JPH11305408A - 固形処理剤補給装置 - Google Patents

固形処理剤補給装置

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JPH11305408A
JPH11305408A JP11334198A JP11334198A JPH11305408A JP H11305408 A JPH11305408 A JP H11305408A JP 11334198 A JP11334198 A JP 11334198A JP 11334198 A JP11334198 A JP 11334198A JP H11305408 A JPH11305408 A JP H11305408A
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solid processing
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solid
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JP11334198A
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Nobuaki Takahashi
伸明 高橋
Seiichi Tanahashi
清一 棚橋
Naoki Shimizu
直紀 清水
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形処理剤補給装置30で発生するエラーを
早期に検出し、その対応に遅延を生じさせない。また、
複数の受容部333Pで固形処理剤Jを補給する際に、
補給を失敗しても、正確な固形処理剤の補給を行うこと
ができる。 【解決手段】 固形処理剤Jを、受容部333Pを介し
て処理槽に、補給する固形処理剤補給装置30におい
て、受容部333Pに固形処理剤Jを受容可能な状態
で、受容部333Pに固形処理剤Jが受容されたか否か
を検出する受容検出手段S6又は/及び受容部333P
に受容された固形処理剤Jを処理槽に補給することが可
能な状態で、受容部333Pに受容された固形処理剤J
が補給されたか否かを検出する補給検出手段S7を設け
た。また、固形処理剤Jが補給されなかったときに、受
容部333Pに収納容器40から固形処理剤を受容させ
ることを阻止する阻止手段339を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形処理剤を、写
真感光材料を処理する処理槽に補給する固形処理剤補給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】露光済みの写真感光材料(ハロゲン化銀
感光材料)は、自動現像機によって、現像液、漂白液、
定着液、安定化液の処理液を収容した処理槽内を順次搬
送され、現像処理される。本出願人は、各処理槽内の各
処理液の活性度を一定に保つために、処理剤成分を固形
化した固形処理剤を、直接、処理槽に補給する自動現像
機を提案し、製品化している。この自動現像機における
固形処理剤の補給は、例えば、特開平7−281381
号公報に記載されるように、固形処理剤を、一旦、ドラ
ム部材に設けられた受容部に収納した後に、処理槽に補
給する固形処理剤補給装置によって行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した公報に記載さ
れた固形処理剤補給装置においては、受容部に固形処理
剤を受容したことを、受容部が固形処理剤を受容した後
の回転途中に検出するよう構成している。また、同様
に、受容部の固形処理剤を補給したことを、受容部の固
形処理剤を補給した後の回転途中に検出するよう構成し
ている。換言すると、受容部に固形処理剤の受容と固形
処理剤の補給との検出を、それぞれ受容と補給が終わ
り、次の動作途中で行っている。そのため、受容や補給
のエラーが発生したときは、その検出するタイミングが
遅れ、その対応に遅延が生じる。
【0004】また、上述した公報に記載された固形処理
剤補給装置においては、固形処理剤を収納した収納容器
を固形処理剤補給装置に装填するに際して、実際に、確
実に装填されたか否かを検出する術がなく、また、固形
処理剤の種類を検出する術がなく、その誤りの検出には
人に頼らざるを得ないか、若しくは、実際に固形処理剤
を補給しようとしなければ検出できなかった。そのため
に、収納容器が確実に装填されていというエラーや誤っ
た種類の固形処理剤の収納容器を装填したというエラー
が発生したときは、その検出するタイミングが遅れ、そ
の対応に遅延が生じる。
【0005】また、上述した公報に記載された固形処理
剤補給装置においては、収納容器から処理槽までの固形
処理剤が通過する経路を閉じることによって、処理槽か
らの処理液蒸気の進入を防止する防止手段を、該経路に
対して開閉可能に設けられている。しかしながら、この
防止手段による開閉は、駆動手段の回転によって行われ
ているが、モーター等の故障やギヤの脱歯などにより、
実際には、開閉していない場合が生じる可能性がある。
そのために、防止手段の開閉のエラーを検出するタイミ
ングが遅れ、その対応に遅延が生じる。
【0006】また、上述した公報に記載された固形処理
剤補給装置においては、受容部に固形処理剤が存在する
か否かを検出する光電センサを、ドラム部材の原点位置
を検出するための検出手段として用いている。そのた
め、受容部に受容された固形処理剤が処理槽に補給でき
ずに、受容部に残った場合、ドラム部材の原点位置が検
出できないことになる。そのために、ドラム部材の回転
制御に狂いが生じ、正確に、固形処理剤を受容したり補
給したりできなくなり、このエラーを検出するタイミン
グが遅れ、その対応に遅延が生じる。
【0007】特に、上述したような種々の初期検出が遅
れることにより、その対応に遅延が生じることは、写真
感光材料、特にネガフィルムの現像処理に際しては、世
の中に1本しかないオリジナルを現像する自動現像機に
とって、取り返しのつかない、甚大なる被害を及ぼすこ
とにもなりかねない。
【0008】また、上述した公報に記載された固形処理
剤補給装置においては、受容部から処理槽への固形処理
剤の補給が失敗したとき、そのままドラム部材の回動が
継続され、不足した固形処理剤を再度補給するよう構成
している。ところが、この場合、複数の受容部のうち、
例えば、1つの受容部に受容された固形処理剤の補給が
失敗した場合、他の受容部は、固形処理剤の受容、補給
動作が行われるために、結果的に、正確な固形処理剤の
補給ができないという事態が生じる。
【0009】そこで、固形処理剤補給装置で発生するエ
ラーを早期に検出し、その対応に遅延を生じさせること
がない固形処理剤補給装置を提供することを第1課題と
する。
【0010】また、複数の受容部で固形処理剤を補給す
るに際して、そのうち、例えば、1つの受容部からの補
給に失敗しても、正確な固形処理剤の補給を行うことが
できる固形処理剤補給装置を提供することを第2課題と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記第1課題は、以下の
構成により、解決することができる。
【0012】(1) 収納容器に収納されている固形処
理剤を、受容部を介して、写真感光材料を処理する処理
槽に、補給する固形処理剤補給装置において、前記受容
部に前記収納容器から固形処理剤を受容可能な状態で、
前記受容部に固形処理剤が受容されたか否かを検出する
受容検出手段、又は/及び、前記受容部に受容された固
形処理剤を前記処理槽に補給することが可能な状態で、
前記受容部に受容された固形処理剤が補給されたか否か
を検出する補給検出手段を設けたことを特徴とする固形
処理剤補給装置。
【0013】(2) 前記受容部が、前記収納容器から
固形処理剤を受容可能な状態にあるにもかかわらず、前
記受容検出手段により固形処理剤の受容が検出されない
場合、又は/及び、前記受容部が、固形処理剤を前記処
理槽に補給することが可能な状態にあるにもかかわら
ず、前記補給検出手段により固形処理剤の補給が検出さ
れない場合、警報を発することを特徴とする(1)に記
載の固形処理剤補給装置。
【0014】(3) 装填手段に装填された収納容器に
収納されている固形処理剤を、写真感光材料を処理する
処理槽に、補給する固形処理剤補給装置において、前記
装填手段に、前記収納容器が装填されたか否かを直接検
出する装填検出手段、又は/及び、前記装填手段に装填
された前記収納容器に収納されている固形処理剤の種類
を検出する種類検出手段を設けたことを特徴とする固形
処理剤補給装置。
【0015】(4) 前記装填検出手段により前記収納
容器の装填が検出されなかった場合、又は/及び、前記
種類検出手段に検出された固形処理剤の種類が、予め設
定された固形処理剤の種類と異なる場合、警報を発する
ことを特徴とする(3)に記載の固形処理剤補給装置。
【0016】(5) 収納容器に収納されている固形処
理剤を、写真感光材料を処理する処理槽に、補給する固
形処理剤補給装置において、前記収納容器から前記処理
槽までの固形処理剤が通過する経路を閉じることによっ
て、前記処理槽からの処理液蒸気の進入を防止する防止
手段を、該経路に対して開閉可能に設けるとともに、前
記防止手段の開、及び/又は、閉を直接検出する防止検
出手段を設けたことを特徴とする固形処理剤補給装置。
【0017】(6) 前記防止手段が開、及び/又は、
閉動作を開始してから所定時間内に、前記防止検出手段
で前記防止手段の閉、及び/又は、開が検出されなかっ
た場合、警報を発することを特徴とする(5)に記載の
固形処理剤補給装置。
【0018】(7) 複数の受容部を回動軸の方向に並
置したドラム部材を、回動させることにより、前記複数
の受容部に固形処理剤を受容し、写真感光材料を処理す
る処理槽に補給する固形処理剤補給装置において、前記
ドラム部材の前記複数の受容部を通過しない位置で、前
記回動軸の方向に伸びた原点貫通穴と、前記原点貫通穴
を検出することにより、前記ドラム部材の原点位置を検
出する原点検出手段と、を有したことを特徴とする固形
処理剤補給装置。
【0019】(8) 前記受容部に固形処理剤を受容し
たか否かを検出するため、前記複数の受容部に対応し、
前記回動軸の方向に伸びた複数の受容検出貫通穴、又は
/及び、前記受容部に受容された固形処理剤を補給した
か否かを検出するため、前記複数の受容部に対応し、前
記回動軸の方向に伸びた複数の補給検出貫通穴と、前記
原点貫通穴とを、前記回動軸からの距離を異ならせて、
前記ドラム部材に設けたことを特徴とする(7)に記載
の固形処理剤補給装置。
【0020】上記第2課題は、以下の構成により、解決
することができる。
【0021】(9) 収納容器に並列して収納されてい
る複数の固形処理剤を、複数の受容部各々を介して、写
真感光材料を処理する処理槽に、補給する固形処理剤補
給装置において、前記受容部に受容された固形処理剤を
前記処理槽に補給するにもかかわらず、固形処理剤が補
給されなかったときに、少なくとも、該補給されなかっ
た固形処理剤を受容した受容部以外の受容部に、前記収
納容器から固形処理剤を受容させることを阻止する阻止
手段を設けたことを特徴とする固形処理剤補給装置。
【0022】(10) 前記阻止手段は、前記収納容器
から前記受容部までの固形処理剤が通過する経路を、閉
じることによって、受容を阻止することを特徴とする
(9)に記載の固形処理剤補給装置。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態を添
付図面に基づいて説明する。まず、本発明の固形処理剤
補給装置(以下、補給装置ともいう)を搭載した自動現
像機(以下、自現機ともいう)の一例を図面に基づいて
説明する。図1は、自現機APと写真焼付機Bとを一体
的に構成したハロゲン化銀写真感光材料処理装置(プリ
ンタープロセッサ)の構成図であり、図1(a)は正面
全体構成図、図1(b)は自現機APの平面構成図であ
る。図2は、図1の自現機APのZ−Z断面における処
理槽である発色現像槽1Aと補助タンク(溶解槽)2A
と補給装置30の断面図である。なお、図2には、構成
をわかりやすくするために、感光材料を搬送する搬送手
段等は省略してある。
【0024】図1(a)において、写真焼付機Bの左下
部には、未露光のハロゲン化銀写真感光材料である印画
紙(カラーペーパー)をロール状に収納したマガジンM
aがセットされる。マガジンMa内の印画紙は、送りロ
ーラR1により所定長さが引き出され、カッター部Ct
により所定のサイズに切断され、シート状印画紙pとな
る。このシート状印画紙pは、送りローラR2によって
搬送され、回動する搬送ベルトBe及び搬送ベルトBe
の下方に設けられているバキューム手段Vに吸引されな
がら露光位置まで移動し、停止、待機する。
【0025】ネガキャリアNe上にセットされたネガフ
ィルムに対して光源部La、レンズLe、シャッタSt
により、原画の画像を露光される。露光が終了すると、
シート状印画紙pは搬送ベルトBeにより再び搬送さ
れ、さらに送りローラR3、R4及び複数対の送りロー
ラR5により搬送され、自現機AP内に導入される。
【0026】自現機APでは、シート状印画紙pは、発
色現像槽1A、漂白定着槽1B、安定槽1C、1D、1
E内をそれぞれ、発色現像処理液CD、漂白定着処理液
BF、安定化処理液SR1〜SR3が収容されている。
また、図示していないが、各処理槽の液面レベルとして
漂白定着槽1Bに対し、安定槽1C、1D、1Eが順次
高くなっているので、安定槽1Eからのオーバーフロー
液は重力により1D、1C、1Bと流れこむような構造
(カウンターカレント方式)となっている。このような
各処理槽1A〜1E内を、シート状印画紙pは、ローラ
搬送手段(参照記号なし)により順次搬送され、各処理
槽1A〜1E内の各処理液(CD、BF、SR1〜3)
により処理されたのち乾燥部6で乾燥されて、機外に排
出される。
【0027】この各処理槽1A〜1Eには、図1(b)
に示すように、補助タンク2A、2B、2C、2D、2
Eを有している。このうち補助タンク2A、2B、2E
に、補給装置30から固形処理剤が補給されるよう構成
してる。補給装置30に着脱可能な固形処理剤収納容器
(以下、収納容器ともいう)40は、補助タンク2A、
2B、2Eに補給される固形処理剤を収納するものであ
る。図示しない処理量情報検出手段によって、印画紙p
の処理量である処理量情報が検知され、該処理量情報に
基づき、図示しない固形処理剤補給制御手段が、所定量
の固形処理剤を適時補給するよう構成している。なお、
この補給装置30及び収納容器40は、後段において詳
述する。
【0028】補充水タンク51は、補助タンク2A、2
B、2Eに補給される補充水を収納する手段である。こ
の補充水タンク51に収納された補充水は、図示しない
補充水補給制御手段によって制御される給水ポンプ52
によって、送水管53Aを介して、補助タンク2Aに補
給される。なお、図2においては、補助タンク2Aしか
示していないが、他の補助タンク2B、2Eも、同様
に、補充水が補充されるよう構成している。
【0029】ここで、例として、発色現像槽1A及び補
助タンク2Aについて、図2に基づいて説明する。
【0030】シート状印画紙pを処理する発色現像槽1
Aは、仕切壁21を隔てて設けられた補助タンク(溶解
槽)2Aを有している。発色現像槽1Aと補助タンク2
Aとは連通窓21Aが形成された仕切壁21により仕切
られており、処理液は流通できるようになっている。補
助タンク2A内にはフィルタ22、ヒータ25、温度セ
ンサ26、液面センサ27が設けてある。このフィルタ
22の中は、補助タンク2Aの下方壁を貫通して設けら
れた循環パイプ23Aを介して循環ポンプ24(循環手
段)の吸引側に連通している。循環ポンプ24の吐出側
に連通した循環パイプ23Bの他端は、発色現像槽1A
の外壁を貫通し、発色現像槽1A内に連通している。こ
のような構成により、循環ポンプ24が作動すると発色
現像処理液CDは補助タンク2Aから吸い込まれ、発色
現像槽1Aに吐出されて、発色現像処理液CDは発色現
像槽1A内の発色現像処理液CDと混じり合い、再び補
助タンク2Aへと入り循環を繰り返すことになる。11
はオーバーフロー管、12は廃液タンクである。
【0031】前述したが、補充水タンク51に収容され
た補充水は、補助タンク2Aに補充される。すなわち、
この補充水タンク51、及び、給水ポンプ52、送水管
53A、53Bは、補充水補給手段50を構成し、図示
しない補充水補給制御手段によって、適時適量の補充水
Wを、補助タンク2Aに補給する。また、補給装置30
は、収納容器40に収容された錠剤型固形処理剤Jを、
補助タンク2Aに補給する装置である。この収納容器4
0の装填又は交換は、自現機APの上部カバー102の
上面の一部に、揺動自在に蝶合されている蓋104を図
示一点鎖線a方向に開放して行う。
【0032】なお、上述のプリンタープロセッサは、シ
ート状印画紙pをカットした状態で自現機AP内に導か
れるものであるが、帯状で自現機AP内に導かれるもの
であってもよい。また、自現機APは、写真焼付機Bと
一体的に構成しても、自現機AP単体だけでもよいこと
は言うまでもない。また、発色現像槽1A、漂白定着槽
1B、安定槽1C、1D、1Eを有する実質的に3槽構
成の処理槽1を有する自現機APについて行うが、これ
に限られるものではなく、露光済みのネガフィルムを処
理する発色現像槽、漂白槽、定着槽、安定槽を有する実
質的に4槽、又は、それ以上の処理槽を有する構成の自
現機であってもよい。また、本実施の形態においては、
固形処理剤として錠剤型の固形処理剤Jを用いた場合に
ついて説明するが、顆粒状固形処理剤にも適用可能であ
る。
【0033】次に、固形処理剤Jの収納容器40につい
て説明する。図3は一部破断面を含む収納容器40の斜
視図であり、図4(a)は一部破断面を含む収納容器4
0の平面図、図4(b)は側面図、図4(c)はA−A
断面拡大図である。図5は収納容器40の正面断面図で
あり、(a)は本実施の形態の自現機APの処理槽に補
給する固形処理剤(JP1〜JP3)を収容した収納容
器40を示しており、この収納容器40を、ネガカラー
フィルム現像処理用の自現機ANの各処理槽に補給する
固形処理剤(JN1〜JN4)を収容する収納容器40
として用いた場合を、(b)に示している。
【0034】収納容器40は、カラー印画紙の処理、す
なわち、発色現像、漂白定着、安定化の各処理毎に処理
剤成分を錠剤に固形化した固形処理剤JP1、JP2、
JP3を収納する収納容器である。そして、収納容器4
0は、発色現像用の固形処理剤JP1を20錠、漂白定
着用の固形処理剤JP2を40錠、安定化用の固形処理
剤JP3を5錠収納する。
【0035】収納容器40は、先端側(蓋部材42が設
けられる側であり、図4(a)において左側)及び後端
側(キャップ部材43が設けられる側であり、図4
(a)において右側)が開放された中空であって筒状の
容器本体41と、容器本体41の先端側を覆うことがで
き開閉可能な蓋部材42と、容器本体41の後端側を覆
うキャップ部材(処理剤非投入側部材)43とを有して
いる。これら容器本体41、蓋部材42、及びキャップ
部材43は、例えば、PE(ポリエチレン)、PP(ポ
リプロピレン)、ABS(アクリルブタジエンスチレ
ン)などによって樹脂成形されるが、本実施の形態で
は、固形処理剤J1〜J4の成分を鑑み、PE或いはP
Pが好ましく用いられ、さらに、収納容器は薄肉深物で
あるため、PE、PP材料は高流動性のものが好まし
い。
【0036】容器本体41の内側には、仕切部材として
仕切壁411A、411B、411C、411Dが一体
的に設けられており、これらの仕切壁411(A〜D)
及び容器本体41の外壁によって、容器本体41内を、
実質的に5つの収納室412A、412B、412C、
412D、412Eを構成している。すなわち、これら
仕切壁411(A〜D)は、容器本体41内の上面(図
4(b)において上側の面)から底面(図4(b)にお
いて下側の面)まで連なった平板状を呈しており、換言
すると、上面及び底面と仕切壁411(A〜D)とが結
合されており、各収納室412(A〜E)を互いに連通
しないように構成されている。さらに、この仕切壁41
1(A〜D)は、後述する投入開口部414A、414
B、414C、414Dより突出するように構成されて
いる。なお、仕切壁411Bの肉厚は、他の仕切壁41
1A、411C、411Dの肉厚よりも厚くなってい
る。また、収納室412(A〜E)の後端側は開放され
ているが、キャップ部材43によってその開放されてい
る部分が覆われている。
【0037】各収納室412(A〜E)は、固形処理剤
Jを縦列状態に収納することができる。これら5つの収
納室412(A〜E)のうち4つの収納室412A、4
12B、412D、412Eに固形処理剤JP1、JP
2、JN3を収納し、収納室412Cは固形処理剤Jを
収納しない収納室(以下、空室ということもある)とな
っている。すなわち、収納室412A、412Bに発色
現像用の固形処理剤JP1を、収納室412Dに漂白定
着用の固形処理剤JP2を、収納室412Eに安定化用
の固形処理剤JP3を収納する。ここで空室412Cを
設けることは、発色現像用の固形処理剤JP1に、漂白
定着用の固形処理剤JP2の成分が混ざると、現像性能
に多大な悪影響を与えるため、収納室412Bと収納室
412Dとの間の距離を設け、固形処理剤JP2の収納
或いは排出時に発生する固形処理剤JP2の成分を含ん
だ粉が入り込む(所謂、コンタミ)のを防止するためで
ある。
【0038】この収納室412(A〜D)は、容器本体
41の先端側から後端側までの長さが、固形処理剤Jを
10錠分収納できるだけの長さを有している。この場
合、収納室412Dは、漂白定着用の固形処理剤JP2
を40錠も収納するため、その内部をさらに4つの分室
に区切るように、3つの区切壁413が設けられてい
る。この区切壁413は、仕切壁411(A〜D)と同
様に上面から底面まで連なった平板状であるが、固形処
理剤JP2と接触することが可能な長さだけ容器本体4
1内の上面及び底面から突出するように設けられ(上面
から底面まで連なってはいない)、固形処理剤JP2を
縦列で収納可能な程度の区切りであってもよい。また、
この区切壁413は、投入開口部414(A〜E)から
突出しないように設けているが、突出するように設けて
もよい。また、収納室412Eは、固形処理剤JP3を
4錠分収納できるだけの長さを有している。また、収納
室412Eの配置は、収納容器40の左右どちらでも良
く、又、長さについても4錠に限定するものでない。
【0039】また、各収納室412(A〜E)内には、
各収納室412(A〜E)の内面との接触面積を減ら
し、固形処理剤Jの収納或いは排出を容易に行い、か
つ、収納している固形処理剤Jが各収納室412(A〜
E)の内面に密着を防ぐために、容器本体41内の上
面、底面、各仕切壁411(A〜D)、及び、区切壁4
13それぞれに、容器本体41の先端側から後端側へと
伸びるリブ(符号なし)が設けられている。
【0040】これら各収納室412(A〜E)は、容器
本体41の先端側に投入開口部414(A〜E)が設け
られており、この投入開口部414(A〜E)から固形
処理剤JNを収納或いは排出することができる。また、
これら投入開口部414(A〜E)の周囲(容器本体4
1の先端側)には、投入開口部414(A〜E)を囲む
ように平面状のフランジ部415が設けられている。こ
のフランジ部415の両側端部415A、415Bは、
後述する蓋部材42の係合部421A、421Bと係合
するよう構成されている。また、収納室412(A〜
E)の後端側の開放に対しては、後述するキャップ部材
43が嵌合するように構成されている。
【0041】収納容器40のフランジ部415に近い両
側面には、突起部418が突出して植設されている。突
起部418は、収納容器40を装着部320に装着操作
するとき、後述の板バネ326により付勢される。ま
た、収納容器40の他端側でキャップ部材43に近い両
側面には、突起部419が突出して植設されている。突
起部419は、収納容器40を装着部320に装着操作
するとき、後述の押圧手段313により付勢される。
【0042】フランジ部415の開口部の周囲には、ビ
ード状の突起部415Cが突出して形成されている。突
起部415Cの頂部には、図6に示すように、防湿用の
可撓性シール部材44がヒートシールされて、開口部を
密封している。このシール部材44は収納容器40を装
着部320に装着するとき、蓋部材42の移動に応動し
て、突起部415Cの一端から剥離されて、開口部を全
開状態にする。
【0043】蓋部材42は、投入開口部414(A〜
E)に対してスライドすることにより、投入開口部41
4(A〜E)を覆い、かつ、開閉することが可能な部材
である。蓋部材42をスライドさせるために、容器本体
41のフランジ部415の両側端部415A、415B
と係合するコの字状の係合部421(A、B)が、蓋部
材42の両側端側(スライドする方向と直交する方向に
おける両端側)に設けられている。このコの字状の係合
部421(A、B)は、上端側(閉める方向に対して上
流端側)より下端側(閉める方向に対して下流端側)の
方が、コの字状の間隙が広がるように構成されている。
また、この蓋部材42が投入開口部414(A〜E)と
対向する面には、仕切壁411(A〜D)の投入開口部
414(A〜E)から突出した部分と嵌合する嵌合部で
ある複数の溝部422(A〜D)が設けられている。蓋
部材42の両側面に設けられた操作部材423は、蓋部
材42をスライドさせて容器本体41を開閉させるため
の操作を行うために設けられている。
【0044】キャップ部材43は、開閉されている容器
本体41の後端側、すなわち収納室412(A〜D)の
後端側を覆う部材である。また、識別部49は、容器本
体41の下面側(図4(b)、(c)において下側)に
設けられた突起状の部材であり、この収納容器40に収
納されている固形処理剤Jが印画紙用の固形処理剤であ
ることを表すための部材である。
【0045】なお、この収納容器40を、カラーネガフ
ィルムの処理、すなわち、発色現像、漂白、定着、安定
化の各処理毎に処理剤成分を錠剤に固形化した複数種の
固形処理剤JN1、JN2、JN3、JN4を収納する
収納容器として用いることができる(図5(b)参
照)。この場合には、カラーネガフィルム100本分を
処理することができる量、すなわち、発色現像用の固形
処理剤JN1は10錠、漂白用の固形処理剤JN2は1
0錠、定着用の固形処理剤JN3は40錠、安定化用の
固形処理剤JN4は1錠の固形処理剤JN1〜JN4を
収納する。この場合、固形処理剤(JN1〜JN4)を
収容する収納容器40は、本実施の形態の収納容器40
(印画紙用)と同一形状の収納容器40を用いるので、
図5(b)に示すように、発色現像用の固形処理剤JN
1を収納する収納室412Aと、漂白用の固形処理剤J
N2を収納する収納室412Cとの間に、空室412B
を設ける。また、この場合、固形処理剤Jの種類(印画
紙用か、カラーネガ用か)を区別するために、識別部4
9を設ける位置を、印画紙用の固形処理剤Jを収納した
収納容器と、カラーネガ用の固形処理剤Jを収納した収
納容器とで異ならせている。
【0046】次に、補給装置30について説明する。ま
ず、補給装置30に収納容器40を装填するまでの構成
及び動作について説明する。図6は、収納容器40を補
給装置30に装着する操作を示す斜視図、図7は収納容
器40を補給装置30に装着した補給状態を示す正面図
である。
【0047】補給装置30は、収納容器40のキャップ
部材43側を支持する上支持部(押圧側装填ユニット)
310と、収納容器40の蓋部材42側を支持し収納容
器40内の複数の固形処理剤を受容する装着部(投入側
装填ユニット)320と、受容した固形処理剤を複数の
処理液槽に投入する処理剤投入部330とを有してい
る。
【0048】上支持部310は、支柱311、支持部材
312、押圧手段(セット方向付勢手段)313とを有
している。支柱311は基板300に直立固定されてい
る。支持部材312は支柱311の上部に固定されてい
る。支持部材312の内側には、収納容器40の突起部
材419を導入可能にするガイド溝部312Aと、ガイ
ド溝部312Aの末端の保持凹部312Bとが穿設され
ている。押圧部材313は、収納容器40が上支持部3
10に装着されたとき、収納容器40の上部のキャップ
部材43を押圧する。押圧部材313は、板バネ又はコ
イルバネに支持されたローラ、又は板バネ等の付勢手段
である。
【0049】装着部320の上本体(上ハウジング)3
21には、収納容器40内の複数の固形処理剤を受容す
る投入ガイド開口部322が穿設されている。開口部3
22は複数の仕切壁(リブ)323(図6においては、
1か所のみ符号を付している)により仕切られて、複数
の開口分室を形成している。これらの複数の開口分室
は、容器本体41の収納室412(A〜E)にそれぞれ
対応している。
【0050】複数の仕切壁323のうち、特に、容器本
体41の収納室412Bと412Cとを仕切る仕切壁4
11Bに対向する仕切壁323B(図9参照)は、他の
仕切壁より容器本体41側に突出していて、収納容器4
0を装着部320に装填したとき、容器本体41の仕切
壁411Bの先端部に近接又は当接している。このよう
に仕切壁323Bと仕切壁411Bを近接又は当接する
ことにより、上方の容器本体41の収納室412(A〜
E)のうち特に収納室412Bと412C内に収納され
た固形処理剤の粉末や小塊が、投入ガイド開口部322
の対応する開口分室に隣接する開口分室内に混入するこ
とが防止される(コンタミを防止)。
【0051】投入ガイド開口部322の上面の周辺に
は、パッキン部材327が貼着されている。収納容器4
0を装着部320に装填した状態では、パッキン部材3
27は容器本体41のフランジ部415に密接して、開
口状態の収納容器40内に外気が侵入することを防止す
る。このように気密化することにより、外気、特に高湿
な外気の収納容器40内への侵入による固形処理剤の膨
潤が防止される。
【0052】パッキン部材327は、板材の弾性を有す
るゴム部材であり、耐薬品性に優れた材料、例えば、ニ
トリルブタジエンゴム(NBR)、スチレンブタジエン
ゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)、シリコー
ンゴム(Q)、フッソゴム(FKM)等単層体、又はこ
れらの材料の何れかと他の材料との積層体から成る。
【0053】また、上本体321の両側壁の内側には、
溝カム部324が穿設されている。溝カム部324に
は、収納容器40を装着部320に装着操作するとき、
収納容器40の突起部418が挿入、嵌合し、蓋部材4
2を移動させて開放可能にする。また、収納容器40を
装着部320から装脱操作するとき、収納容器40の開
口部を蓋部材42により閉止させる。
【0054】また、保持凹部312B及び凹部325に
は、それぞれ、収納容器40が装填されたか否かを直接
検出する装填検出手段である装填検出センサS1、S2
が設けられている。この装填検出センサS1、S2は、
それぞれ、容器本体41に設けられた突起部418、4
19が、正しく、保持凹部312B及び凹部325に入
ったか否かを検出するセンサであり、この装填検出セン
サS1、S2によって突起部418、419が検出され
ると、収納容器40が正しく装填されたことを知ること
ができる。
【0055】また、上本体321には、収納容器40に
設けられた識別部49を検出する識別検出センサS3が
設けられている。すなわち、前述したように識別部49
が収納容器40に収納されている固形処理剤の種類を表
しているので、この識別検出センサS3は、装填された
収納容器40に収納されている固形処理剤の種類を検出
する種類検出手段となる。また、上述したように、固形
処理剤の種類に応じて容器本体41の識別部49の位置
を異ならせているので、この場合、種類を検出するに
は、この識別検出センサS3を設ける位置を変更するだ
けで、それぞれを検出することができる(部品の共通化
を図ることができる)。
【0056】次に、装着部320に収納容器40を装着
させる操作過程を説明する。
【0057】(1)蓋部材42が下側になるようにして
収納容器40を把持し、突起部419を支持部材312
のガイド溝部312Aに沿わせて斜め下方から斜め上向
き方向に挿入する(図7の方向)。左右2箇所に設け
られたガイド溝部312Aは、溝幅が異なるように穿設
され、左右2箇所の突起部419の各外径も、ガイド溝
部312Aに合致するように設定されているから、収納
容器40を逆向きに挿入することはできないようになっ
ている(誤装填防止)。
【0058】また、このとき、装填検出センサS1によ
って、突起部419が検出されないと、装填が正しくで
きていないと判断され、警報を発する。この警報とし
て、例えば、プリンタープロセッサの表示手段(不図
示)に、「収納容器の後端がセットされていません」と
の表示をしたり、ブザーをならすなどがある。
【0059】(2)突起部419を保持凹部312Bに
嵌装させたのち、収納容器40を保持凹部312Bを中
心にして揺動させると(図7の方向)、蓋部材42の
両端の操作部材429が係止部材に当接して進行が妨げ
られて停止し、さらに収納容器40を移動させると、容
器本体41のみが移動して、投入開口部414(A〜
E)が次第に開放される。
【0060】(3)容器本体41のフランジ部415が
ストッパに当接すると、収納容器40の蓋部材42の近
傍の突起部418が溝カム部324に嵌入して、凹部3
25に落ち込み、板バネ(ガイド方向付勢手段)326
により押圧された状態で停止する。このとき投入開口部
414(A〜E)は全開状態になり、容器本体41内の
固形処理剤Jは、装着部320の開口部322内に落下
する。
【0061】また、このとき、装填検出センサS2によ
って、突起部418が検出されないと、装填が正しくで
きていないと判断され、警報を発する。この警報とし
て、例えば、プリンタープロセッサの表示手段(不図
示)に、「収納容器の先端がセットされていません」と
の表示をしたり、ブザーをならすなどがある。さらに、
このとき、識別検出センサS3によって、識別部49が
検出されないと、誤った固形処理剤Jを収納した収納容
器40が装填されたと判断し、警報を発する。この警報
として、例えば、プリンタープロセッサの表示手段(不
図示)に、「誤った固形処理剤の収納容器がセットされ
ました」との表示をしたり、ブザーをならすなどがあ
る。さらに、これら検出センサS1〜S3で、収納容器
40の装填が不十分であったり、正しい収納容器40が
装填されていない、と判断された場合は、警報に基づい
て、以降に続くはずであった固形処理剤Jの投入動作を
ストップさせるようにしてもよい。
【0062】次に、装填された収納容器40に収納され
た固形処理剤を、処理槽へ投入するまでの構成及び動作
について説明する。図8は装着部320及び処理剤投入
部330の回転軸直角方向の断面図、図9は装着部32
0、処理剤投入部330及びシャッター手段340の回
転軸平行方向の縦断面図である。
【0063】装着部320の下方の処理剤投入部330
は、下本体(下ハウジング)331、ドラム部材333
及び駆動手段を有している。さらに、下本体331の下
部には防止手段であるシャッター手段340が揺動可能
に支持されている。
【0064】この下本体331と上本体321とは、分
離、結合可能に構成されており、両者の結合面部には凹
部が形成され、この凹部にOリング等の弾性を有するパ
ッキン部材328が挿入されている。このパッキン部材
328の挿入により、上本体321と下本体331との
結合面部からのガスの侵入を防止する。また、下本体3
31の下方には、固形処理剤Jを投下して補給する排出
開口部(開口部)332が穿設されている。開口部33
2は補給時以外はシャッター手段340により閉鎖され
ている。
【0065】まず、処理剤等入部330におけるシャッ
ター手段340について説明する。防止手段であるシャ
ッター部材341は下本体331の下面の円筒面に沿っ
て揺動される。すなわち、このシャッター部材341
は、収納容器40から処理槽までの固形処理剤が通過す
る経路に対して開閉可能に設けられている。シャッター
部材341の内側の凹部には、押圧部材342、弾性部
材343、バネ344が収容されている。押圧部材34
2の上面に貼着された弾性部材343は、バネ344に
より付勢されて下本体331の下方の開口部332を圧
着、封鎖する。シャッター部材341の他方には、複数
の仕切壁を有する貫通する開口部345が穿設されてい
て、固形処理剤Jを通過、落下可能にしている。なお、
図示していないが、開口部345には、8列の固形処理
剤を整列して落下させるための仕切り壁が設けてある。
【0066】シャッター部材341は揺動板346と一
体化されている(図7参照)。揺動板346は後述のド
ラム部材333を駆動回転させる回転軸に回転可能に支
持され、他端はクランク347に接続している。クラン
ク347は駆動源により回転する偏心円板348に接続
して偏心移動し、揺動板346及びシャッター部材34
1を揺動させる。このシャッター部材341の揺動によ
り、開口部332は開閉される。
【0067】そして、シャッター部材341は偏心揺動
機構により、固形処理剤補給時にのみ開口部332を開
放状態になし、補給時以外には、開口部332を閉止状
態に保持する。補給時以外に、シャッター部材341に
より開口部332を閉止状態にすることにより、補給装
置30の下方の処理槽から上昇する処理液蒸気の装置本
体内への進入を防止し、防湿効果を高める。
【0068】なお、防止検出手段であるシャッター開検
出センサS4及びシャッター閉検出センサS5が設けら
れており、このシャッター開検出センサS4及びシャッ
ター閉検出センサS5によって、シャッター部材341
の開閉が、直接検出できるように構成されている。本実
施の形態では、シャッター部材341と揺動板346と
が一体化されているので、この揺動板346の位置を検
出することにより、シャッター部材341の開閉を直接
検出するよう構成している。そして、図示しない駆動源
からの駆動力は、このシャッター開検出センサS4又は
シャッター閉検出センサS5によってシャッター部材3
41の開又は閉が検出されるまで継続される。これによ
り、シャッター部材341の開閉のエラー検出を早期に
行うことが可能となる。さらに、この場合、シャッター
部材341が開又は閉動作を開始してから所定時間内
に、シャッター開検出センサS4又はシャッター閉検出
センサS5で前記防止手段の開又は閉が検出されなかっ
た場合、警報を発するように構成している。すなわち、
この警報として、例えば、プリンタープロセッサの表示
手段(不図示)に、「シャッター部材のエラーです」と
の表示をしたり、ブザーをならすなどがある。さらに、
これら警報を受けたとき、この警報に基づいて、補給装
置の動作をストップさせるようにしてもよい。
【0069】次に、ドラム部材333について説明す
る。図10(a)はドラム部材333の側面図、図10
(b)はドラム部材333の斜視図、図11はドラム部
材333の正面図である。図12は円筒部材333A〜
333Hの断面図であり、(a)〜(g)は、それぞ
れ、図10(a)におけるA−A〜G−G断面に相当す
る。
【0070】ドラム部材333は、複数の受容部(以
下、ポケット部ともいう)333P1〜333P8を回動
軸の方向に並置した部材であり、このドラム部材333
が回動することにより、複数のポケット部333P1
333P8に固形処理剤Jを一旦受容し、さらなる回動
により、受容した固形処理剤Jを処理槽に補給するもの
である。
【0071】本実施の形態では、このドラム部材333
は、複数の円筒部材333A〜333Hにより構成され
ている。各円筒部材333A〜333Hには、1個の固
形処理剤Jを受容可能なポケット部333Pが設けられ
ている。この複数のポケット部333P1〜333P8
収納容器40の8列の収納室412(A〜E)に対応し
て、ドラム部材333の回転方向に角度位相をずらし
て、各円筒部材333A〜333Hを組み合わせるよう
にしている。ただし、円筒部材333Bと333Cは、
印画紙用であれカラーネガ用であれ、いずれか一方の円
筒部材のポケット部しか利用しないため、本実施の形態
では、ポケット部333P2と333P3とは同位相にし
ている。
【0072】すなわち、自現機APの補給装置30のド
ラム部材333の8列の円筒部材333A〜333Hの
うち、第1列及び第2列の円筒部材333A、333B
のポケット部333P1、333P2は、発色現像用の固
形処理剤JP1を受容し、第4〜7列の円筒部材333
D〜333Gのポケット部333P4〜333P7は、漂
白定着用の固形処理剤JP2を受容し、第8列の円筒部
材333Gのポケット部333P8は、安定化用の固形
処理剤JP3を受容し、それぞれ受容した固形処理剤J
を処理槽へと補給する。
【0073】なお、第3列の円筒部材333Cのポケッ
ト部333P3は、対応する収納室412Cが空室なの
で、固形処理剤を受容しない。これにより、固形処理剤
JP1とJPN2とは、空室333Cを介して離間して
いるので、コンタミを防止できる。さらに、コンタミを
防止するために、本実施の形態では、第2列のポケット
部333Bと第3列のポケット部333Cとの間の仕切
り壁の先端部にジグザグ状の突起部333Zを形成し、
上ハウジング321及び下ハウジング331の内壁の先
端部に突起部333Zに係合する突起部を形成して、凹
凸係合の迷路構造に構成した。
【0074】また、ドラム部材333には、後述する原
点検出センサS8でドラム部材333の原点位置を検出
するための、原点貫通穴BHが設けられている。この原
点検出穴BHは、ドラム部材333の複数のポケット部
333P1〜333P8を通過しない位置で、ドラム部材
333の回動軸方向と同方向に伸び、ドラム部材33を
貫通した穴である。すなわち、各円筒部材333A〜3
33Hそれぞれに貫通した原点検出穴BHが穿孔されて
おり、各円筒部材333A〜333Hをドラム部材33
3として組み立てた際には、この原点検出穴BHが、ド
ラム部材33を貫通した穴となる。このように、本実施
の形態では、原点検出穴BHを、ポケット部333P1
〜333P8を通過しない位置に設けたので、固形処理
剤Jがポケット部333P1〜333P8に収容されるか
否かに関係なく、正確に原点の位置を検出することがで
きる。したがって、ドラム部材333の回転制御に狂い
が生じることなく、正確に、固形処理剤を受容したり補
給したりでき、かつ、このエラーを検出するタイミング
に遅れが生じることもない。
【0075】また、ドラム部材333には、後述する受
容検出センサS6でポケット部333P1〜333P8
固形勝利剤Jが受容されたか否かを検出するために、複
数の受容検出貫通穴AH1〜AH7が設けられている。
同様に、同ラム部材333には、後述する補給検出セン
サS7でポケット部333P1〜333P8に受容された
固形勝利剤Jが補給されたか否かを検出するために、複
数の補給検出貫通穴SH1〜SH7が設けられている。
これら受容検出貫通穴AH1〜AH7及び補給検出貫通
穴SH1〜SH7は、各ポケット部333P1〜333
8に対応し、ドラム部材333の回動軸方向と同方向
に伸び、ドラム部材33を貫通した穴である。ただし、
本実施の形態では、ポケット部333P2と333P3
は、同位相であるので、これらのポケット部333
2、333P3に対応した穴は、受容検出貫通穴AH2
及び補給検出貫通穴SH2で兼用している。したがっ
て、受容検出貫通穴AH1はポケット部P1に固形処理
剤Jが受容されたか否かを検出する際に用いられ、補給
検出貫通穴SH1はポケット部P1に受容された固形処
理剤Jが補給されたか否かを検出する際に用いられ、同
様に、受容検出貫通穴AH2と補給検出貫通穴SH2は
ポケット部P2、P3に、受容検出貫通穴AH3と補給検
出貫通穴SH3はポケット部P4に、受容検出貫通穴A
H4と補給検出貫通穴SH4はポケット部P5に、受容
検出貫通穴AH5と補給検出貫通穴SH5はポケット部
6に、受容検出貫通穴AH6と補給検出貫通穴SH6
はポケット部P7に、受容検出貫通穴AH7と補給検出
貫通穴SH7はポケット部P8に用いられる。
【0076】これら受容検出貫通穴AH1〜AH7及び
補給検出貫通穴SH1〜SH7は、各円筒部材333A
〜333Hそれぞれに貫通した受容検出貫通穴AH1〜
AH7及び補給検出貫通穴SH1〜SH7が穿孔されて
おり、各円筒部材333A〜333Hをドラム部材33
3として組み立てた際には、これら受容検出貫通穴AH
1〜AH7及び補給検出貫通穴SH1〜SH7が、ドラ
ム部材33を貫通した穴となる。
【0077】ところで、本実施の形態では、原点検出穴
BHと受容検出貫通穴AH1〜AH7及び補給検出貫通
穴SH1〜SH7とを、ドラム部材333の回転軸から
の距離を異ならせて、ドラム部材333に設けている。
これにより、原点検出センサS8が受容検出貫通穴AH
1〜AH7及び補給検出貫通穴SH1〜SH7を検出す
ることがないため、正確なドラム部材333の回転制御
を行うことができる。一方、受容検出センサS6や補給
検出センサS7が、原点検出穴BHを検出することがな
いので、受容や補給を正確にとらえることができる。
【0078】さらに、本実施の形態では、受容検出貫通
穴AH1〜AH7と補給検出貫通穴SH1〜SH7と
を、ドラム部材333の回転軸からの距離を異ならせ
て、ドラム部材333に設けている。これにより、受容
検出センサS6や補給検出センサS7の配置に自由度が
増すことになる。
【0079】このような複数の円筒部材333A〜33
3Hは、図9に示すボス333Mとピン333Nによ
り、位置決めされて、ドラム部材333として正しい配
列に組み立てられている。このとき、原点検出穴BH、
受容検出貫通穴AH1〜AH7及び補給検出貫通穴SH
1〜SH7は、ドラム部材333を貫通した穴となると
ともに、各ポケット部333P1〜333P8(ただし、
ポケット部333P2〜333P3は除く)は、回転方向
に位相がずれている。
【0080】一方、下本体331の両側面には、それぞ
れ回転軸334が軸受336を介して回転可能に支持さ
れている。この場合、図9に示すように、下本体331
の側壁331A、331Bに嵌入された左右の軸受33
6と、軸受336に回転可能に支持された左右の回転軸
334との間にパッキン部材であるOリング337が挿
入されている。このOリング337挿入により、回転軸
334と、下本体331の両側壁の隙間からのガスの侵
入を防止する。
【0081】そして、前述したように、組み立てられた
ドラム部材333の軸方向の両端面には、凹カップリン
グ部333Kが形成されており、この凹カップリング部
333Kに、回転軸334の内側に設けられた切り欠き
円板状の凸カップリング部334Kが勘合して、回転軸
334とドラム部材333とが一体化される。そして、
回転軸334の一方の軸端に、固定されている歯車33
5が、駆動源及び駆動伝達歯車列により回転され、ドラ
ム部材333を回転させ、固形処理剤Jの受容及び補給
が行われる。
【0082】また、下本体331には、前述した原点検
出センサS8、受容検出センサS6及び補給検出センサ
S7が、設けられている。本実施の形態では、これらセ
ンサS6〜S8は、発光素子S6A〜S8Aと受光素子
S6B〜S8Bとから構成される透過型の光センサであ
る。発光素子S6A〜S8Aは下本体331の一方の側
壁331Aに、受光素子S6B〜S8Bは他方の側壁3
31Bに、それぞれ対向した状態で、ドラム部材333
に設けられた原点検出穴BH、受容検出貫通穴AH1〜
AH7、補給検出貫通穴SH1〜SH7に対応した検出
可能な位置に、取り付けられている。なお、これら発光
素子S6A〜S8Aと受光素子S6B〜S8Bは、側壁
331A、331Bにパッキン部材であるOリング(符
号なし)を介して取り付けることにより、隙間からのガ
スの侵入を防止する。なお、Oリングの代わりに、隙間
をコーキング剤により充填してもよい。
【0083】取り付け位置についてさらに詳述すると、
原点検出センサS8(発光素子S8Aと受光素子S8
B)は、少なくとも、各ポケット部333P1〜333
8が固形処理剤Jを受容できない位置で、原点検出穴
BHを検出できる位置に取り付けられている。
【0084】また、受容検出センサS6(発光素子S6
Aと受光素子S6B)は、ポケット部333Pが容器本
体40から固形処理剤Jを受容できる状態にあるとき
(例えば、ポケット部333P1が、図9で示す位置に
あるとき)に、固形処理剤Jがポケット部333Pに存
在するか否かを検出できる位置(例えば、ポケット部3
33P1に対応した受容検出貫通穴AH1を介して、ポ
ケット部333P1に固形処理剤Jがあるか否かを検出
できる位置)、さらに広く言えば、ポケット部333P
に固形処理剤Jが受容されたか否かを検出できる位置に
取り付けられている。したがって、この受容検出センサ
S6によって、ポケット部333Pに固形処理剤Jが受
容されるはずなのに、受容されないといったエラーを早
期に検出することができ、その対応を早期に行うことが
できる。
【0085】また、補給検出センサS7(発光素子S7
Aと受光素子S7B)は、ポケット部333Pに受容し
た固形処理剤Jを処理槽へと補給できる状態にあるとき
(例えば、ポケット部333P1が、図13で示す位置
にあるとき)に、固形処理剤Jがポケット部333Pに
存在するか否かを検出できる位置(ポケット部333P
1に対応した補給検出貫通穴SH1を介して、ポケット
部333P1に固形処理剤Jがあるか否かを検出できる
位置)、さらに広く言えば、ポケット部333Pの固形
処理剤Jが補給されたか否かを検出できる位置に取り付
けられている。したがって、この補給検出センサS7に
よって、ポケット部333Pに受容された固形処理剤J
が処理槽へと補給されるはずなのに、補給されないとい
ったエラーを早期に検出することができ、その対応を早
期に行うことができる。
【0086】さらに、ポケット部333Pが、収納容器
40から固形処理剤Jを受容可能な状態にあるにもかか
わらず、受容検出センサS6により固形処理剤Jの受容
が検出されない場合やポケット部333Pが、固形処理
剤Jを処理槽に補給することが可能な状態にあるにもか
かわらず、補給検出センサS7により固形処理剤Jの補
給が検出されない場合、警報を発するように構成する。
この警報として、例えば、プリンタープロセッサの表示
手段(不図示)に、「固形処理剤の補給エラー」との表
示をしたり、ブザーをならすなどがある。また、この警
報に基づいて、ドラム部材333を回転駆動を停止する
とともに、ユーザーは、この警報に基づいて、エラーの
原因を究明することができる。特に、本実施の形態の場
合、ポケット部333Pが、固形処理剤Jを受容可能な
位置、或いは、固形処理剤を補給可能な位置にあるとき
に、エラーの原因を究明することができるので、その対
応を確実に行うことができる。
【0087】ところで、ポケット部333Pに受容され
た固形処理剤Jを処理槽へと補給できなかったエラーが
発生した場合、本発明者らの検討によると、ドラム部材
333をさらにもう1回転させると、補給できる場合が
あった。そのため、ポケット部333Pが、固形処理剤
Jを処理槽に補給することが可能な状態にあるにもかか
わらず、補給検出センサS7により固形処理剤Jの補給
が検出されない場合に限り、ドラム部材333の回転を
継続させればよい。ところが、この場合、複数のポケッ
ト部333P1〜333P8のうち、1つのポケット部3
33Pに受容された固形処理剤Jの補給が失敗した場
合、他のポケット部は、固形処理剤Jの受容、補給動作
が行われるために、結果的に、正確な固形処理剤Jの補
給ができないという事態が生じる。
【0088】そこで、本実施の形態では、ポケット部3
33Pに、収納容器40から固形処理剤Jを受容させる
ことを阻止する阻止手段であるスライド部材339を設
けている。このスライド部材339が、収納容器40か
ら受容部333Pまでの固形処理剤が通過する経路であ
る開口分室内に挿入する(閉じる)ことによって、受容
を阻止するよう構成している。具体的に、このスライド
部材339は、櫛形をしており、それぞれの先端が、固
形処理剤Jの通過経路に挿入可能なように、すなわち、
このスライド部材339が、図示しない駆動手段により
スライド可能に設けられている。そして、通常、スライ
ド部材339は、開口分室内には挿入されておらず、上
述の補給時のエラーが生じたときに、開口分室内に挿入
され、固形処理剤Jの通過経路を封鎖するよう構成して
いる。
【0089】したがって、このスライド部材339によ
って、通過経路が封鎖されているので、ドラム部材33
3をもう1回転させた場合であっても、固形処理剤Jが
受容部333Pに受容されることはなく、正確な固形処
理剤の補給を行うことができる。そして、このドラム部
材333のもう1回転による再度の補給動作によって
も、補給時のエラーが解消されない場合に、上述したよ
うな、警報を発するようにすればよい。なお、本実施の
形態では、上述の補給時のエラー時に、全ての固形処理
剤Jの通過経路を封鎖するよう構成したが、少なくと
も、補給されなかった固形処理剤を受容したポケット部
(エラーが発生したポケット部)以外のポケット部に、
収納容器40から固形処理剤Jを受容させることを阻止
するようにしてもよい。
【0090】次に、補給装置30による固形処理剤Jの
補給動作について、図7、図8及びドラム部材333の
ポケット部333P1から固形処理剤Jを処理液槽に投
下する状態の補給装置30の断面図である図13に基づ
いて説明する。
【0091】不図示の固形処理剤補給制御手段の補給開
始信号により、図7に示す偏心円板348が回転され、
クランク347が揺動板346を回転軸334を中心に
して揺動運動させる。揺動板346と一体をなすシャッ
ター部材341は揺動されて、シャッター部材341の
開口部345が下ハウジング331の下部の開口部33
2に合致したとき、シャッター部材341の揺動が停止
する。
【0092】シャッター部材341の揺動運動終了後
に、ドラム部材333が駆動手段により図示の矢印方向
に回転され、固形処理剤がドラム部材333内に受容さ
れて(図8参照)回転搬送され、開口部332とシャッ
ター部材341の開口部345とを通過して落下し、下
方の処理槽内に補給される(図13参照)。
【0093】ここで、ドラム部材333の回転による固
形処理剤補給過程を以下に、詳述する。なお、以下の説
明においては、シャッター部材341の動作については
省略する。
【0094】(1)収納容器40が補給装置30の装着
部に装着されて、蓋部材42が自動的に開けられて、投
入開口部414(A〜E)を開放状態にしたとき、容器
本体41内の先頭の固形処理剤JP1〜JP3は、原点
位置に停止状態のドラム部材333の外周面に当接して
初期の停止状態に保持される。
【0095】(2)ドラム部材333の回転開始によ
り、先ず、容器本体41内の投入開口部414(A〜
E)から、ドラム部材333のポケット部333P1
固形処理剤JP1が、次いで第2列のポケット部333
3に固形処理剤JP1が、さらに第4列ないし第7列
の各ポケット部333P4〜333P7に固形処理剤JP
2が、さらに第8列のポケット部333P8に固形処理
剤JP3が、それぞれ順次投入される。このとき、各ポ
ケット部333P1〜333P8に固形処理剤Jが受容さ
れたかどうかは、受容検出センサS6によって検出され
る。
【0096】(3)引き続くドラム部材333の回転に
より、各ポケット部333P1〜333P8が下本体33
1の下方の開口部332に一致した位置に達したとき、
各ポケット部333P1〜333P8にそれぞれ収容され
た3種の固形処理剤JP1、JP2、JP3が順次落下
して、下方の開口部332及びシャッター部材341の
開口部345を通過して、下方の処理槽内に補給され
る。このとき、各ポケット部333P1〜333P8に受
容された固形処理剤Jが補給されたかどうかは、補給検
出センサS7によって検出される。
【0097】(4)このようにして、ドラム部材333
の1回転により、発色現像用固形処理剤JP1(2
錠)、漂白定着用固形処理剤JP2(4錠)、安定用固
形処理剤JP3(1錠)が補給される。
【0098】ところで、円筒部材333(A〜H)及び
上本体321、下本体331等の補給装置を構成する部
材の色を、固形処理剤Jと異なる色にすることにより、
固形処理剤から欠落した粉末が上記の構成部材に付着又
は堆積していることを、受け入れ開口部322、排出開
口部332から内部を目視して、容易に発見することが
できる。あるいは、上本体321、下本体331を透明
又は半透明にすることにより、これらの本体内部や円筒
部材333(A〜H)に付着又は堆積している固形処理
剤の粉末等を容易に外部から監視することができる。
【0099】このように上本体321、下本体331内
部の固形処理剤の粉末付着状況を早期に発見し易いよう
にすることにより、清掃等のメンテナンスのタイミング
が遅れて固形処理剤の堆積による詰まりや補給不良が発
生することが防止される。
【0100】また、上本体321、下本体331、円筒
部材333(A〜H)等の補給装置構成部材を、耐薬品
性の材質、例えばポリフェニレンオキシド樹脂材(PP
O)で形成することにより、処理槽内の処理液から発生
する酸性ガス、アルカリ性ガス等に対して腐食されるこ
となく、補給装置を長期に安定して作動させることがで
きる。
【0101】以上において詳述した実施の形態は、錠剤
型固形処理剤Jの補給装置30であり、収納容器40内
の固形処理剤Jをドラム部材333の1回転で所定量を
補給し、さらに収納容器40を一括交換可能にしたもの
であるが、複数の小粒子状固形処理剤や顆粒状固形処理
剤の定量補給にも適用可能である。
【0102】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜8に記
載の発明によれば、固形処理剤補給装置で発生するエラ
ーを早期に検出し、その対応に遅延を生じさせることが
ない。
【0103】また、請求項9、10に記載の発明によれ
ば、複数の受容部で固形処理剤を補給するに際して、そ
のうち、例えば、1つの受容部からの補給に失敗して
も、正確な固形処理剤の補給を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光材料処理装置の正面側全体構
成図及び平面構成図。
【図2】自動現像機の断面図。
【図3】一部破断面を含む収納容器の斜視図。
【図4】一部破断面を含む収納容器の平面図、側面図、
A−A断面拡大図。
【図5】固形処理剤収納容器の正面断面図。
【図6】収納容器を補給装置に装着する操作を示す斜視
図。
【図7】補給装置の正面図。
【図8】装着部及び処理剤投入部の回転軸直角方向の断
面図。
【図9】装着部、処理剤投入部及びシャッター手段の回
転軸平行方向の縦断面図。
【図10】ドラム部材の側面図及び斜視図。
【図11】ドラム部材の正面図。
【図12】ドラム部材の各断面図。
【図13】ドラム部材から固形処理剤を処理液槽に投下
する状態の補給装置の断面図。
【符号の説明】
1A〜1E 処理槽 2A〜2E 補助タンク 30 補給装置 320 装着部 330 処理剤投入部 333 ドラム部材 333A〜333H 円筒部材 333P1〜333P8 ポケット部 334 回転軸 339 スライド部材 340 シャッター手段 341 シャッター部材 345 開口部 40 収納容器 41 容器本体 49 識別部 AP,AN 自動現像機 AH1〜AH7 受容検出貫通穴 BH 原点貫通穴 J,JP1〜JP3 固形処理剤 S1,S2 装填検出センサ S3 識別検出センサ S4 シャッター開検出センサ S5 シャッター閉検出センサ S6 受容検出センサ S7 補給検出センサ S8 原点検出センサ SH1〜SH7 補給検出貫通穴

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納容器に収納されている固形処理剤
    を、受容部を介して、写真感光材料を処理する処理槽
    に、補給する固形処理剤補給装置において、 前記受容部に前記収納容器から固形処理剤を受容可能な
    状態で、前記受容部に固形処理剤が受容されたか否かを
    検出する受容検出手段、又は/及び、 前記受容部に受容された固形処理剤を前記処理槽に補給
    することが可能な状態で、前記受容部に受容された固形
    処理剤が補給されたか否かを検出する補給検出手段を設
    けたことを特徴とする固形処理剤補給装置。
  2. 【請求項2】 前記受容部が、前記収納容器から固形処
    理剤を受容可能な状態にあるにもかかわらず、前記受容
    検出手段により固形処理剤の受容が検出されない場合、
    又は/及び、 前記受容部が、固形処理剤を前記処理槽に補給すること
    が可能な状態にあるにもかかわらず、前記補給検出手段
    により固形処理剤の補給が検出されない場合、 警報を発することを特徴とする請求項1に記載の固形処
    理剤補給装置。
  3. 【請求項3】 装填手段に装填された収納容器に収納さ
    れている固形処理剤を、写真感光材料を処理する処理槽
    に、補給する固形処理剤補給装置において、 前記装填手段に、前記収納容器が装填されたか否かを直
    接検出する装填検出手段、又は/及び、 前記装填手段に装填された前記収納容器に収納されてい
    る固形処理剤の種類を検出する種類検出手段を設けたこ
    とを特徴とする固形処理剤補給装置。
  4. 【請求項4】 前記装填検出手段により前記収納容器の
    装填が検出されなかった場合、又は/及び、 前記種類検出手段に検出された固形処理剤の種類が、予
    め設定された固形処理剤の種類と異なる場合、 警報を発することを特徴とする請求項3に記載の固形処
    理剤補給装置。
  5. 【請求項5】 収納容器に収納されている固形処理剤
    を、写真感光材料を処理する処理槽に、補給する固形処
    理剤補給装置において、 前記収納容器から前記処理槽までの固形処理剤が通過す
    る経路を閉じることによって、前記処理槽からの処理液
    蒸気の進入を防止する防止手段を、該経路に対して開閉
    可能に設けるとともに、 前記防止手段の開、及び/又は、閉を直接検出する防止
    検出手段を設けたことを特徴とする固形処理剤補給装
    置。
  6. 【請求項6】 前記防止手段が開、及び/又は、閉動作
    を開始してから所定時間内に、前記防止検出手段で前記
    防止手段の閉、及び/又は、開が検出されなかった場
    合、警報を発することを特徴とする請求項5に記載の固
    形処理剤補給装置。
  7. 【請求項7】 複数の受容部を回動軸の方向に並置した
    ドラム部材を、回動させることにより、前記複数の受容
    部に固形処理剤を受容し、写真感光材料を処理する処理
    槽に補給する固形処理剤補給装置において、 前記ドラム部材の前記複数の受容部を通過しない位置
    で、前記回動軸の方向に伸びた原点貫通穴と、 前記原点貫通穴を検出することにより、前記ドラム部材
    の原点位置を検出する原点検出手段と、を有したことを
    特徴とする固形処理剤補給装置。
  8. 【請求項8】 前記受容部に固形処理剤を受容したか否
    かを検出するため、前記複数の受容部に対応し、前記回
    動軸の方向に伸びた複数の受容検出貫通穴、又は/及
    び、前記受容部に受容された固形処理剤を補給したか否
    かを検出するため、前記複数の受容部に対応し、前記回
    動軸の方向に伸びた複数の補給検出貫通穴と、 前記原点貫通穴とを、前記回動軸からの距離を異ならせ
    て、前記ドラム部材に設けたことを特徴とする請求項7
    に記載の固形処理剤補給装置。
  9. 【請求項9】 収納容器に並列して収納されている複数
    の固形処理剤を、複数の受容部各々を介して、写真感光
    材料を処理する処理槽に、補給する固形処理剤補給装置
    において、 前記受容部に受容された固形処理剤を前記処理槽に補給
    するにもかかわらず、固形処理剤が補給されなかったと
    きに、少なくとも、該補給されなかった固形処理剤を受
    容した受容部以外の受容部に、前記収納容器から固形処
    理剤を受容させることを阻止する阻止手段を設けたこと
    を特徴とする固形処理剤補給装置。
  10. 【請求項10】 前記阻止手段は、前記収納容器から前
    記受容部までの固形処理剤が通過する経路を、閉じるこ
    とによって、受容を阻止することを特徴とする請求項9
    に記載の固形処理剤補給装置。
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