JPH11301673A - 車両用シートの収納装置 - Google Patents

車両用シートの収納装置

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JPH11301673A
JPH11301673A JP13130998A JP13130998A JPH11301673A JP H11301673 A JPH11301673 A JP H11301673A JP 13130998 A JP13130998 A JP 13130998A JP 13130998 A JP13130998 A JP 13130998A JP H11301673 A JPH11301673 A JP H11301673A
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寛 正田
Kenichi Endo
健一 遠藤
Akio Narita
昭雄 成田
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Shigeru Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両用シートの収納装置の軽量化を図るとと
もに、棚に載置されたシートの安定化を図る。 【解決手段】 搬送台車(収納装置)10の棚12は、
シート20の座部20aを傾けて支持する第1の傾斜部
12aと、背もたれ20bを傾けて支持する第2の傾斜
部12bとを有して、断面V字形をなしている。外枠1
1には、ガイドレール14が設けられており、このガイ
ドレール14に車輪(係合体)15を介して棚12が長
手方向へ移動可能に支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に据え付け
られる前の車両用シートを収納して搬送や保管等に供す
る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両用シートは、座部と、この
座部の後端部から角度をなして上方へ延びる背もたれと
から構成されている。したがって、背もたれの高さ分だ
け、高さ方向に寸法が嵩む。このようなシートを上下に
段をなす棚に載置して収納する収納装置において、シー
ト全体の高さに合わせて、棚の上下の間隔を設定する
と、収納装置の高さが大きくなり過ぎ、収納効率が悪
い。
【0003】そのため、図4に示すように、従来のこの
種の収納装置1では、上下の棚2の間隔がシートS全体
の高さよりも小さく、座部Saの厚みよりも若干大きい
程度になっている。しかも、下段の棚2ほど前端縁が手
前(図において左方向)へ張り出している。シートS
は、座部Saが棚2間に差し入れられ、背もたれSbが
1つ上の段の棚2の前端縁よりも手前に出るようにして
収納される。これによって、背もたれSbが1つ上の段
の棚2に干渉するのを防止しながら、なるべく多数のシ
ートSをコンパクトに収納できるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
水平に置かれた平板状の棚2に座部Saが載せられ、こ
の座部Saの後端部から背もたれSbが斜め上方に延び
ているので、シートSが倒れやすかった。しかも、シー
トSには座部Saの底部にシートスライド装置など(図
示せず)が設けられているため、棚2への座りが悪く、
シートSを一層不安定にしていた。また、シートSが棚
2の前端縁から落下するおそれもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、車両用シートを傾けるとV
字形をなすとの知見のもとになされたものであり、外枠
と、この外枠に上下に間隔を置いて設けられた複数の棚
とを備え、上記棚に座部と背もたれとを有する車両用シ
ートを載置し、上記外枠の開放された側部から上記車両
用シートを出し入れするようにした車両用シートの収納
装置において、上記棚は、上記座部を傾けて支持する第
1の傾斜部と上記背もたれを傾けて支持する第2の傾斜
部とを有し、上記出し入れ方向から見て断面V字形をな
していることを特徴とする。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、上記棚が、上記出し入れ方向に延びて複数の車両用
シートを並べて載置することができ、上記外枠は、上記
棚の長手方向における両側部が開放されていることを特
徴とする。請求項3に係る発明は、請求項1または2に
おいて、さらに支持手段を備え、この支持手段が、上記
棚を上記出し入れ方向に沿って上記外枠の開放された側
部から突出するように移動可能に支持していることを特
徴とする。請求項4に係る発明は、請求項3において、
上記支持手段が、上記出し入れ方向に延びるガイドレー
ルと、このガイドレールに係合してガイドレールに沿っ
て相対移動する係合体とから構成され、これらガイドレ
ールと係合体の何れか一方が、上記外枠に設けられ、他
方が上記棚に設けられていることを特徴とする。請求項
5に係る発明は、請求項3または4において、上記支持
手段が各棚に1対設けられ、この1対の支持手段が上記
第1、第2の傾斜部の上端部をそれぞれ支持し、これに
より、上記棚を吊り下げて支持することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図3を参照して説明する。図1および図2は、搬送台
車(収納装置)10を示したものである。搬送台車10
は、車両用シート(以下、「シート」という)Sを収納
して車両への据え付け場所まで搬送するためのものであ
り、箱形をなす外枠11と、この外枠11に上下に間隔
を置いて設けられた3段の棚12とを備えている。外枠
11の図2における左右両側(図1において、紙面手前
および紙面奥)はそれぞれ全面が開放され、シートSを
出し入れするための出入部(開放された側部)11a,
11bが形成されている。外枠11の底部にはキャスタ
13が設けられており、搬送台車10が走行自在になっ
ている。
【0008】棚12は、板金またはステンレス板にてな
り、搬送台車10の左右方向、つまり、出入部11a,
11bの方向から見てV字形をなしている(図1参
照)。詳述すると、棚12は、1対の第1、第2の傾斜
部12a,12bを有している。この棚12にシートS
が傾けられて載置されている。すなわち、シートSは、
座部Saとこの座部Saの後端部に設けられた背もたれ
Sbとから構成されており、座部Saを水平に置いた状
態ではL字形をなしているが、座部Saの前端部を上方
へ上げるように傾ければV字形をなす。この傾けた状態
で座部Saが第1の傾斜部12aに支持され、背もたれ
Sbが第2の傾斜部12bに支持されている。
【0009】棚12は、外枠11の左右方向(出し入れ
方向)に延びており、1つの棚12に2個のシートSを
左右に並べて載置することができる。したがって、搬送
台車10全体で6個のシートSを収納することができ
る。
【0010】棚12は、外枠11の前後部に配置された
1対の支持手段16により、外枠11に移動可能に支持
されている。詳述すると、支持手段16は、アルミ製の
ガイドレール14と車輪(係合体)15とを有してい
る。ガイドレール14は、外枠11に固定され、外枠1
1の左右方向(出し入れ方向)に水平に延びている。車
輪15は、第1、第2の傾斜部12a,12bの上端部
に、一定間隔置きに設けられており、この車輪15がガ
イドレール14に沿って走行自在に係合されている(図
3参照)。こうして、棚12が、1対の支持手段16の
間に吊り下げられるとともに、左右の出入部11a,1
1bから突出するように移動可能となっている。
【0011】上記のように構成された搬送台車10の作
用について説明する。搬送台車10は、座部Saが第1
の傾斜部12aによって支持され、背もたれSbが第2
の傾斜部12bによって支持されているので、座部Sa
の底部にシートスライド装置など(図示せず)が設けら
れていても、シートSが倒れるおそれがない。したがっ
て、シートSを極めて安定的に収納することができる。
しかも、ガイドレール14と車輪15とからなる支持手
段16によって、棚12が常に水平に維持されるので、
棚12を動かした場合でも、シートSの安定性が確保さ
れる。また、棚12が出入部11a,11bから突出す
るように移動可能になっているので、シートSを出し入
れする際は、棚12を外枠11から引き出して作業を行
えばよく、容易に出し入れすることができる。しかも、
棚12を外枠11の左右何れの方向へも引き出すことが
できるので、2個のシートSを載置する場合でも、出し
入れに支障を来すことはない。
【0012】上下の棚12の間隔は、座部Saまたは背
もたれSbの厚みに合わせて設定すればよく、シートS
の高さ(座部Saの底面から背もたれSbの上端部まで
の距離)に合わせる必要はない。したがって、搬送台車
10を高くする必要がなく、シートSをコンパクトに収
納することができる。加えて、支持手段16が傾斜部1
2a,12bの上端部に配置されているため、上下の棚
12の間隔を狭くしても、支持手段16がシートSに干
渉するおそれがない。
【0013】さらに、棚12が、V字形をなしているの
で、平板状のものと比較して、上からの力に対して下方
へたわみにくくなる。また、座部Saだけでなく背もた
れSbも棚12に当接して支持されるため、シートSの
荷重が分散される。したがって、棚12が薄肉であって
も、十分にシートSの荷重に耐えることができる。これ
によって、搬送台車10の軽量化を図ることができ、搬
送台車10の移動が容易になる。
【0014】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、種々の形態が可能である。例えば、棚12
にガイドレール14を設け、外枠11にこのガイドレー
ル14を案内する車輪15を設けてもよい。また、「係
合体」は、ガイドレール14と雌雄をなして摺動自在に
係合する他のガイドレールであってもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明では、第1の傾斜部が座部を支持し、第2の傾斜部が
背もたれを支持することによってシートが安定的に載置
され、倒れて棚から落下するおそれがない。しかも、シ
ートをコンパクトに収納することができる。請求項2に
係る発明では、1つの棚に複数のシートを載置すること
ができるので、シートの収納容量が増大する。また、シ
ートを、そのシートに近い側の外枠の開放された側部か
ら取り出すことができる。請求項3に係る発明では、棚
を外枠から引き出すことができるので、シートを容易に
出し入れすることができる。請求項4に係る発明では、
棚の動きを水平移動に規制することができ、出し入れな
どの際に棚が傾くのを防止することができる。請求項5
に係る発明では、上下の棚の間隔を狭くしても、支持手
段がシートに干渉するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る搬送台車を、棚にシ
ートを載置した状態で示す左側面図である。
【図2】上記搬送台車の正面図である。
【図3】図1のA部詳細図である。
【図4】従来の収納装置の斜視図である。
【符号の説明】 10 搬送台車(収納装置) 11 外枠 11a,11b 出入部(開放された側部) 12 棚 12a 第1の傾斜部 12b 第2の傾斜部 14 ガイドレール 15 車輪(係合体) 16 支持手段 S シート Sa 座部 Sb 背もたれ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠と、この外枠に上下に間隔を置いて
    設けられた複数の棚とを備え、上記棚に座部と背もたれ
    とを有する車両用シートを載置し、上記外枠の開放され
    た側部から上記車両用シートを出し入れするようにした
    車両用シートの収納装置において、 上記棚は、上記座部を傾けて支持する第1の傾斜部と上
    記背もたれを傾けて支持する第2の傾斜部とを有し、上
    記出し入れ方向から見て断面V字形をなしていることを
    特徴とする車両用シートの収納装置。
  2. 【請求項2】 上記棚は、上記出し入れ方向に延びて複
    数の車両用シートを並べて載置することができ、上記外
    枠は、上記棚の長手方向における両側部が開放されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の車両用シートの収
    納装置。
  3. 【請求項3】 さらに支持手段を備え、この支持手段
    は、上記棚を上記出し入れ方向に沿って上記外枠の開放
    された側部から突出するように移動可能に支持している
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シー
    トの収納装置。
  4. 【請求項4】 上記支持手段が、上記出し入れ方向に延
    びるガイドレールと、このガイドレールに係合してガイ
    ドレールに沿って相対移動する係合体とから構成され、
    これらガイドレールと係合体の何れか一方が、上記外枠
    に設けられ、他方が上記棚に設けられていることを特徴
    とする請求項3に記載の車両用シートの収納装置。
  5. 【請求項5】 上記支持手段が各棚に1対設けられ、こ
    の1対の支持手段が上記第1、第2の傾斜部の上端部を
    それぞれ支持し、これにより、上記棚を吊り下げて支持
    することを特徴とする請求項3または4に記載の車両用
    シートの収納装置。
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