JPH11302477A - 防振ゴム組成物 - Google Patents

防振ゴム組成物

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JPH11302477A
JPH11302477A JP12414498A JP12414498A JPH11302477A JP H11302477 A JPH11302477 A JP H11302477A JP 12414498 A JP12414498 A JP 12414498A JP 12414498 A JP12414498 A JP 12414498A JP H11302477 A JPH11302477 A JP H11302477A
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JP
Japan
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rubber
sulfur
rubber composition
vibration
resistance
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JP12414498A
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English (en)
Inventor
Norio Minouchi
則夫 箕内
Hiroshi Kamibayashi
宏 上林
Riichiro Ohara
利一郎 大原
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴム強度、防振性、動倍率特性、耐久性(耐
屈曲亀裂成長性)、耐熱性、耐ヘタリ性に優れた防振ゴ
ム組成物及びそれを架橋して得られる防振ゴムを提供す
る。 【解決手段】 ゴム成分としてEPDMを用い、ゴムの
架橋剤として有効硫黄量が0.1〜3phrの硫黄及び
0.2〜5phrのN,N−m−フェニレンビスマレイミ
ドを配合したことを特徴とする防振ゴム組成物及びそれ
を架橋して得られる防振ゴム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム強度、防振
性、動倍率特性、耐久性(耐屈曲亀裂成長性)、耐熱
性、耐ヘタリ性に優れた、エンジンマウントやマフラー
ハンガー等に有用な防振ゴム組成物及びそれを架橋して
得られる防振ゴムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来エンジンマウントには高強度で防振
性に優れた天然ゴム(NR)が用いられて来た。しかし
近年エンジンルーム内の環境の悪化により防振ゴムの耐
熱性改良が求められておりNR系では対応しきれない状
況にある。このような要望に対してゴム組成物の硫黄量
を減らし、加硫促進剤を増量した配合がなされたが、基
本的に硫黄架橋であるためにゴムの耐熱性、耐ヘタリ性
等がそれ程向上しなかった。そこでこれを改善するため
にゴムの加硫剤として硫黄と共にビスマレイミドを使用
し、かつ補強剤として特定粒径と特定配合量のカーボン
ブラックを用いる防振ゴム組成物(特開平3−2588
40号)が提案された。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このゴム組成
物で用いられているゴム成分は天然ゴム又は天然ゴムと
ジエン系合成ゴムであり、必ず天然ゴムを成分の一つと
しているので耐熱性がなお不十分であることと、初期の
耐久性(耐屈曲亀裂成長性)は優れるものの、熱により
著しく急速に耐久性が劣化することが判明した。
【0004】そこで本発明者らは耐熱性の良好なEPD
M(エチレンープロピレン共重合体)を用いて上記問題
点の解決を図った。しかしEPDMは元来耐熱性には優
れているものの防振性やゴム強度、耐ヘタリ性は劣ると
いう欠点を有している。また配合において通常の架橋で
はゴム強度は架橋密度によりピークをもち、一方防振性
の指標である動倍率は架橋密度が大きいほど良好である
ためこれらのバランスを改良することはできない。通常
EPDM配合に使われる架橋剤としては加硫速度向上と
ブルーム対策のため硫黄と超促進剤といわれる促進剤を
中心に配合されている。このような加硫系を用いてでき
た加硫物はあまり強度が高くなくまた耐ヘタリ性の悪
化、屈曲亀裂成長性の悪化が認められる。一方、硫黄架
橋と共に良く用いられるパーオキサイド架橋の場合、耐
ヘタリ性に効果があるものの強度や屈曲亀裂成長性はさ
らに悪化する傾向にある。本発明の課題はゴム強度、防
振性、動倍率特性、耐久性(耐屈曲亀裂成長性)、耐熱
性、耐ヘタリ性に優れた防振ゴム組成物及びそれを架橋
して得られる防振ゴムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はゴム成分として
EPDMを用い、ゴムの架橋剤として有効硫黄量が0.
1〜3phrの硫黄及び0.2〜5phrのN,N−m−
フェニレンビスマレイミドを配合したことを特徴とする
防振ゴム組成物及びそれを架橋して得られる防振ゴムに
係る。
【0006】本発明ではゴムの架橋点分子間の距離とそ
の構造に着目し、硫黄と硫黄以外の非硫黄架橋剤を組み
合わせることにより、ゴム強度、防振性(動倍率)、耐
久性(耐屈曲亀裂成長性)、耐熱性、耐ヘタリ性等の物
性のバランスを改良できることを見い出した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明では、ゴム成分としてEP
DMを用いる。EPDMはエチレン、プロピレン、及び
ジエン成分を共重合させて得られる重合体であり、ジエ
ン成分としては例えばシクロヘキサジエン、ジシクロペ
ンタジエン(DCPD)、1,4−ヘキサジエン、1,6
−オクタジエン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン、
エチリデンノルボルネン(ENB)等を挙げることがで
きる。かかるEPDMとしては例えば日本合成ゴム
(株)のEP103AF、住友化学(株)のエスプレン
505等を用いることができる。なお上記特開平3−2
58840号では天然ゴムと共にジエン系合成ゴムが併
用できるとあるが、このジエン系ゴムに関する記載は実
施例を含め全くない。従って具体的には不明であるが天
然ゴムと同じ加硫系のブタジエンゴム或いはスチレンブ
タジエンゴム等と思われ、これらの天然ゴム系とは加硫
系が異なるEPDMは含まれないと考えられる。
【0008】本発明ではゴムの架橋剤として有効硫黄量
が0.1〜3phr、好ましくは0.3〜1phrの硫黄
及び0.2〜5phr、好ましくは1〜3phrのN,N
−m−フェニレンビスマレイミドを用いる。ここで有効
硫黄量とは硫黄単体とそれ以外の配合剤に由来する架橋
に関与する活性硫黄の合計量を意味する。有効硫黄量が
0.1phr未満では所定の加硫強度が得難く、3ph
rを越えると架橋密度が上がりすぎ耐久性(耐屈曲亀裂
成長性)が著しく劣る。N,N'−m−フェニレンビスマ
レイミドは0.2phr未満ではその効果がなく5ph
rを越えると加硫速度の低下を招く。
【0009】本発明では上記ゴム組成物に通常の加硫促
進剤、加硫促進助剤、加硫遅延剤、補強材、充填剤、老
化防止剤、可塑剤、軟化剤、オイル等を添加することが
できる。加硫促進剤としては、ジチオカルバミン酸系、
スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系の化合
物、加硫促進助剤としては、ZnO(亜鉛華)など、補
強材、充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、タ
ルク、クレー、炭酸カルシウム、金属酸化物等が挙げら
れる。老化防止剤としては、アミン系、フェノール系、
イミダゾール系、ハイドロキノリン系、カルバミン酸
系、ワックス等が挙げられる。可塑剤としては、ジオク
チルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DB
P)等が挙げられる。軟化剤としては、ステアリン酸
等、オイルとしては芳香族系、パラフィン系、ナフテン
系等のオイルなど、通常のゴム配合に使用される配合剤
は全て使用することができる。本発明において上記ゴム
組成物の架橋(加硫)は通常公知の方法に従って行うこ
とができる。
【0010】
【実施例】以下に実施例、比較例を挙げて説明する。な
お部とあるは重量部を示す。 実施例1〜3及び比較例1〜5 EPDM(日本合成ゴム、EP103AF)100部、
表1に記載の割合のカーボンブラック(東海カーボン、
シーストSO)、表1に記載の割合のオイル(出光興
産、PW90)、ZnO 5部、ステアリン酸 1部、老
化防止剤(住友化学、アンチゲンRD−G) 2部、表
1に記載の割合の硫黄、表1に記載の割合のN,N−m
−フェニレンビスマレイミド、加硫促進剤(大内新興化
学、ノクセラ−DM) 1部、加硫促進剤(大内新興化
学、ノクセラ−TS) 0.75部、加硫促進剤(川口化
学、アクセルTL−PT) 1部をバンバリーミキサー
で混練し、12inchロールにより約3mm厚のシートに
し、試験毎にサンプルを作成し、160℃でプレス加硫
した。
【0011】比較例6〜7 NR 100部、表2に記載の割合のカーボンブラック
(シーストSO)、表2に記載の割合のオイル(PW9
0)、ZnO 5部、ステアリン酸 1部、老化防止剤
(大内新興化学、ノクラック6C) 2部、表2に記載
の割合の硫黄、加硫促進剤(大内新興化学、ノクセラ−
TT) 0.5部、加硫促進剤(大内新興化学、ノクセラ
−CZ) 1部をバンバリーミキサーで混練し、実施例
1と同様にサンプルを作成し同様にプレス加硫した。
【0012】得られた試験片を以下の方法によりその特
性を測定した。 (1)TB(引張強度):JIS K6301(ダンベ
ル3号)に準じて測定した。 (2)防振性能(動倍率) Ks:直径50mm高さ25mmの円柱状サンプルを作製し
それを用い軸方向に20%圧縮し2回目の5%と15%
の往復の荷重より静的バネ定数(Ks)を算出した。 Kd:Ksと同様のサンプルを用い、初期歪み10%、
周波数100Hz、動歪み±0.2%の条件から動バネ定
数(Kd)を求めた。
【0013】(3)ヘタリ性 圧縮永久歪み(C.
S.):JIS K6301 100℃×70hの熱処
理 (4)耐久性(屈曲亀裂成長性):JIS K6301
に準拠し、亀裂の大きさが2mmから10mmになるまでの
回数を示した。老化後サンプルはギアーオーブン中10
0℃で100時間老化し、測定した。 (5)耐熱性:JIS K6301に準拠しギアーオー
ブン中100℃で200時間老化しその時のTB保持率
を指標とした。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】比較例1:硫黄量が少なく架橋密度が低い
ためにKsを約400に設定した場合、カーボンブラッ
ク量が多くなり動倍率が悪化する。 実施例1:比較例1に対しビスマレイドを併用して架橋
密度を上げた場合、TBや耐屈曲亀裂成長性を維持した
ままC.S.や動倍率を改良できる。 比較例2:硫黄増量により架橋密度を上げると動倍率は
ある程度改良されるが耐屈曲亀裂成長性は悪化する。 実施例2:比較例2にビスマレイドを併用すると、動倍
率、C.S.、耐屈曲亀裂成長性とも改良された。
【0017】比較例3:硫黄量を上げて動倍率を改良す
ると耐屈曲亀裂成長性は悪化する。 実施例3:比較例3にビスマレイドを併用すると、動倍
率の改良は少ないものの、C.S.や耐屈曲亀裂成長性は
改良される。 比較例4:硫黄量が多いために架橋密度が大きく動倍率
は良好であるが、TBや耐屈曲亀裂成長性が著しく悪化
する。 比較例5:比較例4に対してビスマレイドを併用しても
物性の改良幅は少なく目標値には未達である。 比較例6,7:EPDM配合の実施例1〜3では耐熱性
が全般に良好なのに対し、NR配合のこれらはビスマレ
イドを添加すると改良は認められるが目標に未達であ
る。また耐疲労性についてもオリジナルの物性は満足す
るが熱劣化させると著しく低下する。
【0018】
【発明の効果】本発明ではゴム強度、防振性、動倍率特
性、耐久性(耐屈曲亀裂成長性)、耐熱性、耐ヘタリ性
に優れた防振ゴム組成物が得られ、これを架橋して得ら
れる防振ゴムは例えばエンジンマウントゴム、マフラー
ハンガー用ゴムとして極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム成分としてEPDMを用い、ゴムの
    架橋剤として有効硫黄量が0.1〜3phrの硫黄及び
    0.2〜5phrのN,N−m−フェニレンビスマレイミ
    ドを配合したことを特徴とする防振ゴム組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のゴム組成物を架橋して得られ
    る防振ゴム。
JP12414498A 1998-04-16 1998-04-16 防振ゴム組成物 Withdrawn JPH11302477A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012165561A1 (ja) * 2011-06-01 2012-12-06 株式会社ブリヂストン 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP2013010953A (ja) * 2011-06-01 2013-01-17 Bridgestone Corp 防振ゴム組成物及び防振ゴム
JP2013023582A (ja) * 2011-07-21 2013-02-04 Bridgestone Corp 防振ゴム組成物及び防振ゴム

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