JPH11305107A - レンズ制御装置と撮像装置 - Google Patents

レンズ制御装置と撮像装置

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JPH11305107A
JPH11305107A JP11377298A JP11377298A JPH11305107A JP H11305107 A JPH11305107 A JP H11305107A JP 11377298 A JP11377298 A JP 11377298A JP 11377298 A JP11377298 A JP 11377298A JP H11305107 A JPH11305107 A JP H11305107A
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primary color
filter
correction amount
lens
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Noriko Kayano
紀子 茅野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ制御装置において、フィルタの出し入
れにより生じる色収差によるピントずれを解消する。 【解決手段】 フィルタ9は鏡筒18に出し入れされ
る。撮像素子15の出力信号から三原色生成手段20が
生成した三原色信号R,G,Bを用い、色正規化手段3
4は赤と緑の原色信号の比(R/G)と青と緑の原色信
号の比(B/G)とを計算する。双方の比の大きさに応
じた補正量を補正量記憶手段41は予め記憶する。記憶
手段42はズームトラッキング曲線データを予め記憶す
る。補正手段51は、位置検出手段53のズームレンズ
11の検出位置に対応してズームトラッキング曲線デー
タから求まるフォーカスレンズ位置に前記補正量を加え
て補正する。補正されたフォーカスレンズ位置にフォー
カスレンズ駆動手段52はフォーカスレンズ13を移動
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ディジタ
ルVCR(Video Cassette Recorder )、テレビジョン
カメラ等に用いられるレンズ制御装置と撮像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】撮像装置を一体に有するディジタルVC
R等に使用される4群インナーフォーカス式のズームレ
ンズシステムでは、ズームする、すなわち、ピントが合
った状態を維持したまま、ズームレンズを移動させて画
像の倍率を変化させるためには、フォーカスレンズを所
定の軌跡に沿って移動させなければならない。このよう
な軌跡は、ズームトラッキング曲線と称される。
【0003】ズームトラッキング曲線は、一般に被写体
までの距離によって変化する。そこで、実際のレンズ制
御では、代表的な数種類の距離における数本の代表的な
ズームトラッキング曲線を示すデータであるズームトラ
ッキング曲線データを記憶手段に記憶しておき、代表的
な距離以外の距離については、代表的な前記データに基
づいてフォーカスレンズ位置を制御することが多い。
【0004】画質の向上または新たな機能付加等のた
め、4群インナーフォーカス式のズームレンズシステム
の光路上に赤外線遮断フィルタ等のフィルタを出し入れ
する構成を付加することがある。この場合、フィルタの
屈折率が空気と異なる等の要因により、特に赤外線遮断
フィルタでは該フィルタの通過光の波長が異なる等の要
因により、フィルタの移動に伴ってレンズシステムの光
学系としての性質が変化する。このため、フィルタが光
路上に配置されているときのズームトラッキング曲線デ
ータ、または光路外に配置されているときのズームトラ
ッキング曲線データの何れか一方のみに基づいてフォー
カスレンズ位置を制御すると、フィルタの配置によって
ピントずれが生じ、トラッキング特性が劣化し、レンズ
システム全体の性能が却って低下することがある。
【0005】このようなレンズシステムの性能低下を防
ぐ構成として、フィルタが光路上に配置されているとき
のズームトラッキング曲線データと光路外に配置されて
いるときのズームトラッキング曲線データの両方をRO
M(Read Only Memory)等の記憶手段に記憶しておき、
フィルタの配置に対応してズームトラッキング曲線デー
タを切り換えて、フォーカスレンズを配置すべき位置を
算出する構成が挙げられる。しかし、かかる構成では、
記憶すべきデータ量が増大するため、記憶容量の大きい
記憶手段が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】レンズには色収差があ
り、可視光による焦点位置と赤外光による焦点位置とが
異なるため、レンズに入射する入射光の成分によってピ
ントずれが生じる。フィルタが光路上に配置されている
場合のズームトラッキング曲線データを記憶手段に記憶
すると共に、フィルタが光路上に配置されていない場合
のフォーカスレンズ位置の補正量を記憶手段に記憶し、
該補正量によりフォーカスレンズ位置を補正する構成と
すると、赤外光のみが入射した場合と、可視光のみが入
射した場合と、可視光と赤外光とが混合した光が入射し
た場合等とで、補正量が異なることになる。
【0007】特開昭59−116626号公報には、レ
ンズ交換式カメラの焦点調整方法及びそれに用いる交換
レンズの発明が開示されている。このレンズ交換式カメ
ラは、可視光と赤外光とによる焦点位置のずれ量に対応
する信号を出力するため、ビームスプリッターの第1反
射面を透過した可視光を受光する可視光専用の焦点検出
部と、ビームスプリッターの第1反射面を反射して第2
反射面を反射した赤外光を受光する赤外光専用の焦点検
出部とを有して2つの焦点検出部が必要であり、また撮
影レンズの焦点位置にはカメラのフィルム面が位置して
おり、複雑な構成である。
【0008】本発明の目的は、鏡筒にフィルタを出し入
れする構造を有する撮像装置およびレンズ制御装置にお
いて、入射光の成分に応じてフォーカスレンズ位置を補
正してピントを合わせることができる、簡易な構成の撮
像装置およびレンズ制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のレンズ制御装置
は、光路上に移動可能に配置されたズームレンズおよび
フォーカスレンズと、鏡筒に出し入れされるフィルタ
と、前記フォーカスレンズからの光を受光して三原色信
号を生成する撮像素子とを有する光学系と、第1の原色
信号と第3の原色信号との比である第1比と、第2の原
色信号と前記第3の原色信号との比である第2比とを計
算する色正規化手段と、前記フィルタの出し入れに係る
第1の状態における、ズームレンズ位置と該ズームレン
ズ位置においてピントが合う時のフォーカスレンズ位置
との関係を示す複数のズームトラッキング曲線データを
予め記憶する記憶手段と、前記フィルタの出し入れに係
る第2の状態に移行した場合に生じる色収差によるピン
トずれを解消するようなフォーカスレンズ位置の補正量
であって、前記第1比と第2比の大きさに応じた補正量
を予め記憶する補正量記憶手段と、前記フィルタの出し
入れに係る第2の状態に移行した場合に、ズームレンズ
位置に対応して前記ズームトラッキング曲線データから
求まるフォーカスレンズ位置を、前記補正量記憶手段に
記憶された前記補正量に基づいて補正して補正位置信号
を生成する補正手段と、前記補正位置信号に基づいて前
記フォーカスレンズを移動させるフォーカスレンズ駆動
手段とを有する。
【0010】本発明のレンズ制御装置は、光路上に移動
可能に配置されたズームレンズおよびフォーカスレンズ
と、鏡筒に出し入れされるフィルタと、前記フォーカス
レンズからの光を受光する撮像素子とを有する光学系
と、前記撮像素子の出力信号に基づいて三原色信号を生
成する三原色信号生成手段と、第1の原色信号と第3の
原色信号との比である第1比と、第2の原色信号と前記
第3の原色信号との比である第2比とを計算する色正規
化手段と、前記フィルタの出し入れに係る第1の状態に
おける、ズームレンズ位置と該ズームレンズ位置におい
てピントが合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示
す複数のズームトラッキング曲線データを予め記憶する
記憶手段と、前記フィルタの出し入れに係る第2の状態
に移行した場合に生じる色収差によるピントずれを解消
するようなフォーカスレンズ位置の補正量であって、前
記第1比と第2比の大きさに応じた補正量を予め記憶す
る補正量記憶手段と、前記フィルタの出し入れに係る第
2の状態に移行した場合に、ズームレンズ位置に対応し
て前記ズームトラッキング曲線データから求まるフォー
カスレンズ位置を、前記補正量記憶手段に記憶された前
記補正量に基づいて補正して補正位置信号を生成する補
正手段と、前記補正位置信号に基づいて前記フォーカス
レンズを移動させるフォーカスレンズ駆動手段とを有す
る。
【0011】本発明の撮像装置では、光路上に移動可能
に配置されたズームレンズおよびフォーカスレンズと、
鏡筒に出し入れされるフィルタと、前記フォーカスレン
ズからの光を受光して三原色信号を生成する撮像素子と
を有する光学系と、第1の原色信号と第3の原色信号と
の比である第1比と、第2の原色信号と前記第3の原色
信号との比である第2比とを計算する色正規化手段と、
前記フィルタの出し入れに係る第1の状態における、ズ
ームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピントが
合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複数のズ
ームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶手段
と、前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行し
た場合に生じる色収差によるピントずれを解消するよう
なフォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第1比
と第2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補正量
記憶手段と、前記フィルタの出し入れに係る第2の状態
に移行した場合に、ズームレンズ位置に対応して前記ズ
ームトラッキング曲線データから求まるフォーカスレン
ズ位置を、前記補正量記憶手段に記憶された前記補正量
に基づいて補正して補正位置信号を生成する補正手段
と、前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレンズ
を移動させるフォーカスレンズ駆動手段と、前記撮像素
子の出力信号に基づいて映像信号を生成する映像信号生
成手段とを有する。
【0012】本発明の撮像装置では、光路上に移動可能
に配置されたズームレンズおよびフォーカスレンズと、
鏡筒に出し入れされるフィルタと、前記フォーカスレン
ズからの光を受光する撮像素子とを有する光学系と、前
記撮像素子の出力信号に基づいて三原色信号を生成する
三原色信号生成手段と、第1の原色信号と第3の原色信
号との比である第1比と、第2の原色信号と前記第3の
原色信号との比である第2比とを計算する色正規化手段
と、前記フィルタの出し入れに係る第1の状態におけ
る、ズームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピ
ントが合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複
数のズームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶
手段と、前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移
行した場合に生じる色収差によるピントずれを解消する
ようなフォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第
1比と第2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補
正量記憶手段と、前記フィルタの出し入れに係る第2の
状態に移行した場合に、ズームレンズ位置に対応して前
記ズームトラッキング曲線データから求まるフォーカス
レンズ位置を、前記補正量記憶手段に記憶された前記補
正量に基づいて補正して補正位置信号を生成する補正手
段と、前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレン
ズを移動させるフォーカスレンズ駆動手段と、前記撮像
素子の出力信号に基づいて映像信号を生成する映像信号
生成手段とを有する。
【0013】本発明のレンズ制御装置および撮像装置で
は、色正規化手段により第1の原色信号と第3の原色信
号との比である第1比と、第2の原色信号と前記第3の
原色信号との比である第2比とが得られる。したがっ
て、第1比には第1の原色信号と第3の原色信号の情報
が組み込まれ、第2比には第2の原色信号と第3の原色
信号の情報が組み込まれる。補正量記憶手段には第1比
と第2比の大きさに応じた補正量が予め記憶され、前記
第1比と第2比の大きさに応じてフォーカスレンズ位置
が補正される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して説明する。先ず、図1を参照して、一般に
使用されている4群インナーフォーカス式のズームレン
ズシステムの一例を説明する。このズームレンズシステ
ムは、前玉レンズ10と、ズームレンズ11と、マスタ
ーレンズ12と、フォーカスレンズ13とを有し、CC
D(Charge Coupled Device )等の撮像素子15の受光
面14にフォーカスレンズ13のピントを合わせるよう
になされる。さらに、ズームレンズ11を例えば図1
(A)から図1(B)に示すように移動させることで、
フォーカスレンズ13を所定のズームトラッキング曲線
に沿って移動させることにより、ズームする、すなわち
受光面14にピントが合った状態を維持したまま画の倍
率を変化させることができる。図中の符号BAは光軸で
あり、符号BB,BCは光路の境界である。
【0015】ズームトラッキング曲線は、被写体までの
距離によって変化する。したがって、ズームトラッキン
グ曲線は、理論的には被写体までの距離に応じて無限個
存在することになるが、実際には、以下のようにフォー
カスレンズ位置が制御される。すなわち、代表的な数種
類の距離を設定し、これらの距離に対応する数本の代表
的なズームトラッキング曲線データを所定の記憶手段に
記憶しておき、代表的な距離として設定された以外の距
離については、代表的なズームトラッキング曲線データ
に基づく計算によって得るようにする。
【0016】代表的なズームトラッキング曲線の一例を
図2に示す。ここで、各曲線A20,A21,A22,
A23,A24,A25,A26およびA27は、それ
ぞれ被写体距離が無限大,4m,2m,1m,20c
m,5cm,2.2cm,1cmでのズームトラッキン
グ曲線を示している。そして、被写体距離がこれらの距
離と異なる場合には、これら8本のズームトラッキング
曲線のデータに基づく計算によってフォーカスレンズ1
3の位置が決定される。
【0017】次に、図3を参照して、撮像装置を一体に
有するディジタルVCRにこの発明を適用した本発明の
一実施形態について説明する。この撮像装置は、光路上
に移動可能に配置されたズームレンズ11およびフォー
カスレンズ13と、鏡筒18に出し入れされるフィルタ
9と、前記フォーカスレンズ13からの光を受光する撮
像素子15とを有する光学系と、前記撮像素子15から
の出力信号に基づいて三原色信号を生成する三原色信号
生成手段20と、第1の原色信号と第3の原色信号との
比である第1比と、第2の原色信号と前記第3の原色信
号との比である第2比とを計算する色正規化手段34
と、前記フィルタ9の出し入れに係る第1の状態におけ
る、ズームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピ
ントが合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複
数のズームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶
手段42と、前記フィルタ9の出し入れに係る第2の状
態に移行した場合に生じる色収差によるピントずれを解
消するようなフォーカスレンズ位置の補正量であって、
前記第1比と第2比の大きさに応じた補正量を予め記憶
する補正量記憶手段41と、前記フィルタ9の出し入れ
に係る第2の状態に移行した場合に、ズームレンズ位置
に対応して前記ズームトラッキング曲線データから求ま
るフォーカスレンズ位置を、前記補正量記憶手段41に
記憶された前記補正量に基づいて補正して補正位置信号
SFを生成する補正手段51と、前記補正位置信号SF
に基づいて前記フォーカスレンズ13を移動させるフォ
ーカスレンズ駆動手段52と、前記撮像素子15の出力
信号に基づいて映像信号SVを生成する映像信号生成手
段とを有する。
【0018】また、前玉レンズ10と、マスターレンズ
12とを鏡筒18内に有しており、ズームレンズ11の
位置を検出する位置検出手段53と、鏡筒18における
フィルタ9の有無を検出するスイッチであるフィルタ検
出手段54と、エンコーダ31とエンコーダ31が生成
した映像信号SVを記録する記録系33と、表示装置3
2とを有する。三原色信号生成手段20と、補正手段5
1と、色正規化手段34と、エンコーダ31とは、CP
U(Central Processing Unit )を用いて構成される。
【0019】補正手段51は、ユーザーの操作等によっ
て供給されるズーム移動情報に基づいて、ズームレンズ
駆動手段55に指令を送る。ズームレンズ駆動手段55
は、この指令にしたがって図示しないモータを駆動して
ズームレンズ11を移動させる。補正手段51は、位置
検出手段53からのズームレンズ11の位置情報と、記
憶手段42に記憶されているズームトラッキング曲線デ
ータと、補正量記憶手段41に記憶されている補正量等
に基づいて、フォーカスレンズ13を移動させるべき位
置を計算し、計算結果に基づいてフォーカスレンズ駆動
手段52に補正位置信号SFを送る。フォーカスレンズ
駆動手段52は、この補正位置信号SFにしたがって図
示しないモータを駆動してフォーカスレンズ13を移動
させる。
【0020】撮像素子15は、鏡筒18を通って入射す
る光を電気信号に変換し、この電気信号を三原色信号生
成手段20に供給する。三原色信号生成手段20は、撮
像素子15からの電気信号に基づいて輝度信号Yとクロ
マ信号I,Qを生成する処理手段21と、輝度信号Yと
クロマ信号I,Qに基づいて三原色信号R,G,Bを生
成する変換手段22とを有する。液晶表示装置等の表示
装置32は、三原色信号R,G,Bに基づいて画像表示
を行う。
【0021】エンコーダ31は、輝度信号Yとクロマ信
号I,Qに基づいて映像信号SVを生成し、記録系33
に供給する。記録系33は、映像信号SVを磁気ヘッド
等の書込手段によって磁気テープ等の記録媒体に対して
記録する。処理手段21とエンコーダ31は、映像信号
生成手段を構成する。表示装置32は、映像信号SVに
基づいて画像表示を行う構成としてもよい。
【0022】ところで、画質を更に向上させる、また
は、新たな機能を付加する等の目的で、鏡筒18にフィ
ルタ9を出し入れすることがある。このようなフィルタ
9としては、絞りの回折現象による画質劣化を防ぐため
のNDフィルタ(Neutral Density Filter)や、レンズ
を高感度にするための赤外線遮断フィルタ等がある。
【0023】このようなフィルタの屈折率が空気と異な
る等の要因および色収差により、フィルタ9の出し入れ
によってレンズシステムの光学系としての性質が変化す
るので、図4に示すようにフィルタ9の出し入れによっ
てズームトラッキング曲線が変化する。図4において、
曲線A40はフィルタ9を出したときのズームトラッキ
ング曲線を示し、曲線B40はフィルタ9を入れたとき
のズームトラッキング曲線を示す。
【0024】このため、フィルタ9を出したときのズー
ムトラッキング曲線データまたは入れたときのズームト
ラッキング曲線データの何れか一方のみを記憶し、記憶
したデータに基づいてフォーカスレンズ13の位置制御
を行うようにすると、フィルタ9の出し入れを行うこと
により、フォーカスレンズ位置の補正を行わない場合は
ピントずれが生じる。また、図5に示すように、フィル
タ9を出し入れした場合に、レンズに入射する光の成分
によっても、ズームレンズ位置に対応するピントずれを
解消するようなフォーカスレンズ位置の補正量が異な
る。図5では、フィルタ9が赤外線遮断フィルタであっ
て、フィルタ9を鏡筒18に入れた状態からフィルタ9
を出した状態に移行した場合の、フォーカスレンズ位置
の補正量を示している。フィルタ9を出した状態での入
射光が、赤外光のみの場合と、赤外光と可視光が混ざっ
た光の場合と、可視光のみの場合と、について示してい
る。
【0025】補正量記憶手段41は、前記フィルタ9を
出した状態に移行した場合に生じる色収差によるピント
ずれを解消するようなフォーカスレンズ位置の補正量で
あって、前記第1比と第2比の大きさに応じた補正量f
cを予め記憶する。例えば、第1比は、赤の原色信号
(R)と緑の原色信号(G)との比(R/G)とする。
例えば、第2比は、青の原色信号(B)と緑の原色信号
(G)との比(B/G)とする。また、図6に示すよう
に、第1比(R/G)と第2比(B/G)の大きさに応
じて、複数の状態を定めておく。図6では、可視光領域
と赤外光領域の2つの状態に区分しており、入射光にお
ける可視光の割合と赤外光の割合の何れが多いかを推定
したものである。第1比(R/G)には、赤の原色信号
(R)と緑の原色信号(G)の情報が組み込まれてお
り、第2比(B/G)には、青の原色信号(B)と緑の
原色信号(G)の情報が組み込まれている。
【0026】補正手段51は、図7のフローチャートに
示すように、ステップF1では色正規化手段34が生成
した第1比(R/G)と第2比(B/G)の大きさに基
づいて、入射光は可視光領域の光か、赤外光領域の光か
を判定する。
【0027】入射光が可視光領域の光の場合は、ステッ
プF2で、計算に用いる補正量fc0〜fc3を、ズー
ムレンズ位置zm0〜zm3でのフォーカスレンズ位置
の補正量fcb0〜fcb3とする。入射光が赤外光領域の
光の場合は、ステップF3で、計算に用いる補正量fc
0〜fc3を、ズームレンズ位置zm0〜zm3でのフ
ォーカスレンズ位置の補正量fcr0〜fcr3とする。補
正量fcb0〜fcb3と補正量fcr0〜fcr3は、実測も
しくはシミュレーションの結果により予め補正量記憶手
段41に記憶させる。
【0028】折れ線近似の一例について、図8を参照し
て説明する。図8では、4個のズームレンズ位置zm0
〜zm3について、フィルタ9を出した時にピントを合
わせるために必要とされる補正量fc0〜fc3に基づ
く折れ線によって、任意のズームレンズ位置についての
補正量を定めている。
【0029】すなわち、4点(zm0,fc0)、(z
m1,fc1)、(zm2,fc2)および(zm3,
fc3)を順に直線で結ぶことによって得られる折れ線
によって、任意のズームレンズ位置において、フィルタ
9を出した時の実際の補正量を近似する。そして、かか
る折れ線から任意のズームレンズ位置zmにおいて補正
量を読み取り、読み取った補正量を、ズームレンズ位置
に対応して記憶しているズームトラッキング曲線データ
を用いて得られるフォーカスレンズ位置に加えることに
よって、フォーカスレンズ位置を補正する。図8に示す
ように、かかる折れ線近似による近似が充分に良い精度
を有するので、ピントずれを解消するようなフォーカス
レンズ位置を求めることができる。
【0030】図8では、4個のズームレンズ位置zm0
〜zm3と各位置における補正量とが予め記憶されてい
るとしたが、一般に(N+1)個のズームレンズ位置z
m(0)〜zm(N)とそれらの位置における補正量f
c(0)〜fc(N)が記憶されている場合では、任意
のズームレンズ位置zmX について次式のような計算に
よってその位置における補正量fcx を算出することが
できる。 fcx =fc(M)+{zmX −zm(M)}×{fc(M+1)−fc(M) }/{zm(M+1)−zm(M)}……(1) ここで、zm(M)≦zmX ≦zm(M+1)であり、
0≦M<M+1≦Nである。
【0031】このようにして求められる補正量fcx
基づいてフォーカスレンズ位置制御を行えば、ピントを
合わせることができる。さらに、zm0を広角端とし、
zm3を望遠端とし、ズームレンズが移動し得る両端の
位置とすれば、フォーカスレンズ位置の補正を行うため
には、ズームレンズ位置2個と、フォーカスレンズ位置
4個の計6個のデータをズームトラッキング曲線データ
と共に記憶しておくだけでよい。したがって、入射光の
成分に応じてズームトラッキング曲線データを記憶する
場合に比べて、記憶するデータ量を減らすことができ
る。
【0032】ここでは、4個の基本的なズームレンズ位
置を用いる場合について説明したが、一般的には折れ線
近似が充分な精度を有するのに必要な個数のズームレン
ズ位置を用いるようにすればよい。より、具体的には、
補正エラー量、すなわち実際の補正量と折れ線近似によ
って計算された補正量との差分が焦点深度内に収まるよ
うに、ズームレンズ位置の個数を定めればよい。2個の
基本的なズームレンズ位置、例えばズームレンズ11が
移動し得る両端の位置を用いて直線近似を行い、補正量
を求める構成としてもよい。3個の基本的なズームレン
ズ位置を用いて折れ線近似を行い、補正量を求める構成
としてもよい。当該3個の基本的なズームレンズ位置の
うちで2個の基本的なズームレンズ位置は、ズームレン
ズ11が移動し得る両端の位置とするのが好ましい。
【0033】次に、図9のフローチャートを参照してフ
ィルタを出したときの補正方法を説明する。ここでは、
ズームレンズ位置zm0〜zm3を用い、zm0を広角
端とし、zm3を望遠端としている。
【0034】ステップF11では、位置検出手段53に
よるズームレンズ11の検出位置がzm1よりも広角側
にあるか否かを判定する。検出位置がzm1よりも広角
側にある場合はステップF12に移行し、それ以外の場
合はステップF13に移行する。
【0035】ステップF12では、zm0,zm1,f
c0およびfc1の値を記憶手段としてのテンポラリー
RAM(Random Access Memory)または計算用のレジス
タなどに保持してステップF16に移行する。ステップ
F16では、式(1)を用いて折れ線近似による補正量
の計算を行う。
【0036】ステップF13では、位置検出手段53の
検出位置が、zm2より広角側にあるか否かを判定す
る。zm2より広角側にある場合はステップF14に移
行し、その他の場合はステップF15に移行する。ステ
ップF14では、zm1,zm2,fc1およびfc2
の値を記憶手段としてのテンポラリーRAM等に保持し
てステップF16に移行する。ステップF15では、z
m2,zm3,fc2およびfc3の値を記憶手段とし
てのテンポラリーRAM等に保持してステップF16に
移行する。
【0037】ステップF16に移行した時点では、テン
ポラリーRAM等に式(1)の計算を行うためのデータ
が保持されているので、ステップF16では式(1)に
従って補正量が計算される。ステップF17では、フィ
ルタ9を鏡筒18に入れた状態か否かを、フィルタ検出
手段54の出力信号から判定する。フィルタ9を出した
状態の場合は、ステップF18に移行し、ステップF1
6で計算した補正量を、位置検出手段53の検出位置に
対応してズームトラッキング曲線データから求まるフォ
ーカスレンズ位置に加えることにより、補正されたフォ
ーカスレンズ位置を算出して該位置を示す補正位置信号
SFを生成する。フィルタ9を入れた状態の場合は、ス
テップF19に移行し、位置検出手段53の検出位置に
対応してズームトラッキング曲線データから求まるフォ
ーカスレンズ位置を示す補正位置信号SFを生成する。
【0038】上記のフローチャートでは、ステップF1
6で補正量を算出してから、ステップF17でフィルタ
9を入れた状態か否かを判定しているが、フィルタ9を
出した状態であることを確認してから、補正量の計算に
かかる手順をスタートする構成としてもよい。
【0039】ズームトラッキング曲線データおよび複数
個のズームレンズ位置におけるフィルタ9の出し入れに
伴う補正に係るデータは、CPU内のROMに記憶して
もよく、EEROM(Electrical Erasable Programmab
le ROM)など、記憶内容を容易に変更できる記憶手
段に記憶してもよい。後者では、例えば性能を変更する
などの理由でレンズまたはフィルタを変える場合等に、
補正量を算出するために予め記憶しておく必要があるデ
ータを変更することが容易となる。
【0040】図3では、レンズ制御装置は、フィルタ9
と前玉レンズ10とズームレンズ11とマスターレンズ
12とフォーカスレンズ13と鏡筒18と撮像素子15
と三原色信号生成手段20と色正規化手段34と補正量
記憶手段41と記憶手段42と補正手段51とフォーカ
スレンズ駆動手段52と位置検出手段53とズームレン
ズ駆動手段55とフィルタ検出手段54とを有して構成
される。
【0041】図10は、本発明の撮像装置の他の一実施
形態を示すブロック図である。この撮像装置では、撮像
素子15の出力信号を三原色信号生成手段20に供給す
ると共に、色正規化手段35に供給し、色正規化手段3
5は撮像素子15の出力信号に基づいて第1比および第
2比を計算する。図10の撮像装置では、図3の撮像装
置と同一構成部分は同一符号を付しており、同一構成部
分の説明を省略する。
【0042】図10では、レンズ制御装置は、フィルタ
9と前玉レンズ10とズームレンズ11とマスターレン
ズ12とフォーカスレンズ13と鏡筒18と撮像素子1
5と色正規化手段35と補正量記憶手段41と記憶手段
42と補正手段51とフォーカスレンズ駆動手段52と
位置検出手段53とズームレンズ駆動手段55とフィル
タ検出手段54とを有して構成される。
【0043】上述した本発明の実施形態は、撮像装置を
一体に有するディジタルVCRに本発明を適用したもの
であるが、本発明に係るレンズ制御装置および撮像装置
は、フォーカスレンズおよびズームレンズを有するレン
ズシステムを使用する種々の装置に適用することがで
き、テレビジョンカメラにも適用することができる。記
憶手段42と補正量記憶手段41は1個の記憶手段にま
とめてもよい。
【0044】フィルタ9を入れた状態から出した状態に
移行した場合について詳しく述べたが、フィルタ9を出
した状態から入れた状態に移行した場合についても上記
と同様に撮像装置を構成することができ、記憶手段42
にはフィルタ9を出した状態でのズームトラッキング曲
線データを予め記憶すればよい。撮像素子15として
は、三原色信号を生成する撮像素子を用いてもよい。第
1比および第2比により、可視光領域と赤外光領域の2
つの領域に区分する例を示したが、さらに細かく区分
し、一例として可視光領域と、可視光領域と赤外光領域
の中間領域と、赤外光領域の3つの領域に区分して該3
つの領域の補正量を補正量記憶手段に記憶してもよい。
【0045】図3と図10では、鏡筒18内において、
前玉レンズ10の手前にフィルタ9を配置しているが、
フィルタ9の配置はこの位置に限らず、前玉レンズ10
とズームレンズ11との間に配置してもよく、ズームレ
ンズ11とマスターレンズ12との間に配置してもよ
く、マスターレンズ12とフォーカスレンズ13との間
に配置してもよく、フォーカスレンズ13と受光面14
との間に配置してもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明のレンズ制御装置および撮像装置
によれば、第1比および第2比によりフォーカスレンズ
位置を補正することができ、レンズの色収差に対して三
原色信号の各成分を加味した補正を行うことができる。
本発明のレンズ制御装置および撮像装置では、三原色信
号を生成する撮像素子と、該三原色信号から第1比およ
び第2比を計算する色正規化手段とを備えることで、第
1比および第2比の精度を高めることができ、補正の精
度を高めることができると共に、該撮像素子が生成した
三原色信号を信号処理することで簡潔な構成とすること
ができる。また、本発明のレンズ制御装置および撮像装
置では、1個の撮像素子を用いて色収差によるピントず
れを解消するようにしており、構成が簡潔である。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズシステムの一例を示す説明図である。
【図2】種々の被写体距離についてズームトラッキング
曲線の一例を示す図である。
【図3】本発明の撮像装置およびレンズ制御装置の例を
説明するブロック図である。
【図4】フィルタの出し入れに起因して生じる、ズーム
トラッキング曲線の変化を説明する説明図である。
【図5】フィルタの出し入れに起因して生じる、ズーム
レンズ位置とこれに対応するフォーカスレンズ位置の補
正量との関係を、入射光の成分に応じて示した説明図で
ある。
【図6】第1比と第2比の大きさに係る複数の状態を説
明する説明図である。
【図7】フォーカスレンズ位置の補正ルーチンを説明す
るフローチャートである。
【図8】フィルタの出し入れに起因して生じるフォーカ
スレンズ位置の補正量の一例、および折れ線近似の一例
を説明する説明図である。
【図9】フォーカスレンズ位置の補正ルーチンを説明す
るフローチャートである。
【図10】本発明の撮像装置およびレンズ制御装置の例
を説明するブロック図である。
【符号の説明】
9…フィルタ、10…前玉レンズ、11…ズームレンズ
(バリエータ)、12…マスターレンズ、13…フォー
カスレンズ、14…受光面、15…撮像素子、18…鏡
筒、20…三原色信号生成手段、21…処理手段、22
…変換手段、31…エンコーダ、32…表示装置、33
…記録系、34、35…色正規化手段、41…補正量記
憶手段、42…記憶手段、51…補正手段、52…フォ
ーカスレンズ駆動手段、53…位置検出手段、54…フ
ィルタ検出手段、55…ズームレンズ駆動手段、B…青
の原色信号、BA…光軸、BB,BC…光路の境界、G
…緑の原色信号、I,Q…クロマ信号、R…赤の原色信
号、SF…位置補正信号、SV…映像信号、Y…輝度信
号。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光路上に移動可能に配置されたズームレン
    ズおよびフォーカスレンズと、鏡筒に出し入れされるフ
    ィルタと、前記フォーカスレンズからの光を受光して三
    原色信号を生成する撮像素子とを有する光学系と、 第1の原色信号と第3の原色信号との比である第1比
    と、第2の原色信号と前記第3の原色信号との比である
    第2比とを計算する色正規化手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第1の状態における、ズ
    ームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピントが
    合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複数のズ
    ームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶手段
    と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に生じる色収差によるピントずれを解消するようなフ
    ォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第1比と第
    2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補正量記憶
    手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に、ズームレンズ位置に対応して前記ズームトラッキ
    ング曲線データから求まるフォーカスレンズ位置を、前
    記補正量記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて補
    正して補正位置信号を生成する補正手段と、 前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレンズを移
    動させるフォーカスレンズ駆動手段とを有するレンズ制
    御装置。
  2. 【請求項2】前記補正量記憶手段は、 前記第1比と第2比の大きさに係る複数の状態での補正
    量を、少なくとも2個のズームレンズ位置について記憶
    し、 該ズームレンズ位置のうちの2個は、前記ズームレンズ
    が移動し得る両端の位置である請求項1記載のレンズ制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記補正量記憶手段は、前記第1比と第2
    比の大きさに係る複数の状態での補正量を、少なくとも
    3個のズームレンズ位置について記憶し、 前記補正手段は、ズームレンズ位置に対応する補正量を
    前記補正量記憶手段の記憶データに基づいて折れ線近似
    により求め、当該補正量で補正する請求項2記載のレン
    ズ制御装置。
  4. 【請求項4】前記フィルタの出し入れに係る第1の状態
    は、前記鏡筒に前記フィルタを入れた状態であり、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態は、前記鏡筒
    から前記フィルタを出した状態である請求項1記載のレ
    ンズ制御装置。
  5. 【請求項5】前記第1の原色信号は赤の原色信号であ
    り、 前記第2の原色信号は青の原色信号であり、 前記第3の原色信号は緑の原色信号であり、 前記フィルタは赤外線遮断フィルタである請求項1記載
    のレンズ制御装置。
  6. 【請求項6】光路上に移動可能に配置されたズームレン
    ズおよびフォーカスレンズと、鏡筒に出し入れされるフ
    ィルタと、前記フォーカスレンズからの光を受光する撮
    像素子とを有する光学系と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて三原色信号を生成す
    る三原色信号生成手段と、 第1の原色信号と第3の原色信号との比である第1比
    と、第2の原色信号と前記第3の原色信号との比である
    第2比とを計算する色正規化手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第1の状態における、ズ
    ームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピントが
    合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複数のズ
    ームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶手段
    と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に生じる色収差によるピントずれを解消するようなフ
    ォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第1比と第
    2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補正量記憶
    手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に、ズームレンズ位置に対応して前記ズームトラッキ
    ング曲線データから求まるフォーカスレンズ位置を、前
    記補正量記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて補
    正して補正位置信号を生成する補正手段と、 前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレンズを移
    動させるフォーカスレンズ駆動手段とを有するレンズ制
    御装置。
  7. 【請求項7】前記補正量記憶手段は、 前記第1比と第2比の大きさに係る複数の状態での補正
    量を、少なくとも2個のズームレンズ位置について記憶
    し、 該ズームレンズ位置のうちの2個は、前記ズームレンズ
    が移動し得る両端の位置である請求項6記載のレンズ制
    御装置。
  8. 【請求項8】前記補正量記憶手段は、前記第1比と第2
    比の大きさに係る複数の状態での補正量を、少なくとも
    3個のズームレンズ位置について記憶し、 前記補正手段は、ズームレンズ位置に対応する補正量を
    前記補正量記憶手段の記憶データに基づいて折れ線近似
    により求め、当該補正量で補正する請求項7記載のレン
    ズ制御装置。
  9. 【請求項9】前記フィルタの出し入れに係る第1の状態
    は、前記鏡筒に前記フィルタを入れた状態であり、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態は、前記鏡筒
    から前記フィルタを出した状態である請求項6記載のレ
    ンズ制御装置。
  10. 【請求項10】前記第1の原色信号は赤の原色信号であ
    り、 前記第2の原色信号は青の原色信号であり、 前記第3の原色信号は緑の原色信号であり、 前記フィルタは赤外線遮断フィルタである請求項6記載
    のレンズ制御装置。
  11. 【請求項11】光路上に移動可能に配置されたズームレ
    ンズおよびフォーカスレンズと、鏡筒に出し入れされる
    フィルタと、前記フォーカスレンズからの光を受光して
    三原色信号を生成する撮像素子とを有する光学系と、 第1の原色信号と第3の原色信号との比である第1比
    と、第2の原色信号と前記第3の原色信号との比である
    第2比とを計算する色正規化手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第1の状態における、ズ
    ームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピントが
    合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複数のズ
    ームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶手段
    と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に生じる色収差によるピントずれを解消するようなフ
    ォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第1比と第
    2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補正量記憶
    手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に、ズームレンズ位置に対応して前記ズームトラッキ
    ング曲線データから求まるフォーカスレンズ位置を、前
    記補正量記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて補
    正して補正位置信号を生成する補正手段と、 前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレンズを移
    動させるフォーカスレンズ駆動手段と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて映像信号を生成する
    映像信号生成手段とを有する撮像装置。
  12. 【請求項12】前記補正量記憶手段は、 前記第1比と第2比の大きさに係る複数の状態での補正
    量を、少なくとも2個のズームレンズ位置について記憶
    し、 該ズームレンズ位置のうちの2個は、前記ズームレンズ
    が移動し得る両端の位置である請求項11記載の撮像装
    置。
  13. 【請求項13】前記補正量記憶手段は、前記第1比と第
    2比の大きさに係る複数の状態での補正量を、少なくと
    も3個のズームレンズ位置について記憶し、 前記補正手段は、ズームレンズ位置に対応する補正量を
    前記補正量記憶手段の記憶データに基づいて折れ線近似
    により求め、当該補正量で補正する請求項12記載の撮
    像装置。
  14. 【請求項14】前記フィルタの出し入れに係る第1の状
    態は、前記鏡筒に前記フィルタを入れた状態であり、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態は、前記鏡筒
    から前記フィルタを出した状態である請求項11記載の
    撮像装置。
  15. 【請求項15】前記第1の原色信号は赤の原色信号であ
    り、 前記第2の原色信号は青の原色信号であり、 前記第3の原色信号は緑の原色信号であり、 前記フィルタは赤外線遮断フィルタである請求項11記
    載の撮像装置。
  16. 【請求項16】光路上に移動可能に配置されたズームレ
    ンズおよびフォーカスレンズと、鏡筒に出し入れされる
    フィルタと、前記フォーカスレンズからの光を受光する
    撮像素子とを有する光学系と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて三原色信号を生成す
    る三原色信号生成手段と、 第1の原色信号と第3の原色信号との比である第1比
    と、第2の原色信号と前記第3の原色信号との比である
    第2比とを計算する色正規化手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第1の状態における、ズ
    ームレンズ位置と該ズームレンズ位置においてピントが
    合う時のフォーカスレンズ位置との関係を示す複数のズ
    ームトラッキング曲線データを予め記憶する記憶手段
    と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に生じる色収差によるピントずれを解消するようなフ
    ォーカスレンズ位置の補正量であって、前記第1比と第
    2比の大きさに応じた補正量を予め記憶する補正量記憶
    手段と、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態に移行した場
    合に、ズームレンズ位置に対応して前記ズームトラッキ
    ング曲線データから求まるフォーカスレンズ位置を、前
    記補正量記憶手段に記憶された前記補正量に基づいて補
    正して補正位置信号を生成する補正手段と、 前記補正位置信号に基づいて前記フォーカスレンズを移
    動させるフォーカスレンズ駆動手段と、 前記撮像素子の出力信号に基づいて映像信号を生成する
    映像信号生成手段とを有する撮像装置。
  17. 【請求項17】前記補正量記憶手段は、 前記第1比と第2比の大きさに係る複数の状態での補正
    量を、少なくとも2個のズームレンズ位置について記憶
    し、 該ズームレンズ位置のうちの2個は、前記ズームレンズ
    が移動し得る両端の位置である請求項16記載の撮像装
    置。
  18. 【請求項18】前記補正量記憶手段は、前記第1比と第
    2比の大きさに係る複数の状態での補正量を、少なくと
    も3個のズームレンズ位置について記憶し、 前記補正手段は、ズームレンズ位置に対応する補正量を
    前記補正量記憶手段の記憶データに基づいて折れ線近似
    により求め、当該補正量で補正する請求項17記載の撮
    像装置。
  19. 【請求項19】前記フィルタの出し入れに係る第1の状
    態は、前記鏡筒に前記フィルタを入れた状態であり、 前記フィルタの出し入れに係る第2の状態は、前記鏡筒
    から前記フィルタを出した状態である請求項16記載の
    撮像装置。
  20. 【請求項20】前記第1の原色信号は赤の原色信号であ
    り、 前記第2の原色信号は青の原色信号であり、 前記第3の原色信号は緑の原色信号であり、 前記フィルタは赤外線遮断フィルタである請求項16記
    載の撮像装置。
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