JP3993540B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は保冷庫内の保冷(冷却)だけでなく保温(加熱)も行える冷凍装置に関し、例えば車両用冷凍装置に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
保冷庫内の保冷(冷却)だけでなく保温(加熱)も行える車両用冷凍装置において、保温のための加熱を行う方式には次の2つが挙げられる。
(1)温水加熱方式
(2)ホットガス冷媒加熱方式
【0003】
温水加熱方式は、車両用エンジンの冷却水(その温度は90℃前後になる)を、保冷庫内に導入し、放熱させることによって保冷庫内を加熱する方式である(例えば特許文献1参照)。ホットガス冷媒加熱方式は、圧縮機から吐出された冷媒(高温高圧の気相状態)を直接エバポレータに導入し、エバポレータにおいて放熱させることにより保冷庫内を加熱する方式である。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−160321(段落[0016]、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記2つの加熱方式には、次のような問題点が指摘されている。
【0006】
温水加熱方式においては、冷却水を保冷庫内に導入するための配管を別途施工する必要があり、車両に対する冷凍装置の架装が複雑になる。
【0007】
ホットガス冷媒加熱方式においては、エバポレータにおいて放熱した(保冷庫内の空気によって冷却された)冷媒が、エバポレータの出口で気液二相状態となってしまう。従って、圧縮機が液相状態の冷媒(液冷媒)を吸い込んで壊れないようにするためにアキュムレータに液冷媒を留めておく必要がある。このため、冷凍サイクル(加熱サイクル)を形成する系内で実質的に機能する冷媒の量が減少して、加熱性能が低下してしまう。更には、アキュムレータ内に液冷媒が溜まり過ぎると、液戻りや油希釈(潤滑性能低下)といった現象を起こして冷凍装置に不具合が生じる可能性もある。また、冷凍装置が加熱運転から冷却運転に移行する際、液冷媒をアキュムレータからコンデンサやレシーバに移動させる必要があるため、過渡期のロスが大きいという問題もある。
【0008】
従って本発明は上記の問題点に鑑み、加熱運転において保冷庫内を迅速に且つ効率よく加熱することができ、また、冷媒の循環量を確保して加熱能力を高く保つことができる冷凍装置を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1発明の冷凍装置は、圧縮機から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、前記非凝縮冷媒加熱運転の際、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする圧力調整手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、第2発明の冷凍装置は、第1発明の冷凍装置において、前記圧力調整手段は、前記レシーバと前記圧縮機の低圧側とをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段を有し、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、この開閉手段が開いて前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低圧側に戻して前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする構成であることを特徴とする。
【0011】
また、第3発明の冷凍装置は、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第2の所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、第4発明の冷凍装置は、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサをバイパスして前記レシーバに導入し、前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサを介して前記レシーバに導入する吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、第5発明の冷凍装置は、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧縮機の高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段とを有し、前記圧力検出手段の圧力検出値が第2の所定圧力よりも高い場合、前記開閉手段を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする。
【0014】
また、第6発明の冷凍装置は、第5発明の冷凍装置において、冷却運転の際には前記開閉手段を開けておくことを特徴とする。
【0015】
また、第7発明の冷凍装置は、第3発明の冷凍装置において、加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、もしくは、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とする。
【0016】
また、第8発明の冷凍装置は、圧縮機から吐出された気相状態で高温高圧の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備え、加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0018】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る車両用冷凍装置の構成図である。また、図2は前記車両用冷凍装置の冷却サイクルを示す説明図、図3は前記車両用冷凍装置の加熱サイクルを示す説明図、図4は前記車両用冷凍装置の吐出圧力調整弁と低圧リリーフ弁の吐出圧力制御の説明図である。
【0019】
図1に示す車両用冷凍装置1は車両に搭載され、2つの保冷庫3A,3Bを有しており、保冷庫3A,3B内の保冷(冷却)だけでなく保温(加熱)も行えるものである。保冷庫3Aは車両の前側に配置されており、前室とも称する。保冷庫3Bは車両の後側に配置されており、後室とも称する。
【0020】
図1に示すように、車両用冷凍装置1は圧縮機4、コンデンサ5、レシーバ6、膨張弁7A,7B、エバポレータ8A,8B、アキュムレータ9を有しており、これらの各機器が図1中に太い実線で示す冷媒配管L1を介して順次接続されることにより、冷媒の冷却(冷凍)サイクルを実現する系統を構成している。また、車両用冷凍装置1には制御装置10が装備されており、制御装置10は制御部10A、記憶部10B及び入力部10Cを有している。
【0021】
2つのエバポレータ8A,8Bは膨張弁7A,7Bなどとともに前記系統に並列に接続されている。詳述すると、冷媒配管L1は、レシーバ6の出口側とエバポレータ8A,8Bの出口側との間において、冷媒配管L1−1と冷媒配管L1−2とに並列に分岐されている。一方の冷媒配管L1−1には、膨張弁7Aとエバポレータ8Aとが順に設けられ、且つ、開閉弁SV1(電磁弁)が膨張弁7Aの上流側に設けられている。開閉弁SV1は冷媒流路(冷媒配管L1−1)を開閉して、エバポレータ8Aへの冷媒の導入を断続する。他方の冷媒配管L1−2には、膨張弁7Bとエバポレータ8Bとが順に設けられ、且つ、開閉弁SV2が膨張弁7Bの上流側に設けられている。開閉弁SV2は冷媒流路(冷媒配管L1−2)を開閉して、エバポレータ8Bへの冷媒の導入を断続する。
【0022】
エバポレータ7Aは保冷庫(前室)3Aに配置され、エバポレータ7Bは保冷庫(後室)3Bに配置されている。
【0023】
また、冷媒配管L1には、図1中に細い実線で示すバイパス配管L2が、コンデンサ5、レシーバ6及び膨張弁7A,7Bをバイパスするようにして、接続されている。バイパス配管L2の一端側(上流側)は圧縮機4の吐出側に接続される一方、バイパス配管L2の他端側(下流側)はバイパス配管L2−1,L2−2の2つに分岐され、その一方のバイパス配管L2−1がエバポレータ8Aの入口側に接続され、他方のバイパス配管L2−2がエバポレータ8Bの入口側に接続されている。更に、一方のバイパス配管L2−1には、冷媒流路(バイパス配管L2−1)を開閉してエバポレータ8Aへの冷媒の導入を断続する開閉弁SV3(電磁弁)が設けられ、他方のバイパス配管L2−2には、冷媒流路(バイパス配管L2−2)を開閉してエバポレータ8Bへの冷媒の導入を断続する開閉弁SV4(電磁弁)が設けられている。
【0024】
従って、加熱運転の際、開閉弁SV3,SV4を開けば、バイパス配管L2により、圧縮機1から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒を、コンデンサ5、レシーバ6及び膨張弁7A,7Bをバイパスして、エバポレータ8A,8Bに導入することができる。しかも、バイパス配管L2には減圧手段としての定圧膨張弁11が設けられている。定圧膨張弁11では、加熱運転の際、圧縮機4から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒を、過熱状態におかれる保冷庫3A,3Bの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ったままで減圧する。
【0025】
即ち、圧縮機4、定圧膨張弁11、エバポレータ8A,8Bが冷媒配管L1及びバイパス配管L2を介して順次接続されることにより、非凝縮冷媒による加熱サイクルを実現する系統を構成している。
【0026】
また、冷媒配管L1には吐出圧力調整手段としての吐出圧力調整弁12が設けられている。吐出圧力調整弁12は圧縮機4の高圧側(吐出側)とコンデンサ5の入口側との間に設けられており、圧縮機4の高圧側(圧縮機4の吐出側から定圧膨張弁11及び吐出圧力調整弁12までの間)の冷媒圧力、即ち、圧縮機4から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒の圧力が、所定圧力P2よりも高い場合に開く弁である。なお、バイパス配管L2の一端側は、吐出圧力調整弁12の上流側において冷媒配管L1に接続されている。
【0027】
従って、加熱運転の際、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高い場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ5に導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を所定圧力P2以下に下げることができる。このことによって圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が高くなり過ぎないように調整されている。
【0028】
そして、レシーバ6と圧縮機4の低圧側(エバポレータ8A,8Bの出口側からアキュムレータ9又は圧縮機4の吸い込み側までの間)とは冷媒流路としての冷媒配管L3によってつながれており、この冷媒配管L3には冷媒流路(冷媒配管L3)を開閉して冷媒の流通を断続する開閉手段としての低圧リリーフ弁13と、開閉弁SV5(電磁弁)とが設けられている。
【0029】
低圧リリーフ弁13は、細い配管L4によって圧縮機4の高圧側と接続されており、細い配管L4を介して得られる前記高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低い場合に開く弁である。従って、加熱運転の際(このとき開閉弁SV5は開けられている)、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低い場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部が、圧縮機4の低圧側に戻されて、エバポレータ8A,8Bから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加えられることにより、前記高圧側の冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0030】
このときレシーバ6に保持されている冷媒は、レシーバ6の冷媒圧力と、圧縮機4の低圧側の冷媒圧力との差圧によって、レシーバ6から前記低圧側へと流れる(戻される)。なお、この場合のレシーバ6の冷媒圧力は、冷媒が単にレシーバ6内に保持されている状態であるため、外気温度によって決まる。
【0031】
また、冷媒配管L1には吐出圧力調整弁12をバイパスするバイパス配管L5が接続されており、バイパス配管L5には開閉弁SV6(バイパス電磁弁)が設けられている。そして、加熱運転時は、圧縮機4を起動して所定時間が経過(例えば3秒経過)するまでの間は、開閉弁SV6を開くことにより、圧縮機4の高圧側の冷媒(起動時に圧縮機4から吐出される冷媒)を、吐出圧力調整弁12をバイパスして直接コンデンサ5へ導くようになっている。更に、圧縮機4の高圧側には圧力検出手段としての圧力センサ16が設置されており、この圧力センサ16による前記高圧側の冷媒の圧力検出値が所定圧力以上になったときにも、開閉弁SV6が開いて前記高圧側の冷媒を、吐出圧力調整弁12をバイパスして直接コンデンサ5へ導くようになっている。
【0032】
また、圧縮機4と吐出圧力調整弁12との間、レシーバ6と開閉弁SV1,SV2との間、及びエバポレータ8A,8Bとアキュムレータ9との間には、冷媒の流れを一方向に規制する逆止弁14a,14b,14c,14dがそれぞれ設置されている。保冷庫8A,8Bには、保冷庫8A,8B内の温度を検出する温度センサ15A,15Bが設置されている。
【0033】
制御装置10の制御部10Aは、コンデンサ用ファンFM2、エバポレータ用ファンFM1F,FM1R、圧縮機4の駆動源となる図示しないエンジンと圧縮機4との間に介設された圧縮機クラッチMCL、開閉弁SV1〜SV6、温度センサ15A,15B及び圧力センサ16と、それぞれ図1中に点線で示す信号線で接続されており、車両用冷凍装置1の各運転モード(詳細後述)において、各温度センサ15A,15Bの庫内温度検出信号(庫内温度検出値)と庫内温度設定値とに基づき、開閉弁SV1〜SV6の開閉制御、コンデンサ用ファンFM2及びエバポレータ用ファンFM1F,FM1Rの運転/停止制御、及び圧縮機クラッチMCLの断続制御(圧縮機4の運転/停止制御)を行う。また、制御部10Aでは、前述のように圧力センサ16の圧力検出値が所定圧力以上のときにも、開閉弁SV6を開く。
【0034】
制御装置10の入力部10Cは、保冷庫3A,3Bそれぞれの庫内温度設定値、運転モードの選択、各保冷庫3A,3Bの1回当りの加熱/冷却時間(エバポレータ8A,8Bへの冷媒導入時間)などの情報を入力するために使用される。制御装置10の記憶部10Bでは、温度センサ15A,15Bの庫内温度検出値及び保冷庫3A,3Bそれぞれの庫内温度設定値や、その他の情報を記憶しておくようになっている。
【0035】
ここで車両用冷凍装置1の各運転モードについて、[表1]も参照して説明する。
【0036】
なお、表1において、前室サーモ「ON」は、冷却運転の場合には温度センサ15Aの庫内温度検出値が保冷庫3Aの庫内温度設定値よりも高いと判断して保冷庫3Aの冷却運転を実行することを意味し、加熱運転の場合には温度センサ15Aの庫内温度検出値が保冷庫3Aの庫内温度設定値よりも低いと判断して保冷庫3Aの加熱運転を実行することを意味する。後室サーモ「ON」は、冷却運転の場合には温度センサ15Bの庫内温度検出値が保冷庫3Bの庫内温度設定値よりも高いと判断して保冷庫3Bの冷却運転を実行することを意味し、加熱運転の場合には温度センサ15Bの庫内温度検出値が保冷庫3Bの庫内温度設定値よりも低いと判断して保冷庫3Bの加熱運転を実行することを意味する。
【0037】
また、前室サーモ「OFF」は、冷却運転の場合には温度センサ15Aの庫内温度検出値が保冷庫3Aの庫内温度設定値以下になったと判断して保冷庫3Aの冷却運転を停止すること(温度管理停止)を意味し、加熱運転の場合には温度センサ15Aの庫内温度検出値が保冷庫3Aの庫内温度設定値以上になったと判断して保冷庫3Aの加熱運転を停止すること(温度管理停止)を意味する。後室サーモ「OFF」は、冷却運転の場合には温度センサ15Bの庫内温度検出値が保冷庫3Bの庫内温度設定値以下になったと判断して保冷庫3Bの冷却運転を停止すること(温度管理停止)を意味し、加熱運転の場合には温度センサ15Bの庫内温度検出値が保冷庫3Bの庫内温度設定値以上になったと判断して保冷庫3Bの加熱運転を停止すること(温度管理停止)を意味する。
【0038】
また、「◎」と「×」は、開閉弁SV1〜SV6に関しては「開」と「閉」、コンデンサ用ファンFM2及びエバポレータ用ファンFM1F,FM1Rに関しては「運転」と「停止」、圧縮機クラッチMCLに関しては「接続」(圧縮機4の運転)と「切り離し」(圧縮機4の停止)を意味する。
【0039】
【表1】
Figure 0003993540
【0040】
表1に示すように、車両用冷凍装置1では庫内温度と庫内設定温度との関係から次の(1)〜(5)の運転モードを自動に選択して運転することができる。
(1)前室・後室とも冷却運転モード
(2)前室・後室とも加熱運転モード
(3)前室冷却・後室加熱運転モード
(4)前室加熱・後室冷却運転モード
(5)デフロスト運転モード
【0041】
そして、制御装置10では、運転モード(1)〜(5)の何れかが選択されたとき、次の(A)〜(L)の運転モードを選択的に実行する。
(A)前室冷却・後室冷却交互運転モード ((B)と(C)の交互運転)
(B)前室のみ冷却(後室は温度管理停止)運転モード
(C)後室のみ冷却(前室は温度管理停止)運転モード
(D)前室加熱・後室加熱同時運転モード
(E)前室のみ加熱(後室は温度管理停止)運転モード
(F)後室のみ加熱(前室は温度管理停止)運転モード
(G)前室冷却・後室加熱交互運転モード ((B)と(F)の交互運転)
(H)前室加熱・後室冷却交互運転モード ((E)と(C)の交互運転)
(I)前室のみデフロスト運転モード
(J)後室のみデフロスト運転モード
(K)前室・後室同時デフロスト運転モード
【0042】
即ち、運転モード(1)が選択されたときには運転モード(A),(B),(C)が選択的に実行され、運転モード(2)が選択されたときには運転モード(D),(E),(F)が選択的に実行され、運転モード(3)が選択されたときには運転モード(G),(B),(F)が選択的に実行され、運転モード(4)が選択されたときには運転モード(H),(E),(C)が選択的に実行される。また、運転モード(5)が選択されたときには、更に運転モード(I),(J),(K)の何れかが選択されて実行される。運転モード(A)〜(K)の詳細は次のとおりである。
【0043】
運転モード(1)が選択されているとき、前室サーモ及び後室サーモがONであれば、運転モード(A)が実行される。運転モード(A)では、運転モード(B)と運転モード(C)の交互運転が行われる。この交互運転は例えば2分間隔で行われる。なお、このとき同時運転は行わず、交互運転を行うのは、冷却運転では2室の温度が異なる場合、2室を共に適切な冷媒圧力で冷却運転することができないためである(庫内温度の低い部屋では冷媒は蒸発できず、凝縮してしまい、実質冷却できない)。
【0044】
運転モード(1)が選択されているとき、前室サーモがONで後室サーモがOFFであれば、運転モード(B)が実行される。なお、運転モード(B)は前述の運転モード(A)や、後述する運転モード(G)においても実行される。
【0045】
運転モード(B)では、次のような冷却運転が行われる。即ち、開閉弁SV2,SV3,SV4,SV5が閉じられ、開閉弁SV1,SV6が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F,FM1R及びコンデンサ用ファンFM2は運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。
【0046】
但し、開閉弁SV6は加熱運転時、圧縮機4が起動する際には開けられているが、圧縮機4の起動後、所定の時間が経過すると閉じられる。圧縮機4の起動時に開閉弁SV6を開けておくのは、圧縮機4を起動したときの異常な高圧上昇によって圧縮機4及び吐出圧力調整弁12が破損するのを防止するためである。つまり、圧縮機起動時にはまだ吐出圧力調整弁12が開いておらず、しかも圧縮機4から吐出圧力調整弁12までのボリュームは小さいため、このままでは圧縮機4を起動したときに異常な高圧上昇を生じて圧縮機4や吐出圧力調整弁12が破損するおそれがある。特に、圧縮機4には停止中に液冷媒が溜まることがあり、この状態で圧縮機4を起動すると、液圧縮起動による異常な高圧上昇を生じて圧縮機4や吐出圧力調整弁12が破損するおそれがある。このため、圧縮機4の起動時には開閉弁SV6を開けておくことにより、冷媒をコンデンサ5に導くようにしている。コンデンサ5はボリュームが大きいため、冷媒の圧力上昇を緩和することができる。なお、吐出圧力調整弁12をバイパスするバイパス手段としては、必ずしも開閉弁SV6を設ける場合に限定するものではなく、圧縮機4を起動して所定時間が経過するまでの間、圧縮機4の高圧側の冷媒(但し、吐出圧力調整弁上流)を、圧縮機4の低圧側に導くようにしてもよい。なお、前記制御は加熱運転時の起動制御に適用し、冷却運転では起動時から常時開閉弁SV6を開けた状態とする。
【0047】
圧縮機4から吐出される冷媒の圧力が所定圧力P2よりも高くなると、吐出圧力調整弁12が開く。そして、圧縮機4から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒は、吐出圧力調整弁12を流通してコンデンサ5に流入する。コンデンサ2に流入した冷媒は外部の空気に熱を与え、自らは凝縮して高温高圧の液冷媒となる。この液冷媒はレシーバ6、開閉弁SV1を流通し、膨張弁7Aを流通する過程で断熱膨張して低温低圧の液冷媒となった後にエバポレータ8Aに流入する。エバポレータ8Aに流入した液冷媒は、保冷庫3A内の空気を冷却し、自らは蒸発して低温低圧のガス冷媒(気相状態の冷媒)となる。この低温低圧のガス冷媒はエバポレータ8Aから流出した後、アキュムレータ9を流通し、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。
【0048】
図2に示すように、飽和線を表すモリエル線図Iに対して、このときの冷却サイクルはIIのようになる。冷却サイクルIIにおいてa点からb点までが圧縮機4による冷媒の圧縮、b点からc点までがコンデンサ5による冷媒の凝縮、c点からd点までが膨張弁7Aによる冷媒の膨張(減圧)、d点からa点までがエバポレータ8における冷媒の蒸発(保冷庫内の冷却)である。
【0049】
運転モード(1)が選択されているとき、前室サーモがOFFで後室サーモがONであれば、運転モード(C)が実行される。なお、運転モード(C)は前述の運転モード(A)や、後述する運転モード(H)においても実行される。
【0050】
運転モード(C)では、次のような冷却運転が行われる。即ち、開閉弁SV1,SV3,SV4,SV5が閉じられ、開閉弁SV2,SV6が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F,FM1R及びコンデンサ用ファンFM2は運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この冷媒の圧力が所定圧力P2よりも高くなると、吐出圧力調整弁12が開く。そして、圧縮機4から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒は、コンデンサ5に流入する。コンデンサ2に流入した冷媒は庫外の空気に熱を与え、自らは凝縮して高温高圧の液冷媒(液相状態の冷媒)となる。この液冷媒はレシーバ6、開閉弁SV2を流通し、膨張弁7Bを流通する過程で断熱膨張して低温低圧の液冷媒となった後にエバポレータ8Bに流入する。エバポレータ8Bに流入した液冷媒は、保冷庫3B内の空気を冷却し、自らは蒸発して低温低圧のガス冷媒(気相状態の冷媒)となる。この低温低圧のガス冷媒はエバポレータ8Bから流出した後、アキュムレータ9を流通し、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。
【0051】
そして、運転モード(2)が選択されているとき、前室サーモ及び後室サーモがONであれば、運転モード(D)が実行される。
【0052】
運転モード(D)では、次のような非凝縮冷媒加熱運転が行われる。即ち、開閉弁SV1,SV2,SV6が閉じられ、開閉弁SV3,SV4,SV5が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F,FM1Rは運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。コンデンサ用ファンFM2は停止される。但し、加熱運転時の起動では、開閉弁SV6は圧縮機4が起動する際には開けられているが、圧縮機4の起動後、所定の時間が経過すると閉じられる。
【0053】
圧縮機4で圧縮された冷媒は高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3A,3Bの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV3,SV4を流通してエバポレータ8A,8Bに導入される。エバポレータ8A,8Bでは、導入された気相状態の冷媒が、凝縮を伴わないで放熱し、保冷庫3A,3B内の空気を加熱する。放熱した冷媒は低温低圧の気相状態となってエバポレータ8A,8Bから流出し、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。
【0054】
かくして、非凝縮の冷媒による加熱運転が行われる。図3に示すように、飽和線や等温線を表すモリエル線図Iに対して、このときの加熱サイクルはIIIのようになる。加熱サイクルIIIにおいてa点からb点までが圧縮機4による冷媒の圧縮、b点からc点までが定圧膨張弁11による冷媒の減圧、c点からa点までがエバポレータ8A,8Bにおける冷媒の放熱(保冷庫内の加熱)である。
【0055】
この非凝縮冷媒加熱運転の際に圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2以下に低減される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。図4に示すように吐出圧力調整弁12は冷媒圧力が所定圧力P2になった時点で開き始め、更に冷媒圧力が高くなるにしたがって弁開度が増加する。なお、吐出圧力調整弁12は図示のように開と閉の特性が一致せずにヒステリシスを有している。
【0056】
そして、この非凝縮冷媒加熱運転の際に圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8A,8Bから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記高圧側の冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。図4に示すように低圧リリーフ弁13は冷媒圧力が所定圧力P1になった時点で開き始め、更に冷媒圧力が低くなるにしたがって弁開度が増加する。なお、低圧リリーフ弁13は図示のように開と閉の特性が一致せずにヒステリシスを有している。また、図4に示すように所定圧力P1,P2は、P2よりもP1のほうが低く設定され、且つ、ヒステリシスも考慮して吐出圧力調整弁12が開いている時期と、低圧リリーフ弁13が開いている時期とが重ならないように設定されている。
【0057】
上記のような非凝縮冷媒による加熱運転では、定圧膨張弁11の絞り量と、圧縮機4、定圧膨張弁11及びエバポレータ8A,8Bを有してなる非凝縮冷媒加熱サイクルの系統を循環する冷媒の量とによって、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力(圧縮機4の吐出圧力)が決まる。従って、吐出圧力調整弁12が開いてレシーバ6に保持される冷媒の量が増えることにより、前記冷媒の量が低下すると、前記高圧側の冷媒圧力が低下してしまう。そこで、前記高圧側の冷媒圧力の低下を抑制するため、前記高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1より低くなると低圧リリーフ弁13が開いて、レシーバ6に保持されている冷媒の一部を、非凝縮冷媒加熱サイクルの系統に戻して同系統を流れる冷媒に加えることにより、前記冷媒の循環流量を増やすようになっている。
【0058】
冷媒圧力の低下について更に詳述すると、定圧膨張弁11はエバポレータ8A,8Bに導入される冷媒の圧力を保冷庫3A,3Bの庫内温度飽和圧力以下まで減圧するため、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が高くなるほど開度が減少し(絞られ)、逆に前記冷媒圧力が低くなるほど開度が増加する。従って、前記冷媒の量の低下により前記高圧側の冷媒圧力が低下してきても、定圧膨張弁11の働きにより、圧縮機4の低圧側の冷媒圧力は直ぐには低下せず、定圧膨張弁11が全開してから低下し始める。このため、非凝縮冷媒加熱サイクルにおける冷媒圧力の低下をできるだけ早期に抑制するには、前記高圧側の冷媒圧力の低下に応じて冷媒を補充することが非常に有効であると考えられる。このため、本実施の形態1では前記高圧側の冷媒圧力を監視して、上記のように前記高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1より低くなると低圧リリーフ弁13を開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を戻すようにしている。なお、低圧リリーフ弁13は、冷凍装置停止中に冷媒圧力が低い場合には開き、低圧側に冷媒を逃がしてしまう。これによって圧縮機4に障害を与えかねないので、冷媒配管L3を確実に閉じておくことができるように開閉弁SV5が設けられている。なお、冷却運転中も開閉弁SV5は閉じられる。
【0059】
運転モード(2)が選択されているとき、前室サーモがONで後室サーモがOFFであれば、運転モード(E)が実行される。
【0060】
運転モード(E)では、保冷庫8Aに対してのみ非凝縮冷媒加熱運転が行われる。即ち、開閉弁SV1,SV2、SV4,SV6が閉じられ、開閉弁SV3,SV5が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F,FM1Rは運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。コンデンサ用ファンFM2は停止される。
【0061】
圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3Aの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV3を流通してエバポレータ8Aに導入される。エバポレータ8Aでは、導入された気相状態の冷媒が、凝縮を伴わないで放熱し、保冷庫3A内の空気を加熱する。放熱した冷媒は低温低圧の気相状態となってエバポレータ8Aから流出し、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。かくして、冷媒を凝縮させず、非凝縮の冷媒による加熱運転が行われる(図3参照)。
【0062】
この非凝縮冷媒加熱運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記冷媒圧力が所定圧力P2以下に抑制される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。
【0063】
そして、この非凝縮冷媒加熱運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8Aから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0064】
運転モード(2)が選択されているとき、前室サーモがOFFで後室サーモがONであれば、運転モード(F)が実行される。
【0065】
運転モード(F)では、保冷庫8Bに対してのみ非凝縮冷媒加熱運転が行われる。即ち、開閉弁SV1,SV2、SV3,SV6が閉じられ、開閉弁SV4,SV5が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F,FM1Rは運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。コンデンサ用ファンFM2は停止される。
【0066】
圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3Bの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV4を流通してエバポレータ8Bに導入される。エバポレータ8Bでは、導入された気相状態の冷媒が、凝縮を伴わないで放熱し、保冷庫3B内の空気を加熱する。放熱した冷媒は低温低圧の気相状態となってエバポレータ8Bから流出し、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。かくして、冷媒を凝縮させず、非凝縮の冷媒による加熱運転が行われる(図3参照)。
【0067】
この非凝縮冷媒加熱運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記冷媒圧力が所定圧力P2以下に抑制される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。
【0068】
そして、この非凝縮冷媒加熱運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8Bから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0069】
次に、運転モード(3)が選択されているとき、前室サーモ及び後室サーモがONであれば、運転モード(G)が実行される。運転モード(G)では、運転モード(B)と運転モード(F)の交互運転が行われる。この交互運転は例えば2分間隔で行われる。
【0070】
運転モード(3)が選択されているとき、前室サーモがONで後室サーモがOFFであれば、運転モード(B)が実行される。
【0071】
運転モード(3)が選択されているとき、前室サーモがOFFで後室サーモがONであれば、運転モード(F)が実行される。
【0072】
次に、運転モード(4)が選択されているとき、前室サーモ及び後室サーモがONであれば、運転モード(H)が実行される。運転モード(H)では、運転モード(E)と運転モード(C)の交互運転が行われる。この交互運転は例えば2分間隔で行われる。
【0073】
運転モード(4)が選択されているとき、前室サーモがONで後室サーモがOFFであれば、運転モード(E)が実行される。
【0074】
運転モード(4)が選択されているとき、前室サーモがOFFで後室サーモがONであれば、運転モード(E)が実行される。
【0075】
次に、運転モード(5)が選択されているとき、更に運転モード(I)が選択された場合には、次のように保冷庫3A(エバポレータ8A)に対してのみデフロスト運転が行われる。
【0076】
即ち、開閉弁SV1,SV2,SV4,SV6が閉じられ、開閉弁SV3,SV5が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1Fは停止され、エバポレータ用ファンFM1R及びコンデンサ用ファンFM2は運転され、圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4が運転される)。圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3Aの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV3を流通してエバポレータ8Aに導入される。エバポレータ8Aでは、導入された気相状態の冷媒によって保冷庫3A(エバポレータ8A)の霜取りが行われる。エバポレータ8Aから流出した低温低圧で気相状態の冷媒は、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。
【0077】
かくして、非凝縮の冷媒によるデフロスト運転が行われる。図示は省略するが、保冷庫3Aにはデフロスト終了を判断する温度センサ(エバポレータコイルの表面温度等を計測するセンサ)の温度検出値が目標温度に達した時点で開閉弁SV3を閉じてデフロスト運転を終了する。なお、デフロスト運転としては、タイマーや手動によってデフロスト運転の開始や終了を制御するタイマーデフロストや手動デフロストも可能である。
【0078】
このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記冷媒圧力が所定圧力P2以下に低減される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。
【0079】
また、このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8Aから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0080】
運転モード(5)が選択されているとき、更に運転モード(J)が選択された場合には、次のように保冷庫3B(エバポレータ8B)に対してのみデフロスト運転が行われる。
【0081】
即ち、開閉弁SV1,SV2,SV3,SV6が閉じられ、開閉弁SV4,SV5が開けられる。また、エバポレータ用ファンFM1F及びコンデンサ用ファンFM2は運転され、エバポレータ用ファンFM1Rは停止され,圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3Bの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV4を流通してエバポレータ8Bに導入される。エバポレータ8Bでは、導入された気相状態の冷媒によって保冷庫3B(エバポレータ8B)の霜取りが行われる。エバポレータ8Bから流出した低温低圧で気相状態の冷媒は、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。かくして、冷媒を凝縮させず、非凝縮の冷媒によるデフロスト運転が行われる。図示は省略するが、保冷庫3Bにはデフロスト終了を判断する温度センサ(エバポレータコイルの表面温度等を計測するセンサ)の温度検出値が目標温度に達した時点で開閉弁SV4を閉じてデフロスト運転を終了する。
【0082】
なお、このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記冷媒圧力が所定圧力P2以下に低減される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。
【0083】
また、このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8Bから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0084】
運転モード(5)が選択されているとき、更に運転モード(K)が選択された場合には、次のように保冷庫3A,3B(エバポレータ8A,8B)の両方に対してデフロスト運転が行われる。
【0085】
即ち、開閉弁SV1,SV2,SV6が閉じられ、開閉弁SV3,SV4,SV5が開けられる。また、コンデンサ用ファンFM2は運転され、エバポレータ用ファンFM1F,FM1Rは停止され,圧縮機クラッチMCLは接続される(圧縮機4は運転される)。圧縮機4で圧縮された冷媒は、高温高圧の気相状態となって圧縮機4から吐出される。この高温高圧で気相状態の冷媒は、その圧力が所定圧力P2よりも低い限りは吐出圧力調整弁12が開かないため、コンデンサ5には流入せず、定圧膨張弁11によって保冷庫3A,3Bの庫内温度飽和圧力以下まで気相状態を保ちつつ減圧された後、開閉弁SV3,SV4を流通してエバポレータ8A,8Bに導入される。エバポレータ8A,8Bでは、導入された気相状態の冷媒によって保冷庫3A,3B(エバポレータ8A,8B)の霜取りが行われる。エバポレータ8A,8Bから流出した低温低圧で気相状態の冷媒は、アキュムレータ9を流通した後、圧縮機4に吸入されて圧縮される。以降は上記の行程が繰り返される。かくして、冷媒を凝縮させず、非凝縮の冷媒によるデフロスト運転が行われる。前述のデフロスト終了を判断する温度センサ(エバポレータコイルの表面温度等を計測するセンサ)の温度検出値が目標温度に達した時点で開閉弁SV3,SV4を閉じてデフロスト運転を終了する。
【0086】
なお、このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P2よりも高くなった場合には、吐出圧力調整弁12が開いて、前記高圧側の冷媒の一部がコンデンサ6に導入される。その結果、前記冷媒圧力が所定圧力P2以下に抑制される。コンデンサ6に導入された冷媒はレシーバ6に保持される。
【0087】
また、このデフロスト運転の際にも、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低くなった場合には、低圧リリーフ弁13が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻すことにより、エバポレータ8A,8Bから圧縮機4へと戻る低温低圧で気相状態の冷媒に加える。このことにより、前記冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くすることができる。
【0088】
前室サーモ及び後室サーモがOFFになったときには停止モード(L)となる。停止モード(L)では、全ての開閉弁SV1〜SV6が閉じられ、コンデンサ用ファンFM2は停止され、圧縮機クラッチMCLは切り離され(圧縮機4が停止され)、エバポレータ用ファンFM1F,FM1Rのみが運転される。
【0089】
以上のように、本実施に形態1の車両用冷凍装置1によれば、圧縮機4から吐出された気相状態で高温高圧の冷媒を、コンデンサ5、レシーバ6及び膨張弁7A,7Bをバイパスし、且つ、定圧膨張弁11により保冷庫3A,3Bの庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータ8A,8Bに導入することにより、エバポレータ8A,8Bで保冷庫3A,3B内に放熱させて保冷庫3A,3B内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を圧縮機4へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行うため、従来のような冷却水の導入配管の施工を要せず、且つ、アキュムレータに液冷媒を溜める必要もなく、保冷庫3A,3B内を迅速に且つ効率よく加熱することができる。
【0090】
そして更には、本実施の形態1の車両用冷凍装置1によれば、レシーバ6と圧縮機4の低圧側とをつなぐ冷媒配管L3を開閉する低圧リリーフ弁13を有し、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力が所定圧力P1よりも低い場合、この低圧リリーフ弁12が開いてレシーバ6に保持されている冷媒の一部を、圧縮機4の低圧側に戻して、エバポレータ8A,8Bから圧縮機4へ戻る低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を所定圧力P1以上に高くする構成としたため、冷媒の循環量を確保して加熱能力を高く保つことができる。なお、圧力調整手段としては、必ずしも低圧リリーフ弁13に限定するものではなく、例えば圧縮機4の高圧側の圧力を検出する圧力センサを備え、この圧力センサの圧力検出値に基づいて電動弁や電磁弁などの弁の開閉を行う構成としてもよい。
【0091】
また、本実施の形態1の車両用冷凍装置1によれば、加熱運転時に、圧縮機4を起動して所定時間が経過するまでの間、及び、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力を検出する圧力センサ16の圧力検出値が所定圧力以上のとき、圧縮機4の高圧側の冷媒を、吐出圧力調整弁12をバイパスして、コンデンサ5に導く開閉弁SV6又は圧縮機4の低圧側に導くバイパス手段を備えたため、圧縮機4の起動時や吐出圧力調整弁12のロックなどによる前記高圧側の冷媒の異常な高圧上昇によって圧縮機4や吐出圧力調整弁12などが破損するのを防止することができる。
【0092】
<実施の形態2>
図5は本発明の実施の形態2に係る車両用冷凍装置の構成図である。なお、図5において上記実施の形態1(図1)と同様の部分には同一の符号を付している。
【0093】
図5に示すように、本実施の形態2の車両用冷凍装置21では、吐出圧力調整手段として、上記実施の形態1の吐出圧力調整弁12に代えて凝縮圧力調整弁22を備えている。また、これに伴って本車両用冷凍装置21では、上記実施の形態1の開閉弁SV6や圧力センサ16も有していない。
【0094】
詳述すると、コンデンサ5の入口側は圧縮機4の高圧側に(吐出圧力調整弁12を介さず)直接接続されている。そして、コンデンサ5の出口側とレシーバ6の入口側との間の冷媒配管L1には、三方弁である凝縮圧力調整弁22が設けられている。凝縮圧力調整弁22の3つのポートC,B,Rのうち、第1ポートRはレシーバ6の入口側に接続され、第2ポートCはコンデンサ5の出口側に接続され、第3ポートBはバイパス配管L6の一端側に接続されている。バイパス配管L6の他端側は圧縮機4の高圧側(冷媒配管L1)に接続されている。バイパス配管L6は、圧縮機4の高圧側の冷媒を、コンデンサ5をバイパスして直接レシーバ6に導くための配管である。コンデンサ5と凝縮圧力調整弁22との間には、冷媒の流れを一方向に規制する逆止弁23が設けられている。
【0095】
凝縮圧力調整弁22はレシーバ6の冷媒圧力(第1ポートR側の冷媒圧力)に応じて冷媒流路を切り替える弁であり、レシーバ6の冷媒圧力が所定圧力よりも低い場合には、第1ポートRと第3ポートBとが連通して圧縮機4の高圧側の冷媒の一部を、コンデンサ5をバイパスしてレシーバ6に導入し、レシーバ6の冷媒圧力が第3の所定圧力よりも高い場合には、第1ポートRと第2ポートCとが連通して圧縮機4の高圧側の冷媒の一部を、コンデンサ5を介してレシーバ6に導入する。コンデンサ5はボリュームが大きくて放熱面積が大きいため、コンデンサ5を介して冷媒をレシーバ6に導入する場合には、コンデンサ5で冷媒を放熱させて冷媒の圧力を低下させることができる。
【0096】
なお、車両用冷凍装置21のその他の構成については、上記実施の形態1の車両用冷凍装置1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0097】
以上のように、本実施の形態2の車両用冷凍装置21によれば、レシーバ6の冷媒圧力が所定圧力よりも低い場合には、圧縮機4の高圧側の冷媒の一部を、コンデンサ5をバイパスしてレシーバ6に導入し、レシーバ6の冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合には、圧縮機4の高圧側の冷媒の一部を、コンデンサ5を介してレシーバ6に導入する凝縮圧力調整弁22を備えているため、レシーバ6の冷媒圧力を高い状態に保持することができ、レシーバ6と圧縮機4の低圧側との差圧が大きい状態に保持することができる。このため、低圧リリーフ弁13を開いてレシーバ6に保持された冷媒の一部を圧縮機4の低圧側に戻す際、確実に戻すことができる。図1の回路構成では、レシーバ圧力は外気温度に依存し、外気温度が低い場合、レシーバ圧力が低くなる。このため、外気温度が極めて低く、レシーバ圧力<低圧側の圧力となった場合、低圧側に冷媒を戻せない運転条件が存在する。
【0098】
また、凝縮圧力調整弁22は圧縮機4の高圧側の冷媒を、コンデンサ5を介して又はコンデンサ5をバイパスして常時レシーバ6へと流すため、また、ボリュームの大きなコンデンサ5が圧縮機4の高圧側に常時通じているため、圧縮機4の起動時や故障時などに冷媒の異常な高圧上昇によって圧縮機4や凝縮圧力調整弁22が破損するのを防止することができる。
【0099】
また、凝縮圧力調整弁22による圧力調整では、レシーバ6の冷媒圧力が低いときにはコンデンサ5をバイパスして直接レシーバ6に冷媒を導入して冷媒圧力を高く保つため、運転モード(A)などにおける冷却運転時には膨張弁7A,7Bの入口圧力を高くすることができ、特に外気温度が低いときに膨張弁7A,7Bで冷媒圧力が下がり過ぎるのを防止して冷却能力を確保することができる。なお、冷却運転の際、コンデンサ5をバイパスしてレシーバ6に導入された冷媒は、レシーバ6において凝縮することになる。
【0100】
<実施の形態3>
図6は本発明の実施の形態3に係る車両用冷凍装置の構成図である。なお、図6において上記実施の形態1(図1)と同様の部分には同一の符号を付している。
【0101】
図6に示すように、本実施の形態3の車両用冷凍装置31では、吐出圧力調整手段として、上記実施の形態1の吐出圧力調整弁12に代えて吐出圧力調整電磁弁32や、圧力検出手段としての圧力スイッチなどの圧力センサ33を備えている。また、これに伴って本車両用冷凍装置31では、上記実施の形態1の開閉弁SV6なども有していない。
【0102】
詳述すると、吐出圧力調整電磁弁32は圧縮機4の高圧側(吐出側)とコンデンサ5の入口側との間に設けられている。圧力センサ33は圧縮機4の高圧側(吐出側)に設けられ、この高圧側の冷媒圧力を検出して検出信号(圧力スイッチでは接点信号)を制御装置10の制御部10Aに出力する。制御部10Aでは、運転モード(D)などにおける非凝縮冷媒加熱運転の際、圧力センサ33の圧力検出値(圧力スイッチでは接点信号)に基づいて吐出圧力調整電磁弁32の開閉制御を行う。即ち、圧力センサ33の圧力検出値が所定圧力P2よりも高い場合、吐出圧力調整電磁弁32を開いて圧縮機4の高圧側の冷媒の一部をコンデンサ5に導入することにより、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力を所定圧力P2以下に下げる。また、制御部10Aでは、運転モード(A)などにおける冷却運転の際には吐出圧力調整電磁弁33を開いておく。
【0103】
なお、車両用冷凍装置31のその他の構成については、上記実施の形態1の車両用冷凍装置1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
【0104】
以上のように、本実施の形態3の車両用冷凍装置31によれば、圧力センサ33の圧力検出値が所定圧力P2よりも高い場合、吐出圧力調整電磁弁32を開いて圧縮機4の高圧側の冷媒の一部をコンデンサ5に導入することにより、圧縮機4の高圧側の冷媒圧力を所定圧力P2以下に下げる構成であるため、吐出圧力調整を安価に実現することができる。
【0105】
また、本実施の形態3の車両用冷凍装置31によれば、冷却運転の際には吐出圧力調整電磁弁33を開いておくため、上記実施の形態1のように吐出圧力調整弁12(図1)を用いる場合に比べて吐出圧損が低減されるため、圧縮機4の省動力化を図ることができる。
【0106】
なお、デフロスト運転のみに非凝縮冷媒加熱運転を行う場合には、デフロスト運転の運転時間は短いため、低圧リリーフ弁13や開閉弁5がなくても(レシーバ6に保持されている冷媒を戻さなくても)、特にデフロスト運転には支障がないため、低圧リリーフ弁13や開閉弁5を省いて車両用冷凍装置31を安価にすることもできる。
【0107】
【発明の効果】
以上、発明の実施の形態とともに具体的に説明したように、第1発明の冷凍装置によれば、圧縮機から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、前記非凝縮冷媒加熱運転の際、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする圧力調整手段を備えたことを特徴とするため、従来のような冷却水の導入配管の施工を要せず、且つ、アキュムレータに液冷媒を溜める必要もなく、保冷庫内を迅速に且つ効率よく加熱することができる。そして更には、冷媒の循環量を確保して加熱能力を高く保つことができる。
【0108】
また、第2発明の冷凍装置によれば、第1発明の冷凍装置において、前記圧力調整手段は、前記レシーバと前記圧縮機の低圧側とをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段を有し、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、この開閉手段が開いて前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低圧側に戻して前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする構成であることを特徴とするため、従来のような冷却水の導入配管の施工を要せず、且つ、アキュムレータに液冷媒を溜める必要もなく、保冷庫内を迅速に且つ効率よく加熱することができる。そして更には、簡易な構成で冷媒の循環量を確保して加熱能力を高く保つことができる。
【0109】
また、第3発明の冷凍装置によれば、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第2の所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とするため、圧縮機の吐出圧力を第2の所定圧力以下に保つことができる。
【0110】
また、第4発明の冷凍装置によれば、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサをバイパスして前記レシーバに導入し、前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサを介して前記レシーバに導入する吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とするため、レシーバの冷媒圧力を高い状態に保持することができ、レシーバと圧縮機の低圧側との差圧が大きい状態に保持することができる。このため、レシーバに保持された冷媒の一部を圧縮機の低圧側に戻す際、確実に戻すことができる。また、圧縮機の高圧側の冷媒を、コンデンサを介して又はコンデンサをバイパスして常時レシーバへと流すため、また、ボリュームの大きなコンデンサが圧縮機の高圧側に常時通じているため、圧縮機の起動時や故障時などに冷媒の異常な高圧上昇によって圧縮機や吐出圧力調整手段が破損するのを防止することができる。また、レシーバの冷媒圧力が低いときにはコンデンサをバイパスして直接レシーバに冷媒を導入して冷媒圧力を高く保つため、冷却運転時には膨張弁の入口圧力を高くすることができ、特に外気温度が低いときに膨張弁で冷媒圧力が下がり過ぎるのを防止して冷却能力を確保することができる。
【0111】
また、第5発明の冷凍装置によれば、第1又は第2発明の冷凍装置において、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧縮機の高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段とを有し、前記圧力検出手段の圧力検出値が第2の所定圧力よりも高い場合、前記開閉手段を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とするため、吐出圧力調整を安価に実現することができる。
【0112】
また、第6発明の冷凍装置によれば、第5発明の冷凍装置において、冷却運転の際には前記開閉手段を開けておくことを特徴とするため、吐出圧損が低減され、圧縮機の省動力化を図ることができる。
【0113】
また、第7発明の冷凍装置によれば、第3発明の冷凍装置において、加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、もしくは、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とするため、圧縮機の起動時や吐出圧力調整手段のロックなどによる前記高圧側の冷媒の異常な高圧上昇によって圧縮機や吐出圧力調整手段などが破損するのを防止することができる。
【0114】
また、第8発明の冷凍装置によれば、圧縮機から吐出された気相状態で高温高圧の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備え、加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とするため、圧縮機の起動時や吐出圧力調整手段のロックなどによる前記高圧側の冷媒の異常な高圧上昇によって圧縮機や吐出圧力調整手段などが破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る車両用冷凍装置の構成図である。
【図2】前記車両用冷凍装置の冷却サイクルを示す説明図である。
【図3】前記車両用冷凍装置の加熱サイクルを示す説明図である。
【図4】前記車両用冷凍装置の吐出圧力調整弁と低圧リリーフ弁の吐出圧力制御の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態2に係る車両用冷凍装置の構成図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る車両用冷凍装置の構成図である。
【符号の説明】
1 車両用冷凍装置
3A,3B 保冷庫
4 圧縮機
5 コンデンサ
6 レシーバ
7A,7B 膨張弁
8A,8B エバポレータ
9 アキュムレータ
10 制御装置
10A 制御部
10B 記憶部
10C 入力部
11 定圧膨張弁
12 吐出圧力調整弁
13 低圧リリーフ弁
14A〜14D 逆止弁
15A,15B 温度センサ
16 圧力センサ
21 車両用冷凍装置
22 凝縮圧力調整弁
23 逆止弁
31 車両用冷凍装置
32 吐出圧力調整電磁弁
33 圧力センサ
L1 冷媒配管
L2 バイパス配管
L3 冷媒配管
L4 細い配管
L5 バイパス配管
L6 バイパス配管
SV1〜SV6 開閉弁(電磁弁)
FM1F,FM1R エバポレータ用ファン
FM2 コンデンサ用ファン
MCL 圧縮機クラッチ

Claims (8)

  1. 圧縮機から吐出された高温高圧で気相状態の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、
    前記非凝縮冷媒加熱運転の際、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする圧力調整手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1に記載する冷凍装置において、
    前記圧力調整手段は、前記レシーバと前記圧縮機の低圧側とをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段を有し、前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第1の所定圧力よりも低い場合、この開閉手段が開いて前記レシーバに保持されている冷媒の一部を、前記低圧側に戻して前記低温低圧の気相状態となった冷媒に加えることにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第1の所定圧力以上に高くする構成であることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1又は2に記載の冷凍装置において、
    前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が第2の所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項1又は2に記載の冷凍装置において、
    前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも低い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサをバイパスして前記レシーバに導入し、前記レシーバの冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合には、前記圧縮機の高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサを介して前記レシーバに導入する吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1又は2に記載の冷凍装置において、
    前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段と、前記圧縮機の高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開閉する開閉手段とを有し、前記圧力検出手段の圧力検出値が第2の所定圧力よりも高い場合、前記開閉手段を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記冷媒圧力を前記第2の所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項5に記載の冷凍装置において、
    冷却運転の際には前記開閉手段を開けておくことを特徴とする冷凍装置。
  7. 請求項3に記載の冷凍装置において、
    加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、もしくは、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  8. 圧縮機から吐出された気相状態で高温高圧の冷媒を、コンデンサ、レシーバ及び膨張弁をバイパスし、且つ、減圧手段により保冷庫の庫内温度飽和圧力以下まで減圧してエバポレータに導入することにより、前記エバポレータで前記保冷庫内に放熱させて前記保冷庫内を加熱し、この放熱で低温低圧の気相状態となった冷媒を前記圧縮機へと戻す非凝縮冷媒加熱運転を行う冷凍装置であって、
    前記圧縮機の高圧側の冷媒圧力が所定圧力よりも高い場合、前記高圧側と前記コンデンサとをつなぐ冷媒流路を開いて前記高圧側の冷媒の一部を、前記コンデンサに導入することにより、前記高圧側の冷媒圧力を前記所定圧力以下に下げる吐出圧力調整手段を備え、
    加熱運転時に、前記圧縮機を起動して所定時間が経過するまでの間、又は、前記所定時間が経過するまでの間、及び、前記高圧側の冷媒圧力を検出する圧力検出手段の圧力検出値が所定圧力以上のとき、前記圧縮機の高圧側の冷媒を、前記吐出圧力調整手段をバイパスして、前記コンデンサ又は前記圧縮機の低圧側に導くバイパス手段を備えたことを特徴とする冷凍装置。
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