JPH11302645A - 土舗装材用結合剤組成物、土舗装材、自然土舗装方法、及び土舗装体 - Google Patents
土舗装材用結合剤組成物、土舗装材、自然土舗装方法、及び土舗装体Info
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- JPH11302645A JPH11302645A JP10519798A JP10519798A JPH11302645A JP H11302645 A JPH11302645 A JP H11302645A JP 10519798 A JP10519798 A JP 10519798A JP 10519798 A JP10519798 A JP 10519798A JP H11302645 A JPH11302645 A JP H11302645A
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Abstract
を提供する為の結合剤組成物、土舗装材を目的とする。 【解決手段】 本発明は、ブチレンオキサイド由来の構
造単位を有するポリエーテルポリオールに有機ポリイソ
シアネートを反応させて得られる末端イソシアネート基
含有ウレタンプレポリマー(A)と水性樹脂分散物
(B)とからなることを特徴とする土舗装材用結合剤組
成物、土舗装材、自然土舗装方法及び舗装体を提供す
る。
Description
耐変色性、舗装可能な十分長い可使時間を取ることがで
きる土舗装材用結合剤組成物、土舗装材、自然土舗装方
法、及び舗装構造体に関する。
で広く利用されている。天然に産する単一土を用いた舗
装から、透水性、保水性、弾力性等が要求される舗装の
場合には数種類の土、砂、砂利等を混合した混合土、化
学的な結合で補強された二和土(土と石灰の混合)、三
和土(土、石灰と砂利の混合)等の改良土が住居の庭、
競技・球技用の運動場、公園、或いは道路舗装用として
広く用いられている。このように身近で多く使われてい
る理由には土が簡単にしかも安く入手出来、舗装方法に
おいても新設、補修も簡単で且つ経済的に舗装できるで
きることが挙げられる。また土を用いた舗装は身体に優
しく、スポーツ競技場で特にその評価は高く、高分子舗
装材が多用されている現在に於いて土舗装が持つ特有の
自然感が受け入れられ、例えばアンツーカやクレー舗装
が行われている所以である。
雨に弱点を持っている。即ち、凍結すると舗装体が崩壊
し、雨が降るとぬかるみ、勾配があると土が流されると
いう欠点に加えて、乾燥して風が吹くと土埃を巻き上げ
土埃公害を与えるこが悩みとされている。
降雨直後は土舗装の庭、競技・球技用の運動場は前述の
理由で通常使用は制限されている。また都会の建築物密
集地にある公園、運動場を土で舗装したものは、乾燥し
て風が吹くと土埃が起ち折角の自然舗装も嫌われる結果
となっている。
消するために、表層がハードなアスファルトコンクリー
ト、或いは一般的なコンクリートで舗装したり、ソフト
な高分子物質により競技・球技用の運動場、公園を全天
候型に舗装する方法は既に知られているところである。
しかし、これらは、土舗装と比較すると前者は固くて身
体になじみ難く、後者は逆に粘弾性面から観て自然感に
ほど遠い特性を有している。
く、且つ耐久性のある土を用いた舗装がこれまでに種々
工夫され研究されている。既に、その一つの方法として
土に水性樹脂分散物を混合して転圧するか、土の上から
散布して土を自然固結に近い状態に固める舗装方法が開
発されている。しかし、この方法はエマルジョンを用い
るため固結舗装直後に雨が降ると硬化性が遅いのと耐水
性が乏しいために崩壊流失しやすく、特に低温の冬期に
おいては凍害が避けられず、その欠点は顕著になる。ま
た完全に固結した舗装体においても必ずしも耐水性が優
れているとはいい難いために耐久性が満足されていな
い。
して、適度な弾性を付与して自然土舗装に近い舗装方法
として液状ウレタン樹脂を用いる舗装が提案されている
が、未だ市場では本格採用に至っていない。その理由
は、液状ウレタン樹脂中に遊離のイソシアネート基を有
するため土中の水分とイソシアネートが反応して固化が
速く進むために、舗装工程中の混合、敷き均し、転圧等
に必要な時間(可使時間)を確保することができないこ
とにある。特に高温の夏期には水分とイソシアネートの
反応が一段と速くなり可使時間が極端に短くなって舗装
前に固結してしまう等の可使時間の調節が不可能なこと
が原因である。またウレタン樹脂は上記水性樹脂分散物
に比べ耐水性に優れているものの、土に対する混合比率
が多くなると土本来の風合いを失うため普通10%以下
の添加量に抑えられる。この為ウレタン本来の耐水性が
発揮し難く長期の耐久性が不十分である。
の場合は舗装しようとする直近場所で材料を混合するこ
とができるが、大面積の場合や舗装箇所が付近に点在す
る場合には材料の混合基地を適当な場所に設けて、アス
ファルト舗装の場合と同様にそこから施工場所にトラッ
クで一般道路を経由して、運搬する方法が取られるた
め、混合されたものが運搬に要する十分な可使時間を有
していることが最も重要視される。
62−1907号公報に土舗装に関して発明がなされて
いるが、いずれも水性樹脂分散物が結合剤の主体であ
り、ポリイソシアネート化合物が硬化剤として組み合わ
されている。よって、配合上の水性樹脂分散物/ウレタ
ンの固形分比においては1以上で水性樹脂分散物の方が
多くなっている。また前者の発明では、可使時間の確保
がが40分以内であり、この方法が適用できるものは舗
装面積が小規模で舗装しようとする直近場所での混合舗
装に限られ、アスファルト舗装の場合と同様に混合場所
から舗装場所に一般道路を経由して運搬する舗装方法は
可使時間が不足しとても使用できない。該発明の可使時
間が短い理由は、用いているポリイソシアネートが単量
体であり水分とイソシアネートの反応がより速いための
ものであると推察される。後者の発明中の可使時間も実
施例によると、前者より僅かに長い60分以内程度であ
って、前述の欠点を脱していない。その理由も同様であ
る。
ッチするには自然土色が維持されることが要求されてい
る。ウレタン系樹脂を土舗装用の結合剤に使用する場合
の最大の問題は、変色し易いことにあり、この樹脂を土
粒子と混合して、所定場所に敷き均して次の工程の転圧
処理に移行するまでの極めて短い時間帯においてさえグ
レースケール値4以上に相当する顕著な変色を生じるも
のであった。そして、そのまま転圧して硬化させて、表
面舗装とした場合には、変色域や変色斑が舗装面の一面
に発生する結果となり、本来この種の土舗装において重
視される「使用した土本来の色調や風合いの表出」とい
う要請には応えられないことになり、景観との相応性も
損なわれてしまうことが問題であった。
は明らかでないが、日射の強い高湿度の環境条件下で特
に発生しやすいことが認められた。この現象は、無黄変
性の高級ウレタン樹脂塗料の分野で賞用されている脂肪
族ポリウレタンを使用した場合においてさえ見られる欠
点となっている。従って、変色の問題は、各種ウレタン
系樹脂を土舗装用の結合剤として使用する場合に解決す
べきものとして残されていた。
決した発明としてウレタンプレポリマーと水性樹脂分散
物とからなる土舗装材用結合剤組成物を出願した。(特
願平9−57585号)しかし、この土舗装材用結合剤
は、耐水性、耐久性が不十分であった。
対する混合比率が少なくても耐水性、耐久性に優れ、か
つ耐変色性に優れ、可使時間を長くとれる土舗装材用結
合材組成物、土舗装材、これによる舗装方法及び舗装構
造体にある。
に土舗装の自然感を保持させて、且つ耐水性、耐久性、
耐変色性を満足させる土舗装方法について研究の結果、
少なくとも一部に1,2−ブチレンオキサイドを付加重
合して得られるポリエーテルポリオールに有機ポリイソ
シアネート化合物をを反応させて得られる末端イソシア
ネート基含有ウレタンプレポリマーと水性樹脂分散物か
らなる土舗装材用結合材によって、直射日光下での環境
にあっても黄変しない安価で且つアスファルト舗装の場
合と同様に合材混合場所から舗装場所に一般道路を経由
して運搬可能に十分な可使時間を確保できる結合材を見
い出し本発明を完成するに至った。
イド由来の構造を有する末端イソシアネート基含有ウレ
タンプレポリマー(A)と水性樹脂分散物(B)とからなるこ
とを特徴とする土舗装材用結合剤組成物、好ましくは水
性樹脂分散物(B)とウレタンプレポリマー(A)との
固形分での比率(B)/(A)が、1より小さいこと、ウレタ
ンプレポリマー(A)が、ポリオールに有機ポリイソシ
アネートを反応して得られるもので、そのポリオール
が、少なくとも一部に1,2−ブチレンオキサイドを付
加重合して得られるポリエーテルポリオールを含み、そ
の1,2−ブチレンオキサドに由来するポリオールが全
ポリオールの5重量%以上となるようなポリオールを必
須成分として用いることウレタンプレポリマー(A)の遊
離イソシアネート基量が、固形分当たり2〜20重量%
で、かつ常温で液状のウレタンプレポリマーであるこ
と、好ましくは水性樹脂分散物(B)が、ビニル系重合単
量体を重合して得られる水性樹脂分散物、或いはラバー
ラテックスの水性樹脂分散物であること、無変色性であ
ること、土舗装材用結合剤と土性材料(C)との混合物か
らなり、該混合物の20℃における舗装可能な可使時間
が30分以上10時間以内で、舗装施工後24時間以内
に歩行可能となることを特徴とする土舗装材、該土舗装
材を基盤上に敷き均した後、転圧をすること特徴とする
自然土舗装方法、基盤上に土舗装材を設けてなることを
特徴とする舗装構造体を提供するものである。
含有ウレタンプレポリマー(A)は、好ましくはブチレ
ンオキサイド由来の構造を有するポリエーテルポリオー
ルに有機ポリイソシアネートを反応させて得られる液状
物であり、使用されるブチレンオキサイドを付加重合し
て得られるポリエーテルポリオールは、水酸基等の活性
水素を含有する化合物を開始剤にし、通常のポリエーテ
ルポリオールの製造方法にて1,2−ブチレンオキサイ
ドを付加重合することにより得られる。勿論、最初に開
始剤に1,2−ブチレンオキサイド以外のアルキレンオ
キサイドを付加重合し、後に1,2−ブチレンレンオキ
サイドを付加重合しても得ることもできる。この場合、
必要に応じてポリオール内部に開環付加重合されるアル
キレンオキサイドとしては、通常使用されるアルキレン
オキサイドであればよく、例えばエチレンオキサイド、
プロピレンオキサイド、スチレンオキサイド、ハロゲン
含有アルキレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイ
ド、イソブチレンオキサイド、グリシジルエステル、グ
リシジルエーテル、その他の3員環エーテルが挙げられ
る。
るポリエーテルポリオールは、単独または他のポリオー
ルと併用して用いることが出来るが、ウレタンプレポリ
マー(A)に使用される全ポリオール中に1,2−ブチ
レンオキサイド由来の構造単位をポリオール中に好まし
くは5〜100重量%、より好ましくは20〜100重
量%含有するものである、5重量%未満だと十分な耐水
性の向上が得られない。他のポリオールと併用する際に
は、ブチレンオキサイド由来の構造単位を100%有す
るポリオールを全ポリオール中好ましくは20〜100
重量%用いる。
造単位を有するポリエーテルポリオールと併用される他
のポリオールとしては、他のイソシアネート基と反応し
得る活性水素含有官能基を2個以上有する活性水素化合
物を併用することができ、この具体例としては、ポリエ
ーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリカプ
ロラクトンポリオール、ポリブタジエンポリオール、ア
クリルポリオール、高級脂肪酸エステルポリオール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、ひまし油、ポリ
ブタジエンポリオール、ポリオール型キシレンホルムア
ルデヒド樹脂等がポリオールとして一部併用して使用さ
れる。これらは、好ましくは数平均分子量60〜160
00のもので、その量は全ポリオール量の0〜80重量
%ある。
ールとイソシアネート基を2個以上有するポリイソシア
ネートとをNCO/OH当量比で、好ましくは1.3以
上で反応して得られるもので、遊離イソシアネート基を
分子中に好ましくは2〜20重量%含有するウレタンプ
レポリマーである。液状ウレタン樹脂故にポリイソシア
ネートの単量体含有比率が低いウレタンプレポリマーで
あり、混合時の可使時間を大幅に延ばしているものと考
えられる
知慣用のエチレングリコール、ジエチレングリコール、
プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、3−メチルペンタンジオール、
3,3−ジメチロールヘプタン、トリメチロールプロパ
ン等の単鎖ポリオール類、これら単鎖ポリオール類とア
ルキレンオキサイド類(例えばエチレンオキサイド、プ
ロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、スチレンオ
キサイド等)を単独または併用で重合させたポリアルキ
レンエーテルポリオール類、
酸、ヘット酸、コハク酸、水添ダイマー酸等の二塩基酸
と前述の単鎖グリコール類とのエステル化反応によって
得られるポリエステルポリオール類、ポリオール類に付
加重合させたイプシロンカプロラクトンのポリオール、
ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ひまし油、ポ
リブタジエンポリオール、ポリオール型キシレンホルム
アルデヒド樹脂の単体または混合物のポリオール類が挙
げられる。これらは、好ましくは数平均分子量60〜1
6000のものである。
ソシアネートとしては、例えば、2,4/2,6=80
/20異性体比のトリレンジイソシアネート(80/2
0TDI)、65/35TDI、2,4−100TD
I、ジフェニルメタン4,4’−ジイソシアネート(ピ
ュアーまたはモノメリックMDI)、ポリメリックMD
I、クルードMDI、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDI)、トランスーシクロヘキサ1,4−ジイソシ
アネート(CHDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、m−キシレンジイソシアネート(XD
I)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、p−フ
ェニレンジイソシアネート(PPDI)、4,4’−ジ
フェニルメタントリイソシアネート(デスモジュールR
I)等の単体若しくは混合物が使用できる。
て、増量剤、減粘剤としてジオクチルフタレート(DO
P)、ジブチルフタレート(DBP)、ジオクチルアジ
ペート(DOA)、塩素化パラフィン、燐酸エステルの
ような一次可塑剤、或いは難燃性可塑剤等或いはウレタ
ン樹脂の一般的希釈剤として用いられるアセトン、酢酸
エチル、キシレン、トルエン、高沸点の溶剤類を単体或
いは併用して混合することもできる。その粘度は、20
℃において好ましくは50〜10,000CPSであ
る。
材料(C)100重量部に対し1〜10重量部、好ましく
は2〜5重量部添加される。土性材料(C)に対する添加
量が10重量部を越えると固結体がゴムの特性を呈して
自然感から離れた特性となり好ましくない。添加量が、
1重量部より少ないと固結強度が劣弱となり、耐水性、
耐久性の実用上の性能が発揮されない。
くはビニル系重合性単量体を重合して得られる水性樹脂
分散物或いはラバーラテックスの水性樹脂分散物であ
る。ビニル系重合性単量体を重合して得られる水性樹脂
分散物とは、例えばアクリル樹脂エマルジョン、酢酸ビ
ニルエマルジョン、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂エ
マルジョン、アクリル酸エステル/スチレン共重合樹脂
エマルジョン、ラバーラテックスとは、スチレン/ブタ
ジエンラバーラテックス、アクリロニトリル/ブタジエ
ンラバーラテックス、ポリクロロプレンラバーラテック
ス等が挙げられ、またこれらに保護コロイド、例えばポ
リビニルアルコール、セルローズ、デンプン等を含有し
ていても良い水性樹脂分散物でポリマー組成、乳化剤の
種類、樹脂分(%)には特に拘らない。しかしながら同
時に使用する液状ウレタン樹脂(A)に対して水性樹脂
分散物(B)の樹脂固形分当たり10〜100重量%、好
ましくは20〜90重量%の範囲で用いられる。
物理的及び化学的風化によってできた固体粒子が、沈積
したりあるいはよく固まらない状態で集積しているもの
をいい、有機物を含んでいる場合もあるものを云う。例
えば真砂土、荒木田土、ローム、山砂、天然川砂等であ
る。真砂土は花崗岩が風化してできた残積土であり、荒
木田土は東京荒川沿岸の荒木田原に産したことから呼ば
れるシルト質粘土で保水性の高い粘性土である。ローム
は火山灰質粘性土で全国に分布している。
することもでき、或いはこれらに砂、砂利を適当な比
率、好ましくは5〜20重量%を混合使用することもで
きる。これらの自然土中に含まれる水分は好ましくは5
〜15重量%位の範囲になるよう調湿して使用すること
ができる。
材料(C)としての自然土と混合されるが、組成物中のイ
ソシアネート基は、その−NCO基が水性樹脂分散物
(B)中の水や自然土中の含有水と反応して、徐々に重
合化し硬化を始める。水性樹脂分散物中のオリゴマーも
ゲル化を始め、さらに水分の蒸発に伴って、硬化し、圧
縮強さ、耐水性能、耐摩耗性などの優れた舗装硬化体が
得られる。そして、本発明においては、イソシアネート
の硬化途上や硬化後にあっても、水性樹脂分散物の共存
により、その機構は明らかでないが、ウレタン樹脂特有
の変色が見られなくなるのである。
は、尿素結合により重合化するが、その過程で少量なが
ら炭酸ガスが発生し、そのガスの一部は舗装硬化体の組
織内に気泡として残留して、舗装面に適度の柔らかさを
付与するのに役立つのである。
1mの高さから落下させて反発係数(跳ね返り高さ)を
測定することによって行うことができ、土に近い舗装程
反発係数が低く、コンクリートやゴム体は反発係数が高
い傾向となる。本発明の反発係数は、好ましくは10〜
30、より好ましくは15〜25である。
い。繊維は固結舗装体のひび割れ発生や舗装端部の欠落
を防止するのに有用で、有機短繊維、天然繊維として、
例えば紙、パルプ、羊毛、絹、木綿、麻、セルロース等
や人造繊維のナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ウレタン、アクリル、ビニロン等の繊維で、好まし
くは繊維長が3〜50mmで繊維の太さは特に限定され
ない短繊維を補強のために土性材料(C)100重量部に
対して、好ましくは0.005〜0.05重量部程度単
体または併用して使用することができる。
性樹脂分散物(B)を上述の配合範囲になるよう土性材
料(C)と混合して土舗装材として供されるが、混合して
から舗装可能な可使時間は、20℃で60分以上10時
間以内のもので、舗装上を歩行可能になる時間が舗装後
24時間以内である。
としては、基盤上に樹脂が浸透しやすいように土性材料
(C)を敷き均した上から、ウレタンプレポリマー(A)
と水性樹脂分散物(B)の混合物を散布する簡易な方法
でも良い。
ルタルミキサー、パークミル等の一般舗装の混合に用い
られる混合機を用いて混合し、一定の厚さに敷き均した
後、アスファルト舗装等に用いられる一般的な転圧ロー
ラにて、1回以上転圧舗装をすることができる。
石転圧層、アスファルトコンクリート層、コンクリー
ト、モルタルコンクリート等特に問わない。例えば、
土、コンクリート、モルタルなどこれらに類する建築、
土木等に一般的に用いられている下地、または金属、木
材等の下地も挙げられる。またこれら基盤には、既に塗
布されたウレタン塗膜材、エポキシ塗膜材、重合性塗膜
材が形成されている場合を含むものであり、また合成高
分子系の敷物、例えばPVC製のタイル、シートまたは
ゴム製のタイル、シート或いはこれらに類似するタイ
ル、シート状材が接着剤で基盤に貼られている既存のも
のも基盤に含むものである。基盤上に舗装する自然土舗
装層の厚さは、特に拘らないが好ましくは15mm以上
100mm以下が好ましい、より好ましくは20〜80mm
である。
は、屋内・屋外競技・球技用の運動場、公園、ジョギン
グコースの歩経路或いは自転車道路、屋上舗装、道路舗
装用として、身体に優しく自然感を活かせる用途に広く
用いることができる。
が、結合剤を自然土粒と混合して土舗装に長期使用した
場合の舗装面の変色を防止して舗装面に自然土本来の色
調を保持させるのである。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。また、
例中の「部」、「%」は断りのない限り重量部を表す。
[分子末端にイソシアネート基を含有する液状ウレタン
樹脂(A)の調製]
導入口を備えた2リットルの四つ口フラスコにハイプロ
ックスTG−3000(大日本インキ化学工業株式会社
製:ポリプロピレンエーテルトリオール、水酸基価5
6.1)660部、ハイプロックスDP−2000(大
日本インキ化学工業株式会社製:ポリプロピレンエーテ
ルグリコール、水酸基価56.1)540部、1、3ブ
チレングリコール27部、ジオクチルフタレート176
部、80/20TDIを355部を仕込み80℃で5時
間反応を行い液状ウレタン樹脂(Aー1)を得た。
CO%:5.3、粘度:5000CPS(20℃)であ
った。
ットルの四つ口フラスコにハイプロックスDP−150
0(大日本インキ化学工業株式会社製:ポリプロピレン
エーテルグリコール、水酸基価74.8)500部、N
ISSOーPB G−2000(日本曹達製:ポリブタ
ジエングリコール、分子量2000)250部、1、3
ブチレングリコール9部、80/20TDIを207部
を仕込み80℃で5時間反応を行い液状ウレタン樹脂
(Aー2)を得た。
CO%:5.2、粘度:9000CPS(20℃)であ
った。
トルの四つ口フラスコにハイプロックスTG−3000
(大日本インキ化学工業株式会社製:ポリプロピレンエ
ーテルトリオール、水酸基価56.1)240部、ハイ
プロックスDP−2000(水酸基価56.1)400
部、ミリオネートMRー200(日本ポリウレタン製:
粗製ジフェニルメタンジイソシアネート)810部を仕
込み80℃で5時間反応を行い液状ウレタン樹脂(Aー
3)を得た。
O%:15.2、粘度:7600CPS(20℃)であ
った。
P−2000を1,2−ブチレンオキサイドを付加重合
して得られる平均分子量2000のポリオール〔大日本
インキ化学工業(株)製商品名ハイプロックスBG−2
000〕水酸基価56.1にした以外は製造例1と同様
の方法で合成した、液状ウレタン樹脂(Aー4)を得
た。
CO%:5.3、粘度:5000CPS(20℃)であ
った。
0(日本ポリウレタン製の粗製ジフェニルメタンジイソ
シアネート)を比較用に用いた。
%、遊離NCO%:31.0、粘度:200CPS(2
0℃)であった。
量10〜12%のもの 荒木田土 :5メッシュの篩いを通過させた含
水量10〜12%のもの
(大日本インキ化学工業株式会社製、エチレン/酢酸ビ
ニル共重合タイプ、樹脂分55%) 水性樹脂分散物(B−2):ボンコート5495(大日
本インキ化学工業株式会社製、アクリル/スチレン共重
合タイプ、樹脂分55%)
トルのプラスチック製ビーカーに表1の配合により、土
と液状ウレタン樹脂(A)、水性樹脂分散物(B)を加
えてスパチュラにて均一になるよう混合し、舗装可使時
間を計るために一定時間が経過した後、固結物の圧縮強
度と曲げ強度測定用金属製型枠40×40×160mm
3本に混合物を充填し、固結比重1.8±0.1になる
ように突き固めたものを試験体として作成した。
固結体40×40×160mmを用い「セメントの物理
試験方法」JISR5201に規定する試験方法により
n=3の試験を行い平均値で示した。
を20℃、湿度65%の室内にて7日間養生したもの 耐水性 :上記試験体調製方法により作製した固結体
を20℃、湿度65%の室内にて7日間養生した後、2
0℃の水中に7日間浸漬して取り出し、更に20℃、湿
度65%の室内に24時間放置したもの試験値は常態値
に対する次式の保持率で示した。
00×300mmのコンクリート歩道板上に土とそれぞ
れ適量の液状ウレタン樹脂(A)、水性樹脂分散物
(B)を加えて混合したものを厚さ50mmで固結比重
1.8±0.1になるように突き固めたものを20℃、
湿度65%の室内に7日間養生したものを試験体とし
て、1mの高さからゴルフボールを落下させて、その跳
ね返り高さを次式で計算して反発係数を測定した。 舗装体の配合例
成工業(株)製「サンプレンBD−04B」}100部
にキシロール、メチルエチルケトン、酢酸エチル、フタ
ル酸ジブチルをそれぞれ別個に50部を添加して攪拌
し、4種類の均一な溶液に調製した。これらの各4部を
真砂土(奈良県柳生産、含水率10.0%)100部に
加えて、よく混練して土性配合物を作り、これをスレー
ト板上に厚さ50mm程度に敷き均して、秋季直射日光
下へ静置し、時間の経過に従って表面の色調の変化を観
察した。この結果、すべての配合物が、5〜15分の経
過で表面が濃褐色系の色調に変化し(グレースケール4
〜5相当)、配合直後の色調とは大きく異なっていた。
変色した表層部を除去すると、内部は混練直後の色調を
維持していたが、そのまま直射日光下へ静置しておく
と、再び著しく変色した。
{三洋化成工業(株)製「サンプレンBD−04
B」、大日本インキ化学工業(株)製「パンデックス
TP−1233」、住友バイエルウレタン(株)製
「スミジュール」}各100部に対して、キシロール、
酢酸エチル、フタル酸ジオクチルをそれぞれ20部づつ
加えて攪拌し、合計9種類の粘稠な樹脂液を調製した。
テックス{中外商工(株)製:「ワンコートミック
ス」}、(ロ)エチレン酢酸ビニルエマルジョン
{(株)クラレ製:「パンフレックスOM4000
C」}、(ハ)アクリル酸エステルエマルジョン{コニ
シ(株)製「ボンドCAT202」}を、固形分濃度比
(水性樹脂分散物/ウレタン系樹脂)0/10〜20/
10の範囲で段階的に増加させた混合物を作り、これを
真砂土(奈良県柳生産、含水率10.8%)100部に
対してそれぞれ、2、3、7及び10部の各割合で添加
して、よく混練し、スレート板上に厚み2.0mmにな
るように敷き均して試験用舗装体とした。
の経過に伴う表面の色調の変化を観察した。その結果、
水性樹脂分散物/ウレタン系樹脂の混合比0/10の場
合が変色に至るまでの時間が5分程度で最も短く、変色
の程度もグレースケール値4.5で最も大きかった。水
性樹脂分散物/ウレタン系樹脂の混合比が大きくなるに
つれて、変色に至るまでの時間が長くなり、変色の程度
も小さくなった。この傾向は、使用した水性樹脂分散
物、ウレタン系樹脂の種類と組み合わせ、使用した真砂
土に対する添加量に殆ど影響されなかった。
を過ぎると変色防止の効果こそ発揮するけれども、これ
を締め固めて舗装層とした場合における耐久性(固結強
度)が低下することになる。従って、防変色性と耐久性
との両方の特性を勘案して結合剤組成物とする必要があ
り、このためには、水性樹脂分散物/ウレタン系樹脂の
混合比を3/10〜10/10とするのが最適であると
結論することができる。
キ化学工業(株)製「パンデックスTP−123
3」}、100部に対して、フタル酸ジブチル30部を
加えて攪拌して樹脂液に調製した。この樹脂液100部
に予め水で希釈した水性樹脂分散物としてエチレン酢酸
ビニルエマルジョン{(株)クラレ製:「パンフレック
スOM4000C」固形分35%}をそれぞれ、50
部(水性樹脂分散物/ウレタン系樹脂の混合比2/1
0)、70部(同混合比3/10)、100部(同
混合比5/10)、150部(同混合比7/10)、
200部(同混合比9/10)、250部(同混合
比11/10)、300部(同混合比14/10)、
350部(同混合比16/10)の割合で添加して、
攪拌して8種類の混合液に調節した。
産、含水率13.1%)100部に混合して機械混練
し、予め転圧しておいた砕石路盤上に厚さ80mm程度
に敷き均して、約1時間後にローラー転圧して土舗装面
とした。
施したものであるが、混練土の敷き均しのあとの段階は
もとより、当該期間における表面への降雨降雪にも拘ら
ず、土舗装として充分に機能していた。他方の舗装面
は経時的な変色が大きく、硬めの仕上がりで舗装面には
不向きであり、〜の舗装面は変色こそ見られないも
のの、舗装体としては強度不足の状態で、水性樹脂分散
物(B)の過多のため降雨水によって随所に浸食を受けて
いた。
を含有すウレタンプレポリマー(A)と水性樹脂分散物
(B)、土性材料(C)の混合物からなる舗装材で、可使時間
を長く取ることが出来、舗装体も耐水性、耐久性に優れ
ることから、競技・球技用の運動場、公園、ジョギング
コースの歩経路或いは簡易道路舗装用として、身体に優
しく自然感を活かせる用途に広く用いることができる。
特に(A)で使用するポリオールが、その少なくとも一
部に1,2−ブチレンオキサイドを付加重合して得られ
るポリエーテルポリオールを含むものは耐水性に優れて
いる土舗装材用結合剤組成物であった。
時間の確保を自然土中に含有する水分とエマルジョン中
の水分子が液状ウレタン樹脂(A)のイソシアネート基と
の反応において、水性樹脂分散物(B)がイソシアネート
基を包み込んで保護すると推測され、そのためにイソシ
アネート基と水の反応が遅延されることと、液状ウレタ
ン樹脂(A)がポリイソシアネートの単量体含有比率が低
いウレタンプレポリマー組成物であることが可使時間を
大幅に延ばしているものと考えられる。
Claims (9)
- 【請求項1】 ブチレンオキサイド由来の構造を有する
末端イソシアネート基含有ウレタンプレポリマー(A)
と水性樹脂分散物(B)とからなることを特徴とする土
舗装材用結合剤組成物。 - 【請求項2】 水性樹脂分散物(B)とウレタンプレポ
リマー(A)との固形分での比率(B)/(A)が、1より小
さいことを特徴とする請求項1記載の土舗装材用結合剤
組成物。 - 【請求項3】 該ウレタンプレポリマー(A)が、ポリ
オールに有機ポリイソシアネートを反応して得られるも
ので、そのポリオールが、少なくとも一部に1,2−ブ
チレンオキサイドを付加重合して得られるポリエーテル
ポリオールを含み、その1,2−ブチレンオキサドに由
来するポリオールが全ポリオールの5重量%以上となる
ようなポリオールを必須成分として用いることを特徴と
する請求項1の土舗装材用結合剤組成物。 - 【請求項4】 液状ウレタン樹脂(A)の遊離イソシアネ
ート基量が、固形分当たり2〜20重量%で、かつ常温
で液状のウレタンプレポリマーであることを特徴とする
請求項1の土舗装材用結合材組成物。 - 【請求項5】 水性樹脂分散物(B)が、ビニル系重合単
量体を重合して得られる水性樹脂分散物、或いはラバー
ラテックスの水性樹脂分散物であることを特徴とする請
求項1の土舗装材用結合剤組成物。 - 【請求項6】 無変色性であることを特徴とする請求項
1記載の土舗装材用結合剤組成物。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の土舗装
材用結合剤と土性材料(C)との混合物からなり、該混合
物の20℃における舗装可能な可使時間が30分以上1
0時間以内で、舗装施工後24時間以内に歩行可能とな
ることを特徴とする土舗装材。 - 【請求項8】 請求項7記載の土舗装材を基盤上に敷き
均した後、転圧をすること特徴とする自然土舗装方法。 - 【請求項9】 基盤上に請求項7記載の土舗装材を設け
てなることを特徴とする土舗装体。
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---|---|---|---|
JP10519798A JP3936065B2 (ja) | 1998-04-15 | 1998-04-15 | 土舗装材用結合剤組成物、土舗装材、自然土舗装方法、及び土舗装体 |
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JPH11302645A true JPH11302645A (ja) | 1999-11-02 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000050484A1 (en) * | 1999-02-23 | 2000-08-31 | The Dow Chemical Company | High temperature resistant polyurethane polymers |
JP2019509404A (ja) * | 2016-03-18 | 2019-04-04 | アドバンスト・ポリマー・テクノロジー・コーポレーションAdvanced Polymer Technology Corp. | Puベースの人工芝を生成するためのpbdを含むポリオール混合物の使用 |
-
1998
- 1998-04-15 JP JP10519798A patent/JP3936065B2/ja not_active Expired - Fee Related
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WO2000050484A1 (en) * | 1999-02-23 | 2000-08-31 | The Dow Chemical Company | High temperature resistant polyurethane polymers |
JP2019509404A (ja) * | 2016-03-18 | 2019-04-04 | アドバンスト・ポリマー・テクノロジー・コーポレーションAdvanced Polymer Technology Corp. | Puベースの人工芝を生成するためのpbdを含むポリオール混合物の使用 |
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