JPH11301240A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

Info

Publication number
JPH11301240A
JPH11301240A JP10812898A JP10812898A JPH11301240A JP H11301240 A JPH11301240 A JP H11301240A JP 10812898 A JP10812898 A JP 10812898A JP 10812898 A JP10812898 A JP 10812898A JP H11301240 A JPH11301240 A JP H11301240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
conditioning case
door member
sealing
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10812898A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Sato
康弘 佐藤
Yutaka Ichitani
裕 市谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP10812898A priority Critical patent/JPH11301240A/ja
Publication of JPH11301240A publication Critical patent/JPH11301240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗員に耳障りな聴感を与えることを低減する
とともに、ドア部材の操作力をそれほど大きくしないよ
うにする。 【解決手段】 本発明者が傾斜面24を検討した結果、
以下のような構成とすると良いことが分かった。先ず、
エアミックスドア100が最大暖房状態において、エア
ミックスドア100の板面(パッキン100bの板面
で、図2中Mとする、なおMはパッキン100bの外形
線である)と、傾斜面24とで挟まれる角度θが10〜
50度の角度を持つように形成すると良い。角度θを1
0°から50°とすることで、従来に比べて凹部22の
凹みを浅くすることができ、この凹部22での渦の発生
を低減できる。この結果、乗員に耳障りな聴感を与える
ことを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置で
あって、特に板状のドア部材とこのドア部材と当接する
シール突起部とについてに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置では、板状のドア
部材として内外気切換ドア、エアミックスドア、吹出モ
ード切換ドア等が一般的に使用されている。例えば、図
4には、本出願人が実施している実施品の車両用空調装
置の構成図を示す。この従来装置では、エアミックスド
ア100(冷風と温風との混合割合を調整して空調風温
度を調整)を、板状のドア部材として使用している。エ
アミックスドア100が配置される空調ケース101に
は、この板状のエアミックスドア100の板面と当接す
るシール壁部102が形成されている。
【0003】エアミックスドア100の板面には、ウレ
タンフォーム100a(発泡弾性樹脂材、以下、パッキ
ン)がはりつけられている。上記シール壁部102は、
例えばエアミックスドア100が空調風の全てをヒータ
コア103(暖房用熱交換器)を通過させる最大暖房時
において、エアミックスドア100のパッキン100a
をある程度(例えば1〜2ミリ)圧縮し弾性変形させ
て、空調風の漏れを確実に防止するためにある。
【0004】このため、シール壁部102には、上記最
大暖房時において、エアミックスドア100に向かって
突出してシール用突起部102aが形成されている。図
5にこのシール用突起部102aの拡大図を示す。この
シール用突起部102aは、エアミックスドア100の
操作力を低減させるためにも機能する。つまり、上記最
大暖房時において、このシール用突起部102aがある
と、シール用突起部102aとパッキン100aとがほ
ぼ線接触(実際には微小面積の面接触)となるのに比べ
て、シール用突起部102aを無くし、シール壁部10
2のうちパッキン100aとの当接面が平面である場合
(以下、平面シール)は、シール壁部102とパッキン
とが大きな面積で面接触する。
【0005】このため、上述のように空調風の漏れを防
止するために、ある程度パッキンを圧縮させるようにす
ると、後者の方がパッキンを押しつぶす面積が大きくな
り、これにより、エアミックスドアの操作力が大きくな
る。このため、シール壁部102には、シール用突起部
102が実用上必要となる。また、上記最大暖房時にお
いて、丁度エアミックスドア100の先端部と対向する
位置には、空気の流れを案内するガイド部104が形成
されている。このガイド部104は、エアミックスドア
100が最大暖房時から若干回動(空調風の温度が下が
るように図中下方に回動)したときに、シール壁部10
2とエアミックスドア100との隙間から急激に多量の
冷風が流れださないようにするため、冷風流れの邪魔を
するものである。これにより、最大暖房時からエアミッ
クスドアを若干回動させた場合に、急激に空調風の温度
が低下することを防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置では、本発明者が検討した結果、エアミックスド
ア100が最大暖房時から若干回動した位置では、空調
風の乱流によって乗員に耳障りな聴感を与えることが分
かった。以下、この検討結果について説明する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来装置では、図5
に示すようにシール用突起部102aが、その先端部文
だけが鋭角な突起状となっているため、ガイド部104
とシール壁部102とで囲まれた大きな凹部105が形
成される。このため、特に図 に示すようにドア部材1
00とガイド部104との隙間を空気が流れる場合で
は、この凹部105にて渦が発生し、この渦によって乗
員に耳障りな聴感を与える原因となっていることが分か
った。そして、この問題を解決するために、上述のよう
にシール用突起部102aを無くして平面シールとする
と、ドア部材の操作力が増大するという問題がある。
【0008】本発明は、このような検討によって発想さ
れたものであって、乗員に耳障りな聴感を与えることを
低減するとともに、ドア部材の操作力をそれほど大きく
しないようにすうことを目的としている。本発明では、
上記目的を解決するために、請求項1ないし3記載の発
明では、シール用突起部(21)は、他端側が傾斜面
(24)となっており、傾斜面(24)は、シール用突
起部(21)とガイド部(104)にて囲まれて形成さ
れる凹部(22)のほぼ底面にまで形成されており、さ
らに傾斜面(24)は、状態において板面と挟まれる角
度(θ)が10〜50度となるように形成されているこ
とを特徴としている。
【0009】これにより、傾斜面は、シール用突起部と
ガイド部にて囲まれて形成される凹部のほぼ底面にまで
形成されており、さらに板面と挟まれる角度が10〜5
0度の角度を持つように形成されているため、従来に比
べて凹部の凹みを浅くすることができ、この凹部での渦
の発生を低減できる。この結果、乗員に耳障りな聴感を
与えることが低減できる。ちなみに上記従来装置では、
上記角度は60度である。
【0010】これに加えて、このように上記傾斜面が板
面と挟まれる角度が10〜40度の角度を持つように形
成すると、従来よりもシール用突起部が鈍角的な形状と
なるが、本発明者が検討した図3の実験データから明ら
かのように、ドア部材の操作力もそれほど大きくなら
ず、実用上十分使用できる操作力とすることができる。
また、請求項2記載の発明のように、請求項1記載の発
明の適用箇所として、空調ケース(2)内に設けられ、
通過する空気を加熱する加熱用熱交換器(103)と有
し、空調ケース(2)内に設けられ、空気が前記加熱用
熱交換器(103)をバイパスし、シール用突起部(2
1)が空気入口部となっているバイパス通路(5)とを
有し、ドア部材(100)は、加熱用熱交換器(10
3)を通過した温風の風量とバイパス通路(5)の冷風
の風量との割合を調整することで、空調風の温度を調節
するエアミックスドア部材(100)であり、前記状態
は、エアミックスドア部材(100)がバイパス通路
(5)への空気の送風を遮断して空調ケース(2)内の
空気を全て前記加熱用熱交換器(103)に送風する最
大暖房時であり、ガイド部(104)は、エアミックス
ドア部材(100)が最大暖房時からバイパス通路
(5)に冷風を送風するエアミックス状態に切り換わる
ときに、バイパス通路(5)からの冷風の流れを邪魔す
る邪魔部材であると良い。
【0011】また、請求項3記載の発明のように前記角
度は、10〜30度であると良い。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1に本発明の車両用空調装置の構成図を示
す。なお図1は、図4と比較してシール壁部102およ
びシール用突起部102aの構造が異なるだけで、全体
として見ればほぼ同様であるため、同じ機能の構成要件
には、同じ符号が付けてある。また、本例の車両用空調
装置は、右ハンドル用ものである。
【0013】車両用空調装置は、大別して内外気送風ユ
ニットと、エアコンユニット1とからなる。内外気送風
ユニットは、本例では、車両幅方向の中央部より車両左
側(助手席側)にオフセットして配置されている。内外
気送風ユニットは、内部に空調用ファン(遠心式ファ
ン)が収納配置されている。内外気送風ユニットは、空
調用ファンの空気上流側に、周知の内外気切換箱(外気
導入口、内気導入口、内外気切換えドア)が設けられて
おり、この内外気切換箱は、周知の内気循環モード、外
気導入モードを切り換えるためにある。
【0014】エアコンユニット1は、上記内外気送風ユ
ニットにて発生した送風空気が導入されるもので、車室
内への空気流路をなす空調ケース2(ダクト)を有す
る。空調ケース2は、ある程度弾力性のある樹脂材(例
えば、ポリプロピレン)にて形成されている。なお、本
例では、縦割りの2つの空調ケース2が組付けられて、
ダクト状となる。図1は、2つの空調ケース2のうち一
方の分割面が図示されている。
【0015】空調ケース2内には、通過する空気を冷却
する冷却用熱交換器である周知のエバポレータ3が収納
配置されている。エバポレータ3は、車両に搭載された
図示しない冷凍サイクルの一構成部である。エバポレー
タ3は、通過する空気が車両前方から車両後方に向かっ
て流れるように、その通風面3aが車両幅方向に延びる
ように配置されている。なお、内外気送風ユニットから
の送風空気は、車両左側から車両右側に向かって送風さ
れ、この送風空気が車両後方側に向かって流れを変える
ことで、エバポレータ3を通過する。図中4は、エバポ
レータ3より空気上流側の流路である。
【0016】エバポレータ3より空気下流側には、エバ
ポレータ3を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器で
ある周知のヒータコア103が配置されている。ヒータ
コア103は、エンジン冷却水を加熱源として空気を加
熱する。ヒータコア103は、図1に示すようにエアコ
ンユニット1内の流路のうち、下方部位よりに配置され
ている。これにより、エアコンユニット1内には、エバ
ポレータ3を通過した空気(冷風)が上記ヒータコア4
をバイパスするバイパス通路5(冷風通路)が形成され
ている。ヒータコア4の空気下流側は、自身で加熱され
た温風が流れる温風通路6となっており、この温風通路
6は図に示すように下方から上方に向かって延びて、そ
の出口部が冷風通路5の入口部と近接した位置となるよ
うに形成されている。
【0017】このようにすることで、本例ではバイパス
通路5を流れた冷風と、温風通路6を流れた温風とがぶ
つかり、この冷風と温風とが良好に混合される。つま
り、温風通路6とバイパス通路5とが合流する部分は、
冷風と温風とを混合するためのエアミックスチャンバー
部7となっている。このようなバイパス通路5を通過し
た冷風の風量と、温風通路6を通過した風量とは、ドア
部材かつ温度調整ドア部材であるエアミックスドア10
0にて調整される。エアミックスドア100は、板状に
形成されている。具体的な構造を説明すると、エアミッ
クスドア100には、一端側に空調ケース2に回動可能
に支持された回転軸(支軸)9が設けられている。回転
軸9は軸心方向が車両幅方向となるように配置されてお
り、ヒータコア103の上端部近傍に配置されている。
【0018】回転軸9には、これと一体、もしくはネジ
等にて固定された樹脂性の基板100aが設けられてい
る。基板100aの両板面には、図示しない接着材にて
矩形状のシール部材100b(以下、パッキン)がはり
つけられている。パッキン100bは、弾性変形可能な
材質で、例えば発泡樹脂(ウレタンフォーム)を使用す
ると良い。
【0019】エアミックスドア100は、上記回転軸9
を中心として図1中矢印Xの範囲を回動する。これによ
り、エアミックスドア100は、空調ケース2内の空気
流れを切り換える、つまり上述したように冷風の風量と
温風の風量との割合を調整することで、空調風を温度を
調整する。例えば、エアミックスドア100が、エバポ
レータ3を通過した空気を全てバイパス通路5に送風す
る作動位置、すなわちその回動範囲Xの一端側(端部、
図1中Cで示す作動位置)では、空調風の温度を最大限
低下させる最大冷房時となる。また、例えば、エアミッ
クスドア100が、エバポレータ3を通過した空気を全
てヒータコア103に送風する作動位置、すなわちその
回動範囲Xの他端側(図1中Hで示す作動位置)では、
空調風の温度を最大限上昇させる最大暖房時となる。
【0020】そして、このようにエアミックスドア10
0にて最大暖房時もしくは最大冷房時である場合、上記
パッキン100aは空調ケース2に一体形成されたシー
ル壁部10、102に当接する。シール壁部10は、エ
アミックスドア100が最大冷房時において、パッキン
100bを圧縮して当接することで、エバポレータ3を
通過した冷風がヒータコア103に送風されるないよう
にシールするためのものである。なお、図面上では分か
りにくいが、シール壁部10は、パッキン100bの形
状に合わせた額縁状に形成されている。
【0021】一方、シール壁部102は、エアミックス
ドア100が最大暖房時において、パッキン100bを
圧縮して当接するためのものであり、エバポレータ3を
通過した冷風がバイパス通路5に送風されるないように
シールするためのものである。また、なお、図面上では
分かりにくいが、シール壁部102は、パッキン100
bの形状に合わせた額縁状に形成されており、上記シー
ル壁部102は上記バイパス通路5の空気入口部となっ
ている。なお、このシール壁部102の詳細については
後述する。
【0022】空調ケース2には、エバポレータ3の空気
下流側近傍に、エバポレータ3を通過した空気の空気流
れを案内するガイド部104が一体形成されている。ガ
イド部104は、エアミックスドア100が作動位置H
である最大暖房状態において、エアミックスドア100
の回転軸9とは反対側(他端側)の先端部と所定の空隙
Kを開けて対向配置されるように形成されている。ま
た、ガイド部104は、図1に示すようにエアミックス
ドア100の板厚方向、つまり本例では下方に向かって
延びるように形成されている。なお、このガイド部10
4は、空調ケース2内の車両幅方向全域にかけて形成さ
れている。ガイド部104は、エアミックスドア100
が最大暖房状態からバイパス通路5に冷風を送風するエ
アミックス状態に切り換わるときに、バイパス通路5か
らの冷風の流れを邪魔する邪魔部材を構成している。す
なわち、図1には、エアミックスドア100が最大暖房
状態から若干空調風の温度が下がる位置が図示されてい
るが、この場合において、エバポレータ3からの冷風が
すんなりとバイパス通路5に流れない。これにより、エ
アミックスドア100が最大暖房状態から若干回動した
ときに、急激に温度が低下することが防止できる。
【0023】ここで、上記シール壁部102と上記ガイ
ド部104との配置関係は、以下のようになっている。
ガイド部104は、上述のように下方に向かって延びて
いるが、シール壁部102は、このガイド部104の基
端部104aから、このガイド部104の延在方向と直
交する方向でヒータコア103(回転軸9)に向かって
突出している。
【0024】上記エアミックスチャンバー部7の空気下
流側には、温度調整された空調風を、所定の吹出口に吹
き出すための複数の流路13〜15が形成されている。
流路13は、エアコンユニット2のうち上方部位で車両
最前方に設けられ、車両のフロントガラスの内面に向か
って空調風を吹き出すためのデフロスタ流路である。デ
フロスタ流路13は、吹出口切換えドアであるデフロス
タドア(本例ではバタフライ式ドア)16にて開閉され
る。
【0025】14は、エアコンユニット2の上方部位で
デフロスタ流路13より車両後方側に設けられ、乗員の
上半身に向かって空調風を吹き出すためのフェイス流路
である。フェイス流路14は、吹出口切換えドアである
フェイスドア(本例ではバタフライ式ドア)17にて開
閉される。15は、エアコンユニット2の車両後方部位
に設けられ、乗員の下半身に向かって空調風を吹き出す
ためのフット流路である。フェイス流路14は、吹出口
切換えドアであるフットドア(本例ではバタフライ式ド
ア)18にて開閉される。
【0026】ここで、本例のフット流路15には、上流
部位に前席乗員の下半身に向かって空調風を送風するフ
ロントフット用流路15aが、15aの下流側に後席乗
員の下半身に向かってリアフット用流路15bが形成さ
れている。次に本発明の要部であるシール壁部102の
詳細について説明する。図2に図1に対応するシール壁
部102の拡大図を示す。シール壁部102は、上述し
たように額縁状に形成されているため、回転軸9の軸方
向(図2中紙面表裏方向)に向かって延在している。図
2に示すシール壁部102は、この部分のうちエアミッ
クスドア100の先端側を表している。
【0027】シール壁部102は、上述のようにガイド
部104の基端部104aから分岐するように一体成形
されており、その基端部である両面が平行のシール基端
部20と、図2に示すようにエアミックスドア100の
板面(パッキン100bの一面)側に向かって突出した
シール用突起部21とからなる。すなわち、このような
構成により、空調ケース2には、シール基端部20、シ
ール用突起部21、およびガイド部104とで囲まれ、
シール基端部20を底面とする凹部22が形成される。
【0028】シール用突起部21は、上述のように最大
暖房状態において、エアミックスドア100の先端部位
に位置するパッキン100bと当接するものである。ま
た、本例のシール用突起部21は、図2に示すように9
0度の角度が最も先端側に位置する直角三角形状となっ
ている。これにより、シール用突起部21は、エアミッ
クスドア100の板面方向において回転軸9とは反対側
(エアミックスドア100の先端側)がが傾斜面24と
なっている。傾斜面24は、上記凹部22の底面にまで
形成されている。
【0029】そして、本発明者が上記傾斜面24を検討
した結果、以下のような構成とすると良いことが分かっ
た。先ず、エアミックスドア100が最大暖房状態にお
いて、エアミックスドア100の板面(パッキン100
bの板面で、図2中Mとする、なおMはパッキン100
bの外形線である)と、傾斜面24とで挟まれる角度θ
が10〜50度の角度を持つように形成すると良い。
【0030】本発明者が行った実験結果は、図3のよう
になった。つまり、上記角度θが10°から50°とす
ることで、従来に比べて凹部22の凹みを浅くすること
ができ、この凹部22での渦の発生を低減できる。この
結果、乗員に耳障りな聴感を与えることを低減できる。
さらには、角度θを従来より小さくする、つまり、シー
ル用突起部21の挟み角度(本例では上記90°−θ)
を大きくすると、シール用突起部21とパッキン100
bとの接触面積が大きくなることで、エアミックスドア
100の操作力が大きくなるが、上記角度θとすること
で、それほど大きく操作力大きくせずに、操作力を実用
上十分使用できる値にすることができる。また、この角
度θはできれば、10度〜30度とすると、より異音が
低減できることが本発明者の検討により確認されてい
る。なお、本例では、角度θを30°とした。
【0031】また、本例では、図2に示したシール壁部
102の一部であるシール用突起部21を上述のような
角度θとしたが、残りの図示しないシール壁部102
(四角額縁状の残りの三辺)は、従来と同様な角度を持
つようにしてある。以上、本発明の実施形態を述べた
が、本発明は以下のような変形例にも適用できる。上述
の実施形態では、上述の角度θを持つ傾斜面24を、最
大暖房時にエアミックスドア100と当接する側のシー
ル壁部に形成したが、最大冷房時にエアミックスドア1
00と当接する側のシール壁部に形成しても良い。ま
た、本発明は、エアミックスドア100とこれを当接す
るシール壁部とに限らず、何処に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における車両用空調装置の構
成図である。
【図2】上記実施形態におけるシール壁部102の詳細
図である。
【図3】本発明者が実験したエアミックスドアの操作力
と、異音との関係を表す図である。
【図4】従来の車両用空調装置の構成図である。
【図5】従来のシール壁部102の詳細図である。
【符号の説明】
2 空調ケース 9 回転軸 21 シール用突起部 22 凹部 24 傾斜面 100 エアミックスドア 100b パッキン 102 シール壁部 104 ガイド部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内への空気流路をなす空調ケース
    (2)と、 前記空調ケース(2)内に配置され、一端側に支軸
    (9)が設けられてこの支軸(9)を中心に回動するこ
    とで、前記空調ケース(2)内の空気流れを切り換える
    とともに、板面に弾性変形可能なシール部材(100
    b)を有する板状のドア部材(100)と、 前記空調ケース(2)内で、前記ドア部材(100)が
    回動範囲(X)の端部に位置する状態において前記ドア
    部材(100)の他端側の先端部と所定の空隙(K)を
    開けて対向配置され、前記ドア部材(100)の板厚方
    向に延びて前記空気流れを案内するガイド部(104)
    と、 前記空調ケース(2)内に設けられ、前記ガイド部(1
    04)の基端部から前記一端側に向かって突出するシー
    ル壁部(102)とを有し、 前記シール壁部(102)は、前記支軸(9)の軸方向
    に向かって延在し、前記状態において前記ドア部材(1
    00)の他端側の先端部位に位置する前記シール部材
    (100b)と当接するシール用突起部(21)とを有
    し、 前記シール用突起部(21)は、前記状態では、前記ド
    ア部材(100)の板面に向かって突出した形状となっ
    ており、前記シール部材(100b)を押しつぶして圧
    縮するようになっており、 前記シール用突起部(21)は、前記他端側が傾斜面と
    なっており、前記傾斜面は、前記シール用突起部(2
    1)と前記ガイド部(104)にて囲まれて形成される
    凹部(22)のほぼ底面にまで形成されており、 さらに前記傾斜面(24)は、前記状態において前記板
    面(M)と挟まれる角度(θ)が10〜50度となるよ
    うに形成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記空調ケース(2)内に設けられ、通
    過する空気を加熱する加熱用熱交換器(103)と有
    し、 前記空調ケース(2)内に設けられ、空気が前記加熱用
    熱交換器(103)をバイパスし、前記シール用突起部
    (21)が空気入口部となっているバイパス通路(5)
    とを有し、 前記ドア部材(100)は、前記加熱用熱交換器(10
    3)を通過した温風の風量とバイパス通路(5)の冷風
    の風量との割合を調整することで、空調風の温度を調節
    するエアミックスドア部材(100)であり、 前記状態は、前記エアミックスドア部材(100)が前
    記バイパス通路(5)への空気の送風を遮断して前記空
    調ケース(2)内の空気を全て前記加熱用熱交換器(1
    03)に送風する最大暖房時であり、 前記ガイド部(104)は、前記エアミックスドア部材
    (100)が前記最大暖房時から前記バイパス通路
    (5)に冷風を送風するエアミックス状態に切り換わる
    ときに、前記バイパス通路(5)からの冷風の流れを邪
    魔する邪魔部材であることを特徴とする請求項1記載の
    車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記角度(θ)は、10〜30度である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用空調
    装置。
JP10812898A 1998-04-17 1998-04-17 車両用空調装置 Pending JPH11301240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10812898A JPH11301240A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 車両用空調装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10812898A JPH11301240A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 車両用空調装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11301240A true JPH11301240A (ja) 1999-11-02

Family

ID=14476655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10812898A Pending JPH11301240A (ja) 1998-04-17 1998-04-17 車両用空調装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11301240A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315437A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Denso Corp 空気通路開閉装置
WO2008090781A1 (ja) * 2007-01-26 2008-07-31 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ダンパ、空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
JP2009269454A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダンパ装置および車両用空調装置
JP2014073844A (ja) * 2014-01-28 2014-04-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダンパ、空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
KR101467327B1 (ko) * 2008-07-08 2014-12-01 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조시스템의 도어 씰링장치

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006315437A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Denso Corp 空気通路開閉装置
JP4600143B2 (ja) * 2005-05-10 2010-12-15 株式会社デンソー 空気通路開閉装置
WO2008090781A1 (ja) * 2007-01-26 2008-07-31 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. ダンパ、空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
JP2008183917A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダンパ、空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置
US8043148B2 (en) * 2007-01-26 2011-10-25 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Noise suppressing damper
JP2009269454A (ja) * 2008-05-07 2009-11-19 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダンパ装置および車両用空調装置
KR101467327B1 (ko) * 2008-07-08 2014-12-01 한라비스테온공조 주식회사 차량용 공조시스템의 도어 씰링장치
JP2014073844A (ja) * 2014-01-28 2014-04-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd ダンパ、空気調和ユニットおよび車両用空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6588495B2 (en) Air passage switching device and vehicle air-conditioner
JP3588979B2 (ja) 車両用空調装置
JP2000062441A (ja) 車両用空調装置
JP2000071748A (ja) 車両用空調装置
JP2003159927A (ja) 車両用空調装置
JPH11208245A (ja) 車両用空調装置
JP3257547B2 (ja) 車両用空調装置
JP2008105562A (ja) 通風路切替装置および車両用空調装置
JP2004330868A (ja) 車両用空調装置
JPH11301240A (ja) 車両用空調装置
JP3846283B2 (ja) 車両用空調装置
JP2004276856A (ja) 通路開閉装置および車両用空調装置
JP2002052917A (ja) 車両用空調装置
JP2008254488A (ja) 空気通路開閉装置
JP3692636B2 (ja) 車両用空調装置
JP2019127135A (ja) 車両用空調装置
JP7262252B2 (ja) 車両用の空調ユニット
JP2004136844A (ja) 車両用空調装置
JP2002307929A (ja) 車両用空調装置
JP2002347429A (ja) 空気通路切替装置
JP2003039930A (ja) 車両用空調装置
JP2000229513A (ja) 通路開閉装置
GB2341443A (en) Air conditioning apparatus for a vehicle
JPH11321278A (ja) 自動車用空気調和装置の縦型エアコンユニット
JP2004042802A (ja) 車両用空調装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20041021

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061219

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070508