JP3758457B2 - デジタル証拠カメラシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラにより被写体を撮像して得られた画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、カメラのフィルムやメディアにアナログで記録された写真や音声は、裁判等において証明力のあるものとして用いられているが、近年のデジタル技術の進歩により、画像や音声をデジタルデータとして記録するデジタルカメラが普及するようになり、このようなデジタルカメラを使用する場合にはデジタルデータの改竄を防止する機能を付加する必要がある。
【0003】
このデジタルデータの改竄を防止するものとして、従来、特願平11−308564号公報に記載されているものが提案されている。
【0004】
この従来例は、撮像手段で撮像した画像データをメッセージ・ダイジェスト作成部でハッシュ関数を使用してメッセージ・ダイジェストMD(Message Digest)を作成し、このメッセージ・ダイジェストを予めデジタルカメラに内蔵した秘密鍵を使用して暗号化することにより、メッセージ認証子MAC(Message Authentication Code) を作成し、作成されたメッセージ認証子MACと個人認証用データと画像ヘッダ情報として画像データに付加してファイリングするようにしたデジタル証拠カメラシステムが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のデジタル証拠カメラシステムにあっては、撮像手段で撮像された画像データに基づいてメッセージ・ダイジェストを作成し、これを秘密鍵を用いて暗号化するようにしているが、撮像手段で撮像された画像データに信憑性があるか否かを確認する手段がないので、デジタル証拠カメラに細工をして撮像手段の出力側に他のデジタルカメラで記録した画像データを入力したり、メッセージ・ダイジェストを作成する前段に所定のファイルフォーマットで作成した他画像データを入力した場合には、これらの画像データについてメッセージ・ダイジェストが作成されると共に、メッセージ認証子が作成されることになり、あたかもデジタル証拠カメラで作成したかのように処理されてしまい、画像データの信憑性を確保することができないという未解決の課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、撮像部で撮像した画像を第3者が認証することにより、信憑性の高い画像データを形成することができるデジタル証拠カメラシステムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係るデジタル証拠カメラシステムは、カメラにより被写体を撮像して得られた画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステムにおいて、被写体を撮像するための撮像部と、第3者の秘密鍵を入力する第3者秘密鍵入力手段と、前記撮像部で得られた画像データと第3者の秘密鍵とあらかじめ内蔵された暗号化鍵とを用いて改竄検知用データを作成する暗号処理部とを有するデジタルカメラと、前記画像データが改竄されたか否かを検知する改竄検知部とを備え、前記暗号処理部は、前記撮像部で得られた画像データに基づいて所定関数を使用してメッセージ・ダイジェストを作成し、該メッセージダイジェストに前記暗号化鍵を用いて暗号化してメッセージ認証子を作成する第1の認証子作成手段と、該認証子作成手段でメッセージ認証子を作成した後に前記画像データを画像表示部に表示する画像表示手段と、該画像表示手段で表示された前記画像データに基づいてメッセージ・ダイジェストを作成してから前記暗号化鍵を用いて暗号化してメッセージ認証子を作成する第2の認証子作成手段と、前記第1及び第2の認証子作成手段で作成したメッセージ認証子を比較して一致するか否かを判定する認証子判定手段と、該認証子判定手段の判定結果が不一致であるときに前記撮像部で撮像した画像データを破棄する画像データ破棄手段と、前記認証子判定手段の判定結果が一致であるときに、第3者の画像確認後の画像データ及びメッセージ認証子に基づいてメッセージ・ダイジェストを作成してから前記第3者の秘密鍵を用いて暗号化して最終メッセージ認証子を作成する第3の認証子作成手段とを備え、前記改竄検知部は、前記暗号化鍵に対応する第1復号化鍵と前記第3者の秘密鍵に対応する第2復号化鍵とを用いて前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の結果と前記画像データに基づいて作成されたメッセージ・ダイジェストとを比較することによって、前記画像データが改竄されたか否かを検知することを特徴としている。
【0008】
この請求項1に係る発明では、撮像部で撮像した画像データを暗号処理部で、第3者の秘密鍵を使用して暗号化することにより、画像データを第3者が確認してから暗号化することができ、画像データの信憑性を第3者が認証することになり、画像データが交換されることを確実に防止することができる。さらに、撮像部で撮像した画像データに基づいて第1の認証子作成手段で、例えばハッシュ関数を使用してメッセージ・ダイジェストを作成し、これを内蔵した暗号化鍵を使用して暗号化してメッセージ認証子を作成する。そして、メッセージ認証子が作成された画像データを画像表示部に表示するが、このときに表示された画像データについて第2の認証子作成手段でメッセージ認証子を作成し、第1及び第2の認証子作成手段で作成したメッセージ認証子を認証子判定手段で一致するか否かを判定することにより、両者が不一致であるときには、画像データの差し替えがあったものと判断して画像データ破棄手段で画像データを破棄する。一方、認証子判定手段で、両メッセージ認証子が一致するときには画像データの差し替えがないものと判断し、第3者が画像表示部に表示された画像を確認してから第3者秘密鍵入力手段で、第3者の秘密鍵を入力することにより、第3の認証子作成手段で画像データ及び前記第1の認証子作成手段で作成した第1のメッセージ認証子を含むデータに基づいてメッセージ認証子を作成する。このため、撮像した画像データの信憑性を第3者が確認してから再度メッセージ認証子の作成を行うことにより、信憑性の高い画像データを保存することができる。
【0009】
さらに、請求項2に係るデジタル証拠カメラシステムは、請求項1に記載の発明において、前記第3者秘密鍵入力手段は、認証された秘密鍵が登録されている記録媒体から秘密鍵データを読取るように構成されていることを特徴としている。
【0010】
この請求項2に係る発明において、ICカード等の記録媒体に登録された秘密鍵データをデジタルカメラに入力するので、秘密鍵データを他人に見られることがなく、確実な認証を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を図面を伴って説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態に係るデジタル証拠カメラシステムの構成を示すブロック図であり、デジタル証拠カメラ1と改竄検査装置50とから構成されている。
【0015】
デジタル証拠カメラ1は、画像を撮像してデジタル画像データを出力する撮像装置2と、この撮像装置2から出力されるデジタル画像データを格納する画像メモリ3と、この画像メモリ3に格納された画像データを表示する例えば液晶ディスプレイで構成される画像表示部4と、画像メモリ3に格納された画像データを読出してJPEG、TIFF等の標準の画像フォーマットに変換するファイルフォーマット変換部5と、このファイルフォーマット変換部5で画像データにヘッダ情報が付加されたファイルフォーマットを暗号化する暗号化処理部6とで構成されている。
【0016】
ここで、撮像装置2は、撮影レンズ11と、CCD素子で構成される撮像素子12と、増幅器13と、A/D変換器14と、信号処理部15とから構成されている。撮影レンズ11を介して入射した被写体像は撮像素子12により撮像される。この撮像により得られた電気信号は増幅器13により増幅され、A/D変換部14でデジタル信号に変換されて信号処理部15で所定の信号処理が施された後、画像データとして画像メモリ3に記憶される。
【0017】
暗号化処理部6は、第1、第2及び第3の認証子作成手段21、22及び23を有する。第1の認証子作成手段21は、ファイルフォーマット変換部5で変換されたファイルフォーマットが入力され、これに含まれる画像データに対してハッシュ関数等の所定の関数を適用することによりメッセージ・ダイジェストMDを作成するメッセージダイジェスト作成部24と、作成されたメッセージ・ダイジェストMDを秘密鍵メモリ16に予め記憶された秘密鍵KC を用いて暗号化してメッセージ認証子MAC1を作成し、これをヘッダ部に格納する認証子作成部25とを有する。
【0018】
第2の認証子作成手段22は、第1の認証子作成手段21で作成されたファイルフォーマットから画像データを抽出して画像表示部4に出力する画像データ抽出部26と、この画像データ抽出部26から出力される画像データに対してハッシュ関数等の所定の関数を適用することによりメッセージ・ダイジェストMDを作成するメッセージダイジェスト作成部27と、作成されたメッセージ・ダイジェストMDを秘密鍵メモリ16に予め記憶された秘密鍵KC を用いて暗号化してメッセージ認証子MAC1’を作成する認証子作成部28とを有する。
【0019】
そして、第1の認証子作成手段21及び第2の認証子作成手段22で作成したメッセージ認証子MAC1とMAC1’が認証子判定部29に入力され、この認証子判定部29で両者が一致するか否かを判定し、両者が不一致であるときには、データの差し替えがあったものと判断して画像データ破棄部30で画像データを破棄する。
【0020】
一方、認証子判定部29の判定結果が第1の認証子作成部21及び第2の認証子作成部22で作成したメッセージ認証子MAC1とMAC1’が一致するものであるときにはゲート部31が開かれて、画像データとメッセージ認証子MAC1とが格納されたファイルフォーマットが第3の認証子作成手段23に入力される。
【0021】
この第3の認証子作成手段23は、ゲート部31から入力されるファイルフォーマットに基づいて画像データ及びメッセージ認証子MAC1を含む全データに対してハッシュ関数等の所定の関数を適用することによりメッセージ・ダイジェストMDを作成するメッセージダイジェスト作成部32と、作成されたメッセージ・ダイジェストMDを第3者秘密鍵入力手段としてICカードリーダ33から入力される第3者の秘密鍵KP3を用いて暗号化してメッセージ認証子MAC2を作成する認証子作成部34とを有する。
【0022】
そして、第3の認証子作成手段23で作成されたメッセージ認証子MAC2は、ヘッダ記録部35に送られ、このヘッダ記録部35で、メッセージ認証子MAC2を画像ヘッダ中に格納し、このようにして作成されたファイルフォーマットがファイリング管理部36に送られて、作成されたファイルフォーマットの画像ファイルに対するファイル管理を行う。
【0023】
このような画像ファイルが記憶媒体制御部37の制御により取外し可能な記憶媒体38に記憶されて持ち運ばれる間に、あるいは通信制御部39の制御により通信回線40を介して送信される途中で改竄されたか否かを検知するために、改竄検知装置50が用いられる。
【0024】
すなわち、改竄検査装置50に装着された記憶媒体38に記憶されている画像ファイルは、記憶媒体制御部51の制御によりファイリング管理部52に読み出される。あるいは、当該画像ファイルは通信制御部53の制御により通信回線54を介してファイリング管理部52へと送られる。ファイリング管理部52では、画像ファイルがMAC2と画像データ(この画像データには、画像データそのものの他に、JPEGやTIFF等のヘッダー情報を含めてもよい)とに分離され、MAC2は第1復号化部55に入力され、画像データはメッセージ・ダイジェスト作成部56に入力される。
【0025】
第1復号化部55では公開鍵メモリ57にあらかじめ記憶されている第3者の秘密鍵KP3に対応する公開鍵KP3P を用いてメッセージ認証子MAC2を復号化することにより、カメラの秘密鍵K で暗号化されたメッセージ認証子MAC1及び画像データを復号し、さらに、復号されたメッセージ認証子MAC1を第2復号部58に送られて、この第2復号部58で公開鍵メモリ59に予め記憶されているカメラの秘密鍵KC とペアとなる公開鍵KCPを用いてメッセージ認証子MAC1を復号することにより、メッセージ・ダイジェストMDを復号する。
【0026】
一方、画像ファイルから分離された画像データはメッセージダイジェスト作成部56に供給されて、ハッシュ関数等の所定関数を適用することによりメッセージ・ダイジェストMDを作成する。
【0027】
そして、第2復号化部58で復号されたメッセージダイジェストMDとメッセージダイジェスト作成部56で作成されたメッセージダイジェストMDとがダイジェスト判定部60に入力され、このダイジェスト判定部60で入力された2つのメッセージダイジェストMDが一致したときには、途中で改竄が行われていないものと判断して、改竄されていないことを表す正常メッセージを表示部61に表示する一方、両者が不一致であるときにはデータの改竄があったものと判断して改竄されていることを表す異常メッセージを表示部61に表示する。
【0028】
次に、上記実施形態の動作を説明する。
【0029】
まず、撮像装置2で所望の被写体を撮影し、被写体像が撮影レンズ11を介して撮像素子12に入射されることにより、この撮像素子で電気信号に変換され、この電気信号が増幅器13で増幅されてからA/D変換器14でデジタル信号に変換され、このデジタル信号が信号処理部15で所定の信号処理を行って画像データが形成され、これが画像メモリ3に記憶される。この画像メモリ3に記憶された画像データは、画像表示部4に入力されることにより、液晶ディスプレイ等に表示される。
【0030】
一方、画像メモリ3に記憶された画像データは、ファイルフォーマット変換部5に読出されて、このファイルフォーマット変換部5で図2(a)に示すように標準のJPEG、TIFF等の画像データにヘッダ部を付加した所定のファイルフォーマットに変換されて第1の認証子作成手段21に入力される。
【0031】
この第1の認証子作成手段21では、メッセージダイジェスト作成部24で画像データに対してハッシュ関数等の所定の関数を適用することにより図2(b)に示すメッセージ・ダイジェストMDを作成し、次いで認証子作成部25で、メッセージ・ダイジェストMDを秘密鍵メモリ16に予め記憶されたカメラの秘密鍵KC を用いて暗号化して図2(c)に示すメッセージ認証子MAC1を作成し、このメッセージ認証子MAC1をヘッダ部に格納して図2(d)に示すファイルフォーマットを形成する。
【0032】
この第1の認証子作成手段21で形成されたファイルフォーマットは、第2の認証子作成手段22に入力され、その画像データ抽出部26で画像データが抽出されて画像表示部4に送られ、この画像表示部4で画像メモリ3からの画像データに代えて第1の認証子作成手段21を通過した画像データが表示される。
【0033】
このため、この画像表示部4に表示された画像と、撮像装置2で撮影した被写体像とが一致するか否かを第3者が確認することができる。
【0034】
このとき、画像データ抽出部26から画像表示部4に送られる画像データがメッセージダイジェスト作成部27に入力されてメッセージ・ダイジェストMDが作成され、これがメッセージ認証子作成部28に入力されて、秘密鍵メモリ16に記憶されているカメラの秘密鍵KC を使用して暗号化されてメッセージ認証子MAC1’が作成される。
【0035】
そして、新たに作成されたメッセージ認証子MAC1’と第1の認証子作成手段21で作成されたメッセージ認証子MAC1とが認証子判定部29に入力されて、両者が一致するか否かを判定し、両者が不一致であるときには、画像データの改竄若しくは差し替えが行われたものと判断して画像データ廃棄部30で画像データが廃棄される。このため、改竄又は差し替えられた画像データがファイリングされることを確実に防止することができる。
【0036】
また、認証子判定部29の判定結果が、第1及び第2の認証子作成手段21及び22で作成したメッセージ認証子MAC1及びMAC1’が一致するときには、改竄又は差し替えがない正常な画像データであると判断して、第2の認証子作成手段22で作成されたファイルフォーマットがゲート部31を介して第3の認証子作成手段23に入力される。
【0037】
この第3の認証子作成手段23では、メッセージダイジェスト作成部32で第2の認証子作成手段で作成されたファイルフォーマットの全てのデータに対してハッシュ関数等の所定関数を適用することによりメッセージ・ダイジェストMD2を作成し、次いでメッセージ認証子作成部34で、メッセージ・ダイジェストMD2に対して第3者秘密鍵入力手段となるICカードリーダ33から入力される第3者の秘密鍵KP3を用いて暗号化してメッセージ認証子MAC2を作成する。
【0038】
そして、作成されたメッセージ認証子MAC2がファイルフォーマットのヘッダ部に更新格納されて最終的なファイルフォーマットが作成され、これがファイリング管理部36で画像ファイルとして記憶媒体制御部37で記憶媒体38に格納し、この記憶媒体38を改竄検査装置50にセットするか又は通信制御部39で通信回線40を介して改竄検査装置50に送信する。
【0039】
この改竄検査装置50では、記憶媒体38を介して又は通信回線40及び54を介して入力された画像ファイルをファイリング管理部52に格納し、このファイリング管理部52から画像ファイルを読出して、画像データとメッセージ認識子MACとを分離し、画像データについてはメッセージダイジェスト作成部56でハッシュ関数等の所定関数を適用することによりメッセージダイジェストMDを作成し、メッセージ認証子MACについては第1復号化部55で第3者の秘密鍵KP3とペアとなる公開鍵KP3P を用いて復号化してメッセージ認証子MAC1及び画像データを復号し、このうちメッセージ認証子MAC1を第2復号化部58に入力することにより、メッセージ・ダイジェストMDを復号する。
【0040】
そして、復号されたメッセージ・ダイジェストMDとメッセージダイジェスト作成部56で画像データに基づいて作成されたメッセージ・ダイジェストMDとがダイジェスト判定部60に入力され、両者が一致する場合には改竄が行われていない正常な画像データであるものと判断して表示部61に画像データと共に、正常であることを表すメッセージを表示する。
【0041】
一方、復号されたメッセージ・ダイジェストMDとメッセージダイジェスト作成部56で画像データに基づいて作成されたメッセージ・ダイジェストMDとが不一致であるときには、改竄が行われたものと判断して、表示部61に画像データと共に、異常な画像データであることを表すメッセージを表示する。
【0042】
このように上記実施形態によれば、画像データからカメラ内の暗号化鍵を用いて改竄検知用データ(MAC)を作成し、この改竄検知用データを画像ファイル内、例えば画像のヘッダ情報内に書き込んでファイルフォーマットを形成し、形成したファイルフォーマットの画像データを画像表示部4に表示させることにより、第3者に画像データの信憑性を確認してもらう。ここで、第3者とは公証人、警察官、検事等の公人であることが好ましいが、これに限定するものではなく、撮影者以外の他の人物でもよい。
【0043】
この場合に、撮影現場で第3者によって画像データの確認を行うので、撮像装置2の出力側やファイルフォーマット変換部5の出力側に他の画像データやファイルフォーマットを入れてデータの差し替えを行った場合には、第3者が画像表示部4に表示された画像と被写体とを比較することにより、データの差し替え等の不正行為を行ったことを確実に視認することができ、不正データをファイリングすることを確実に防止することができる。
【0044】
しかも、このとき画像表示部4に表示する画像データについてメッセージダイジェストMDを作成し、このメッセージダイジェストMDをカメラの秘密鍵KC で暗号化したメッセージ認証子MACを作成し、これと第1の認証子作成部21で作成したメッセージ認証子MAC1とを比較することにより、細かな改竄につても確実に検出することができる。
【0045】
その後、第3の認証子作成手段23で、ファイルフォーマットの全データに対してハッシュ関数等の所定関数を適用してメッセージ・ダイジェストMD2を作成し、作成されたメッセージ・ダイジェストMD2に第3者の秘密鍵KP3を使用して暗号化するして最終的なメッセージ認証子MAC2を作成して、正式なファイルフォーマットを形成し、これを画像ファイルとして保存するので、第3者の認証がない限り、画像ファイルを保存することができず、信憑性の高い画像データを保存することができる。
【0046】
また、保存された画像ファイルについては、改竄検査装置50で画像ファイルから第3者の秘密鍵KP3に対応する公開鍵KP3P を使用してメッセージ・ダイジェストMD2を復号すると共に、復号されたメッセージ・ダイジェストMD2をさらにカメラの秘密鍵KC に対応する公開鍵KCPを使用してメッセージ・ダイジェストMD1を復号し、これと画像データから作成したメッセージ・ダイジェストMDとを比較することより、画像ファイルの画像データが正常であるか否かを確実に検査することができる。
【0047】
なお、上記実施形態においては、第1の認証子作成手段21及び第2の認証子作成手段22で、秘密鍵メモリ16に予め格納されたカメラの秘密鍵KC を使用してメッセージ認証子MACを作成する場合について説明したが、このメッセージ認証子MACとは別に撮影者の秘密鍵KP を登録したICカード等の記録媒体を使用してメッセージ・ダイジェストDMを暗号化して別途メッセージ認識しMACP を作成し、これをヘッダ部に格納することにより、カメラの秘密鍵KC 及び撮影者の秘密鍵KP で暗号化した2つのメッセージ認証子MACをヘッダ部に格納するようにしてもよく、この場合には、改竄検査装置50で両メッセージ認証子MACを個別に復号して、メッセージ・ダイジェストMDを復号し、これと画像データに基づいて作成したメッセージ・ダイジェストMDとを比較して改竄検査を行うようにすればよい。
【0048】
また、上記実施形態においては、画像メモリ3に格納された画像データをファイル変換してから第1の認証子作成手段21に入力するようにしたが、画像データに電子透かしを付加した画像データを形成し、この画像データを第1の認証子作成手段21に入力することにより、より信憑性の高い画像ファイルを保存することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、撮像部で撮像した画像データを暗号処理部で、第3者の秘密鍵を使用して暗号化することにより、画像データを第3者が確認してから暗号化することができ、画像データの信憑性を第3者が認証することになり、画像データが差し替えられたり、改竄されることを確実に防止することができるという効果が得られる。
【0050】
また、請求項2に係る発明によれば、撮像部で撮像した画像データに基づいて第1の認証子作成手段で、暗号化したメッセージ認証子を作成し、これを付加したファイルフォーマットを画像表示部に表示して、第3者に確認してもらい、このときに表示する画像データに基づいて第2の認証子作成手段で、メッセージ認証子を作成し、これと第1の認証子作成手段で作成したメッセージ認証子とを比較することにより、画像データの改竄を防止することができ、さらに、第3の認証子作成手段で画像を確認した第3者の秘密鍵を第3者秘密鍵入力手段で入力することにより、画像データ及び前記第1の認証子作成手段で作成した第1のメッセージ認証子を含むデータに基づいてメッセージ認証子を作成するので、撮像した画像データの信憑性を第3者が確認してから再度メッセージ認証子の作成を行うことになり、信憑性の高い画像データを保存することができるという効果が得られる。
【0051】
さらに、請求項3に係る発明によれば、ICカード等の記録媒体に登録された秘密鍵データをデジタルカメラに入力するので、秘密鍵データを他人に見られることがなく、確実な認証を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル証拠カメラシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態の動作の説明に供する説明図である。
【符号の説明】
1 デジタル証拠カメラ
2 撮像装置
3 画像メモリ
4 画像表示部
5 ファイルフォーマット変換部
6 暗号化処理部
21 第1の認証子作成部
22 第2の認証子作成部
23 第3の認証子作成部
24 メッセージ・ダイジェスト作成部
25 メッセージ認証子作成部
26 画像データ抽出部
27 メッセージ・ダイジェスト作成部
28 メッセージ認証子作成部
29 認証子判定部
30 画像データ破棄部
32 メッセージ・ダイジェスト作成部
33 第3者秘密鍵入力手段
34 メッセージ認証子作成部
50 改竄検査装置

Claims (2)

  1. カメラにより被写体を撮像して得られた画像データの改竄を検知するデジタル証拠カメラシステムにおいて、被写体を撮像するための撮像部と、第3者の秘密鍵を入力する第3者秘密鍵入力手段と、前記撮像部で得られた画像データと第3者の秘密鍵とあらかじめ内蔵された暗号化鍵とを用いて改竄検知用データを作成する暗号処理部とを有するデジタルカメラと、前記画像データが改竄されたか否かを検知する改竄検知部とを備え、
    前記暗号処理部は、前記撮像部で得られた画像データに基づいて所定関数を使用してメッセージ・ダイジェストを作成し、該メッセージダイジェストに前記暗号化鍵を用いて暗号化してメッセージ認証子を作成する第1の認証子作成手段と、該認証子作成手段でメッセージ認証子を作成した後に前記画像データを画像表示部に表示する画像表示手段と、該画像表示手段で表示された前記画像データに基づいてメッセージ・ダイジェストを作成してから前記暗号化鍵を用いて暗号化してメッセージ認証子を作成する第2の認証子作成手段と、前記第1及び第2の認証子作成手段で作成したメッセージ認証子を比較して一致するか否かを判定する認証子判定手段と、該認証子判定手段の判定結果が不一致であるときに前記撮像部で撮像した画像データを破棄する画像データ破棄手段と、前記認証子判定手段の判定結果が一致であるときに、第3者の画像確認後の画像データ及びメッセージ認証子に基づいてメッセージ・ダイジェストを作成してから前記第3者の秘密鍵を用いて暗号化して最終メッセージ認証子を作成する第3の認証子作成手段とを備え、
    前記改竄検知部は、前記暗号化鍵に対応する第1復号化鍵と前記第3者の秘密鍵に対応する第2復号化鍵とを用いて前記改竄検知用データを復号化し、この復号化の結果と前記画像データに基づいて作成されたメッセージ・ダイジェストとを比較することによって、前記画像データが改竄されたか否かを検知する
    ことを特徴とするデジタル証拠カメラシステム。
  2. 前記第3者秘密鍵入力手段は、認証された秘密鍵が登録されている記録媒体から秘密鍵データを読取るように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデジタル証拠カメラシステム。
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