JPH11306420A - 自動販売機管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一敷地内に所有者の異なる複数台の自動販
売機が設置された共同販売所において、前記共同販売所
にかかる諸費用を各自動販売機の売上金額等に対応して
各自動販売機の所有者に公正かつ正確に分担して負担さ
せるべく集中管理する。 【解決手段】 自動販売機４毎に投入された硬貨及び紙
幣の種類及び数量を検出する金銭センサ５を設け、前記
金銭センサ５によって検出された硬貨及び紙幣の種類及
び数量を計数して売上情報として蓄積する情報蓄積手段
を設けるとともに、前記情報蓄積手段によって蓄積され
た売上情報を本部コンピュータ１２に送信する送信手段
と、前記送信手段によって前記本部コンピュータ１２に
送信された売上情報を集中処理して各所有者に対する必
要データを打出す情報処理手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、場所提供者の敷地
内に、異なる販売機所有者によって複数台設置された自
動販売機を集中して管理する自動販売機管理装置に関す
るものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、生鮮野菜、果物、鶏卵などの生産
者が直接消費者に販売する傾向が高まっている。このよ
うな傾向は、これまで農協や各種団体を通じて中央卸市
場に作物を出荷していた生産者が現状より多くの収益を
上げようとしていること、市場価格が安値安定であるの
に、梱包数量が少数化したことによって手間が多くかか
り、副資材費、経費の比率が高くなってきていること、
規格外の作物などは格安でしか引き取ってもらえないこ
となどが背景としてある一方、消費者側から見れば、生
産者からの直売品は新鮮で安価であるために買い求め易
いことが背景となっている。

【０００３】ところで、生産者が直売する方法としては
各種の形態があり、生鮮野菜や果物などは農協やスーパ
ーが敷地内に簡易な店舗、建屋を用意し、生産者が作物
を持ち込んで販売することも行なわれている。このよう
な販売においては、異なる自動販売機の所有者が農協や
スーパーから敷地を借用し、各自動販売機を一箇所に集
めて共同販売所として使用するものがある。このような
販売においては、通常、各自動販売機の所有者は場所提
供者に敷地提供費、管理費、更には、店舗、建屋にかか
る光熱費、維持費、保全費といった費用を分担して負担
している。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の共同
販売所において自動販売機の所有者が場所提供者への負
担金額のうち、場所代や管理費等は通常各自動販売機の
売上金額等に応じて分担して支払われる。しかし、この
場合に、各自動販売機の売上金額等は、一般に、各所有
者の申告によって行なわれているため、公正かつ正確に
申告されないこともあり、金銭に関するトラブルが発生
するおそれがあった。

【０００５】そこで、本発明は、同一敷地内に所有者の
異なる複数台の自動販売機が設置された共同販売所にお
いて、前記共同販売所にかかる諸費用を各自動販売機の
売上金額等に対応して各自動販売機の所有者に公正かつ
正確に分担して負担させるべく集中管理する自動販売機
管理装置の提供を課題とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明にかかる
自動販売機管理装置は、場所提供者が所有する敷地内に
異なる販売機所有者によって複数台設置された自動販売
機を集中管理する自動販売機管理装置であって、前記自
動販売機における情報を自動販売機毎に検出する検出手
段と、前記検出手段によって検出された情報を蓄積する
情報蓄積手段と、前記情報蓄積手段によって蓄積された
情報を管理用コンピュータに送信する送信手段と、前記
送信手段によって前記管理用コンピュータに送信された
情報を集中処理して各所有者に対する必要データを打出
す情報処理手段とを備えたものである。

【０００７】請求項２の発明にかかる自動販売機管理装
置は、請求項１に記載された検出手段が、各自動販売機
に投入された硬貨及び紙幣の種類及び数量を検出するも
のである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１及び
図２に基づいて説明する。図において、農協やスーパー
マーケット、ホームセンター等の店舗１の敷地２内の一
角にプレハブ等で作られた自販機ハウス３が設けられて
おり、その自販機ハウス３内には所有者の異なる複数台
の自動販売機４が設置されている。これらの自動販売機
４は通常生鮮野菜、果物や鶏卵などの生産者がそれぞれ
所有しており、生産者が持ち込んだ販売物は自動販売機
４を介して直接消費者に提供され、売れ残り品は生産者
によって引き取られる。即ち、販売物の選択、持込み、
引き取り、入れ替え等は全て生産者である所有者が管理
し、自販機ハウス３は共同販売所であるということもで
きるが、販売物の管理、売上金の回収等は所有者毎に独
立して行なわれる。消費者は自動販売機４に所定の料金
を投入することにより、任意の品物を選択して購入する
ことができる。なお、このような自動販売機４としては
本願出願人が先に発明した特開平９ー３１１９８１号公
報に掲載の自動販売機などを使用することができる。

【０００９】各自動販売機４には金銭の投入によって販
売物取出扉の開閉を行なうなど自動販売機４全体を自動
的に制御するためのコンピュータが内蔵されている。ま
た、投入された硬貨や紙幣の種類及び数量を検出する金
銭センサ５が取付けられており、この金銭センサ５で検
出された硬貨や紙幣の種類及び数量は自動販売機４内に
別途設けた図示しないカウンタにより、売上金額として
計上されるようになっている。そして、この自動販売機
４は節電や管理上の都合などから販売物の取出時にのみ
動作するよう制御されている。

【００１０】更に、自販機ハウス３には、複数台の自動
販売機４から送られてくる売上情報等を逐次収集、蓄積
し、定期的に複数台の自動販売機４の売上情報をまとめ
て後述の管理事務所１１に送信するためのハウス管理装
置６が設置されている。前記ハウス管理装置６内にもカ
ウンタが取付けられており、売上金額として計上し、蓄
積された売上情報は通信モデム７及び送受信器８を介し
て前記管理事務所１１に送信されるようになっている。

【００１１】一方、管理事務所１１は各地に点在する自
販機ハウス３を集中管理するものであり、この管理事務
所１１内には自販機ハウス３からの情報を収集し、これ
らの情報を処理、集計し、報告データとして打出すため
の本部コンピュータ１２が設けられている。前記本部コ
ンピュータ１２は通信モデム１３及び送受信器１４を介
して有線または無線の公衆回線１５により、前記自販機
ハウス３と結ばれている。

【００１２】ここで、管理事務所１１及び本部コンピュ
ータ１２は次の役割を果たすために設けられたものであ
る。一般に、生産者は敷地２を提供する店舗１に対して
場所代や手数料としての管理費更には維持費といった諸
費用を支払う必要がある。これらの支払い費用のうち、
場所代及び管理費は生産者にとって集客の大きい場所に
自動販売機４を設置できることや収益の公平性などの理
由から、一般に、各自動販売機４の売上金額に比例して
歩合制で支払われる。なお、店舗１全体にかかる光熱
費、維持費、修繕費等の保全費は、支払い者に平均的に
発生するものであるから、均等割で支払われる。ここ
で、各自動販売機４の売上金額を各所有者の申告方式に
すると、公正かつ正確に申告しないことも考えられ、金
銭に関するトラブルの発生するおそれもある。そこで、
別途中立の第三者により、各自動販売機４の売上金額を
集計し、各生産者の分担する負担額を算出して管理する
ための管理事務所１１を設置したものである。

【００１３】次に、このように構成された自動販売機管
理装置の動作について説明する。ホームセンター等の店
舗１の敷地２の一角に設けられた自販機ハウス３内の任
意の自動販売機４から消費者が購入したい販売物を選定
し、所要の金額を投入すると、前記自動販売機４内の金
銭センサ５が投入された硬貨及び紙幣を検出し、カウン
タによって金額を計数する。投入された売上金額は自動
販売機４の所有者たる生産者によって適時回収される。
計数された売上金額の情報は逐次自販機ハウス３内の自
動販売機４を管理するハウス管理装置６に送られ、この
ハウス管理装置６内に蓄積される。

【００１４】次に、このようにして、ハウス管理装置６
内に蓄積された各自動販売機４の売上金額の情報は公衆
回線１５を介して管理事務所１１の所有する本部コンピ
ュータ１２からのデータ収集指令等に基づき、日次また
は月次等の一定時期にまとめて自動的に前記本部コンピ
ュータ１２に送信される。なお、自動販売機４に機械異
常、計測データ異常等の異常、故障が発生した場合に
は、その異常情報も即座にハウス管理装置６を通じて前
記本部コンピュータ１２に送信される。

【００１５】一方、管理事務所１１の所有する本部コン
ピュータ１２は自販機ハウス３から定期的に或いは異常
の発生の都度送られてくる情報を受信すると、その情報
を取込み、データ処理を行なう。具体的には、各自動販
売機４の動作状況、売上データ及び異常情報を収集し、
記憶する。そして、各自動販売機４の総売上金額から、
自販機ハウス３の場所代、管理費等の費用に対して歩合
に応じて各自動販売機４の所有者が負担する、自販機ハ
ウス３の所有者である店舗１への支払料を算出する。ま
た、自動販売機４全体の売上げ及び管理料、支払料を管
理する管理事務所１１への報酬料を各自動販売機４の売
上金額等に応じて算出する。更に、光熱費、維持費、保
全費等について自動販売機４の所有者の均等割による支
払料を算出する。次に、このようにして各種管理料、報
酬料等を算出したら、月極で生産者に対する売上デー
タ、管理料、報酬料及び異常情報等の各種データの報告
書、請求書等を作成する。これらの報告書、請求書のデ
ータは定期的に各生産者に郵送され、或いは、本部コン
ピュータ１２によって自動的に送信される。生産者は報
告書、請求書を受取ったら、記載された所定の金額の支
払い手続を行なう。

【００１６】このように、本実施例の自動販売機管理装
置は、自動販売機４毎に投入された硬貨及び紙幣の種類
及び数量を検出する金銭センサ５を設け、前記金銭セン
サ５によって検出された硬貨及び紙幣の種類及び数量を
計数して売上情報として蓄積する情報蓄積手段を設ける
とともに、前記情報蓄積手段によって蓄積された売上情
報を管理用コンピュータとしての本部コンピュータ１２
に送信する送信手段と、前記送信手段によって前記本部
コンピュータ１２に送信された売上情報を集中処理して
各所有者に対する必要データを打出す情報処理手段とを
備えたものである。

【００１７】したがって、生産者である自動販売機４の
所有者が各自負担する分担費は別途の管理事務所１１の
所有する本部コンピュータ１２によって自動的に算出さ
れ、公正かつ正確に算出されるので、信頼度の高い支払
い情報を得ることができる。この結果、各自動販売機４
の売上金額等を各所有者の申告方式とすることによる金
銭上のトラブルの発生を確実に防止することができる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、本発明の自動販売機管理
装置は、場所提供者が所有する敷地内に異なる販売機所
有者によって複数台設置された自動販売機を集中管理す
る自動販売機管理装置であって、前記自動販売機におけ
る情報を自動販売機毎に検出する検出手段と、前記検出
手段によって検出された情報を蓄積する情報蓄積手段
と、前記情報蓄積手段によって蓄積された情報を管理用
コンピュータに送信する送信手段と、前記送信手段によ
って前記管理用コンピュータに送信された情報を集中処
理して各所有者に対する必要データを打出す情報処理手
段とを備えたものである。したがって、生産者である自
動販売機の所有者が各自負担する分担費は別途の管理用
コンピュータによって自動的に算出され、公正かつ正確
に算出されるので、信頼度の高い支払い情報を得ること
ができる。この結果、各自動販売機の売上金額等を各所
有者の申告方式とすることによる金銭上のトラブルの発
生を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例の自動販売機管理装置におけ
る自販機ハウスを示す斜視図である。

【図２】 本発明の実施例の自動販売機管理装置を示す
模式図である。

【符号の説明】

１ 店舗 ２ 敷地 ３ 自販機ハウス ４ 自動販売機 ５ 金銭センサ ６ ハウス管理装置 ７、１３ 通信モデム ８、１４ 送受信器 １１ 管理事務所 １２ 本部コンピュータ １５ 公衆回線

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 場所提供者が所有する敷地内に異なる販
   売機所有者によって複数台設置された自動販売機を集中
   管理する自動販売機管理装置であって、 前記自動販売機における情報を自動販売機毎に検出する
   検出手段と、 前記検出手段によって検出された情報を蓄積する情報蓄
   積手段と、 前記情報蓄積手段によって蓄積された情報を管理用コン
   ピュータに送信する送信手段と、 前記送信手段によって前記管理用コンピュータに送信さ
   れた情報を集中処理して各所有者に対する必要データを
   打出す情報処理手段とを備えたことを特徴とする自動販
   売機管理装置。
2. 【請求項２】 前記検出手段は、各自動販売機に投入さ
   れた硬貨及び紙幣の種類及び数量を検出することを特徴
   とする請求項１に記載の自動販売機管理装置。