JPH11305596A - 電子写真式印字装置 - Google Patents

電子写真式印字装置

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JPH11305596A
JPH11305596A JP10113378A JP11337898A JPH11305596A JP H11305596 A JPH11305596 A JP H11305596A JP 10113378 A JP10113378 A JP 10113378A JP 11337898 A JP11337898 A JP 11337898A JP H11305596 A JPH11305596 A JP H11305596A
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JP
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passbook
fixing
roller
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sensor
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JP10113378A
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Yasunori Nakamura
安則 中村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャム発生時における定着ローラの余熱によ
る冊子類の頁間の貼付き防止。 【解決手段】 定着ローラ10とプレッシャローラ4E
を圧接及び開放するソレノイド11Bと、定着部9内に
おける通帳17の滞留を検知するセンサ3E及び3Fと
を設け、このセンサ3E及び3Fにより通帳の滞留を検
知したとき、ソレノイド11Bにより定着ローラ10と
プレッシャローラ4Eとを開放すると共に定着ローラの
加熱を停止する電子写真式印字装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば銀行等で使
用される通帳等の冊子類に印字を行う電子写真式印字装
置に係り、特に冊子類にジャムが発生した場合にも頁間
の貼付を防止することができる電子写真式印字装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来技術による銀行で使用される通帳等
の冊子類の印字装置は、通帳に取引の経緯等をワイヤド
ットに代表される様なインパクト方式のプリンタを用い
て印字を行っていたが、近年の装置においては印字処理
速度の向上及び高印字品質の向上を可能にするために、
電子写真式印字装置であるレーザビーム方式のプリンタ
(LBP:Laser Beam Printer)が
考え出されている。
【0003】尚、従来技術による通帳等の冊子類の印字
装置が記載された文献としては、例えば特開平9−10
1636号公報が挙げられるが、冊子類に高品質に印字
する技術について開示されているものの、ジャム発生
(紙詰まり)時の処置については記載されていないもので
あった。またジャム発生時の処置が記載された文献とし
ては、例えば特開平9−104141号公報が挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の特開平9−10
4141号公報に記載された技術は、印字途中にジャム
を検知した場合、定着ローラ(ヒートローラ)の加熱を停
止することにより、定着ローラとプレッシャローラに侠
持された状態で記録媒体が滞留しても通帳が発煙乃至発
火に至ることを防止するものである。
【0005】この従来技術によれば、定着ローラの加熱
停止により発煙及び発火を防止することができるもの
の、記録媒体が冊子類の場合、定着ローラの余熱により
冊子表面のトナー像が融解定着されて文字の識別が困難
になると共に、過去に冊子類裏面に定着及び固着し永久
画像化されたトナーまでが融解し、トナーが接着剤の役
目を果たして冊子類の頁間が貼付いてしまい、この冊子
を再度使用することができなくなると言う不具合があっ
た。
【0006】本発明の目的は、前記従来技術による不具
合を除去することであり、ジャムが発生した際でも冊子
類の頁間の貼付けを防止することができる電子写真式印
字装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、トナー像を記録媒体上に転写する転写部と、
トナー像が転写された記録媒体を定着ローラ及びプレッ
シャローラにより挟持した状態で加熱することでトナー
像を定着する定着部と、記録媒体を搬送する搬送ローラ
とを備える電子写真式印字装置において、定着部に記録
媒体が滞留したことを検知した場合、定着部の定着ロー
ラとプレッシャローラとを開放すると共にその加熱を停
止することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
電子写真式印字装置を図面を参照して詳細に説明する。
尚、本実施形態は、電子写真式印字装置を冊子類を通帳
とした通帳プリンタとして説明するが、記録媒体は通帳
等の冊子に限られるものではなく、更に通帳プリンタに
限られるものではない。
【0009】さて、図1は、本実施形態による通帳プリ
ンタ1の機械的構成を示す図、図2は本通帳プリンタ1
の電気的回路構成を示す図、図3は該通帳プリンタ1に
おける取引処理のフローチャートを示す図、図4は本発
明の第1の実施形態による印字処理時の滞留検知方法及
び動作を示すフローチャートである。
【0010】まず、本実施形態による通帳プリンタ1の
機械的構成は、図1に示す如く、利用者が通帳17を挿
入し、排出される挿入口2と、該通帳17が挿入口2か
ら奥方向(図面では左側)に向かって挿入されたことを
検知するセンサ3Aと、該挿入された通帳17を挟持し
て回転により搬送する搬送ローラ4Aと、この搬送ロー
ラ4Aにより搬送された通帳17を更に検出及び搬送す
るセンサ3B〜3C及び搬送ローラ4Bと、通帳17に
印刷されている頁マークや印字行情報等を読取るイメー
ジ読取部5と、通帳17の裏表紙に貼付けられた磁気ス
トライプ(以下MSと略す)の情報の読み書きを行うM
S読書部6と、該MS読書部6を通過した通帳17の搬
送及び検出を行う搬送ローラ4C及びセンサ3Dと、搬
送された通帳17に対して電子写真式印字を行なう印字
部に相当する転写部7及び定着部9と、該転写部7及び
定着部9間に配置されたセンサ3Eと、定着部9の排出
側に配置されたセンサ3Fと、該センサ3Fを通過した
通帳17の頁捲りを行うための頁替ローラ12及び頁替
レバー13と、該頁捲りされた通帳の正逆方向の搬送を
行う搬送ローラ4Fと、これら各機構間に通帳17を通
すための搬送路18と、前記複数の搬送ローラ4A〜4
Fの回転駆動を行う搬送モータ14と、前記各機構回路
を制御する主制御部16と、前記各機構回路に電源を供
給する電源部15とを備える。
【0011】前記転写部7は、通帳17に直接接触して
電子写真式印字を行なう感光ドラム8と、感光ドラム8
の表面を一様かつ均一に帯電させる帯電器29と、この
帯電された感光ドラム8の表面に印字情報に対応した静
電潜像を形成する露光器30と、該露光器30により形
成した静電潜像を現像したトナー像とする現像器31
と、通帳17を感光ドラム8との間で回転的に挟持し、
転写電圧が印加されることによりトナー像が形成された
感光ドラム8との間に電界を形成して通帳17上にトナ
ー像(印字文字)を転写する転写ローラ4Dと、該転写
ローラ4Dを感光ドラム8に押付/開放するためのソレ
ノイド11Aとを備える。また前記転写ローラ4Dは、
ソレノイド11Aへの電圧印加により感光ドラム8へ圧
接され、ソレノイド11Aへの電圧印加を停止すること
によりバネにより感光ドラム8から遠ざかる方向に開放
される様に構成され、感光ドラム8は、通常の通帳17
の搬送路18よりLPのオフセット値(多少、通帳17
が搬送中に上下に振動しても、通帳17が感光ドラム8
の表面に接触しない程度の距離)を与えて配置されてい
る。
【0012】また定着部9は、電気的にそれ自身が発熱
する定着ローラ10と、該定着ローラ10との間で通帳
17を回転的に挟持するプレッシャローラ4Eと、該プ
レッシャローラ4Eを定着ローラ10に圧接/開放する
ためのソレノイド11Bとを備える。このプレッシャロ
ーラ4Eは、ソレノイド11Bへの電圧印加により定着
ローラ10へ圧接され、ソレノイド11Bへの電圧印加
を停止することによりバネにより定着ローラ10から遠
ざかる方向に開放される様に構成されている。
【0013】本実施形態による印字機構は、前記転写部
7が、感光ドラム8の表面を帯電器29により帯電させ
た状態で露光器30により感光ドラム8上に静電潜像を
形成し、この静電潜像を現像器31によって現像してト
ナー像化し、この感光ドラム8上のトナー像を転写ロー
ラ4Dによる電圧印加及び圧接によって通帳17上に転
写し、次いで定着部9が、電気的にそれ自身が発熱する
定着ローラ10及びプレッシャローラ4Eにより前記通
帳上のトナー像を融解/定着/固着して永久画像化、即
ち印字するものである。
【0014】図2は、本実施形態による本通帳プリンタ
1の電気的回路構成を示す図であり、本回路は、前記各
機構回路を制御する主制御部16を含み、該主制御部1
6は、前記転写部7及び定着部9を制御する印字制御手
段22と、搬送ローラを駆動する搬送モータ14の回転
制御を行う搬送制御手段23と、前記複数のセンサ3A
〜3Fからの通帳17の検出信号を読み取るセンサ読取
り制御手段25と、通帳17に印刷されている頁マーク
や印字行情報等を読取るイメージ読取部5からのイメー
ジ情報を読み取るイメージ読取り制御手段26と、磁気
ストライプにデータの記録再生を行うMS読み書き部6
を制御するMS読み書き制御手段27と、頁替ローラ1
2及び頁替レバー13を制御して通帳の頁捲り(頁替)
を制御する頁替制御手段28と、センサ読取り制御手段
25及び搬送制御手段23からの情報により通帳17が
定着部9に滞留していることを検知する滞留検知制御手
段24と、上位装置20とインターフェース19を介し
て接続されるインタフェース制御手段21とを備える様
に構成されている。この主制御部16は、図示していな
いCPU,RAM,ROMを中心に構成され、制御の主
要な機能はROMに記憶されたソフトウェアによって実
現され、主制御部16内の各ブロックは前記ソフトウェ
アで実現される機能ブロックを表している。また主制御
部16はインターフェース19を介し上位装置20と接
続され、インターフェース制御手段21により上位装置
20と印字情報等各種情報の授受を行うものである。
【0015】次にこの様に構成された通帳プリンタ1の
動作を図3を参照して詳細に説明する。まず、図3は当
該通帳プリンタ1における通常の取引処理を示すフロー
チャートであり、主制御部16の処理フローである。
【0016】この通常の取引処理は、図3のフローに示
す如く、利用者が挿入口2に通帳17を挿入したことを
センサ3Aが検出すると、主制御部16は、搬送ローラ
4Aを回転して通帳17の受付(吸引)を開始し(ステ
ップS101)、次にセンサ3B及び3C並びに搬送ロ
ーラ4Bを介して通帳17を搬送し、通帳17に印刷さ
れている頁マークや印字行情報等をイメージ読取部5に
より読み取り(ステップS102)、次いで通帳17の
裏表紙に貼付けられた磁気ストライプ(MS)情報をM
S読書部6を用いて読み取り(ステップS103)、こ
れら読み取った情報、例えば口座番号等の情報をインタ
ーフェース制御手段21を介して上位装置20に送信
し、上位装置20からの情報、例えば取引処理すべき通
帳17かどうかの照合結果情報及び取引処理に必要な情
報、例えば通帳17に印字する内容/印字する頁/更新
すべきMS上の情報等を受取り、感光ドラム8及び定着
ローラ10下に通帳17が位置してから前記情報を用い
て通帳17に印字処理を行い(ステップS105)、頁
替えが必要な場合は頁替えを行ってから再度印字処理を
行い(ステップS106〜S108)、頁替えが不要な
場合は磁気ストライプに対する書き込みを行うため通帳
17を搬送ローラにより逆搬送してMS読書部6の書き
込み位置まで搬送し(ステップS109)、MS情報の
書き込みを行い(ステップS110)、処理が済んだ通
帳17を挿入口2から利用者に排出(ステップS11
1)する様に動作する。この処理は通常の取引の印字処
理(通帳記帳処理)である。
【0017】本実施形態による電子写真印字方式による
印字処理は、通帳17を通帳プリンタ1の奥に向かって
搬送しつつ、転写部7に於いて感光ドラム8の表面を帯
電器29によって一様かつ均一に帯電させ、次に露光器
30により感光ドラム8上に印字情報に対応した静電潜
像を形成し、次に該静電潜像を現像器31によって現像
されたトナー像し、この感光ドラム8上のトナー像を転
写ローラ4Dに転写電圧を印加し感光ドラム8と転写ロ
ーラ4Dとの間に電界を形成することにより、記録媒体
である通帳17上に転写し、次いで定着部9に於いて定
着処理によって行われる。この定着処理は、定着部9に
於いて電気的にそれ自身が発熱する定着ローラ10と通
帳17がプレッシャローラ4Eにより圧接した状態で通
帳17上のトナーに熱を加える事により、トナーを融解
/定着/固着し永久画像化とするものである。
【0018】<第1の実施形態>次に本実施形態の特徴
である通帳が滞留した際の滞留検知方法及び滞留検知時
の動作について図4を参照して詳細に説明する。図4は
印字処理(図3のS105)中における通帳滞留検知方
法及び通帳滞留検知時の対処を示すフローチャートであ
り、図6は、通帳17上のトナー像を定着する際の通帳
位置及びセンサの配置を示す図である。
【0019】<転写部内の搬送途中のジャム検知及び対
処法>まず転写部7によるトナー像を転写する処理が開
始されると主制御部16は、まず通帳17の先端が、セ
ンサ3Dの検知を基準とする時間T1内にセンサ3Eに
到達するか、即ちセンサ3Eがライト状態からダーク状
態に変化するか(図6のロ−1の状態)を監視する(ス
テップS201、S202)。ここで時間T1は、セン
サ3Dで通帳17の先端を検知、即ちセンサ3Dがライ
ト状態からダーク状態に変化した位置から通帳17の先
端がセンサ3Eで検知される位置までに正常に搬送及び
転写するのに要する時間であり、換言すれば通帳がセン
サ3D−3E間の転写部7の通過に要する標準の時間で
ある。
【0020】この時間T1内に通帳17の先端がセンサ
3Eに到達しなかった場合(ステップS202の判定が
YES時)は、何等かの原因、例えば通帳17の傾斜又
は通帳が機構内の突起物に衝突/通帳にクリップ等の異
物が混入した等の原因により通帳17が転写部7内にお
いてジャム(紙詰まり)が発生したことが考えられる。
このとき本実施形態による主制御部16は、定着部9の
定着ローラ10に定着ローラ4Eを押圧するためのソレ
ノイド11Bの駆動と定着ローラ10の加熱と搬送モー
タ14の回転を夫々を停止し(ステップS207)、印
字動作を停止する。このとき主制御部16は、インター
フェース制御手段21を介して上位装置20にジャム
(紙詰まり)で印字が不成功に終わった旨を報告して処
理を中断する。
【0021】また本実施形態は、ステップS207に加
え、ソレノイド11Aの駆動を停止して転写ローラ4D
の感光ドラム8への押圧を解除する処理を追加しても良
い。
【0022】この処理が、定着ローラ10の加熱停止等
で終了する理由は、本ステップの段階では通帳17が図
6(イ)に示す定着部9に達しない位置のため、通帳1
7が定着ローラ10により加熱されることがないためで
ある。
【0023】<定着部から通帳の排出が開始されないジ
ャム検知及び対処法>さて、前記ステップ201におい
て時間T1内に通帳17の先端がセンサ3Eに到達した
場合(通帳が転写部7から排出開始された場合)、主制
御部16は、次にセンサ3Eの検知を基準とした時間T
2内に通帳17の先端がセンサ3Fに到達するか、即ち
センサ3Fがライト状態からダーク状態に変化するか
(図6の(ハ−1)の状態)監視を行う(ステップS2
03、S204)。ここで時間T2は、センサ3Eとセ
ンサ3F間の距離を正常に搬送するに要する時間であ
る。
【0024】このとき通帳17の先端がセンサ3Fに到
達しなっかった場合(ステップS204の判定がYES
時)、制御部16は、通帳17が定着部9内においてジ
ャムが発生して排出されないと判断し、前述のステップ
S207の処理を実行して定着部9のソレノイド11B
の駆動と定着ローラ10の加熱と搬送モータ14の回転
を夫々を停止してプレッシャローラ4Eを開放すると共
に印字動作を停止する。
【0025】本実施形態によれば、通帳17の殆どが定
着部9内にあるものの、前述のソレノイド11Bの駆動
停止によるプレッシャローラ4Eの開放により、通帳1
7を定着ローラ10と非接触状態にし、該定着ローラ1
0に接触している可能性がある通帳の過去に印字した文
字(トナーを融解/定着/固着し永久画像化とした文
字)が加熱されて溶解し、トナーが接着剤の役目を果た
して通帳頁間の貼付けが起こることを防止することがで
きる。
【0026】<定着部から通帳が全て排出されないジャ
ム検知及び対処法>次に通帳17の先端がセンサ3Fに
到達した場合(ステップS203の判定でYES時の通
帳の先端が定着部9を通過した場合)、同様に最初のセ
ンサ3Fの通帳先端検出を基準とした時間T3内に通帳
17の後端がセンサ3F通過するか、即ちセンサ3Fが
ダーク状態からライト状態に変化するか(図6の(ホ)
の状態)の監視を行う(ステップS205、S20
6)。ここで時間T3は、通帳17の長さの距離を正常
に搬送するに要する時間である。
【0027】通帳17の後端がセンサ3Fを通過せず
(ステップS205でYESの通帳検出状態)且つこの
状態が時間T3以上経過した場合(ステップS206で
YESの場合)、通帳17が所定時間T3以上定着部9
内に留まっているため、主制御部16は前述のステップ
S207の処理を実行し、定着部9のソレノイド11B
の駆動と定着ローラ10の加熱と搬送モータ14の回転
を夫々を停止し、印字動作を停止する。
【0028】本例は、通帳17の定着部9からの排出が
開始されたものの後端が定着部9内にある場合であり、
本実施形態によってもソレノイド11Bの駆動を停止し
てプレッシャローラ4Eの定着ローラ10への押圧を解
除し、通帳17を定着ローラ10と非接触状態にし、該
ローラ10に接触している可能性がある通帳の過去に印
字した文字(トナーを融解/定着/固着し永久画像化と
した文字)が加熱されて溶解し、トナーが接着剤の役目
を果たして通帳頁間の貼付けが起こることを防止するこ
とができる。
【0029】また前記ステップS205においてセンサ
3Fが通帳17を検知しなくなった場合(ステップS2
05の判定でNO時)、即ち通帳17が定着部9から完
全に排出された場合、主制御部16は、通帳17が転写
部7及び定着部9を通過したとして本例による滞留検知
及び対処を終了する。
【0030】<通帳頁捲り後のジャム検知及び対処法>
次に通帳の頁替え後の印字位置へ通帳搬送時(図3のス
テップS108)及びMS位置へ通帳搬送処理(図3の
ステップS109)を行う際の滞留検知方法及び滞留検
知時の動作を図5のフローチャートを用いて説明する。
【0031】まず、通帳の頁替え後の印字位置へ通帳搬
送の処理開始直前に於いて通帳17は、先の印字動作に
よりセンサ3Fで通帳17の後端を検知された後、装置
奥方向(図中左端)に所定の距離だけ搬送された位置に
ある。
【0032】<通帳を奥位置から定着部を介して搬送す
る際のジャム検知及び対処法>前記奥位置から排出方向
への通帳搬送が開始されると、主制御部16は、まず時
間T4内に通帳17の後端がセンサ3Fに到達すか、即
ちセンサ3Fがライト状態からダーク状態に変化するか
(図6のニ−2の状態)監視を行う(ステップS30
1、S302)。ここで時間T4は、排出方向への搬送
開始位置から、通帳17の後端がセンサ3Fで検知され
る位置までの正常に搬送するに要する時間である。
【0033】ここで時間T4内に通帳17の後端がセン
サ3Fに到達しなかった場合、即ち、通帳17の戻り搬
送を開始したにも関わらずセンサ3Fが所定時間T4以
上通帳17を検知できなかった場合(通帳17がセンサ
3Fの位置まで逆搬送できなかった場合:ステップS3
01がNO,ステップS302がYESの場合)、主制
御部16は、通帳17の先端が定着部9に挿入されない
ジャム、例えば通帳17の傾斜又は機構部内の突起に衝
突し係止されたことによるジャム(紙詰まり)が発生し
たと判定し、ソレノイド11Bの駆動/定着ローラ10
の加熱及び搬送モータ14の夫々を停止し(ステップS
307)、これら動作を停止してからインターフェース
制御手段21を介して上位装置20にジャム(紙詰ま
り)を報告する。
【0034】この処理が、定着ローラ10の加熱停止等
で処理を終了する理由は、本ステップの段階では通帳1
7が図6(ホ)に示す定着部9に達しない位置のため通
帳17が定着ローラ10により加熱されることがないた
めである。
【0035】<定着部9に搬送されたものの排出できな
いジャム検知及び対処法>次に主制御部16は、時間T
4内に通帳17の後端がセンサ3Fに検知された場合
(ステップS301の判定でYES時)、次の該センサ
3Fの検知から時間T2内に通帳17の先端がセンサ3
Eに到達するか、即ちセンサ3Eがライト状態からダー
ク状態に変化するか(図6の(ハ−2)の状態)の監視
を行う(ステップS303、S304)。
【0036】この時間T2内に通帳17の先端がセンサ
3Eに到達しなかった場合(ステップS304の判定で
YES時)、主制御部16は、定着部9内で通帳のジャ
ムが発生したと判断し、前述同様にステップS307の
処理を実行して定着部9内に残留した通帳17の過去に
印字した文字が加熱されて溶解し、通帳頁間の貼付けが
起こることを防止する。
【0037】<定着部9からの排出途中のジャム検知及
び対処法>次に主制御部16は、通帳17の後端がセン
サ3Eに到達した場合(S303の判定でYES時)
は、同様に時間T3内に通帳17の先端がセンサ3Eを
通過するか、即ちセンサ3Eがダーク状態からライト状
態に変化するか(図6の(イ)の状態)の監視を行い
(ステップS305、S306)、通帳17がセンサ3
Eを通過しなかった場合(ステップS306の判定でY
ES時)は前述のステップS307の処理を実行する。
即ち、センサ3Eにより通帳の検知をステップS303
で検知したものの該検知時間が所定時間T3より長い場
合は、定着部9から通帳17の排出が開始されたものの
途中でジャムが発生したと判断し、前述の実施形態同様
にソレノイド11Bの駆動/定着ローラ10の加熱及び
搬送モータ14の夫々を停止し、搬送動作を停止してか
らインターフェース制御手段21を介して上位装置20
にジャム(紙詰まり)を報告する。
【0038】ここで通帳17の先端がセンサを3Eを通
過した場合(ステップS305の判定でNO時:通帳を
検出しなくなったとき)、主制御部16はこの時点で滞
留検知処理を終了する。
【0039】このように本発明の第1の実施形態による
電子写真式印字装置は、ジャム発生を通帳17の定着部
9等の通過に要する搬送時間により判定し、ジャムが発
生したと判定した場合、定着部9の定着ローラ10の加
熱を停止すると共に、ソレノイド11Bの駆動を停止し
てプレッシャローラ4Eの定着ローラ10への押圧を解
除し、通帳17を定着ローラ10と非接触状態にし、該
ローラ10に接触している可能性がある通帳の過去に印
字した文字(トナーを融解/定着/固着し永久画像化と
した文字)を加熱して溶解し、トナーが接着剤の役目を
果たして通帳頁間の貼付けが起こることを防止すること
ができる。
【0040】<第2の実施形態>前記実施形態において
は転写部及び定着部に各ローラへの圧着を解除するソレ
ノイドを持つ通帳プリンタを例にとって説明したが、本
発明はこれに限られるものではなくソレノイドを持たな
い通帳プリンタに対しても本発明を適用することがで
き、この本発明の第2の実施形態による通帳プリンタを
図6〜図10を参照して説明する。
【0041】本実施形態による通帳プリンタの構成は、
前述した実施形態の図1に示したソレノイド11Bがな
く、定着部9の定着ローラ10とプレッシャローラ4E
が常時圧接された状態のものであり、その他の機構回路
は図1及び図2に示したものと同様である。
【0042】本実施形態による通帳プリンタの滞留検知
方法及び滞留検知時の動作について詳細に説明する。ま
ず、印字処理時の通帳の滞留検知方法及び滞留検知時の
処理を図7及び図8を参照して説明する、これら図は第
1の実施形態における図2のステップS105(印字処
理)における処理である。
【0043】<転写部内の搬送途中のジャム検知及び対
処法>まず転写部7によるトナー像を転写する処理が開
始されると主制御部16は、まず通帳17の先端が、セ
ンサ3Dの検知を基準とする時間T1内にセンサ3Eに
到達するか、即ちセンサ3Eがライト状態からダーク状
態に変化するか(図6のロ−1の状態)を監視して通帳
の先端が転写部7内から排出が開始された否かの判定を
行う(ステップS201、S202)。ここで時間T1
は、センサ3Dで通帳17の先端を検知、即ちセンサ3
Dがライト状態からダーク状態に変化した位置から通帳
17の先端がセンサ3Eで検知される位置までに正常に
搬送するのに要する時間であり、換言すれば通帳がセン
サ3D−3E間の転写部7の通過に要する標準の時間で
ある。
【0044】この時間T1内に通帳17がセンサ3Eに
到達しなかった場合(ステップS202の判定がYES
時)は、何等かの原因、例えば通帳17の傾斜又は通帳
が機構内の突起物に衝突/通帳にクリップ等の異物が混
入した等の原因により通帳17が転写部7内においてジ
ャム(紙詰まり)が発生して排出不能なことが考えられ
る。
【0045】このとき本実施形態による主制御部16
は、定着部9の定着ローラ10の加熱と搬送モータ14
の回転を夫々を停止し(ステップS407)て印字動作
を停止すると共に、インターフェース制御手段21を介
して上位装置20にジャム(紙詰まり)により印字が不
成功に終わった旨を報告して処理を中断する。この処理
が、定着ローラ10の加熱停止等で処理を終了する理由
は、本ステップの段階では通帳17が図6(イ)に示す
定着部9に達しない位置のため通帳17が定着ローラ1
0により加熱されることがないためである。
【0046】尚、本実施形態による処理は、前記ステッ
プS407に加え、ソレノイド11Aの駆動を停止して
転写ローラ4Dの感光ドラム8への押圧を解除する処理
を追加しても良い。
【0047】<定着部から通帳の排出が開始されないジ
ャム検知及び対処法>さて、前記ステップ201におい
て時間T1内に通帳17の先端がセンサ3Eにより検出
された場合(通帳が転写部7から排出開始された場
合)、主制御部16は、次にセンサ3Eの検知を基準と
した時間T2内に通帳17の先端がセンサ3Fに到達す
るか、即ちセンサ3Fがライト状態からダーク状態に変
化するか(図6の(ハ−1)の状態)監視を行して通帳
の定着部9からの排出が開始されたか否かの判定を行う
(ステップS203、S204)。この時間T2は、前
記同様にセンサ3Eとセンサ3F間の距離を正常に搬送
するに要する時間である。
【0048】このとき通帳17の先端がセンサ3Fに到
達しなっかった場合(ステップS204の判定がYES
時)、制御部16は、通帳17が転写部7内においてジ
ャムが発生して排出されないと判断し、本実施形態の特
徴である図8に示す処理を実行する。図8に示す処理に
ついては後述する。
【0049】次に通帳17の先端がセンサ3Fに達した
場合(ステップ203の判定でYES時:通帳17の先
端が定着部9を通過した場合)、同様に最初のセンサ3
Fの通帳先端検出を基準とした時間T3内に通帳17の
後端がセンサ3Fを通過するか、即ちセンサ3Fがダー
ク状態からライト状態に変化するか(図6(ホ)の状
態)の監視を行う(ステップS205,S206)。こ
こで時間T3は、通帳17の長さの距離を正常に搬送す
るに要する時間である。
【0050】ステップ205においてセンサ3Fが通帳
17を検知しなくなった場合(ステップS205の判定
でNO時)、即ち通帳17が定着部9から完全に排出さ
れた場合、主制御部16は、通帳17が定着部9を通過
したとして本例による滞留検知及び対処を終了する。
【0051】また前記ステップS205において、通帳
17の後端がセンサ3Fを通過せず(ステップS205
でYESの通帳検出状態)且つこの状態が時間T3以上
経過した場合(ステップS206でYESの場合)、通
帳17が所定時間T3以上定着部9内に留まっているた
め、主制御部16は通帳17が定着部9内においてジャ
ムが発生して排出されないと判断し、本実施形態の特徴
である図8に示す処理を実行する。このときの通帳位置
は、図6の(ロ−1)から(ニ−2)の何れかの状態に
あり、本実施形態では図8に示す処理を開始する。
【0052】即ち、主制御部16は、図8に示す如く、
まず定着ローラ10の加熱及び搬送モータ14を停止し
(ステップS408)、次いで搬送モータ14を逆回転
して挿入口2方向に通帳17を排出する様に動作させる
(ステップS409)。ここで、搬送モータ14を逆方
向に駆動する理由は、通常、ジャムは搬送路内の突起等
により発生し、本発明者の経験及び実験によれば、ジャ
ム発生直後、反対方向への通帳17の搬送は殆どの場合
可能だからである。
【0053】次に主制御部16は、通帳17の先端が時
間T3内に、センサ3Fを通過したか、即ちセンサ3F
がライト状態か(図6の(ロ−1)又は(ロ−2)の状
態)の監視を行うことにより通帳17がセンサ3F位置
にあるかどうかの判定を行う(ステップS410、S4
11)。
【0054】この判定によりセンサ3Fが通帳の検知を
時間T3以上継続した場合(ステップS411の判定で
YES時)は、再度、何等かの原因で通帳17にジャム
が発生しているため、搬送モータ14を停止する(ステ
ップS415)。この時、通帳17は定着部9内にあ
り、上位装置20にその旨を通報し(ステップS41
6)、滞留除去の失敗を上位装置に報告する(ステップ
S416)。
【0055】さて、前記ステップS410により時間T
3時間内に通帳17の先端がセンサ3Fにより検知され
なくなった場合(ステップS410の判定でNO時:通
帳が定着部9内に全て挿入された場合)、主制御部16
は、次にセンサ3Eが時間T2内に通帳の先端を検知す
るか(図6の(イ)の状態)、即ちセンサ3Eがダーク
状態からライト状態に変化するか監視し(ステップS4
12〜S413)、センサ3Eによる通帳17の検知が
時間T2以上継続する場合(ステップS413の判定で
YES:通帳がセンサ3Eによる検知位置に停止してい
る場合)は前述のステップS415〜S416の処理を
実行する。即ち、主制御部16は、定着部9から逆搬送
により通帳17を排出を試みたにもかかわらずセンサ3
Eでの検出が時間T2以上継続した場合は、定着部9か
ら通帳17の排出ができないジャムが発生したと判断
し、定着ローラの加熱停止等の対処(ステップS415
〜S416)を行う。
【0056】また前記ステップS412によりセンサ3
Eが通帳を検知しなくなった(ステップS412の判定
でNO:通帳がセンサ3E位置を通過した場合)、主制
御部16は、定着部9の外部へ通帳17が正常に逆搬送
された(図6の(イ)の状態)と判断し(ジャムが解除
されたと判断し)、その時点で搬送モータ14を停止
し、滞留検知処理を終了する。
【0057】この様に本実施形態における印字処理時の
滞留検知及び処理は、定着部9の前後に配置したセンサ
3E,3Fを用いて、該センサの通帳検知状態及び時間
をファクターとしてジャムを検知し、ジャムを検知した
場合に定着ローラの加熱等を停止すると共に通帳の逆搬
送を試みてジャムの解除を行うものである。
【0058】<通帳頁捲り後のジャム検知及び対処法>
次に通帳の頁替え後の印字位置へ通帳搬送時(図3のス
テップS108)及びMS位置へ通帳搬送処理(図3の
ステップS109)を行う際の第2実施形態による滞留
検知方法及び滞留検知時の動作を図9及び10のフロー
チャートを用いて説明する。
【0059】まず、通帳の頁替え後の印字位置へ通帳搬
送の処理開始直前に於いて通帳17は、先の印字動作に
よりセンサ3Fで通帳17の後端を検知された後、装置
奥方向(図中左端)に所定の距離だけ搬送された位置に
あるとする。
【0060】ここで頁替え後の印字位置への通帳搬送時
の処理は図9に示す通りであり、図9に示した処理の
内、ステップS301〜S306までの処理は、前述の
図5の処理と同様である。これを簡単に説明すると、主
制御部16は、頁替え後において装置奥方向(図1中左
端)に位置した通帳17の逆搬送を開始し、センサ3F
が所定時間T4以上通帳17を検知できなかった場合
(通帳17がセンサ3Fの位置まで逆搬送不能な場合:
ステップS301のNO〜S302のYESの場合)、
ジャムが発生したとして定着ローラ10の加熱停止等を
行って処理を停止する(ステップS507)。
【0061】この処理が、定着ローラ10の加熱停止等
で処理を終了する理由は、本ステップの段階では通帳1
7が図6(ホ)に示す定着部9に達しない位置のため通
帳17が定着ローラ10により加熱されることがないた
めである。
【0062】前記ステップS301でセンサ3Fが通帳
17を検知し、該検知から時間T2経過してもセンサ3
Eが通帳を検知できない場合(通帳17がセンサ3Eの
位置まで逆搬送不能な場合:ステップS301のYES
〜S303のNO〜S304のYESの場合)、主制御
部16は、通帳17が定着部9内でジャムが発生したと
判断し、本実施形態の特徴である図10に示す処理を続
行する。尚、図10の処理については後述する。
【0063】さて、本実施形態においては前記ステップ
S303でセンサ3Eが通帳17を検知し、次いでステ
ップS305によりセンサ3Eが通帳を検知しなくなっ
た場合、即ち通帳17がセンサ3E位置を通過した場合
(ステップS305でNOの場合)、主制御部16はこ
の時点で滞留検知処理を終了する。
【0064】また前記ステップS303でセンサ3Eが
通帳17を検知し、次いでステップS305でセンサ3
Eによる通帳検知が時間T3以上継続した場合、即ち通
帳17がセンサ3Eの位置に停止した状態(又は搬送速
度が遅い状態)が継続した場合(ステップS306でY
ESの場合)、通帳17が定着部9から正常に逆搬送で
きない状態と判断し、本実施形態の特徴である図10に
示す処理を続行する。
【0065】<定着部から通帳の排出が開始されないジ
ャム検知及び対処法>この場合、主制御部16は、図1
0に示す如く、定着ローラ10の加熱及び搬送モータ1
4を停止し(ステップS508)、次いで搬送ローラを
先と逆方向、即ち挿入口2側と逆方向(通帳吸入方向)
に搬送ローラを回転して定着部9内の通帳17を頁替え
機構側に戻す搬送を試みる(ステップS509)。この
逆方向に通帳を搬送する理由は前述と同様であり、この
時の通帳17は図6の(ロ−1)から(ニ−2)の何れ
かの状態にある。
【0066】次に主制御部16は、前記ステップS50
9による通帳17の吸入方向搬送の開始からセンサ3E
が通帳17を時間T3以上検知するか監視し(ステップ
S511)、時間T3以上センサ3Eによる通帳17の
検知が継続した場合(ステップS511のYES:通帳
が停止状態等の場合)、搬送モータ14の回転を停止し
(ステップS515)、且つ上位装置20に通帳の滞留
が発生し、除去に失敗したことを報告する(ステップS
516)。
【0067】また前記ステップS510においてセンサ
3Eによる通帳検知がなくなった場合(ステップS51
0のNO)、主制御部16は、センサ3Fが通帳17を
時間T2以上継続して検知するか監視し(ステップS5
13)、センサ3Fの通帳検知がなくなった、即ち通帳
17が定着部9から装置奥方向(図1中左端)に排出さ
れた場合(ステップS512のNO)、通帳17が定着
部9内の逆搬送によりジャムを除去したことを意味し、
通帳が図6の(ホ)の状態のため搬送モータを停止して
処理を終了する(ステップS514)。
【0068】前記ステップ513においてセンサ3Fに
よる通帳検知が時間T2以上経過した場合(ステップS
513のYES:通帳17が定着部9から装置奥側にも
搬送不能な場合)、主制御部16は、搬送モータ14の
回転を停止し(ステップS515)、且つ上位装置20
に通帳の滞留が発生し、除去に失敗したことを報告する
(ステップS516)。
【0069】この様に本実施形態による通帳プリンタ
は、通帳17を定着部9の外側へ搬送できない場合も希
に発生する可能性が有るものの、第1の実施形態に比し
てソレノイド11Bやプレッシャローラ4E等の開閉機
構を不要とし、構造が簡単で安価な装置とすることが可
能である。また前記各実施形態では定着部9での通帳1
7の滞留を除去出来なかった場合、上位装置へ通報する
例を説明したが、通帳プリンタに表示部を設け、その旨
を表示する様にしても良い。更に、第1の実施例の構成
で第2の実施例と同等の動作、即ち滞留検知時、定着ロ
ーラを開き、且つ定着部の外側へ搬送することも可能で
ある。また前記各実施形態においては、記録媒体を銀行
用の通帳とし、装置を通帳プリンタとする例を説明した
が、本発明は、冊子に限らず単票用紙に印字を行う他の
電子写真式印字装置にも適用することができる。この場
合、冊子の頁間の貼り付きと言う不具合はないものの、
単票に印字した文字(トナー)が溶解して他の機構に貼
り付く等の障害を防止することができる。更に前記各実
施形態においては各センサの検知時間により通帳がジャ
ムにより停止している例を説明したが、通帳は停止まで
はいたらなくともジャムによる搬送抵抗の増大による搬
送速度が低下する場合もあり、前記検知時間は当該搬送
速度の低下が起こった際にもモータ停止等の処理を行う
ものである。
【0070】尚、本発明による電子写真式印字装置は、
次に述べる実施形態としても表すことができる。 <実施形態1> 回動するトナー像坦持体上にトナー像
を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像坦持体に
形成された前記トナー像を転写する冊子状の記録媒体を
搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される前
記記録媒体に前記トナー像坦持体上の前記トナー像を転
写する転写手段と、熱を発生し得る様に構成した一対の
定着ローラ(ヒートローラ)とプレッシャローラの作用
により、前記記録媒体の前記トナー像に熱を加えること
で、前記トナー像を前記記録媒体に定着、固着させ永久
画像とするための定着手段からなる電子写真式印字装置
に於いて、前記定着ローラと前記プレッシャローラを電
気的手段により圧接/開放(開閉)する定着ローラ開閉
手段と、前記定着手段に前記記録媒体の滞留を検知する
滞留検知手段と、該滞留検知手段で前記記録媒体の滞留
を検知したとき、前記定着ローラ開閉手段により前記定
着ローラと前記プレッシャローラを開くことを特徴とす
る電子写真式印字装置。
【0071】<実施形態2> 回動するトナー像坦持体
上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナ
ー像坦持体に形成された前記トナー像を転写する冊子状
の記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって
搬送される前記記録媒体に前記トナー像坦持体上の前記
トナー像を転写する転写手段と、熱を発生し得る様に構
成した一対の定着ローラ(ヒートローラ)とプレッシャ
ローラの作用により、前記記録媒体の前記トナー像に熱
を加えることで、前記トナー像を前記記録媒体に定着、
固着させ永久画像とするための定着手段からなる電子写
真式印字装置に於いて、前記定着手段に前記記録媒体の
滞留の有無を検知する滞留検知手段と該滞留検知手段で
前記記録媒体の滞留を検知したとき、前記記録媒体を前
記定着手段外へ搬送することを特徴とする電子写真式印
字装置。
【0072】<実施形態3> 実施形態1記載の電子写
真式印字装置に於いて、前記滞留検知手段で前記記録媒
体の滞留を検知したとき、定着ローラ開閉手段により定
着ローラとプレッシャローラを開き、且つ、前記記録媒
体を前記定着手段の外へ搬送することを特徴とする電子
写真式印字装置。
【0073】<実施形態4> 実施形態1記載の電子写
真式印字装置は、前記滞留検知手段で前記記録媒体の滞
留を検知し、前記記録媒体を前記定着手段の外へ搬送出
来なかったこと外部へ報知することを特徴とする電子写
真式印字装置。
【0074】
【発明の効果】以上延べた如く本発明によれば、定着部
の定着ローラとプレッシャローラとを圧接及び開放する
定着ローラ開閉機構及び定着部に記録媒体が滞留したこ
とを検知する検知機構とを設け、該検知機構が定着部に
記録媒体が滞留したことを検知した場合、定着ローラ開
閉機構が定着部の定着ローラとプレッシャローラとを開
放すると共に定着ローラの加熱を停止することにより、
記録媒体が定着部内に留まった場合でも記録媒体の加熱
を防止して、例えば記録媒体が通帳の場合の頁間の貼り
付けを防止することができる。
【0075】更に本発明は、トナー像を記録媒体上に転
写する転写部と、該転写部によりトナー像が転写された
記録媒体を定着ローラ及びプレッシャローラにより回転
的に挟持した状態で加熱することにより記録媒体上にト
ナー像を定着する定着部と、前記記録媒体を転写部及び
定着部を通過する搬送路上で移動する搬送ローラとを備
える電子写真式印字装置において、前記定着部に記録媒
体が滞留したことを検知する検知機構を設け、該検知機
構が定着部に記録媒体が滞留したことを検知した場合、
前記定着ローラの加熱を停止すると共に搬送ローラが記
録媒体を搬送路上の定着部を除く位置に搬送することに
より、記録媒体の定着部に留まることを防ぎ、記録媒体
の加熱を防止し、例えば記録媒体が通帳の場合の頁間の
貼り付けを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に好適な通帳プリンタの構造の一実施形
態を示す図。
【図2】本発明に好適な通帳プリンタの回路構成の一実
施形態を示す図。
【図3】通帳プリンタでの通常取引処理におけるフロー
チャート。
【図4】本発明の第1の実施形態による印字処理時の滞
留検知方法及び動作を示すフローチャート。
【図5】前記第1の実施形態による通帳を定着部の奥よ
り排出方向へ搬送する場合の滞留検知方法及び動作を示
すフローチャート。
【図6】定着部と通帳の位置関係を説明するための図。
【図7】本発明の第2の実施形態による印字処理時の滞
留検知方法及び動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2の実施形態による印字処理時の滞
留検知方法及び動作を示すフローチャート。
【図9】前記第2の実施形態の通帳を定着部の奥より排
出方向へ搬送する場合の滞留検知方法及び動作を示すフ
ローチャート。
【図10】前記第2の実施例の定着部の奥より排出方向
へ搬送する場合の滞留検知方法及び動作を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
1:通帳プリンタ、2:挿入口、3A〜3F:センサ、
4A〜4C,4F:搬送ローラ、4D:転写ローラ、4
E:プレシャローラ、5:イメージ読取り部、6: M
S読み書き部、7:転写部、8:感光ドラム、9:定着
部、10:定着ローラ、11A,11B:ソレノイド、
12:頁替ローラ、13:頁替レバー、14:搬送モー
タ、16:主制御部、17:通帳、18:搬送路、1
9:インターフェース、20:上位装置、21:インタ
ーフェース制御手段、22:印字制御手段、23:搬送
制御手段、24:滞留検知制御手段、25:センサ読取
り制御手段、26:イメージ読取り制御手段、27:
MS読み書き制御手段、28:頁替制御手段、29:帯
電器、30:露光器、31:現像器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/00 526 G03G 15/00 526 21/00 500 21/00 500

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を記録媒体上に転写する転写部
    と、該転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定
    着ローラ及びプレッシャローラにより挟持した状態で加
    熱することでトナー像を定着する定着部と、記録媒体を
    搬送する搬送ローラとを備える電子写真式印字装置にお
    いて、前記定着部の定着ローラとプレッシャローラとを
    圧接及び開放する定着ローラ開閉機構と、前記定着部に
    記録媒体が滞留したことを検知する検知機構とを設け、
    該検知機構が定着部に記録媒体が滞留したことを検知し
    た場合、前記定着ローラ開閉機構が前記定着ローラとプ
    レッシャローラとを開放すると共に該定着ローラの加熱
    を停止することを特徴とする電子写真式印字装置。
  2. 【請求項2】 トナー像を記録媒体上に転写する転写部
    と、該転写部によりトナー像が転写された記録媒体を定
    着ローラ及びプレッシャローラにより挟持した状態で加
    熱することでトナー像を定着する定着部と、記録媒体を
    搬送する搬送ローラとを備える電子写真式印字装置にお
    いて、前記定着部に記録媒体が滞留したことを検知する
    検知機構を設け、該検知機構が定着部に記録媒体が滞留
    したことを検知した場合、前記定着ローラの加熱を停止
    すると共に前記搬送ローラが記録媒体を搬送路上の前記
    定着部を除く位置に搬送することを特徴とする電子写真
    式印字装置。
  3. 【請求項3】 前記検知機構が定着部に記録媒体が滞留
    したことを検知した場合、記録媒体を搬送路上の前記定
    着部を除く位置に搬送することを特徴とする請求項1記
    載の電子写真式印字装置。
JP10113378A 1998-04-23 1998-04-23 電子写真式印字装置 Pending JPH11305596A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20050054065A (ko) * 2003-12-03 2005-06-10 삼성전자주식회사 화상형성장치의 정착기 잼 감지장치 및 방법
CN104386517A (zh) * 2014-09-30 2015-03-04 广东金明精机股份有限公司 自粘膜收卷牵引系统和自粘膜收卷牵引方法
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