JPH11305083A - 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法

Info

Publication number
JPH11305083A
JPH11305083A JP10107224A JP10722498A JPH11305083A JP H11305083 A JPH11305083 A JP H11305083A JP 10107224 A JP10107224 A JP 10107224A JP 10722498 A JP10722498 A JP 10722498A JP H11305083 A JPH11305083 A JP H11305083A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
type spacer
unit type
spacer
fiber cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10107224A
Other languages
English (en)
Inventor
Toku Ishii
徳 石井
Riyouzo Nishikawa
量蔵 西川
Susumu Minami
晋 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Exsymo Co Ltd
Original Assignee
Ube Nitto Kasei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Nitto Kasei Co Ltd filed Critical Ube Nitto Kasei Co Ltd
Priority to JP10107224A priority Critical patent/JPH11305083A/ja
Publication of JPH11305083A publication Critical patent/JPH11305083A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 SZ方向に撚り合わせて使用する光ケーブル
を高速,安定的に製造すること。 【解決手段】 抗張力体としてヤング率が1200kg
f/mm2の繊維16を、押出機18のクロスヘッドダ
イ20に導入し、その外周にPBT樹脂を押出被覆し、
冷却サイジング装置22導入して冷却固化し、得られた
ユニット型スペーサ10aを連続的に製造して巻取機2
8のドラムに巻き取る。得られたスペーサ10aは、底
部の両端から上方に向けて一対の側壁部が立設された略
U字形横断面であって、抗張力体が各側壁部のほぼ中央
部に1本ずつ埋設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明は、高密度に光ファイバ
を実装する光ファイバケーブル用スペーサに係り、特
に、複数本をSZ状に撚り合わせて使用する光ファイバ
収納用溝を有する光ファイバケーブル用ユニット型スペ
ーサの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗張力体の外周に直接、もしくは、複数
の螺旋状溝に光ファイバを収納しその外周を押さえ巻き
したスペーサの外周に、1ないしは2個の光ファイバ収
納溝を有するユニット型光ケーブル用スペーサを複数本
撚り合わせた構造の光ケーブルが知られている。
【0003】この種の光ケーブルのうちで、特に、横断
面が略U字形のユニット型スペーサを、底部をケーブル
の中心に向けながら、かつ撚り方向を交互に反転させな
がら撚り合わせた光ケーブルは、光ファイバの中間分岐
性に優れており、今後の需要拡大が期待されている。
【0004】このような構造の光ケーブルに用いるユニ
ット型スペーサは、クロージャーの中という限られた長
さで、光ファイバの中間分岐に必要な取り出し余長を得
るため、比較的短い反転ピッチで撚り合わされており、
そのためユニット型スペーサは、反転部において横方向
に小さな曲率半径で曲げられている。
【0005】この種のユニット型スペーサとしては、芳
香族ポリアミドや芳香族ポリエステル等の高強度、高弾
性率繊維、もしくはこれらの繊維を補強繊維とする極細
のFRPを抗張力体として、その周囲にPBTやPC/
PBT、HDPE等の熱可塑性樹脂を押出被覆すること
で形成されたものが多い。
【0006】一方、例えば、このようなユニット型スペ
ーサの製造方法としては、特開平8−66957号公報
にサイジング装置を用いた方法が開示されている。この
公開公報に示されている製造方法は、抗張力体を押出ダ
イに導入し、溶融した熱可塑性樹脂を押出して、その外
周を被覆した後、サイジングノズルで成形する方法であ
る。
【0007】この製造方法によれば、抗張力体は、ユニ
ット型スペーサ撚り合わせ時のハンドリングを容易にす
るという効果以外に、製造時の製造高速化、製造安定化
を向上させる効果を有しており、特に、略U字形を構成
する2個の側壁部にそれぞれ抗張力体を導入する場合
は、その効果が大きい。
【0008】ところが、このような構成を採用すると、
光ケーブル、ユニット型スペーサの構造上撚り合わせが
難しく、また撚り合わせの反転部において、ユニット型
スペーサの外側に位置する側壁部が内側に倒れ込んでく
るという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、前記公開公
報に開示されている製造方法で得られるユニット型スペ
ーサにおいて、高強度,高弾性率繊維、もしくはこれら
の繊維を補強繊維とする極細のFRPを、抗張力体とし
て側壁部に埋設すると、ユニット型スペーサを横方向に
曲げた場合、外側に位置する抗張力体が伸びにくいた
め、これが埋設されている側壁部が内側に倒れ込み、結
果的にユニット型スペーサ内に収納された光ファイバを
圧迫してしまい、その伝送性能が低下するという問題が
あった。
【0010】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的とするところは、横方向に
曲げやすく、かつ横曲げ状態での外側に位置する側壁部
の倒れ込みが少ない、結果的にSZ方向に撚り合わせて
使用する光ケーブルに好適な光ファイバケーブル用ユニ
ット型スペーサを高速かつ安定的に製造できる方法を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、中央に配置されたラセンスペーサない
しは抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバ
テープ心線を収納し、複数本を周方向に隣接して、SZ
状に撚り合わせて使用される横断面が略U字形の光ファ
イバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法におい
て、前記ユニット型スペーサの略U字形を構成する2個
の側壁部に、ヤング率が2000kgf/mm2以下の
繊維を、抗張力体として各側壁部に1本以上埋設しつつ
熱可塑性樹脂を溶融押出成形するようにした。また、前
記光ファイバケーブル用ユニット型スペーサにおいて、
前記抗張力体を各側壁部に2本以上列状に埋設するよう
にした。さらに、前記光ファイバケーブル用ユニット型
スペーサにおいて、前記抗張力体がポリエステル繊維を
用いるようにした。また、前記熱可塑性樹脂をポリブチ
レンテレフタレートで構成するようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明の製造方法では、横断面が略U字形
の光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法
において、ヤング率が2000kgf/mm2以下の繊
維を、抗張力体として各側壁部に1本以上埋設しつつ熱
可塑性樹脂を溶融押出成形する。
【0013】抗張力体のヤング率が、2000kgf/
mm2以下になる繊維としては、例えば、ポリエステル
繊維、ポリアミド繊維、ビニロン繊維等、比較的融点が
高い繊維であって、溶融押出成形する樹脂によって溶融
することなく、繊維性能を保持できるものから選択され
るが、ポリエステル繊維がより好適である。また、繊維
はフィラメントあるいはステープルを紡績糸としたもの
の何れであっても良いが、各種ガイド類の通過性を考慮
するとフィラメント糸がより好ましい。
【0014】ヤング率が2000kgf/mm2を超え
る繊維では、光ファイバケーブル用ユニット型スペーサ
に埋入された後において、SZに撚る際に、SZの螺旋
方向の反転部の湾曲における外側、つまり引張側の変形
に追随出来ず、側壁が内側に倒れる現象が顕著となる。
【0015】さらに、抗張力体として使用する繊維につ
いて、細すぎると繊維導入時に切れやすいので0.65
%伸張時応力が5g以上、また太すぎると光ファイバケ
ーブル用ユニット型スペーサが曲げにくくなるので0.
65%伸張時応力が18kg以下の範囲が望ましい、
【0016】また、前記光ファイバケーブル用ユニット
型スペーサにおいて、前記抗張力体を各側壁部には、1
本以上より好ましくは2本以上所定の間隔で列状に埋設
する。
【0017】各側壁に2本以上の抗張力体を用いる際に
は、引張変形を受ける部位に応じて異なるヤング率のも
のを用いても良い。また、本発明光ファイバケーブル用
ユニット型スペーサの熱可塑性樹脂としては、従来この
種のスペーサに使用されているもの例えば、高密度ポリ
エチレン(HDPE)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)、ポリカーボネート(PC)/ポリブチレン
テレフタレート(PBT)アロイ等何れも使用可能であ
るが、側壁部の基部等をより細くできる点でPBTがよ
り好適である。以下本発明につき、好適な実施例により
説明する。
【0018】実施例 実施例1 抗張力体14aとして使用する、ヤング率1200kg
f/mm2、1200デニールのポリエステル繊維(フ
ィラメントヤーン)16を、図2に示す溶融押出機18
のクロスヘッドダイ20に2本導入し、15m/min
の速度で引き取りながら、その外周にPBT樹脂(帝人
(株)製C−7000)を250℃で、図1に示す製品
形状と近い形状に押出被覆した。
【0019】その後この製品形状に相似して若干大きめ
の空隙を有する真鍮製の冷却サイジング装置22に、被
覆樹脂が完全に冷却される前に導入して冷却固化し、図
1の横断面形状を有するユニット型スペーサ10aを引
取機26で引取ることにより連続的に製造して、巻取り
機28のドラムに巻き取った。
【0020】なお、図2に示した符号24の装置は、冷
却サイジング装置22を収容する冷却槽である。また、
同図に示した製造方法では、ポリエステル繊維を押出機
18のクロスヘッドダイ20に導入する際は、予めクロ
スヘッド温度を200℃まで降温してから繊維を挿通
し、部品等をセットした後、繊維を所定速度で引き取り
ながら再昇温することで、ユニット型スペーサ10aの
製造を可能とした。
【0021】得られたユニット型スペーサ10aは、図
1にその横断面形状を示すように、底部の両端から上方
に向けて一対の側壁部12aが立設された略U字形横断
面であって、抗張力体14aが各側壁部12aのほぼ中
央部に1本ずつ埋設され、外寸が上幅6.2mm、底幅
5.0mm、高さ5.0mm、内寸が幅3.8mm、深
さ4.4mmであり、長手方向における溝幅変動等の異
常も認められなかった。
【0022】一方、外径2mmの鋼線を7本撚り合わせ
た抗張力体30を中心に配置し、溝幅4.2mm、溝深
さ4.5mmの螺旋状溝31を10個備えた、外径が2
4.3mmで溝の撚り方向が交互に反転し、反転角度が
280゜反転ピッチが380mmのSZラセンスペーサ
を用い、角溝に8心の光ファイバテープ心線32を10
枚ずつ収納し、合計800心の光ファイバを収納した状
態で、その外周に押さえ巻きテープ33を隙間なく巻き
付けて、図3に示す横断面形状のコアケーブル34を製
造した。
【0023】ついで、先に得られたユニット型スペーサ
10aの底部を中心側に向けた状態で周方向に隣接配置
し、8心の光ファイバテープ心線32を10枚ずつ収納
しながら、前記コアケーブルの外周に反転角度280゜
反転ピッチ420mmでSZ状に撚り合わせた後、その
外周に押さえ巻きテープ35を隙間なく巻き付け、さら
にその外周にポリエチレンシース36を施して図3に示
す略断面形状の外径45mm、長さ200mの2000
心光ファイバケーブル38を得た。
【0024】この光ファイバケーブル38について、特
にユニット型スペーサ10aに収納された光ファイバの
波長1.55μmでの光伝送性能をドラム巻き状態で測
定したところ、15本のユニット型スペーサ10aに実
装された全ての光ファイバにおける伝送損失が0.20
〜0.25dB/kmの範囲に収まっていた。
【0025】比較例1 ユニット型スペーサの抗張力体として使用する繊維をヤ
ング率13000kgf/mm2、1140デニールの
芳香族ポリアミド繊維(東レ・デュポン(株)製ケブラ
ー)とした以外は、実施例1と同様の方法でユニット型
スペーサを成形し、ついで2000心光ファイバケーブ
ルを得たが、光伝送性能を測定したところ多くの光ファ
イバで伝損増加現象が認められた。
【0026】その後ケーブルを解体して確認したとこ
ろ、ユニット型スペーサの撚り合わせ反転部において、
曲がりの外側に位置する側壁部が内側に倒れ込み、収納
した光ファイバを圧迫していることが確認された。
【0027】比較例2 ユニット型スペーサの抗張力体として使用する繊維を、
抗張力が実施例1で使用したポリエステル繊維とほぼ同
等である、ヤング率12000kgf/mm2、100
デニールの芳香族ポリアミド繊維(東レ・デュポン
(株)製ケブラー)とした以外は、実施例1と同様の方
法でユニット型スペーサの成形を試みたが、15m/m
inの製造速度ではサイジング詰まりが発生して製造で
きなかった。また製造速度を5m/minまで下げるこ
とでユニット型スペーサの製造が可能になったが、得ら
れたユニット型スペーサには軽いソロバン玉現象(肉
厚、内外寸等が周期的に変動する現象)が生じていた。
【0028】実施例2 抗張力体14bとして使用する、ヤング率1000kg
f/mm2、700デニールのポリエステル繊維を、図
2に示す溶融押出機のクロスヘッドダイ20に4本導入
し、15m/minの速度で引き取りながら、その外周
にPBT樹脂(帝人(株)製C−7000)を250℃
で、図4に示す製品形状と近い形状に押出被覆し、その
後この製品形状に相似して若干大きめの空隙を有する真
鍮製の冷却サイジング22に、被覆樹脂が完全に冷却さ
れる前に導入して冷却固化し、図4の横断面形状を有す
るユニット型スペーサ10bを連続的に製造してドラム
に巻き取った。
【0029】得られたユニット型スペーサ10bは、底
部の両端から上方に向けて一対の側壁部12bが立設さ
れ、さらに側壁部12bの上端部が開口部を狭める形に
突き出した略U字形横断面であって、抗張力体14bが
各側壁部12bを高さ方向に3分割する形で2本ずつ一
列状に埋設され、外寸が幅5.0mm、高さ5.0m
m、内寸が幅3.8mm、深さ4.4mm、側壁部12
aの上端から突き出した部分は、厚み0.6mm、突き
出し高さ0.6mmであり、長手方向における溝幅変動
等の異常も認められなかった。
【0030】その後、ここで得られたユニット型スペー
サ10bを使用したこと以外は、実施例1と同様の方法
で、2000心光ファイバケーブルを得た。この光ファ
イバケーブルについて、特にユニット型スペーサ10b
に収納された光ファイバの波長1.55μmでの光伝送
性能をドラム巻き状態で測定したところ、15本のユニ
ット型スペーサ10bに実装された全ての光ファイバに
おける伝送損失が0.20〜0.25dB/kmの範囲
に収まっていた。
【0031】比較例3 ユニット型スペーサの抗張力体として使用する繊維をヤ
ング率12000kgf/mm2、700デニールの芳
香族ポリアミド繊維(東レ・デュポン(株)製ケブラ
ー)とした以外は、実施例2と同様の方法でユニット型
スペーサを成形し、ついで2000心光ファイバケーブ
ルを得たが、光伝送性能を測定したところ多くの光ファ
イバで伝損増加現象が認められた。その後ケーブルを解
体して確認したところ、ユニット型スペーサの撚り合わ
せ反転部において、曲がりの外側に位置する側壁部が内
側に倒れ込み、収納した光ファイバを圧迫していること
が確認された。
【0032】実施例3 ユニット型スペーサ10cの抗張力体14cとして使用
する繊維を、ヤング率800kgf/mm2、200デ
ニールのポリエステル繊維とし、この繊維をユニット型
スペーサ10cの各側壁部に5本ずつ、図5に示すよう
に高さ方向に均等に一列状に配置する形で導入した以外
は、実施例2と同様の方法でユニット型スペーサ10c
の成形を試みたところ、成形性が非常に安定しているた
め製造速度を30m/minまで上げることができた。
【0033】得られたユニット型スペーサ10cは、底
部の両端から上方に向けて一対の側壁部12cが立設さ
れ、さらに側壁部12cの上端部が開口部を狭める形に
突き出した略U字形横断面であって、抗張力体14cが
各側壁部12cを高さ方向に等分割する形で5本ずつ一
列状に埋設されている。なお、各側壁部12cから突出
した部分の寸法形状は、実施例2と同じである。
【0034】このユニット型スペーサ10cを用いて、
実施例2と同様の方法で2000心光ファイバケーブル
を得、ユニット型スペーサ10cに収納された光ファイ
バの波長1.55μmでの光伝送性能をドラム巻き状態
で測定したところ、15本のユニット型スペーサ10c
に実装された全ての光ファイバにおける伝送損失が0.
20〜0.25dB/kmの範囲に収まっていた。
【0035】比較例4 ユニット型スペーサの抗張力体として使用する繊維をヤ
ング率12000kgf/mm2、195デニールの芳
香族ポリアミド繊維(東レ・デュポン(株)製ケブラ
ー)とした以外は、実施例3と同様の方法でユニット型
スペーサを成形し、ついで2000心光ファイバケーブ
ルを得たが、光伝送性能を測定したところ多くの光ファ
イバで伝損増加現象が認められた。
【0036】その後ケーブルを解体して確認したとこ
ろ、ユニット型スペーサの撚り合わせ反転部において、
曲がりの外側に位置する側壁部が内側に倒れ込み、収納
した光ファイバを圧迫していることが確認された。
【0037】実施例4 抗張力体に押出被覆する熱可塑性樹脂をHDPE(三井
化学製ハイゼックス6300M)とし、押出温度を20
0℃とした以外は、実施例1と同様の方法で2000心
光ファイバケーブルを得た。
【0038】この光ファイバケーブルについて、特に、
ユニット型スペーサに収納された光ファイバの波長1.
55μmでの光伝送性能をドラム巻き状態で測定したと
ころ、15本のユニット型スペーサに実装された全ての
光ファイバにおける伝送損失が0.20〜0.25dB
/kmの範囲に収まっていた。
【0039】比較例5 ユニット型スペーサの抗張力体として使用する繊維をヤ
ング率13000kgf/mm2、1140デニールの
芳香族ポリアミド繊維(東レ・デュポン(株)製ケブラ
ー)とした以外は、実施例4と同様の方法でユニット型
スペーサを成形し、ついで2000心光ファイバケーブ
ルを得たが、光伝送性能を測定したところ多くの光ファ
イバで伝損増加現象が認められた。
【0040】その後ケーブルを解体して確認したとこ
ろ、ユニット型スペーサの撚り合わせ反転部において、
曲がりの外側に位置する側壁部が内側に倒れ込み、収納
した光ファイバを圧迫していることが確認された。
【0041】
【発明の効果】以上、実施例により詳細に説明したよう
に、本発明の光ファイバケーブル用ユニット型スペーサ
の製造方法にれば、2000心光ファイバケーブル等の
高密度光ファイバケーブルの成形に好適な、短ピッチで
SZ状に撚り合わせても外側に位置する側壁部の倒れ込
みが生じないユニット型スペーサを、高速でかつ安定的
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる実施例1の光ファイバケーブル
用ユニット型スペーサを示す横断面図である。
【図2】本発明のかかる光ファイバケーブル用ユニット
型スペーサ製造方法の工程説明図である。
【図3】図1に示したユニット型スペーサ用いた光ケー
ブルの断面図である。
【図4】本発明にかかる実施例2の光ファイバケーブル
用ユニット型スペーサを示す横断面図である。
【図5】本発明にかかる実施例3の光ファイバケーブル
用ユニット型スペーサを示す横断面図である。
【符号の説明】
10a,10b,10c ユニット型スペーサ 12a,12b,12c 側壁部 14a,14b,14c 抗張力体 16 補強繊維 18 溶融押出機 20 クロスヘッド 22 サイジング装置 24 冷却槽 26 引取機 28 巻取機 30 撚鋼線抗張力体 31 SZ螺旋角溝 32 8心光ファイバテープ心
線 33 押え巻きテープ 34 コアケーブル 35 押え巻きテープ 36 ポリエチレンシース 38 光ファイバケーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に配置されたラセンスペーサないし
    は抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテ
    ープ心線を収納し、複数本を周方向に隣接して、SZ状
    に撚り合わせて使用される横断面が略U字形の光ファイ
    バケーブル用ユニット型スペーサの製造方法において、
    前記ユニット型スペーサの略U字形を構成する2個の側
    壁部に、ヤング率が2000kgf/mm2以下の繊維
    を、抗張力体として各側壁部に1本以上埋設しつつ熱可
    塑性樹脂を溶融押出成形することを特徴とする光ファイ
    バケーブル用ユニット型スペーサの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前記光ファイバケーブル
    用ユニット型スペーサにおいて、前記抗張力体を各側壁
    部に2本以上列状に埋設することを特徴とする光ファイ
    バケーブル用ユニット型スペーサの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の前記光ファイバ
    ケーブル用ユニット型スペーサにおいて、前記抗張力体
    がポリエステル繊維であることを特徴とする光ファイバ
    ケーブル用ユニット型スペーサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂がポリブチレンテレフ
    タレートであることを特徴とする請求項1〜3記載のい
    ずれか1項記載の光ファイバケーブル用ユニット型スペ
    ーサの製造方法。
JP10107224A 1998-04-17 1998-04-17 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法 Pending JPH11305083A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10107224A JPH11305083A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10107224A JPH11305083A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11305083A true JPH11305083A (ja) 1999-11-05

Family

ID=14453648

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10107224A Pending JPH11305083A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11305083A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128347A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005128347A (ja) * 2003-10-24 2005-05-19 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ファイバケーブル

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2328324A1 (en) Polyamide/polyolefin fiber optic buffer tube material
KR100387154B1 (ko) 광섬유 케이블용 스페이서 및 그 제조방법, 그 스페이서를사용한 광섬유 케이블
KR100510252B1 (ko) 광케이블 및 광케이블용 스페이서
KR19990013865A (ko) 광케이블용 스페이서 및 광케이블
JPH11305083A (ja) 光ファイバケーブル用ユニット型スペーサの製造方法
JP3296873B2 (ja) 光ファイバ担持用スロットおよびその製造方法,同スロットを用いた光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP3247537B2 (ja) 光ケーブル
JP6961537B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP3289042B2 (ja) 高密度光ファイバケーブルの製造方法
WO2023106398A1 (ja) 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP2002174758A (ja) 光ファイバケーブル用スペーサおよび同スペーサを用いる光ファイバケーブル,同スペーサの製造方法
JP2993916B2 (ja) 光ファイバユニット
JP3346254B2 (ja) 光ファイバ心線
JP2005091616A (ja) 光ファイバケーブルおよびその製造方法
JP3453894B2 (ja) 自己支持型光ケーブルの製造方法
JPS608482B2 (ja) 光ケ−ブルおよびその製造方法
JP3502240B2 (ja) 光ファイバケーブル用合成樹脂ユニットの製造方法および光ファイバケーブルの製造方法
JPH08110449A (ja) 自己支持型光ファイバケーブル
JPH11258472A (ja) 光ユニット及び光ケーブル
JPH0875969A (ja) 自己支持型光ケーブルの製造方法
JPH0833503B2 (ja) 光フアイバケーブル用ポリエチレンスペーサ
JP3104926B2 (ja) 一溝螺旋スロットの製造方法
JP3386181B2 (ja) 高密度光ファイバケーブルの製造方法
JPH11190813A (ja) 光ファイバケーブル用スペーサおよび同スペーサの製造方法
JP2997116B2 (ja) 高密度多心光ファイバーケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060925

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070306