JPH11302828A - 拡散コーティング材及び拡散コーティング方法 - Google Patents
拡散コーティング材及び拡散コーティング方法Info
- Publication number
- JPH11302828A JPH11302828A JP11070098A JP11070098A JPH11302828A JP H11302828 A JPH11302828 A JP H11302828A JP 11070098 A JP11070098 A JP 11070098A JP 11070098 A JP11070098 A JP 11070098A JP H11302828 A JPH11302828 A JP H11302828A
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- JP
- Japan
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- coating
- work
- diffusion
- sheet
- diffusion coating
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コーティング不要部に対するマスキングを不
要とし、均一な厚さのコーティングを多量に施すことを
可能とする拡散コーティング材及び拡散コーティング方
法を提供する。 【解決手段】 コーティングパウダーと、これにより熱
分解温度の低い樹脂とを混合してシート状に成形しコー
ティングシートをつくる。このコーティングシート２を
ワーク１のコーティング部に貼付け、空気炉７を使って
Ｈ2 又はＡｒ雰囲気６で加熱しワーク１の表面にコーテ
ィング皮膜を形成させる。こうしてコーティング皮膜を
形成したワーク１に対し所定の拡散処理を行いワーク母
材中に拡散コーティングを形成させる。
要とし、均一な厚さのコーティングを多量に施すことを
可能とする拡散コーティング材及び拡散コーティング方
法を提供する。 【解決手段】 コーティングパウダーと、これにより熱
分解温度の低い樹脂とを混合してシート状に成形しコー
ティングシートをつくる。このコーティングシート２を
ワーク１のコーティング部に貼付け、空気炉７を使って
Ｈ2 又はＡｒ雰囲気６で加熱しワーク１の表面にコーテ
ィング皮膜を形成させる。こうしてコーティング皮膜を
形成したワーク１に対し所定の拡散処理を行いワーク母
材中に拡散コーティングを形成させる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービンエン
ジンのタービンセクション部品等に拡散コーティングを
施すのに適用して好適な拡散コーティング材及び拡散コ
ーティング方法に関する。
ジンのタービンセクション部品等に拡散コーティングを
施すのに適用して好適な拡散コーティング材及び拡散コ
ーティング方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガスタービンエンジンのタービンセクシ
ョン部品には拡散コーティングが施されるが、従来は図
４に示すコーティング工程によって行なっていた。すな
わち、まず、ワーク（被コーティング部材）の表面をブ
ラストにより清浄にして、コーティング不要部分をマス
キングによって覆ったのち、そのワークとコーティング
パウダー（例：Ａｌ−Ｓｉ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＮＨ4 Ｃｌ）
とをコーティングボックスに詰め込む。
ョン部品には拡散コーティングが施されるが、従来は図
４に示すコーティング工程によって行なっていた。すな
わち、まず、ワーク（被コーティング部材）の表面をブ
ラストにより清浄にして、コーティング不要部分をマス
キングによって覆ったのち、そのワークとコーティング
パウダー（例：Ａｌ−Ｓｉ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＮＨ4 Ｃｌ）
とをコーティングボックスに詰め込む。
【０００３】図５に示すように、ワーク１とコーティン
グパウダー８とを詰め込んだコーティングボックス９は
マッフル５内に入れ、Ｈ2 又はＡｒガスをマッフル５内
に流しこのマッフル５を所定の温度（例：７６０℃）に
加熱した空気炉７に入れコーティングパウダー８中のＡ
ｌ−Ｓｉを溶融しワーク１の表面にＡｌ−Ｓｉの被膜を
形成させるコーティングを行う。
グパウダー８とを詰め込んだコーティングボックス９は
マッフル５内に入れ、Ｈ2 又はＡｒガスをマッフル５内
に流しこのマッフル５を所定の温度（例：７６０℃）に
加熱した空気炉７に入れコーティングパウダー８中のＡ
ｌ−Ｓｉを溶融しワーク１の表面にＡｌ−Ｓｉの被膜を
形成させるコーティングを行う。
【０００４】こうしてＡｌ−Ｓｉの被膜が形成されたワ
ーク１をコーティングボックス９から取出し、ワーク１
からマスキングを除去したのち圧力水清浄を行う。その
あと、ワーク１に対し、例えば１０８０℃に４時間保持
する拡散処理を行い、ワーク１に拡散コーティングが形
成される。
ーク１をコーティングボックス９から取出し、ワーク１
からマスキングを除去したのち圧力水清浄を行う。その
あと、ワーク１に対し、例えば１０８０℃に４時間保持
する拡散処理を行い、ワーク１に拡散コーティングが形
成される。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】以上説明した従来のや
り方はパックコーティングと呼ばれ、前記したようにコ
ーティングパウダー８中にワーク１を入れこれを昇温加
熱することによりコーティングパウダー８中のＡｌ−Ｓ
ｉを溶融し、これをワーク１の表面に付着させ皮膜を形
成させるものであったが次の問題があった。
り方はパックコーティングと呼ばれ、前記したようにコ
ーティングパウダー８中にワーク１を入れこれを昇温加
熱することによりコーティングパウダー８中のＡｌ−Ｓ
ｉを溶融し、これをワーク１の表面に付着させ皮膜を形
成させるものであったが次の問題があった。
【０００６】（１）昇温を急速に行なう必要があるが、
コーティングパウダー８中で加熱されるため処理量に制
限があること。（２）ワーク１のコーティング不要部に
対してはマスキングが必要なこと。（３）ワーク１に対
するコーティング厚さを均一にすることが難かしいこ
と。
コーティングパウダー８中で加熱されるため処理量に制
限があること。（２）ワーク１のコーティング不要部に
対してはマスキングが必要なこと。（３）ワーク１に対
するコーティング厚さを均一にすることが難かしいこ
と。
【０００７】このような状況に鑑み、本発明は、ワーク
のコーティングが不要な部分に対するマスキングを不要
とし、均一な厚さのコーティングを多量に施すことを可
能とする拡散コーティング材及び拡散コーティング方法
を提供することを課題としている。
のコーティングが不要な部分に対するマスキングを不要
とし、均一な厚さのコーティングを多量に施すことを可
能とする拡散コーティング材及び拡散コーティング方法
を提供することを課題としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ため、本発明はコーティング材料の粉末と、熱分解温度
がコーティング材料の融点よりも低い樹脂とを混合して
シート状とした拡散コーティング材を提供する。
ため、本発明はコーティング材料の粉末と、熱分解温度
がコーティング材料の融点よりも低い樹脂とを混合して
シート状とした拡散コーティング材を提供する。
【０００９】このコーティング材料の粉末としては、Ａ
ｌ−Ｓｉ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＮＨ4 Ｃｌ等であってよく、こ
れと樹脂とを混合してシート状にしたものをワークのコ
ーティング部に貼付ける。本発明のシート状拡散コーテ
ィング材は、その片面に接着材を塗布しワークのコーテ
ィング部に貼付け易いものとするとよい。
ｌ−Ｓｉ，Ａｌ2 Ｏ3 ，ＮＨ4 Ｃｌ等であってよく、こ
れと樹脂とを混合してシート状にしたものをワークのコ
ーティング部に貼付ける。本発明のシート状拡散コーテ
ィング材は、その片面に接着材を塗布しワークのコーテ
ィング部に貼付け易いものとするとよい。
【００１０】このようにしてシート状拡散コーティング
材を貼付けたワークはＨ2 やＡｒガス雰囲気中で所定時
間加熱しワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成させる。表
面にコーティングを形成したワークは、所定時間、所要
の温度に加熱して拡散処理を行い、ワーク母材中にＡｌ
−Ｓｉを拡散させることによってワーク母材に拡散コー
ティングが形成される。
材を貼付けたワークはＨ2 やＡｒガス雰囲気中で所定時
間加熱しワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成させる。表
面にコーティングを形成したワークは、所定時間、所要
の温度に加熱して拡散処理を行い、ワーク母材中にＡｌ
−Ｓｉを拡散させることによってワーク母材に拡散コー
ティングが形成される。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図１〜図３に示す
実施の一形態に基づいて具体的に説明する。従来のパッ
クコーティングに使用していたコーティングパウダー
〔例：Ａｌ−Ｓｉ（Ａｌ−１２％Ｓｉ）：１５〜３０
％，，ＮＨ4 Ｃｌ：０．５〜２．５％，Ａｌ2 Ｏ3 ：残
り〕を、これよりも融点の低い樹脂〔有機形成剤；例：
バインダー／アクリル系樹脂溶液：８５％，溶剤（トル
エン）：１５％〕とコーティング材：７０％，樹脂：３
０％の割合で混合しローラでシート状にし、その片面に
接着材を塗布したコーティングシートを製作する。
実施の一形態に基づいて具体的に説明する。従来のパッ
クコーティングに使用していたコーティングパウダー
〔例：Ａｌ−Ｓｉ（Ａｌ−１２％Ｓｉ）：１５〜３０
％，，ＮＨ4 Ｃｌ：０．５〜２．５％，Ａｌ2 Ｏ3 ：残
り〕を、これよりも融点の低い樹脂〔有機形成剤；例：
バインダー／アクリル系樹脂溶液：８５％，溶剤（トル
エン）：１５％〕とコーティング材：７０％，樹脂：３
０％の割合で混合しローラでシート状にし、その片面に
接着材を塗布したコーティングシートを製作する。
【００１２】このようにして製作したコーティングシー
ト２をブラストにより清浄にした被コーティング部材で
あるワーク１のコーティング部に接着材３により貼付け
る。コーティングシート２を貼付けたワーク１はＨ2 又
はＡｒガス中で加熱する。そのために、コーティングシ
ート２を貼付けたワーク１をラック４載せてマッフル５
に入れ、マッフル５内にＨ2 又はＡｒガスを流しＨ2 又
はＡｒガス雰囲気とする。
ト２をブラストにより清浄にした被コーティング部材で
あるワーク１のコーティング部に接着材３により貼付け
る。コーティングシート２を貼付けたワーク１はＨ2 又
はＡｒガス中で加熱する。そのために、コーティングシ
ート２を貼付けたワーク１をラック４載せてマッフル５
に入れ、マッフル５内にＨ2 又はＡｒガスを流しＨ2 又
はＡｒガス雰囲気とする。
【００１３】このマッフル５を７６０℃に加熱した空気
炉７に入れ、ワーク１をＨ2 又はＡｒガス雰囲気６中
で、１〜２時間加熱する。この加熱により、コーティン
グシート２中のＡｌ−Ｓｉが溶融しワーク１の表面にＡ
ｌ−Ｓｉの皮膜が形成される。
炉７に入れ、ワーク１をＨ2 又はＡｒガス雰囲気６中
で、１〜２時間加熱する。この加熱により、コーティン
グシート２中のＡｌ−Ｓｉが溶融しワーク１の表面にＡ
ｌ−Ｓｉの皮膜が形成される。
【００１４】図３に拡散コーティングの全体工程を示す
が上記したようにワーク１の必要個所にコーティングを
形成させた後、ワーク１を取り出し、圧力水で清浄す
る。清浄後のワーク１に対し無酸化雰囲気炉中で１０８
０℃×４時間の拡散処理を行ない、ワーク母材中にＡｌ
−Ｓｉを拡散させることにより拡散コーティングを終了
する。
が上記したようにワーク１の必要個所にコーティングを
形成させた後、ワーク１を取り出し、圧力水で清浄す
る。清浄後のワーク１に対し無酸化雰囲気炉中で１０８
０℃×４時間の拡散処理を行ない、ワーク母材中にＡｌ
−Ｓｉを拡散させることにより拡散コーティングを終了
する。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、コーテ
ィング材料の粉末と、沸点がコーティング材料の融点よ
りも低い樹脂とを混合してシート状とした拡散コーティ
ング材を提供する。
ィング材料の粉末と、沸点がコーティング材料の融点よ
りも低い樹脂とを混合してシート状とした拡散コーティ
ング材を提供する。
【００１６】この拡散コーティング材をワークのコーテ
ィング部に貼付け、Ｈ2 又はＡｒガス中で加熱すること
によりワーク表面にコーティング皮膜を形成させること
ができるので、ワークに対するマスキングが不要とな
る。また、本発明の拡散コーティング材を使えばコーテ
ィング厚さは、コーティングシートの厚さを選定するこ
とでコントロールでき、かつ一度に多量の処理が可能と
なる。
ィング部に貼付け、Ｈ2 又はＡｒガス中で加熱すること
によりワーク表面にコーティング皮膜を形成させること
ができるので、ワークに対するマスキングが不要とな
る。また、本発明の拡散コーティング材を使えばコーテ
ィング厚さは、コーティングシートの厚さを選定するこ
とでコントロールでき、かつ一度に多量の処理が可能と
なる。
【００１７】このようにして本発明の拡散コーティング
材を用いてコーティング部にコーティング皮膜を形成さ
せたワークに対し所定の拡散処理を施すことによって母
材に拡散コーティングを形成することができる。
材を用いてコーティング部にコーティング皮膜を形成さ
せたワークに対し所定の拡散処理を施すことによって母
材に拡散コーティングを形成することができる。
【図１】本発明によるシート状の拡散コーティング材を
ワークのコーティング部に貼付けた状態を示す説明図。
ワークのコーティング部に貼付けた状態を示す説明図。
【図２】本発明によるシート状の拡散コーティング材を
用いて空気炉内でワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成さ
せている状態を示す説明図。
用いて空気炉内でワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成さ
せている状態を示す説明図。
【図３】本発明によるシート状の拡散コーティング材を
用いて拡散コーティングを形成させる場合の工程を示す
工程図。
用いて拡散コーティングを形成させる場合の工程を示す
工程図。
【図４】従来のやり方で拡散コーティングを形成する場
合の工程を示す工程図。
合の工程を示す工程図。
【図５】従来の拡散コーティング法において、空気炉内
でワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成させている状態を
示す説明図。
でワーク表面にＡｌ−Ｓｉ皮膜を形成させている状態を
示す説明図。
１ ワーク ２ コーティングシート ３ 接着材 ４ ラック ５ マッフル ６ Ｈ2 又はＡｒガス雰囲気 ７ 空気炉 ８ コーティングパウダー ９ コーティングボックス
Claims (2)
- 【請求項１】 コーティング材料の粉末と、熱分解温度
が同コーティング材料の融点よりも低い樹脂とを混合し
てシート状としたことを特徴とする拡散コーティング
材。 - 【請求項２】 請求項１記載の拡散コーティング材をコ
ーティング部に貼付け、加熱してコーティング皮膜を形
成させることを特徴とする拡散コーティング方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11070098A JPH11302828A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 拡散コーティング材及び拡散コーティング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11070098A JPH11302828A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 拡散コーティング材及び拡散コーティング方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11302828A true JPH11302828A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14542246
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11070098A Pending JPH11302828A (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | 拡散コーティング材及び拡散コーティング方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11302828A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005264332A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | General Electric Co <Ge> | 中空物品をアルミナイド被覆する方法 |
| JP2010001508A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Toyota Central R&D Labs Inc | 浸炭熱処理方法および浸炭源材 |
-
1998
- 1998-04-21 JP JP11070098A patent/JPH11302828A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005264332A (ja) * | 2004-03-16 | 2005-09-29 | General Electric Co <Ge> | 中空物品をアルミナイド被覆する方法 |
| JP2010001508A (ja) * | 2008-06-18 | 2010-01-07 | Toyota Central R&D Labs Inc | 浸炭熱処理方法および浸炭源材 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030325 |