JPH1026572A - 発泡漏れ検査剤および検査方法 - Google Patents
発泡漏れ検査剤および検査方法Info
- Publication number
- JPH1026572A JPH1026572A JP18342596A JP18342596A JPH1026572A JP H1026572 A JPH1026572 A JP H1026572A JP 18342596 A JP18342596 A JP 18342596A JP 18342596 A JP18342596 A JP 18342596A JP H1026572 A JPH1026572 A JP H1026572A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アルミニウム合金、ステンレス鋼またはガラ
スなどの見にくい白色または透明の検査体の貫通欠陥を
検査する際に使用する発泡漏れ検査剤。 【解決手段】 界面活性剤０．０１〜１０重量％および
蛍光染料０．０００１〜０．０１重量％を含有する水溶
液の発泡漏れ検査剤。
スなどの見にくい白色または透明の検査体の貫通欠陥を
検査する際に使用する発泡漏れ検査剤。 【解決手段】 界面活性剤０．０１〜１０重量％および
蛍光染料０．０００１〜０．０１重量％を含有する水溶
液の発泡漏れ検査剤。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に白色または透
明の検査体であるアルミニウム容器、ステンレス容器お
よびガラス容器などの貫通欠陥を検査する際に使用する
発泡漏れ検査剤（以後、発泡液という）およびその検査
方法に関するものである。
明の検査体であるアルミニウム容器、ステンレス容器お
よびガラス容器などの貫通欠陥を検査する際に使用する
発泡漏れ検査剤（以後、発泡液という）およびその検査
方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、容器や配管などの貫通欠陥の漏れ
を検出する方法の１つとして、それらの内部を気体で加
圧し、石鹸水など泡の形成しやすい発泡液を検査体の外
側表面に塗布し、漏れてくる気体を泡の形で検出する方
法がある。この方法は、発泡漏れ試験と呼ばれ、特別な
装置を必要としない簡便な方法として広く使用されてき
ている。それに使用される発泡液は、泡立ちの良い石鹸
水や家庭用の洗剤を水に希釈した液や漏れ試験専用に販
売されている発泡液等があるが、いずれも水に界面活性
剤を約０．０１〜２重量％程度含有している液に、必要
に応じ、防錆剤、安定剤、凍結防止剤などを添加したも
のである。
を検出する方法の１つとして、それらの内部を気体で加
圧し、石鹸水など泡の形成しやすい発泡液を検査体の外
側表面に塗布し、漏れてくる気体を泡の形で検出する方
法がある。この方法は、発泡漏れ試験と呼ばれ、特別な
装置を必要としない簡便な方法として広く使用されてき
ている。それに使用される発泡液は、泡立ちの良い石鹸
水や家庭用の洗剤を水に希釈した液や漏れ試験専用に販
売されている発泡液等があるが、いずれも水に界面活性
剤を約０．０１〜２重量％程度含有している液に、必要
に応じ、防錆剤、安定剤、凍結防止剤などを添加したも
のである。
【０００３】発泡漏れ試験では、内部を加圧した検査体
の外側にこれらの発泡液を塗布し、発生する泡を可視光
のもとで観察することにより漏れを検知することになる
が、多量の気体が噴出する場合は液が飛ばされる音がし
ても泡の発生しないケ−スもある。通常の漏れは、泡が
ブクブクと連続して発生するが、非常に微小な漏れの場
合は小さな泡が１つ静止状態となる場合や、時間をおい
た後、俗称「蟹泡」と呼ばれる小さな白い泡のかたまり
として観察されることもある。これらの泡は注意しない
と見落としが多く、観察には十分な注意が必要となって
いる。
の外側にこれらの発泡液を塗布し、発生する泡を可視光
のもとで観察することにより漏れを検知することになる
が、多量の気体が噴出する場合は液が飛ばされる音がし
ても泡の発生しないケ−スもある。通常の漏れは、泡が
ブクブクと連続して発生するが、非常に微小な漏れの場
合は小さな泡が１つ静止状態となる場合や、時間をおい
た後、俗称「蟹泡」と呼ばれる小さな白い泡のかたまり
として観察されることもある。これらの泡は注意しない
と見落としが多く、観察には十分な注意が必要となって
いる。
【０００４】従来の可視光のもとでの泡の観察は、試験
体の色が有色の場合は比較的容易であるが、アルミニウ
ム合金、ステンレス鋼またはガラスのように白い肌のも
のでは、白又は透明に近い泡の観察は、非常に見にく
く、見落としが絶えない状態であった。また、塗布した
部分も、液が確実に塗布されたかどうか判りにくいこと
が多かった。
体の色が有色の場合は比較的容易であるが、アルミニウ
ム合金、ステンレス鋼またはガラスのように白い肌のも
のでは、白又は透明に近い泡の観察は、非常に見にく
く、見落としが絶えない状態であった。また、塗布した
部分も、液が確実に塗布されたかどうか判りにくいこと
が多かった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
の従来の問題点を解決し、アルミニウム合金、ステンレ
ス鋼またはガラスのような白色または透明の検査体でも
発泡漏れ試験が、簡単にかつ確実に実施できる漏れ検査
剤およびそれを用いた検査方法を提供することにある。
の従来の問題点を解決し、アルミニウム合金、ステンレ
ス鋼またはガラスのような白色または透明の検査体でも
発泡漏れ試験が、簡単にかつ確実に実施できる漏れ検査
剤およびそれを用いた検査方法を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは従来
の問題点を解決するために創意研究を重ねた結果、発泡
液に蛍光染料を添加し、暗所で紫外線を照射して検査す
ることにより問題が解決できることの知見を得て本発明
を完成した。本発明の第１は、界面活性剤０．０１〜１
０重量％および蛍光染料０．０００１〜０．０１重量％
を含有する水溶液の発泡漏れ検査剤である。本発明の第
２は、検査体内部の気体を加圧後、その外側表面に前記
の検査剤を塗布し、気圧の差で漏れて来る気体を暗所で
紫外線を照射しながら泡の形成を観察することにより検
知する漏れ検査方法である。
の問題点を解決するために創意研究を重ねた結果、発泡
液に蛍光染料を添加し、暗所で紫外線を照射して検査す
ることにより問題が解決できることの知見を得て本発明
を完成した。本発明の第１は、界面活性剤０．０１〜１
０重量％および蛍光染料０．０００１〜０．０１重量％
を含有する水溶液の発泡漏れ検査剤である。本発明の第
２は、検査体内部の気体を加圧後、その外側表面に前記
の検査剤を塗布し、気圧の差で漏れて来る気体を暗所で
紫外線を照射しながら泡の形成を観察することにより検
知する漏れ検査方法である。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明で好適な検査体である白色
または透明の検査体とは、表面が白い肌のもので白色ま
たは透明に近い金属、磁器、陶器、ガラス、セラミック
スまたは合成樹脂等で、具体的には例えば、アルミニウ
ム合金やステンレス鋼等である。当然のことながら、表
面が白以外の検査体にも本発明は適用できる。
または透明の検査体とは、表面が白い肌のもので白色ま
たは透明に近い金属、磁器、陶器、ガラス、セラミック
スまたは合成樹脂等で、具体的には例えば、アルミニウ
ム合金やステンレス鋼等である。当然のことながら、表
面が白以外の検査体にも本発明は適用できる。
【０００８】本発明に用いられる界面活性剤としては、
非イオン界面活性剤や陰イオン界面活性剤などが使用さ
れ、水に溶解し泡だちがよいものであればよい。非イオ
ン界面活性剤としては、具体的には例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエ−テル、ポリオキシノニルフェノ−
ルエ−テル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエ
ステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等があげられ
る。また、陰イオン界面活性剤としては、具体的には例
えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、脂肪酸
石鹸等があげられる。本発明の発泡液は界面活性剤を
０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜４重量％含
有した液を使用する。界面活性剤が０．０１重量％未満
であると充分な起泡の効果がえられず、１０重量％を越
えてもその量に見合うだけの起泡の効果が得られない。
非イオン界面活性剤や陰イオン界面活性剤などが使用さ
れ、水に溶解し泡だちがよいものであればよい。非イオ
ン界面活性剤としては、具体的には例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルエ−テル、ポリオキシノニルフェノ−
ルエ−テル、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエ
ステル、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド等があげられ
る。また、陰イオン界面活性剤としては、具体的には例
えば、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、脂肪酸
石鹸等があげられる。本発明の発泡液は界面活性剤を
０．０１〜１０重量％、好ましくは０．１〜４重量％含
有した液を使用する。界面活性剤が０．０１重量％未満
であると充分な起泡の効果がえられず、１０重量％を越
えてもその量に見合うだけの起泡の効果が得られない。
【０００９】本発明に用いる発泡液の蛍光染料は、３２
０〜４００ｎｍの紫外線で黄緑色の蛍光を発する物が好
ましい。本発明に用いられる蛍光染料としては、具体的
には例えば、フルオレセインナトリウム（ウラニン）、
ビス（トリアシルアミノスチルベン）ジスルホン酸誘導
体、クマリンジスルホン酸誘導体またはビススチルビフ
ェニール誘導体等があげられる。なお、本発明に用いら
れる蛍光染料の濃度は、０．０００１〜０．０１重量
％、好ましくは０．００１〜０．０５重量％含有した液
を使用する。蛍光染料が０．０００１重量％未満である
と充分な漏れ部のコントラストがでる効果が得られず、
０．０１重量％を越えると塗布面の蛍光が強過ぎて漏れ
部のコントラストがなくなり、泡が見えにくくなる。
０〜４００ｎｍの紫外線で黄緑色の蛍光を発する物が好
ましい。本発明に用いられる蛍光染料としては、具体的
には例えば、フルオレセインナトリウム（ウラニン）、
ビス（トリアシルアミノスチルベン）ジスルホン酸誘導
体、クマリンジスルホン酸誘導体またはビススチルビフ
ェニール誘導体等があげられる。なお、本発明に用いら
れる蛍光染料の濃度は、０．０００１〜０．０１重量
％、好ましくは０．００１〜０．０５重量％含有した液
を使用する。蛍光染料が０．０００１重量％未満である
と充分な漏れ部のコントラストがでる効果が得られず、
０．０１重量％を越えると塗布面の蛍光が強過ぎて漏れ
部のコントラストがなくなり、泡が見えにくくなる。
【００１０】これらの特定の濃度の界面活性剤および蛍
光染料を添加した発泡液を検査体に塗布すると、塗布し
た面は、紫外線のもとで、蛍光を発し、塗布部分が明瞭
に判るだけでなく、僅かな発泡が起きても、非常に識別
性が良く観察することができる。塗布した発泡液によ
り、漏れのない健全な部分は、均一な薄い蛍光を発する
が、漏れによる泡がある部分は蛍光の強い部分に暗い円
形の模様で指示され、コントラストが良く明瞭に漏れ部
が検知できる。これは、塗布した発泡液は薄く均一に付
着するが、泡があると泡の周りは液の層が厚くなり、泡
の中心部では逆に薄くなる現象があり、このことにより
蛍光のコントラストが鮮明になる。なお、この方法で
は、判りにくかった発泡液の付着の有無も容易に確認で
き、発泡液の塗布忘れによる作業ミスも回避できる。ま
た、従来法では気体の漏れが強く液が飛ばされ泡になら
ないため、見落としがちな大きな漏れ部分も、蛍光の生
じない黒い点として容易に検出できる。
光染料を添加した発泡液を検査体に塗布すると、塗布し
た面は、紫外線のもとで、蛍光を発し、塗布部分が明瞭
に判るだけでなく、僅かな発泡が起きても、非常に識別
性が良く観察することができる。塗布した発泡液によ
り、漏れのない健全な部分は、均一な薄い蛍光を発する
が、漏れによる泡がある部分は蛍光の強い部分に暗い円
形の模様で指示され、コントラストが良く明瞭に漏れ部
が検知できる。これは、塗布した発泡液は薄く均一に付
着するが、泡があると泡の周りは液の層が厚くなり、泡
の中心部では逆に薄くなる現象があり、このことにより
蛍光のコントラストが鮮明になる。なお、この方法で
は、判りにくかった発泡液の付着の有無も容易に確認で
き、発泡液の塗布忘れによる作業ミスも回避できる。ま
た、従来法では気体の漏れが強く液が飛ばされ泡になら
ないため、見落としがちな大きな漏れ部分も、蛍光の生
じない黒い点として容易に検出できる。
【００１１】本発明の検査方法は、検査体の材質、肉厚
などにより加圧条件を適宜変えるが、例えば、検査体の
内部を空気または窒素ガス等で１００〜１００，０００
Ｐａに加圧して、その外側表面に本発明の発泡液を１０
〜５０ｍｌ／ｍ2塗布し、圧力の差で漏れてくる気泡を
暗所で紫外線照射しながら泡の形成を観察する方法であ
る。その際使用される紫外線照射をする装置としては、
具体的には例えば、タセトブラックライト（商品名：日
本油脂株式会社製）が使用できる。なお、発泡液には、
必要に応じ、防錆剤、安定剤、凍結防止剤などを添加す
ることもできる。
などにより加圧条件を適宜変えるが、例えば、検査体の
内部を空気または窒素ガス等で１００〜１００，０００
Ｐａに加圧して、その外側表面に本発明の発泡液を１０
〜５０ｍｌ／ｍ2塗布し、圧力の差で漏れてくる気泡を
暗所で紫外線照射しながら泡の形成を観察する方法であ
る。その際使用される紫外線照射をする装置としては、
具体的には例えば、タセトブラックライト（商品名：日
本油脂株式会社製）が使用できる。なお、発泡液には、
必要に応じ、防錆剤、安定剤、凍結防止剤などを添加す
ることもできる。
【００１２】
【実施例】次に実施例、比較例により本発明をさらに詳
しく説明する。 実施例１ ポリオキシエチレンノニルフェノ−ルエ−テル（商品
名：ノニオンＮＳ−２１０、日本油脂株式会社製）２．
０重量％、フルオレセインナトリウム（ウラニン）０．
００１重量％を溶解した水溶液を、試験体Ａ、Ｂに塗布
し、暗所で紫外線のもとで漏れを観察した。なお漏れ試
験は下記の方法で行い下記の評価基準により検出性能を
測定し、その結果を表１に示した。 [漏れ試験]大小各種の漏れ部（孔の径：１０μ；３個、
３０μ；２個、１００μ；１個）のある外側の１辺が３
０ｃｍ、板厚５ｍｍの内部が空洞の立方体のアルミニウ
ム合金（Ａ２０２４Ｐ）の試験体Ａとステンレス鋼（Ｓ
ＵＳ３０４）の試験体Ｂの内部を２０，０００Ｐａに加
圧した後、外側に各種の発泡液を塗布し、暗所で紫外線
照射装置（タセトブラックライト）を使用して出来た泡
を観察し、その発泡の見やすさで漏れ部の検出の容易さ
を下記の評価基準により評価した。また蛍光染料の含ま
ないのものは従来の可視光下で漏れの観察をした。 [評価基準] ○：泡がよく見えて、すべての漏れ箇所が容易に検出で
きた。 △：コントラストが低く、泡が見えにくい。 ×：泡が見えにくく、検査の判定が困難であった。
しく説明する。 実施例１ ポリオキシエチレンノニルフェノ−ルエ−テル（商品
名：ノニオンＮＳ−２１０、日本油脂株式会社製）２．
０重量％、フルオレセインナトリウム（ウラニン）０．
００１重量％を溶解した水溶液を、試験体Ａ、Ｂに塗布
し、暗所で紫外線のもとで漏れを観察した。なお漏れ試
験は下記の方法で行い下記の評価基準により検出性能を
測定し、その結果を表１に示した。 [漏れ試験]大小各種の漏れ部（孔の径：１０μ；３個、
３０μ；２個、１００μ；１個）のある外側の１辺が３
０ｃｍ、板厚５ｍｍの内部が空洞の立方体のアルミニウ
ム合金（Ａ２０２４Ｐ）の試験体Ａとステンレス鋼（Ｓ
ＵＳ３０４）の試験体Ｂの内部を２０，０００Ｐａに加
圧した後、外側に各種の発泡液を塗布し、暗所で紫外線
照射装置（タセトブラックライト）を使用して出来た泡
を観察し、その発泡の見やすさで漏れ部の検出の容易さ
を下記の評価基準により評価した。また蛍光染料の含ま
ないのものは従来の可視光下で漏れの観察をした。 [評価基準] ○：泡がよく見えて、すべての漏れ箇所が容易に検出で
きた。 △：コントラストが低く、泡が見えにくい。 ×：泡が見えにくく、検査の判定が困難であった。
【００１３】
【表１】
【００１４】比較例１〜３ 実施例１に準じて、界面活性剤と蛍光染料を表１のよう
に添加量を変えて比較例１〜３の発泡液を調整し、実施
例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表１に示
した。
に添加量を変えて比較例１〜３の発泡液を調整し、実施
例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表１に示
した。
【００１５】実施例２ アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム（商品名：ニュ
−レックスパウダ−：日本油脂株式会社製）０．５重量
％、フルオレセインナトリウム（ウラニン）０．０１重
量％を溶解した水溶液を、試験体Ａ、Ｂに塗布し、実施
例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表１に示
した。
−レックスパウダ−：日本油脂株式会社製）０．５重量
％、フルオレセインナトリウム（ウラニン）０．０１重
量％を溶解した水溶液を、試験体Ａ、Ｂに塗布し、実施
例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表１に示
した。
【００１６】比較例４〜６ 実施例２に準じて、界面活性剤と蛍光染料を表１および
表２のように添加量を変えて比較例４〜６の発泡液を調
整し、実施例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果
を表１および表２に示した。
表２のように添加量を変えて比較例４〜６の発泡液を調
整し、実施例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果
を表１および表２に示した。
【００１７】
【表２】
【００１８】実施例３ 脂肪酸石鹸（商品名：ノンサールＴＫー１：日本油脂株
式会社製）０．１重量％、フルオレセインナトリウム
（ウラニン）０．０１重量％を溶解した水溶液を、試験
体Ａ、Ｂに塗布し、実施例１と同様な漏れ試験を行い、
その結果を表２に示した。
式会社製）０．１重量％、フルオレセインナトリウム
（ウラニン）０．０１重量％を溶解した水溶液を、試験
体Ａ、Ｂに塗布し、実施例１と同様な漏れ試験を行い、
その結果を表２に示した。
【００１９】比較例７〜１０ 実施例３に準じて、界面活性剤と蛍光染料を表２のよう
に添加量を変えて比較例７〜１０の発泡液を調整し、実
施例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表２に
示した。なお、蛍光染料の含まないのもの（比較例１
０）は従来の可視光下で漏れの観察をした。
に添加量を変えて比較例７〜１０の発泡液を調整し、実
施例１と同様にして漏れ試験を行い、その結果を表２に
示した。なお、蛍光染料の含まないのもの（比較例１
０）は従来の可視光下で漏れの観察をした。
【００２０】本発明の実施例１〜３とも、塗布した発泡
液が紫外線のもとで蛍光を発するため、非常に見やす
く、見落としがちな大きな漏れ部分も、蛍光の生じない
黒い点として容易に検出でき、また、直径が１ｍｍ以下
の非常に微小な漏れも「蟹泡」と呼ばれる小さな白い泡
の塊として観察でき、中間の径の漏れとともに大小の径
の漏れも容易に見落としなく検出できた。また、判りに
くかった発泡液の付着の有無も容易に確認でき、発泡液
の塗布忘れによる作業ミスも回避できた。それに較べ、
蛍光染料の含量が０．０００１重量％未満の比較例２、
４、７、１０では発泡液の塗布面の確認がしにくく、す
べての漏れ箇所において検査が困難であった。一方、比
較例１、３、５、６、８、９は発泡液の塗布面は確認で
き、大きな漏れ箇所は黒点として検出可能であったが、
その他の漏れ箇所では検出が困難であった。
液が紫外線のもとで蛍光を発するため、非常に見やす
く、見落としがちな大きな漏れ部分も、蛍光の生じない
黒い点として容易に検出でき、また、直径が１ｍｍ以下
の非常に微小な漏れも「蟹泡」と呼ばれる小さな白い泡
の塊として観察でき、中間の径の漏れとともに大小の径
の漏れも容易に見落としなく検出できた。また、判りに
くかった発泡液の付着の有無も容易に確認でき、発泡液
の塗布忘れによる作業ミスも回避できた。それに較べ、
蛍光染料の含量が０．０００１重量％未満の比較例２、
４、７、１０では発泡液の塗布面の確認がしにくく、す
べての漏れ箇所において検査が困難であった。一方、比
較例１、３、５、６、８、９は発泡液の塗布面は確認で
き、大きな漏れ箇所は黒点として検出可能であったが、
その他の漏れ箇所では検出が困難であった。
【００２１】
【発明の効果】本発明の方法を使用することにより、ア
ルミニウム合金、ステンレス鋼またはガラスのような白
色または透明の検査体では、非常に見にくく、作業が大
変であるばかりか、見落としが多く品質検査の点で問題
が多かった発泡漏れ試験においても、微細な漏れまで容
易にかつ確実に検出できる。
ルミニウム合金、ステンレス鋼またはガラスのような白
色または透明の検査体では、非常に見にくく、作業が大
変であるばかりか、見落としが多く品質検査の点で問題
が多かった発泡漏れ試験においても、微細な漏れまで容
易にかつ確実に検出できる。
Claims (2)
- 【請求項１】 界面活性剤０．０１〜１０重量％および
蛍光染料０．０００１〜０．０１重量％を含有する水溶
液の発泡漏れ検査剤。 - 【請求項２】 検査体内部の気体を加圧後、検査体外側
表面に請求項１記載の検査剤を塗布し、暗所で紫外線を
照射しながら泡の形成を検知する漏れ検査方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18342596A JPH1026572A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 発泡漏れ検査剤および検査方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18342596A JPH1026572A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 発泡漏れ検査剤および検査方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1026572A true JPH1026572A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16135559
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18342596A Pending JPH1026572A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 発泡漏れ検査剤および検査方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1026572A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6737393B2 (en) * | 2001-04-10 | 2004-05-18 | Mon-Sheng Lin | Liquid bubble solution for producing luminous bubbles |
| KR100475672B1 (ko) * | 2002-03-11 | 2005-03-10 | 대구도시가스 주식회사 | 가스 누출 검출용 거품액 |
| JP2006266932A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Shinko Taseto Co Ltd | 発泡漏れ検査液及び漏れ試験方法 |
| CN100346148C (zh) * | 2003-08-16 | 2007-10-31 | 赵东楼 | 凝汽器铜管泡沫查漏液 |
| US20140251831A1 (en) * | 2013-03-07 | 2014-09-11 | Kenneth D. Ley | LEAK DETECTION FORMULA, ANALYZER and METHODS OF USE |
| US11953404B1 (en) * | 2013-02-01 | 2024-04-09 | Automotive Test Solutions, Inc. | Composition of matter for identifying the location of a leak site |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18342596A patent/JPH1026572A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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