理部13に送られた画像ファイルに対する改竄の
有無の検知が行われる。すなわち、MACが付加された
画像データはMACと画像データとに分離され、画像デ
ータはファイリング管理部からMD作成部33に入力さ
れ、MACは復号化部34に入力される。MD作成部3
3では入力された画像データからハッシュ関数などの所
定の関数を用いてMDを生成する。また、復号化部34
は公開鍵メモリ35に記憶されている公開鍵K
public(カメラ)を用いてMD’を生成する。比較一致
部32はMDとMD’とを比較して一致するか否かを判
断する。両者が一致しなかった場合には画像データが第
3者により改竄されたことがわかる。
媒体に記憶するときに用いられる。この場合には、ファ
イリング管理部13から画像データが読み出されて暗号
化部36に入力される。暗号化部36はこの画像データ
を共有鍵メモリ37に記憶されている共有鍵を用いて暗
号化し、暗号化した画像データを再度ファイリング管理
部13に送る。この後、記録媒体制御部15の制御によ
りこの暗号化された画像データが取外し可能な記憶媒体
17に書き込まれる。
画像ファイルを伝送するときにも用いられる。この場合
には、ファイリング管理部13から画像データが読み出
されて暗号化部36に入力される。暗号化部36はこの
画像データを共有鍵メモリ37に記憶されている共有鍵
を用いて暗号化し、暗号化した画像データを通信制御部
14の制御により通信回線16を介して外部装置(P
C、改竄検査装置など)に送信する。
スナップ画像を撮る時にはノーマルモードで撮影し、証
拠画像となるものを撮影する場合には改竄監視モード、
また、著作権を守りたい画像に対しては電子透かしモー
ドで撮影することで著作権を守ることができる。さら
に、機密性の高い画像を撮影し、画像ファイルを安全に
送信したい場合には、セキュアモードを選択すること
で、データの保存や送信を安全に行うことができる。ま
た、複数のモードを組み合わせることで上記の効果か
ら、1台のカメラを様々な用途に利用することが可能と
なる。
態を説明する。図4において、図1と同様の参照数字の
ものは同様の機能を有するものとする。また、ここでは
図1の通信機能及び図3の各種モードの構成を省略して
いるが、これらの機能を備えていても良いことは勿論で
ある。カメラ部50−3を有するデジタル証拠カメラ1
03において、撮像手段60によって被写体を撮像する
ことによって得られた画像データは画像メモリ6に記憶
される。画像メモリ6から画像データがファイルフォー
マット変換部8に読み出されて、JPEG、TIFFな
どの標準の画像フォーマットに変換される。これによ
り、画像データにヘッダ情報のデータが付加されたファ
イルフォーマットが作成される(図5の(A))。
りカメラ部50−3に装着された個人認証用ICカード
40から個人認証用の情報が読み出されてファイルフォ
ーマット変換部8に入力されて、ヘッダに個人認証用の
情報が図5の(B)に示すように記録される。次にMD
作成部9では、データ全体、もしくは画像データ及び個
人認証用データに対してハッシュ関数などの所定の関数
を適用することによりMDを作成する(図5の
(C))。次に、MAC作成部11では、秘密鍵メモリ
10にあらかじめ記憶された秘密鍵Kprivate (カメ
ラ)を用いてMDを暗号化することによりMACを作成
する(図5の(D))。ヘッダ記録部12では、画像ヘ
ッダ中に画像ヘッダ情報のデータ及び個人認証用データ
に加えて、MACを格納する。これにより、画像ファイ
ルは図5の(E)に示すような画像フォーマットでファ
イリング管理部13に保存されてファイル管理される。
15の制御により取外し可能な記憶媒体17に記憶され
て持ち運ばれる間に改竄されたか否かを検知するため
に、改竄検知装置104が用いられる。
た記憶媒体17に記憶されている画像ファイルは、記憶
媒体制御部18の制御によりファイリング管理部19に
読み出される。ファイリング管理部19では、画像ファ
イルがMACと前記したMACを求めるのに必要なデー
タ、すなわちMACを除くデータ全体、もしくは画像デ
ータ(この画像データには、画像データそのものの他
に、JPEGやTIFF等のヘッダ情報を含めてもよ
い)及び個人認証用データ、とに分離され、MACは復
号化部21に入力され、MACを求めるのに必要なデー
タはMD作成部22に入力される。さらに個人認証用デ
ータは個人情報読み出し部22にも入力される。
かじめ記憶されている公開鍵Kpublic(カメラ)を用い
てMACを復号化することによりMD1を生成する。一
方、MD作成部22では入力された画像データからハッ
シュ関数などの所定の関数を用いてMD2を生成する。
次に、比較一致部23ではMD1とMD2とを比較して
両者が一致しなかった場合には第3者により改竄された
と判定することができる。
証用データを読み出すことにより撮影者の特定が行われ
る。ここで、撮影者の特定は、画像データが改竄されて
いないことが確認された場合にのみ意味がある。
タの改竄検知用データ作成時に、個人認証用の情報も付
加することで、画像の改竄の有無のみならず、画像撮影
者も特定することができる。特に、ここでは、撮影者の
個人認証用の情報として、画像データと個人認証用デー
タを合わせたデータから、前記暗号化鍵を用いて改竄検
知用データを作成しているので、1つの改竄検知データ
で、画像データの改竄と撮影者の個人認証用データの改
竄を検知できる。撮影者の個人認証用データが改竄され
てなければ、個人認証用データから撮影者を特定でき
る。
図6において、図1と同様の参照数字のものは同様の機
能を有するものとする。また、ここでは図1の通信機能
及び図3の各種モードの構成を省略しているが、これら
の機能を備えていても良いことは勿論である。カメラ部
50−4を有するデジタル証拠カメラシステム105に
おいて、撮像手段60によって被写体を撮像することに
よって得られた画像データは画像メモリ6に記憶され
る。画像メモリ6から画像データがファイルフォーマッ
ト変換部8に読み出されて、JPEG、TIFFなどの
標準の画像フォーマットに変換される。これにより、画
像データにヘッダ情報のデータが付加されたファイルフ
ォーマットが作成される(図7の(A))。次にMD作
成部9においてデータ全体、もしくは画像データからハ
ッシュ関数などの所定の関数を用いてMD1あるいはM
D2(図7の(B)、(B)’)を生成する。このMD
1とMD2とは同一のものであってもよい。MD1はM
AC作成部11に入力される。MAC作成部11では秘
密鍵メモリ10にあらかじめ記憶されている秘密鍵K
private (カメラ)を用いてMACを計算してMAC1
を作成する(図7の(C))。このMAC1はヘッダ記
録部12に送られる。
して、カメラ部50−4に装着された個人認証用ICカ
ード40’に入力される。個人認証用ICカード40’
では、内部の秘密鍵メモリに記憶されている秘密鍵K
private (ICカード)を用いてMD2を暗号化してM
AC2を作成する(図7の(C)’)。このMAC2
は、ICカード制御部41を介してヘッダ記録部12に
送られる。
画像ヘッダ情報のデータに加えて、MAC1とMAC2
とを格納する。これにより、画像ファイルは図7の
(D)に示すような画像フォーマットでファイリング管
理部13に保存されてファイル管理される。
15の制御により取外し可能な記憶媒体17に記憶され
て持ち運ばれる間に改竄されたか否かを検知するため
に、改竄検知装置106が用いられる。
た記憶媒体17に記憶されている画像ファイルは、記憶
媒体制御部18の制御によりファイリング管理部19に
読み出される。
ルがMAC1、MAC2と画像データ(この画像データ
には、画像データそのものの他に、JPEGやTIFF
等のヘッダー情報を含めてもよい)とに分離され、MA
C1は復号化部21−1に入力され、画像データはMD
作成部22−1に入力される。復号化部21−1では公
開鍵メモリ20’にあらかじめ記憶されている公開鍵K
public(カメラ)を用いてMAC1を復号化することに
よりMD1を生成する。公開鍵Kpublic(カメラ)と秘
密鍵Kprivate (カメラ)とは、暗号化/復号化処理に
おいてペアとなる鍵である。一方、MD作成部22−1
では入力された画像データからハッシュ関数などの所定
の関数を用いてMD1’を生成する。次に、比較一致部
23−1ではMD1とMD1’とを比較して両者が一致
しなかった場合には第3者により改竄されていると判定
することができる。
に入力され、画像データはMD作成部22−2に入力さ
れる。復号化部21−2では公開鍵メモリ20’にあら
かじめ記憶されている公開鍵Kpublic(ICカード)を
用いてMAC2を復号化することによりMD2を生成す
る。公開鍵Kpublic(ICカード)と秘密鍵Kprivate
(ICカード)とは、暗号化/復号化処理においてペア
となる鍵である。
画像データからハッシュ関数などの所定の関数を用いて
MD2’を生成する。次に、比較一致部23−2ではM
D2とMD2’とを比較して両者が一致したときには撮
影者を特定することができる。
タの改竄検知用データ作成時に、個人認証用の情報も付
加することで、画像の改竄の有無のみならず、画像撮影
者も特定することができる。特に、ここでは、撮影者の
個人認証用の情報として、カメラ外部の装置で作成した
第2の改竄検知用データを用いているので、第2の改竄
検知用データとして電子メールや電子商取引など他の情
報システムで用いられている電子署名を応用することが
可能である。したがって、電子公証局や電子商取引など
の社会基盤的な情報システムと連携が取れたデジタル証
拠カメラシステムを構築することもできる。
る。第5実施形態は例えばボード、PCMCIAカード
等のハードウェアにて構成したイメージサーバを用いた
デジタル画像編集システムに関するものである。ここで
は説明を簡単にするためにイメージサーバの最小限の構
成を想定する。
改竄検知用データを用いる方法では、オリジナルデータ
をほんのわずかでも改変すると改竄されたと見なされ
た。しかし、画像データに関してはデータの性質上、圧
縮や切り抜き、キャプションの挿入等の処理が必要にな
る場合が多い。フィルムを用いた写真の場合であれば、
必要な部分だけ印画紙に焼き付けたり、写真の裏にコメ
ントを記述することに相当する。正当な理由があれば、
このような処理は改竄にあたらない。正当な処理がなさ
れたかどうかを判断できるようにするための方法として
は、オリジナル画像データにどのような処理が施された
のか、その処理履歴を記録する方法がある。
ことで、画像データの圧縮、一部の領域の切り抜き、キ
ャプションの追加などの処理を施した画像には、施した
処理の履歴とともに、イメージサーバ以外で改竄されて
いるかどうかを検知するようにする。
テム107の構成を示す図であり、例えば図11に示す
ように、パソコン107−1と、このパソコン107−
1に装着可能なPCMCIAカードからなるイメージサ
ーバ107−2とから構成される。
チャートを参照して説明する。まず、ファイリング管理
部72は、記憶媒体制御部71の制御により記憶媒体7
0から、図9の(A)に示すようなフォーマットの画像
ファイルを取得する。あるいは、外部装置93から通信
回線77を介して通信制御部78の制御により当該画像
ファイルを取得する(ステップS1)。この場合、ファ
イリング管理部72に直接接続可能な、シリアルケーブ
ル、SCSI、IrDA等の接続端子を設けておくこと
で外部装置から容易に画像ファイルを入力することがで
きる。また、イーサネット等のネットワーク接続の端子
を備えた場合でも同様の効果が得られる。次に、MAC
検証部73は、ファイリング管理部72から画像ファイ
ルを受け取ってMAC1を検証する(ステップS2)。
すなわち、ファイリング管理部72は画像ファイルをM
AC1と画像データとに分離し、MAC1は復号化部7
5に入力され、画像データはMD作成部76に入力され
る。復号化部75は公開鍵メモリ74に記憶された公開
鍵Kpublic(カメラ)を用いて復号化してMD1を作成
する。また、MD作成部76はハッシュ関数などの所定
の関数を用いてMD1’を作成する。比較一致部79は
MD1とMD1’とを比較することにより、カメラで撮
影された画像がその後改竄されているか否かに関する検
証結果をファイリング管理部72に送る。
はファイリング管理部72から画像編集部93に入力さ
れて画像編集ツール80を用いたユーザによる画像編集
が行われる(ステップS3)。この場合、画像ファイル
の内容は画像表示装置82に表示され、ユーザ91はこ
の画面を見ながらデータ入力装置(キーボード、マウス
等)84を用いて各種の処理の要求を行ったり、データ
を入力する。83はユーザ91とイメージサーバ107
とのユーザインタフェースである。編集時の履歴は編集
履歴記録部81に記録される。同時に、編集履歴記録部
81は、ICカード制御部85の制御により個人認証用
ICカード92から個人認証用の情報を読み出して編集
履歴中に記録する。上記編集はユーザから編集停止の指
示が出されステップS5の判断がNOとなるまで継続さ
れる。
はファイリング管理部72に送られるので、ファイリン
グ管理部72は編集履歴の情報を図9の(B)に示すよ
うなフォーマットで画像ヘッダに記録する(ステップS
6)。撮影したカメラを特定する情報を残す場合には、
図9の(C)に示すようなフォーマットでカメラ情報も
画像ヘッダに記録する。
データとがファイリング管理部72から画像ファイル更
新部86のMD作成部87に入力されてハッシュ関数な
どの所定の関数を用いてMD2が作成される。次に、M
AC作成部88は秘密鍵メモリ90にあらかじめ記憶さ
れているイメージサーバ107の秘密鍵Kprivate (イ
メージサーバ)を用いてMD2を暗号化することにより
MAC2を作成する(ステップS7)。ヘッダ記録部8
9ではこのMAC2を図9の(D)で示すようなフォー
マットで画像ヘッダに記録する(ステップS8)。カメ
ラを特定する情報を残す場合には図9の(E)に示すよ
うなフォーマットになる。MAC2が付加された画像フ
ァイルはファイリング管理部72に送られ、この後、こ
の画像ファイルは、記憶媒体制御部71の制御により取
外し可能な記憶媒体70に保存されるか、あるいは、通
信制御部78の制御により通信回線77を介して外部装
置93に送られて保存される。
サーバを用いることで、オリジナルの画像ファイルから
どのような処理が施されたか、また、イメージサーバ以
外で画像内容が変更されたかどうかを確認できるため、
データ圧縮や領域切り出しのような、画像データの性質
上必要な処理を施しても改竄とならない。また、イメー
ジサーバで編集後に画像ファイルに付加する改竄検知用
データを作成するときに、個人認証用データも用いるこ
とで、画像を編集したユーザを特定することができる。
る。第6実施形態は第5実施形態におけるイメージサー
バをPC等の上で起動されるソフトウェアにて構成した
ものである。ここでは説明を簡単にするためにイメージ
サーバの最小限の構成を想定する。
ールして構成されるイメージサーバシステム108の構
成を示す図である。ここでは図8に示す第5実施形態の
構成と異なる点についてのみ説明する。
AC作成部88と、秘密鍵Kprivate が記憶された秘密
鍵メモリ90とが、イメージサーバシステム108の内
部ではなく、イメージサーバ108に対して着脱自在な
ICカード109の内部に設けられている。また、IC
カード制御部85は、イメージサーバシステム108の
画像ファイル更新部86’の内部に設けられている。
とは画像ファイル更新部86’のMD作成部87に入力
されてハッシュ関数などの所定の関数を用いてMD2が
作成される。このMD2はICカード制御部85の制御
によりICカード109のMAC作成部88に送られ
る。MAC作成部88はMD2を秘密鍵Kprivate (I
Cカード)を用いて暗号化してMAC2を作成する。こ
のMAC2はICカード制御部85の制御によりヘッダ
記録部89に送られて図9の(D)または(E)に示す
ようなフォーマットで画像ヘッダに記録される。なお、
第5実施形態のようにICカード109に個人認証用情
報を格納しておき、これを読み出して編集履歴中に記録
するようにしてもよい。
形態の効果に加えて、暗号化鍵の管理と暗号化の処理を
ICカードのような着脱自在な記憶媒体で構成し、画像
の編集や編集履歴データの作成などの他の機能をソフト
ウェアで構成するようにしたので、低コストでイメージ
サーバを構築できる効果を有する。
第7実施形態は復号化鍵取得・登録システムに関し、公
開鍵サーバ機構と改竄検査装置、イメージサーバの公開
鍵取得・登録機構とから構成される。本実施形態で用い
られる暗号化としての秘密鍵と復号化鍵としての公開鍵
とは図13(A)に示すように、メーカーにより、デジ
タルカメラ220やイメージサーバ221、ICカード
222などの装置の製造時に鍵生成機構120により生
成され、このうち、秘密鍵は装置に内蔵、 登録される。
登録後、この秘密鍵は直ちに安全かつ確実な方法で消去
される。
のシリアル番号と対応させて図13(B)に示す公開鍵
サーバ機構110の鍵登録部202により記録媒体20
3に記憶される。
得・登録機構111が例えばデジタルカメラ220によ
って撮影された画像に対する改竄検知を行う場合には、
公開鍵取得部212から装置のシリアル番号が通信制御
部211、通信回線210、209、通信制御部208
を介して鍵検索部204に送信される。鍵検索部204
は装置のシリアル番号に対応する公開鍵を記憶媒体20
3から読み出してMD作成部205に送る。MD作成部
205はハッシュ関数等の所定の関数を用いてMDを作
成してMAC作成部206に送る。MAC作成部206
は秘密鍵メモリ207にあらかじめ記憶されている秘密
鍵を用いてMACを作成し、公開鍵とともに通信制御部
208、通信回線209、通信回線210、通信制御部
211を介して公開鍵取得部212に送る。公開鍵取得
部212は取得した公開鍵と装置のシリアル番号とを公
開鍵登録部214に送る。公開鍵登録部214は当該公
開鍵と装置のシリアル番号とを公開鍵メモリ213に登
録する。
データがMD作成部216に、MACが復号化部217
に送られる。MD作成部216はハッシュ関数等の所定
の関数を用いてこの公開鍵のデータからMDを作成す
る。復号化部217は公開鍵メモリ218に記憶されて
いる鍵管理サーバの公開鍵Kpublic(鍵管理サーバ)を
用いてMACを復号化することによりMD’を作成す
る。比較一致部215はMDとMD’とを比較して一致
するか否かにより改竄を検知する。ここでのMACの検
証は通信手段で得られたカメラやイメージサーバの公開
鍵が、正当な鍵管理サーバから取得されたものか、さら
には、通信の途中で改竄されていないかを確認するのが
目的である。
る公開鍵は郵送等の安全な手段でユーザに届けるように
してもよい。上記した第7実施形態によれば、改竄検知
用データの復号化鍵は復号化鍵(公開鍵)サーバに装置
のシリアル番号を送ることで取得することができる。し
たがって、例えば復号化鍵サーバをインターネットから
利用できる場合には、カメラのシリアル番号を元に世界
中どこからでも改竄検知用データを取得することができ
る。
第8実施形態は多重解像度画像の改竄防止に関するもの
である。ドキュメントファイルは一部を改変した場合、
文章が繋がらなくなったり、意味が変化してしまい、元
のファイルとは内容が異なってしまう。それに対して画
像データは冗長性が高いため、解像度の変更など、多少
の編集を行っても被写体は認識できることが多い。その
ため、画像を利用する側では、撮影時の画像サイズでは
必要以上の大きさであり解像度を落としたいことや不必
要な部分が写っているため、必要な部分のみを切り出し
たいことがある。ところが、通常は改竄防止用イメージ
サーバを用意し、その内部で画像を編集してMACを再
度付加しなくてはならない。
解決するために、改竄防止カメラの画像を、多重解像度
画像を保持するフォーマットで保存するようにする。図
14は本発明の第8実施形態の構成を示す図である。デ
ジタル証拠カメラ部112において、撮像手段60によ
り被写体を撮像することにより得られた画像データは画
像メモリ6に記憶される。次にこの画像データは画像縮
小部300に入力されて、複数種類の解像度の画像に変
換される。このとき、ユーザがMAC作成解像度指示部
302を通じて改竄を保証したい最小の解像度を指定す
ると、これがファイリング管理部13を介してMD作成
部9に送られる。MD作成部9ではハッシュ関数などの
所定の関数を用いてMDを作成する。
のデータメモリ301に記憶されたカメラ固有のデータ
と、ICカード制御部41の制御により個人認証用IC
カード40から読み出した個人認証用の情報とから作成
された秘密鍵が記憶されている。MAC作成部11では
この秘密鍵を用いてMD作成部9で作成されたMDを暗
号化してMACを作成してファイリング管理部13に送
る。ファイリング管理部13は複数種類の解像度の画像
データを1つのファイルにまとめ、さらに上記の指定さ
れた解像度のデータから作成したMACを当該画像デー
タに付加して記憶媒体制御部15の制御により記憶媒体
17に保存する。
について説明するための図である。図16に示すよう
に、高解像度から低解像度への変換はあらかじめ規定し
ておく。MAC作成解像度指示部302で指示された、
改竄防止を保証する解像度のデータからMACを作成
し、画像データのヘッダまたは別のMAC管理ファイル
に記録する。
制御部18の制御により記憶媒体17からMAC及び画
像データを読み出してファイリング管理部19に送る。
ファイリング管理部9ではMACを復号化部21に、画
像データを画像メモリ303に送る。復号化部21では
公開鍵を用いてMACを復号化することでMD1を作成
する。また、画像メモリ303に記憶された画像データ
は画像縮小部304で所定の縮小方法で縮小された後、
MD作成部22に送られてハッシュ関数などの所定の関
数を用いてMD2が作成される。一致比較部23ではM
D1とMD2とを比較することにより画像データが改竄
されたか否かを判断する。
形態について説明する。第9実施形態は多重解像度の画
像を保持し、かつ、各解像度の画像は一定サイズの小ブ
ロックを単位として格納されている画像フォーマットの
改竄を防止することを意図している。この画像フォーマ
ットで小ブロックを単位として格納している理由は、画
像の一部を高速に参照できるようにするためである。
たデジタル証拠カメラ112の作用と同じであるが、こ
の実施形態では画像縮小・分割部305を有し、ここで
複数の解像度の画像を作成するとともに、図17に示す
ように一定の大きさのブロック単位に画像を分割する。
ファイリング管理部13では、各小ブロック毎にMAC
を作成し、小ブロック毎のヘッダにMACを書き込む。
MAC付きの画像ファイルは記録媒体制御部15の制御
により記憶媒体17にオリジナル画像として記憶され
る。
要ないユーザは、一般のPC115内で編集ソフトウェ
ア306を利用して記憶媒体17から読み出したオリジ
ナル画像から必要な部分の切り出しや必要な解像度の画
像を作成する。ユーザは必要な画像部分の位置、サイ
ズ、解像度などを編集パラメータ307として画像編集
部306に入力する。ファイリング管理部13では、対
応する解像度の画像から、対応する位置の画像ブロック
を抽出し、別の画像ファイルに保存する。
ときには、記憶媒体制御部18の制御により記憶媒体1
7からファイリング管理部19に編集済み画像を読み出
す。改竄検知部308では編集済み画像に対して改竄検
知が行われる。このとき、もともと小ブロック毎に付加
されていたMACをそのまま新しいファイルに付加して
おけば、改竄防止イメージサーバを用意しなくとも、ユ
ーザは画像に証拠性を持たせたまま、画像の領域切り出
しや解像度の変更といった編集作業を行うことができ
る。また、コントラスト強調、平滑化などのフィルタ処
理を行う場合には、画素値そのものを変更せずに、フィ
ルタ処理の手順を記録したデータを付加すれば、フィル
タ処理画像に関してもオリジナル画像の保証が可能にな
る。
ような構成の発明が含まれている。 1.カメラにより被写体を撮像して得られた画像データ
の改竄を検知するデジタル証拠カメラシステムであっ
て、被写体を撮像するための撮像部と、撮像により得ら
れた画像データから、あらかじめ内蔵された暗号化鍵を
用いて改竄検知用データを作成する暗号処理部と、を具
備するカメラと、前記暗号化鍵に対応する復号化鍵を用
いて前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の結
果に基づいて前記画像データが改竄されたか否かを検知
する改竄検知部と、からなることを特徴とするデジタル
証拠カメラシステム。 (作用効果)本発明によれば、画像データからカメラ内
の暗号化鍵を用いて改竄検知用データを作成し、この改
竄検知用データを前記暗号化鍵に対応する復号化鍵を用
いて復号化することにより、画像データが改竄されてい
るかどうかを確認できる。これにより、従来フィルムを
用いて撮影された画像に比べ、劣るとされていたデジタ
ル画像の証拠能力を高めることができる。
暗号化鍵は、カメラ利用者を含め外部に絶対に漏洩する
ことがあってはならないが、本発明では改竄検知用デー
タを作成するための暗号化鍵は、あらかじめカメラ内に
格納されているため、暗号化鍵をハード的に極めて高い
セキュリティレベルで管理できる。 2.前記暗号処理部は、前記画像データに所定の関数を
適用して得られたデータを前記暗号化鍵を用いて暗号化
することにより前記改竄検知用データを作成することを
特徴とする構成1記載のデジタル証拠カメラシステム。 (作用効果)画像データに対する改竄の程度が少なくて
も変化が大きく現れるように、所定の関数( 例えばハッ
シュ関数) を適用して得られたデータに対して暗号化を
行なうことにより改竄検知用データを作成したので、よ
り確実に改竄検知を行なうことができる改竄検知用デー
タを提供することができる。 3.前記改竄検知部は、前記画像データに前記所定の関
数を適用して得られたデータと、前記改竄検知用データ
を前記復号鍵を用いて復号化して得られたデータとを比
較することにより、前記画像データが改竄されたか否か
を検知することを特徴とする構成2記載のデジタル証拠
カメラシステム。 (作用効果)前記改竄検知用データを用いているので、
より確実に改竄検知を行なうことができる。 4.前記暗号処理部は、前記暗号化鍵と、個人認証用デ
ータとに基づいて前記改竄検知用データを作成すること
を特徴とする構成1記載のデジタル証拠カメラシステ
ム。 (作用効果)画像データの改竄検知用データ作成時に、
個人認証用の情報も付加することで、画像の改竄の有無
のみならず、画像撮影者も特定することができる。 5.前記暗号処理部は、前記画像データから、前記暗号
化鍵を用いて第1の改竄検知用データを作成し、前記画
像データから、前記個人認証用データを用いて第2の改
竄検知用データを作成して、前記第1及び第2の改竄検
知用データを合わせて前記改竄検知用データとすること
を特徴とする構成4記載のデジタル証拠カメラシステ
ム。 (作用効果)画像データから作成した第1の改竄検知用
データと、撮影者の個人認証用データから作成した第2
の改竄検知用データとをあわせて改竄検知用データとし
て用いるので、前記第2の改竄検知用データを電子メー
ルや電子商取引など他の情報システムで用いられている
電子署名と同様に応用することが可能であり、電子公証
局や電子商取引などの社会基盤的な情報システムと連携
が取れたデジタル証拠カメラシステムを構築することも
できる。 6.前記個人認証用データ及び前記暗号化鍵を記憶する
記憶部と、前記個人認証用データから第2の改竄検知用
データを作成する第2の暗号処理部とを備え、この前記
第2の暗号処理部を前記カメラに対して着脱自在に構成
したことを特徴とする構成4記載のデジタル証拠カメラ
システム。 (作用効果)個人認証用データと暗号化鍵を記憶し、第
2の改竄検知用データを作成する第2の暗号処理部を、
カメラに対して着脱自在な媒体( ICカード等) に設け
たことで、この媒体を携帯しておけば、普段利用してい
ない他人のカメラを用いた場合でも、確実に個人の認証
及び撮影した画像の改竄の有無を確認することができ
る。 7.前記暗号処理部は、前記画像データと前記個人認証
用データとを合わせたデータから、前記暗号化鍵を用い
て前記改竄検知用データを作成することを特徴とする構
成4記載のデジタル証拠カメラシステム。 (作用効果)撮影者の個人認証用の情報として、画像デ
ータと個人認証用データを合わせたデータから、前記暗
号化鍵を用いて改竄検知用データを作成する方法の場合
には、1つの改竄検知データで、画像データの改竄と撮
影者の個人認証用データの改竄を検知できる。撮影者の
個人認証用データが改竄されてなければ、個人認証用デ
ータから撮影者を特定できる。 8.カメラにより被写体を撮像して得られた画像データ
の改竄を検知するデジタル証拠カメラシステムであっ
て、被写体を撮像するための撮像部と、撮像により得ら
れた画像データから、あらかじめ内蔵された暗号化鍵を
用いて改竄検知用データを作成する暗号処理部と、を具
備するカメラと、前記暗号化鍵に対応する復号化鍵を用
いて前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の結
果に基づいて前記画像データが改竄されたか否かを検知
する改竄検知部と、からなり、前記カメラは、前記画像
データが改竄されたか否かを検知する改竄監視モードに
加えて、前記カメラから前記改竄検知部へ転送される画
像データに対する暗号化を行なうセキュアモードと、電
子透かしデータを画像データに埋め込む電子透かしモー
ドと、セキュリティ機能を働かせないで通常の撮影を行
なうノーマルモードとを有し、これらのモードから少な
くとも1つの所望のモードを選択するためのモード選択
部を有することを特徴とするデジタル証拠カメラシステ
ム。 (作用効果)カメラに各種モードの選択機能を備えるこ
とで、カメラの使用目的に応じた所望の機能を設定でき
る。例えば、スナップ画像を撮る時にはノーマルモード
で撮影し、証拠画像となるものを撮影する場合には改竄
監視モード、また、著作権を守りたい画像に対しては電
子透かしモードで撮影することで著作権を守ることがで
きる。さらに、機密性の高い画像を撮影し、画像ファイ
ルを安全に送信したい場合には、セキュアモードを選択
することで、データの保存や送信を安全に行うことがで
きる。また、複数のモードを組み合わせることで上記の
効果から、1台のカメラを様々な用途に利用することが
可能となる。 9.装置に固有の識別子と、この識別子に対応して生成
された第1の暗号化鍵に対応する第1の復号化鍵とをあ
わせて記憶する復号化鍵記憶部と、前記第1の復号化鍵
に関する改竄検知用データを第2の暗号化鍵を用いて作
成し、この改竄検知用データと前記第1の復号化鍵とあ
わせて出力する復号化鍵出力部と、を備えた復号化鍵サ
ーバと、前記復号化鍵サーバから通信手段等を介して取
得した前記第1の復号化鍵を記憶する復号化鍵記憶部
と、前記第2の暗号化鍵に対応する第2の復号化鍵を用
いて、通信手段等を介して前記復号化鍵サーバから供給
された前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の
結果に基づいて前記第1の復号化鍵が改竄されたか否か
を検知する改竄検知部と、を備えた復号化鍵取得部と、
からなることを特徴とする復号化鍵取得・ 登録システ
ム。 (作用効果)本発明によれば、改竄検知用データの復号
化鍵は復号化鍵サーバに装置のシリアル番号を送ること
で取得することができる。したがって、例えば復号化鍵
サーバをインターネットから利用できる場合には、カメ
ラのシリアル番号を元に世界中どこからでも改竄検知用
データを取得することができる。 10.画像データの改竄を検知するとともに、画像デー
タの編集を行なうデジタル画像編集システムであって、
画像入力部を介して入力された画像データをファイリン
グ管理するファイリング管理部と、前記画像データにあ
らかじめ付与された第1の改竄検知用データを、この改
竄検知用データを作成する際に用いた暗号化鍵に対応す
る復号化鍵を用いて復号化するとともに、この復号され
た第1の改竄検知用データと前記画像データとを比較す
ることにより画像データの改竄状態を検知する改竄検知
部と、前記画像データに対し、各種の画像処理を施す画
像編集部と、前記画像編集部によって各種画像処理を施
された編集済み画像データと前記画像編集部による編集
履歴のデータから、前記暗号化鍵とは別の暗号化鍵を用
いて第2の改竄検知用データを作成し、これを前記編集
済み画像データに付加する画像ファイル更新部と、から
なることを特徴とするデジタル画像編集システム。 (作用効果)本発明によれば、画像データと編集履歴と
をあわせて改竄検知用データを作成しているので、元の
画像に対しどのような編集処理が施されたのかを確認で
き、さらに、当該システム以外で画像編集処理が施され
ているかどうかを検知することができる。 11.前記画像ファイル更新部は、デジタル画像編集シ
ステムに対して着脱自在であり、前記個人認証情報及び
前記別の暗号化鍵を記憶するとともに、前記個人認証情
報に前記別の暗号化鍵を用いて前記第2の改竄検知用デ
ータを作成することを特徴とする構成10記載のデジタ
ル画像編集システム。 (作用効果)暗号化鍵の管理と暗号化の処理をICカード
のような着脱自在な記憶媒体で、画像の編集や編集履歴
データの作成などの他の機能をソフトウェアで構成する
ことで、低コストでイメージサーバを構築できる。 12.前記編集履歴に個人認証情報をあわせて記録した
ことを特徴とする構成9記載のデジタル画像編集システ
ム。 (作用効果)画像編集履歴のデータも含めた画像データ
に、個人認証用の情報を含めることで、画像を編集した
人物を特定することができる。 13.前記画像入力部は、外部記憶媒体に記憶された画
像データを、前記画像ファイリング部に直接接続( ケー
ブル、IrDA) 、又は、通信回線を介して接続するこ
とにより入力することを特徴とする構成9記載のデジタ
ル画像編集システム。 (作用効果)イメージサーバの画像ファイリング部に、
シリアルケーブル、SCSI、IrDA等の直接接続の端子や、
イーサネット等のネットワーク接続の端子を備えること
で、外部装置から容易に画像ファイルを入力することが
できる。 14.前記画像データは、解像度の互いに異なる複数の
画像データを組にして記憶した多重解像度画像データで
あり、前記暗号処理部は、前記改竄検知用データを作成
するため、前記多重解像度画像データのなかから所望の
解像度を有する少なくとも一つの画像データを選択する
選択部を有することを特徴とする構成1又は10記載の
デジタル証拠カメラシステム。 (作用効果)記録時に改竄検知を保証する解像度を規定
することにより、画像を利用するユーザーは撮影時の解
像度に依存しないで所望の解像度画像を利用することが
可能となる。 15.前記画像データは、解像度の互いに異なる複数の
画像データを組にして記憶した多重解像度画像データで
あり、前記多重解像度画像データ内の各画像データは、
所定の小ブロックを単位として記憶されており、前記暗
号処理部は、前記小ブロック単位で、前記改竄検知用デ
ータを作成することを特徴とする構成1又は10記載の
デジタル証拠カメラシステム。 (作用効果)小ブロック毎に改竄検知データを付加する
ことにより、専用のサーバを用意することなく、切り抜
きのような画像編集を行なった画像に対しても改竄検知
をすることができる。
力を高めることができ、暗号化鍵を極めて高いセキュリ
ティレベルで管理することができるデジタル証拠カメラ
システム、復号化鍵取得・登録システムを提供すること
ができ、さらに、画像の性質上必要となる圧縮や領域切
り出し、キャプションの挿入等の編集を施してもデジタ
ル画像の証拠能力を保てるデジタル画像編集システムを
提供することができる。
ラシステムの構成を示す図である。
示す図である。
ラの構成を示す図である。
ラシステムの構成を示す図である。
されるまでの手順を示す図である。
ラシステムの構成を示す図である。
るまでの手順を示す図である。
ステムの構成を示す図である。
ャートである。
システムの構成を示す図である。
成例を示す図である。
成例を示す図である。
登録システムの構成を示す図である。
メラシステムの構成を示す図である。
メラシステムの構成を示す図である。
いて説明するための図である。
いて説明するための図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 カメラにより被写体を撮像して得られた
画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステ
ムであって、 被写体を撮像するための撮像部と、 撮像により得られた画像データから、あらかじめ内蔵さ
れた暗号化鍵を用いて改竄検知用データを作成する暗号
処理部と、 を具備するカメラと、 前記暗号化鍵に対応する復号化鍵を用いて前記改竄検知
用データを復号化し、この復号化の結果に基づいて前記
画像データが改竄されたか否かを検知する改竄検知部
と、 からなることを特徴とするデジタル証拠カメラシステ
ム。 - 【請求項2】 カメラにより被写体を撮像して得られた
画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステ
ムであって、 被写体を撮像するための撮像部と、 撮像により得られた画像データから、あらかじめ内蔵さ
れた暗号化鍵を用いて改竄検知用データを作成する暗号
処理部と、 を具備するカメラと、 前記暗号化鍵に対応する復号化鍵を用いて前記改竄検知
用データを復号化し、この復号化の結果に基づいて前記
画像データが改竄されたか否かを検知する改竄検知部
と、 からなり、 前記カメラは、前記画像データが改竄されたか否かを検
知する改竄監視モードに加えて、前記カメラから前記改
竄検知部へ転送される画像データに対する暗号化を行な
うセキュアモードと、電子透かしデータを画像データに
埋め込む電子透かしモードと、セキュリティ機能を働か
せないで通常の撮影を行なうノーマルモードとを有し、
これらのモードから少なくとも1つの所望のモードを選
択するためのモード選択部を有することを特徴とするデ
ジタル証拠カメラシステム。 - 【請求項3】 装置に固有の識別子と、この識別子に対
応して生成された第1の暗号化鍵に対応する第1の復号
化鍵とをあわせて記憶する復号化鍵記憶部と、 前記第1の復号化鍵に関する改竄検知用データを第2の
暗号化鍵を用いて作成し、この改竄検知用データと前記
第1の復号化鍵とをあわせて出力する復号化鍵出力部
と、 を備えた復号化鍵サーバと、 前記復号化鍵サーバから通信手段等を介して取得した前
記第1の復号化鍵を記憶する復号化鍵記憶部と、 前記第2の暗号化鍵に対応する第2の復号化鍵を用い
て、通信手段等を介して前記復号化鍵サーバから供給さ
れた前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の結
果に基づいて前記第1の復号化鍵が改竄されたか否かを
検知する改竄検知部と、 を備えた復号化鍵取得部と、 からなることを特徴とする復号化鍵取得・登録システ
ム。 - 【請求項4】 画像データの改竄を検知するとともに、
画像データの編集を行なうデジタル画像編集システムで
あって、 画像入力部を介して入力された画像データをファイリン
グ管理するファイリング管理部と、 前記画像データにあらかじめ付与された第1の改竄検知
用データを、この改竄検知用データを作成する際に用い
た暗号化鍵に対応する復号化鍵を用いて復号化するとと
もに、この復号された第1の改竄検知用データと前記画
像データとを比較することにより画像データの改竄状態
を検知する改竄検知部と、 前記画像データに対し、各種の画像処理を施す画像編集
部と、 前記画像編集部によって各種画像処理を施された編集済
み画像データと前記画像編集部による編集履歴のデータ
から、前記暗号化鍵とは別の暗号化鍵を用いて第2の改
竄検知用データを作成し、これを前記編集済み画像デー
タに付加する画像ファイル更新部と、 からなることを特徴とするデジタル画像編集システム。
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