JPH1130594A - 油用漏洩検査剤および検査方法 - Google Patents

油用漏洩検査剤および検査方法

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JPH1130594A
JPH1130594A JP12851497A JP12851497A JPH1130594A JP H1130594 A JPH1130594 A JP H1130594A JP 12851497 A JP12851497 A JP 12851497A JP 12851497 A JP12851497 A JP 12851497A JP H1130594 A JPH1130594 A JP H1130594A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査体からの油の漏洩を外側から塗布するだ
けで、容易に高感度で検出できる油用漏洩検査剤および
検査方法を提供する。 【解決手段】 粒径が10μm以下の油溶性染料0.1
〜5重量%および白色微粉末5〜70重量%を含有する
水系分散型油用漏洩検査剤およびこれを検査体に塗布し
て乾燥させ、指示模様を検出する検査方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油漏れを検出する
検査剤およびそれを用いた検査方法に関する。特に大型
タンク、容器類などの完成検査及び保守検査、パイプや
配管の溶接部等の検査や壁などから滲み出てくる油等の
漏れ部を確認するための検査剤およびそれを用いた油用
漏洩検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、漏れの原因となる貫通欠陥を検出
する検査方法には種々の方法がある。圧力をかけた状態
で気体の漏れを検出する方法としては、ヘリウム漏れ試
験法、ハロゲン漏れ試験法、アンモニア漏れ試験法、発
泡漏れ試験方法等がある。しかしながら、これらの検査
方法は、通常、検査容器内を密閉加圧することが必要で
あるため、開放タンクなどでは検査が困難となってい
る。また、検査物が水や油で濡れていると信頼性が低下
するため、検査前に充分乾燥させることも必要となる。
そのほか感度が高いとされるヘリウム漏れ試験法、ハロ
ゲン漏れ試験法、アンモニア漏れ試験法は特別なガスを
封入しなければならず、機械や設備も必要で作業も大変
であるという欠点がある。油等の液体漏れを検出する一
般的な試験方法としては、油漏れを検知しようとする
検査物の表面に白色微粉末の塗膜を形成し、漏れ個所か
ら滲み出た塗膜表面の濡れた状態を目視で観察して漏れ
個所を見つける方法や、あらかじめ油に蛍光染料を溶
解させ検査物の表面に紫外線照射して、漏れ個所から滲
み出た油から発する蛍光を暗所で観察して漏洩個所を見
つける方法がある。しかし、前記の方法は、塗膜表面
の濡れた状態を健全部の白さと濡れた塗膜表面のコント
ラストにより目視で検出するため、微細な漏洩個所を見
落としてしまう恐れがある。前記の方法は、漏れ個所
から滲み出た油に紫外線を照射して見るため、設備や暗
室などの設備が必要であり、また、蛍光染料が油に添加
できない場合が多く、添加できたとしても検査体が大き
いと添加する薬剤の量が膨大となり好ましくない。この
他にも、油漏れを検出する方法としては、種々の提案が
行われているが、特殊な液体を使用したり、検出感度が
低かったり、作業が大変だったりするため、いずれも問
題点が多く未だに良い検査方法は確立していない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、鋭意研
究の結果前述の従来の漏れ試験法の短所を解決する新し
い検査剤を見い出し先に特願平8−203970として
出願した。この発明は水分散型の油用漏洩検査剤であ
り、油漏れ試験などで漏れてくる油を、事前に油に特別
な薬剤などを添加しないで、また、特別な機械や装置を
用いないで、簡単に、しかも高い感度で微細な漏れ個所
及び貫通欠陥を容易に見つけることのできる検査剤であ
る。しかし、水ベースのため乾燥時間が長く、容器・被
検査体の腐食などの問題点があり、また、油溶性染料を
溶解せず、かつ水と相溶性のある噴射ガスがないため、
エアゾール製品の製造が困難であった。本発明の目的は
これらの問題を一気に解決し、かつ高感度で微細な漏れ
でも検出できる検査剤および検査方法を提供するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、粒径が
10μm以下の油溶性染料0.1〜5重量%および白色
微粉末5〜70重量%を含有する水系分散型油用漏洩検
査剤である。本発明の第2は、粒径が10μm以下の油
溶性染料0.1〜5重量%および白色微粉末5〜70重
量%を含有するアルコール水溶液分散型油用漏洩検査剤
である。本発明の第3は、粒径が10μm以下の油溶性
染料0.1〜5重量%、分散剤0.05〜5重量%およ
び白色微粉末5〜70重量%を含有する水系分散型油用
漏洩検査剤である。本発明の第4は、粒径が10μm以
下の油溶性染料0.1〜5重量%、白色微粉末5〜50
重量%をアルコール水溶液に分散させて原液としたエア
ゾール型油用漏洩検査剤である。本発明の第5は、前記
第1〜第4の発明である油用漏洩検査剤を検査体に塗布
して乾燥させ、発色を検出することを特徴とする検査方
法である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の油用漏洩検査剤は、通常
検査体に塗布して乾燥し、白い被膜を形成させて使用す
るが、その中には非常に小さい油溶性染料の粒子が分散
している。そして、検査体に油漏れがあると、乾燥した
白色微粉末が毛細管現象で油を吸い出す。吸い出された
油は、均一に分散された微細な油溶性染料を溶解し、白
い被膜上に濃い色の指示模様を形成する。なお、この指
示模様は白色微粉末を染色しているため、油が乾燥して
も指示模様は残る。
【0006】本発明に使用する油溶性染料は、粒径が1
0μm以下好ましくは5μm以下のできるだけ微細なも
のがよく、油と接触し溶解したとき、色調が濃く、コン
トラストの高いものがよい。粒径が10μmを超えると
漏れてきた微量の油に油溶性染料が溶解しなくなり、ま
た、微細な漏れでも検出できるように必ず油溶性染料の
粒子が塗膜中に存在するようにするためである。本発明
に使用する油溶性染料は、油や溶剤に溶解する赤、黒、
青、緑等の種々の色の油溶性染料を使用できるが、バッ
クグランドが白であるのでコントラストの高い赤色が特
に好ましい。具体的に例えば、C.I.Solvent Red 1、C.
I.SolventRed 3、C.I.Solvent Red 8、C.I.Solvent Red
18、C.I.Solvent Red 24、C.I.Solvent Red 27、C.I.
Solvent Red 49、C.I.Solvent Red 109 等が使用でき
るが、好ましくはC.I.Solvent Red 1、C.I.Solvent Red
24、C.I.SolventRed 27である。それ以外のものを使用
する場合、アルコール水溶液の水の割合を多くしなけれ
ばならず、乾燥性が悪くなる。油溶性染料の添加量は
0.1〜5重量%であり、好ましくは、0.2〜1重量%
である。添加量が0.1重量%未満では漏洩箇所の発色
性が劣るため見にくく、5重量%を超えると塗布面が全
体的に着色するため、漏洩箇所とバックグランドとの識
別がしにくくなり好ましくない。
【0007】本発明に使用する白色微粉末は、漏洩箇所
と健全部とのコントラストの識別性を高めるため、バッ
クグランドを白くすることが必要であり、白色度の高い
ものが適している。また、漏れてきた油に溶解した染料
が必要以上に希釈され色が薄くならないため染料の吸着
能力の大きいものが好ましい。本発明において白色微粉
末としたのは、貫通欠陥等があると微粉末の場合、内部
の液体を毛細管現象を利用して吸い出し、塗膜上に広げ
る働きがあるためであり、また、白色としたのはバック
グランドが白色の場合が最も漏れの指示模様が見やすい
ことを考えて漏れの検出感度を高めるようにしたもので
ある。本発明に使用する白色微粉末は白色の微粉末であ
れば無機物質、有機物質どちらも使用できるが、品質の
安定性から無機物質が好ましい。具体的に例えば、珪酸
や珪酸塩、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸
化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸
化チタン、酸性白土、カオリン、ベントナイト、セリサ
イト等の白色の微粉末をあげることができ、これらの白
色微粉末を単独で使用しても数種類混合して使用しても
よい。また、これらの白色微粉末の粒径は特に制限しな
いが、10μm以下が好ましい。白色微粉末の量として
は、検査剤中5〜70重量%の範囲が好ましい。5重量
%未満では、乾燥時に塗膜の白色度が弱く、漏洩箇所の
識別性に問題が生じ、また、70重量%を超えると分散
液の粘度が高くなり、塗布性が悪くなるため好ましくな
い。
【0008】本発明の油用漏洩検査剤において、アルコ
ール水溶液を分散媒として使用するのは、塗膜の乾燥性
を高めるとともに、染料の溶解を抑制するためである。
アルコールとしては炭素数1〜3の低級アルコールが好
ましい。一価アルコールの場合炭素数が増えるにつれ、
極性が少なくなる。誘電率が小さくなり、親油性が増す
ため、油溶性染料を溶解しやすくなる。炭素数が4以上
になると、染料が部分的に溶け出し、塗膜の白さが損な
われる。また、アルコール水溶液中の水の割合は、好ま
しくは5〜60重量%である。5重量%未満の場合油溶
性染料の溶解を十分に抑制できず、また、60重量%を
超えた場合では、塗膜の乾燥が遅くなるため、好ましく
ない。本発明の油用漏洩検査剤は、通常の攪拌機によ
り、油溶性染料、白色微粉末を水系溶液好ましくはアル
コール水溶液に均一に分散させて調整する。本発明の油
用漏洩検査剤の使用方法は、まず、検査体の表面に付着
した油、サビ、ゴミ等を除去してから、検査体の表面に
刷毛や塗料用のスプレーガン等を使用して通常5〜10
0g/m2塗布して使用する。エアゾール品の場合、直
接検査体の表面にスプレーする。また、本発明の油用漏
洩検査剤の使用対象となる油は、油溶性染料を溶解する
ものであればよく、例えば、灯油、絶縁油、作動油、タ
ービン油、軽油、重油、潤滑油、シリンダー油、マシン
油、スピンドル油、冷凍機油、ダイナモ油、ギヤー油、
植物油、芳香族溶剤、高級アルコール等その種類に関係
なく使用できる。なお、必要に応じて、本発明の油用漏
洩検査剤に防錆剤、分散剤、安定剤などを添加すること
ができる。
【0009】エアゾール品の噴射ガスとしては、1,
1,1,2,テトラフルオロエタン(HFC134
a)、炭酸ガス、窒素ガス等が使用できるが、特にHF
C134aは油溶性染料を溶解せず、アルコール水溶液
と相溶性があるため均一な塗膜が得られる。HFC13
4aは、分子式CH2FCF3であり、オゾン層破壊に対
する影響が極めて少ない(オゾン層破壊係数:0)水素
を含んだフルオルカーボンで、代替えフロンの不燃性の
噴射ガスとして一般に使用されているものである。エア
ゾール型油用漏洩検査剤の場合は、白色微粉末は5〜5
0重量%であり、5重量%未満の場合は乾燥時の塗膜の
白色度が弱く、また、50重量%を超えると原液の粘度
が高くなり、均一な塗膜が得られない。
【0010】
【発明の効果】本発明は、試験体から油が漏洩したと
き、その部分が発色し、他の部分と明瞭に区別できる漏
洩検査剤であり、油に特別な薬剤を添加しないで、ま
た、特別な機械や装置を用いないで簡単に、しかも高い
感度で検出できるもので、漏れ箇所及び貫通欠陥を容易
に見つけるための検査方法である。本発明においてアル
コール水溶液を分散媒とすれば、容器・被検査体を腐食
することなく、また、塗膜の乾燥速度を著しく向上させ
るため、エアゾール製品の製造が可能となった。またア
ルコール水溶液を分散媒とした場合には、低温(−20
℃)でも凍結せず、また、検査後の後処理としての塗膜
の除去性にも優れている。
【0011】
【実施例】以下実施例及び比較例により本発明を具体的
に説明する。 実施例1 市販の炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)50重
量%、酸化チタン微粉末(平均粒径1μm)5重量%と
珪酸微粉末(平均粒径0.5μm)2重量%、油溶性染
料としてC.I.Solvent Red 27であるオイルレッド5B
(オリエント化学工業(株)製)1重量%および水42重
量%を通常の攪拌機を使用して1500RPMで30分
攪拌し、良く混合分散させ、本発明の油用漏洩検査剤を
調整した。次に、孔径が10μmの貫通孔2箇所と孔径
が30μmの貫通孔1箇所のある内容積15Lのステン
レス容器(250mm×250mm×250mm×厚さ
1mm)を使用して容器内に市販の灯油14Lを張り、
前記の油用漏洩検査剤を溶接箇所全面に40g/m2
塗布量で塗布し、30分で乾燥し1時間放置後に目視に
より漏洩箇所を観察した。配合組成とその試験結果を表
1に示す。漏洩箇所は白いバックグランドに対して鮮明
な赤色に発色した指示模様で明瞭に確認出来た。
【0012】
【表1】 [コントラストの評価基準] ○:バックグランドに対して赤色の指示模様が明瞭に確
認できる。 △:コントラストが悪く明瞭に確認しにくい。 ×:コントラストが悪く微細な漏洩箇所は確認できな
い。 [漏洩検出性能の評価基準] ○:漏洩箇所の指示模様が明瞭に確認できる。 △:漏洩箇所の指示模様が確認しにくい。 ×:微細な漏洩箇所が確認できない。 [作業性の評価基準] ○:塗布作業が容易で、均一な塗膜が得られる。 △:塗布作業がやや劣り、均一な塗膜が得られない。 ×:粘度が高くなり、塗布作業が困難である。 [塗膜の乾燥性の評価基準] ○:塗膜の乾燥性がよく10分未満で乾燥する。 △:塗膜の乾燥性がやや劣り、10〜30分で乾燥す
る。 ×:塗膜の乾燥性が悪く30分間以上かかる。 [総合評価基準] ○:良好。 △:やや劣る。 ×:劣る。
【0013】実施例2 市販の炭酸マグネシウム微粉末(平均粒径1μm)35
重量%と珪酸微粉末(平均粒径0.5μm)5重量%、
油溶性染料としてC.I.Solvent Red 24であるオイルレ
ッドRR(商品名:オリエント化学工業(株)製)1.
5重量%、水58重量%および分散剤としてジオクチル
スルホコハク酸ナトリウムであるニッサンラピゾールB
−30(商品名:日本油脂(株)製)0.5重量%を通
常の攪拌機を使用して1500RPMで30分攪拌し、
良く混合分散させ、本発明の油用漏洩検査剤を調整し
た。実施例1と同じ試験法により、油用漏洩検査剤を用
いて、その漏洩箇所に塗布し30分で乾燥し1時間放置
後に観察した。その配合組成とその試験結果を表1に示
す。漏洩箇所は白いバックグランドに対して鮮明な赤色
で発色指示され明瞭に確認出来た。
【0014】実施例3 市販の炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)23重
量%と珪酸微粉末(平均粒径0.5μm)2重量%、油
溶性染料としてC.I.Solvent Red 24であるオイルレッ
ドRR(商品名:オリエント化学工業(株)製)0.5
重量%、水12.5重量%およびメタノール62重量%
を通常の攪拌機を使用して1500RPMで30分攪拌
し、良く混合分散させ、本発明の油用漏洩検査剤を調整
した。実施例1と同じ試験法により、油用漏洩検査剤を
用いて、その漏洩箇所を10分間放置後に観察した。そ
の配合組成とその試験結果を表1に示す。漏洩箇所は白
いバックグランドに対して鮮明な赤色で発色指示され明
瞭に確認出来た。
【0015】実施例4 市販の炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)24重
量%、油溶性染料としてC.I.Solvent Red 24であるオ
イルレッドRR(商品名:オリエント化学工業(株)
製)1重量%、水15重量%およびエタノール60重量
%を通常の攪拌機を使用して1500RPMで30分攪
拌し、良く混合分散させて調整した原液とし、この原液
にHFC134aを噴射ガスとして本発明のエアゾール
型油用漏洩検査剤を調整した。この油用漏洩検査剤を用
いスプレーした以外は実施例1と同じ試験法により、そ
の漏洩箇所を10分間放置後に観察した。その配合組成
とその試験結果を表1に示す。漏洩箇所は白いバックグ
ランドに対して鮮明な赤色で発色指示され明瞭に確認出
来た。
【0016】実施例5 市販の炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)18重
量%と炭酸マグネシウム微粉末(平均粒径1μm)4重
量%、油溶性染料としてC.I.Solvent.Red 24である
オイルレッドRR(商品名:オリエント化学工業(株)
製)0.5重量%、を水5.5重量%およびメタノール
72重量%を通常の攪拌機を使用して1500RPMで
30分攪拌し、良く混合分散させて調整した原液とし、
この原液にHFC134aを噴射ガスとして本発明のエ
アゾール型油用漏洩検査剤を調整した。この油用漏洩検
査剤を用いてスプレーした以外は実施例1と同じ試験法
により、その漏洩箇所を10分間放置後に観察した。そ
の配合組成とその試験結果を表1に示す。漏洩箇所は白
いバックグランドに対して鮮明な赤色で発色指示され明
瞭に確認出来た。
【0017】比較例1 市販の微粉末珪酸(平均粒径0.5μm)4重量%に油
溶性染料としてC.I.Solvent.Red 24であるオイルレ
ッドRR(商品名:オリエント化学工業(株)製)1重
量%を水60重量%とエタノール35重量%を通常の攪
拌機を使用して1500RPMで30分攪拌し、良く混
合分散させて油用漏洩検査剤を調整した。この油用漏洩
検査剤を用いた以外は実施例1と同じ試験法により、そ
の漏洩箇所を塗布し30分で乾燥し1時間放置後に観察
した。その配合組成とその試験結果を表1に示す。十分
な白いバックグランドが得られないため、漏洩箇所が鮮
明に発色せず明瞭に確認出来なかった。
【0018】比較例2 炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)55重量%と
酸化チタン微粉末(平均粒径1μm)15.5重量%、
油溶性染料としてC.I.Solvent.Red 27であるオイル
レッド5B(商品名:オリエント化学工業(株)製)
0.5重量%を水5重量%とメタノール24重量%に添
加し、通常の攪拌機を使用して1500RPMで30分
攪拌し、良く混合分散させ油用漏洩検査剤を調整した。
この油用漏洩検査剤を用いた以外は実施例1と同じ試験
法により、その漏洩箇所を10分間放置後に観察した。
その配合組成とその試験結果を表1に示す。白色微粉末
の量が多く粘度が高くなり、塗布の作業性が悪く均一な
塗膜が得られず検出性能もあまり良くなかった。
【0019】比較例3 炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)15重量%と
酸化チタン微粉末(平均粒径1μm)10重量%、油溶
性染料としてC.I.Solvent Red 24であるオイルレッ
ドRR(商品名:オリエント化学工業(株)製)0.0
5重量%を水14.95重量%とメタノール60重量%
に添加し、通常の攪拌機を使用して1500RPMで3
0分攪拌し、良く混合分散させて油用漏洩検査剤を調整
した。この油用漏洩検査剤を用いた以外は実施例1と同
じ試験法により、試験体に塗布し、その漏洩箇所を10
分間放置後に観察した。その配合組成とその試験結果を
表1に示す。漏洩箇所以外の健全部の色調は、ピンク色
のバックグランドのため、漏洩箇所が赤く発色してもコ
ントラストが悪く、微細な漏洩箇所は非常に見にくく明
瞭に確認できなかった。
【0020】比較例4 炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)20重量%と
油溶性染料としてC.I.Solvent.Red 27であるオイル
レッド5B(商品名:オリエント化学工業(株)製)6
重量%を水20%とメタノール54重量%に添加し、通
常の攪拌機を使用して1500RPMで30分攪拌し、
良く混合分散させ油用漏洩検査剤を調整した。この油用
漏洩検査剤を用いた以外は実施例1と同じ試験法によ
り、その漏洩箇所を10分間放置後に観察した。その配
合組成とその試験結果を表1に示す。漏洩箇所以外の健
全部の色調は、ピンク色のバックグランドになるため、
漏洩箇所が赤く発色してもコントラストが悪く、微細な
漏洩箇所は非常に見にくく明瞭に確認できなかった。
【0021】比較例5 炭酸カルシウム微粉末(平均粒径1μm)25重量%に
油溶性染料としてC.I.Solvent Red 27であるオイル
レッド5B(商品名:オリエント化学工業(株)製)
0.5重量%をメタノール74.5重量%に添加し、通
常の攪拌機を使用して1500RPMで30分攪拌し、
良く混合分散させて油用漏洩検査剤を調整した。この油
用漏洩検査剤を用いた以外は実施例1と同じ試験法によ
り、その漏洩箇所を10分間放置後に観察した。その配
合組成とその試験結果を表1に示す。漏洩箇所以外の健
全部の色調は、ピンク色のバックグランドになるため、
漏洩箇所が赤く発色してもコントラストが悪く、微細な
漏洩箇所は非常に見にくく明瞭に確認できなかった。
【0022】本発明の油用漏洩検査剤を用いた実施例1
〜5は、10μmおよび30μmの微細な貫通孔の漏れ
に対し、白いバックグランドに漏れによる鮮明な赤色の
指示模様が確認でき、塗膜の乾燥性、作業性とも優れ総
合評価は良好であった。これに対し、白色微粉末を少な
く添加した比較例1は塗膜の白さが弱く、多く添加した
比較例2は粘度が高く作業性が悪く、油溶性染料が適量
でない比較例3、4はコントラストおよび検出性能が悪
く、水を添加しない比較例5はコントラストおよび検出
性能が悪く、微細な漏洩箇所は明瞭には確認できなかっ
た。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が10μm以下の油溶性染料0.1
    〜5重量%および白色微粉末5〜70重量%を含有する
    水系分散型油用漏洩検査剤。
  2. 【請求項2】 粒径が10μm以下の油溶性染料0.1
    〜5重量%および白色微粉末5〜70重量%を含有する
    アルコール水溶液分散型油用漏洩検査剤。
  3. 【請求項3】 粒径が10μm以下の油溶性染料0.1
    〜5重量%、分散剤0.05〜5重量%および白色微粉
    末5〜70重量%を含有する水系分散型油用漏洩検査
    剤。
  4. 【請求項4】 粒径が10μm以下の油溶性染料0.1
    〜5重量%および白色微粉末5〜50重量%をアルコー
    ル水溶液に分散させて原液としたエアゾール型油用漏洩
    検査剤。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4記載の油用漏洩検査剤を検
    査体に塗布して乾燥させ、指示模様を検出することを特
    徴とする油用漏洩検査方法。
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