JPH11305362A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

Info

Publication number
JPH11305362A
JPH11305362A JP10131004A JP13100498A JPH11305362A JP H11305362 A JPH11305362 A JP H11305362A JP 10131004 A JP10131004 A JP 10131004A JP 13100498 A JP13100498 A JP 13100498A JP H11305362 A JPH11305362 A JP H11305362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image reading
stimulable phosphor
phosphor panel
cassette
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10131004A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuyuki Hayakawa
和志 早川
Masakazu Ando
政和 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP10131004A priority Critical patent/JPH11305362A/ja
Publication of JPH11305362A publication Critical patent/JPH11305362A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓄積性蛍光体パネルから画像情報を読み取る
画像読取部において振動の影響を抑制し、正確な読み取
りを行うことのできる放射線画像読取装置を提供する。 【解決手段】 この放射線画像読取装置は、放射線画像
の記録された蓄積性蛍光体パネル12を収納したカセッ
テをカセッテ装填部に装填し、蓄積性蛍光体パネルを搬
送部により搬送してこの蓄積性蛍光体パネルから画像情
報を画像読取部5で読み取るように構成され、蓄積性蛍
光体パネルを搬送部461,462から分離し画像読取
部側に移行可能に構成し、画像読取部を防振手段101
を介して装置筐体に支持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体パネ
ルに記憶された放射線画像の読み取りを行い、ディジタ
ル信号に変換して画像表示したり記憶する放射線画像の
読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、診察の目的で蓄積性蛍光体パネル
を収納したカセッテを撮影装置に装填してX線撮影を行
った後、このカセッテを撮影装置から取り出してから装
填して蓄積性蛍光体パネルに記録された放射線画像をデ
ィジタル信号に変換して読み取るようにした放射線画像
の読取装置が知られている。
【0003】このような放射線画像読取装置では、放射
線画像の記録された蓄積性蛍光体パネルを収納したカセ
ッテをカセッテ装填部に装填し、蓄積性蛍光体パネルを
搬送部により搬送してこの蓄積性蛍光体パネルから画像
情報を画像読取部で読み取るようになっている。
【0004】かかる蓄積性蛍光体パネルから画像情報を
読み取る際に、画像読取部が外部からの振動及び装置内
部で発生する振動の影響を受け易く、振動を受けながら
蓄積性蛍光体パネルから画像の読み取りを行うと、読み
取り誤差が生じるおそれがあり好ましくない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、蓄積
性蛍光体パネルから画像情報を読み取る画像読取部にお
いて振動の影響を抑制し、正確な読み取りを行うことの
できる放射線画像読取装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、放射線画像の記録された蓄積性蛍光体パ
ネルを収納したカセッテをカセッテ装填部に装填し、前
記蓄積性蛍光体パネルを搬送部により搬送してこの蓄積
性蛍光体パネルから画像情報を画像読取部で読み取る放
射線画像読取装置において、前記蓄積性蛍光体パネルを
前記搬送部から分離し前記画像読取部側に移行可能に構
成するとともに、前記画像読取部を防振手段を介して装
置筐体に支持したことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、画像読取部が防振手段に
より装置筐体に支持されて防振構造を有し、この画像読
取部に蓄積性蛍光体パネルが搬送部から分離されて移行
するから、蓄積性蛍光体パネルから画像情報を読み取る
ときに、画像読取部のみならず蓄積性蛍光体パネルも共
に振動の影響を受け難い。このため、画像読み取り時の
読取誤差を防止でき、正確な読み取りを行うことができ
る。
【0008】また、前記搬送部が前記蓄積性蛍光体パネ
ルを支持して搬送する移動体を備え、前記蓄積性蛍光体
パネルを前記移動体と前記画像読取部側との間で受け渡
すように構成することができる。この構成によれば、蓄
積性蛍光体パネルを支持し搬送する移動体から蓄積性蛍
光体パネルを画像読取部側へ移行し、その後、画像読取
部側から移動体へ移行することができ、簡単な構造で蓄
積性蛍光体パネルを分離し相手側へ移行させることがで
きる。
【0009】また、前記移動体が前記蓄積性蛍光体パネ
ルを保持する一対のプレート保持部材を備え、各プレー
ト保持部材が、前記搬送部側に固定される固定部と、前
記画像読取部側へ前記蓄積性蛍光体パネルとともに移る
ことのできる移行部とを備えるようにできる。これによ
れば、蓄積性蛍光体パネルが画像読取部側に移行すると
きに、プレート保持部材の固定部が搬送部側に残り、移
行部がプレート保持部材から分離し蓄積性蛍光体パネル
を保持しながら画像読取部側に移ることができる。ま
た、画像読取側に移行した蓄積性蛍光体パネルを搬送部
側に同様にして戻すことができる。
【0010】また、前記プレート保持部材の前記固定部
と前記移行部とを一体に保持するとともに分離できる分
離可能保持手段を備えるようにできる。この分離可能保
持手段により、蓄積性蛍光体パネルの搬送時に、固定部
と移行部とを一体にできるとともに、画像読取部側に移
行するときに、分離することができる。
【0011】また、前記プレート保持部材の前記固定部
と前記移行部との位置決めをする第1の位置決め手段を
備えるようにできる。これによれば、固定部と移行部と
を位置決めし、位置ずれのない状態で正確に保持でき
る。このため、固定部と移行部とを分離した後、再びプ
レート保持部材として一体に保持する場合でも、位置ず
れなく保持できる。
【0012】また、前記移行部を前記画像読取部側に吸
着する吸着手段を備えるようにできる。移行部を固定部
から分離して画像読取部側に移行させたとき、移行部が
吸着手段により画像読取部側に吸着されるから、移行部
を画像読取部側に保持することができる。また、搬送部
側に戻すときは、吸着手段の吸着を解除するようにでき
る。
【0013】また、前記移行部と前記画像読取部側との
位置決めをする第2の位置決め手段を備えるようにでき
る。これによれば、移行部を画像読取部側において位置
決めし、位置ずれのない状態で正確に画像読取部側で保
持することができる。
【0014】また、前記分離可能保持手段または前記吸
着手段を電磁石手段から構成することができる。これに
よれば、電磁石手段への通電を制御することにより、プ
レート保持部材の固定部と移行部との一体化及び分離を
簡単にかつ確実に行うことができ、また移行部と画像読
取部との一体化及び分離を簡単にかつ確実に行うことが
できる。
【0015】また、前記移動体が前記蓄積性蛍光体パネ
ルとともに前記画像読取部まで搬送されたことを検知す
る検知手段を備え、この検知手段の検知により前記分離
可能保持手段が作動し前記移行部を分離可能にするとと
もに、前記吸着手段が作動し前記移行部が前記画像読取
部側に吸着されて保持されるように構成できる。この構
成によれば、移動体が蓄積性蛍光体パネルから画像読み
取りができるよう画像読取部まで接近したことを検知す
ると、プレート保持部材の移行部が分離し、画像読取部
側に吸着され、蓄積性蛍光体パネルが画像読取部側に移
行しそこで保持される。また、蓄積性蛍光体パネルを戻
すときには、吸着手段による移行部の吸着を解除し、分
離可能保持手段を保持状態に作動させることにより、移
行部を固定部側に移すことができる。
【0016】また、前記搬送部は前記装填されたカセッ
テから前記蓄積性蛍光体パネルを引き出すためのプレー
ト引出手段を備え、前記一対のプレート保持部材は前記
引き出される蓄積性蛍光体パネルの両側部をガイドする
ためのガイド部と、前記引き出される蓄積性蛍光体パネ
ルの面を前記ガイド部の読取基準面に保持するプレート
面保持手段とを備えるようにできる。これにより、蓄積
性蛍光体パネルをカセッテから引き出す場合に、ガイド
部により一定位置に保持しながら引き出すことができる
とともに、搬送時に蓄積性蛍光体パネルが面方向に倒れ
てしまうことを防止でき、正確かつ円滑な移動を実現で
きるから、蓄積性蛍光体パネルを正確に位置決めした状
態で画像読取部側に円滑かつ確実に移すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態に
ついて図面を用いて説明する。図1は本実施の形態によ
る放射線画像読取装置本体の概略的な構成を示す図、図
2は同装置に装填されるカセッテの斜視図、図3は図2
に示すカセッテに収納された蓄積性蛍光体パネルを引き
出した状態を示す斜視図、図4は図2のカセッテに蓄積
性蛍光体パネルを収納した状態を、上部のケース半体を
省略して示す平面図、図5(a),(b)は図2のカセ
ッテのキャップ部内のロック機構を示す平面図、及び図
6は図2に示すカセッテの平面図である。
【0018】図1の放射線画像読取装置1は、装置本体
2に、カセッテスタッカ部3,プレート搬送部4,画像
読取部5,システム制御部6,操作部7、及び電源部8
を備える。最初に、各部分3〜7の概略を説明する。
【0019】カセッテスタッカ部3は、図3及び図4の
ようにプレート状の蓄積性蛍光体パネル12をそれぞれ
収納した複数のカセッテ9が装填可能なように構成され
ている。カセッテ9には、それぞれサイズの異なる蓄積
性蛍光体パネル12を収納することができる。蓄積性蛍
光体パネル12は輝尽性蛍光体層を有し、この輝尽性蛍
光体層は蓄積性蛍光体パネル12に例えば気相堆積法や
塗布法により形成することができる。別の放射線撮影装
置において放射線発生源から被写体を介して蓄積性蛍光
体パネル12に放射線を照射した際に、輝尽性蛍光体層
は、放射線発生源からの照射放射線量に対する被写体の
放射線透過率分布に従ったエネルギーを蓄積して潜像を
画像情報として形成する。なお、輝尽性蛍光体層は、環
境による悪影響及び損傷を防止するために保護部材によ
って遮蔽または被覆されている。
【0020】プレート搬送部4は、プレートガイド機構
(図11に示す)と移動体(図9に示す)等を備え、カ
セッテスタッカ部3の下方に位置し、カセッテスタッカ
部3内のカセッテの位置と画像読取部5との間で蓄積性
蛍光体パネル12を搬送する。即ち、カセッテ9内の蓄
積性蛍光体パネル12を引き出してから、蓄積性蛍光体
パネル12を図1の垂直方向のV方向に装置下方へ搬送
し、次に水平方向Hに画像読み取りのため画像読取部5
へ搬送する。画像読取部5における画像読み取りが終了
した蓄積性蛍光体パネル12は、H’方向、V’方向を
搬送されて逆の経路をたどり元のカセッテ9内に収納さ
れる。
【0021】画像読取部5は、走査部7の下方に位置
し、副走査部と主走査部とを備え、副走査部が主走査部
を副走査方向に搬送する。副走査方向に搬送されながら
主走査部が蓄積性蛍光体パネル12に対しレーザ走査を
行うことにより蓄積性蛍光体パネルに12に記録された
画像情報を読み取る。
【0022】システム制御部6は、装置全体の制御、画
像処理、出力制御、画像管理及び記憶部の制御等を行う
メインCPUと、カセッテスタッカ部3,プレート搬送
部4及び画像読取部5等を制御する読取制御及び画像入
力制御部とを備える。画像読取部5で読み取られた画像
情報がメインCPUに送られる。操作部7は、後述の図
13に示すようにCRT70及びCRT70の表面に設
けられたタッチパネル71を備え、タッチパネル71か
らその表面を使用者がタッチして押すことにより所定の
情報を入力することができる。この入力された指令情報
がシステム制御部6のメインCPUに送られ、メインC
PUによりこの指令に基づいて各制御が行なわれる。ま
た、CRT70上には、例えば検査予約や患者登録等の
操作、装置各部の状態や設定、及び読み取られた画像の
各表示を行うことができる。
【0023】また、図1に示すように、プレート搬送部
4の上部には、蓄積性蛍光体パネル12の画像記録を消
去するための消去光源を有する消去部13が配置されて
いる。この消去光源としては、例えば300Wハロゲン
ランプ2本を用いることができ、この光源からの消去光
を蓄積性蛍光体パネル12に対して照射して残像の消去
を行うことができる。この残像の消去とは、蓄積性蛍光
体パネル12を消去光により照射することによって、画
像読取部5でのレーザビーム走査による画像の読み取り
後に蓄積性蛍光体パネル12に残留している放射線エネ
ルギを放出することである。この消去動作は、蓄積性蛍
光体パネル12がプレート搬送部4により垂直方向V’
へ搬送され、元のカセッテ9内へ戻される際に行われ
る。即ち、蓄積性蛍光体パネル12の画像を消去しなが
ら蓄積性蛍光体パネル12がカセッテスタッカ部3のカ
セッテ9内に収納される。
【0024】次に、カセッテの構成について更に説明す
る。図2に示すように、カセッテ9は、ケース半体90
0,901を合わせてその周囲で複数のビス902によ
り締め付けて一体化することにより矩形体状にその外枠
が構成されている。カセッテ9の一端面には、開口90
3が形成され、この開口903から蓄積性蛍光体パネル
12を引き出すことができる。
【0025】図3及び図4に示すように、蓄積性蛍光体
パネル12はカセッテ9内の剛性のあるトレイ904に
固定されている。このトレイ904には、図4のように
蓄積性蛍光体パネル12の画像記録のされない領域に対
応して一対の係止ピン905が設けられている。この係
止ピン905は蓄積性蛍光体パネル12に貫通してい
る。また、一対の係止ピン905をガイドするようにガ
イドプレート906が配置され、そこに細長状に形成さ
れた案内孔906a内で係止ピン905が摺動可能とな
っている。このガイドプレート906の開口903側に
は、この開口903を覆い閉塞するように形成されたキ
ャップ部907が取り付けられている。
【0026】図2,図3及び図4に示すように、キャッ
プ部907には、キャップ部907による開口903の
閉塞状態を保持するロック機構908が内蔵されてい
る。キャップ部907の前面907bには一対の開口9
10a及び一対の開口910aの内側に一対の孔909
が設けられている。開口910aから外部に備えられた
アームの爪部が入り込んでロック機構908のロック状
態を解除してから、キャップ部7とともに蓄積性蛍光体
パネル12を引き出すことができる。カセッテ9の本体
前面の両側部にはロック部963が設けられ、キャップ
部907とともにカセッテ9の前面部分を構成してい
る。
【0027】図4及び図5により、カセッテ9のキャッ
プ部907の内部に図2のように左右に一対設けられた
ロック機構908について説明する。図4,図5のよう
に、ロック機構908は、カセッテ本体のロック部96
3内に挿入される先端部960aと外部のアームの爪部
13aの先端が当接する先端当接部960bと爪部13
aの後端が当接する後端当接部960dとを備えステン
レス鋼等からなるロック部材960と、キャップ部90
7内の壁907aとロック部材960の後端部960c
との間に配置されたコイルばね961と、ロック部材9
60のアーム当接部960bと後端部960cとの間に
設けられた板ばね962とを備える。図5(a)のよう
に、ロック部材960は、通常の状態で、コイルばね9
61の矢印方向cへの付勢力によりその先端部960a
がロック部963内にはまり込んでいる。これにより、
カセッテ9の本体とキャップ部907は一体に結合さ
れ、ロック状態となっている。
【0028】上述のようなロック機構908によりロッ
ク状態となっているカセッテ9の本体からキャップ部9
07とともに蓄積性蛍光体パネル12を引き出す場合、
キャップ部907の前面に設けられた一対の開口910
aから後述のカセッテクリンチの一対のアームの爪部1
3aが図5(a)のように入り込んで、爪部13aの先
端及び後端に当接するようにロック部材960の先端当
接部960bと後端当接部960dとの間に位置する。
【0029】次に、アームの爪部13aの矢印方向c’
への移動により、ロック部材960が矢印方向c’に押
されると、図5(b)のように、コイルばね961の付
勢力に抗して方向c’に移動する。これにより、ロック
部材960の先端部960aがロック部963から抜け
ることにより、カセッテ9の本体とキャップ部907と
のロック状態が解除される。また、同時に、板ばね96
2も方向c’に移動し、その先端962aがばねの復元
力により図の矢印方向dに移動し孔909内に入り込
む。これにより、板ばね962の先端962aがコイル
ばね961の方向cへの付勢力により孔909と当接
し、ロック部材960の方向cへの移動が規制されるた
め、ロック解除状態が維持される。
【0030】以上のようにロック状態が解除されてか
ら、カセッテクリンチのアームが図2、図5(b)の矢
印方向aに移動すると、キャップ部907と共にガイド
プレート906が図4の矢印方向bに移動する。そし
て、この移動によりガイドプレート906の案内孔90
6aの端部が一対の係止ピン905に図4の破線のよう
に当接してから、更にアームが移動すると、係止ピン9
05と共にトレイ4及び蓄積性蛍光体パネル12が図3
のように引き出される。続いて蓄積性蛍光体パネル12
はカセッテクリンチのアームによりカセッテ9から完全
に引き出される。
【0031】また、蓄積性蛍光体パネル12をトレイ4
と共にカセッテ9内に再び収納する場合には、図5
(b)の状態でカセッテクリンチ411を移動してカセ
ッテ9の本体内に蓄積性蛍光体パネル12を収納してか
ら、キャップ部907の孔909を介してカセッテクリ
ンチから後述のロッドを突入させると、板ばね962の
先端962aが孔909から外れるため、コイルばね9
61の方向cへの付勢力により、ロック部材960の先
端部960aがロック部963内にはまり込む。これに
より、図5(a)の状態となり、カセッテ9の本体とキ
ャップ部907とが再びロック状態とされる。続いてカ
セッテクリンチを移動させてアームの爪部13aを下方
に退避させる。
【0032】また、図2及び図6に示すように、カセッ
テ9のケース半体900の面には、白部と黒部とにより
カセッテのサイズ等の識別情報を構成した識別シール9
11が貼り付けられている。この識別シール911には
識別情報としてカセッテ9の種類、そのサイズ、撮影条
件等が記録されており、また、識別シール911の検出
により、カセッテ9のカセッテスタッカ部3への誤投入
の検出を行うことができる。
【0033】また、カセッテ9には、図2,図5のよう
に矢印指示マーク912が形成され、このマーク912
の矢印方向にカセッテ9をカセッテスタッカ部3に差し
込むように投入する。これにより、装置の使用者はカセ
ッテ9の投入方向を知ることができる。また、カセッテ
9の半体ケース900の面には、凹部900aが形成さ
れ、この凹部900a内に診療記録クリップ913が設
けられている。凹部900aとクリップ913との間に
診療記録紙や医師からの指示書等を挟んで保持すること
ができる。
【0034】次に、上述のようなカセッテから蓄積性蛍
光体パネルを引き出しまた再収納するためのカセッテク
リンチについて説明する。図7は、カセッテクリンチの
正面図、図8は上面図である。
【0035】図に示すカセッテクリンチ411は、図2
〜図5のカセッテ9のロック機構908のロック状態を
解除してカセッテ9内から蓄積性蛍光体パネルを引き出
しまた再収納するためのアーム機構と、このロック解除
状態を戻して再びロック状態とするための再ロック作動
機構とを備えている。
【0036】アーム機構は、カセッテクリンチの支持体
412内に、支持ピン414を支点として回動可能に支
持され前面412aから突出した爪部413aを有する
一対のアーム413,アーム413の基部413bと当
接する当接ピン415aを有するカム415,このカム
415を回転駆動する駆動モータ416,駆動モータ4
16の回転軸420に設けられ切り欠き421aを有す
る回転円盤421,及びこの回転円盤420の切り欠き
421aの通過するタイミングを検出するフォトカプラ
422をそれぞれ備える。
【0037】アーム413は、通常、スプリング417
によりその基部414bがカム415の当接ピン415
aに当接するように付勢されているため、アーム413
の先端の爪部413aが図の矢印方向W’に付勢されて
一点鎖線の位置にある。この位置で、図5(a)のよう
にアーム413の爪部413aがカセッテ9の開口91
0aからキャップ部907内に入り込むことができる。
【0038】次に、駆動モータ416が回転を開始する
ことによりカム415が回転して当接ピン415aがア
ーム413の基部413bを矢印方向Uへ押すと、アー
ム413は、その一対の爪部413aが矢印方向Wへ互
いに近づくように移動し、図の破線の位置に移動する。
この位置で、図5(b)のようにアーム413の爪部4
13aがロック部材960のロック状態を解除し、カセ
ッテ9から蓄積性蛍光体パネルを引き出すことが可能な
状態になる。また、フォトカプラ422により、回転円
盤421の回転数を検出し、上述の駆動モータ416の
回転開始から1回転した時点で駆動モータ416を停止
させておくことにより、次のカセッテ引出のために当接
ピン415aを所定位置に止めておく。
【0039】カセッテ9をロック状態に戻すための再ロ
ック作動機構は、カセッテクリンチ411の支持体41
2にプレート431により摺動可能に支持された一対の
ロッド430a,430b,この一方のロッド430a
と連結されたソレノイド432,及びロッド430aと
他方のロッド430bとを連結する連結レバー433を
それぞれ備える。
【0040】1対のロッド430a,430bは、通
常、図7の実線の位置にあるが、ソレノイド432が作
動すると、ばね434のカセッテクリンチ411の内側
への付勢力に抗して図の破線のように前面412aから
突出することにより、図5(a),(b)のようにカセ
ッテ9内の板ばね962の先端962aを孔909から
外すことができる。これにより、ロック部材960がロ
ック部963へはまり込んで、カセッテ9の本体とキャ
ップ部907とを再びロック状態とすることができる。
【0041】次に、カセッテからカセッテクリンチによ
り蓄積性蛍光体パネルを引き出してから、画像読取部5
に搬送するプレート搬送部4の移動体について図9〜図
12、図15〜図18により説明する。図9は図1に示
す放射線画像読取装置内の移動体を主に示す右側面図、
図10は図9の移動体の一部を示す正面図、図11は図
9の移動体のプレート保持部材を固定部材側を省略して
概略的に示す斜視図、図12は図1の装置の正面図、図
15は移動体のプレート保持部材の斜視図、図16は図
15に示すプレート保持部材の側面図、図17及び図1
8は移動体のプレート保持部材と画像読取部との配置関
係を概略的に示す斜視図である。
【0042】図9,図12,図15に示すように、カセ
ッテ9内から引き出した蓄積性蛍光体パネル12を搬送
する移動体400は、前面側及び背面側においてそれぞ
れ垂直方向に延びるよう配置されその間で蓄積性蛍光体
パネル12を保持するプレート保持部材459,460
と、プレート保持部材459,460を上部及び下部に
おいて支持する上部支持部材453及び下部支持部材4
54とを備え、装置本体2の奥行き方向に広幅な枠状に
構成されている。プレート保持部材459は、画像読取
部5側に移ることのできる移行部材451と、上部支持
部材453及び下部支持部材454に支持されて移動体
400に固定された固定部材461とを備える。同様
に、プレート保持部材460は、画像読取部5側に移る
ことのできる移行部材452と、上部支持部材453及
び下部支持部材454に支持されて移動体400に固定
された固定部材462とを備える。また、移行部材45
1,452及び固定部材461,462は、軟鋼等の高
透磁率材料から構成されている。
【0043】図12に示すように、 プレート搬送部4
は、移動体400を上部及び下部で支持するために水平
方向H、H’に延びるように上下一対づつ配置されたガ
イドレール401,402,及び移動体400を水平方
向H、H’に移動させるために装置本体2に配置された
移動駆動手段としての搬送モータ404とガイドレール
402の近傍で移動枠400の下端部400aと連結し
た搬送ベルト403を備える。移動駆動手段の駆動によ
り、移動体400はガイドレール401,402に沿っ
て、水平方向H、H’に移動することができる。
【0044】図9、図12のように、移動体400には
上下方向にガイド軸410が設けられ、このガイド軸4
10にカセッテクリンチ411が垂直方向V、V’へ移
動可能なように取り付けられている。カセッテクリンチ
411は、図に示すように、上下方向に配置された一対
の搬送ベルト405に固定され、この搬送ベルト405
は、移動体400の下方位置に配置された搬送ステップ
モータ406により駆動される。この駆動により、カセ
ッテクリンチ411がガイド軸410に沿って、垂直方
向V、V’にステップモータ406のパルス数に応じて
所定量移動することができる。
【0045】図11に示すように、プレート保持部材4
59の移行部材451には、他方の移行部材452と蓄
積性蛍光体パネル12の広幅方向に対抗する面が切り欠
かれて蓄積性蛍光体パネル12の一方の端部面12cと
当接する当接面451aと、一方の側面12eと当接す
る当接面451bとが形成されている。他方の移行部材
452にも、一方の移行部材451と対抗する面が切り
欠かれて蓄積性蛍光体パネル12の他方の端部面12d
と当接する当接面452aと、他方の側面12fと当接
する当接面451bとが形成されている。一方の移行部
材451の当接面451aと他方の移行部材452の当
接面452aとにより蓄積性蛍光体パネル12をガイド
する同一平面を構成し、読取基準面を形成している。ま
た、図15に示すように移行部材452,453の上端
には、傾斜部451c、452cが形成されている。な
お、蓄積性蛍光体パネル12の端部面12c,12d
は、画像記録のなされていない領域である。
【0046】図15,図16に示すように、プレート保
持部材459の固定部材461は、移行部材451と対
向して配置され、移行部材451と同様に段状に切り欠
かれており、移行部材451とともにコ字状の空間を形
成し、この空間が蓄積性蛍光体パネル12を保持するガ
イド部459aとなっている。同じ様に、プレート保持
部材460の固定部材462は、移行部材452と対向
して配置され、移行部材452と同様に段状に切り欠か
れており、移行部材452とともにコ字状の空間を形成
し、この空間が蓄積性蛍光体パネル12を保持するガイ
ド部460aとなっている。また、固定部材461,4
62の上端には、傾斜部461c、462cが形成され
ており、移行部材451,452の傾斜部451c、4
52cとともに、図15,図16に示すように、V字状
のプレート導入部459b,460bを形成している。
このプレート導入部459b,460bによりカセッテ
9から引き出された蓄積性蛍光体パネル12を各ガイド
部459a,460aにスムースに導入することができ
る。
【0047】固定部材461には、図15,図16,図
17に示すように、上下に円筒状の電磁石471a、4
71bが固定部材461の面461dから露出するよう
に貫通して配置されている。また、電磁石471a、4
71b間には位置決め孔473a、473bが形成され
ている。同様に、固定部材462には、円筒状の電磁石
472a、472bが配置されており、また、電磁石4
72a、472b間に位置決め孔474a、474bが
形成されている。図11,図18に示すように、移行部
材451には、その面451dから突き出た位置決め部
481a、481bが設けられており、また、他方の移
行部材451にも、その面452dから突き出た位置決
め部491a、491bが設けられている。プレート保
持部材459は、図15,図16に示すように、移行部
材451の位置決め部481a、481bが固定部材4
61の位置決め孔473a、473bに挿入されて位置
決めされた状態で、電磁石471a、471bが作動し
て移行部材451が固定部材461側に吸着されて一体
となっている。同様に、プレート保持部材460も位置
決めされた状態で電磁石472a、472bの作動によ
り移行部材452が固定部材462側に吸着されて一体
になっている。
【0047】図16に示すように、移行部材451に
は、画像読取部5側に対向する面451eに、位置決め
穴451f、451gが形成されている。この位置決め
穴451f、451gに、図17に示す画像読取部5側
の位置決め部63a、63bが挿入されて移行部材45
1が画像読取部5側に対し位置決められる。同様の位置
決め穴452f,452gが他方の移行部材452に形
成されている。
【0048】図10及び図11に示すように、蓄積性蛍
光体パネル12を両移行部材451,452によりガイ
ドしたとき、蓄積性蛍光体パネル12をその面方向に端
部面12c、12dにおいて保持する面保持機構40
7,407’が図15に示すガイド部459a,460
aに複数配置されている。面保持機構407,407’
は、端部面と当接するローラ407aと、図10に示す
カセッテクリンチ411のガイド軸410に固定された
回動軸407bと、回動軸407bを中心にして保持ロ
ーラ407aを矢印回転方向nに付勢するコイルばね4
07cとを備える。面保持機構407,407’は、コ
イルばね407cの付勢力により保持ローラ407aが
蓄積性蛍光体パネル12をその端部面12c、12dに
おいて各ガイドの読取基準面である当接面451a、4
52aに押し付けるようにして保持する。
【0049】図9に示すように、装置1のカセッテスタ
ッカ部3内には、カセッテ9の図6の識別シール911
に記録されたカセッテ9のサイズ等の情報を読み取るよ
うに読取センサ325が配置されている。なお、カセッ
テ9内に収納された蓄積性蛍光体パネルのサイズが異な
る場合には、図9に示すプレート保持部材459,46
0の少なくともいずれか一方を図の横方向に移動可能に
構成し、読取センサ325に読み取られたカセッテのサ
イズ情報に基づいてプレート保持部材459,460を
移動させることにより、異なるサイズの蓄積性蛍光体パ
ネルに対応して保持することができる。
【0050】次に、画像読取部5の構成について図12
〜図14,図17,図18により説明する。なお、図1
3は、図12に示す装置の左側面図、図14は、図12
に示す画像読取部5内を詳細に示す図である。
【0051】図12及び図13に示すように、画像読取
部5の副走査部50は、蓄積性蛍光体パネル12に対面
するように上方に配置されたガイド軸500とこのガイ
ド軸500と平行に下方に配置されたボールねじ部50
1とを備える。ガイド軸500とボールねじ部501と
の間に垂直方向に主走査部51が保持されている。ボー
ルねじ部501にはダイレクトドライブモータ502が
連結されており、このモータ502の駆動によりボール
ねじ部501が回転しながら、主走査部51をガイド軸
500に沿って副走査方向BまたはB’に移動させる。
【0052】また、主走査部51は、図12、図14に
示すように、レーザビーム発生部510,ポリゴンミラ
ー511,fθレンズから構成される集光体512,反
射鏡513,及び蓄積性蛍光体パネル12からの輝尽発
光を受光する受光部514から構成される走査光学系を
筐体51a内に備える。レーザビーム発生部510は、
光源としてガスレーザ、固体レーザまたは半導体レーザ
等を備え、励起光として射出強度の制御されたレーザビ
ームを発生する。受光部514は、長尺状に構成された
フォトマルチプライヤ514a、及びこのフォトマルチ
プライヤ514aの受光面に光をガイドする集光体51
4bを備える。
【0053】レーザビーム発生部510からのレーザビ
ームは、方向rに回転するポリゴンミラー511に到達
し、このポリゴンミラー511で偏向され、集光体51
2を構成するfθレンズにより集光され、反射鏡513
で光路が折り曲げられてから、図6の方向tに進み蓄積
性蛍光体パネル12に入射する。このような光路を経て
レーザビームは、ポリゴンミラー511の回転により図
12の垂直方向であるの主走査方向に走査されながら蓄
積性蛍光体パネル12に対し輝尽励起用の走査光として
導かれる。この走査光により、蓄積性蛍光体パネル12
上で画像読取のための走査が副走査方向BまたはB’に
移動しながら行われる。このようにレーザビームにより
走査された蓄積性蛍光体パネル12から記録画像情報に
対応した強度で輝尽発光が生じ、この発光を受光部51
4において受光することにより、画像の読み取りを行う
ことができる。この読み取りにより得られたディジタル
画像信号は、システム制御部6のメインCPUに出力さ
れ、そこの画像処理回路で階調処理等の各種の画像処理
を施されてから、画像記憶デスクに記憶されたり、操作
部7のCRT70上に可視化されて表示される。
【0054】画像読取部5は、図17に示すように、上
述の走査光学系を内部に備える筐体51aを収納するボ
ックス状の箱体55を備える。この箱体55内におい
て、ボールねじ部501、ダイレクトドライブモータ5
02及びガイド軸500(図17において図示省略)に
より筐体55aが副走査方向に移動させられる。箱体5
5は、図のように、底板55aと、直立壁55b、55
cと、直立壁55cの上端部から画像読取部5の前面に
沿って延びた板部材56と、直立壁55bの上端部から
画像読取部5の側面に沿って延び板部材56に連結され
た板部材57とを備える。箱体55の底板55a及び直
立壁55b、55cは、軟鋼等の高透磁率材料から構成
されている。
【0055】箱体55は、図17,図18に示すよう
に、装置本体の筐体を構成する基台100上に、底板5
5dの下面側の四隅に配置された防振部材101を介し
て載置されている。防振部材101は、制振性能のある
材料または装置からなり、例えばゴムや合成樹脂等の粘
弾性特性を持つ材料、制振合金、エアギャップや液体等
を介在させた制振装置とを単独で、または複数組み合わ
せて構成できる。この防振部材101の配置により、装
置外部及び内部からの振動が画像読取部5に伝わること
を効果的に抑制できる。
【0056】図17に示すように、箱体55の前面の板
部材56には、その両端部に円筒状の電磁石61a、6
2aが埋め込まれるように配置されており、電磁石61
a、62aの前端面が板部材56の面に露出している。
また、箱体55の底板55dの下面側の両端部に円筒状
の電磁石61b、62bが配置されており、その前端面
が画像読取部5の前面に露出している。また、板部材5
6には電磁石61a、62aの近傍に位置決め部63
a、64aが板部材56の面から突き出るよう設けられ
ており、更に、底板55aの前端面55dには位置決め
部63b、64bがその面55dから突き出るよう設け
られている。また、板部材56の上部には、リミットス
イッチ58が配置されており、移動体400の移行部材
451が画像読取部5に接近すると、移行部材451の
傾斜部451cが当たり、移動体が画像読取部5に搬送
されてきたことを検知する。
【0057】板部材56,57は高透磁率材料から構成
し、磁気閉回路を形成して板部材56に設けた電磁石6
1a、62aからの磁力線が外部に漏れて筐体51a内
のフォトマルチプライヤ514a等に悪影響を与えるこ
とを防止する。また、板部材56,57が連結する直立
壁55b、55cも高透磁率材料からなるため、更に磁
気漏洩防止効果が増す。また、同様に、プレート保持部
材の移行部材及び固定部材において磁気閉回路が形成さ
れ、電磁石471a,471b,472a,472bか
らの磁力線が外部に漏れて筐体51a内のフォトマルチ
プライヤ514a等に悪影響を与えることを防止する。
更に、箱体55の底板55aが電磁石61b、62bか
らの磁力線をシールドし、筐体51a側に漏洩しないか
ら、筐体51a内のフォトマルチプライヤ514a等に
悪影響を与えることを防止する。以上のような磁気漏洩
防止構造により、画像読み取り時における磁気の影響を
極力抑えることができる。
【0058】上述の各部材を構成する高透磁率材料とし
ては、Fe(純鉄等),Co,Ni等の遷移金属、これ
らの合金のパーマロイ、センダスト、珪素鋼、軟鋼また
はアモルファス磁性合金等の高透磁率特性を持つ材料を
用いることができる。また、電磁石471a、471
b、472a、472b、61a、61b、62a、6
2bは、システム制御部6により通電制御される。
【0059】以上のような構成のプレート搬送部4及び
画像読取部5の動作について説明する。カセッテスタッ
カ部3に装填されたカセッテ9から蓄積性蛍光体パネル
12を引き出すために、図9のモータ406をパルス制
御しながら駆動し、カセッテクリンチ411を方向V’
へ所定量移動させると、カセッテクリンチ411は図9
の一点鎖線の位置で停止し、その前端面412aがこの
位置でカセッテ9のキャップ部907の前面907bに
当たる。この状態で、上述したようにカセッテクリンチ
411内のアーム13が作動してカセッテ9内のロック
状態を解除する。
【0060】次に、カセッテクリンチ411がモータ4
06の駆動により方向Vへ移動させられると、蓄積性蛍
光体パネル12は、図11,図15に示すプレート保持
部材459,560のプレート導入部459b、460
bからガイド部459a,460aに入り込んで、図1
1のように、移行部材451、452によりガイドされ
ながら、所定の高さ位置まで降下する。このとき、蓄積
性蛍光体パネル12は、その端部面12c、12dにお
いて移行部材451,452の各当接面451a、45
2aに沿い当接しながらガイドされ、またその側面12
e,12fにおいて各当接面451b、452bに沿い
当接しながらガイドされるため、安定して円滑に移動す
ることができる。更に、蓄積性蛍光体パネル12は、端
部面12c、12dにおいて移行部材451,452の
当接面451a、452aに面保持機構407,40
7’のローラ407aの付勢力により押し付けられる状
態となるため、この保持状態が保たれて移動することに
より、移動中の倒れを防止でき、更に安定で円滑な移動
を実現できる。そして、蓄積性蛍光体パネル12は、移
行部材451,452の読取基準面の当接面451a、
452aに位置決めされた状態であるため、画像読取部
5における読み取りが正確なものとなる。
【0061】次に、図12に示すように、移動体400
は、プレート保持部材459,460(図12において
図示省略)等とともに、蓄積性蛍光体パネル12を所定
の高さ位置に固定した状態で画像読取部5に向けて搬送
モータ404の駆動により搬送ベルト403で図12、
図17の水平方向Hに搬送される。蓄積性蛍光体パネル
12が図17のような状態でプレート保持部材459,
460とともに画像読取部5に接近して当接すると、移
行部材451,452の各位置決め穴451f,451
g、452f,452gに画像読取部5の各位置決め部
63a、63b、64a、64bが挿入されてプレート
保持部材459,460が画像読取部5に対し正確な位
置に位置決めされて停止する。
【0062】同時に、画像読取部5のリミットスイッチ
58が作動しその検知信号により、固定部材461,4
62の電磁石471a、471b、472a、472b
が制御され、その磁力による吸着が解除されると、移行
部材451,452はともに、固定部材461,462
と分離可能な状態となる。続いて、画像読取部5の電磁
石61a、61b、63a、63bが制御され、発生し
た磁力により移行部材451、452がともに上述によ
うに位置決めされた状態で吸着される。次に、移動体4
00の固定部材461,462が図18のように水平方
向H’に僅かに戻るように移動することにより、移行部
材451,452は固定部材461,462等の移動体
400から分離され、蓄積性蛍光体パネル12を保持し
たまま画像読取部5側に移された状態となる。また、固
定部材461,462は移行部材451,452の近傍
に位置し、待機状態となっている。
【0063】以上のような状態で画像読取部5が蓄積性
蛍光体パネル12の放射線画像の読み取りを実行する。
このとき、画像読取部5の箱体55は防振部材101に
より制振されており、また、蓄積性蛍光体パネル12が
画像読取部5側に分離して移行しているから、プレート
搬送部4側からの振動が蓄積性蛍光体パネル12に伝わ
ることもない。従って、画像読取部5及び蓄積性蛍光体
パネルも共に振動の影響を受けにくいから、画像読み取
り時の読取誤差を防止でき、正確な読み取りを行うこと
ができる。更に、この画像読み取り時において、電磁石
を用いたことによる画像読取部5への磁気による影響
を、各電磁石近傍の部材を高透磁率材料から構成し効率
的に磁気閉回路を形成し外部への磁気漏洩を極力抑制す
ることにより、防止できる。このため、画像読み取り時
の読取誤差を防止でき、更に正確な読み取りを行うこと
ができる。
【0064】次に、画像読み取りの終了した蓄積性蛍光
体パネル12を保持する移行部材451,452は、上
述の逆の動作により固定部材461,462側に吸着さ
れて一体になり、図12の水平方向H’へ搬送され、元
のカセッテ9内に再収納される。
【0065】以上のように、本実施の形態の放射線画像
読取装置によれば、画像読取部5は、画像読み取り中に
蓄積性蛍光体パネルとともに振動の影響を受けず、ま
た、蓄積性蛍光体パネルがプレート保持部材において読
取基準面で確実に所定位置に保持され、この保持状態が
維持されて移行部材が蓄積性蛍光体パネルとともに画像
読取部に移行するから、画像読み取り時の読取誤差を防
止でき、正確な読み取りを実現できる。なお、本実施の
形態では、各部材の吸着、保持、分離のための手段とし
て、電磁石を使用したが、他の手段、例えば真空吸着手
段、永久磁石等から構成することもできる。
【0066】また、蓄積性蛍光体パネル12の面を保持
する面保持手段として、ローラ構造以外にも、ベルト構
造を採用し、ベルトにより保持するようにしてもよい。
また、プレート保持部材459,460に形成されるコ
字状のガイド部459a,460a内にゴムやスプリン
グ等の弾性部材を配置し、蓄積性蛍光体パネル12の面
を弾性押圧しながら保持するようにしてもよい。また、
移行部材451,452の当接面451a、452aと
蓄積性蛍光体パネル12との間に低摩擦部材を配置する
ことにより、更に円滑に蓄積性蛍光体パネルをガイド部
459a,459bをガイドしながら移動させることが
できる。また、プレート保持部材459,460が移動
体から分離しそのまま画像読取部5側に移るように構成
してもよい。
【0067】
【発明の効果】本発明によれば、蓄積性蛍光体パネルか
ら画像情報を読み取る画像読取部において振動の影響を
抑制し、正確な読み取りを行うことのできる放射線画像
読取装置を提供できる。
【0068】また、蓄積性蛍光体パネルの移動体から蓄
積性蛍光パネルを画像読取部に移行させることによっ
て、蓄積性蛍光体パネルが移動体等の振動を受けない構
造を実現できるので、画像読取部を装置筐体に対して防
振手段を介して支持する防振効果が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施の形態による放射線画像読取装
置本体の概略的な構成を示す図である。
【図2】図1に示す装置に装填されるカセッテの斜視図
である。
【図3】図2に示すカセッテにおいて収納された蓄積性
蛍光体パネルを引き出した状態を示す斜視図である。
【図4】図2のカセッテに蓄積性蛍光体パネルを収納し
た状態を、上部のケース半体を省略して示す平面図であ
る。
【図5】図2のカセッテのキャップ部内のロック機構を
示す平面図(a),(b)である。
【図6】図2に示すカセッテの平面図である。
【図7】図1に示す放射線画像読取装置におけるカセッ
テクリンチの正面図である。
【図8】図7に示すカセッテクリンチの上面図である。
【図9】図1に示す放射線画像読取装置内の移動体を主
に示す右側面図である。
【図10】図9の移動体の要部を示す正面図である。
【図11】図9の移動体の概略的構成を示す斜視図であ
る。
【図12】図1に示す装置の正面図である。
【図13】図1に示す装置の左側面図である。
【図14】図12に示す画像読取部の詳細を示す図であ
る。
【図15】図9の移動体のプレート保持部材を示す斜視
図である。
【図16】図15のプレート保持部材の側面図である。
【図17】蓄積性蛍光体パネルを保持した状態のプレー
ト保持部材と画像読取部とを概略的に示す斜視図であ
る。
【図18】蓄積性蛍光体パネルがプレート保持部材の移
行部材とともに画像読取部側に移行した状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 放射線画像読取装置 2 装置本体 3 カセッテスタッカ部(カセッテ装填
部) 4 プレート搬送部(搬送部) 5 画像読取部 6 システム制御部 7 操作部 8 電源部 9 カセッテ 12 蓄積性蛍光体パネル 58 リミットスイッチ(検知手段) 100 基台(装置筐体) 101 防振部材(防振手段) 400 移動体 407,407’ 面保持機構(プレート面保持手
段) 411 カセッテクリンチ 413 アーム 413a アームの爪部 459,460 プレート保持部材 459a,460a ガイド部 451,452 移行部材(移行部) 461,462 固定部材(固定部) 471a,471b 電磁石(分離可能保持手段) 472a,472b 電磁石(分離可能保持部材) 61a,61b 電磁石(吸着手段) 63a,63b 電磁石(吸着手段) 481a,481b 位置決め部(第1の位置決め手
段) 491a,491b 位置決め部(第1の位置決め手
段) 473a,473b 位置決め孔(第1の位置決め手
段) 474a,474b 位置決め孔(第1の位置決め手
段) 63a,63b 位置決め部(第2の位置決め手
段) 64a,64b 位置決め部(第2の位置決め手
段) 451f,451g 位置決め穴(第2の位置決め手
段) 452f,452g 位置決め穴(第2の位置決め手
段)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像の記録された蓄積性蛍光体パ
    ネルを収納したカセッテをカセッテ装填部に装填し、前
    記蓄積性蛍光体パネルを搬送部により搬送してこの蓄積
    性蛍光体パネルから画像情報を画像読取部で読み取る放
    射線画像読取装置において、 前記蓄積性蛍光体パネルを前記搬送部から分離し前記画
    像読取部側に移行可能に構成するとともに、前記画像読
    取部を防振手段を介して装置筐体に支持したことを特徴
    とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送部が前記蓄積性蛍光体パネルを
    支持して搬送する移動体を備え、前記蓄積性蛍光体パネ
    ルを前記移動体と前記画像読取部側との間で受け渡すよ
    うに構成した請求項1記載の放射線画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記移動体が前記蓄積性蛍光体パネルを
    保持する一対のプレート保持部材を備え、各プレート保
    持部材が、前記搬送部側に固定される固定部と、前記画
    像読取部側へ前記蓄積性蛍光体パネルとともに移ること
    のできる移行部とを備える請求項2記載の放射線画像読
    取装置。
  4. 【請求項4】 前記プレート保持部材の前記固定部と前
    記移行部とを一体に保持するとともに分離できる分離可
    能保持手段を備える請求項3記載の放射線画像読取装
    置。
  5. 【請求項5】 前記プレート保持部材の前記固定部と前
    記移行部との位置決めをする第1の位置決め手段を備え
    る請求項3または4記載の放射線画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記移行部を前記画像読取部側に吸着す
    る吸着手段を備える請求項3,4または5記載の放射線
    画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記移行部と前記画像読取部側との位置
    決めをする第2の位置決め手段を備える請求項3または
    4記載の放射線画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記分離可能保持手段または前記吸着手
    段が電磁石手段から構成される請求項4,5,6または
    7記載の放射線画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記移動体が前記蓄積性蛍光体パネルと
    ともに前記画像読取部まで搬送されたことを検知する検
    知手段を備え、この検知手段の検知により前記分離可能
    保持手段が作動し前記移行部を分離可能にするととも
    に、前記吸着手段が作動し前記移行部が前記画像読取部
    側に吸着されて保持される請求項6,7または8記載の
    放射線画像読取装置。
  10. 【請求項10】 前記搬送部は前記装填されたカセッテ
    から前記蓄積性蛍光体パネルを引き出すためのプレート
    引出手段を備え、 前記一対のプレート保持部材は前記引き出される蓄積性
    蛍光体パネルの両側部をガイドするためのガイド部と、
    前記引き出される蓄積性蛍光体パネルの面を前記ガイド
    部の読取基準面に保持するプレート面保持手段とを備え
    る請求項1〜9いずれか記載の放射線画像読取装置。
JP10131004A 1998-04-27 1998-04-27 放射線画像読取装置 Pending JPH11305362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10131004A JPH11305362A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 放射線画像読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10131004A JPH11305362A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 放射線画像読取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11305362A true JPH11305362A (ja) 1999-11-05

Family

ID=15047716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10131004A Pending JPH11305362A (ja) 1998-04-27 1998-04-27 放射線画像読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11305362A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064636A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像読取装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006064636A1 (ja) * 2004-12-15 2006-06-22 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 放射線画像読取装置
JPWO2006064636A1 (ja) * 2004-12-15 2008-06-12 コニカミノルタエムジー株式会社 放射線画像読取装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4889233A (en) Cassette for stimulable phosphor sheet
JP5485248B2 (ja) 給紙装置、及びそれを備えた画像形成装置
JPH11305362A (ja) 放射線画像読取装置
JPH11305363A (ja) 放射線画像読取装置
JP4513046B2 (ja) 放射線画像撮影用カセッテ
JPH0760255B2 (ja) X線記録フィルム処理装置
JPH11271896A (ja) 放射線画像記録読取装置用カセッテ及び放射線画像記録 読取装置
JP2008102993A (ja) ディスク搬送装置及びディスク装置
JP4507272B2 (ja) カセッテ
JPH11271895A (ja) 放射線画像記録読取装置
JPH11295827A (ja) 放射線画像記録読取装置、この装置の搬送制御方法及び この装置に用いるカセッテ
JPH11288052A (ja) 放射線画像記録読取装置
JP2010182345A (ja) ライブラリ装置
JP2003248276A (ja) レーザ光走査装置及び画像読取装置
JP3702624B2 (ja) 放射線画像読取装置及び放射線画像消去装置
JP5311144B2 (ja) 放射線撮影用カセッテ
JP2000284388A (ja) 容器の誤挿入防止構造および容器処理装置
JPH11334896A (ja) シ―ト体の飛び出し防止構造
JP2002111981A (ja) シート状記録媒体の走査装置
JP2000275763A (ja) 蓄積性蛍光体シート用カセッテおよびそのid認識構造
JP2903278B2 (ja) カセッテ
JPH0427009Y2 (ja)
JP2001281774A (ja) シート状記録媒体用容器の装填装置
JP2000272780A (ja) シート体の幅寄せ装置
JP2000267209A (ja) 放射線画像記録読取装置、放射線画像記録媒体、カセッテおよび静電気除去方法