JPH1130129A - 4サイクルエンジンのカムチェーンガイド - Google Patents

4サイクルエンジンのカムチェーンガイド

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JPH1130129A
JPH1130129A JP18132297A JP18132297A JPH1130129A JP H1130129 A JPH1130129 A JP H1130129A JP 18132297 A JP18132297 A JP 18132297A JP 18132297 A JP18132297 A JP 18132297A JP H1130129 A JPH1130129 A JP H1130129A
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JP
Japan
Prior art keywords
oil
cam chain
oil passage
guide member
crankcase
Prior art date
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Pending
Application number
JP18132297A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kobayashi
貴 小林
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH1130129A publication Critical patent/JPH1130129A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイルがカムチェーンによりかき回されるこ
とを防止して、メカニカルロスおよびオイルの泡立ちを
防止できる。 【解決手段】 エンジン10は、カムチェーン22の張
り側を支持するガイド部材40にオイル通路44を形成
し、該オイル通路44により、シリンダヘッド26内と
クランクケース10b下部とを連通してオイルを該ヘッ
ド26からクランクース10b下部内に吐出するように
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車などの
車両用の4サイクルエンジンのカムチェーンガイドに関
する。
【0002】
【従来の技術】4サイクルエンジンでは、オーバーヘッ
ドカムタイプのものにおいてはカムチェーンがシリンダ
のカムチェーン室(カムチェーントンネル)に収容され
たものがある。この種のエンジンでは、シリンダヘッド
に送られたオイルはカムチェーン室を伝わって該ヘッド
からクランクケース内のオイルパンに戻していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のようにオイル戻し通路にカムチェーン室を使うと、
エンジン運転中にそのカムチェーン室で循環しているカ
ムチェーンがオイルをかき回すことになり、これによっ
て、メカニカルロス(機械的損失)の増大につながる恐
れがあった。しかも、オイル潤滑が十分である場合に、
カムチェーンやミッションギア等の回転物にオイルが余
分にかかってしまうことは、オイルをかきまぜることに
よるメカニカルロスの増大ばかりかオイルを泡立ててし
まいオイルの性能低下を引き起こす恐れがあるという問
題点が生じる。
【0004】なお、4サイクルエンジンにおいて、カム
チェーンガイドで仕切りを設けてカムチェーン室をブリ
ーザー室として利用する考えが、従来提案されている
(実開昭62−49049号公報参照)。しかしなが
ら、この公報の技術ではカムチェーンによりオイルをか
きまぜてしまう前記問題点に対応しておらず、したがっ
て、従来は、上記の問題点を解消できる技術は示されて
いなかった。
【0005】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、オイルがカムチェーンにより
かき回されることを防止して、メカニカルロスおよびオ
イルの泡立ちを防止できる4サイクルエンジンのカムチ
ェーンガイドを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため次の構成を有する。請求項1の発明は、カム
チェーンをシリンダのカムチェーン室に収容した4サイ
クルエンジンにおいて、カムチェーンの張り側を支持す
るガイド部材にオイル通路を形成し、該オイル通路を介
して、シリンダヘッド内とクランクケース下部とを連通
させたことを特徴とする4サイクルエンジンのカムチェ
ーンガイドである。
【0007】請求項2の発明は、請求項1において、カ
ムチェーンに摺接するガイド部材のスリッパ面の背面部
を、断面コの字形状に形成すると共に、ガイド部材の開
放部をカムチェーン室側壁に接触させてガイド部材内部
と該側壁とで囲まれる空間をオイル通路とし、該ガイド
部材のオイル通路の入り口を、シリンダヘッドに開口
し、かつ、オイル通路出口はクランクケース下部とし
て、前記オイル通路を介して、シリンダヘッド内とクラ
ンクケース下部とを連通させたことを特徴とする4サイ
クルエンジンのカムチェーンガイドである。
【0008】請求項1の発明によれば、ガイド部材に形
成したオイル通路を介して、シリンダヘッド内のオイル
をクランクケース下部に吐出するので、カムチェーン室
内でオイルが直接流れることがなくなる。通常、カムチ
ェーンはクランク、ギア等の回転によりオイルの潤滑と
しては十分である。そこで、シリンダヘッドから戻るオ
イルをガイド部材内に流して、カムチェーンにオイルが
直接かかることを防止できるようにする。これにより、
オイルの循環もスムーズになり、また、カムチェーンが
オイルを掻き混ぜることによるメカニカルロスの増大と
オイルの泡立ち確実に防止できる。
【0009】請求項2の発明によれば、ガイド部材は、
そのスリッパ面の背面部を、断面コの字形状に形成する
ので、鋳造あるいはプレス成形にさいして簡便に製作で
き、コストを低減できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は実施形態にかかるダブルオ
ーバーヘッドカムシャフトタイプの4サイクルエンジン
10が搭載された自動二輪車である。この自動二輪車
は、オフロードタイプのものであって、エンジン10は
フレームのメインパイプ12の前方に位置しかつダウン
チューブ13が前部から下部に回り込んでいて、これら
メインパイプ12とダウンチューブ13により囲まれた
状態で懸架されている。エンジン10上方には燃料タン
ク14があり、燃料タンク14およびエンジン10の前
方部に前輪16の操舵部18が設けられる。燃料タンク
14の後部から後方にシート20が延在している。
【0011】前記エンジン10は、単気筒のシリンダ1
0aがクランクケース10b上部に前傾して立設してい
る。ただ、本発明は複数気筒で並列、直列、V型等のい
ずれのタイプでも適用できる。
【0012】そして、前記エンジン10は、図2および
図3に示すように、カムチェーン22をシリンダ10a
内のカムチェーン室24に収容したものである。シリン
ダ10a上部のシリンダヘッド26には、2つのカムシ
ャフト28、28が配設されており、このシリンダヘッ
ト26に向けて図示しないオイルポンプからオイルが送
られ、カムシャフト28のジャーナル部や燃焼室30の
上側裏面部32に供給されるようになっている。シリン
ダ10内には、ピストン34がコンロッド36を介して
クランク軸38に連結されている。なお、符号26aは
ヘッドカバー、24aはカムチェーン室24のピストン
34側の壁面、28aはカムギアである。
【0013】カムシャフト28、28とクランク軸38
との間にカムチェーン22が張られており、カムチェー
ン22は図2において右回りで循環しており、エンジン
10の前方側がカムチェーン22の張り側になってい
る。カムチェーン22はこの張り側のガイド部材40と
弛み側のチェーンテンショナー42とで適切な押圧力で
支持されて、張りが調整されている。また、ガイド部材
40は若干緩く弓形に反っており、他のチェーンテンシ
ョナー42は比較的強く反っている。なお、各カムシャ
フト28、28間のカムチェーン22にも上方から上側
ガイド部材47が摺接している。
【0014】実施形態のエンジン10は、カムチェーン
22の張り側に摺接するガイド部材40にオイル通路4
4を形成し、該オイル通路44により、シリンダヘッド
26内とクランクケース10b下部とを連通してオイル
を該ヘッド26からクランクース10b下部内のオイル
パン48上に吐出するようにしたものである。
【0015】すなわち、カムチェーン22の張り側を支
持するガイド部材40は、図2、図4に詳細に示すよう
に、緩く弓状に反っており、その上下端部に、カムチェ
ーン室24収容状態で前方に向けてリブ46a、46b
が突出形成され、上端のリブ46aがシリンダヘッド2
6の内壁面部に当接し、かつ、下端のリブ46bがクラ
ンクケース10b内のホルダ壁部46に受け止められ
て、ガイド部材40は、エンジン10内に固定状態にさ
れる。
【0016】前記ガイド部材40のカムチェーン22に
摺接するスリッパ面40aの背面部40bは、図5に示
すように、リブ46a、46bの突設方向に直角方向に
開放した(開放部40c)断面コの字形状に形成する
(開放部40cは組付け状態でピストン側を向く)。ま
た、解放部40cの両側壁部の先端部には、シール部材
40dがガイド部40の長手方向に沿って峰状に突出形
成される。
【0017】また、カムチェーン室24のピストン34
側の壁面24aは平坦に形成されており、前記ガイド部
材40の開放部40cを前記壁面24aに接触させてカ
ムチェーン部材40内部と該壁面24aとで囲まれて密
閉された空間をオイル通路44とする。そして、該オイ
ル通路44の入口44aを、前傾しているシリンダヘッ
ド26の前方部に開口し、かつ、オイル通路出口44b
はクランクケース10b下部とする。
【0018】したがって、シリンダヘッド26内のオイ
ルは、前傾シリンダ10bのため前方部に集まり、この
集まったオイルはオイル通路入口44aからオイル通路
44内を経由してオイル通路出口44bからクランクケ
ース10b下部のオイルパン48に流れる。よって、シ
リンダヘッド26内のオイルをクランクケース10b下
部のオイルパン48に吐出する。
【0019】実施形態によれば、ガイド部材40に形成
したオイル通路44により、シリンダヘッド26内のオ
イルをクランクケース10b下部に吐出するので、カム
チェーン室24内にオイルが直接流れることがなくな
る。また、通常カムチェーン22はクランク、ギア等の
回転によりオイルの潤滑としては十分である。そこで、
シリンダヘッド26から戻るオイルをガイド部材40内
のオイル通路に流して、カムチェーン22にオイルが直
接かかることを防止できる。これにより、オイルの循環
もスムーズになり、また、カムチェーン22がオイルを
掻き混ぜることによるメカニカルロスの増大とオイルの
泡立ち確実に防止できる。また、ガイド部材40は、そ
のスリッパ面の背面部を、断面コの字形状に形成するの
で、鋳造あるいはプレス成形にさいして簡便に製作で
き、コストを低減できる。
【0020】本発明は、前記実施形態に限定されず、ガ
イド部材を中空パイプ状に形成することもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よれば、シリンダヘッドから戻るオイルをガイド部材の
オイル通路内に流して、カムチェーンにオイルが直接か
かることを防止できるようにする。これにより、オイル
の循環もスムーズになり、また、カムチェーンがオイル
を掻き混ぜることによるメカニカルロスの増大とオイル
の泡立ち確実に防止できる。また、請求項2によれば、
ガイド部材は、そのスリッパ面の背面部を、断面コの字
形状に形成するので、鋳造あるいはプレス成形にさいし
て簡便に製作でき、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る4サイクルエンジン
の搭載された自動二輪車の側面図である。
【図2】実施形態の4サイクルエンジンのカムチェーン
室に沿う側断面図である。
【図3】4サイクルエンジンのクランク軸に沿う断面図
である。
【図4】前記エンジンのガイド部材の詳細斜視図であ
る。
【図5】図4のV−V線に沿う断面図である。
【符号の説明】 10 エンジン 10b クランクケース 22 カムチェーン 26 シリンダヘッド 40 ガイド部材 44 オイル通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムチェーンをシリンダのカムチェーン
    室に収容した4サイクルエンジンにおいて、 カムチェーンの張り側を支持するガイド部材にオイル通
    路を形成し、 該オイル通路を介して、シリンダヘッド内とクランクケ
    ース下部とを連通させたことを特徴とする4サイクルエ
    ンジンのカムチェーンガイド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、カムチェーンに摺接
    するガイド部材のスリッパ面の背面部を、断面コの字形
    状に形成すると共に、ガイド部材の開放部をカムチェー
    ン室側壁に接触させてガイド部材内部と該側壁とで囲ま
    れる空間をオイル通路とし、該ガイド部材のオイル通路
    の入り口を、シリンダヘッドに開口し、かつ、オイル通
    路出口はクランクケース下部として、前記オイル通路を
    介して、シリンダヘッド内とクランクケース下部とを連
    通させたことを特徴とする4サイクルエンジンのカムチ
    ェーンガイド。
JP18132297A 1997-07-07 1997-07-07 4サイクルエンジンのカムチェーンガイド Pending JPH1130129A (ja)

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