JPH11304018A - 消防ポンプ用放水弁 - Google Patents
消防ポンプ用放水弁Info
- Publication number
- JPH11304018A JPH11304018A JP10737098A JP10737098A JPH11304018A JP H11304018 A JPH11304018 A JP H11304018A JP 10737098 A JP10737098 A JP 10737098A JP 10737098 A JP10737098 A JP 10737098A JP H11304018 A JPH11304018 A JP H11304018A
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- JP
- Japan
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- water
- casing
- valve
- swing
- valve seat
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小形化を図ることができる消防ポンプ用放水
弁を得る。 【解決手段】 消火水が通る水路1を有する筒状弁座2
の先端側外周に、吐出口3付きケーシング4を回転自在
に取り付ける。ケーシング4内には、水圧が作用しない
状態では自重で筒状弁座2の先端に当接して水路1を閉
じると共に水路1に消火水が供給された時にはその水圧
で筒状弁座2の先端から離れて水路1を開にする逆流防
止弁体5を組み込む。ケーシング4内には、外部のハン
ドル6の操作で吐出口3を開閉する円弧状曲面体よりな
るボール状弁体7を回転自在に組み込む。逆流防止弁体
5はスイング支点部15を中心にしてスイング動作をす
るスイング弁体5´により構成する。ボール状弁体7
は、吐出口3を解放している状態ではスイング弁体5´
のほぼ真上でケーシング4内の上部に待機する構造にす
る。
弁を得る。 【解決手段】 消火水が通る水路1を有する筒状弁座2
の先端側外周に、吐出口3付きケーシング4を回転自在
に取り付ける。ケーシング4内には、水圧が作用しない
状態では自重で筒状弁座2の先端に当接して水路1を閉
じると共に水路1に消火水が供給された時にはその水圧
で筒状弁座2の先端から離れて水路1を開にする逆流防
止弁体5を組み込む。ケーシング4内には、外部のハン
ドル6の操作で吐出口3を開閉する円弧状曲面体よりな
るボール状弁体7を回転自在に組み込む。逆流防止弁体
5はスイング支点部15を中心にしてスイング動作をす
るスイング弁体5´により構成する。ボール状弁体7
は、吐出口3を解放している状態ではスイング弁体5´
のほぼ真上でケーシング4内の上部に待機する構造にす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消防ポンプの吐出
側に配置されて消火水の供給と遮断の制御に用いる消防
ポンプ用放水弁に関するものである。
側に配置されて消火水の供給と遮断の制御に用いる消防
ポンプ用放水弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のこの種の消防ポンプ用放
水弁の構造を示したものである。この消防ポンプ用放水
弁は、消火水が通る縦向きの水路1を有するアルミ鋳物
等からなる筒状弁座2と、この筒状弁座2の先端側外周
にその周方向に回転自在に取り付けられていて筒状弁座
2の水路1の垂直部に対して交差する横向きの吐出口3
を有するアルミ鋳物等からなるケーシング4と、ケーシ
ング4内に組み込まれていて水圧が作用しない状態では
自重で筒状弁座2の先端に当接して水路1を閉としてい
て、該水路1に消火水が供給された時にはその水圧で筒
状弁座2の先端から離れて該水路1を開とする逆流防止
弁体5と、ケーシング4内に回転自在に組み込まれてい
て外部のハンドル6の操作で吐出口3を開閉する円弧状
曲面体よりなるアルミ鋳物等からなるボール状弁体7と
を備えた構造になっている。この場合、筒状弁座2とこ
れに嵌合されるケーシング4の筒部4aとの間には、ケ
ーシング4を回転自在にするためのステンレスボール8
と止水するためのOリング9とが介在されている。ま
た、吐出口3はケーシング4のネックフランジ部4bに
設けられている。逆流防止弁体5はその中心に垂直向き
で弁棒10を備え、この弁棒10の上端はケーシング4
の上壁部に設けられたガイド孔11内に昇降自在に嵌め
込まれている。ボール状弁体7は、ブラケット部7aで
水平向きの回転軸12に固定され、この回転軸12はケ
ーシング4を水密状態を保って回転自在に貫通してい
て、ケーシング4の外でこの回転軸12にハンドル6が
水平方向に円弧運動できるように固定されている。回転
軸12は、ボール状弁体7の両側のブラケット部7aの
側面から外向きに突設されていて、ケーシング4の軸受
部に水密状態を保って回転自在に支持されている。吐出
口3を形成するネックフランジ部4bの内周には、ボー
ル状弁体7で止水する際に該ボール状弁体7が接触して
シールする弁座13が設けられている。吐出口3と筒状
弁座2との間のケーシング4の下部にはドレインプラグ
14が設けられている。
水弁の構造を示したものである。この消防ポンプ用放水
弁は、消火水が通る縦向きの水路1を有するアルミ鋳物
等からなる筒状弁座2と、この筒状弁座2の先端側外周
にその周方向に回転自在に取り付けられていて筒状弁座
2の水路1の垂直部に対して交差する横向きの吐出口3
を有するアルミ鋳物等からなるケーシング4と、ケーシ
ング4内に組み込まれていて水圧が作用しない状態では
自重で筒状弁座2の先端に当接して水路1を閉としてい
て、該水路1に消火水が供給された時にはその水圧で筒
状弁座2の先端から離れて該水路1を開とする逆流防止
弁体5と、ケーシング4内に回転自在に組み込まれてい
て外部のハンドル6の操作で吐出口3を開閉する円弧状
曲面体よりなるアルミ鋳物等からなるボール状弁体7と
を備えた構造になっている。この場合、筒状弁座2とこ
れに嵌合されるケーシング4の筒部4aとの間には、ケ
ーシング4を回転自在にするためのステンレスボール8
と止水するためのOリング9とが介在されている。ま
た、吐出口3はケーシング4のネックフランジ部4bに
設けられている。逆流防止弁体5はその中心に垂直向き
で弁棒10を備え、この弁棒10の上端はケーシング4
の上壁部に設けられたガイド孔11内に昇降自在に嵌め
込まれている。ボール状弁体7は、ブラケット部7aで
水平向きの回転軸12に固定され、この回転軸12はケ
ーシング4を水密状態を保って回転自在に貫通してい
て、ケーシング4の外でこの回転軸12にハンドル6が
水平方向に円弧運動できるように固定されている。回転
軸12は、ボール状弁体7の両側のブラケット部7aの
側面から外向きに突設されていて、ケーシング4の軸受
部に水密状態を保って回転自在に支持されている。吐出
口3を形成するネックフランジ部4bの内周には、ボー
ル状弁体7で止水する際に該ボール状弁体7が接触して
シールする弁座13が設けられている。吐出口3と筒状
弁座2との間のケーシング4の下部にはドレインプラグ
14が設けられている。
【0003】このような消防ポンプ用放水弁は、待機時
にはハンドル6は図示のa位置にあり、この状態ではボ
ール状弁体7がシールする弁座13に接触して吐出口3
を閉鎖している。またこの状態では、逆流防止弁体5が
その自重で下降して筒状弁座2の先端に当接して水路1
を閉としている。また、ハンドル6を図示のa位置から
b位置に移動させると、吐出口3を閉鎖していたボール
状弁体7が弁座13から離れて図示の位置、即ち吐出口
3と筒状弁座2との間のケーシング4内の下部に移動
し、吐出口3が解放され、放水が開始される。
にはハンドル6は図示のa位置にあり、この状態ではボ
ール状弁体7がシールする弁座13に接触して吐出口3
を閉鎖している。またこの状態では、逆流防止弁体5が
その自重で下降して筒状弁座2の先端に当接して水路1
を閉としている。また、ハンドル6を図示のa位置から
b位置に移動させると、吐出口3を閉鎖していたボール
状弁体7が弁座13から離れて図示の位置、即ち吐出口
3と筒状弁座2との間のケーシング4内の下部に移動
し、吐出口3が解放され、放水が開始される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す構造の消防ポンプ用放水弁では、逆流防止弁体5が
弁棒10を有する構造のものであるため、この弁棒10
がボール状弁体7の動作の障害とならないように、該ボ
ール状弁体7を筒状弁座2を通り抜けた水路1の水平方
向に折り返し部分の下流に設けていたので、該消防ポン
プ用放水弁が大形化する問題点があった。
示す構造の消防ポンプ用放水弁では、逆流防止弁体5が
弁棒10を有する構造のものであるため、この弁棒10
がボール状弁体7の動作の障害とならないように、該ボ
ール状弁体7を筒状弁座2を通り抜けた水路1の水平方
向に折り返し部分の下流に設けていたので、該消防ポン
プ用放水弁が大形化する問題点があった。
【0005】また、従来の構造では、放水時にボール状
弁体7が図示のように吐出口3と筒状弁座2との間のケ
ーシング4内の下部に移動して待機しているので、消火
水と共に上がってきた小石や土砂等がこのボール状弁体
7が待機している位置のケーシング4内下部に溜まり、
これらの小石や土砂等が邪魔になって、放水を停止させ
る際のボール状弁体7の動きを疎外し、ボール状弁体7
をスムーズに吐出口3を塞ぐ位置に移動させることがで
きなくなることがあった。また、放水を開始させる際の
ボール状弁体7の動きを疎外し、ボール状弁体7をスム
ーズに吐出口3と筒状弁座2との間のケーシング4内の
下部に戻すことができなくなることがあった。
弁体7が図示のように吐出口3と筒状弁座2との間のケ
ーシング4内の下部に移動して待機しているので、消火
水と共に上がってきた小石や土砂等がこのボール状弁体
7が待機している位置のケーシング4内下部に溜まり、
これらの小石や土砂等が邪魔になって、放水を停止させ
る際のボール状弁体7の動きを疎外し、ボール状弁体7
をスムーズに吐出口3を塞ぐ位置に移動させることがで
きなくなることがあった。また、放水を開始させる際の
ボール状弁体7の動きを疎外し、ボール状弁体7をスム
ーズに吐出口3と筒状弁座2との間のケーシング4内の
下部に戻すことができなくなることがあった。
【0006】本発明の目的は、小形化を図ることができ
る消防ポンプ用放水弁を提供することにある。
る消防ポンプ用放水弁を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、土砂等により逆流防
止弁体が動かなくなる事態の発生を防止することができ
る消防ポンプ用放水弁を提供することにある。
止弁体が動かなくなる事態の発生を防止することができ
る消防ポンプ用放水弁を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、消火水が通る
水路を有する筒状弁座と、該筒状弁座の先端側外周にそ
の周方向に回転自在に取り付けられていて筒状弁座の水
路に対して交差する方向に吐出口を有するケーシング
と、該ケーシング内に組み込まれていて水圧が作用しな
い状態では自重で筒状弁座の先端に当接して水路を閉と
していて、水路に消火水が供給された時にはその水圧で
筒状弁座の先端から離れて水路を開とする逆流防止弁体
と、ケーシング内に回転自在に組み込まれていて外部の
ハンドルの操作で吐出口を開閉する円弧状曲面体よりな
るボール状弁体とを備えた消防ポンプ用放水弁を改良す
るものである。
水路を有する筒状弁座と、該筒状弁座の先端側外周にそ
の周方向に回転自在に取り付けられていて筒状弁座の水
路に対して交差する方向に吐出口を有するケーシング
と、該ケーシング内に組み込まれていて水圧が作用しな
い状態では自重で筒状弁座の先端に当接して水路を閉と
していて、水路に消火水が供給された時にはその水圧で
筒状弁座の先端から離れて水路を開とする逆流防止弁体
と、ケーシング内に回転自在に組み込まれていて外部の
ハンドルの操作で吐出口を開閉する円弧状曲面体よりな
るボール状弁体とを備えた消防ポンプ用放水弁を改良す
るものである。
【0009】本発明に係るに消防ポンプ用放水弁おいて
は、逆流防止弁体はスイング支点部を中心にしてスイン
グ動作をするスイング弁体により構成されている。ボー
ル状弁体は、吐出口を解放している状態ではスイング弁
体の開閉動作を妨げない範囲で該スイング弁体のほぼ真
上でケーシング内の上部に待機する構造になっている。
は、逆流防止弁体はスイング支点部を中心にしてスイン
グ動作をするスイング弁体により構成されている。ボー
ル状弁体は、吐出口を解放している状態ではスイング弁
体の開閉動作を妨げない範囲で該スイング弁体のほぼ真
上でケーシング内の上部に待機する構造になっている。
【0010】このように逆流防止弁体として弁棒を必要
としないスイング弁体を用い、ボール状弁体が、吐出口
を解放している状態ではスイング弁体の開閉動作を妨げ
ない範囲で該スイング弁体のほぼ真上でケーシング内の
上部に待機する構造になっていると、吐出口を解放して
いる状態でスイング弁体とボール状弁体とが重なりあっ
て配置されることになり、消防ポンプ用放水弁の小形化
を図ることができる。
としないスイング弁体を用い、ボール状弁体が、吐出口
を解放している状態ではスイング弁体の開閉動作を妨げ
ない範囲で該スイング弁体のほぼ真上でケーシング内の
上部に待機する構造になっていると、吐出口を解放して
いる状態でスイング弁体とボール状弁体とが重なりあっ
て配置されることになり、消防ポンプ用放水弁の小形化
を図ることができる。
【0011】また、ボール状弁体が吐出口を解放してい
る状態でケーシング内の上部に待機する構造になってい
ると、小石や土砂等が吐出口と筒状弁座との間のケーシ
ング内の下部に溜まることがあっても、ボール状弁体は
その位置より上方で動作することになり、このためのボ
ール状弁体を小石や土砂等に疎外されないでスムーズに
動かすことができる。
る状態でケーシング内の上部に待機する構造になってい
ると、小石や土砂等が吐出口と筒状弁座との間のケーシ
ング内の下部に溜まることがあっても、ボール状弁体は
その位置より上方で動作することになり、このためのボ
ール状弁体を小石や土砂等に疎外されないでスムーズに
動かすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る消防ポンプ
用放水弁における実施の形態の一例を示す縦断面図であ
る。なお、前述した図2と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
用放水弁における実施の形態の一例を示す縦断面図であ
る。なお、前述した図2と対応する部分には、同一符号
を付けて示している。
【0013】この消防ポンプ用放水弁においては、逆流
防止弁体5はスイング支点部15を中心にしてスイング
動作をするスイング弁体5´により構成されている。こ
のスイング弁体5´は、円板状をしていてその周方向の
一部にヒンジからなるスイング支点部15が設けられ、
この位置でケーシング4に回転自在に連結された構造に
なっている。このスイング弁体5´は、ステンレス等の
金属製で円形をした基板16の周方向の一部に金属製の
ヒンジからなるスイング支点部15が設けられて、該ス
イング支点部15がケーシング4に支持されている。基
板16の筒状弁座2に対向する面には、ゴム製のシール
シート17が重ねられ、シールシート17の下面には金
属製の押え板18が重ねられ、ボルト,ナット等の取付
け具19で一体化されている。ケーシング4の内面に
は、スイング弁体5´の上昇限界を定めるストッパー2
0が設けられている。筒状弁座2とこれに嵌合されるケ
ーシング4の筒部4aとの間には、両者の間をシールす
るOリング9が介在され、ケーシング4が筒状弁座2に
対し回転可能で且つ脱落しないように係止する係止リン
グ21が介在されている。その他の構成は、前述した図
2と同様な構造になっている。
防止弁体5はスイング支点部15を中心にしてスイング
動作をするスイング弁体5´により構成されている。こ
のスイング弁体5´は、円板状をしていてその周方向の
一部にヒンジからなるスイング支点部15が設けられ、
この位置でケーシング4に回転自在に連結された構造に
なっている。このスイング弁体5´は、ステンレス等の
金属製で円形をした基板16の周方向の一部に金属製の
ヒンジからなるスイング支点部15が設けられて、該ス
イング支点部15がケーシング4に支持されている。基
板16の筒状弁座2に対向する面には、ゴム製のシール
シート17が重ねられ、シールシート17の下面には金
属製の押え板18が重ねられ、ボルト,ナット等の取付
け具19で一体化されている。ケーシング4の内面に
は、スイング弁体5´の上昇限界を定めるストッパー2
0が設けられている。筒状弁座2とこれに嵌合されるケ
ーシング4の筒部4aとの間には、両者の間をシールす
るOリング9が介在され、ケーシング4が筒状弁座2に
対し回転可能で且つ脱落しないように係止する係止リン
グ21が介在されている。その他の構成は、前述した図
2と同様な構造になっている。
【0014】このようなスイング弁体5´を備えた消防
ポンプ用放水弁は、待機時にはハンドル6が図示のa位
置にあり、この状態ではボール状弁体7がシールする弁
座13に接触して吐出口3を閉鎖している。またこの状
態では、スイング弁体5´がその自重で下降して筒状弁
座2の先端に当接して水路1を閉としている。
ポンプ用放水弁は、待機時にはハンドル6が図示のa位
置にあり、この状態ではボール状弁体7がシールする弁
座13に接触して吐出口3を閉鎖している。またこの状
態では、スイング弁体5´がその自重で下降して筒状弁
座2の先端に当接して水路1を閉としている。
【0015】消防ポンプを作動させると、水路1に流入
した消火水の水圧によりスイング弁体5´がスイング支
点部15で回転して押上げられて水路1が開となる。ス
イング弁体5´はケーシング4の上部内面のストッパー
20に当たった状態で停止している。
した消火水の水圧によりスイング弁体5´がスイング支
点部15で回転して押上げられて水路1が開となる。ス
イング弁体5´はケーシング4の上部内面のストッパー
20に当たった状態で停止している。
【0016】この状態でハンドル6を図示のa位置から
b位置に移動させると、吐出口3を閉鎖していたボール
状弁体7が弁座13から離れて図示の位置、即ち吐出口
3と筒状弁座2との間のケーシング4内の上部に移動
し、吐出口3が解放され、放水が開始される。このとき
吐出口3が放水作業を行う方向に向くように、ケーシン
グ4は筒状弁座2に対して回転させることができる。
b位置に移動させると、吐出口3を閉鎖していたボール
状弁体7が弁座13から離れて図示の位置、即ち吐出口
3と筒状弁座2との間のケーシング4内の上部に移動
し、吐出口3が解放され、放水が開始される。このとき
吐出口3が放水作業を行う方向に向くように、ケーシン
グ4は筒状弁座2に対して回転させることができる。
【0017】消防ポンプを運転しながらハンドル6を図
示のb位置からa位置に移動させると、ボール状弁体7
が弁座13に接触して吐出口3が閉鎖され、放水が停止
する。この状態で消防ポンプの運転を停止すると、スイ
ング弁体5´を押し上げる水圧がなくなるので、スイン
グ弁体5´が下降して筒状弁座2の上端に接触して水路
1を閉じる。このため落水が防止され、消防ポンプの運
転を開始すれば呼び水をすることなく直ちに消火水の吐
出を開始することができる。
示のb位置からa位置に移動させると、ボール状弁体7
が弁座13に接触して吐出口3が閉鎖され、放水が停止
する。この状態で消防ポンプの運転を停止すると、スイ
ング弁体5´を押し上げる水圧がなくなるので、スイン
グ弁体5´が下降して筒状弁座2の上端に接触して水路
1を閉じる。このため落水が防止され、消防ポンプの運
転を開始すれば呼び水をすることなく直ちに消火水の吐
出を開始することができる。
【0018】本例のように、逆流防止弁体5として弁棒
を必要としないスイング弁体5´を用い、ボール状弁体
7が、吐出口3を解放している状態ではスイング弁体5
´の開閉動作を妨げない範囲で該スイング弁体5´のほ
ぼ真上でケーシング4内の上部に待機する構造になって
いると、吐出口3を解放している状態でスイング弁体5
´とボール状弁体7とが重なりあって配置されることに
なり、消防ポンプ用放水弁の小形化を図ることができ
る。
を必要としないスイング弁体5´を用い、ボール状弁体
7が、吐出口3を解放している状態ではスイング弁体5
´の開閉動作を妨げない範囲で該スイング弁体5´のほ
ぼ真上でケーシング4内の上部に待機する構造になって
いると、吐出口3を解放している状態でスイング弁体5
´とボール状弁体7とが重なりあって配置されることに
なり、消防ポンプ用放水弁の小形化を図ることができ
る。
【0019】また、ボール状弁体7が吐出口3を解放し
ている状態でケーシング4内の上部に待機する構造にな
っていると、小石や土砂等が吐出口3と筒状弁座2との
間のケーシング4内の下部に溜まることがあっても、ボ
ール状弁体7はその位置より上方で動作することにな
り、このためのボール状弁体7を小石や土砂等に疎外さ
れないでスムーズに動かすことができる。
ている状態でケーシング4内の上部に待機する構造にな
っていると、小石や土砂等が吐出口3と筒状弁座2との
間のケーシング4内の下部に溜まることがあっても、ボ
ール状弁体7はその位置より上方で動作することにな
り、このためのボール状弁体7を小石や土砂等に疎外さ
れないでスムーズに動かすことができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る防ポン
プ用放水弁では、逆流防止弁体として弁棒を必要としな
いスイング弁体を用い、ボール状弁体が、吐出口を解放
している状態ではスイング弁体の開閉動作を妨げない範
囲で該スイング弁体のほぼ真上でケーシング内の上部に
待機する構造になっているので、吐出口を解放している
状態でスイング弁体とボール状弁体とが重なりあって配
置されることになり、消防ポンプ用放水弁の小形化を図
ることができる。
プ用放水弁では、逆流防止弁体として弁棒を必要としな
いスイング弁体を用い、ボール状弁体が、吐出口を解放
している状態ではスイング弁体の開閉動作を妨げない範
囲で該スイング弁体のほぼ真上でケーシング内の上部に
待機する構造になっているので、吐出口を解放している
状態でスイング弁体とボール状弁体とが重なりあって配
置されることになり、消防ポンプ用放水弁の小形化を図
ることができる。
【0021】また、ボール状弁体が吐出口を解放してい
る状態でケーシング内の上部に待機する構造になってい
るので、小石や土砂等が吐出口と筒状弁座との間のケー
シング内の下部に溜まることがあっても、ボール状弁体
はその位置より上方で動作することになり、このための
ボール状弁体を小石や土砂等に疎外されないでスムーズ
に動かすことができる。
る状態でケーシング内の上部に待機する構造になってい
るので、小石や土砂等が吐出口と筒状弁座との間のケー
シング内の下部に溜まることがあっても、ボール状弁体
はその位置より上方で動作することになり、このための
ボール状弁体を小石や土砂等に疎外されないでスムーズ
に動かすことができる。
【図1】本発明に係る消防ポンプ用放水弁における実施
の形態の一例を示す縦断面図である。
の形態の一例を示す縦断面図である。
【図2】従来の消防ポンプ用放水弁の縦断面図である。
1 水路 2 筒状弁座 3 吐出口 4 ケーシング 4a 筒部 4b ネックフランジ部 5 逆流防止弁体 5´ スイング弁体 6 ハンドル 7 ボール状弁体 7a ブラケット部 8 ステンレスボール 9 Oリング 10 弁棒 11 ガイド孔 12 回転軸 13 弁座 14 ドレインプラグ 15 スイング支点部 16 基板 17 シールシート 18 押え板 19 取付け具 20 ストッパー 21 係止リング
Claims (1)
- 【請求項1】 消火水が通る水路を有する筒状弁座と、
前記筒状弁座の先端側外周にその周方向に回転自在に取
り付けられていて前記筒状弁座の前記水路に対して交差
する方向に吐出口を有するケーシングと、前記ケーシン
グ内に組み込まれていて水圧が作用しない状態では自重
で前記筒状弁座の先端に当接して前記水路を閉としてい
て前記水路に消火水が供給された時にはその水圧で前記
筒状弁座の先端から離れて前記水路を開とする逆流防止
弁体と、前記ケーシング内に回転自在に組み込まれてい
て外部のハンドルの操作で前記吐出口を開閉する円弧状
曲面体よりなるボール状弁体とを備えた消防ポンプ用放
水弁において、 前記逆流防止弁体はスイング支点部を中心にしてスイン
グ動作をするスイング弁体により構成され、 前記ボール状弁体は前記吐出口を解放している状態では
前記スイング弁体の開閉動作を妨げない範囲で該スイン
グ弁体のほぼ真上で前記ケーシング内の上部に待機する
構造になっていることを特徴とする消防ポンプ用放水
弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10737098A JPH11304018A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 消防ポンプ用放水弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10737098A JPH11304018A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 消防ポンプ用放水弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11304018A true JPH11304018A (ja) | 1999-11-05 |
Family
ID=14457385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10737098A Pending JPH11304018A (ja) | 1998-04-17 | 1998-04-17 | 消防ポンプ用放水弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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