JPH11307668A - 衝撃吸収型電気部品 - Google Patents

衝撃吸収型電気部品

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JPH11307668A
JPH11307668A JP11358998A JP11358998A JPH11307668A JP H11307668 A JPH11307668 A JP H11307668A JP 11358998 A JP11358998 A JP 11358998A JP 11358998 A JP11358998 A JP 11358998A JP H11307668 A JPH11307668 A JP H11307668A
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component
housing
shock
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JP11358998A
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Tsukasa Matsushita
司 松下
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NEC AccessTechnica Ltd
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  • Structures For Mounting Electric Components On Printed Circuit Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品筐体の外周面に、筐体縁部に沿って衝撃
吸収用の凸部を形成することにより、外部からの衝撃に
よる内部素子の破損,故障を防止する。 【解決手段】 内部素子2と、内部素子2を収納可能な
空間を有する筐体状の部品筐体1とを備えた電気部品で
あって、部品筐体1の外周面のうち、隣接する装置側の
プリント板3及び装置筐体5と対向する上面及び下面の
縁部に沿って、凸部10a,10b,10c,10dを
形成した構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部素子を部品筐
体に収納してなるセラミックフィルタやセラミックディ
スクリミネータ等の電気部品に関し、特に、部品筐体の
外周面に、筐体縁部に沿って衝撃吸収用の凸部を形成す
ることにより、外部からの衝撃により内部素子が破損,
故障することを防止する衝撃吸収型電気部品に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、セラミックフィルタやセラミッ
クディスクリミネータ等の電気部品では、外部からの衝
撃を緩和,吸収するために、内部素子を筐体内に収納し
た状態で装置に配設,実装されるようになっている。
【0003】図11は、この種の従来の電気部品を示す
要部断面正面図である。同図に示すように、セラミック
フィルタやセラミックディスクリミネータ等の電気部品
では、外部からの衝撃を緩和,吸収するために、内部素
子102を部品筐体101に収納した状態で装置内にプ
リント板103に実装している。
【0004】このような構成からなる従来の電気部品で
は、装置の壁部を構成する装置筐体105,105の外
部上下方向(図11の矢印に示す方向)から衝撃が加わ
った場合、部品筐体101によって衝撃を吸収し、内部
素子102を保護するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
製品の小型化の要請により、上述した電気部品自体も小
型化され、このような部品の小型化の進展によって、上
述した電気部品における部品筐体の強度が弱くなるとい
う問題が生じるようになった。しかも、製品の小型化に
は部品の高密度実装も要求され、電気部品の実装面積が
狭小となり、各電気部品は互いに隣接する他の部品,部
材と隙間なく配設されるようになって、製品の外部から
加わる衝撃を各電気部品が受け易くなるという問題も発
生している。
【0006】このように、電気部品の小型化,高密度実
装化によって、電気部品は、外部からの衝撃を受け易く
なっていた。特に方形状の部品筐体により構成された電
気部品では、その構造上、筐体内の内部素子にも衝撃が
伝わり易く、部品筐体内に収納される内部部品がセラミ
ックフィルタ等の積層部品の場合、内部素子の電気的接
点が中心部に設けられていることから、部品筐体の中心
部への衝撃に弱い構造となっており、積層された内部素
子の中心部から素子が割れてしまう事態が頻発するに至
っていた。
【0007】なお、実開昭61−142433号には、
チップ部品の上面及び下面から突出する突起を形成した
「チップ形電子部品」が開示されているが、この考案は
チップ部品に突設した突起によって、チップ部品の両端
から被せられるキャップ端子の移動を規制しようとする
ものであって、上述したような電気部品の外部からの衝
撃を緩和,解消できるものではなかった。
【0008】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、部品筐体
の外周面の縁部に沿って衝撃吸収用の凸部を形成するこ
とにより、外部からの衝撃により内部素子が破損,故障
することを防止する衝撃吸収型電気部品の提供を目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の衝撃吸収型電気部品は、内部素
子と、この内部素子を収納可能な空間を有する筐体状の
部品筐体とを備えた電気部品であって、前記部品筐体の
外周面のうち、隣接する他の部品,部材と対向する面に
凸部を形成した構成としてあり、特に、請求項2では、
前記凸部を、前記部品筐体の外周面の縁部に沿って配設
した構成としてある。
【0010】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、部品を構成する筐体の縁部に沿っ
て凸部を設けることによって、外部からの衝撃を凸部に
より受けることができ、かつ、凸部を介して強度的に強
い筐体側面に衝撃を逃がすことができるので、部品の中
でも特に強度の弱い筐体中心部へ直接衝撃が加わること
がなくなる。
【0011】これによって、部品の筐体内に収納した内
部素子に加わる衝撃を大幅に減少させることができ、た
とえ装置を落下させてしまったような場合でも、衝撃に
よる内部素子の破損,素子割れ等を有効に防止すること
ができる。特に、電子部品を隣接する他の部品や部材と
の干渉を防ぐための空間が確保できない高密度実装が要
求される装置等に好適である。
【0012】また、請求項3では、前記凸部を、前記部
品筐体と一体成形により形成した構成としてある。
【0013】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、衝撃を吸収する凸部を、電気部品
の部品筐体と一体成形により形成してあるので、各種電
気部品の形状や大きさ等に応じた凸部を部品筐体と同時
に形成することができ、従来と同様の製造工程のみで、
本発明による衝撃吸収型の電気部品を簡単に実現するこ
とができ、製造コストが上昇することもない。
【0014】また、請求項4では、前記凸部を、前記部
品筐体の外周面の一部を削り取ることにより形成した構
成としてある。
【0015】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、部品筐体の縁の部分を残して、そ
の他の部分を削り取ることで、筐体の縁部に沿って凸部
を形成することができるので、部品筐体の大きさを変更
することなく、従来からの実装空間のまま本発明による
衝撃からの内部素子の保護を達成することができ、特に
実装スペースの少ない小型の携帯型電子装置等に実装さ
れる電気部品に好適である。
【0016】また、請求項5では、前記凸部を、前記部
品筐体の外周面に印刷により形成した構成としてある。
【0017】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、筐体の縁部に印刷を行うことによ
り本発明に係る凸部を形成することができるので、既に
生産されている既存の部品についても、外部から印刷を
施すことにより、本発明による凸部による部品筐体の強
度向上を図ることができ、より汎用性の高い衝撃吸収手
段を提供することができる。
【0018】また、請求項6では、前記凸部を、前記部
品筐体と別体に形成した緩衝部材を、当該部品筐体の外
周面に固定することにより設けた構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、凸部を緩衝部材により構成するこ
とで、外部からの衝撃を弾性をもって受け止め、吸収す
ることが可能となり、内部素子への影響をより有効に緩
和,回避することができる。
【0020】また、衝撃を吸収する緩衝部材からなる凸
部を、電気部品の筐体と別個に形成して接着剤等を用い
て固着,貼付することにより設けることができる。これ
によって、本発明に係る凸部を各種電気部品の形状や大
きさ、実装構造に対応して設けることができると同時
に、凸部の追加や変更も可能となり、あらゆる電気部品
について本発明を適用することができ、汎用性の高い電
気部品を提供することが可能となる。
【0021】さらに、請求項7では、前記凸部を、導電
性部材により形成し、外部端子とした構成としてある。
【0022】このような構成からなる本発明の衝撃吸収
型電気部品によれば、凸部を導電性部材により構成する
ことで、凸部を電気部品の外部端子(リード)として兼
用することができ、凸部を設けた電気部品全体の大きさ
をさらに小型化することが可能となり、部品の実装効率
を向上させることができ、凸部及び外部端子の材料の削
減や製造工程の節約にもなり、製品全体の製造コストを
さらに低減することもできる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の衝撃吸収型電気部
品の実施の形態について、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明の衝撃吸収型電気部品の
第一実施形態について図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品を示す全体斜視図である。図2は、図1に示す本実施
形態に係る衝撃吸収型電気部品を装置に実装した状態の
要部断面正面図である。
【0024】また、図3は、本実施形態に係る衝撃吸収
型電気部品の凸部の変更実施形態を示す全体斜視図であ
る。さらに、図4及び図5は、本実施形態に係る衝撃吸
収型電気部品の凸部の実施形態の変更例を示す平面図で
ある。
【0025】これらの図に示すように、本実施形態の衝
撃吸収型電気部品は、セラミックフィルタやセラミック
ディスクリミネータ等の電気部品であり、内部素子2
と、この内部素子2を収納可能な空間を有する筐体状の
部品筐体1とを備えた構成となっており、外部からの衝
撃を緩和,吸収するために、内部素子2を部品筐体1に
収納した状態で装置内にプリント板3に実装されるよう
になっている。
【0026】そして、本実施形態では、内部素子2を収
納した部品筐体1の外周面のうち、隣接する他の部品,
部材と対向する面に凸部10(10a,10b,10
c,10d)を形成した構成となっている。具体的に
は、これら凸部10は、部品筐体1の外周面のうち、装
置筐体5の壁面と対向する上面及び装置側のプリント板
3と対向する下面に、それぞれ筐体側面側の縁部に沿っ
て二本ずつ(上面に凸部10a,10b、下面に凸部1
0c,10d)配設してある。
【0027】ここで、この凸部10は、本実施形態で
は、部品筐体1と一体成形により形成してある。このよ
うに、凸部10を部品筐体1と一体成形により形成する
ことで、各種の電気部品の形状や大きさ等に応じた凸部
10を部品筐体1と同時に形成することができるので、
従来と同様の製造工程のみで、本発明による衝撃吸収型
の電気部品を簡単に実現することができ、製造コストが
上昇することもない。ただし、後述する第四実施形態で
示すように、凸部10を、部品筐体1と別体に形成した
板状の緩衝部材を、部品筐体1の上下外周面に接着剤等
を用いて固定することもできる。
【0028】凸部10の高さについては、部品筐体10
や隣接する他の部品,部材の大きさによっても異なる
が、筐体中心部へ衝撃が加わるのを確実に防止する観点
から、凸部10を形成する面(本実施形態では部品筐体
1の上面及び下面)に対し、0.1mm以上の高さとす
ることが好ましい。また、凸部10の幅についても、部
品筐体1の大きさ等に応じて強度上問題のない程度に形
成するものとし、本実施形態では、図2に示すように、
部品筐体1の側面の厚さと等しくしてあり、具体的には
1mm以内程度とすることが好ましい。
【0029】さらに、この凸部10を形成する部品筐体
1の外周面は、他の部品,部材が隣接,対向する面であ
るが、特にセラミックフィルタ等の内部素子2が層によ
って構成される電気部品については、図2に示すよう
に、内部素子2の層の構成に対し平行になる面に凸部1
0を設けることが好ましい。
【0030】凸部10の配設形態としては、本実施形態
では、部品筐体1の上面及び下面の側面側縁部に沿っ
て、対向する二本の凸部10a,10b(10c,10
d)を配設してあるが、特にこの形態に限定されるもの
ではない。すなわち、部品筐体1の外周面の縁部に沿っ
て設けられる限り、外部からの衝撃を受け止めて筐体側
面に衝撃を逃がすことができるので、種々の形態とする
ことが可能である。
【0031】例えば、図3に示すように、部品筐体1の
上面(下面)の縁部に沿って環状の凸部20a,20b
を形成することもできる。また、図4及び図5に示すよ
うに、筐体縁部に沿って形成される限り種々の形態とす
ることが可能である。
【0032】例えば、図4(a)は、図1に示した対向
する二本の凸部10a,10bとしたものであり、図4
(b)は、図3に示した環状の凸部20としたものであ
る。一方、図5(a)は、部品筐体1の外周面の縁部一
方向を除く三方向に沿ってコ字状に凸部30を形成した
ものであり、さらに、図5(b)は、部品筐体1の外周
面の四隅のみに四つの凸部40a,40b,40c,4
0dを形成したものである。
【0033】次に、このような構成からなる本実施形態
の衝撃吸収型電気部品の作用について説明する。図2に
示すように、プリント板3や製品の装置筐体5,5の外
部から図面矢印方向の衝撃を受けると、部品筐体1の凸
部10が衝撃を受けることになる。凸部10に伝わった
衝撃は、部品筐体1において衝撃方向に対して強度が高
くなる側面に伝わり、この筐体側面によって衝撃が吸収
される。
【0034】これによって、内部素子2に加わる衝撃が
緩和され、内部素子2の破損を防止することができる。
従って、凸部10は、部品筐体1の衝撃が加わる可能性
のある面(本実施形態では上下両面)に形成しておくこ
とが効果的である。
【0035】このように本実施形態の衝撃吸収型電気部
品によれば、部品の中でも特に弱い中心部への衝撃が直
接加わりにくくなり、かつ、部品の中でも強度的に強い
部品筐体1の側面部分で衝撃を吸収できるので、内部素
子2への衝撃を緩和させることができる。これによっ
て、装置を落下等した場合であっても、外部からの衝撃
や圧力から内部素子2の破損を防ぐことができる。
【0036】また、凸部10を設けることによって部品
の破損等を有効に防止できることから、装置内において
隣接して実装される部品間の間隔も少なくすることがで
き、又は部品同士を干渉させた状態で実装することが可
能となり、製品の装置内部の空間を有効に活用すること
もできる。
【0037】しかも、簡易な構造の凸部10を設けるだ
けで内部素子2を有効に保護できるので、落下等の衝撃
による部品の破損防止のために、別途衝撃を吸収するた
めの特別な構造や部材を設ける必要がなくなり、製品全
体の製造原価の低減を図ることも可能となる。
【0038】[第二実施形態]次に、本発明の衝撃吸収
型電気部品の第二の実施形態について図6及び図7を参
照して説明する。図6は、本発明の第二実施形態に係る
衝撃吸収型電気部品を示す全体斜視図である。図7は、
図6に示す本発明の第二実施形態に係る衝撃吸収型電気
部品の凸部の形成方法を説明する要部断面正面図であ
る。
【0039】ここで、これらの図に示す本実施形態の衝
撃吸収型電気部品は、上述した第一実施形態の変更実施
形態であり、第一実施形態で部品筐体と一体成形により
形成していた凸部を、部品筐体の一部を削り取ることに
より形成したものである。従って、凸部の形成方法を除
いては上述した第一実施形態と同様のものとなってお
り、第一実施形態と同様の部分については同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0040】すなわち、本実施形態における凸部50
(50a,50b,50c,50d)は、部品筐体1の
外周面の一部を削り取ることにより形成してある。具体
的には、図7に鎖線で示す部品筐体1の上面(下面)の
一部をルータ加工等により削り取ることによって、図7
に示すように、部品筐体1の壁部の本来の厚さXを、凸
部50を構成する縁部だけを残して、部品筐体1の上面
(下面)の中央部分だけ厚さZにし、かつ、高さYの凸
部50a,50b(50c,50d)を形成することが
できる。
【0041】このように削り取り加工により凸部50を
形成した本実施形態の衝撃吸収型電気部品によれば、部
品筐体1の縁部を残して、他の部分を薄くすることで衝
撃吸収用の凸部50を設けることができるので、本来の
部品自体の大きさを変更することなく、本発明の衝撃吸
収機能を達成することができ、特に実装スペースの少な
い小型の携帯型電子装置等に実装される電気部品に好適
である。
【0042】[第三実施形態]次に、本発明の衝撃吸収
型電気部品の第三の実施形態について説明する。本実施
形態では、凸部を、部品筐体1の外周面に印刷により形
成するようにしたものである。従って、凸部を印刷によ
り形成することを除いては上述した第一実施形態と同様
のものとなっており、図示及び詳細な説明は省略する。
【0043】このように筐体の縁に印刷を行い、凸部を
形成することにより、上述した効果を有することができ
ると同時に、既に現在生産されている部品についても、
印刷を施すことにより、本発明による凸部による筐体の
強度向上を図ることができ、より汎用性の高い衝撃吸収
手段とすることができる。なお、本実施形態における
「印刷」としては、シルクスクリーンを用いたスクリー
ン印刷等、凸部を形成するのに適した常法として用いら
れる、すべての印刷方法を適用することができる。
【0044】[第四実施形態]次に、本発明の衝撃吸収
型電気部品の第四の実施形態について図8を参照して説
明する。図8は、本発明の第四実施形態に係る衝撃吸収
型電気部品を示す全体斜視図である。
【0045】ここで、同図に示す本実施形態の衝撃吸収
型電気部品は、上述した第一実施形態の変更実施形態で
あり、第一実施形態で部品筐体に一体成形により形成し
ていた凸部を、部品筐体と別体に形成した緩衝部材から
なる凸部を部品筐体に固定することにより設けたもので
ある。従って、凸部を部品筐体と別体の緩衝部材により
構成する点を除いては上述した第一実施形態と同様のも
のとなっており、第一実施形態と同様の部分については
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0046】すなわち、本実施形態では、凸部60(6
0a,60b,60c,60d)を、部品筐体1と別体
に形成した緩衝部材により構成し、この緩衝部材からな
る凸部60を部品筐体1の外周面に固定することにより
設けてある。
【0047】ここで、凸部60を構成する緩衝部材とし
ては、一定の弾性を有する部材とすることが好ましく、
例えばゴムや合成樹脂等の種々の弾性部材を用いること
ができ、弾性を有する限り特に材質,材料などは限定さ
れない。
【0048】また、凸部60は、部品筐体1の外周面か
ら突出して外部からの衝撃を受け止めることができる限
り、本発明における衝撃吸収の機能を果たすことができ
るので、第一実施形態に示した部品筐体1と同様の材質
からなる樹脂成型品等、弾性部材以外でも緩衝部材とし
て採用することも可能である。
【0049】凸部60の部品筐体1への固定方法として
は、通常は、接着剤を用いて部品筐体1に貼付すること
が一般的であるが、凸部60を部品筐体1に脱落不能に
固定できる限り、その他の手段によることもできる。
【0050】このように、部品筐体1に緩衝材を貼付,
固定することにより凸部60を構成することによって、
部品外部からの衝撃を緩衝部材によって弾性をもって受
け止めて、吸収することができ、内部素子2への影響を
より有効に緩和,回避することができる。
【0051】また、緩衝部材からなる凸部60を部品筐
体1と別個に形成して設けることで、凸部60を各種電
気部品の形状や大きさ、実装構造に対応して設けること
ができるとともに、凸部60の追加や変更も可能とな
り、あらゆる電気部品について本発明を適用することが
でき、汎用性の高い電気部品を提供することができる。
【0052】[第五実施形態]さらに、本発明の衝撃吸
収型電気部品の第五の実施形態について図9及び図10
を参照して説明する。図9は、本発明の第五実施形態に
係る衝撃吸収型電気部品を示す底面側からみた全体斜視
図である。図10は、図9に示す本発明の第五実施形態
に係る衝撃吸収型電気部品を装置に実装した状態の要部
断面側面図である。
【0053】ここで、これらの図に示す本実施形態の衝
撃吸収型電気部品は、上述した第一実施形態の変更実施
形態であり、第一実施形態における部品筐体と一体成形
した凸部に代えて、電気部品の外部端子(リード)によ
り構成した凸部を採用したものである。従って、凸部を
外部端子により構成する点を除いては上述した第一実施
形態と同様のものとなっており、第一実施形態と同様の
部分については同一符号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0054】すなわち、本実施形態の凸部70のうち、
部品筐体1の底面側に配設された凸部70c,70dを
導電性部材により形成してあり、この導電性部材からな
る凸部70c,70dの先端部をクランク状に曲折形成
して外部端子(リード)71a,71bとしてある。
【0055】このように外部端子71a,71bを構成
する凸部70c,70dは、図示しないが、部品筐体1
の内部素子2と電気的に接続されるようになっている。
そして、この外部端子71a,71bを構成する凸部7
0c,70dを設けた部品筐体1を、底面側を装置側の
プリント板3に向けて実装することにより、外部端子7
1a,71bがプリント板3側の配線パターンに接続さ
れて、電気的導通が図られる。なお、部品筐体1の上面
側の凸部70a,70bについては、上述した第一〜第
四実施形態で示した方法により形成するようにする。
【0056】このような構成からなる本実施形態の衝撃
吸収型電気部品によれば、凸部70のうち、プリント板
3に接触する側の凸部70c,70dを導電性部材によ
り構成することで、凸部70を電気部品の外部端子71
a,71bとして兼用することが可能となる。
【0057】これによって、凸部70を設けた電気部品
全体の大きさを、さらに小型化することが可能となり、
部品の実装効率を向上させることができ、凸部及び外部
端子を別々に形成した場合と比較して、材料の削減や製
造工程の節約にもなり、製品全体の製造コストをさらに
低減することができる。
【0058】なお、本実施形態では、部品筐体1の底面
側の凸部70c,70dのみを外部端子として構成して
あるが、外部端子を設ける必要が有る限り、上面側の凸
部70a,70bを導電性部材により形成して外部端子
として機能させることも勿論可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の衝撃吸収型
電気部品によれば、部品筐体の外周面の縁部に沿って衝
撃吸収用の凸部を形成することにより、外部からの衝撃
により内部素子が破損,故障することを防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品を示す全体斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の第一実施形態に係る衝撃吸
収型電気部品を装置に実装した状態の要部断面正面図で
ある。
【図3】本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品の凸部の変更実施形態を示す全体斜視図である。
【図4】本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品の凸部の実施形態の変更例を示す平面図である。
【図5】本発明の第一実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品の凸部の実施形態の変更例を示す平面図である。
【図6】本発明の第二実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品を示す全体斜視図である。
【図7】図6に示す本発明の第二実施形態に係る衝撃吸
収型電気部品の凸部の形成方法を説明する要部断面正面
図である。
【図8】本発明の第四実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品を示す全体斜視図である。
【図9】本発明の第五実施形態に係る衝撃吸収型電気部
品を示す全体斜視図である。
【図10】図9に示す本発明の第五実施形態に係る衝撃
吸収型電気部品を装置に実装した状態の要部断面側面図
である。
【図11】従来の電気部品を装置に実装した状態の要部
断面正面図である。
【符号の説明】
1 部品筐体 2 内部素子 3 プリント板 5 装置筐体 10,20,30,40,50,60,70 凸部 71 外部端子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部素子と、この内部素子を収納可能な
    空間を有する筐体状の部品筐体とを備えた電気部品であ
    って、 前記部品筐体の外周面のうち、隣接する他の部品,部材
    と対向する面に凸部を形成したことを特徴とする衝撃吸
    収型電気部品。
  2. 【請求項2】 前記凸部を、前記部品筐体の外周面の縁
    部に沿って配設した請求項1記載の衝撃吸収型電気部
    品。
  3. 【請求項3】 前記凸部を、前記部品筐体と一体成形に
    より形成した請求項1又は2のいずれか一項記載の衝撃
    吸収型電気部品。
  4. 【請求項4】 前記凸部を、前記部品筐体の外周面の一
    部を削り取ることにより形成した請求項1又は2のいず
    れか一項記載の衝撃吸収型電気部品。
  5. 【請求項5】 前記凸部を、前記部品筐体の外周面に印
    刷により形成した請求項1又は2のいずれか一項記載の
    衝撃吸収型電気部品。
  6. 【請求項6】 前記凸部を、前記部品筐体と別体に形成
    した緩衝部材を、当該部品筐体の外周面に固定すること
    により設けた請求項1又は2のいずれか一項記載の衝撃
    吸収型電気部品。
  7. 【請求項7】 前記凸部を、導電性部材により形成し、
    外部端子とした請求項1又は2のいずれか一項記載の記
    載の衝撃吸収型電気部品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010014872A (ja) * 2008-07-02 2010-01-21 Tabuchi Electric Co Ltd 電子機器
WO2017086222A1 (ja) * 2015-11-19 2017-05-26 京セラ株式会社 電子素子実装用基板および電子装置

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