JPH11301318A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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Publication number
JPH11301318A
JPH11301318A JP10494898A JP10494898A JPH11301318A JP H11301318 A JPH11301318 A JP H11301318A JP 10494898 A JP10494898 A JP 10494898A JP 10494898 A JP10494898 A JP 10494898A JP H11301318 A JPH11301318 A JP H11301318A
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JP
Japan
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sliding
seat
unlocked state
sliding member
state holding
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Application number
JP10494898A
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English (en)
Inventor
Tadashi Matsumoto
正 松本
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11301318A publication Critical patent/JPH11301318A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 部品点数の削減及び組付性の向上を図ったウ
ォークイン機構を備えるシートスライド装置。 【解決手段】 メモリー機構部20は、アッパーレール
52に取り付けた筐体21内に、シート本体部40の移
動方向へ摺動可能に配置した摺動部材22と、これに隣
接して回動可能に筐体21へ軸着したアンロック状態保
持部材23とから構成する。シートバック42を前方に
倒すと、ウォークイン機構部20に連結した連結ロッド
12を介して摺動部材22が摺動し、この摺動部材に押
圧されてロック部材30がアンロック方向に作動する。
更に、アンロック状態保持部材が摺動部材と係合してア
ンロック状態を保持し、シート本体部40を前方位置か
ら後方へ移動して、アンロック状態保持部材がロアレー
ル51に配置したシート停止位置決め部材53に当接し
て回動すると、アンロック状態が解除されるように構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウォークイン機
構を有する車両用シートのシートスライド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシートスライド装置において
は、前後方向に傾動可能なシートバックを備えたシート
本体部が、フロア側に固定されたロアレールに摺動可能
に嵌合されたアッパーレールに取り付けられている。
【0003】そして、シートバックを前倒しすると、ウ
ォークイン機構の作動によりシート本体部の前後方向の
移動を阻止しているロック部材のロックが解除され、す
なわち、シート本体部がアンロック状態となり、シート
本体部は、ばねの付勢力により前方向に移動するように
構成されている。
【0004】また、このシート本体部が前方に移動した
状態でシートバックを引き起こした際に、ロック部材が
ロック状態に復元するのを防止するため、図10に示す
ように、作動レバー2とメモリーブラケット3を備えた
メモリー機構部1が設けられている。
【0005】この作動レバー2は、軸着用ピン2aによ
りアッパーレール4に軸着されていると共に、アッパー
レール4との間に装架された引張ばね5により図中時計
方向に回動するように付勢されている。
【0006】そして、シートバックを前倒しすると、ウ
ォークイン機構の作動により作動レバー2が引張ばね5
のばね力に抗して反時計方向に回動してロック部材に設
けられたロックピン6を下方に押圧し、これによって、
ロック部材によるシート本体部のロックが解除され、シ
ート本体部の前後方向への移動が可能なアンロック状態
になるように設定されている。
【0007】また、メモリーブラケット3は、軸着用ピ
ン3aによりアッパーレール4に軸着されていると共
に、アッパーレール4との間に装架された引張ばね7に
より反時計方向に回動するように付勢されている。
【0008】そして、このメモリーブラケット3に傾斜
して設けられたスライド孔3bとアッパーレール4側に
水平方向に設けられたスライド孔4aに挿通されたメモ
リー保持ピン8と、作動レバー2及びメモリーブラケッ
ト3との協働作用によりシート本体部を前方に移動させ
た位置から所定の後方位置に移動させる間、ロック部材
をロック解除状態、すなわちシート本体部をアンロック
状態に保持できるように設定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ートスライド装置においては、作動レバー2及びメモリ
ーブラケット3を各軸着用ピン2a,3aによりアッパ
ーレール4にかしめ固着するとともに、引張ばね5.7
を係止するように構成されており、部品点数が多く組付
性が悪いという問題があった。
【0010】この発明は、上述した問題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、部品点数
の削減を図るとともに組付性の向上を図ったシートスラ
イド装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る請求項1のシートスライド装置で
は、シートバックを前倒ししてウォークイン機構部を作
動することでメモリー機構部を作動し、シート本体部の
移動を阻止するロック部材をアンロックさせてシート本
体部を前方向へ移動するとともに、メモリー機構部によ
ってシートバックを引き起こした場合でもロック部材の
アンロックを保持するようにし、かつ、シート本体部を
後方向に所定位置まで移動したときロック部材をロック
するようにしたシートスライド装置であって、前記メモ
リー機構部は、アッパーレールに取り付けられる筐体
と、この筐体内に前記シート本体部の移動方向に摺動可
能に配置した摺動部材と、この摺動部材に隣接して回動
可能に前記筐体に軸着したアンロック状態保持部材とか
ら構成され、シートバックを前方に倒すと、前記ウォー
クイン機構部に連結された連結部材を介して前記摺動部
材が摺動し、この摺動部材に押圧されて前記ロック部材
がアンロック方向に作動すると共に、前記アンロック状
態保持部材が前記摺動部材と係合してアンロック状態を
保持し、前記シート本体部を前方位置から後方へ移動し
て前記アンロック状態保持部材がロアレールに配置した
シート停止位置決め部材と当接して回動すると、前記ア
ンロック状態が解除されるようにしたことを特徴として
いる。
【0012】また、請求項2のシートスライド装置で
は、前記メモリー機構部を構成する摺動部材は、前記筐
体の凹部に摺動可能に配置され、この摺動部材の一方
は、前記連結部材に取り付けられ、他方には、この摺動
部材が摺動した際、前記ロック部材をアンロック方向に
作動するテーパー部を形成すると共に、前記アンロック
状態保持部材と対向する位置にアンロック状態保持部材
の係合凸部と係合する係合凹部を形成し、さらに付勢手
段により反アンロック方向に付勢したことを特徴として
いる。
【0013】また、請求項3のシートスライド装置で
は、前記メモリー機構部を構成するアンロック状態保持
部材は、前記筐体への軸着部の前記連結部材側に、前記
摺動部材の係合凹部と係合する係合凸部が形成され、前
記ロック部材側に、前記ロアレールに配置したシート停
止位置決め部材と当接可能なロック用凸部を形成すると
共に、このアンロック状態保持部材を付勢手段により前
記係合凸部が前記係合凹部に係合する方向に付勢したこ
とを特徴としている。
【0014】また、請求項4のシートスライド装置で
は、前記摺動部材の反アンロック方向への付勢と、前記
アンロック状態保持部材の前記摺動部材の係合凹部に係
合する方向への付勢を一つの付勢手段で行うようにした
ことを特徴としている。
【0015】また、請求項5のシートスライド装置で
は、前記筐体は、基板とホルダープレートからなり、前
記摺動部材、アンロック状態保持部材及び付勢手段をそ
の間に挟持して構成され、前記摺動部材の連結部材取付
側に、摺動部材の摺動範囲と同等のガイド孔を形成する
と共に、前記基板とホルダープレートの少なくとも一方
に前記摺動部材の摺動をガイドするガイド部を形成した
ことを特徴としている。
【0016】そして、上述した通り、この発明に係る請
求項1及び請求項5のシートスライド装置によれば、ロ
ック部材をアンロック方向に作動させる摺動部材を筐体
内に摺動可能に配置すると共に、この摺動部材と係合し
てロック部材をアンロック状態に保持するアンロック状
態保持部材を筐体に回動可能に軸着することによりメモ
リー機構部の簡素化が図れるとともに、ユニット化で
き、このユニット化されたメモリー機構部をアッパーレ
ールに取り付けるようになっているので、メモリー機構
部の組付けを極めて容易に行うことができ、組付性の大
幅な向上を図ることができる。
【0017】また、請求項2及び請求項3のシートスラ
イド装置によれば、摺動部材の摺動により、この摺動部
材のテーパー部を介してロック部材がアンロック方向に
回動すると共に、摺動部材の係合凹部にアンロック状態
保持部材の係合凸部が付勢手段の付勢力により圧接係合
してアンロック状態を保持できるようになっている。
【0018】また、アンロック状態に保持されたシート
スライド装置は、アンロック状態保持部材に形成したロ
ック用突部をロアレールに配置したシート停止位置決め
部材に当接させることによりロック状態に復帰させるこ
とができる。
【0019】このように簡単な構成によりシートスライ
ド装置のアンロック状態の保持及びロック状態への復帰
を行うことができる。
【0020】また、請求項4のシートスライド装置によ
れば、単一の付勢手段により摺動部材とアンロック状態
保持部材とに同時に所要の付勢力を付与することができ
るので、部品点数の減少を図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき、図1〜図9を参照して説明する。
【0022】図において、Eは車両用シートのシートス
ライド装置であり、シートバック42を前倒ししてウォ
ークイン機構部10を作動することで、メモリー機構部
20を作動し、シート本体部40の移動を阻止するロッ
ク部材30をアンロックさせて、シート本体部40を前
方向へ移動をするとともに、メモリー機構部20によっ
てシートバック42を引き起こした場合でもロック部材
30のアンロックを保持するようにし、かつ、シート本
体部40を後方向に所定位置まで移動したときロック部
材をロックするようにしてある。
【0023】そして、メモリー機構部20は、アッパー
レール52に取り付けられる筐体21と、この筐体21
内にシート本体部40の移動方向に摺動可能に配置した
摺動部材22と、この摺動部材22に隣接して回動可能
に筐体21に軸着したアンロック状態保持部材23とか
ら構成され、シートバック42を前方に倒すと、ウォー
クイン機構部20に連結された連結部材としての連結ロ
ッド12を介して摺動部材22が摺動し、この摺動部材
22に押圧されてロック部材30がアンロック方向に作
動すると共に、アンロック状態保持部材23が摺動部材
22と係合してアンロック状態を保持し、シート本体部
40を前方位置から後方へ移動してアンロック状態保持
部材23がロアレール51に配置したシート停止位置決
め部材53と当接して回動すると、アンロック状態が解
除されるようにしている。
【0024】さらに、この実施例の構成を詳細に説明す
る。
【0025】車体のフロア50側には、前後方向、すな
わちフロントF方向及びリヤR方向に沿って延びる左右
一対のロアレール51(一方のみ図示)が取り付けられ
ており、このロアレール51にアッパーレール52が前
後方向に沿って移動可能に支持されている。このアッパ
ーレール52に、シート本体部40のシートクッション
41が取り付けられており、これによって、シート本体
部40が前後方向に移動可能となっている。尚、シート
本体部40は図示しないばねによりフロントF方向に移
動するように付勢されている。
【0026】ロアレール51には、前後方向に沿って複
数のロック溝51aが等間隔に形成されている。また、
アッパーレール52のフロントF側には、ロック部材と
しての板状のロック板30の基部が枢軸31により軸着
されており、このロック板30の自由端側下面には、ロ
アレール51のロック溝51aに係止可能な複数、例え
ば3個のロック爪30aが形成されている。
【0027】また、ロック板30の自由端側上面には、
摺動部材22の下面に係合するロック解除用凸部30b
が突設されている。さらに、ロック板30の自由端側に
形成された係止孔30cとアッパーレール52に形成さ
れた係止孔52aとの間には、引張ばね32が装架され
ており、この引張ばね32によってロック板30は反時
計方向、すなわちロック爪30aがロアレール51のロ
ック溝51aと係止するロック方向に回動するように付
勢されている。
【0028】アッパーレール52のリヤR側には、図示
しないシートリクライニング装置のベースプレート53
が固定されており、このベースプレート53に設けた枢
軸54には、前後方向に傾動可能なアーム取付板56が
回動可能に支持されている。このアーム取付板56に
は、シート本体部40のシートバック42側に取り付け
られるアーム55が一体的に固定されている。また、ア
ーム取付板56の上部には作動ピン57が植設されてい
る。
【0029】メモリー機構部20は、摺動部材22と、
アンロック状態保持部材23と、付勢手段24とを備え
ており、各構成部品は筐体21に組み付けられユニット
化された状態でアッパーレール52に取り付けられてい
る。
【0030】筐体21は、基板211とホルダープレー
ト212とからなり、基板211の上端縁及び左右両端
縁には、フランジ部211a,211c,211dが折
曲して形成されており、この各フランジ部211a,2
11c,211dの内側に、ホルダープレート212の
上端縁及び左右両端縁に折曲して形成された折曲部21
2a,212b,212c,212dを挿入する。
【0031】ここで、フランジ部211aには、折曲部
212a,212bを挿入した時その内面が一定となる
ように挿入部211bが形成されている。また、各フラ
ンジ部211a,211c,211dにはそれぞれ凸部
211e,211g,211hが形成され、ホルダープ
レート212に形成した取付孔212e,212g,2
12hに凸部211e,211g,211hをそれぞれ
挿入した後、各凸部211e,211g,211hを折
り曲げることで基板211とホルダープレート212と
が一体的に組み付けられている。
【0032】また、ホルダープレート212の折曲部2
12c,212dには凸部212m,212nが形成さ
れており、その凸部212m,212nは、基板211
に形成した孔211m,211nを挿通して基板211
の裏面に突出しており、筐体21をアッパーレール52
に取付ける際に利用する。尚、基板211に形成した切
欠き211pは、筐体21をアッパーレール52に取付
ける際、ロック板30のロック解除用突部30bが基板
211と干渉しないように形成されている。
【0033】そして、基板211とホルダープレート2
12とにより形成された空間部内に摺動部材22、アン
ロック状態保持部材23及び付勢手段24が配置されて
いる。また、基板211及びホルダープレート212の
連結ロッド12取付側、すなわちリヤR側には、摺動部
材22の摺動範囲と同等の長さを有するガイド孔211
f,212fがそれぞれ相対向して形成されており、各
ガイド孔211f,212fには、連結ロッド12の一
端に形成されたフック部12aが挿入され、ガイド孔2
11fから突出したフック部12aの端部に、抜け止め
用のプッシュナット12cが圧入される。尚、図8に示
すように、アッパーレール52にもガイド孔211fと
対面するガイド孔52fが形成されており、プッシュナ
ット12cはアッパーレール52を挟んで圧入される。
【0034】摺動部材22は、筐体21内の上方で基板
211に形成した凹部211kに嵌合して摺動可能に配
置され、上面をフランジ部211a及び折曲部212
a,212bに、下面を凹部211kの段差によりガイ
ドされており、リヤR側には、基板211及びホルダー
プレート212のガイド孔211f,212fと対向す
る位置にロッド係止孔22aが形成されており、このロ
ッド係止孔22aにホルダープレート212のガイド孔
212fから挿入された連結部材12のフック部12a
が挿通されている。
【0035】また、摺動部材22のフロントF側下面に
は、ロック部材30のロック解除用凸部30bが係合す
るテーパー部22bが前下りに傾斜して形成されてお
り、このテーパー部22bとロック部材30のロック解
除用凸部30bとの協働作用により、摺動部材22が摺
動した際、ロック部材30をアンロック方向に回動する
ように設定されている。
【0036】さらに、摺動部材22の中間部下面には、
アンロック状態保持部材23と対向する位置に、アンロ
ック状態保持部材23に形成された係合凸部23bと係
合する係合凹部22cが形成されている。また、摺動部
材22のフロントF側には、付勢手段としてのねじりコ
イルばね24の一方のフック部24aを係止するための
ばね係止孔22dが形成されており、このねじりコイル
ばね24の他方のフック部24bはアンロック状態保持
部材23のフロントF側に形成されたばね係止孔23e
に係止されている。そして、このねじりコイルばね24
によって、摺動部材22は、フロントF方向に摺動する
ように付勢され、アンロック状態保持部材23はアンロ
ック状態保持方向、すなわち図1中反時計方向に回動す
るように付勢されている。
【0037】アンロック状態保持部材23は、基板21
1とホルダープレート212に同軸上で形成した支持孔
211j,212jに挿通された枢軸23aにより筐体
21内に回動可能に挟持されており、上部に摺動部材2
2の下面と摺接する平面部23dが形成され、この平面
部23dの連結部材12側、すなわちリヤR側に摺動部
材22の係合凹部22cと係合する係合凸部23bが形
成され、下部にはロアレール51に配置したシート停止
位置決め部材53と当接可能なロック用凸部23cが形
成されている。枢軸23aのホルダープレート212側
の端部は、ホルダープレート212から突出した部品を
かしめて固定されると共に、基板211側の端部は、基
板211から突出した端部がアッパーレール52に形成
した孔を貫通しており、この突出部をかしめ固定してい
る。枢軸23aをアッパーレール52の孔に挿通するこ
とで、筐体21の位置決めが正確になされる。
【0038】また、ロアレール51に設けたシート停止
位置決め部材53は、ロアレールの上面に対して直交す
る直立面53aと、この直立面53aに連結して後方側
に形成された平面53bとからなっている。この直立面
53aの高さは、図5に示すように、係合凸部23bが
摺動部材22の係合凹部22cと係合した状態、すなわ
ち、シートスライド装置Eのアンロック状態で、ロック
用凸部23cと当接可能なるように設定されていると共
に、図2に示すように、シートスライド装置Eのロック
状態で、ロック用凸部23cと当接しないように設定さ
れている。
【0039】また、アンロック状態保持部材23のフロ
ントFには、ねじりコイルばね24の他方のフック部2
4bを係止するためのばね係止孔23eが形成されてお
り、このねじりコイルばね24によってアンロック状態
保持部材23は反時計方向に回動するように付勢されて
いる。尚、ねじりコイルばね24を、摺動部材22用及
びアンロック状態保持部材23用にそれぞれ設けてもよ
く、また、ねじりコイルばねの替わりに引張ばねを設け
てもよい。
【0040】ウォークイン機構部10を構成するウォー
クインレバー11は、基部を枢軸54に軸着しており、
一方の自由端11aには連結部材12の他方のフック部
12bが連結枢支されている。
【0041】つぎに、この発明の実施例の作用を説明す
る。
【0042】まず、図1に示すように、シートスライド
装置Eがシート本体部40のニュートラル位置より前方
でロックされている場合について説明する。この場合に
は、ロック板30のロック爪30aは、引張ばね32の
ばね力でロアレール51のロック溝51aに圧接係止さ
れており、これによって、シート本体部40の前後方向
の移動が阻止されている。
【0043】また、ロック板30のロック解除用突部3
0bは、摺動部材22の下面の水平部に面して応力又は
隙間を有しており、さらにアンロック状態保持部材23
の平面部23dが摺動部材22の水平部にねじりコイル
ばね24のばね力で圧接されている。また、アンロック
状態保持部材23のロック用凸部23cは、シート停止
位置決め部材53の前方に配置されている。
【0044】この図1に示す状態から図4に示すように
シートバック42を前倒しさせると、作動ピン57を介
してウォークインレバー11が反時計方向に回動する。
すると、連結部材12により摺動部材22がねじりコイ
ルばね24のばね力に抗してリヤR方向に引張られ、図
5に示すように摺動部材22のテーパー部22bがロッ
ク板30のロック解除用突部30bを押圧しロック板3
0が引張ばね32のばね力に抗して時計方向に回動し、
そのロック爪30aとロアレール51のロック溝51a
との係止が解かれる。すなわち、シートスライド装置E
がアンロック状態となる。
【0045】また、摺動部材22の係合凹部22cが、
アンロック状態保持部材23の係合凸部23bと対向す
る位置に達すると、図5に示すように、係合凹部22c
に係合凸部23bがねじりコイルばね24のばね力によ
り圧接係合し、これによりアンロック状態を保持するこ
とができる。
【0046】このように、シートスライド装置Eがアン
ロック状態となると、図6に示すように、シート本体部
40が再前進位置まで移動することになる。
【0047】この状態から、シートバック42を図1に
示す位置まで起立させ、シート本体部40を再びニュー
トラル位置付近まで後退させると、アンロック状態保持
部材23のロック用突部23cがシート停止位置決め部
材53の直立面53aに当接し、アンロック状態保持部
材23が時計方向に回動する。
【0048】そしてアンロック状態保持部材23の係合
凸部23bが摺動部材22の係合凹部22cから離脱す
ると、摺動部材22はねじりコイルばね24のばね力に
より図2に示す位置まで摺動し、これに伴って、ロック
板30のロック解除用突部30bが摺動部材22の水平
部に面するようになり、ロック板30は引張ばね32の
ばね力により反時計方向に回動し、ロック板30のロッ
ク爪30aがロアレール51のロック溝51aに圧接係
止し、シート本体部40のニュートラル位置近傍におい
てシートスライド装置Eをロック状態に復帰させること
ができる。
【0049】上述したように、シートバック42を前倒
しにしてシート本体部40を前方に移動させた状態でシ
ートバック42を起立させてもシートスライド装置Eを
アンロック状態に保持することができるので、シート本
体部40の移動を容易に行うことができる。
【0050】つぎに、図7に示すように、シートスライ
ド装置Eがシート本体部40のニュートラル位置より後
方でロックされている場合について説明する。この場合
には、図1に示した場合と同様、ロック板30のロック
爪30aとロアレール51とロック溝51aとの係止に
より、シート本体部40の前後方向の移動が阻止されて
いる。また、アンロック状態保持部材23は、シート停
止位置決め部材53の上方に配置されている。
【0051】この図7に示す状態からシートバック42
を前倒しさせると、図4に示した場合と同様、ロック板
30のロック爪30aとロアレール51のロック溝51
aとの係止が解かれシートスライド装置Eはアンロック
状態となるが、摺動部材22の係合凹部22cにアンロ
ック状態保持部材23の係合凸部23bが係合しようと
してもロック用凸部23cがシート停止位置決め部材5
3の上面53bに当接して回動できない。そのため、ロ
ック用凸部23cが上面53cに当接した状態でシート
本体部40が前方向へ移動し、ロック用凸部23cが上
面53cから外れると、係合凸部23bが摺動部材22
の係合凹部22cに係合してアンロック状態を保持する
ようになる。
【0052】このようにシートスライド装置Eがアンロ
ック状態となると、図6に示した場合と同様シート本体
部40が最前進位置まで移動することになる。尚、アン
ロック状態保持部材23のロック用凸部23cがシート
停止位置決め部材53の上面53bに当接している状態
において、シートバック42を引き起こせば摺動部材2
2は図中左方向に移動し、ロック板30の押圧を解除す
るためロック板30のロック爪30aはその位置にて対
応するロアレール51のロック溝51aに係合し、シー
トスライド装置Eはロック状態となる。
【0053】シート本体部40を最前進位置にある状態
から、図1に示すように、ニユートラル位置近傍まで移
動させ、シートスライド装置Eをロックさせる作用につ
いては、上述した場合と同様であり、その説明は省略す
る。
【0054】上述したこの発明に係る実施例によれば、
ロック部材30をアンロック方向に作動させる摺動部材
22を筐体21内に摺動可能に配置すると共に、この摺
動部材22と係合してロック部材22をアンロック状態
に保持するアンロック状態保持部材23を筐体21に回
動可能に軸着することによりメモリー機構部20の簡素
化が図れるとともに、ユニット化されたメモリー機構部
20をアッパーレール52に取り付けるようになってい
るので、メモリー機構部20の組付けを極めて容易に行
うことができ、組付性の大幅な向上を図ることができ
る。
【0055】また、摺動部材22の摺動により、この摺
動部材22のテーパー部22bを介してロック部材30
がアンロック方向に回動すると共に、摺動部材22の係
合凹部22cにアンロック状態保持部材23の係合凸部
23bが付勢手段24の付勢力により圧接係合してアン
ロック状態を保持できるようになっている。
【0056】また、アンロック状態に保持されたシート
スライド装置Eは、アンロック状態保持部材23に形成
されたロック用突部23cをロアレール51に配置した
シート停止位置決め部材53に当接させることによりロ
ック状態に復帰させることができる。
【0057】このように、メモリー機構部20の動作部
材を少なくして簡単な動作によりシートスライド装置E
のアンロック状態の保持及びロック状態への復帰を行う
ことができる。
【0058】また、単一の付勢手段24により摺動部材
22とアンロック状態保持部材23とに同時に所要の付
勢力を付与することができるので、部品点数の減少を図
ることができる。
【0059】
【発明の効果】上述した通り、この発明に係る請求項1
及び請求項5のシートスライド装置によれば、ロック部
材をアンロック方向に作動させる摺動部材を筐体内に摺
動可能に配置すると共に、この摺動部材と係合してロッ
ク部材をアンロック状態に保持するアンロック状態保持
部材を筐体に回動可能に軸着することによりメモリー機
構部の簡素化が図れるとともに、ユニット化でき、この
ユニット化されたメモリー機構部をアッパーレールに取
り付けるようになっているので、メモリー機構部の組付
けを極めて容易に行うことができ、組付性の大幅な向上
を図ることができる。
【0060】また、請求項2及び請求項3のシートスラ
イド装置によれば、摺動部材の摺動により、この摺動部
材のテーパー部を介してロック部材がアンロック方向に
回動すると共に、摺動部材の係合凹部にアンロック状態
保持部材の係合凸部が付勢手段の付勢力により圧接係合
してアンロック状態を保持できるようになっている。ま
た、アンロック状態に保持されたシートスライド装置
は、アンロック状態保持部材に形成したロック用突部を
ロアレールに配置したシート停止位置決め部材に当接さ
せることによりロック状態に復帰させることができる。
【0061】このように簡単な構成により、シートスラ
イド装置のアンロック状態の保持及びロック状態への復
帰を行うことができる。
【0062】また、請求項4のシートスライド装置によ
れば、単一の付勢手段により摺動部材とアンロック状態
保持部材とに同時に所要の付勢力を付与することができ
るので、部品点数の減少を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施例のシートスライド装置の
正面視説明図。
【図2】同シートスライド装置のメモリー機構部拡大説
明図。
【図3】同シートスライド装置のメモリー機構部の分解
斜視説明図。
【図4】同シートスライド装置の動作説明図。
【図5】同シートスライド装置の図4のメモリー機構部
拡大説明図。
【図6】同シートスライド装置の動作説明図。
【図7】同シートスライド装置の動作説明図。
【図8】同シートスライド装置の図1のVIII−VIII矢視
断面説明図。
【図9】同シートスライド装置の図1のIX−IX矢視断面
説明図。
【図10】従来例に係るシートスライド装置のメモリー
機構部の正面視説明図。
【符号の説明】
10 ウォークイン機構部 12 連結部材(連結ロッド) 20 メモリー機構部 21 筐体 22 摺動部材 22b テーパー部 22c 係合凹部 23 アンロック状態保持部材 23b 係合凸部 23c ロック用突部 24 付勢手段(ねじりコイルばね) 30 ロック部材 40 シート本体部 51 ロアレール 52 アッパーレール 53 シート停止位置決め部材 211 基板 211f ガイド孔 211k 凹部 212 ホルダープレート 212f ガイド孔 E シートスライド装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックを前倒ししてウォークイン
    機構部を作動することでメモリー機構部を作動し、シー
    ト本体部の移動を阻止するロック部材をアンロックさせ
    て、シート本体部を前方向へ移動するとともに、メモリ
    ー機構部によってシートバックを引き起こした場合でも
    ロック部材のアンロックを保持するようにし、かつ、シ
    ート本体部を後方向に所定位置まで移動したときロック
    部材をロックするようにしたシートスライド装置であっ
    て、 前記メモリー機構部は、アッパーレールに取り付けられ
    る筐体と、この筐体内に前記シート本体部の移動方向に
    摺動可能に配置した摺動部材と、この摺動部材に隣接し
    て回動可能に前記筐体に軸着したアンロック状態保持部
    材とから構成され、シートバックを前方に倒すと、前記
    ウォークイン機構部に連結された連結部材を介して前記
    摺動部材が摺動し、この摺動部材に押圧されて前記ロッ
    ク部材がアンロック方向に作動すると共に、前記アンロ
    ック状態保持部材が前記摺動部材と係合してアンロック
    状態を保持し、前記シート本体部を前方位置から後方へ
    移動して前記アンロック状態保持部材がロアレールに配
    置したシート停止位置決め部材と当接して回動すると、
    前記アンロック状態が解除されるようにしたことを特徴
    とするシートスライド装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリー機構部を構成する摺動部材
    は、前記筐体の凹部に摺動可能に配置され、この摺動部
    材の一方は、前記連結部材に取り付けられ、他方には、
    この摺動部材が摺動した際、前記ロック部材をアンロッ
    ク方向に作動するテーパー部を形成すると共に、前記ア
    ンロック状態保持部材と対向する位置にアンロック状態
    保持部材の係合凸部と係合する係合凹部を形成し、さら
    に付勢手段により反アンロック方向に付勢したことを特
    徴とする請求項1記載のシートスライド装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリー機構部を構成するアンロッ
    ク状態保持部材は、前記筐体への軸着部の前記連結部材
    側に、前記摺動部材の係合凹部と係合する係合凸部が形
    成され、前記ロック部材側に、前記ロアレールに配置し
    たシート停止位置決め部材と当接可能なロック用凸部を
    形成すると共に、このアンロック状態保持部材を付勢手
    段により前記係合凸部が前記係合凹部に係合する方向に
    付勢したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    シートスライド装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材の反アンロック方向への付
    勢と、前記アンロック状態保持部材の前記摺動部材の係
    合凹部に係合する方向への付勢を一つの付勢手段で行う
    ようにしたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載
    のシートスライド装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体は、基板とホルダープレートか
    らなり、前記摺動部材、アンロック状態保持部材及び付
    勢手段をその間に挟持してに構成され、前記摺動部材の
    連結部材取付側に、摺動部材の摺動範囲と同等のガイド
    孔を形成すると共に、前記基板とホルダープレートの少
    なくとも一方に前記摺動部材の摺動をガイドするガイド
    部を形成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は
    請求項3記載のシートスライド装置。
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