JP5616708B2 - 消火栓 - Google Patents

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本発明は、収納時においても筒状を保持する保形ホースを用いた消火栓に関する。
保形ホースを用いて消火栓は、病院や福祉施設等において設置が義務付けられており、例えば、廊下の壁面等に取り付けられた格納箱の内部に収納されている。格納箱には、内部にノズルを備えた消防ホースが格納してあり、格納箱の内部に設けられた元バルブを開くと、これに連動した送水装置が作動し、消防ホース内に送水装置から消防用水が送り込まれるようになっている。
ところがノズルから消防用水を噴出させると、噴出された消防用水からの反動が大きく、ノズルを持った状態では迅速に移動することができなくなる。そこで例えば火災が発生したとき、従来は、元バルブを開いてもノズルに設けられたノズル開閉弁は閉じたままにしておき、ノズルから放水がされない状態で火元まで移動し、火元に到着した段階でノズル開閉弁を開いて放水を行なうようにしていた。
特開平9−192255号公報
しかしながら、保形タイプの消防ホース(以下、「保形ホース」とする。)が用いられた消火栓で、上述したように、元バルブを開け、ノズル開閉弁を閉じたままの状態にすると、保形ホース内に入っている空気が、送水装置から送られてくる消火用水の圧力で圧縮される。
平成20年に、保形ホースの使用圧と内径に関する規格の改正が行なわれ、ホースの使用圧の上限が1.0MPaから2.0MPaに、内径の上限が30mmから40mmにそれぞれ引き上げられた。規格が変更された消火栓では、保形ホース内に従来より多くの空気が存在し、その空気が従来より高い水圧の消防用水で圧縮されることとなり、かかる状態で万一消防ホースの金具が脱落したり、消防ホースが破断したりすると、重大な事態を招くおそれが考えられる。例えば、使用圧が2.0MPaで、呼称40mmで長さ20mの保形ホースを用いた場合、約25リットルの空気が2.0MPaの高圧状態となる。
また保形ホースは、放水終了後、保形ホース一端のノズル開閉弁を開放させても、ホース自体が筒状を保持する性質を有し、扁平につぶれないことから、ホース内部から容易に水が流出されないこととなっていた。またノズルの先端から流入させた空気を内部の水と置換させ、保形ホース内部から水を流出させようとしても、ホース内に空気が円滑に流入せず、ホースの水抜き作業に長い時間がかかることとなっていた。
本発明は、ノズルからの放水を抑制した状態においても、多量の空気がホース内で圧縮された状態になることがなく、また放水後、保形ホース内から水を円滑に排出できる消火栓を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明にかかる消火栓を、次のように構成した。消火栓は、送水装置からの送水を制御する元バルブと、一端が元バルブに連結され、他端にノズルを具えた保形ホースと、ノズルへの送水を制御するノズル開閉弁とを備えている。ノズル開閉弁は、保形ホースの内部を大気に連通させる微小な連通孔を備え、ノズル開閉弁を全開から閉じ方向に操作すると連通孔が開口し、ノズル開閉弁に微小開の状態が形成されるように構成した。
また本発明にかかる消火栓の元バルブは、送水装置側を全閉にした状態おいて、保形ホース内部と外気とを連通する連通孔を備え、送水を停止した状態で保形ホース内に大気が導入できるように構成した。
本発明にかかる消火栓は、次の効果を有する。元バルブを開いて、送水装置から保形ホース内に送水を行なうと、微小開の状態のノズルから、保形ホース内の空気が大気に流出される。したがって、ノズルから放水させることなく保形ホース内に消火用水を導入させても、保形ホース内部で多量の空気が圧縮されることがなく、多量の圧縮された空気による各種問題が発生しない。
また消火栓を使用した後、元バルブにおいて保形ホース内部を大気開放させることにより、元バルブ側から大気が保形ホース内に流入される。したがって、ノズル開閉弁を開放させると、元バルブ側から保形ホース内に流入した空気と保形ホース内の水とが置き換わり、保形ホース内部の水が円滑に流出して、保形ホースの水抜きが容易に行なえる。
本発明にかかる消火栓に用いるノズル開閉弁の一実施形態(微小開位置である。)を示す平面図である。 図1に示したノズル開閉弁の一実施形態(全閉位置である。)を示す平面図である。 図1に示したノズル開閉弁の一実施形態(全開位置である。)を示す平面図である。 元バルブの一実施形態(閉状態である。)を示す断面図である。 図4に示した元バルブの一実施形態(開状態である。)を示す断面図である。 ノズル開閉弁の他の実施形態(微小閉状態である。)を示す断面図である。 ノズル開閉弁の他の実施形態(全閉状態である。)を示す断面図である。 ノズル開閉弁の他の実施形態(全開状態である。)を示す断面図である。 ノズルを示す平面図である。 消火栓の一例を示す斜視図である。
本発明にかかる消火栓の一実施形態を、図面を用いて説明する。図10に消火栓10を示す。図10は、開閉扉14を開放したときの消火栓10の正面図であり、消火栓10が格納箱12内に収納されている。格納箱12は、奥行きが小さく偏平状に構成された金属 製の矩形箱であり、壁等に埋設したり、あるいは壁面に据え付けられている。格納箱12の前面には、開口部16が形成してあり、開口部16に開閉扉14が開閉自在に取り付けられている。
格納箱12の内部には、リール20が収納されている。リール20は、支軸(図示せず。)に回転自在に軸支され、消防ホースである保形ホース24が巻回されている。
保形ホース24は、保管状態においても外形がほぼ円筒状を保持する消防ホースであり、一方端にノズル26が取り付けてあり、他方端が元バルブ28に連結している。ノズル26は、ノズルキャッチ30に着脱可能に取り付けられている。元バルブ28は、送水装置(図示せず。)から延びる消防用水の送水管に接続されている。
送水装置は、水源からの水を加圧するポンプを有し、例えば送水管に設けられた圧力センサ(いずれも図示せず。)からの圧力値により作動し、所定の圧力の消火用水を消火栓10に送水する。
ノズル26と保形ホース24の間には、図9に示すようにノズル開閉弁32が設けられている。図1から図3に、ノズル開閉弁32を具体的に示す。ノズル開閉弁32は、図1等に示すように外枠体34と、ボール弁体40と、操作部としての操作レバー48などから構成されている。
外枠体34は、ほぼ筒状体でそれぞれの端部に、第1取付口36と第2取付口38が対向して設けられている。第1取付口36には、保形ホース24が連結され、第2取付口38には、ノズル26が連結されている(図9参照。)通常これらは、管用テーパーねじ(図示せず。)を用いて連結されている。
外枠体34の内部には、ほぼ球体状の弁室35が形成してあり、弁室35の内部にはボール弁体40が回動自在に収納されている。弁室35には、第1取付口36から延びる第1連通通路37と、第2取付口38から延びる第2連通通路39が連結されている。第1連通通路37と第2連通通路39は、それぞれ直線上に対向して設けられている。第1連通通路37と第2連通通路39の周縁にはシールパッキン75が設けられ、ボール弁体40の回動面の水密性を確保している。
ボール弁体40は、球状体で、中心にボール弁体40を貫通する貫通路42を有し、貫通路42の両側には第1遮蔽壁44と第2遮蔽壁46が形成されている。ボール弁体40にはボール弁体40の中心を通り、かつ貫通路42と直交する回転支持軸41が設けてあり、ボール弁体40が回転支持軸41により、外枠体34に回動自在に取り付けられている。
回転支持軸41の上端には、操作部としての操作レバー48が取り付けられている。操作レバー48は、回転支持軸41に一端が固定してあり、操作レバー48を外枠体34に対して回動させると、ボール弁体40が弁室35内で適宜回動される。
操作レバー48には、回転支持軸41の取付近傍に切欠き49が形成してあり、操作レバー48を所定の角度回動させると、外枠体34に設けられた係止片51に切欠き49のそれぞれ端縁が当接する。操作レバー48は、操作レバー48の回転範囲の規制装置である係止片51と切欠き49により90度+αの作動角度に設定してあり、図3に示すように操作レバー48を第1取付口36と第2取付口38を結ぶ線に沿った方向(以下、「流通方向」ともいう。)に設定すると、切欠き49の一方の端縁が係止片51に当接し、操作レバー48の回動が停止されるとともに、貫通路42が第1連通通路37と第2連通通路39とを連通させ、ノズル開閉弁32が開状態となる。図3に示す操作レバー48の位置が、全開位置である。
また操作レバー48を、全開状態の位置から図2に示すように90度回動させると、第1遮蔽壁44と第2遮蔽壁46がそれぞれ第1連通通路37と第2連通通路39を塞ぎ、ノズル開閉弁32を閉状態とする。図2に示す操作レバー48の位置が、全閉位置である。
更にノズル開閉弁32は、図2に示す操作レバー48の全閉位置から更に+αの角度だけ、全開位置と逆側に移動させた位置に、操作レバー48の停止位置を有している。操作レバー48をこの位置に操作すると、図1に示すように、切欠き49の他方の端縁が係止片51に当接し、操作レバー48の回動が係止されるとともに、第1連通通路37と第1遮蔽壁44との間、及び第2連通通路39と第2遮蔽壁46との間において、所定の間隙があいた状態が形成される。図1に示す操作レバー48の位置が、微小開位置である。
元バルブ28を、図4に示す。元バルブ28は、ノズル開閉弁32と基本的な構成は同様で、外枠体50とボール弁体52と操作レバー54とを備え、操作レバー54を操作することにより、ボール弁体52が弁室53内で回動し、第1取付口56と第2取付口58の間を開閉させる。元バルブ28は、図10において第1取付口56が消防用水の送水管に連結され、第2取付口58に保形ホース24が連結されている。なお、外枠体50に設けたシールパッキン75によって、ボール弁体52の回動面の水密性を確保している。
元バルブ28について、ノズル開閉弁32と異なる点について説明し、同一の点は説明を省略する。操作レバー54は、ノズル開閉弁32と同様であるが、角度については90度の作動角を有し、図5に示すように操作レバー54を第1取付口56と第2取付口58を結ぶ流通方向に設定すると、元バルブ28が開状態となる。また、操作レバー54を開状態の位置から90度回動させると、元バルブ28は、図4に示すように閉状態となる。
ただし、元バルブ28には、第2遮蔽壁62に、第2遮蔽壁62を貫通する第1連通孔64が形成されている。第1連通孔64は、第1遮蔽壁60で第1連通通路68を閉鎖させた状態で、貫通路66と第2連通通路70とを連通させている。
また元バルブ28は、外枠体50の内外を貫通した第2連通孔72を、外気導入孔として外枠体50に具えている。第2連通孔72は、第1遮蔽壁60が第1連通通路68を閉鎖させ、かつ第1連通孔64が貫通路66と第2連通通路70とを連通させている状態において、貫通路66に開口する位置に設けてあり、かかる状態(閉状態である。)において貫通路66、すなわち第2連通通路70を外気に連通させている。
次に、上記元バルブ28とノズル開閉弁32とを備えた消火栓10の作用について説明する。
消火栓10は、通常時、元バルブ28は閉じられ、保形ホース24はリール20に巻回され、ノズル26はノズルキャッチ30に着脱自在に取り付けられ、開閉扉14は閉じられている。またノズル開閉弁32の操作レバー48は、図1の微小開の位置に設定されている。
万一出火して、消火栓10を用いて消火作業を行なう場合は、開閉扉14を開け、ノズル26をノズルキャッチ30から取り外す。ノズル26を手にしたなら、元バルブ28の操作レバー54を操作し、元バルブ28を全開にする。
元バルブ28が開放されると、消防用水の送水管内の水が保形ホース24に流入し、消防用水配管内の水圧が低下する。すると例えば、送水管内の水圧の低下を圧力センサが感知して、送水装置が起動され、消防用水の送水管に消防用水が圧送される。
消防用水が送水管を通して圧送されてくると、消防用水は元バルブ28を通り、保形ホース24に流入される。その間消火を行なう者は、ノズル26を持ち、保形ホース24を消火栓10のリール20から繰り出しながら火元に向かう。
保形ホース24内に流入した消防用水は、保形ホース24内に入っている空気を若干圧縮するが、ノズル開閉弁32が微小開の状態に設定されていることから、保形ホース24内の空気は、所定の流通抵抗をもって、徐々にノズル26から流出する。これにより、保形ホース24内の空気が流出するため、保形ホース24の内部圧力が高圧にならない。
そして、ノズル26を持って火元に到着したなら、ノズル26を火元に向け、ノズル開閉弁32の操作レバー48を手前に引き、全開位置に回動させる。するとノズル開閉弁32が開放され、送水装置から圧送されてきた消防用水が、ノズル26から所定の圧力で噴出される。
したがって、火元に移動するまでノズル26からは、消火用水が噴出されないので、火元まで迅速に移動できる。移動している最中に、仮に保形ホース24内の空気が完全に流出しても、ノズル開閉弁32は微小に開放されているのみであり、空気と比べて水の流通抵抗は大きいので、ノズル26からは僅かな量の消防用水が漏出するのみで、反動は生ぜず、ノズル26を持っての移動に支障は生じない。
以上説明したように、消火栓10によれば、ノズル開閉弁32に、微小開の状態を備えていることから、ノズル26を持って火元に駆けつける際、ノズル26から高圧の消火用水が噴出することがなく、しかも、保形ホース24内で、多量の空気が送水圧力で圧縮されることがないので、ノズル26を持って火元に、迅速に、かつ安全に到達できる。
更に、操作レバー48の微小開位置は、操作レバー48の全閉位置より、開と逆側に設けられていることから、緊急時においても操作し易く、確実に実行できる。またかかる消火栓10は、ノズル開閉弁32に大きな変更を加える必要がないことから、低いコストで提供できる。尚、ノズル開閉弁32や操作レバー48の形状、構成等は、上記例に限るものではない。
更に放水が終了したなら、ノズル開閉弁32の操作レバー48を図2の全閉位置にして消火栓10の場所に戻り、元バルブ28の操作レバー54を閉じ位置に回動させ、またノズル開閉弁32の操作レバー48を全開位置に回動させる。すると、元バルブ28の第2連通孔72から外気が貫通路66内に流入し、流入した外気が第1連通孔64を通って保形ホース24の内部に流入する。すると、保形ホース24内にある水が、保形ホース24内に流入してきた空気と入れ替わり、保形ホース24内の水をノズル26から迅速に排出させることができる。
次に、消火栓10の他の例について説明する。この消火栓10は、ノズル開閉弁33を図6に示す構造とした。尚、保形ホース24、元バルブ28その他は、上記例と同様であるので説明を省略する。
ノズル開閉弁33は、図4に示した元バルブ28と流通方向を逆にした点以外は、ほぼ同一の構造を有している。すなわち、外枠体80に流出孔としての第3連通孔82が微小な径で形成してあり、第1遮蔽壁84に、第4連通孔86が形成されている。第3連通孔82は、元バルブ28の第2連通孔72と同様で、第4連通孔86は、元バルブ28の第1連通孔64と同等に形成されている。
すなわち、図6に示すように操作レバー90を流通方向に対して直角の位置に設定すると、第2遮蔽壁88が第2連通通路70を閉鎖させるとともに、第4連通孔86が第1連通通路68と貫通路66とを連通させ、保形ホース24の内部を第3連通孔82を介して大気に開放させる。操作レバー90をこの位置に設定した状態が、微小開状態である。
更に第4連通孔86は、操作レバー90を上記流通方向に対して直角の位置から開の方向に少し回動させると、第1遮蔽壁84が第1連通通路68の開口面を開放させる以前に、第1連通通路68の開口面から外れ、外枠体80で閉鎖される位置に形成されている。かかる状態を図7に示す。操作レバー90を図7に示す位置に設定すると、ノズル開閉弁33が全閉状態となる。図8は、ノズル開閉弁33の全開状態を示す。
また第3連通孔82は、操作レバー90を全閉位置から全開位置に回動させたとき、第1遮蔽壁84の進行方向反対側の端縁が第1連通通路68の開口面を開放させる以前に、第1遮蔽壁84の進行方向側の端縁が第3連通孔82に到達し、第3連通孔82を閉鎖させる位置に形成することが好ましい。
このようにノズル開閉弁33を用いて消火栓10を構成すると、操作レバー90を流通方向に対して直角な方向に設定すると、第3連通孔82と第4連通孔86を通して、保形ホース24の内部が大気に開放されるので、元バルブ28を開けたときに、保形ホース24の内部に溜まっている空気が、第3連通孔82を通って大気中に排出され、上述したと同様の効果を得ることができる。
またノズル開閉弁33は、図8に示すように、全開にでき、更に保形ホース24を収納させるときなどでは、操作レバー90を微小開の位置から僅かに開方向に移動させ、全閉にすることもできる。
本発明は、保形ホースを用いた消火栓に利用可能である。
10…消火栓
24…保形ホース
26…ノズル
28…元バルブ
32、33…ノズル開閉弁
34…外枠体
35…弁室
36…第1取付口
37…第1連通通路
38…第2取付口
39…第2連通通路
40…ボール弁体
41…回転支持軸
42…貫通路
44…第1遮蔽壁
46…第2遮蔽壁
48、54、90…操作レバー
49…切欠き
50…外枠体
51…係止片
52…ボール弁体
53…弁室

Claims (6)

  1. 送水装置に連結されている元バルブと、一端が前記元バルブに連結され、他端にノズル開閉弁を介してノズルが連結されている保形ホースと、を備えた消火栓において、
    前記ノズル開閉弁は、該ノズル開閉弁を開閉操作する操作部を備え、該操作部を閉鎖させる操作を行なうと、前記ノズル開閉弁が微小に開放される微小開の状態に設定されると共に、前記操作部の前記微小開の操作位置以外の操作位置で、全閉状態となり、
    更に、前記ノズル開閉弁は、前記操作部の前記微小開の操作位置が、該操作部の閉鎖方向への最大回動位置であり、かつ前記操作部の前記全閉の操作位置が、前記操作部の前記微小開の操作位置より、開放側に設定されていることを特徴とする消火栓。
  2. 前記ノズル開閉弁は、全開状態から全閉状態までの作動角度が90度であり、
    更に前記ノズル開閉弁は、前記操作部の回動範囲を規制する規制装置を有し、
    前記規制装置は、前記全開状態の前記操作部の位置を、回動範囲の全開側停止位置とし、
    前記全開側停止位置から90度回動させた前記全閉状態から更に回動させて微小開状態となった前記操作部の位置を、回動範囲の全閉側停止位置としたことを特徴とする請求項1に記載の消火栓。
  3. 前記ノズル開閉弁は、ほぼ90度の作動角度で回動する操作部と、該操作部に連結し、該操作部の回動動作により回転して、前記ノズル開閉弁の通路を開閉させるボール弁体と、を有し、
    前記操作部を閉鎖方向の最大回動位置まで操作させると、前記保形ホース内部が、微小な連通孔により大気に連通されることを特徴とする請求項1に記載の消火栓。
  4. 前記保形ホース内部が大気開放される状態の前記操作部の位置より、該操作部を開放方向に戻した位置において、前記ノズル開閉弁が全閉状態に設定されることを特徴とする請求項に記載の消火栓。
  5. 前記元バルブは、該元バルブに設けられた操作部を閉鎖位置に設定すると、前記送水装置側が閉鎖されるとともに、前記保形ホース内部が大気開放され、かつ前記元バルブに設けられた前記操作部を開放位置に設定すると、前記送水装置と前記保形ホースとが連通され、該元バルブが開状態となることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の消火栓。
  6. 前記元バルブは、操作部と、該操作部に連結し、該操作部の回動動作により回転して、該元バルブを開閉させる貫通路を有するボール弁体と、を備え、
    該元バルブに設けられた前記操作部を閉鎖位置に設定すると、前記保形ホース側を閉鎖させる前記ボール弁体の遮蔽壁に、前記貫通路と前記保形ホース内部とを連通させる連通孔を有し、かつ、前記貫通路と該元バルブの外部とを連通させる連通孔を、該元バルブの外枠体に有することを特徴とする請求項に記載の消火栓。
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