JPH11304264A - 冷凍機油調整方法 - Google Patents

冷凍機油調整方法

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JPH11304264A
JPH11304264A JP10114646A JP11464698A JPH11304264A JP H11304264 A JPH11304264 A JP H11304264A JP 10114646 A JP10114646 A JP 10114646A JP 11464698 A JP11464698 A JP 11464698A JP H11304264 A JPH11304264 A JP H11304264A
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JP
Japan
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refrigerant
temperature
temperature sensor
compressor
cooling system
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Application number
JP10114646A
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English (en)
Inventor
Kan Kushiro
款 久城
Hideyuki Suehiro
秀行 末廣
Masao Nakamura
正雄 中村
Yoshimi Watanabe
義実 渡邉
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒がコンプレッサ10によって付勢され、
室外熱交換器42、室内熱交換器44、46を循環して
コンプレッサ10に還流する冷房システムにおいて、配
管内に冷媒が滞留している状態を検出し、滞留した冷媒
を回収すること。 【解決手段】 冷房システムにおいて冷媒が通常作動時
に気相状態となっている室内熱交換器44、46からコ
ンプレッサ10に戻ってくる配管の上流部と下流部に適
宜の間隔を隔てて2つの温度センサを配置し、流れる冷
媒の温度変化に基づき冷媒の滞留を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスヒートポンプ
(以下、GHPと称す)などの空調装置の冷凍機油調整
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンプレッサ(圧縮機)、室外
熱交換器、室内熱交換器を順次接続して冷媒回路を構成
した空調装置が知られている。このような空調装置にお
いては、コンプレッサの回転部材の潤滑のため、冷凍機
油をコンプレッサ内のオイルパンに蓄えており、この冷
凍機油を冷媒に混合して回転部材の潤滑に用いている。
冷媒に混合された冷凍機油は、コンプレッサから吐出し
た後に、セパレータによって冷媒と分離され、冷媒のみ
を室外熱交換器に流し冷凍機油はコンプレッサに還流て
いる。しかし、実際にはセパレータにより全ての冷凍機
油を冷媒と分離し、全ての冷凍機油を回収することは難
しく、冷凍機油の一部は冷媒と共に冷媒回路内を循環し
ている。一般的にセパレータの効率はせいぜい95%程
度であり、セパレータに供給される冷媒に含まれた冷凍
機油の5%程度は、冷媒と共に冷媒回路内を循環する。
従って、GHPの取付により、室外熱交換器、室内熱交
換器を巡る配管が長くなると、冷媒と共に巡回する冷凍
機油の量が多量に必要となる。また、冷凍システムの配
管中で冷媒の流れが滞留すると、冷凍機油も配管中で滞
留することになり、コンプレッサで必要な冷凍機油が確
保されない場合も発生し得る。一方、コンプレッサの可
動時に必要最低限の冷凍機油を確保しないと、回転部分
の焼き付き等によるコンプレッサの故障を引き起こすこ
とになる。
【0003】このような問題を解決するため、コンプレ
ッサ内のオイルパンに蓄えられた冷凍機油の量を、オイ
ルパン内に浮かべられたフロートセンサ等によって検知
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オイル
パン内にフロートセンサを配置することは、コンプレッ
サの小型化を妨げ、コンプレッサを大きなものとする。
【0005】故に、本発明は、コンプレッサのオイルパ
ン内にフロートセンサ等により冷凍機油の量を検知する
ことなく、コンプレッサの回転部分の焼く付きを防止す
る冷凍機油調整方法を提供することをその技術的課題と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために本発明においては、P−h線図(圧力、比エン
タルピー線図)による室内機から圧縮機に還流してくる
冷媒の温度変化を測定して、冷房システムの配管中で冷
媒の流れが滞留することの有無を検知することに着眼し
た。
【0007】請求項1の発明において講じた技術的手段
は、冷凍機油によって潤滑され且つ冷媒を吐出する圧縮
機と、圧縮機から吐出された冷媒から冷凍機油を分離す
るセパレータと、セパレータを通過した冷媒を凝縮する
外機熱交換器を備えた室外機と、室外機で凝縮された冷
媒を気化する室内熱交換器を備えた室内機とを環状に直
列配置した冷房システムにおいて、室内機と圧縮機との
間の冷媒の温度を測定する第1の温度センサと第2の温
度センサとによって温度差を検知し、冷房システムの配
管中で冷媒の流れの滞留を検知するものである。この手
段によれば、第1の温度センサと第2の温度センサとに
よって、室内機と圧縮機の間を流れる冷媒の上流側と下
流側との温度を測定し、2つの温度センサ間の温度の差
によって室内機と圧縮機との間を流れる冷媒が気相状態
であるか、気・液二相状態であるかを検知することが可
能となる。
【0008】請求項2の発明において講じた技術的手段
は、第1の温度センサと第2の温度センサは所定間隔を
隔てて配置したことである。この手段によれば、2つの
温度センサ間が発生する温度の差を確保しやすくなり、
室内機と圧縮機との間を流れる冷媒の状態を精度よく検
知し得る。
【0009】請求項3の発明において講じた手段は、冷
凍機油によって潤滑され且つ冷媒を吐出する圧縮機と、
圧縮機から吐出された冷媒から冷凍機油を分離するセパ
レータと、セパレータを通過した冷媒を外機熱交換器を
備えた室外機と、室外機で凝縮された冷媒を気化する室
内熱交換器を備えた室内機とを環状に直列配置した冷房
システムにおいて、室内機と圧縮機との間に配置され冷
媒の温度を測定する第1の温度センサと第2の温度セン
サ、圧縮機の吐出冷媒の温度を測定する吐出温度セン
サ、室外機における冷媒の温度を測定する室外熱交温度
センサ及び外気温を測定する外気温センサを備え、第1
の温度センサと第2の温度センサによる温度差又は外気
温センサによる外気温によって冷房システム内の冷媒の
流れの滞留の可能性を検知し、冷媒が滞留する可能性が
ある場合には吐出温度センサ又は室外熱交温度センサに
よる検知温度が冷媒を滞留させない温度に上昇させる冷
房システム内の冷媒の滞留を除去するものである。この
手段によれば、先ず、流れる冷媒の温度差又は外気温に
よって冷媒が配管中で滞留する可能性がある場合を検知
する。そして、冷媒が滞留する可能性がある場合には、
圧縮機の吐出冷媒の温度又は室外機を通過する冷媒の温
度を検知して、冷媒の滞留がなくなるまで、冷媒の温度
を上昇させることによって、冷媒の配管中での滞留を防
止し得る。
【0010】請求項4において講じた技術的作用は、室
外機が2段階の風量を外機熱交換器に供給して冷媒を冷
却するものであり、風量を制御して、室外機内の冷媒温
度を上昇させて冷房システム内の冷媒の滞留を除去する
ものである。この手段によれば、冷媒が配管中で滞留し
た場合に、室外機において冷媒を凝縮するために供給す
る風量を少なくして速やかに冷媒の温度を上昇させるこ
とを達成し得る。
【0011】請求項5において講じた手段は、圧縮機が
水冷のエンジンによって駆動力を供給されており、エン
ジンの冷却水の熱により、冷媒温度を上昇させて冷房シ
ステム内の冷媒の滞留を除去するものである。この手段
によれば、冷媒が配管中で滞留した場合に、エンジンを
冷却する冷却水の熱を冷媒に供給して速やかに冷媒の温
度を上昇させることを達成し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0013】図1は、本発明の冷房システムの構成を示
している。コンプレッサ10は、冷媒の吸入口12と、
コンプレッサ10によって加圧した冷媒を排出する吐出
口14を備えている。吸入口12と吐出口14との先に
は、フレキ管16、18を配置し、コンプレッサ10の
振動が配管を介して他の機関に伝達されないように固定
されている。コンプレッサ10の吐出口14は管20を
介してオイルセパレータ22に連通している。オイルセ
パレータ22においては、コンプレッサ10から吐出さ
れた冷媒に含まれた冷凍機油を分離して、冷凍機油のみ
を管24を介してコンプレッサ10の吸入口12の上流
側に還流し、冷媒のみを管26を介して四方弁28へ供
給している。なお、オイルセパレータ22の上流側には
管20内を流れる冷媒の温度を検知する吐出温度センサ
30が配置している。また、オイルセパレータ22から
還流する冷凍機油のための管24には、フィルタドライ
ヤー32が配置されており還流する冷凍機油中に含まれ
る不純物を除去している。このように、コンプレッサ1
0の回転部分を潤滑する冷凍機油は、コンプレッサ10
内に図示しないオイルパンを備え、その一部がコンプレ
ッサ10内に蓄えられるが、その残余は冷媒と共に吐出
され、オイルセパレータ22によって冷媒と分離されて
コンプレッサ10の上流側の冷媒中に戻されている。た
だし、オイルセパレータ22の能力にもよるが、オイル
セパレータ22に供給された冷媒から冷凍機油の全てを
分離することは難しく、冷凍機油の95%程度は冷媒か
ら分離のうえ管24を介してコンプレッサ10の上流側
へ還流することができる。しかし、オイルセパレータ2
2に供給された冷凍機油の5%程度は、冷媒と共に管2
6を介して四方弁28へ流されている。
【0014】四方弁28は、ポート34、36、38、
40を備えており、少なくともポート34をポート36
とポート40との間で選択的に連通させることができ、
選択されなかったポート36とポート40との他方は、
ポート38と連通する。なお、冷房システムにおいて
は、ポート34は管26と、ポート36は室外熱交換器
42へ通じる管44と、ポート38は室内熱交換器4
6、48の下流側に接続される管50と、ポート40は
アキュームレータ52へ通じる管54と、それぞれ接続
されている。
【0015】室外熱交換器42は、外機熱交換器56
と、過冷却器58と、外機熱交換器56と過冷却器58
との間を接続する管60内を流れる冷媒の温度を検出す
る室外機熱交温度センサ62を有している。外機熱交換
器56と過冷却器58は、それぞれ独立してオン・オフ
を制御可能な2つの室外ファン64、66によって送風
を受けることができる。管44を介して四方弁28から
の冷媒が外機熱交換器56へ供給され、室外ファン6
4、66からの送風によって、冷媒は外機熱交換器56
内において温度を奪われて凝縮する。その後、管60を
介して過冷却器58へ送られた冷媒は更に凝縮され、液
化して管68へ排出される。なお、室外ファン64と6
6の関係は、少量の送風が必要な場合には室外ファン6
6の回転を停止し、室外ファン64のみの回転により送
風をう欠ことが可能な、2段階の送風ができるような制
御が可能である。
【0016】図1に示すように、管68の下流側には電
子膨張弁70、分岐装置72が配置されており、分岐装
置72から2つの管74、76に分岐して冷媒が室内熱
交換器46、48へ供給される。室外熱交換器42によ
って液化した冷媒は、管68を通って電子膨張弁70に
供給される。電子膨張弁70において、冷媒は膨張効果
によって、液相と気相とが混在する二層状態となって、
室内熱交換器46、48へ供給される。なお、電子膨張
弁70の上流側と下流側には、逆止弁78を備えた管8
0の両端が接続されている。この管80は、四方弁28
の連通を切り替えて、この冷房システムを暖房用に用い
た場合に、冷媒が冷房の場合とは逆に流れ、室内熱交換
器46、48から室外熱交換器42へ流れるときに、電
子膨張弁70を迂回できるように設けられている。ま
た、電子膨張弁70と逆止弁78のそれぞれの上流側に
は、フィルター82、84が配置されており、管68、
80内を流れる冷媒に含まれた不純物等を除去してい
る。
【0017】室内熱交換器46、48には、管74、7
6を介して液相と気相とが混在する二層状態の冷媒が供
給される。室内熱交換器46、48では、冷媒が室内の
熱を奪って気化することで、室内の冷房を行う。気化し
た冷媒は、管50、四方弁28、管54を介してアッキ
ュームレータ52へ還流する。管54には、ガス管温度
センサ86と、アキュームレータ入口温度センサ88と
が取り付けられており、管54内を流れる冷媒の温度を
検知している。また、管54には、管54の外周を取り
巻くように二重管熱交換器90が取り付けられている。
【0018】図2には、二重管熱交換器90に関連する
部材の詳細を示している。図2に示したエンジン92
は、コンプレッサ10の駆動力の発生させており、水冷
式のエンジンである。図2に示した回路は、このエンジ
ン92の冷却水回路を示している。この冷却水回路は、
エンジン92の駆動力によって回転駆動するウォータポ
ンプ94、冷却水の温度を検知するサーモスタット9
6、三方弁98、ラジエータ100とから構成されてい
る。ウォータポンプ94によって加圧された冷却水は、
エンジン92を冷却して、サーモスタット96へ排出さ
れる。サーモスタット96においては、冷却水の温度が
低い場合には冷却水を管102を介してウォーターポン
プ94に還流し、冷却水の温度が高い場合には三方弁9
8へ冷却水を供給する。三方弁98はポート104、1
06、108の3つのポートを有し、ポート104によ
って三方弁98に導入した冷却水を、図示しない制御機
構による制御によって、ポート106側の先に配置した
二重管熱交換器90又はポート108の先に配置したラ
ジエータ100へ選択的に供給している。なお、三方弁
98の制御は、40から640の間を範囲とするステッ
プ数による制御を行っている。詳しくは、40ステップ
の場合には冷却水の全量をポート108から排出し、6
40ステップの場合には冷却水の全量をポート106か
ら排出している。また、40から640の間のステップ
とした場合には、その比率に応じた量の冷却水をポート
106とポート108から排出する。ラジエータ100
においては、周知の如く高温となった冷却水の温度を低
下する作用を行っている。また、二重管熱交換器90は
図1に示すように管50を取り巻くように配置してお
り、冷却水の熱が高い状態で、管50を流れる冷媒が低
温であって、冷媒に温度を付与することが求められた状
態となった場合に、冷却水から奪った熱を冷媒に供給す
ることができるようになっている。なお、図2における
110は、バッファタンクであり、予備のエンジン冷却
回路の冷却水を蓄えている。また、112は、冷却水の
温度が下がり過ぎた場合のために、エンジンの排気ガス
の熱を冷却水に取り込むための排気熱交換器である。
【0019】なお、図1に示す114は外気温センサで
あり、室外機の設置してある場所の雰囲気温度を測定で
きる。また、室外機にはECU116を備え、このEC
U116には、各種の温度センサからの温度情報が入力
され、コンプレッサ10、室外ファン64、66の駆動
制御、四方弁28、三方弁98の切換等を行っている。
【0020】上記の構成の冷房システムの作動について
説明する。
【0021】コンプレッサ10により付勢された冷媒
(この冷媒にはコンプレッサ10の回転部分の潤滑を行
う冷凍機油が混合されている)は、オイルセパレータ2
2によって冷媒と冷凍機油とが分離される。冷凍機油は
管24を介してコンプレッサ10の上流側(吸入側)に
戻され、冷媒は四方弁28に送られる。
【0022】ここで、冷房状態の場合には、四方弁28
のポート34とポート36とを連結して、冷媒を室外熱
交換器42に送る。なお、室外熱交換器42に遅れられ
た冷媒は気相状態である。室外熱交換器42において
は、室外ファン64、66によって冷媒に含まれる熱を
放出し気相状態の冷媒を凝縮し、液相状態とし電子膨張
弁70に送る。電子膨張弁70においては、気相状態の
冷媒を膨張させることによって、気相と液相とが混在し
た気・液二相状態の冷媒として、室内熱交換器46、4
8に送る。室内熱交換器46、48においては、室内の
熱を冷媒に取り込んで冷媒を気化させる。従って、室内
には冷気を発生させることができる。そして、冷媒は管
50を介して四方弁28へ還流する。管50は四方弁2
8のポート40に接続しており、ポート40は管54と
接続したポート38と連通しており、四方弁28へ還流
した冷媒は管54を介してアキュームレータ52、コン
プレッサ10へ還流する。
【0023】なお、室内熱交換器46、48から暖かい
空気を吹き出して暖房運転を行う場合には、四方弁28
を切り替えて室外熱交換器42と室内熱交換器46、4
8への冷媒の還流を、冷房の場合とは逆転させる。つま
り、四方弁28のポート34とポート40とを連通し、
且つ四方弁28のポート36とポート38とを連通す
る。この四方弁28の切換によって、コンプレッサ10
で加圧されオイルセパレータ22を経て四方弁28のポ
ート34へ送られた冷媒は、管50を流れて室内熱交換
器46、48へ送られる。そして、室外熱交換器42か
ら管44を経て四方弁28のポート36へ還流した冷媒
は、ポート38から管54を経てコンプレッサ10へ還
流する。
【0024】図3、図4に示したフローチャートを用い
て、上記の冷房システムにおけるコンプレッサ10に必
要な冷凍機油の不足検知及び冷媒の流れ管理を説明す
る。なお、冷媒の流れが滞って、冷凍機油が不足する事
態が発生するのは、冷房システムの構成上、冷房運転中
に限ったものであり、以下の説明は冷房運転用に室外熱
交換器42から室内熱交換器46、48へ冷媒が流れて
いるものとする。
【0025】先ず、ステップS1において、ガス管温度
センサ86とアキュームレータ入口温度センサ88にお
ける冷媒の温度を測定する。ガス管温度センサ86とア
キュームレータ入口温度センサ88は、共に室内熱交換
器46、48よりも下流側に配置しており、流れる冷媒
は滞ることなく流れていれば気相に近い気・液二相状態
である。ここで、ガス管温度センサ86の冷媒温度とア
キュームレータ入口温度センサ88の冷媒温度との差が
1℃以下の場合には、流れる冷媒が気相に近い気・液二
相状態でない可能性もあると推定され、ステップS2の
判断を行う。一方、冷媒温度の差が1℃以上の場合に
は、流れる冷媒が気相に近い気・液二相状態と推定し、
冷房システム内を順調に冷媒が循環しているものと推定
する。2つの温度センサは、冷媒の流れに対して適宜の
間隔を隔てて配置しているので、ガス管温度センサ86
とアキュームレータ入口温度センサ88を配置した位置
における冷媒の圧力は、下流側に配置したアキュームレ
ータ入口温度センサ88では圧力損失が発生している。
冷媒の気相状態と、気・液二相状態との特性の相違によ
って、この圧力損失による温度の変化は、気相状態の場
合には微量であり、気・液二相状態の場合には大きく低
下する。そこで、さまざまな実験の結果、温度差1℃を
境として1℃以下の場合には気相状態である可能性があ
ると推定することとした。
【0026】ステップS2においては、室外機熱交温度
センサ62における冷媒の温度を検知する。室外機熱交
温度センサ62における冷媒が、30℃以上の場合には
冷媒の滞留が発生せず、30℃未満の場合には冷媒の滞
留が発生する可能性がありステップ3の判断を行う。
【0027】ステップS3においては、外気温度センサ
114が5℃以下であるかを判断する。外気温度が5℃
以下であれば、冷媒の滞留が確実に発生するのでステッ
プS4以下の冷媒排出制御を行う。外気温度が5℃以上
であればステップS25の判断を行う。
【0028】ステップS4においては、エンジン92の
回転数を1600回転に調整する。これは、今後行う室
外ファン64、66を停止した場合に、エンジン92の
回転数が大きいと冷媒の圧力上昇が急激に上昇すること
を回避するための対策である。
【0029】ステップS5においては、吐出温度センサ
30における冷媒の温度を検知する。冷媒の温度を93
℃を境にして、ステップS6又はステップS14の制御
を行う。
【0030】ステップS6〜S8においては、室外ファ
ン64を30秒間停止し、冷媒の圧力を上昇させて配管
中に滞留した冷媒をアキュームレータ52側へ流す。更
に、三方弁98を600ステップに切り替えて、エンジ
ン92の冷却水の大半を二重管夏交換器90に供給す
る。これは、冷媒の圧力を上昇させて滞留した液相の冷
媒がアキュームレータ52に流れ込んで、コンプレッサ
10で液体の冷媒を圧縮する湿り圧縮を防止するため、
冷媒をアキュームレータ52の手前で気化させる熱を供
給するものである。その後、室外機熱交温度センサ62
における冷媒温度が35℃以上になること(ステップS
9)、又は吐出温度センサ30における冷媒温度が10
5℃以上になること(ステップS10)を確認する。そ
して、ステップS11〜ステップS13で、室外ファン
64を30秒間回転させた後に、三方弁98の流れ方向
の制約を解除する。
【0031】ステップS14〜ステップS22は、ステ
ップS5において冷媒のコンプレッサ10からの吐出温
度が93℃以上となった場合の制御である。コンプレッ
サ10からの吐出温度が93℃以上であれば、コンプレ
ッサ10において湿り圧縮が生じることはないので三方
弁98による制御は行わない。即ち、室外ファン64を
停止して(ステップS14)、室外機熱交温度センサ6
2における冷媒温度が35℃以上になること(ステップ
S15)、又は吐出温度センサ30における冷媒温度が
105℃以上になること(ステップS16)を確認す
る。その後、室外ファン64を回転させて(ステップS
17)、室外機熱交温度センサ62における冷媒温度が
17℃以下になるまで待つ(ステップS18)。これら
の制御は、コンプレッサ10からの吐出する冷媒の温度
が93℃以上となった場合の制御であり、冷房システム
内の滞留した冷媒の全てを回収する前に、ステップS1
6のコンプレッサ10からの吐出温度が105℃以上と
なる場合もあり得る。そこで、ステップS19〜ステッ
プS22において、ステップS14〜ステップS17と
同じ冷媒回収を再度実施する。
【0032】そして、ステップS23において、ステッ
プS4で行ったエンジン92の回転数の固定を解除す
る。
【0033】次に、図4に示すステップS25以降につ
いて説明する。ステップS25は、ステップS3におい
て外気温度センサ114による室外雰囲気温度が5℃以
上の場合の制御である。ステップS25においては、室
外雰囲気温度が30℃未満であるかを判断する。外気雰
囲気温度が30℃以上であれば、冷媒が冷房システム内
で滞留することはない。従って、外気雰囲気温度が30
℃未満の場合のみ、ステップS26以降の制御を行う。
【0034】ステップS26では、エンジン92の回転
数を1200回転とする。これは、エンジン92の回転
数を低くしてコンプレッサ10から吐出される冷媒の吐
出圧と冷媒温度を一旦低下させることを目的としてい
る。
【0035】ステップS27では、吐出温度センサ30
における冷媒の温度を検知する。冷媒の温度を90℃を
境にして、ステップS28又はステップS31の制御を
行う。冷媒の温度が90℃以上の場合には、1分間待機
(ステップS28)の後、再度吐出温度センサ30にお
ける冷媒の温度を検知する(ステップS29)。ステッ
プS29においても、冷媒の温度が90℃以上の場合に
は更に1分間待機(ステップS30)の後、ステップS
31の判断を行う。ステップS28〜ステップ30にお
いては、ステップ26においてエンジン92の回転数を
1200回転と低回転にしたことにより、ステップS2
8とステップS30を併せた2分間待機することにより
冷媒の吐出温度が90℃以下になるものと見込んでの待
機を行っている。
【0036】ステップS31では、室外ファン66が回
転しているか否かを確認し、室外ファン66が回転して
いない場合には室外ファン64の回転を停止(ステップ
S32)し、室内ファン66が回転している場合には室
外ファン66を停止する(ステップS33)。つまり、
ステップS31〜ステップS33において、室外ファン
64、66のうち、1つの室外ファンの回転を停止して
いる。
【0037】ステップS34では、室外ファン64又は
66の1つを停止したことにより、室外機熱交温度セン
サ62における冷媒の温度の上昇が15℃以上となるか
を確認する。ステップS35では、吐出温度センサ30
におけるコンプレッサ10を吐出する冷媒の温度が10
5℃以上になるかを確認する。仮に冷房システム中に滞
留した冷媒があったとしても、ステップ34又はステッ
プ35の一方を充足することで、滞留した冷媒をアキュ
ームレータ52に還流させたものと推定する。その後、
ステップS36〜ステップS38においては、上記のス
テップS31〜ステップS33で停止した室外ファン6
4又は室外ファン66を回転させる。
【0038】ステップS39では、ステップS36〜ス
テップS38での室外ファン64又は66の回転開始を
行った回数をカウントしている。
【0039】ステップS40では、ステップS39のカ
ウントが2回となったかを判断する。滞留した冷媒を確
実に回収するために、ステップS31〜ステップS38
までの冷媒回収を2回実施する。
【0040】ステップS40で冷媒回収が未だ1回しか
行っていない場合には、ステップS41での判断を行
う。ステップS41では、ステップS36〜ステップS
38で室外ファン64又は66の1つを回転させたこと
により冷媒の凝縮率が向上し、冷媒の温度が低下する。
そこで、室外機熱交温度センサ62における冷媒の温度
の下降が15℃以上となったかを判断する。ステップS
42では、ステップS41で冷媒の温度が15℃以上低
下しなかった場合に、吐出温度センサ30におけるコン
プレッサ10を吐出する冷媒の温度が95℃以下となっ
ているかを確認する。冷媒の温度が95℃以上の場合に
は、ステップS43で1分間待機した後にステップS3
1〜ステップS38の冷媒回収を再度実施する。一方、
ステップS40で冷媒回収を2回実施した後には、ステ
ップS23の制御により、ステップS26によりエンジ
ン92の回転数を1200回転とした制御を解除する。
【0041】以上の冷媒回収を実施することにより、冷
房システム内に滞留した冷媒は全てアキュームレータ5
2に回収することができる。これによってオイルセパレ
ータ22によって冷媒中に混合された冷凍機油を100
%分離することができずに、冷凍機油が冷媒と共に冷房
システム内を循環しても、冷媒が冷房システム内で本来
冷媒が気相となっている領域で液相を含む状態で滞留す
ることがなく、冷媒の滞留に伴う冷凍機油の不足、冷凍
機油の不足に連動するコンプレッサ10の破損を発生さ
せることがない。
【0042】なお、本実施の形態においては、ガス管温
度センサ86を四方弁28のポート38の下流側に配置
しているが、ガス管温度センサ86はアキュームレータ
入口温度センサ88との間隔を確保することが必須条件
であり、管50の室内熱交換器46、48の下流側に取
り付けることもできる。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、第1の温度セ
ンサと第2の温度センサとによって、室内機と圧縮機の
間を流れる冷媒の上流側と下流側との温度を測定し、2
つの温度センサ間の温度の差によって室内機と圧縮機と
の間を流れる冷媒が気相状態であるか、気・液二相状態
であるかを検知することができる。
【0044】請求項2の発明によれば、2つの温度セン
サ間が発生する温度の差を確保しやすくなり、室内機と
圧縮機との間を流れる冷媒の状態を精度よく検知するこ
とができる。
【0045】請求項3の発明によれば、流れる冷媒の温
度差又は外気温によって冷媒が配管中で滞留する可能性
がある場合を検知する。そして、冷媒が滞留する可能性
がある場合には、圧縮機の吐出冷媒の温度又は室外機を
通過する冷媒の温度を検知して、冷媒の滞留がなくなる
まで、冷媒の温度を上昇させることによって、冷媒の配
管中での滞留を未然に防止することができる。
【0046】請求項4においてよれば、冷媒が配管中で
滞留した場合に、室外機において冷媒を凝縮するために
供給する風量を少なくして速やかに冷媒の温度を上昇さ
せることができる。
【0047】請求項5によれば、冷媒が配管中で滞留し
た場合に、エンジンを冷却する冷却水の熱を冷媒に供給
して速やかに冷媒の温度を上昇させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷房システムの概略図である。
【図2】図1の冷房システムの二重管熱交換器の関連部
材の外略図である。
【図3】本発明に係る冷凍機油調整方法のフローチャー
ト前半部分を示す図面である。
【図4】図3のフローチャートの後半部分を示す図面で
ある。
【符号の説明】
10 コンプレッサ(圧縮機) 22 オイルセパレータ(セパレータ) 30 吐出温度センサ 42 室外熱交換器 46、48 室内熱交換器 62 室外機熱交温度センサ 86 ガス管温度センサ(第1の温度センサ) 88 アキュームレータ入口温度センサ(第2の温度セ
ンサ) 114 外気温温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 義実 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機油によって潤滑され且つ冷媒を吐
    出する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒から冷
    凍機油を分離するセパレータと、該セパレータを通過し
    た冷媒を凝縮する外機熱交換器を備えた室外機と、前記
    室外機で凝縮された冷媒を気化する室内熱交換器を備え
    た室内機とを環状に直列配置した冷房システムにおい
    て、前記室内機と前記圧縮機との間の冷媒の温度を測定
    する第1の温度センサと第2の温度センサとによって温
    度差を検知し、前記冷房システムの配管中で冷媒の流れ
    の滞留を検知する冷凍機油調整方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の温度センサと前記第2の温度
    センサは所定間隔を隔てて配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の冷凍機油調整方法。
  3. 【請求項3】 冷凍機油によって潤滑され且つ冷媒を吐
    出する圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒から冷
    凍機油を分離するセパレータと、該セパレータを通過し
    た冷媒を外機熱交換器を備えた室外機と、前記室外機で
    凝縮された冷媒を気化する室内熱交換器を備えた室内機
    とを環状に直列配置した冷房システムにおいて、前記室
    内機と前記圧縮機との間に配置され冷媒の温度を測定す
    る第1の温度センサと第2の温度センサ、前記圧縮機の
    吐出冷媒の温度を測定する吐出温度センサ、前記室外機
    における冷媒の温度を測定する室外熱交温度センサ及び
    外気温を測定する外気温センサを備え、前記第1の温度
    センサと前記第2の温度センサによる温度差又は前記外
    気温センサによる外気温によって前記冷房システム内の
    冷媒の流れの滞留の可能性を検知し、冷媒が滞留する可
    能性がある場合には前記吐出温度センサ又は前記室外熱
    交温度センサによる検知温度が冷媒を滞留させない温度
    に上昇させる冷房システム内の冷媒の滞留を除去する冷
    凍機油調整方法。
  4. 【請求項4】 前記室外機は2段階の風量を前記外機熱
    交換器に供給して冷媒を冷却するものであり、風量を制
    御して、前記室外機内の冷媒温度を上昇させて冷房シス
    テム内の冷媒の滞留を除去する請求項3記載の冷凍機油
    調整方法。
  5. 【請求項5】 前記圧縮機は水冷のエンジンによって駆
    動力を供給され、前記エンジンの冷却水の熱により、冷
    媒温度を上昇させて冷房システム内の冷媒の滞留を除去
    する請求項3又は請求項4記載の冷凍機油調整方法。
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