JPH11302683A - 台所用液体洗浄剤組成物 - Google Patents

台所用液体洗浄剤組成物

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JPH11302683A
JPH11302683A JP10796498A JP10796498A JPH11302683A JP H11302683 A JPH11302683 A JP H11302683A JP 10796498 A JP10796498 A JP 10796498A JP 10796498 A JP10796498 A JP 10796498A JP H11302683 A JPH11302683 A JP H11302683A
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fatty acid
acid
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betaine
detergent composition
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JP10796498A
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Kazuo Maekawa
和夫 前川
Takashi Nakamura
崇 中村
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Clean Kk Coop
COOP CLEAN KK
Adeka Corp
Original Assignee
Clean Kk Coop
COOP CLEAN KK
Asahi Denka Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 皮膚刺激性が低く、油脂汚れ等の強い汚れに
優れた洗浄力と起泡力を有する台所用洗浄剤を提供す
る。 【解決手段】 (A)一般式(1)のアシル化ペプチ
ド、 は脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基、R
アミノ酸側鎖、Mは水素、金属原子又はアンモニウム、
nな2以上の数。) (B)ベタイン型両性界面活性剤、必要に応じて(C)
脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アルカノールアミ
ドアルキレンオキサイド付加物及び更に必要に応じて
(D)脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アルカノー
ルアミドアルキレンオキサイド付加物を含有する台所用
液体洗浄剤組成物。アシル化ペプチドとしては、種々の
動物性、或いは植物性蛋白を加水分解して得られるポリ
ペプチドのアシル化物が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、台所用液体洗浄剤
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の洗浄剤消費者には、人体に優しい
いわゆる低刺激性洗浄剤や、環境に対する負荷が少ない
易分解性洗浄剤が好まれている。特に、台所用洗剤や衣
料用洗剤といった、人体に直接触れるような洗剤に関し
ては低刺激性・易分解性の要請が強い。例えば、かつて
は分枝鎖アルキルベンゼンスルホネートが直鎖アルキル
ベンゼンスルホネート(LAS)にとって代わられたよ
うに、現在ではLASもアルキルエーテルサルフェート
(AES)にとって代わられた。しかし、やはりスルホ
ネートやサルフェートといったスルホン酸系や硫酸系の
アニオン性界面活性剤は、皮膚に対する刺激性が強く、
それが台所用洗剤では使用者の手肌の荒れといった問題
を引き起こしていた。低刺激性のアニオン性界面活性剤
として、アシル化ペプチドがある。アシル化ペプチドは
動植物由来の蛋白質を原料としていることから安全性が
高く、皮膚刺激性が少ないので、シャンプー、ヘアコン
ディショナー等のトイレタリー製品や化粧品等に使用さ
れている。特に、近年の自然指向・天然物指向から需要
が高まっているといわれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アシル化ペプ
チドは台所用洗浄剤の洗浄成分としてはやや洗浄力に劣
るという問題があった。特に、台所用の洗浄剤では、食
品に使用した種々の油脂系の汚れなどが多く、油脂汚れ
などのような強い汚れに対して十分な洗浄力を有する必
要がある。従って、洗浄力に優れた他の成分を配合する
必要があるが、洗浄力に優れるアニオン性界面活性剤は
上記のように皮膚刺激性に問題がある。洗浄力に優れる
他の界面活性剤としては、ベタイン型両性界面活性剤が
ある。ベタイン型両性界面活性剤は、主にヘアシャンプ
ー等に配合されており、皮膚刺激性が低く、生分解性も
良好である。又、起泡性、耐硬水性も良好であることが
知られている。しかし、両性界面活性剤は全般にコスト
高であるためか、台所用洗浄剤の成分としては特徴のあ
る性能の割にはあまり注目されていなかった。本発明の
目的は、皮膚刺激性が低く、且つ油脂汚れ等のような強
い汚れに対して優れた洗浄力と起泡力を有する台所用洗
浄剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決する手段】即ち本発明は、水に、(A)成
分として、下記の一般式(1)
【0005】
【化1】
【0006】(式中、R1は脂肪酸からカルボキシル基
を除いた残基を表わし、R2はアミノ酸側鎖を表わし、
Mは水素原子、金属原子又はアンモニウムを表わし、n
は2以上の数を表わす。)で表わされるアシル化ペプチ
ド;(B)成分として、ベタイン型両性界面活性剤;を
含有する台所用液体洗浄剤組成物である。本発明は、こ
れに加えて(C)成分として、脂肪酸アルカノールアミ
ド又は脂肪酸アルカノールアミドアルキレンオキサイド
付加物を含有する台所用液体洗浄剤組成物であり、又、
更に(D)成分としてアミンオキサイド型界面活性剤を
含有する台所用液体洗浄剤組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分は、一般式
(1)で表わされるアシル化ペプチドである。(A)成
分のアシル化ペプチドの原料である蛋白質としては例え
ば、まゆ、まゆ屑、生糸、生糸屑等に由来するシルク、
骨、軟骨、腱、筋膜、皮膚、魚鱗等に由来するコラーゲ
ン、コラーゲンから誘導されるゼラチン、獣毛、毛髪、
羽毛、爪、角、蹄、魚鱗等に由来するケラチン、絹フィ
ブロイン、牛乳、やぎ乳、人乳等に由来するカゼイン、
アルブミン、グロブリン、植物性蛋白等が挙げられる。
植物性蛋白としては、米、コメヌカ、小麦、はと麦、ラ
イ麦、大麦、燕麦、トウモロコシ、大豆、アーモンド、
ナッツ、ごま、落花生、そば、わかめ、あまのり、いわ
のり、かわのり、まつも等が挙げられる。これらの中で
好ましく利用できる蛋白質は、コラーゲン、小麦、大
豆、とうもろこし等に由来する蛋白質である。一般式
(1)で表わされるアシル化ペプチドは、これらの蛋白
質を、酸、アルカリ又は酵素等で適当に加水分解した加
水分解ポリペプチドを、脂肪酸クロライド等のアシル化
剤でアシル化したものである。ペプチドの繰り返し数を
表わすnは2以上の数を表わす。ポリペプチドの好まし
い分子量は150〜2,000である。
【0008】R1は脂肪酸からカルボキシル基を除いた
残基を表わす。脂肪酸としては例えば、酢酸、プロピオ
ン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリ
ン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキ
ン酸、ベヘン酸、ゾーマリン酸、オレイン酸、リノール
酸、リノレン酸、ガドレン酸、エルカ酸等が挙げられ
る。又、天然油脂から得られる混合脂肪酸でもよい。天
然油脂としては例えば、アマニ油、オリーブ油、カカオ
脂、ゴマ油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、ツバ
キ油、コーン油、ナタネ油、パーム油、パーム核油、ひ
まし油、ひまわり油、綿実油、ヤシ油等の植物性油脂、
牛脂、豚脂、乳脂、魚油、鯨油等の動物性油脂又はこれ
らの硬化物や精製物が挙げられる。これらの中でも洗浄
力の面から、炭素数8〜22の単一脂肪酸又は炭素数8
〜22の脂肪酸を含む混合脂肪酸が好ましい。
【0009】R2はアミノ酸側鎖である。アミノ酸とし
ては例えばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イ
ソロイシン、セリン、スレオニン、システイン、シスチ
ン、メチオニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グル
タミン、グルタミン酸、リシン、アルギニン、フェニル
アラニン、チロシン、ヒスチジン、トリプトファン、プ
ロリン、ヒドロキシプロリン等が挙げられる。Mは水素
原子、金属原子又はアンモニウムを表わす。金属原子と
しては例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のア
ルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土
類金属等が挙げられる。アンモニウムとしては例えばア
ンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミ
ン、ジエチルアミン、(イソ)プロピルアミン、ジ(イ
ソ)プロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノール
アミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミ
ン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、アミノエチルエタノールアミン、N,N,N’,
N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレン
ジアミン等のアンモニウムが挙げられる。(A)成分の
アシル化ペプチドの配合量は特に限定されない。しか
し、あまり多いと他の成分を配合しにくくなり、ゲル化
の原因になるおそれがあり、あまり少ないと起泡力及び
洗浄力が不十分になるおそれがある。従って、好ましい
配合量は組成物全量に対して0.5〜15重量%、より
好ましくは1〜10重量%である。
【0010】本発明の(B)成分は、ベタイン型両性界
面活性剤である。ベタイン型両性界面活性剤としては例
えば、アミノ酢酸ベタイン、イミダゾリニウムベタイ
ン、アミドプロピルベタイン等が挙げられる。アミノ酢
酸ベタインとしては例えば、N−ラウリル−N,N−ジ
メチルアミノ酢酸ベタイン、N−ヤシアルキル−N,N
−ジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ステアリル−N,
N−ジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−オレイル−N,
N−ジメチルアミノ酢酸ベタイン、N−ラウリル−N,
N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノ酢酸ベタイン、N−
ヤシアルキル−N,N−ジ(ヒドロキシエチル)アミノ
酢酸ベタイン、N−ステアリル−N,N−ジ(ヒドロキ
シエチル)アミノ酢酸ベタイン、N−オレイル−N,N
−ジ(ヒドロキシエチル)アミノ酢酸ベタイン等が挙げ
られる。イミダゾリニウムベタインとしては例えば、2
−アルキル(C11〜21)−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙
げられる。
【0011】しかし、ベタイン型両性界面活性剤の中で
も、洗浄力の面で最も好ましいのは下記の一般式(2)
で表わされるアミドプロピルベタインである。
【0012】
【化2】
【0013】(R3は脂肪酸からカルボキシル基を除い
た残基を表わし、R4及びR5はアルキル基又はヒドロキ
シアルキル基を表わす。)
【0014】R3は脂肪酸からカルボキシル基を除いた
残基を表わし、例えば前述の各種の脂肪酸の該当残基が
挙げられる。洗浄力の面から好ましい脂肪酸の該当残基
は、炭素数8〜22の単一脂肪酸又は炭素数8〜22の
脂肪酸を含む混合脂肪酸の該当残基である。R4及びR5
はアルキル基又はヒドロキシアルキル基を表わす。アル
キル基としてはメチル、エチル、プロピル、ブチル等の
炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。ヒドロキシアル
キル基としては、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピ
ル、ヒドロキシブチル等の炭素数2〜4のヒドロキシア
ルキル基が好ましい。一般式(2)で表わされるアミド
プロピルベタインとしては具体的には例えば、ヤシ脂肪
酸アミドプロピルジメチルベタイン、ラウリルアミドプ
ロピルジメチルベタイン、オレイルアミドプロピルジメ
チルベタイン、ヤシ脂肪酸アミドプロピルジ(ヒドロキ
シエチル)ベタイン、ラウリルアミドプロピルジ(ヒド
ロキシエチル)ベタイン、オレイルアミドプロピルジ
(ヒドロキシエチル)ベタイン等が挙げられる。 (B)ベタイン型両性界面活性剤の配合量は特に限定さ
れない。しかし、あまり多いと他の成分を配合しにくく
なり、ゲル化の原因になるおそれがあり、あまり少ない
と起泡力及び洗浄力が不十分になるおそれがある。従っ
て、好ましい配合量は組成物全量に対して0.1〜15
重量%、より好ましくは0.5〜10重量%である。
【0015】(A)成分及び(B)成分の配合比は特に
限定されないが、好ましくは重量比で(A):(B)=
9:1〜1:9である。この範囲外であると、起泡力や
洗浄力が若干劣る場合がある。本発明の必須成分は上記
の2成分であるが、更に(C)成分として脂肪酸アルカ
ノールアミド又は脂肪酸アルカノールアミドアルキレン
オキサイド付加物を配合すると、起泡力及び泡安定性が
向上する。
【0016】本発明の(C)成分は、脂肪酸アルカノー
ルアミド又は脂肪酸アルカノールアミドアルキレンオキ
サイド付加物である。脂肪酸アルカノールアミドは脂肪
酸とアルカノールアミンを反応させれば得られる。脂肪
酸としては前述のものが挙げられる。洗浄力及び泡安定
性の面から炭素数8〜22の単一脂肪酸又は炭素数8〜
22の脂肪酸を含む混合脂肪酸が好ましい。アルカノー
ルアミンとしては、モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エチ
ルモノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、ジ
プロパノールアミン、N−メチルモノプロパノールアミ
ン、N−エチルモノプロパノールアミン、2−アミノ−
2−メチル−1,3−プロパンジオール、アミノエチル
エタノールアミン等が挙げられる。これらの脂肪酸とア
ルカノールアミンの反応物にエチレンオキサイド、プロ
ピレンオキサイド等を付加した脂肪酸アルカノールアミ
ドアルキレンオキサイド付加物も同様に使用できる。
【0017】(C)成分の脂肪酸アルカノールアミド又
は脂肪酸アルカノールアミドアルキレンオキサイド付加
物として具体的には例えば、ヤシ脂肪酸ジエタノールア
ミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、オレイン酸ジエ
タノールアミド、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ラ
ウリン酸モノエタノールアミド、オレイン酸モノエタノ
ールアミド、ヤシ脂肪酸N−メチルモノエタノールアミ
ド、ラウリン酸N−メチルモノエタノールアミド、オレ
イン酸N−メチルモノエタノールアミド、又はこれらの
エチレンオキサイド2〜5モル付加物等が挙げられる。
(C)成分の脂肪酸アルカノールアミド又は脂肪酸アル
カノールアミドアルキレンオキサイド付加物の配合量は
特に限定されない。しかし、あまり多いと他の成分を配
合しにくくなり、ゲル化の原因になったり起泡力が低下
するおそれがあり、あまり少ないと添加効果が得られな
い。従って、好ましい配合量は組成物全量に対して0.
5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%であ
る。
【0018】(A)成分、(B)成分及び(C)成分の
配合比は特に限定されないが、好ましくは重量比で
(A)+(B):(C)=5:1〜1:1である。この
範囲外であると、泡の持続性や起泡力、洗浄力が若干劣
る場合がある。又、更に(D)成分としてアミンオキサ
イド型界面活性剤を配合すると、皮膚刺激性の緩和や油
脂の乳化力を向上させることができる。本発明の(D)
成分はアミンオキサイド型界面活性剤である。アミンオ
キサイド型界面活性剤は一般的に洗浄剤として使用され
ているものであれば特に限定されない。アミンオキサイ
ド型界面活性剤の窒素原子に置換する3つの置換基は、
1つ以上は炭素数8〜22のアルキル基が好ましい。ア
ミンオキサイド型界面活性剤としてはラウリルジメチル
アミンオキサイド又はヤシジメチルアミンオキサイドが
最も好ましい。本発明の(D)成分であるアミンオキサ
イド型界面活性剤の配合量は特に限定されない。しか
し、あまりに少ないと添加効果が得られず、あまりに多
いと他の成分の配合が難しくなり、又ゲル化しやすくな
るので、好ましくは組成物全量に対して0.01〜15
重量%、より好しくは0.05〜10重量%、更に好ま
しくは0.1〜5重量%である。
【0019】本発明の液体洗浄剤は、台所用洗浄剤とし
て使用される。台所用洗浄剤とは、家庭の台所やレスト
ラン、食堂等の厨房において、使用済みの食器や調理器
具、野菜類等の洗浄に使用される洗浄剤である。本発明
の洗浄剤には、上記成分の他、任意成分として、アルコ
ールエトキシレート、アルキルフェノールエトキシレー
ト、アルキルポリグリコシド等の非イオン性界面活性
剤;アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェ
ート、アルキルエーテルサルフェート、α―オレフィン
スルホネート、アシル化イセチオネート、アシル化アミ
ノ酸、脂肪酸石鹸、アルキルエーテルカルボキシレート
等のアニオン性界面活性剤;ステアリルトリメチルアン
モニウム、セチルトリメチルアンモニウム、ポリジメチ
ルジアリルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリアルキレングリコールアルキルエー
テル、エタノール、パラトルエンスルホン酸等のハイド
ロトロープ剤;エチレンジアミン4酢酸塩(EDT
A)、ヒドロキシエチルエチレンジアミントリ酢酸(H
EDTA)、ニトリロトリ酢酸(NTA)、ジエチレン
トリアミンペンタ酢酸(DTPA)、N−ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸又はこれらの塩等のアミノカルボン酸
類、クエン酸、グルコン酸、グリコール酸、酒石酸又は
これらの塩等のオキシカルボン酸類等の金属イオン封鎖
剤;硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム(芒硝)、炭酸
ナトリウム、重炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナ
トリウム、珪酸カリウム等のアルカリビルダー;水酸化
ナトリウム、防腐剤、香料、色素等を含有することがで
きる。
【0020】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明する。尚、以下の実施例及び比較例中、部及び%は特
に記載がない限り重量基準である。 (1)皮膚刺激性。 まず、本発明品及び比較品の蛋白質変性率を測定するこ
とによって、皮膚刺激性を評価した。 イ)評価方法 資生堂の宮澤らが開発した「蛋白変性率測定法」[粧技
誌18号、96頁(1984)]に準じた。具体的に
は、水系ゲルろ過クロマトグラフィーを使用し、標準蛋
白質(卵白アルブミン)の吸収波長強度を洗浄剤の存在
下及び非存在下で測定した。洗浄剤非存在下の標準蛋白
質のピーク高さに対する、洗浄剤存在下の標準蛋白質の
ピーク高さの減少率を洗浄剤の蛋白質変性作用として測
定した。詳細な測定方法及び条件は以下のとおりであ
る。 ロ)測定方法 卵白アルブミン0.025%を含む緩衝液(0.15M
硫酸ナトリウム含有0.05Mリン酸緩衝液。pH=
7.0)9mlと、純分濃度1%の表1に示す配合組成
の洗浄剤水溶液1mlを混合した。この混合溶液を、2
0℃で1時間放置後、サンプルを液体クロマトグラフィ
ーで分析した。得られたチャートから下記の式によって
蛋白質変性率を求めた。
【0021】
【数1】
【0022】H0:蛋白アルブミンのピーク高さ HS:洗浄剤共存下の卵白アルブミンのピーク高さ ハ)測定条件 標準蛋白質:卵白アルブミン(和光純薬製、化学用) カ ラ ム:水溶媒ゲルろ過カラム(TSK−gel3
000SW、東洋曹達製) 溶 離 液:0.15M硫酸ナトリウム含有0.05M
リン酸緩衝液(pH7.0) 検 出 器:UV220nm サンプル添加量:20μl 各実施例及び比較例について測定した結果を表1に示
す。
【0023】
【表1】
【0024】ここで、表1の各配合成分は下記のもので
ある。 アシル化ペプチド1:コラーゲン加水分解ペプチドヤシ
脂肪酸アシル化物ナトリウム塩 AES :ラウリルアルコールエチレンオキサイド3
モル付加物サルフェートナトリウム塩 LAS :ドデシルベンゼンスルホネートナトリウム
塩 ベタイン1:ヤシ脂肪酸アミドプロピルジメチルベタイ
ン 以上の結果から、本発明の組成物では蛋白変性率が比較
例のものに比べて極めて低く、皮膚刺激性が少なく、手
肌に悪影響を与えることが少ないことが判った。
【0025】(2)洗浄剤特性の評価。 (i)洗浄力評価 表2に示す種々の配合組成の洗浄剤について、以下の条
件及び方法によって洗浄力を評価した。 イ)試験条件 洗剤量 :3.4g スポンジ:11×7×3cmの炊事用スポンジ 汚垢組成:マーガリン/オレイン酸/小麦粉=100/
4/104 汚垢皿 :直径21cmの磁器製の皿に、汚垢3gを直
径約10cmの円状に塗布し、一晩放置した後のものを
使用した。 使用水 :温度25℃、硬度50ppmの人工硬水85
g。 ロ)試験方法 まず、上記の試使用水に洗剤を加えて洗剤水溶液を調製
した。一方、15cm角程度のバットにこの洗剤水溶液
を入れ、スポンジを乗せて使用水及び洗剤を含ませた。
スポンジを10回揉んで泡立てた後、一度水にくぐらせ
た汚垢皿をスポンジで洗った。洗浄中に泡立ちが少なく
なったり、汚垢が残ったりした場合にバット中の洗剤水
溶液を再度含ませて補給して汚垢皿の洗浄を繰り返し
た。バット中の水が無くなるまで汚垢皿を洗浄し、完全
に洗浄できた皿枚数を以って評価した。
【0026】(ii)起泡力評価 上記の洗浄力評価において、スポンジの泡立てた時の泡
量を評価した。尚、基準品としては、表2の比較例1に
示すものを用いた。以下同様。 ○:泡量が基準品より良好。 △:泡量が基準品と同等。 ×:泡量が基準品より劣る。 (iii)泡持続性の評価 上記の洗浄力評価において、汚垢皿洗浄時の泡持続性を
評価した。 ◎:泡量が基準品よりかなり良好。 ○:泡量が基準品より良好。 △:泡量が基準品と同等。 ×:泡量が基準品より劣る。 (iv)皿のすべり感の評価 上記の洗浄力評価において、汚垢皿洗浄時のスポンジの
滑りやすさ(洗浄の容易さ)を評価した。 ◎:皿のすべり感が基準品よりかなり良好。 ○:皿のすべり感が基準品より良好。 △:皿のすべり感が基準品と同等。 ×:皿のすべり感が基準品より劣る。
【0027】
【表2】
【0028】尚、表2の各配合成分は下記のものであ
る。アシル化ペプチド1及びベタイン1は表1と同一の
ものを使用した。クエン酸は組成物のpHが7.0にな
るように配合した。 COA:ヤシ脂肪酸ジエタノールアミド AO :ラウリルジメチルアミンオキサイド その他は、エタノール、ホウ砂、香料等である。この結
果から、本発明の洗浄剤組成物は油脂汚れに対して優れ
た洗浄力を有すると同時に、泡立ちや泡の持続性にも優
れ、皿の滑り感から洗浄のし易さも良いことが判った。
【0029】
【発明の効果】本発明の効果は新規な台所用液体洗浄剤
を提供したことにある。本発明は、良好な皮膚刺激性、
生分解性を有すると同時に、特に台所等に特有の油脂汚
れ等の強い汚れに対して優れた洗浄力と起泡力を有する
洗浄剤である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)成分として、下記の一般式(1) 【化1】 (式中、R1は脂肪酸からカルボキシル基を除いた残基
    を表わし、R2はアミノ酸側鎖を表わし、Mは水素原
    子、金属原子又はアンモニウムを表わし、nは2以上の
    数を表わす。)で表わされるアシル化ペプチド;(B)
    成分として、ベタイン型両性界面活性剤;を含有する台
    所用液体洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 (B)成分が、アミドプロピルベタイン
    型両性界面活性剤である請求項1記載の台所用液体洗浄
    剤組成物。
  3. 【請求項3】 (A)成分と(B)成分の配合比が重量
    基準で(A):(B)=9:1〜1:9である請求項1
    又は2記載の台所用液体洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 更に、(C)成分として脂肪酸アルカノ
    ールアミド又は脂肪酸アルカノールアミドアルキレンオ
    キサイド付加物を含有する請求項1乃至3の何れか1項
    記載の台所用液体洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 更に、(D)成分としてアミンオキサイ
    ド型界面活性剤を含有する請求項1乃至4の何れか1項
    記載の台所用液体洗浄剤組成物。
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