JP3789228B2 - ブレーキドラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はブレーキドラムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
ブレーキドラムは、図5のように組み付けられる。1は車軸(アクスル)と一体的に回転するハブであり、その外周に鍔状のフランジ1aが形成される。ハブ1の一方のフランジ面にホイール2のディスク2aが、もう一方のフランジ面にドラム3のフランジ3aがそれぞれ突き当てられ、これらは車軸を中心とする同一円周上に配置される複数のボルト4で共締めされる。
【0003】
ドラム3の内側に図示しないが、ブレーキシューを作動させるブレーキ機構(車体側に固定される)が納められ、ブレーキ作動時(制動時)にブレーキシューがライニングを介してドラム内面に押し付けられると、これらの間に働く摩擦力により、ホイール2の回転を抑える制動力(ブレーキトルク)を発生するようになっている。
【0004】
ドラム3の真円度が悪化すると、その回転角度に応じてブレーキトルクが変動するため、これを振動の発生源として、とくに緩制動時は車体の振動(ブレーキジャダーと言われる)やブレーキ鳴きが発生しやすくなる。そのため、ドラム3の真円度を確保する上から、ドラム3のフランジ3aとハブ1のフランジ1aとの間の面精度およびホイール2のデイスク2aとハブ1のフランジ1aとの間の面精度を高めることが要求される。
【0005】
ドラム3のフランジ3aとハブ1のフランジ1aとの間は、これらの生産工程において加工精度を管理することにより、良好な面精度を確保できるものの、ハブ1のフランジ1aとホイール2のデイスク2aとの間については、市場に多様なホイール2が出回っているため、面精度の悪いホイール2を組み付けると、その歪みがドラム3に伝わり、ドラム内面の真円度を悪化させるという可能性が考えられる。
【0006】
このため、ドラムのフランジに複数の凹溝を同心円状に配設し、フランジの可撓性を高めることにより、ホイールの取付面の変形がドラムへ伝わるのを抑えるようにしたものが知られている(特開平8ー226474号公報)。また、ドラムの変形を防止する対策に関するものではないが、ブレーキジャダーやブレーキ鳴きを抑制するため、ブレーキ作動時にドラム内面の変形でブレーキシューの幅方向に倒れが生じても、ブレーキライニングが両端よりも中心側で接触するよう、ライニング面の両端部を傾斜面に形成したものがある(実開平5ー83485号公報)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のうち、前者のものでは、ハブのフランジに対する取付面の外周に複数の凹溝で可撓部分が形成されるため、ドラムのフランジの幅寸法が大きくなる。言い換えれば、図5のようにハブ径が大きく(つまり、ホイール径とハブ径との差が小さく)なると、フランジに充分な可撓部分を確保しにくいという不具合が考えられる。また、後者のものについては、ライニングの摩耗が進行するにつれてドラム内面との接触位置が両端へと変位するようになり、ブレーキジャダーやブレーキ鳴きを抑える効果が次第に薄れてくるという不具合がある。
【0008】
図6はホイール(市場品)NO1〜NO10の取付面精度について、その測定の解析結果を表すものであり、ホイールの取付面には、その軸芯回りのうねり(歪み)が見られる。この中でブレーキドラムの変形に最も影響を及ぼすものは、0°〜360°の間で2つのピークをもつ2次のうねりであり、図7にこのうねりの模式図を示す。ホイール2の取付面がこのように2次の変形を生じると、ブレーキドラムは楕円形に変形するようになる。
【0009】
この発明は このような解析結果に基づいて、従来の不具合を解決する対策手段の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、ホイールとともにハブに組み付けられるブレーキドラムにおいて、ドラムとそのフランジとの肩部に内側へ断面くの字状に凹む段部を設け、その屈曲部の肉厚をドラムの肉厚およびフランジの肉厚よりも小さく設定し、段部はフランジからその屈曲部へと傾斜して拡がる円錐状部分と、その屈曲部からドラム側へと径方向に拡がる円盤状部分とを有し、円錐状部分の肉厚をフランジから屈曲部に向けて次第に小さく形成する。
【0011】
【発明の効果】
第1の発明では、ホイール(ディスク)の変形を受けてドラムのフランジが変形しても、その変形に基づいて断面くの字状の凹部がその薄肉の屈曲部を介して開閉するような撓みを生じる。そのため、ドラムへフランジの変形が伝達するのが吸収され、ドラム内面(ブレーキシューとの摺動面)の真円度を良好に確保できる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1,図2において、10は車軸(アクスル)と一体的に回転するハブであり、その外周に鍔状のフランジ10aが形成される。ハブ10の一方のフランジ面にホイール11のディスク11aが、もう一方のフランジ面にドラム12のフランジ12aがそれぞれ突き当てられ、これらは車軸を中心とする同一円周上に位置する複数のボルト(図示せず)で共締めされる。
【0013】
ドラム12とそのフランジ12aとの肩部13には、図3のように内側へ凹む段部14が設けられる。段部14は断面くの字状に形成され、その屈曲部15の肉厚T3がドラム12の肉厚T1およびフランジ12aの肉厚T3よりも小さく設定される(T3<T1,T3<T2)。なお、段部14において、断面くの字状の屈曲部15からドラム12側の部分16は、屈曲部15よりも薄肉で径方向へストレートに形成される一方、同じくフランジ12a側の部分17は、屈曲部15へ傾斜して延びながら肉厚が次第に減少するように形成される。
【0014】
図示しないが、ドラム12の内側にブレーキシューを作動させるブレーキ機構(車体側に固定される)が納められ、ブレーキ作動時(制動時)にブレーキシューがライニングを介してドラム内面に押し付けられると、これらの間に働く摩擦力により、ホイール11の回転を抑える制動力(ブレーキトルク)を発生するようになっている。
【0015】
このような構成により、ドラム12のフランジ12aは、ホイール11のディスク11aとの間にハブ10のフランジ10aを挟み、これらに複数のボルトで締め付けられる。ホイール11の面精度が悪いと、ドラム12のフランジ12aはボルトの締付力でホイール11の面精度に倣う変形を生じるが、この変形に基づいて断面くの字状の段部14がその屈曲部15を介して開閉するような撓みを生じるため、ドラム12のフランジ12aの変形が吸収され、ドラム内面への伝達が少なくなる。したがって、図6,図7のようなホイール2に対しても、ドラム内面(ブレーキシューとの摺動面)の真円度を良好に保てる。
【0016】
この場合、ドラム12とそのフランジ12aとの肩部13に段部15で可撓性が付与されるので、ハブ径とホイール径との差が比較的に小さい、図5のようなレイアウトへの適用も可能になる。また、段部14を既述のように形成することにより、ドラム12の剛性(回転方向はアップする)も確保できる。なお、段部14を備える肩部13において、図4のように各角(図3のa1〜a3、b1〜b3、c1参照)を滑らかに継ぐよう、所定半径Rの湾曲面A1〜A3、B1〜B3、C1を設けても、同様の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を表す組付図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】同じくドラムの一部拡大図である。
【図4】同じくドラムの一部拡大図である。
【図5】従来例の説明図である。
【図6】ホイールの取付面の変形状態を表すグラフである。
【図7】ホイールの取付面の変形状態を表す模式図である。
【符号の説明】
10 ハブ
10a ハブのフランジ
11 ホイール
11a ホイールのディスク
12 ドラム
12a ドラムのフランジ
13 肩部
14 段部
15 屈曲部
16 段部のドラム側部分
17 段部のフランジ側部分

Claims (1)

  1. ホイールとともにハブに組み付けられるブレーキドラムにおいて、ドラムとそのフランジとの肩部に内側へ断面くの字状に凹む段部を設ける一方、その屈曲部の肉厚をドラムおよびフランジの肉厚よりも小さく設定し、段部はフランジからその屈曲部へと傾斜して拡がる円錐状部分と、その屈曲部からドラム側へと径方向に拡がる円盤状部分とを有し、円錐状部分の肉厚をフランジから屈曲部に向けて次第に小さく形成したことを特徴とするブレーキドラム。
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