JPH11301202A - ブレーキドラムの組付構造 - Google Patents
ブレーキドラムの組付構造Info
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- JPH11301202A JPH11301202A JP11511798A JP11511798A JPH11301202A JP H11301202 A JPH11301202 A JP H11301202A JP 11511798 A JP11511798 A JP 11511798A JP 11511798 A JP11511798 A JP 11511798A JP H11301202 A JPH11301202 A JP H11301202A
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Abstract
にハブのフランジを挟み、車軸を中心とする同一円周上
に位置する複数のボルトにより、これらを結合するドラ
ムブレーキおいて、簡単な構成により、ドラムの真円度
を確保できるようにする。 【解決手段】ハブ10のフランジ10aにドラム12の
フランジ12aとの接触面を突設するよう、ボルト穴1
6の位置と同一円周上に環状のリブ14を形成する。環
状のリブ14と同じ平面上の接触面を突設するよう、ボ
ルト穴16と同じ角度位置に径方向のリブ15を形成す
る。環状のリブ14と同じ平面上の接触面を突設するよ
う、ハブ10のフランジ10aの内径部に環状のリブ1
4と同心円状のリブ17を形成する。
Description
組付構造に関する。
にドラムが組み付けられる。1は車軸(アクスル)と一
体的に回転するハブであり、その外周に鍔状のフランジ
1aが形成される。ハブ1の一方のフランジ面にホイー
ル2のディスク2aが、もう一方のフランジ面にドラム
3のフランジ3aがそれぞれ突き当てられ、これらは車
軸を中心とする同一円周上に配置される複数のボルト4
で共締めされる。
シューを作動させるブレーキ機構(車体側に固定され
る)が納められ、ブレーキ作動時(制動時)にブレーキ
シューがライニングを介してドラムの内周に押し付けら
れると、これらの間に働く摩擦力により、ホイール2の
回転を抑える制動力(ブレーキトルク)を発生するよう
になっている。
角度に応じてブレーキトルクが変動するため、これを振
動の発生源として、とくに緩制動時は車体の振動(ブレ
ーキジャダーと言われる)やブレーキ鳴きが発生しやす
くなる。そのため、ドラム3の真円度を確保する上か
ら、ドラム3のフランジ3aとハブ1のフランジ1aと
の間の面精度およびホイール2のデイスク2aとハブ1
のフランジ1aとの間の面精度を高めることが要求され
る。
ジ1aとの間は、これらの生産工程において加工精度を
管理することにより、良好な面精度を確保できるもの
の、ハブ1のフランジ1aとホイール2のデイスク2a
との間については、市場に多様なホイール2が出回って
いるため、取付面精度の悪いホイール2を組み付ける
と、その歪みがドラム3に伝わり、ドラム3の真円度を
悪化させるという可能性が考えられる。
の凹溝を同心円状に配設し、フランジ3aの可撓性を高
めることにより、ホイール2の取付面の変形がドラム3
へ伝わるのを抑えるようにしたものが知られている(特
開平8ー226474号公報)。また、ドラム3の変形
を防止する対策に関するものではないが、ブレーキジャ
ダーやブレーキ鳴きを抑制するため、ブレーキ作動時に
ドラム3の変形でブレーキシューの幅方向に倒れが生じ
ても、ブレーキライニングが両端よりも中心側で接触す
るよう、ライニング面の両端部を傾斜面に形成したもの
がある(実開平5ー83485号公報)。
ものでは、ハブ1のフランジ1aに対する取付面の外周
に複数の凹溝で可撓部分が形成されるため、ドラム3の
フランジ3aの幅寸法が大きくなる。言い換えれば、図
5のようにハブ径が大きく(ホイール径との差が小さ
く)なると、フランジ3aに充分な可撓部分を確保しに
くいという不具合が考えられる。また、後者のものにつ
いては、ライニングの摩耗が進行するにつれてドラム3
との接触位置が両端へと変位するようになり、ブレーキ
ジャダーやブレーキ鳴きを抑える効果が次第に薄れてく
るという不具合がある。
0の取付面精度について、その測定の解析結果を表すも
のであり、ホイールの取付面には、その軸芯回りのうね
り(歪み)が見られる。この中でブレーキドラムの変形
に最も影響を及ぼすものは、0°〜360°の間で2つ
のピークをもつ2次のうねりであり、図7にこのうねり
の模式図を示す。ホイール2の取付面2aがこのように
2次の変形を生じると、ブレーキドラムは楕円形に変形
するようになる。
て、従来の不具合を解決する対策手段の提供を目的とす
る。
ルのディスクとドラムのフランジとの間にハブのフラン
ジを挟み、車軸を中心とする同一円周上に位置する複数
のボルトにより、これらを結合するドラムブレーキおい
て、ハブのフランジにドラムのフランジとの接触面を突
設するよう、ボルト穴位置と同一円周上に環状のリブを
形成する。
ブのフランジに環状のリブと同じ平面上の接触面を突設
するよう、ボルト穴と同じ角度位置に径方向のリブを形
成する。
ブのフランジの内径部に環状のリブと同じ平面上の接触
面を突設するよう、環状のリブと同心円状のリブを形成
する。
ブのフランジに接触面が突設され、ドラムのフランジは
ホイールのディスクとの間にハブのフランジを挟み、複
数のボルトでハブのリブに締め付けられる。ホイールの
取付面精度が悪いと、ハブのフランジはボルトの締付力
でホイールの取付面に倣う変形を生じるが、ドラムのフ
ランジは広い面積でなく、ハブのフランジにリブのみで
接触するため、ドラムへの変形の伝達が少なくなり、ド
ラムの真円度を保てるようになる。リブはハブのフラン
ジの変形が最も少ない、ボルト穴位置と同一円周上に形
成するため、既述の効果を最大限に生かせるのである。
また、リブにより、ハブのフランジの回転方向に対する
剛性が高められる。
ブのフランジの径方向および軸方向に対する剛性が高め
られる。そのため、ハブはホイールから受ける変形が少
なくなり、ドラムの真円度を保つ効果がさらに向上す
る。
て、ホイールから受ける変形の少ない内径部に環状のリ
ブと同心円状のリブを形成することにより、ハブからド
ラムへの変形の伝達を抑えつつ、ハブのフランジにおけ
る回転方向の剛性を高められる。
(アクスル)と一体的に回転するハブであり、その外周
に鍔状のフランジ10aが形成される。ハブ10の一方
のフランジ面にホイール11のディスク11aが、もう
一方のフランジ面にドラム12のフランジ12aがそれ
ぞれ突き当てられ、これらは車軸を中心とする同一円周
上に位置する複数のボルト13で共締めされる。
うにドラム12のフランジ12aとの接触面を突設する
よう、径方向のリブ15と環状(周方向)のリブ14が
形成される。リブ15は径方向へ伸びる矩尺形に形成さ
れ、その中間部にボルト13の通し穴16(ボルト穴)
が開口される。リブ14はボルト穴16の位置と同一円
周上で径方向のリブ15間を連結するように形成され
る。なお、ドラム12のフランジ12aおよびホイール
11のディスク11aについては、従来と同様の取付面
に形成される。
キシューを作動させるブレーキ機構(車体側に固定され
る)が納められ、ブレーキ作動時(制動時)にブレーキ
シューがライニングを介してドラムの内周に押し付けら
れると、これらの間に働く摩擦力により、ホイール11
の回転を抑える制動力(ブレーキトルク)を発生するよ
うになっている。
ンジ12aは、ホイール11のディスク11aとの間に
ハブ10のフランジ10aを挟み、これらに複数のボル
ト13で締め付けられる。ホイール11の取付面精度が
悪いと、ハブ10のフランジ10aはボルト13の締付
力でホイール11の取付面に倣う変形を生じるが、ドラ
ム12のフランジ12aはハブ10のフランジ10aに
リブ14,15のみで接触するため、ハブ10からドラ
ム12への変形の伝達が少なくなる。
よりその回転方向の剛性が向上する。また、リブ15に
よりその径方向および軸方向の剛性が向上するため、ホ
イール11のディスク11aから受ける変形も少なくな
る。リブ14については、ハブ10のフランジ10aの
変形が最も少ない、ボルト穴16の位置と同一円周上に
形成されるため、既述の効果(ドラム12への変形の伝
達を抑える)を最大限に生かせるのである。
ると、その肉厚寸法を大きく設定すると、ハブ10の重
量が過大になってしまう。この例では、ハブ10のフラ
ンジ10aとドラム12のフランジ12aとの接触面を
リブ14,15で小さく制限するとともに、ハブ10の
フランジ10aの剛性を高めることにより、図6,図7
のようなホイール2に対しても、ハブ10の重量を適正
に抑えながら、ドラム12の真円度を保てるという効果
が得られる。
ブ10のフランジ10aの内径部にリブ14,15と同
じ平面上の接触面を突設形成するよう、リブ14と同心
円状のリブ17が形成される。ハブ10のフランジ10
aにおいて、そのホイール11から受ける変形が少ない
内径部にリブ17を追加することにより、ドラム12の
真円度を悪化させることなく、ハブ10のフランジ10
aの回転方向に対する剛性を高められる。
は内径側に較べると変形が大きい(図7参照)。そのた
め、リブ15については、ドラム12への変形の伝達を
少なく抑える上から、ボルト穴16を囲む周縁部を残し
て外径側を削除しても良い。
る。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】ホイールのディスクとドラムのフランジと
の間にハブのフランジを挟み、車軸を中心とする同一円
周上に位置する複数のボルトにより、これらを結合する
ドラムブレーキおいて、ハブのフランジにドラムのフラ
ンジとの接触面を突設するよう、ボルト穴位置と同一円
周上に環状のリブを形成したことを特徴とするブレーキ
ドラムの組付構造。 - 【請求項2】ハブのフランジに環状のリブと同じ平面上
の接触面を突設するよう、ボルト穴と同じ角度位置に径
方向のリブを形成したことを特徴とする請求項1に記載
の組付構造。 - 【請求項3】ハブのフランジの内径部に環状のリブと同
じ平面上の接触面を突設するよう、環状のリブと同心円
状のリブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の
組付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11511798A JP3681276B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ブレーキドラムの組付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11511798A JP3681276B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ブレーキドラムの組付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301202A true JPH11301202A (ja) | 1999-11-02 |
JP3681276B2 JP3681276B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=14654678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11511798A Expired - Fee Related JP3681276B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | ブレーキドラムの組付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3681276B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005096681A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受装置 |
WO2006005128A1 (en) * | 2004-07-14 | 2006-01-19 | Griffiths & Beerens Pty. Ltd. | Centrifugal drum clutch assembly and method of manufacture |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11511798A patent/JP3681276B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005096681A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-14 | Koyo Seiko Co Ltd | 転がり軸受装置 |
WO2006005128A1 (en) * | 2004-07-14 | 2006-01-19 | Griffiths & Beerens Pty. Ltd. | Centrifugal drum clutch assembly and method of manufacture |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3681276B2 (ja) | 2005-08-10 |
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