JPH11300492A - フラックスおよびクリームはんだ - Google Patents
フラックスおよびクリームはんだInfo
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- JPH11300492A JPH11300492A JP10882098A JP10882098A JPH11300492A JP H11300492 A JPH11300492 A JP H11300492A JP 10882098 A JP10882098 A JP 10882098A JP 10882098 A JP10882098 A JP 10882098A JP H11300492 A JPH11300492 A JP H11300492A
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- cream solder
- solder
- cream
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Abstract
電子部品を長時間粘着保持でき、リフロー時にはんだボ
ールの発生がない、しかも臭気の弱いクリームはんだを
提供する。 【解決手段】 クリームはんだのフラックス中に2−タ
ーピニルオキシエタノールおよび/または2−ジヒドロ
ターピニルオキシエタノールを含ませる。
Description
に電子部品を実装する際に用いられるクリームはんだお
よびそれに適するフラックスに関するものである。
時、はんだ付けが行われる。そのはんだ付けには、フラ
ックスと粉末はんだからなるクリームはんだが用いられ
ることが多い。クリームはんだはプリント基板に印刷さ
れ、その上に電子部品が搭載され、加熱接合される。こ
れをリフローソルダリングという。このようなクリーム
はんだは、フラックスと粉末はんだが混練されたもので
ある。フラックスは、樹脂、活性剤、溶剤などからな
り、さらに印刷性を向上させるため、粘度調整剤が含ま
れており、粘ちょうな液体である。
は、(1)長期間保管した場合、品質が安定であるこ
と、(2)取り扱いの時に異臭がなく、作業者に不快感
を与えないこと、(3)スクリーンまたはステンシルを
用いて長時間連続的にスムースな印刷ができること、
(4)印刷したクリームはんだの上に電子部品を搭載し
た時に、電子部品を長時間、粘着保持できること、
(5)電子部品を搭載した後、リフロー炉内で加熱して
はんだ付けした時、はんだボールの発生がないこと、
(6)はんだ付け後、はんだ付け残渣は腐食性がなく、
電気絶縁性がすぐれていること、などが挙げられる。
ックスを構成する成分を適切に選択する必要がある。特
に溶剤の選択が重要であり、その選択によっては、前述
の特性が悪くなる。従来から使用されている溶剤には、
グリコールエーテル類(例えば、トリエチレングリコー
ルモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエ
チレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリ
コールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ
フェニルエーテル)あるいは多価アルコール類(例え
ば、ジプロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサ
ンジオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル)、アルコール類(例えば、ベンジルアルコール、α
−ターピネオール)などがある。しかしながら、これら
のグリコールエーテル類や、多価アルコール類をフラッ
クスの成分として用いた場合、クリームはんだを長時間
保管の後クリームの品質が変化したり、印刷中に粘度が
上昇してスムーズな印刷が不可能になったりすることが
ある。これらの溶剤は吸湿性であるものが多く、経時変
化の原因は溶剤の吸湿性にあると考えられている。ま
た、アルコール類のα−ターピネオールなどは、臭気が
強く、作業者には好まれない場合が多い。
述べた欠点を解消したクリームはんだを提供することに
ある。より具体的には、保管中や印刷中の品質変化がな
く、搭載した電子部品を長時間粘着保持でき、リフロー
時にはんだボールの発生がない、しかも臭気の弱いクリ
ームはんだを提供することにある。
はんだのフラックス中に2−ターピニルオキシエタノー
ルおよび/または2−ジヒドロターピニルオキシエタノ
ールを含ませることにより、前述の具備すべき特性を満
足させられることを見出した。すなわち、本発明の第1
は2−ターピニルオキシエタノールおよび/または2−
ジヒドロターピニルオキシエタノールを含有するフラッ
クスであり、本発明の第2は該フラックスと粉末はんだ
からなることを特徴とするクリームはんだである。
テレビン油とエチレングリコールから誘導されるテルペ
ンエーテルであり、ほとんど匂いがない高沸点溶剤とし
て、例えば香料の保留剤として使われている。化学名
は、2−(1−methyl−1−(4−methyl
−3−cyclohexen−1−yl)ethox
y)−ethanolという。構造式は次のとおりであ
る。
ノールは、同じくガムテレビン油とエチレングリコール
から誘導されるテルペンエーテルであり、ほとんど匂い
がない高沸点溶剤として、例えば香料の保留剤として使
われている。化学名は、2−(1−methyl−1−
(4−methyl−3−cyclohexan−1−
yl)ethoxy)−ethanolという。構造式
は次のとおりである。
あり、しかも種々の有機溶剤と親和性があり、溶解力が
強いという特徴を持っている。そのため、これらの溶剤
を含有するクリームはんだは、従来のクリームはんだの
欠点を克服し、次のような好ましい特性が付与されてい
る。 (1)常温で長時間保管しても、変質しない。 (2)臭気が強くない。 (3)長時間の連続印刷が可能である。 (4)搭載した電子部品を長時間にわたり、粘着保持す
る。 (5)リフロー時にはんだボールの発生がない。
は、前述の溶剤のほか、基材樹脂(例えば、重合ロジ
ン、水素添加ロジン、不均化ロジン、その他の合成樹
脂)、活性剤(例えば、含窒素塩基のハロゲン化水素酸
塩、有機酸、有機酸塩、アミノ酸)、粘度調整剤(例え
ば、硬化ヒマシ油、酸アミド類)、その他の安定剤(例
えばBHT、1,2,3−ベンゾトリアゾール)を適宜
配合混和することにより調製される。また、該フラック
スには、本発明の溶剤成分に加えて、他の既知の溶剤を
添加混合して使用することもできる。このような溶剤と
しては、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコール
モノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノフェ
ニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテ
ル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオー
ル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、ベンジル
アルコール、α−ターピネオール、ジイソブチルアジペ
ートなどが挙げられる。
は、特に限定されないが、通常はクリームはんだのフラ
ックスの全重量に対して、約2〜80重量%、好ましく
は20〜65重量%である。以上のようなフラックスと
粉末はんだを常法により混練配合することにより本発明
のクリームはんだが得られる。フラックスの配合量は、
通常はクリームはんだの全量に対して、6〜20重量
%、好ましくは、8〜12重量%である。
る。実施例1〜4、比較例1および2 表1に示す配合組成のフラックスを常法により作った。
部と粉末はんだ(Sn63/Pb37、真球状、250
〜325メッシュ)90部をよく混練して、クリームは
んだを得た。それらのクリームはんだを評価した結果を
表2に示した。
のクリームはんだについては、各特性が優れていること
が分かる。これに対して比較例1および2については、
各特性がやや劣っている。
性、連続印刷性、粘着保持性に優れ、ハンダボールの発
生が少なく、しかも臭いがほとんどないので、エレクト
ロニクス関係の表面実装において非常に取り扱い易く、
高い生産性をもたらすものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 2−ターピニルオキシエタノールおよび
/または2−ジヒドロターピニルオキシエタノールを含
有するフラックス。 - 【請求項2】 2−ターピニルオキシエタノールおよび
/または2−ジヒドロターピニルオキシエタノールを含
むフラックスと粉末はんだからなることを特徴とするク
リームはんだ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10882098A JP4212141B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | フラックスおよびクリームはんだ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10882098A JP4212141B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | フラックスおよびクリームはんだ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300492A true JPH11300492A (ja) | 1999-11-02 |
JP4212141B2 JP4212141B2 (ja) | 2009-01-21 |
Family
ID=14494361
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10882098A Expired - Lifetime JP4212141B2 (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | フラックスおよびクリームはんだ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4212141B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1301173C (zh) * | 2002-04-16 | 2007-02-21 | 须贺唯知 | 回流钎焊方法 |
WO2012090977A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 新規脂環式アルコール |
JP2015047616A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 株式会社タムラ製作所 | ジェットディスペンサー用はんだ組成物 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10882098A patent/JP4212141B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN1301173C (zh) * | 2002-04-16 | 2007-02-21 | 须贺唯知 | 回流钎焊方法 |
WO2012090977A1 (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 新規脂環式アルコール |
JP2012140354A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Mitsubishi Gas Chemical Co Inc | 新規脂環式アルコール |
US9029613B2 (en) | 2010-12-28 | 2015-05-12 | Mitsubishi Gas Chemical Company, Inc. | Alicyclic alcohol |
JP2015047616A (ja) * | 2013-08-30 | 2015-03-16 | 株式会社タムラ製作所 | ジェットディスペンサー用はんだ組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4212141B2 (ja) | 2009-01-21 |
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