JPH11306435A - 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機 - Google Patents

飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機

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Publication number
JPH11306435A
JPH11306435A JP11468198A JP11468198A JPH11306435A JP H11306435 A JPH11306435 A JP H11306435A JP 11468198 A JP11468198 A JP 11468198A JP 11468198 A JP11468198 A JP 11468198A JP H11306435 A JPH11306435 A JP H11306435A
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JP
Japan
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beverage
temperature
induction heating
circulation
time
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Pending
Application number
JP11468198A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsujii
康浩 辻井
Yasutomo Onishi
康友 大西
Hajime Nojima
元 野嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 予熱保温時にも誘導加熱手段内の温度分布を
均一かつ設定温度通りに予熱温度を制御することがで
き、出湯の際に安定した温度の飲料を供給することを目
的とする。 【解決手段】 浸漬された状態で飲料を加熱する発熱体
を内包した誘導加熱コイル1と、給水口に飲料を送出す
る循環ポンプ8と、誘導加熱コイル1の給水口近傍及び
循環ポンプ8と給水弁6の間に設けられた循環弁4と、
加熱された飲料温度を検知する飲料温度検知手段3,9
を備え、飲料加熱直後に循環ポンプ8を駆動させて誘導
加熱コイル1内の飲料を循環させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カップ容器の飲料
を調合販売するカップ式飲料自動販売機等の給湯装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、誘導加熱により加熱した温水を使
用するカップ式飲料自動販売機の加熱手段は、特開平2
−267695に開示されているように、カップ1杯分
程度の飲料水を貯える小容積の非磁性材の加熱容器と、
その外周に巻装された誘導コイルと、加熱容器内に内蔵
された強磁性体の金属体とにより構成され、加熱容器内
に飲料水を満たした状態で誘導コイルに高周波電流を通
電すると、誘導コイルの周囲に磁場が生成し、金属体に
は誘導電流が流れてジュール熱が発生し、さらにヒステ
リシス損による発熱も加わり、加熱容器内の飲料水が急
速に加熱昇温される。
【0003】加熱された飲料水はインスタント系飲料の
原料と混合もしくは、レギュラーコーヒーの抽出に使用
され、カップ飲料として提供される。
【0004】しかしながら、販売時に常温の飲料水を9
0℃以上の混合温度もしくは抽出温度まで加熱するには
誘導加熱といえども、電源容量の制約があり時間がかか
ってしまうものである。
【0005】例えば、1kWの誘導加熱を使用した場
合、150ccの飲料水を加熱するのに1分程度かか
り、3kWの誘導加熱を使用した場合でも20秒程度か
かる。そのため、特開平2−267695でも触れられ
ているように、また、誘導加熱を用いた缶飲料の自動販
売機の場合でも、特開昭53−127798や特開昭6
3−163996に開示されているように、販売待機中
に飲料水または缶飲料をある程度予熱しておき、販売時
に予熱温度から必要な温度まで加熱することにより比較
的短時間で販売することを可能にしている。
【0006】図17に上記従来例のカップ飲料加熱装置
の構成図を示す。販売待機状態で水リザーバ10より誘
導加熱手段に補給された水を加熱制御手段15で設定し
た予熱温度まで水温センサで検出した水温信号をもとに
高周波発信器を介して誘導コイル1の通電電流を制御す
ることにより加熱保温しておき、販売指令がかかると加
熱制御手段で設定した販売温度まで加熱昇温し吐出弁2
より吐出されるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら特開平2
−267695号公報で示された方法では、予熱温度ま
で加熱した際に、対流の作用により誘導加熱手段内の水
に温度分布が生じる。すなわち上部の水は熱く、下部の
水はぬるいという状態になり、そのまま再加熱しても上
部のみが非常に温度の高い状態になり均一な温度で出湯
できない。
【0008】また、保温のため予熱する際に、検知した
温度のみで誘導加熱手段への通電を制御しても通電直後
の対流による温度上昇により所望の温度に制御するのが
困難である。
【0009】また、容器内の飲料を加熱し出湯したあと
飲料を加熱容器内に充填した際に温度の低い飲料が給水
されると保温温度まで加熱するのに時間がかかる。
【0010】また、飲料を予熱し保温した状態で放置し
ておくと誘導コイルの外側から放熱され、熱容量が小さ
いためすぐに飲料温度が下がってしまい、一定温度で保
温しようとすると誘導加熱手段への通電率が高くなる。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、予熱保温時にも誘導加熱手段内の温度分布を均一か
つ設定温度通りに予熱温度を制御することができ、出湯
の際に安定した温度の飲料を供給することのできる飲料
供給機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売
機は、浸漬された状態で飲料を加熱する発熱体を内包し
た誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の吐出口に取り付
けられた吐出弁と、給水口に飲料を送出する循環ポンプ
と、循環ポンプに飲料を送出する給水路に設けられた給
水弁と、前記誘導加熱手段の吐出口近傍に設けられた循
環弁と、前記誘導加熱手段で加熱された飲料温度を検知
する飲料温度検知手段と、前記循環弁と循環ポンプの間
に設けられた循環経路と、前記誘導加熱手段により飲料
を加熱した後前記循環経路で加熱した飲料を循環させる
加熱後循環制御手段を備えており、予熱保温時にも温度
分布が均一にでき、出湯時に安定した温度の飲料を供給
できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、浸漬された状態で飲料を加熱する発熱体を内包した
誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の吐出口に取り付け
られた吐出弁と、給水口に飲料を送出する循環ポンプ
と、循環ポンプに飲料を送出する給水路に設けられた給
水弁と、前記誘導加熱手段の吐出口近傍に設けられた循
環弁と、前記誘導加熱手段で加熱された飲料温度を検知
する飲料温度検知手段と、前記循環弁と循環ポンプの間
に設けられた循環経路と、前記誘導加熱手段により飲料
を加熱した後前記循環経路で加熱した飲料を循環させる
加熱後循環制御手段を備えているので、予熱保温時にも
温度分布が均一にでき、出湯時に安定した温度の飲料を
供給できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、運転開
始時及び加熱された飲料を吐出した直後は前記給水温度
検知手段と吐出温度検知手段で検知された温度により前
記誘導加熱手段への通電のON/OFFを行い、前記誘
導加熱手段内の飲料温度が安定した状態で飲料温度が下
がれば前記誘導加熱手段へ予め決められた時間だけ通電
するようにする通電制御変更手段を備えているので、必
要量だけ通電するので通電直後の温度上昇を低く抑える
ことができ所望の温度により安定的に制御できるという
作用を有する。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、飲料の
出湯間隔が長いときは、前記誘導加熱手段で加熱した後
の循環時間を短く制御する循環時間変更手段と、飲料を
再加熱して出湯する前に一定時間循環させる出湯前循環
手段を備えているので、不必要なときには循環させない
ので循環中の放熱ロスを抑えるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、前記循
環弁と循環経路の代わりに前記誘導加熱手段内部に設置
する飲料攪拌手段と、前記飲料攪拌手段を前記誘導加熱
手段通電後動作させる飲料攪拌制御手段を備えているの
で循環中の放熱ロスが少なくなるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、前記誘
導加熱手段内部に設置された加熱時に飲料とともに加熱
され、加熱エネルギーの一部を蓄熱する蓄熱手段を備え
ているので、加熱出湯された後に給水される場合に蓄熱
手段により給水された飲料が温められるので、予熱温度
まで加熱する時間とエネルギーが少なくてすむという作
用を有する。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、前記誘
導加熱手段の誘導コイルと誘導コイルが巻かれてある外
郭部の間または誘導コイルの外側に取り付けられた断熱
手段を備えているので、予熱保温時に誘導コイルを通し
て放熱されるエネルギーが少なくなるため、より高い省
エネルギー効果が得られる。
【0019】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図16を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施例の飲料供給機の一例で
あるカップ式自動販売機の概略構成図である。図1にお
いて、1は誘導加熱コイルである。誘導加熱コイルは非
磁性の材質で円筒状に作られたものの中にステンレス等
の磁性体を封入し、外周に銅線をコイル上に巻いて構成
してある。
【0020】誘導加熱部1の上部には吐出温度センサ3
が取り付けられ、下部には給水温度センサ9が取り付け
られている。
【0021】4は循環弁である。循環弁4は循環配管5
を介して循環路を形成している。誘導加熱コイル1は、
シスターン10より水弁6の開閉で補給された飲料水
を、誘導加熱部1に通電し円筒内の磁性体に誘導電流を
流すことにより加熱する。
【0022】2は出湯弁である。販売待機時には、誘導
加熱コイル1で予め貯られた飲料が一定の保温温度まで
予熱される。予熱直後は循環ポンプ8が作動し、循環弁
4及び循環配管5中を循環させて誘導加熱コイル1内の
飲料温度を安定させる。
【0023】販売時には誘導加熱コイル1内の飲料水を
販売温度まで再加熱され出湯弁2より加熱された飲料
と、シロップ等の原料タンク11から送出される飲料原
料がミキシングボール12でミキシングされる。ミキシ
ングボール12で湯水と混合された飲料は、カップ13
に注がれホット飲料が提供される。
【0024】図2は本実施例の機能ブロック図である。
誘導加熱制御手段15は誘導加熱コイル1への通電を、
吐出温度検知手段(吐出温度センサ)3及び給水温度検
知手段(給水温度検知センサ)9で検知される温度が、
目標温度設定手段14で設定された温度目標値になるま
で制御する。
【0025】誘導加熱制御手段15により誘導加熱コイ
ル1への通電がONよりOFFに制御されたとき、加熱
後循環制御手段16により循環ポンプ8及び循環弁4を
制御し、誘導加熱コイル1内の飲料を循環させることに
より温度を安定させる。
【0026】以上の構成における、カップ式自動販売機
の動作例について図3に示すタイミングチャートを用い
て説明する。
【0027】図3は、販売待機時(予熱時)の動作を説
明するタイミングチャートである。吐出温度検知手段3
及び給水温度検知手段9で検知された温度がTs℃にな
ると(時間t0)、誘導加熱制御手段15により誘導加
熱コイル1に通電が開始される。このとき循環弁4及び
循環ポンプ8はOFFしている。
【0028】通電が続くと誘導加熱コイル1内の飲料温
度が上昇し、対流による熱移動により誘導加熱コイル1
内の飲料水は加熱容器上部の吐出温度のみが高くなって
いき、加熱容器下部の給水温度は低いままで、誘導加熱
コイル1内の飲料温度の温度分布が大きい状態になる。
【0029】吐出温度がTk℃に達すると(時間t
1)、誘導加熱コイル1への通電をOFFすると同時に
循環弁4及び循環ポンプがONし、循環動作を始める。
循環動作により、温度の高い飲料水が循環路を通って給
水口に注入されていき、給水温度が急激に上昇する。
【0030】やがて吐出温度と給水温度が等しくなり安
定すると(時間t2)循環弁4及び循環ポンプ8がOF
Fし、安定した保温状態を保つ。尚、本実施形態の動作
説明時に、通電中は循環させていないが通電中に循環さ
せても同様の効果が得られる。
【0031】以上のように、誘導加熱コイル1内の飲料
を加熱した後に循環経路で加熱した飲料を循環させるの
で、予熱保温時にも温度分布を均一にすることができ、
出湯時に安定した温度の飲料を供給できる。
【0032】(実施の形態2)図4は本実施例の機能ブ
ロック図である。実施の形態1と同様のものについては
同符号を付け、説明を割愛する。17は、通電制御変更
手段であり安定保温判定部18により誘導加熱コイル1
内の飲料水の保温状態が安定しているか否かを判断し、
誘導加熱制御手段15で制御する誘導加熱コイル1への
通電のタイミングを変更する。
【0033】図5は、本実施例の動作を説明するタイム
チャートである。時間0に誘導加熱コイル1内に飲料が
充填されると、誘導加熱コイル1への通電を開始し、吐
出温度センサ3で検知される吐出温度が目標温度Tkに
なるまで通電する。通電OFF直後吐出温度は、誘導加
熱コイル1内の対流によりオーバーシュートが起こり目
標温度Tk℃を大きく上回る。
【0034】誘導加熱コイル1内への通電がOFFにな
ると循環動作を行う。循環動作中に吐出温度が下がり、
通電開始温度(Tk−2℃)になると(時間t2)、再
び通電を開始してTk℃になるまで通電を続ける。以降
時間t4で通電ON、時間t5で通電OFFを繰り返
し、OFFしている時間が一定時間を超えると(時間t
6)、安定保温判断部18が安定保温状態であると判断
し、以降吐出温度が通電ON温度になれば一定時間(t
8−t7)だけ通電を行う。
【0035】図6は安定保温判定部の動作アルゴリズム
を表すフローチャートである。STEP1において安定
期でない場合、誘導加熱コイル1に通電されているかど
うかを判断し(STEP2)、誘導加熱コイル1に通電
されていなければ非通電時間カウンターをカウントアッ
プさせる(STEP3)。
【0036】誘導加熱コイル1に通電されていれば非通
電時間カウンターをリセットする(STEP4)。次に
非通電時間カウンター値がしきい値Taを越えるかどう
かを判断し(STEP5)、非通電時間カウンターがし
きい値Taを越えると安定期であると判断される(ST
EP6)。安定期である場合は、出湯があるかないかを
判断し(STEP7)、出湯があれば安定期をリセット
する(STEP8)。
【0037】以上のように、運転開始時及び加熱された
飲料を吐出した直後は吐出温度センサーで検知された温
度により誘導加熱コイル1への通電のON/OFFを行
い、飲料温度が安定した状態では、飲料温度が下がれば
誘導加熱コイル1へ予め決められた時間だけ通電するよ
うにするので必要量だけ通電するので通電直後の温度上
昇を低く抑えることができ所望の温度により安定的に制
御できる。
【0038】(実施の形態3)図7は、本実施の回路ブ
ロック図である。実施の形態1と同様のものについては
説明を割愛する。
【0039】19は循環時間変更手段である。循環時間
変更手段19は、誘導加熱コイル1内で加熱された飲料
が販売出湯される間隔を計測する出湯間隔計測手段20
により出湯間隔が長くなれば、保温加熱後の循環時間を
短くする。21は出湯前循環制御手段で、循環時間変更
手段19により加熱後の循環時間が短く設定された場
合、販売指令がかかり再加熱出湯する場合に再加熱する
前に予め循環させて誘導加熱コイル1内の飲料温度を安
定させてから再加熱を始めるように制御する。
【0040】図8は循環時間変更手段19の動作アルゴ
リズムを表すフローチャートである。循環時間変更手段
19はまず出湯があったかどうかを判断する(STEP
1)。出湯がない場合出湯間隔タイマがカウントアップ
され(STEP2)、STEP3で出湯間隔タイマの値
が予め定めたしきい値であるTmより大きいかどうかの
比較を行う。
【0041】出湯間隔タイマ値がしきい値より大きい場
合、販売が少ないと判断し加熱後循環時間を通常の循環
時間の半分にする(STEP4)。循環時間が半減され
ると、循環中に循環路から放熱される熱量が少なくな
り、放熱ロスが少なくなるため保温性は高まる。
【0042】図9は出湯前循環制御手段の動作を説明す
るタイミングチャートである。誘導加熱コイル1への通
電がOFFし(時間t0)、循環弁4及び循環ポンプ8
がONした後、循環時間変更手段19により短縮された
循環時間だけ循環動作を行う(時間t0−t1)が、こ
のとき給水温度と吐出温度の差はついたままである。
【0043】時間t2に販売指令が入力されると、出湯
前循環制御手段21により再加熱する前に時間t3まで
循環動作を行い、吐出温度と給水温度の差が無くなれば
加熱を開始し出湯する。このため循環時間変更手段19
により循環時間が短く設定され吐出温度と給水温度との
温度差が無くならなくても再加熱出湯時には安定した出
湯温度の飲料を提供することができる。
【0044】以上のように飲料の出湯販売間隔が長いと
きは、加熱後の循環時間を短くし、出湯時の再加熱前に
一定時間循環させるので、不必要なときには循環させず
エネルギーロスが少なくなり、さらに出湯時の飲料温度
が安定する。
【0045】(実施の形態4)図10は本実施例の誘導
加熱コイル1の断面図である。実施の形態1と同様のも
のについては同符号を付け、説明を割愛する。
【0046】22は非磁性の加熱容器に巻かれた加熱コ
イルで、通電することにより加熱容器内に同心円上に設
置されたステンレス等の磁性体で構成される加熱板23
に渦電流を発生させてその中を通る飲料を加熱する。2
4は非磁性の材料で作られたコイル心棒であり加熱板間
を流れる飲料流路を適正に保ち、攪拌ファン25が動作
し加熱容器内の飲料が攪拌されたときに中心付近に攪拌
流路が設けられている。26は加熱容器外に設置された
攪拌モーターで加熱コイル22に通電後、接続された攪
拌ファン25を回転させ攪拌動作を行う。
【0047】図11は本実施例の機能ブロック図であ
る。誘導加熱制御手段15は誘導加熱コイル1への通電
を、吐出温度検知手段(吐出温度センサ)3及び給水温
度検知手段(給水温度検知センサ)9で検知される温度
が、目標温度設定手段14で設定された温度目標値にな
るまで制御する。誘導加熱制御手段15により誘導加熱
コイル1への通電がONよりOFFに制御されたとき、
加熱後循環制御手段16により攪拌モータ26を制御
し、誘導加熱コイル1内の飲料を攪拌させることにより
温度を安定させる。
【0048】以上の構成における、カップ式自動販売機
の動作例について図12に示すタイミングチャートを用
いて説明する。
【0049】図12は、販売待機時(予熱時)の動作を
説明するタイミングチャートである。吐出温度検知手段
3及び給水温度検知手段9で検知された温度がTs℃に
なると(時間t0)、誘導加熱制御手段15により誘導
加熱コイル1に通電が開始される。このとき攪拌モータ
26はOFFしている。
【0050】通電が続くと誘導加熱コイル1内の飲料温
度が上昇し、対流による熱移動により誘導加熱コイル1
内の飲料水は上部である吐出温度のみが高くなってい
き、下部である給水温度は低いままで、誘導加熱コイル
1内の飲料温度の温度分布が大きい状態になる。
【0051】吐出温度がTk℃に達すると(時間t
1)、誘導加熱コイル1への通電をOFFすると同時に
攪拌モータ26がONし攪拌動作を始める。攪拌動作に
より加熱容器内の飲料が攪拌され、吐出温度と給水温度
が等しくなり安定する。尚、本実施形態の動作説明にお
いて通電中は攪拌動作をさせていないが、通電中も攪拌
動作をおこなわせてもよく、同様の効果が得られる。
【0052】以上のように、誘導加熱コイル1内の飲料
を加熱した後に攪拌モータ26で加熱容器内の飲料を攪
拌させるので、温度分布を均一にするため出湯時に安定
した温度の飲料を供給でき、循環路による放熱ロスを抑
えることができるため省エネ性を一層高めることができ
る。
【0053】(実施の形態5)図13は本実施例の誘導
加熱コイル1の概略断面図である。実施の形態4と同様
のものについては同符号を付け、説明を割愛する。
【0054】27は非磁性の蓄熱材で構成された蓄熱手
段である蓄熱体である。誘導加熱コイル1の下部に設け
られた給水口から給水された飲料が、加熱コイル22に
通電されることにより渦電流により加熱板23が加熱し
飲料が加熱されると同時に、加熱された飲料からの熱伝
達により蓄熱体27も温められて蓄熱する。
【0055】図14は蓄熱体27が封入された場合にお
ける飲料の温度曲線を表す。尚波線部は蓄熱体が封入さ
れていないときの温度曲線である。時間t0からt1ま
で出湯し、誘導加熱コイル1内に新たな飲料が給水され
ると誘導加熱コイル1内の飲料温度は下がる。
【0056】しかしこのとき蓄熱体27が封入されてい
る場合、新たに給水された飲料温度Tw℃にはならず、
蓄熱体27で蓄えられた熱分が飲料に伝達されTd℃に
とどまる。予熱のための加熱時間も大幅に短縮され、蓄
熱体27が封入されていないときは時間t2からt5ま
で加熱する必要があったものが、時間t3からt4まで
の期間に短縮される。
【0057】以上のように、蓄熱材で構成された蓄熱体
27を誘導加熱コイル1内に封入することにより、出湯
後に新たな飲料が給水されるときに誘導加熱コイル1内
の飲料温度が下がりすぎず、予熱のための飲料温度まで
素早く復帰させることができる。
【0058】(実施の形態6)図15は本実施例の誘導
加熱コイル1の概略断面図である。実施の形態4及び5
と同様のものについては同符号を付け、説明を割愛す
る。
【0059】28は非磁性材料で構成された断熱手段で
ある加熱コイル断熱材である。加熱コイル断熱材28は
加熱コイル22と容器の間に設けられ、加熱容器内に蓄
え保温されている飲料が、加熱コイル22を通して外気
とふれあうことにより放熱され飲料温度がすぐに下がっ
てしまうのを防ぐ。
【0060】図16は本実施例における飲料温度の経時
変化を表す保温時飲料温度曲線である。尚波線部は加熱
コイル断熱材28がないときの温度曲線である。時間t
0に誘導加熱コイル1への通電がOFFになると、加熱
コイル1内の飲料温度はゆっくり下がり通電が再びON
になる温度であるTk−2℃になる。
【0061】加熱コイル断熱材28がない場合は時間t
1で飲料温度がTk−2℃になるが、加熱コイル断熱材
28が取り付けられている場合時間t2になるまで飲料
温度はTk−2℃まで下がらない。
【0062】このため、誘導加熱コイル1への通電率が
下がり保温時のエネルギー消費が抑えられる。
【0063】以上のように、誘導加熱コイル1に加熱コ
イル断熱材28が取り付けられると誘導加熱コイル1へ
の通電率がさがり、保温時の消費電力量を抑えることが
できる。尚、上記の実施の形態で断熱材を加熱コイルと
容器の間に取り付けたが、加熱コイルの外周に取り付け
ても効果は同じであることは明白である。また加熱容器
自体を非磁性の断熱材で構成しても同様の効果が得られ
る。さらに、実施の形態5及び実施の形態6を組み合わ
せればさらに大きな省エネ効果が得られる。
【0064】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、浸漬され
た状態で飲料を加熱する発熱体を内包した誘導加熱手段
と、前記誘導加熱手段の吐出口に取り付けられた吐出弁
と、給水口に飲料を送出する循環ポンプと、循環ポンプ
に飲料を送出する給水路に設けられた給水弁と、前記誘
導加熱手段の吐出口近傍に設けられた循環弁と、前記誘
導加熱手段で加熱された飲料温度を検知する飲料温度検
知手段と、前記循環弁間に設けられた循環経路と、前記
誘導加熱手段により飲料を加熱した後循環経路で加熱し
た飲料を循環させる加熱後循環制御手段を備えているの
で、予熱保温時にも温度分布を均一にできるため出湯時
に安定した温度の飲料を供給できる。
【0065】また、運転開始時及び加熱された飲料を吐
出した直後は前記給水温度検知手段と吐出温度検知手段
で検知された温度により前記誘導加熱手段への通電のO
N/OFFを行い、前記誘導加熱手段内の飲料温度が安
定した状態で飲料温度が下がれば前記誘導加熱手段へ予
め決められた時間だけ通電するようにする通電制御変更
手段を備えているので、必要量だけ通電するので通電直
後の温度上昇を低く抑えることができるので所望の温度
により安定的に制御できる。
【0066】また、飲料の販売間隔が長くなると、前記
誘導加熱手段で加熱した後の循環時間を短く制御する循
環時間変更手段と、飲料を再加熱して出湯する前に一定
時間循環させる出湯前循環手段を備えているので、不必
要なときには飲料加熱後の循環時間を短縮させて循環時
の放熱ロスを抑える。また出湯の際には循環を行ってか
ら再加熱するので循環時間を短縮しても安定した温度の
飲料を提供できる。
【0067】また、前記循環弁と循環経路の代わりに前
記誘導加熱手段内部に設置する飲料攪拌手段と、前記飲
料攪拌手段を前記誘導加熱手段通電後動作させる飲料攪
拌制御手段を備えているので、循環中の循環路を通した
放熱ロスがなくなるので省エネ性が向上する。
【0068】また、前記誘導加熱手段内部に設置された
加熱時に飲料とともに加熱され、加熱エネルギーの一部
を蓄熱する蓄熱手段を備えているので、加熱出湯された
後に給水される場合に蓄熱手段により給水された飲料が
温められるので、出湯したあとに温度の低い飲料が給水
されても予熱温度まで加熱する時間が短くなる。
【0069】また、前記誘導加熱手段の誘導コイルと誘
導コイルが巻かれてある外郭部の間またはコイルの外側
に取り付けられた断熱手段を備えているので、予熱保温
時に誘導コイルを通して放熱されるエネルギーが少なく
なるため、省エネルギー効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の概略構成図
【図2】同実施形態の機能ブロック図
【図3】同実施形態の保温動作タイミングチャート
【図4】本発明の実施形態2の機能ブロック図
【図5】同実施形態の通電制御変更手段の動作タイミン
グチャート
【図6】同実施形態における安定判定部のフローチャー
【図7】本発明の実施形態3の機能ブロック図
【図8】同実施形態の循環時間変更手段の動作フローチ
ャート
【図9】同実施形態の出湯前循環制御手段の動作タイミ
ングチャート
【図10】本発明の実施形態4の誘導加熱コイルの概略
断面図
【図11】同実施形態の機能ブロック図
【図12】同実施形態における攪拌モータの動作タイミ
ングチャート
【図13】本発明の実施形態5の誘導加熱コイルの概略
断面図
【図14】同実施形態における給水時のタイミングチャ
ート
【図15】本発明の実施形態6の誘導加熱コイルの概略
断面図
【図16】同実施形態における保温時のタイミングチャ
ート
【図17】従来例のカップ飲料加熱装置の構成図
【符号の説明】
1 誘導加熱コイル 2 吐出弁 3 吐出温度検知手段 4 循環弁 8 循環ポンプ 9 給水温度検知手段 16 加熱後循環制御手段 17 通電制御変更手段 19 循環時間変更手段 21 出湯前循環制御手段 25 攪拌ファン 26 攪拌モータ 27 蓄熱体 28 加熱コイル断熱材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浸漬された状態で飲料を加熱する発熱体を
    内包した誘導加熱手段と、前記誘導加熱手段の吐出口に
    取り付けられた吐出弁と、給水口に飲料を送出する循環
    ポンプと、循環ポンプに飲料を送出する給水路に設けら
    れた給水弁と、前記誘導加熱手段の吐出口近傍に設けら
    れた循環弁と、前記誘導加熱手段で加熱された飲料温度
    を検知する飲料温度検知手段と、前記循環弁と循環ポン
    プの間に設けられた循環経路と、前記誘導加熱手段によ
    り飲料を加熱した後前記循環経路で加熱した飲料を循環
    させる加熱後循環制御手段とを備えた飲料供給機を用い
    た自動販売機。
  2. 【請求項2】運転開始時及び加熱された飲料を吐出した
    直後は前記給水温度検知手段と吐出温度検知手段とで検
    知された温度により前記誘導加熱手段への通電のON/
    OFFを行い、前記誘導加熱手段内の飲料温度が安定し
    た状態で飲料温度が下がれば前記誘導加熱手段へ予め決
    められた時間だけ通電するようにする通電制御変更手段
    を備えた請求項1記載の飲料供給機を用いた自動販売
    機。
  3. 【請求項3】飲料の出湯間隔が長いときは、前記誘導加
    熱手段で加熱した後の循環時間を少なく制御する循環時
    間変更手段と、飲料を再加熱して出湯する前に一定時間
    循環させてから再加熱して出湯する出湯前循環手段を備
    えた請求項1記載の飲料供給機を用いた自動販売機。
  4. 【請求項4】循環弁と循環経路の代わりに誘導加熱手段
    内部に設置した飲料攪拌手段と、前記飲料攪拌手段を前
    記誘導加熱手段通電後動作させる飲料攪拌制御手段とを
    備えた請求項1記載の飲料供給機を用いた自動販売機。
  5. 【請求項5】誘導加熱手段内部に設置された加熱時に飲
    料とともに加熱され加熱エネルギーの一部を蓄熱する蓄
    熱手段を備えた請求項1記載の飲料供給機を用いた自動
    販売機。
  6. 【請求項6】誘導加熱手段の誘導コイルと誘導コイルが
    巻かれてある外郭部の間または誘導コイルの外側に取り
    付けられた断熱手段を備えた請求項1記載の飲料供給機
    を用いた自動販売機。
JP11468198A 1998-04-24 1998-04-24 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機 Pending JPH11306435A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012063923A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd カップ式飲料自動販売機等の飲料調合装置

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