JPH11306212A - 日当たり状況表示装置及び日当たり状況表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

日当たり状況表示装置及び日当たり状況表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11306212A
JPH11306212A JP10111960A JP11196098A JPH11306212A JP H11306212 A JPH11306212 A JP H11306212A JP 10111960 A JP10111960 A JP 10111960A JP 11196098 A JP11196098 A JP 11196098A JP H11306212 A JPH11306212 A JP H11306212A
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JP10111960A
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Yuko Kasuga
優子 春日
Hiroyuki Takai
宏之 高井
Une Ishibashi
畝 石橋
Jun Kobayashi
純 小林
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース、低コストでかつ建物内外の日当
たり状況を簡易に再現することができる日当たり状況表
示装置及び日当たり状況表示プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体を得る。 【解決手段】 表示対象とする住宅及びその周辺の形状
及び位置を示す3次元データ、表示対象とする住宅の位
置(緯度、経度)、及び表示対象日を入力(ステップ1
00〜104)し、住宅の位置及び表示対象日に基づい
て時間経過に伴う太陽の位置を算出(ステップ106)
し、各太陽の位置における上記3次元データの日向(又
は日陰)領域を導出(ステップ108)して上記3次元
データに反映した3次元データを生成(ステップ11
0)し、生成した3次元データを2次元データに変換し
てディスプレイに表示する(ステップ112、11
4)。その後、オペレータからの指示に応じた処理を行
う(ステップ116〜122)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、日当たり状況表示
装置及び日当たり状況表示プログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体に係り、特に、集合住
宅、戸建て住宅等の住宅やオフィスビル等の建物の日当
たり状態を表示する日当たり状況表示装置及び日当たり
状況表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、生活者が集合住宅、戸建て住
宅等の住宅を選択する際において、選択対象とする住宅
の日当たり状況は、住宅選択の判断基準として非常に重
要なものである。
【0003】しかしながら、一般に住宅の日当たり状況
に関する情報としては、不動産販売(仲介)会社等の主
観による「日当たり良好」といった表示しかない。その
ため、生活者は一般に、選択対象とする住宅の間取り
図、方角等を参考にして自己の経験に基づいて日当たり
状況を予測して住宅を選択していた。ところが、入居後
に判明する実際の日当たり状況は入居前に予測したもの
とは異なっており、後悔することが少なくなかった。こ
のような問題は、住宅に限らず、オフィスビル等のあら
ゆる建物について発生し得ることである。
【0004】このような問題点を解消するために従来
は、選択対象とする建物及びその周辺の縮尺模型を作成
し、太陽の動きを照明により擬似的に再現することによ
って、日当たり状況を確認する方法があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の縮尺模型を用いる方法では、縮尺模型を含めた装置
全体が非常に大掛かりなものとなる、装置の制作コスト
が高い、建物の外部の日当たり状況は再現できるが、内
部の日当たり状況を同時に再現することは困難である、
という問題点があった。
【0006】本発明は上記問題点を解消するために成さ
れたものであり、省スペース、低コストでかつ建物内外
の日当たり状況を簡易に再現することができる日当たり
状況表示装置及び日当たり状況表示プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の日当たり状況表示装置は、表示対象
とする建物及びその周辺の各々の形状及び相対的な位置
関係を示す第1の情報を入力する入力手段と、前記表示
対象とする建物に対する表示対象日の時間経過に伴う太
陽の位置と前記第1の情報とに基づいて、前記表示対象
とする建物の内部及び外部の少なくとも一方の時間経過
に伴う日向領域又は日陰領域の少なくとも一方を示す第
2の情報を生成する情報生成手段と、前記第1の情報及
び前記第2の情報に基づいて前記表示対象とする建物の
内部及び外部の少なくとも一方の時間経過に伴う日当た
り状況を表示する表示手段と、を備えている。
【0008】請求項1に記載の日当たり状況表示装置に
よれば、表示対象とする建物及びその周辺の各々の形状
及び相対的な位置関係を示す第1の情報が入力手段によ
って入力される。なお、表示対象とする建物には、集合
住宅、戸建て住宅、オフィスビル、集会場、公共施設等
のあらゆる建物が含まれる。
【0009】また、表示対象とする建物に対する表示対
象日の時間経過に伴う太陽の位置と上記第1の情報とに
基づいて、表示対象とする建物の内部及び外部の少なく
とも一方の時間経過に伴う日向領域又は日陰領域の少な
くとも一方を示す第2の情報が情報生成手段によって生
成された後、上記第1の情報及び上記第2の情報に基づ
いて、表示対象とする建物の内部及び外部の少なくとも
一方の時間経過に伴う日当たり状況がディスプレイ等に
表示手段によって画像として表示される。
【0010】このように、請求項1に記載の日当たり状
況表示装置によれば、時間経過に伴う建物の内部及び外
部の少なくとも一方の日当たり状況を画像として擬似的
に再現しているので、省スペース、低コストでかつ建物
内外の日当たり状況を簡易に再現することができる。
【0011】また、請求項2記載の日当たり状況表示装
置は、請求項1記載の日当たり状況表示装置において、
前記表示対象日の時間経過に伴う太陽の位置を、前記表
示対象とする建物の位置及び表示対象日に基づいて算出
する、又は直接入力するものである。
【0012】請求項2に記載の日当たり状況表示装置に
よれば、表示対象日の時間経過に伴う太陽の位置が、表
示対象とする建物の位置及び表示対象日に基づいて算出
されるか直接入力される。ここで、表示対象とする建物
の位置とは、該建物の建設地の緯度及び経度で示される
位置である。
【0013】このように、請求項2に記載の日当たり状
況表示装置によれば、表示対象日の時間経過に伴う太陽
の位置を、表示対象とする建物の位置(緯度、経度)及
び表示対象日に基づいて算出するか直接入力しているの
で、建物の位置及び表示対象日に基づいて算出する場合
は直接入力する場合に比較して太陽の位置を入力するた
めの時間及び工数を削減することができ、直接入力する
場合は算出する場合に比較して算出に要する時間を削減
することができる。
【0014】また、請求項3記載の日当たり状況表示装
置は、請求項1又は請求項2記載の日当たり状況表示装
置において、前記表示手段は前記時間経過に伴う日当た
り状況を、1画面中に時間経過順に並べて複数同時に表
示する、又は1画面中の同一の位置に時間経過順に所定
の時間差で順次表示するものである。
【0015】請求項3に記載の日当たり状況表示装置に
よれば、請求項1又は請求項2記載の日当たり状況表示
装置における表示手段によって、時間経過に伴う日当た
り状況が、1画面中に時間経過順に並べて複数同時に表
示されるか1画面中の同一の位置に時間経過順に所定の
時間差で順次表示される。
【0016】このように、請求項3に記載の日当たり状
況表示装置によれば、時間経過に伴う日当たり状況を、
1画面中に時間経過順に並べて複数同時に表示するか1
画面中の同一の位置に時間経過順に所定の時間差で順次
表示するので、1画面中に時間経過順に並べて複数同時
に表示する場合は、複数の日当たり状況を同時に比較す
ることができ、1画面中の同一の位置に時間経過順に所
定の時間差で順次表示する場合は、日当たり状況が動画
的に表示されるので、より日当たり状況の変化の様子を
実感することができる。
【0017】なお、請求項4記載の日当たり状況表示プ
ログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒
体は、コンピュータに対して請求項1記載の発明と同様
に作用させるプログラムを記録した記録媒体であり、該
記録媒体には、フロッピィーディスク、ハードディス
ク、CD−ROM、光磁気ディスク、磁気テープ等が含
まれる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る日当たり状況表示装置の実施の形態について詳細に
説明する。まず、図1及び図2を参照して、本実施形態
に係る日当たり状況表示装置の構成について説明する。
【0019】図1に示すように、本実施形態に係る日当
たり状況表示装置10は本装置全体の動作を制御する制
御部12、各種情報の入力に用いるキーボード14及び
マウス16、建物の日当たり状況の画像や各種メニュー
等を表示するディスプレイ18を含んで構成されてい
る。すなわち、本実施形態に係る日当たり状況表示装置
10は、市販されているパーソナルコンピュータによっ
て実現されている。
【0020】図2に示すように、制御部12はCPU2
0を備えており、CPU20には、各種制御プログラム
やデータ等が記憶されたROM22、及びCPU20に
よる各種プログラム実行時におけるワークエリア等とし
て用いられるRAM24が接続されている。
【0021】また、CPU20には、インタフェース部
26を介してキーボード14及びマウス16が、表示制
御部28を介してディスプレイ18が、各々接続されて
いる。
【0022】次に、図3を参照して、一例として未建設
の集合住宅の日当たり状況を表示する場合の日当たり状
況表示装置10の作用について説明する。なお、図3
は、日当たり状況表示装置10のCPU20において実
行されるプログラムのフローチャートであり、該プログ
ラムはROM22に予め記録されている。
【0023】まず、ステップ100では、日当たり状況
の表示対象となる集合住宅(以下、対象住宅という)、
対象住宅の敷地、対象住宅の周辺の建造物や山や樹木等
の物体、及び対象住宅の戸別の室内、の各々の形状及び
相対的な位置関係を示す3次元データの入力を促すメッ
セージをディスプレイ18に表示する。この際、オペレ
ータは、キーボード14を介して3次元データを入力す
る。なお、該3次元データが本発明の第1の情報に相当
し、本ステップ100が本発明の入力手段に相当する。
【0024】オペレータによる3次元データの入力が終
了すると、次のステップ102では、対象住宅の建設予
定地の緯度及び経度の入力を促すメッセージをディスプ
レイ18に表示する。この際、オペレータは、キーボー
ド14を介して建設予定地の緯度及び経度(数値デー
タ)を入力する。
【0025】オペレータによる対象住宅の建設予定地の
緯度及び経度の入力が終了すると、次のステップ104
では、日当たり状況の表示対象日の入力を促すメッセー
ジをディスプレイ18に表示する。なお、本実施形態に
係る日当たり状況表示装置10では、この際の表示対象
日の指定方法として、何月何日というように直接表示対
象日を指定する方法の他に、冬至、夏至といった24気
による指定も可能とされている。
【0026】オペレータによる日当たり状況の表示対象
日の入力が終了すると、次のステップ106では、上記
ステップ102において入力された対象住宅の建設予定
位置(緯度及び経度)と、上記ステップ104において
入力された表示対象日に基づいて、該表示対象日におけ
る対象住宅に対する時間経過に伴う太陽の位置を3次元
データとして算出する。なお、本実施形態では、一例と
してステップ104において入力された表示対象日を冬
至とし、冬至における9時から16時までの1時間毎の
太陽の位置を算出する。
【0027】次のステップ108では、上記ステップ1
00において入力された対象住宅内外の形状及び位置を
示す3次元データ、及び上記ステップ106で算出した
時間経過に伴う太陽の位置を示す3次元データに基づい
て、対象住宅の内部及び外部の時間経過に伴う日向領域
(又は日陰領域)を示す情報を求める。なお、該情報が
本発明の第2の情報に相当し、本ステップ108が本発
明の情報生成手段に相当する。
【0028】次のステップ110では、上記ステップ1
08で求めた時間経過に伴う日向領域(又は日陰領域)
を示す情報に基づいて、上記ステップ100において入
力された3次元データに対して日向領域と日陰領域とが
区別できるように各々の領域の少なくとも一方の領域の
色(又は濃度)を変化させた各時間毎の3次元データを
生成する。この際、日向領域を日陰領域に比較して明る
い色(又は低い濃度)とすることが好ましい。
【0029】次のステップ112では、上記ステップ1
10において生成された日当たり状況が反映された各時
間毎の3次元データをディスプレイ18に表示できる2
次元画像データに変換し、次のステップ114では、該
2次元画像データを用いて、上記ステップ104で入力
された表示対象日(本実施形態では冬至)における所定
時間(本実施形態では11時)の対象住宅の外部の日当
たり状況をディスプレイ18に表示する。これと同時
に、ディスプレイ18の空き領域(本実施形態では、デ
ィスプレイ18の上部の空き領域)にオペレータの入力
を促すメニューを表示する。
【0030】図4は、ステップ114の処理によるディ
スプレイ18の表示状態の一例を示したものである。な
お、同図では、都合上、日陰領域を点描画で表現してい
るが、実際には灰色系の色で表示している。また、同図
に示すように、本実施形態に係る日当たり状況表示装置
10では、ディスプレイ18の上部に「時系列表示」、
「対象日変更」、及び「終了」という3つのメニュー6
0を表示している。同図に示すように、樹木40、図示
しない紙面手前側に存在する建造物、対象住宅50の庇
42、バルコニー44、渡り廊下46等の影響により日
陰となっている領域が良く分かる。
【0031】次のステップ116では、オペレータから
のマウス16を介した指示の入力待ちを行う。この際、
オペレータは、対象住宅50の外部の時間経過に伴う日
当たり状況の表示を指示する場合は「時系列表示」の表
示領域を、表示対象日の変更を指示する場合は「対象日
変更」の表示領域を、本プログラムの終了を指示する場
合は「終了」の表示領域をマウス16により指定する。
また、対象住宅50の内部の時間経過に伴う日当たり状
況の表示を指示する場合は、現状、図4に示すように対
象住宅50全体がディスプレイ18上に表示されている
ので、マウス16によって所望の住戸位置を指定するこ
とにより指示することができる。
【0032】オペレータから上記の何れかの指示の入力
があった場合、ステップ116が肯定判定となってステ
ップ118へ移行し、オペレータから入力された指示が
本プログラムの終了を指示するものであったか否かを判
定し、終了を指示するものであった場合は本プログラム
を終了し、終了を指示するものでなかった場合は次のス
テップ120へ移行する。
【0033】ステップ120では、ステップ116にお
いてオペレータから入力された指示が表示対象日の変更
を指示するものであったか否かを判定し、変更を指示す
るものであった場合は上記ステップ104へ戻り、変更
を指示するものでなかった場合、すなわちオペレータか
らの指定がメニュー60のうちの「時系列表示」、又は
所望の住戸位置の何れかであった場合はステップ122
へ移行して、オペレータからの指示に応じたディスプレ
イ18への表示処理を行った後に上記ステップ116へ
戻る。上記ステップ122が本発明の表示手段に相当す
る。図5及び図6は、オペレータによってメニュー60
の「時系列表示」が指定された場合、すなわち対象住宅
50の外部の時間経過に伴う日当たり状況の表示が指示
された場合のステップ122によるディスプレイ18の
表示状態の一例を示したものである。なお、本実施形態
では、表示内容を明確化するために、冬至の9時、10
時、11時、及び12時の4時点分の画像と、13時、
14時、15時、及び16時の4時点分の画像と、を各
々図5及び図6に示すように2回に分けて表示した場合
について示しているが、1画面上に全ての時点分(8時
点分)の画像を時間経過順に並べて表示してもよい。ま
た、図5及び図6におけるディスプレイ18の上部余白
部分には、「対象日変更」、及び「終了」の2つのメニ
ューが、図4のメニュー60と同様の状態で表示されて
いる(図示省略)。
【0034】図5及び図6に示すように、例えば住戸A
に注目して見た場合、9時には紙面手前側の図示しない
建造物の影響により若干の日陰領域があるものの、10
時から12時までの間は、ほぼ完全に日向となってお
り、その後、午後に入って時間の経過と共に徐々に日陰
の領域が広くなっていき、15時以降は完全に日陰とな
っている様子が分かる。このように、1画面中に複数時
点の日当たり状況を時間の経過順に表示することによ
り、時間経過に伴う日当たり状況の変化の様子が良く分
かる。
【0035】一方、図7及び図8は、ステップ116に
おけるオペレータからの入力が図4の表示画像における
何れかの住戸の指定であった場合、すなわち対象住宅5
0のうちの何れかの住戸の内部の時間経過に伴う日当た
り状況の表示が指示された場合のステップ122による
ディスプレイ18の表示状態の一例を示したものであ
る。なお、本実施形態では、表示内容を明確化するため
に、冬至の9時、10時、11時、及び12時の4時点
分の画像と、13時、14時、15時、及び16時の4
時点分の画像と、を各々図7及び図8に示すように2回
に分けて表示した場合について示しているが、1画面上
に全ての時点分(8時点分)の画像を時間経過順に並べ
て表示してもよい。また、図7及び図8におけるディス
プレイ18の上部余白部分には、「対象日変更」、及び
「終了」の2つのメニューが、図4のメニュー60と同
様の状態で表示されている(図示省略)。
【0036】図7及び図8に示すように、9時から13
時にかけては窓52A及び窓52Bから入射される太陽
光によって発生する日向領域の位置が太陽の位置に応じ
て移動していき、13時以降、該日向領域が時間の経過
に伴って徐々に狭くなっていき、15時以降は全く太陽
光が入射されないことが分かる。また、12時から14
時にかけては、太陽光が窓52Cから入射されているこ
とが分かる。このように、1画面中に複数時点の住戸内
部の日当たり状況を時間の経過順に表示することによ
り、時間経過に伴う住戸内の日当たり状況の変化の様子
が良く分かる。
【0037】このように、本実施形態に係る日当たり状
況表示装置10では、時間経過に伴う住宅内外の日当た
り状況をディスプレイ18上に画像として表示している
ので、省スペース、低コストでかつ住宅内外の日当たり
状況を簡易に再現することができる。
【0038】また、本実施形態に係る日当たり状況表示
装置10では、時間の経過に伴う対象住宅外部の日当た
り状況の変化の様子を表示しているので、生活者は、例
えばバルコニーに洗濯物や寝具等を何時間程度干すこと
ができるかといったことが住宅の建設前に知ることがで
きる。
【0039】また、本実施形態に係る日当たり状況表示
装置10では、図4に示したディスプレイ18上の所望
の住戸をマウス16で指定することにより、時間の経過
に伴う対象住宅内部の日当たり状況の変化の様子も表示
することができるので、生活者は、例えば室内で観葉植
物が育てられるか否か、日当たりが良すぎて家具・美術
品等の日焼け被害が発生しないか否か等を事前に推定す
ることができる。このように、住宅の室内の日当たり状
況も把握できることは、住宅におけるバルコニーの奥行
きが広くなる傾向にある今日においては、生活者にとっ
て大きなメリットである。
【0040】さらに、このように住宅の日当たり状況が
事前に容易に確認することができることによって、不動
産販売会社等による住宅の販売価格の値付けが公正に行
われることが期待できる。
【0041】なお、本実施形態では、対象住宅の外部の
日当たり状況を表示する際の視点を一点に固定した場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、視点をオペレータに入力させ、入力された視点
からみた場合における状態に3次元データを変換して表
示する形態としてもよい。この場合、対象住宅のあらゆ
る方角における日当たり状況を表示、確認することがで
きる。
【0042】また、本実施形態では、1時間毎の日当た
り状況の画像を表示する場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、例えば15分毎、
30分毎等の1時間より短い時間毎の画像を表示する形
態としてもよいし、2時間毎、3時間毎等の1時間より
長い時間毎の画像を表示する形態としてもよい。
【0043】また、本実施形態では、9時から16時ま
での日当たり状況の画像を表示する場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば
8時から16時までの画像を表示する形態としてもよ
い。なお、この8時から16時までの範囲は、建築基準
法との関連で決められているものである。
【0044】また、本実施形態では、4時点分又は8時
点分の日当たり状況の画像を1画面に時間経過順に並べ
て表示する場合について説明したが、本発明はこれに限
定されるものではなく、各画像をディスプレイ18の同
一位置に時間経過の順に順次表示する形態としてもよ
い。この場合、日当たり状況がディスプレイ18に動画
的に表示されるので、より日当たり状況の変化の様子を
実感することができる。
【0045】また、本実施形態では、本発明を集合住宅
の日当たり状況を表示する場合に適用した場合について
説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
本発明は戸建て住宅やオフィスビル等の全ての建物の日
当たり状況の表示に適用できることは言うまでもない。
【0046】また、本実施形態では、対象住宅の位置
(緯度、経度)及び表示対象日に基づいて太陽の位置を
算出する場合について説明したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、時間経過に伴う太陽の位置座標を
直接入力する形態としてもよく、例えば予め日本各地
(主要都市等)における太陽の位置を示すテーブルを記
憶しておき、このテーブルを参照する形態としてもよ
い。この場合、太陽の位置座標の入力やテーブルの記憶
に費やされる時間や工数がかかるが、太陽の位置を算出
するための時間を省略することができる。
【0047】また、本実施形態では、日当たり状況表示
プログラムをROM22に予め記録しておく場合につい
て説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、日当たり状況表示プログラムをフロッピィディス
ク、CD−ROM、光磁気ディスク、磁気テープ等の記
録媒体に記録しておき、該記録媒体からRAM24にイ
ンストールする形態としてもよく、有線又は無線のネッ
トワークに電話回線等の伝送手段により伝送してインス
トールする形態としてもよい。また、パソコンのハード
ディスクやRAMに直接プログラムを書き込むようにし
てもよい。このように、上記プログラムは、有形の記録
媒体及び伝送手段の少なくとも一方により流通すること
ができる。
【0048】さらに、本実施形態では、通常のパーソナ
ルコンピュータにより所定のプログラムを実行すること
によって本発明を実現する場合について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えば本発明の
各手段を実現する専用のハードウェアを製作し組み合わ
せて本発明を実現する形態としてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、時
間経過に伴う建物の内部及び外部の少なくとも一方の日
当たり状況を画像として擬似的に再現しているので、省
スペース、低コストでかつ建物内外の日当たり状況を簡
易に再現することができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る日当たり状況表示装置の外観
を示す斜視図である。
【図2】実施の形態に係る日当たり状況表示装置の概略
構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態に係る日当たり状況表示装置の作用
を示すフローチャートである。
【図4】日当たり状況表示装置のディスプレイに冬至の
11時における住宅外部の日当たり状況の画像を表示し
た状態の一例を示す概略図である。
【図5】日当たり状況表示装置のディスプレイに冬至の
9時、10時、11時、及び12時の4時点分の住宅外
部の日当たり状況の画像を一度に表示した状態の一例を
示す概略図である。
【図6】日当たり状況表示装置のディスプレイに冬至の
13時、14時、15時、及び16時の4時点分の住宅
外部の日当たり状況の画像を一度に表示した状態の一例
を示す概略図である。
【図7】日当たり状況表示装置のディスプレイに冬至の
9時、10時、11時、及び12時の4時点分の住宅内
部の日当たり状況の画像を一度に表示した状態の一例を
示す概略図である。
【図8】日当たり状況表示装置のディスプレイに冬至の
13時、14時、15時、及び16時の4時点分の住宅
内部の日当たり状況の画像を一度に表示した状態の一例
を示す概略図である。
【符号の説明】
10 日当たり状況表示装置 12 制御部 14 キーボード 16 マウス 18 ディスプレイ 20 CPU 26 インタフェース部 28 表示制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 純 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示対象とする建物及びその周辺の各々
    の形状及び相対的な位置関係を示す第1の情報を入力す
    る入力手段と、 前記表示対象とする建物に対する表示対象日の時間経過
    に伴う太陽の位置と前記第1の情報とに基づいて、前記
    表示対象とする建物の内部及び外部の少なくとも一方の
    時間経過に伴う日向領域又は日陰領域の少なくとも一方
    を示す第2の情報を生成する情報生成手段と、 前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて前記表示
    対象とする建物の内部及び外部の少なくとも一方の時間
    経過に伴う日当たり状況を表示する表示手段と、 を備えた日当たり状況表示装置。
  2. 【請求項2】 前記表示対象日の時間経過に伴う太陽の
    位置を、前記表示対象とする建物の位置及び表示対象日
    に基づいて算出する、又は直接入力する請求項1記載の
    日当たり状況表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示手段は前記時間経過に伴う日当
    たり状況を、1画面中に時間経過順に並べて複数同時に
    表示する、又は1画面中の同一の位置に時間経過順に所
    定の時間差で順次表示する請求項1又は請求項2記載の
    日当たり状況表示装置。
  4. 【請求項4】 表示対象とする建物及びその周辺の各々
    の形状及び相対的な位置関係を示す第1の情報を入力さ
    せる入力手順と、 前記表示対象とする建物に対する表示対象日の時間経過
    に伴う太陽の位置と前記第1の情報とに基づいて、前記
    表示対象とする建物の内部及び外部の少なくとも一方の
    時間経過に伴う日向領域又は日陰領域の少なくとも一方
    を示す第2の情報を生成させる情報生成手順と、 前記第1の情報及び前記第2の情報に基づいて前記表示
    対象とする建物の内部及び外部の少なくとも一方の時間
    経過に伴う日当たり状況を表示させる表示手順と、 をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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