JPH11302389A - 顆粒状エポキシ樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

顆粒状エポキシ樹脂組成物の製造方法

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JPH11302389A
JPH11302389A JP10128168A JP12816898A JPH11302389A JP H11302389 A JPH11302389 A JP H11302389A JP 10128168 A JP10128168 A JP 10128168A JP 12816898 A JP12816898 A JP 12816898A JP H11302389 A JPH11302389 A JP H11302389A
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mixing
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powder
granulating
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Hidenori Mizushima
英典 水嶋
Yoshio Fujimura
嘉夫 藤村
Toshio Shiobara
利夫 塩原
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 エポキシ樹脂、硬化剤及び無機質充填剤
を主成分とするエポキシ樹脂組成物の粉体を造粒して粒
径0.2〜3mmの顆粒状エポキシ樹脂組成物を製造す
るに際し、自転可能な混合造粒槽が設けられ、該混合造
粒槽の回転により内部に投入された粉体が混合、造粒さ
れる混合造粒機に上記エポキシ樹脂組成物の粉体を投入
し、樹脂成分の少なくとも一部が溶融する温度以上で混
合、造粒して、粒径0.2〜3mmの造粒物を得ること
を特徴とする顆粒状エポキシ樹脂組成物の製造方法。 【効果】 本発明によれば、半導体装置を封止する際に
粉塵による作業環境の悪化が防止され、且つ外部ボイ
ド、内部ボイドを生じることのない顆粒状エポキシ樹脂
組成物を簡略化された工程で大きなコストメリットと共
に工業的有利に製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体封止材等と
して用いられるエポキシ樹脂組成物の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
エポキシ樹脂、硬化剤及び無機質充填剤を主成分とする
エポキシ樹脂組成物は、半導体封止材として広く使用さ
れているが、エポキシ樹脂組成物を用いて半導体装置を
封止する場合、粉塵による作業環境の悪化を防ぐため、
また半導体装置への気泡(外部ボイド及び内部ボイド)
を防ぐため、エポキシ樹脂組成物としては、上記成分を
含むエポキシ樹脂組成物の構成成分を混合した混合物を
混練、冷却し、次いで粉砕して得られた粉体を打錠して
タブレット化したものが使用されている。
【0003】しかし、タブレット化することは、品種ご
とあるいは封止するパッケージごとに異なった多種類の
大きさのタブレットに打錠することが必要であるため、
打錠設備が高価なものとなり、また製造管理も複雑にな
るなど、コスト上及び作業上、工程上の不利を伴う。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、半導体装置の封止を行う場合などに粉塵上の問題、
気泡生成などの品質上の問題のない顆粒状のエポキシ樹
脂組成物をコストメリットを大きくして簡略化した工程
で工業上有利に製造することができる顆粒状エポキシ樹
脂組成物の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明は、上記目的を達成するため、エポキシ樹脂、硬化
剤及び無機質充填剤を主成分とするエポキシ樹脂組成物
の粉体を造粒して粒径0.2〜3mmの顆粒状エポキシ
樹脂組成物を製造するに際し、混合造粒槽自体が回転可
能(即ち、自転可能)に設けられ、この混合造粒槽の回
転により内部に投入された粉体が混合、造粒される混合
造粒機に上記エポキシ樹脂組成物の粉体を投入し、樹脂
成分の少なくとも一部が溶融する温度以上で混合、造粒
して、粒径0.2〜3mmの造粒物を得ることを特徴と
する顆粒状エポキシ樹脂組成物の製造方法を提供する。
この場合、上記混合造粒槽が密閉型のものである場合に
は、該混合造粒槽内に沸点100℃以下の溶媒をエポキ
シ樹脂組成物に対し0.1〜1重量%添加し、20to
rr以下の減圧下で混合、造粒して、溶媒率0.2重量
%以下の造粒物を得るようにすることが好適である。一
方、この混合造粒槽が開放型のものである場合には、乾
燥空気及びN2ガスの導入等の手法により、該混合造粒
槽の内部の相対湿度を20%以下に制御することが好適
であり、これにより低沸物が除去され、電子材料封止に
対し有効な結果が得られる。
【0006】本発明によれば、上記エポキシ樹脂組成物
の構成成分の粉体を上記混合造粒機に投入することによ
り、微粉をなくして粒径0.2〜3mmの顆粒を簡単に
且つ効率よく得ることができ、この場合、原料となる粉
体は、上記成分の粉体の混合物あるいは上記成分を混練
したものを適宜粉砕したものを使用し得、原料調製が容
易になると共に、この原料粉体(粉体混合物)中に微粉
が含まれていても、この微粉は上記の混合、造粒工程で
顆粒に溶融して付着するので、微粉を実質的に含まない
顆粒状エポキシ樹脂組成物が得られる。従って、この方
法により、粉砕物をタブレットに打錠する工程が省ける
と同時に打錠サイズフリーとなるために製造工程が簡略
化される。また、上記粒径が0.2〜3mmの顆粒状エ
ポキシ樹脂組成物を用いて半導体装置を封止する場合、
粉塵による作業環境の悪化が防止され、しかも半導体装
置への気泡(外部ボイド及び内部ボイド)のない封止を
行うことができ、従って半導体封止用として優れたもの
である。
【0007】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明に係るエポキシ樹脂組成物は、エポキシ樹脂、硬
化剤、無機質充填剤、その他必要に応じて公知の添加剤
を用いて製造される。
【0008】このエポキシ樹脂組成物を構成するエポキ
シ樹脂としては、1分子中にエポキシ基を少なくとも2
個有するものであればいかなるものであってもよい。例
えばフェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾール
ノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹
脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、
トリフェノールアルカン型エポキシ樹脂、脂環式エポキ
シ樹脂、ナフタレン環含有エポキシ樹脂、ビフェニル型
エポキシ樹脂、フェノールアラルキル型エポキシ樹脂、
ビシクロペンタジエン型エポキシ樹脂などの公知のエポ
キシ樹脂が用いられる。これらエポキシ樹脂は適宜組み
合わせてもよいが、中でも無機質充填剤を高充填するた
めにはビフェニル型エポキシ樹脂やナフタレン環含有エ
ポキシ樹脂が望ましい。これらエポキシ樹脂は、軟化点
が50〜100℃でエポキシ当量が100〜400を有
するものが望ましい。更に、難燃化のためブロム化エポ
キシ樹脂を使用することができる。
【0009】また、硬化剤としては、このエポキシ樹脂
を硬化させる材料、例えばフェノール樹脂、脂肪族ある
いは芳香族ポリアミン、第2アミン、第3アミン等のア
ミン化合物、カルボン酸無水物、ポリアミノマレイミド
類などが用いられる。これら硬化剤も公知のものが用い
られ、例えばフェノール樹脂としては、フェノールノボ
ラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂等のノボラック
樹脂、ビスフェノール樹脂、トリフェノールアルカン型
フェノール樹脂、ナフタレン環含有フェノール樹脂、ビ
フェニル型フェノール樹脂、フェノールアラルキル樹
脂、ビシクロペンタジエンフェノール樹脂、テルペン環
含有フェノール樹脂などのフェノール性水酸基を2個以
上有するものが挙げられる。前記フェノール樹脂の中で
は、軟化点が60〜120℃を有するものが好ましい。
水酸基当量としては90〜150のものが好ましい。こ
れらの硬化剤の配合量は、上記エポキシ樹脂の硬化有効
量であり、例えばフェノール樹脂の場合、エポキシ樹脂
100重量部に対し、通常25〜100重量部である。
また、このフェノール樹脂の配合量は、エポキシ樹脂中
のエポキシ基のモル数に対するフェノール樹脂中のフェ
ノール性水酸基のモル数の比が0.5〜2.0、特には
0.8〜1.2程度となるように設定することもでき
る。
【0010】本発明組成物に配合する無機質充填剤は、
特に半導体封止材として用いた場合に封止材の膨張係数
を小さくし、半導体素子に加わる応力を低下させるもの
である。この無機質充填剤としても公知のものを使用し
得、例えばシリカフィラーとして結晶性シリカ、ゾル−
ゲル法で製造される球状シリカ、球状又は破砕状の溶融
シリカ、溶融石英、非晶質シリカ、煙霧質シリカ、沈降
シリカ等の1種又は2種以上を使用することができる。
また、アルミナ、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化アル
ミ、マグネシア、マグネシウムシリケートなどを使用す
ることもできる。
【0011】なお、その平均粒径(例えば、レーザ光回
折法等による重量平均として)は1〜50μm、特に5
〜30μmであることが通常であるが、必要によりこれ
より平均粒径の小さい微細シリカなどを併用、混合する
こともできる。また、上記充填剤は、チタン系カップリ
ング剤やシランカップリング剤(例えば、アミノ基、エ
ポキシ基、メルカプト基等の官能性基を有するオルガノ
アルコキシシラン)などで予め表面処理したものを使用
することができる。
【0012】無機質充填剤の充填量は、樹脂成分(エポ
キシ樹脂及び硬化剤)の合計量100重量部に対して2
00〜1,000重量部、好ましくは500〜700重
量部である。200重量部に満たないと膨張係数が大き
くなって半導体素子に加わる応力が増大し素子特性が劣
化する場合があり、1,000重量部を超えると成形時
の粘度が高くなって成形性が悪くなる場合がある。
【0013】本発明では、上記成分の他に、イミダゾー
ルもしくはその誘導体、トリフェニルフォスフィン、ト
リスp−メトキシフェニルフォスフィン、トリシクロヘ
キシルフォスフィンなどのフォスフィン誘導体、1,8
−ジアザビシクロ(5.4.0)ウンデセン−7などの
シクロアミジン誘導体等のエポキシ樹脂の硬化促進剤と
して従来より使用されている硬化触媒を必要に応じて配
合可能である。その配合量は、エポキシ樹脂及び硬化剤
の合計量100重量部に対して硬化触媒量が0.1〜1
0重量部、好ましくは0.3〜5重量部である。
【0014】更に、本発明では、上述した必須成分に加
え、低応力化のためにシリコーン系の可撓性付与剤を添
加することが好ましい。可撓性付与剤としては、例えば
シリコーンゴムパウダー、シリコーンゲル、有機樹脂と
シリコーンポリマーとのブロックポリマーなどが挙げら
れる。なお、このような可撓性付与剤を添加する代わり
に二液タイプのシリコーンゴムやシリコーンゲルで無機
質充填剤表面を処理してもよい。
【0015】また、上記可撓性付与剤の使用量は、組成
物全体の0.5〜10重量%、特に1〜5重量%とする
ことが好ましく、使用量が0.5重量%未満では十分な
耐衝撃性が得られない場合があり、10重量%を超える
と機械的強度が不十分になる場合がある。
【0016】本発明のエポキシ樹脂組成物には、必要に
応じてその他の任意成分を本発明の効果を妨げない範囲
で配合することができる。このような任意成分として
は、例えばカルナバワックス、高級脂肪酸、合成ワック
ス類などの離型剤、MBS樹脂等の熱可塑性樹脂、シラ
ンカップリング剤、酸化アンチモン、リン化合物等が挙
げられる。
【0017】而して、本発明のエポキシ樹脂組成物の製
造方法は、上記成分からなるエポキシ樹脂組成物の粉体
を混合、造粒して、粒径0.2〜3mmの顆粒物を得る
ものである。
【0018】ここで、上記エポキシ樹脂組成物の粉体
は、構成成分の粉体を単に混合、使用してもよく、また
上記成分の混合物を40〜150℃程度で混練し、冷却
後、破砕機や粉砕機等によって粉砕したものを用いるこ
ともできる。この粉体としては、粒径(この場合、単に
“粒径”とは、単一粒子における最大径を意味する。以
下同様。)が0.001〜5mm、特に0.01〜3m
mのものを用いることができ、また平均粒径は0.01
〜3mm、特に0.1〜2mmであるものが好ましい。
【0019】上記粉体を混合、造粒する混合造粒機とし
ては、混合造粒槽自体が回転可能(即ち、自転可能)に
設けられ、この混合造粒槽の回転(自転)により内部に
投入された粉体が混合、造粒されるようにした混合造粒
機を使用するものであり、この混合造粒槽としては開放
型あるいは密閉型のいずれでもよい。また、この混合造
粒槽の形状は、球状、楕円球状、円筒状、楕円筒状、多
角柱状などいずれのものでもよく、特に制限されない
が、一般的には円筒状(円柱状)のものが好適に使用さ
れる。混合造粒槽の回転軸(自転軸)の方向も、水平方
向、垂直方向、傾斜方向のいずれでもよいが、混合造粒
槽が密閉型の場合には水平方向の回転軸、開放型の場合
には例えば水平方向に対し5〜60度、特には10〜4
5度程度傾斜した傾斜方向の回転軸のものを好適に使用
することができる。
【0020】混合造粒槽が開放型のものは、図1に示し
たように、例えば円筒形の混合造粒槽(ミキサー)1を
傾斜状態に設置し、傾斜した上方の導入部2よりエポキ
シ樹脂組成物粉体を連続的に導入することにより、槽内
に投入された粉体が該混合造粒槽1の回転によって混
合、造粒されて、下方の導出部3より顆粒状のエポキシ
樹脂組成物を連続的に得ることができるものである。ま
たこの場合、図1〜3に示したように、混合造粒槽1に
は内周面に沿って連続的又は断続的な仕切り板4を複数
枚設けるか、螺旋状に仕切り板4を設けることによっ
て、投入された粉体が十分な混合、造粒時間を確保でき
るようにすることが推奨される。
【0021】混合造粒槽が密閉型のものは、図4に示し
たように、例えば円筒形の混合造粒槽1が回転可能(自
転可能)で且つ揺動可能に設けられており、この混合造
粒槽1の回転及び揺動によって、槽内に投入された粉体
が混合、造粒されるものが使用される(図中5は揺動装
置を示す)。なお、密閉型混合造粒槽の運動のうち、回
転は粉体を混合、造粒する作用、揺動は粉体中の粗い粒
子を粉砕する作用を有し、このため原料粉体中の最大粒
径が3mm以下であれば、回転運動だけで、必ずしも揺
動は必要ではないが、原料中に3mmを超える粗い粒子
が存在する場合には、回転且つ揺動する混合造粒槽を有
する混合造粒機を使用し、粗い粒子を粉砕しつつ造粒す
ることが好ましい。
【0022】ここで、混合造粒槽の回転速度は適宜選定
されるが、開放型、密閉型いずれの場合も100rpm
以下、好ましくは10〜80rpm、更に好ましくは2
0〜40rpmとすることがよい。また、回転且つ揺動
する槽を使用する場合には、揺動速度も適宜選定される
が、上記効果を有効に発揮させる点から、50spm
(振動数/分)以下、好ましくは5〜40spm、更に
好ましくは10〜20spmとすることがよい。また、
揺動の傾斜角度も適宜選択されるが、水平方向に対して
上下それぞれ5〜60度、特に10〜45度程度が好ま
しい。
【0023】上記混合、造粒工程においては、粉体中の
樹脂成分(エポキシ樹脂、硬化剤)の少なくとも一部が
溶融する温度以上で行うもので、これにより良好な造粒
がなされる。この場合、樹脂成分を溶融するには、混合
造粒機を40〜100℃程度に加熱、運転すればよい。
なお、この40〜100℃という温度は混合造粒機の加
熱温度であり、混合される粉体は摩擦等によりそれ自体
でも発熱するため、樹脂成分の溶融温度がこの加熱温度
より高くても、この加熱温度で少なくとも一部が溶融し
得る。例えば、融点が70〜100℃の樹脂の少なくと
も一部が50℃の加熱温度において溶融し得る。
【0024】また、上記混合、造粒工程において、混合
造粒槽が密閉型のものである場合には、該混合造粒槽内
に沸点が100℃以下の溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール、tert−
ブタノール等の低級アルコール、アセトアルデヒド、プ
ロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド、イソブチルア
ルデヒド等の低級アルデヒド、アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソプロピルケトン等の低級ケトン、ジ
エチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、メチルエチルエーテル、メチルプロピルエー
テル、メチルイソプロピルエーテル、メチルブチルエー
テル、メチルイソブチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル
等の低級エーテル、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステ
ル類等の非プロトン性極性溶媒、ベンゼン等の非極性溶
媒、ジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイル、パ
ーフルオロポリエーテル油等のフッ素系溶剤等の有機溶
媒あるいは水を添加することにより、原料粉体の造粒、
特に原料中の微粉の造粒化がより容易にしかも短時間で
行われる。この場合、これらの溶媒のうちでは、メタノ
ール、エタノール、水が好ましく、上記溶媒の添加量は
適宜選定されるが、組成物全体に対して0.1〜1重量
%、特に0.1〜0.5重量%であることが好ましい。
この場合、溶媒の添加は流体ノズルを用いて行うことが
できる。また、この有機溶媒の添加時期は特に制限され
ないが、粉体の混合直前乃至混合初期であることが好ま
しい。このように溶媒を添加した場合は、20torr
以下の減圧下で混合、造粒を行い、得られた顆粒状エポ
キシ樹脂組成物中の上記溶媒の含有率を0.2重量%以
下、望ましくは0.1重量%以下とすることが、特に組
成物を半導体封止材などに使用する場合に推奨される。
【0025】一方、この混合造粒槽が開放型のものであ
る場合には、該混合造粒槽にエポキシ樹脂組成物の粉体
を導入するのと同じ方向から、例えば乾燥空気やN2
スなどを導入するなどの手段によって、該混合造粒槽内
の相対湿度を20%以下、特には10%以下に制御する
ことが好ましく、これにより、混合、造粒されたエポキ
シ樹脂組成物中の低沸成分が除去され、気泡による内部
ボイド、外部ボイドが有効に防止されるため、特に組成
物を半導体封止材などに使用する場合に推奨される。
【0026】なお、混合、造粒時間は、混合造粒槽が開
放型の場合は通常1〜10分間、混合造粒槽が密閉型の
場合は通常1〜60分間である。
【0027】得られた顆粒は、上述したように粒径0.
2〜3mm、特に1〜2.5mmであり、また平均粒径
は0.5〜2.5mm、特に1〜2mmであることが、
低発塵性、気泡による内部ボイド、外部ボイドの防止、
計量精度などの点で好ましい。
【0028】本発明の上記粒径0.2〜3mmの顆粒状
エポキシ樹脂組成物は、そのまま所望の用途に使用し
得、特にIC、LSI、トランジスタ、サイリスタ、ダ
イオード等の半導体装置の封止用に好適に使用できるも
のであり、プリント回路板の製造などにも有効に使用で
きる。ここで、半導体装置の封止を行う場合、半導体封
止用エポキシ樹脂組成物の成形温度は150〜180
℃、ポストキュアーは150〜180℃で2〜16時間
行うことが好ましい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、半導体装置を封止する
際に粉塵による作業環境の悪化が防止され、且つ外部ボ
イド、内部ボイドを生じることのない顆粒状エポキシ樹
脂組成物を簡略化された工程で大きなコストメリットと
共に工業的有利に製造することができる。
【0030】また、従来のブレードやチョッパーなどの
撹拌翼を有する混合造粒槽を使用する場合に比較して、
本発明の方法は、自転する混合造粒槽を使用するため
に、長期の使用の間に粉体が槽内の端部に堆積してしま
うという不利がなく、メンテナンスフリーとなるため、
長期間の連続操業が可能であり、工業的にも有利であ
る。
【0031】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0032】〔実施例,比較例I〕下記成分を混練、粉
砕して得たエポキシ樹脂組成物の粉体(粒径0.01〜
5mm,平均粒径1.5mm)を図1に示すような混合
造粒機に供給し、表1に示す粒径の顆粒状エポキシ樹脂
組成物を得た。
【0033】この場合、混合造粒機は、直径300m
m,長さ500mmの大きさの回転可能な開放型の円筒
形混合造粒槽を有しているものを使用し、混合造粒槽の
回転数30rpm,混合造粒槽の傾斜角度30度の条件
で表1に示す温度で混合、造粒を行った。混合、造粒時
間(滞留時間)はいずれも5分間であった。また、雰囲
気は空気中とした。なお、混合造粒槽内は開放型である
ため、圧力は760torrであった。
【0034】エポキシ樹脂組成物の粉体配合 融点70℃のクレゾールノボラック型エポキシ樹脂 89重量部 融点100℃のフェノールノボラック樹脂 44 〃 トリフェニルフォスフィン 1 〃 カルナバワックス 2 〃 カーボンブラック 1 〃 シランカップリング剤 3 〃 溶融シリカ粉末 360 〃
【0035】得られた顆粒状エポキシ樹脂組成物の粒径
を測定すると共に、発塵測定器を用いて発塵性を評価し
た。また、下記方法により各顆粒状エポキシ樹脂組成物
を成形した場合のスパイラルフロー、内部ボイド、外部
ボイドを調べた。結果を表1に示す。
【0036】発塵性 発塵測定器(柴田科学器械工業社製デジタル粉塵計)を
用いて、500gの試料を1mの高さから床面に自由落
下させた際の落下地点から50cmの距離の5秒後の雰
囲気中の粉塵度合を下記基準により評価した。 ◎:粒径0.01〜5mm(平均粒径1.5mm)の粉
体に対する各試料の発塵相対比が0.3未満の場合 ○:粒径0.01〜5mm(平均粒径1.5mm)の粉
体に対する各試料の発塵相対比が0.3以上0.5未満
の場合 ×:粒径0.01〜5mm(平均粒径1.5mm)の粉
体に対する各試料の発塵相対比が0.5以上の場合スパイラルフロー(SF) EMMI−I−66に準じた金型を用い、175℃,7
0kg/cm2,硬化時間2分で成形を行った場合のス
パイラルフローを測定した。内部ボイド,外部ボイド フレームとして14×20×2.1mmの80pinQ
FPを用い、175℃,70kg/cm2,硬化時間2
分で成形を行った場合の内部ボイド,外部ボイドを超音
波探傷装置を用いて下記基準にて評価した。 ◎:直径0.1mm以上のボイドが全く存在しない場合 ○:直径0.2mm以上のボイドが全く存在しない場合 ×:直径0.2mm以上のボイドが1個以上存在する場
【0037】
【表1】
【0038】〔実施例II〕混合、造粒時に表2に示す
速度で乾燥空気を上方の導入部より下方に向けて混合造
粒槽に導入して、槽内の相対湿度を制御した以外は、実
施例,比較例Iと同様にして顆粒状エポキシ樹脂組成物
を得、上記と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】〔実施例,比較例III〕実施例,比較例
Iと同様の成分を混練、粉砕して得たエポキシ樹脂組成
物の粉体(粒径0.01〜5mm,平均粒径1.5m
m)を図4に示すような混合造粒機に供給し、表3に示
す粒径の顆粒状エポキシ樹脂組成物を得、上記と同様の
評価を行った。結果を表3に示す。
【0041】この場合、混合造粒機は、直径300m
m,長さ500mmの大きさの回転且つ揺動可能な密閉
型の円筒形混合造粒槽を有し、底部中央部に揺動装置が
設けられているものを使用し、混合造粒槽の回転数30
rpm,揺動数12spm,揺動傾斜角度(上下それぞ
れ)30度の条件で、混合、造粒時にメタノールを表3
に示す量で添加し、20torrの圧力で混合、造粒を
行った。
【0042】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる混合造粒機の一例(開放型)を
示す概略図である。
【図2】同造粒機における仕切り板配設態様の一例を示
す導入口方向から見た平面図である。
【図3】同造粒機における仕切り板配設態様の別の例を
示す縦断面図である。
【図4】本発明に用いる混合造粒機の他の例(密閉型)
を示す概略図である。
【符号の説明】
1 混合造粒槽 2 導入部 3 導出部 4 仕切り板 5 揺動装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エポキシ樹脂、硬化剤及び無機質充填剤
    を主成分とするエポキシ樹脂組成物の粉体を造粒して粒
    径0.2〜3mmの顆粒状エポキシ樹脂組成物を製造す
    るに際し、自転可能な混合造粒槽が設けられ、該混合造
    粒槽の回転により内部に投入された粉体が混合、造粒さ
    れる混合造粒機に上記エポキシ樹脂組成物の粉体を投入
    し、樹脂成分の少なくとも一部が溶融する温度以上で混
    合、造粒して、粒径0.2〜3mmの造粒物を得ること
    を特徴とする顆粒状エポキシ樹脂組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記混合造粒槽が密閉型であり、該混合
    造粒槽内に沸点100℃以下の溶媒をエポキシ樹脂組成
    物に対し0.1〜1重量%添加し、20torr以下の
    減圧下で混合、造粒して、溶媒率0.2重量%以下の造
    粒物を得るようにした請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記混合造粒槽が開放型であると共に、
    該混合造粒槽の内部の相対湿度が20%以下に制御され
    ているものである請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 混合造粒機が、自転可能で且つ揺動可能
    な混合造粒槽が設けられ、該混合造粒槽の回転及び揺動
    により内部に投入された粉体が混合、造粒されるもので
    ある請求項2記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 混合造粒槽の回転数を100rpm以
    下、揺動数を50spm以下にした請求項4記載の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 エポキシ樹脂組成物が半導体封止用であ
    る請求項1乃至5のいずれか1項記載の製造方法。
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