JPH11300070A - ミシンの押え装置 - Google Patents

ミシンの押え装置

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Publication number
JPH11300070A
JPH11300070A JP10495298A JP10495298A JPH11300070A JP H11300070 A JPH11300070 A JP H11300070A JP 10495298 A JP10495298 A JP 10495298A JP 10495298 A JP10495298 A JP 10495298A JP H11300070 A JPH11300070 A JP H11300070A
Authority
JP
Japan
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presser
outer frame
manual
sewing
link
Prior art date
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Application number
JP10495298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadayoshi Minagawa
忠義 皆川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Publication of JPH11300070A publication Critical patent/JPH11300070A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被縫製物の所定の範囲内において任意の形状
に沿って縫い目を設けることができるミシンの押え機構
の操作の簡略化を図る。 【解決手段】 ミシン1の押え装置には、布押え外枠を
上下に駆動する外枠上下駆動部15と、中押え21を上
下に駆動する中押え上下動部31を有する。外枠上下駆
動部15は、ソレノイド14の動きを布押え外枠に伝動
する押え上げリンク15c、15d、15e、15f、
15gを有する。これらリンクと係合して布押え外枠を
手動で操作するためのマニュアルロッド15m及びマニ
ュアルリンク15jがある。中押え上下動部31は、中
押え上下リンク32、33、34、35を有する。そし
て、布押え外枠と中押えとを下げた状態では、押え上げ
リンク15fの突出部15f1が中押え上下リンク35
の突出片35aに当たり、マニュアルロッド15iがロ
ックされる。これにより、縫製中は、布押え外枠を上げ
られない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縫製中に被縫製物
を押えるミシンの押え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被縫製物(布、生地等)の所定
の範囲内において任意の形状に沿って縫い目を設けるこ
とができるサイクルミシンは、被縫製物を、例えば、枠
状の下板で支持した状態で、上から枠状の布押さえ外枠
で押さえて保持する保持機構と、該保持機構をミシン針
に対して前後左右に移動する送り機構とを有し、枠状の
下板と布押え外枠とにより周囲を押さえられて張られた
状態の被縫製物の任意の位置をミシン針で刺せるように
なったものである。
【0003】すなわち、上記サイクルミシンは、ミシン
針に対して被縫製物を任意の範囲内で前後左右に移動可
能とすることにより、一針毎に縫う位置を変更して、縫
い目を任意の形状に沿ったものとすることができるもの
であり、例えば、各種マークの輪郭線に沿った縫い目を
付けたり、所定の形状(例えば、シートベルトの縫い合
わせ)の縫い目を付けたりすることができるものであ
る。
【0004】そして、上記布押え外枠は、縫製を開始す
る前の段階において、被縫製物の所定位置を上から押え
た状態となるようになっており、この状態で縫製が開始
されるようになっている。そして、布押え外枠は、縫製
を停止した際に、被縫製物を保持機構に着脱できるよう
に、上方に上げられるようになっている。このように、
布押え外枠を上下に移動させる装置としては、従来、い
くつかのものがあるが、例えば、ミシンのミシン針を上
下動させる上軸の下方に、上下動可能な押え板が配置さ
れ、該押え板の下方に、布押え外枠を上下動自在に支持
するとともに、押え板の上下動に伴って布押え外枠を上
下動させ、かつ、上記送り機構により前後左右に移動可
能とされた送り台が設けられたものが知られている。
【0005】そして、送り台には、押え板の上下動を布
押え外枠に伝動するリンク機構が設けられるとともに、
その押え板側の末端のリンクが上方に突出した状態とな
っており、この末端のリンクを押え板により下方に押圧
したり、押圧を解除したりすることで、布押え外枠を上
下動できるようになっている。また、上記末端のリンク
には、押え板の下面に当接するとともに、下面に対して
滑って移動可能なスライダが設けられている。従って、
押え板に対して、送り台が前後左右に移動しても、スラ
イダが押え板の下にあれば、押え外枠を上下動できるよ
うになっている。
【0006】また、上記押え板の上下動は、例えば、ソ
レノイドに連結されたリンク機構により行われるように
なっており、ソレノイドのオンオフに対応して押え板が
上下動されるようになっている。従って、ソレノイドを
作動させるスイッチ等を操作することにより押え板を上
下動させ、さらに、布押え外枠を上下動できるようにな
っている。さらに、押え板は、その上下動がソレノイド
を用いて電気的に制御されるだけではなく、ミシンに設
けられたマニュアルペダルにより手動で上下動できるよ
うになっている。
【0007】すなわち、保持手段に被縫製物を保持させ
る際には、被縫製物の目的とする位置に縫い目を設ける
ために、被縫製物の位置を正確に合わせる必要があるの
で、一旦、保持手段に被縫製物を挟持させた後に、マニ
ュアルペダルで、布押え外枠を少し上げた状態として、
被縫製物の位置をずらして被縫製物の位置を微調整でき
るようになっている。
【0008】また、上記サイクルミシンにおいては、枠
状の布押さえ外枠により所定の範囲の外側で被縫製物を
押さえた状態となっており、ミシン針を上下動した際に
被縫製物のミシン針が刺された部分をミシン針が上方に
引っ張ってしまう可能性があるので、これを防止するた
めに、ミシン針の近傍に被縫製物を下方に押さえる中押
えが設けられている。
【0009】また、上記中押えは、被縫製物を保持機構
に保持した状態で、縫製を開始する際に、下方に下がっ
て被縫製物を押えるようになっているとともに、縫製を
停止すると、上方に上がって被縫製物の保持機構への着
脱を邪魔しないようになっている。すなわち、このよう
なミシンにおいては、押えとして布押え外枠と中押えが
設けられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なサイクルミシンの布押え外枠を上下動させる布押え上
下動装置においては、ソレノイド、すなわち、動力を用
いた自動操作と、マニュアルペダルを用いた手動操作と
により布押えを上下動させるようになっていることで、
操作が煩雑で難しくなるといった課題があった。
【0011】例えば、縫製を開始する際には、例えば、
布押え外枠が上がった状態で、被縫製物を布押え外枠と
下板との間に配置し、スイッチ等(操作装置)を操作す
ることによりソレノイドを動作させて布押え外枠を下
げ、次いで、マニュアルペダルを踏んで、布押え外枠を
少し上げたり下げたりしながら、被縫製物の位置を微調
整する必要があり、布押え外枠を上下動させるのに、ソ
レノイドを動作させるためのスイッチ等を操作するとと
もに、マニュアルペダルを操作する必要があった。
【0012】すなわち、布押え外枠を上下動させる一つ
の動作に対して、二つの操作系が存在することにより、
操作が煩雑なものとなっていた。また、上述のように布
押え外枠を動力を用いて作動させることができるととも
に手動で作動できるようになっている場合に、縫製中に
手動により布押え外枠を上げることも可能となってしま
うが、縫製中に布押え外枠を上げてしまうと、被縫製物
の位置がずれてしまい目的とする縫い目が形成できなく
なってしまう。従って、縫製中にマニュアルペダルを誤
操作しないように気を付ける必要があり、これが布押え
外枠の操作を難しくしていた。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、布押え外枠(押え)を上下動させる操作を容易な
ものとすることができるミシンの押え装置を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
ミシンの押え装置は、被縫製物の所定範囲の外側を押え
る布押え外枠と、該布押え外枠を被縫製物を押える位置
から被縫製物を着脱する位置まで動力を用いて上下に移
動させる外枠上下動手段と、上記布押え外枠を手動によ
り上下に移動させる外枠手動上下手段と、上記布押え外
枠の内側のミシン針の近傍で被縫製物を押える中押え
と、該中押えを被縫製物を押える位置から被縫製物を着
脱する位置まで動力を用いて上下に移動させる中押え上
下動手段とを備えたものであり、上記外枠上下動手段及
び上記中押え上下動手段により上記布押え外枠及び上記
中押えを下げた状態で縫製を行う際に、上記外枠手動上
下手段により上記布押え外枠を上げた状態として縫製が
行われるのを規制する規制手段が備えられていることを
上記課題の解決手段とした。
【0015】上記構成によれば、布押え外枠と中押えを
下げることにより被縫製物を押えた状態で縫製を行って
いる際に、誤って、外枠手動上下動手段により布押え外
枠を上げようとした場合に、規制手段が外枠手動上下手
段により上記布押え外枠を上げた状態として縫製が行わ
れるのを規制するので、縫製中に布押え外枠を上げてし
まうような誤操作を防止することができる。従って、上
述のような誤操作をしないように気を付けながらミシン
の押え装置を操作する必要がなく、操作を容易なものと
することができる。
【0016】本発明の請求項2記載のミシンの押え装置
は、上記規制手段が、上記外枠手動上下手段の作動を検
知する手動検知手段と、上記中押え上下動手段が上記中
押えを下げた状態で、上記手動検知手段により上記外枠
手動上下手段の作動が検知された場合に、縫製を停止さ
せる縫製制御手段とを備えていることを上記課題の解決
手段とした。
【0017】上記構成によれば、中押え上下動手段が中
押えを下げた状態、すなわち、中押えを下げて縫製を行
おうとしている状態もしくは縫製を行っている状態にお
いて、手動検知手段により外枠手動上下手段の作動が検
知された場合、すなわち、外枠手動上下手段により布押
え外枠を上げようとした場合に、縫製制御手段が縫製を
停止するので、外枠手動上下手段により布押え外枠を上
げた状態で縫製が行われることがない。
【0018】従って、誤操作により布押え外枠を上げて
被縫製物が押えられていない状態で縫製が行われるのを
防止することができるので、請求項1記載の構成と同様
の効果を奏することができ、かつ、ミシンに汎用の制御
部があれば、手動検知手段を追加するとともに制御部の
プログラムを変更するだけで、大きな設計変更をするこ
となく、安価に誤操作を防止することができる。
【0019】本発明の請求項3記載のミシンの押え装置
は、上記外枠手動上下手段に、手動により上記布押え外
枠を上下動させる外枠リンク機構が備えられ、上記中押
え上下動手段に、上記中押えを上下動させる駆動力を上
記中押えに伝動する中押えリンク機構が備えられ、か
つ、これら外枠リンク機構及び中押えリンク機構が互い
に近接して配置され、上記規制手段は、上記外枠リンク
機構及び上記中押えリンク機構のうちの少なくとも一つ
のリンクに設けられ、かつ、上記布押え外枠及び上記中
押えを下げた状態で、上記外枠手動上下手段により上記
布押え外枠を上げようとした際に、上記中押えリンク機
構の少なくとも一つのリンクと、上記外枠リンク機構の
少なくとも一つのリンクとを互いに係合させる係合部を
備え、該係合部が上記中押えリンク機構の少なくとも一
つのリンクと、上記外枠リンク機構の少なくとも一つの
リンクとを係合させることにより、上記外枠リンク機構
のリンクが上記布押え外枠を上げる方向に移動するのを
規制することを上記課題の解決手段とした。
【0020】上記構成によれば、布押え外枠及び中押え
を下げた状態で、外枠手動上下手段により中押えを上げ
ようとした際に、例えば、中押えリンク機構の一つのリ
ンクに設けられた係合部が外枠リンク機構の一つのリン
クに係合することで、外枠リンク機構のリンクが布押え
外枠を上げる方向に移動するのが阻止されるので、布押
え外枠が上方に移動できない状態となる。すなわち、外
枠手動上下手段の外枠リンク機構が中押え上下動手段の
中押えリンク機構にロックされた状態となり、機械的
に、縫製中に外枠手動上下手段により布押え外枠を上下
動できない状態として、誤作動を防止することができ
る。
【0021】従って、この発明によれば、請求項1記載
の構成と同様の効果を奏することができるとともに、上
述のような誤操作を機械的に排除できるので、制御系の
設計変更を行う必要がなく、容易に設計を変更すること
ができる。また、縫製中に外枠手動上下手段の動作自体
がロックされるので、誤操作をしそうになった際にミシ
ンが停止することがなく誤操作を防止できるので、縫製
中に誤って外枠手動上下手段を操作しようとしても、ミ
シンによる縫製が遅れることがない。
【0022】本発明の請求項4記載のミシンの押え装置
は、上記外枠リンク機構が上記外枠手動上下動手段と上
記外枠上下動手段とに共用されていることを上記課題の
解決手段とした。上記構成によれば、上記外枠リンク機
構が、外枠上下動手段と外枠手動上下手段とに共用され
ているので、手動により外枠リンク機構を介して布押え
外枠が上下動されるとともに、外枠上下動手段の駆動手
段により外枠リンク機構を介して布押え外枠が上下動さ
れることになる。従って、手動と動力を用いた場合と
で、二つの伝動機構を設けることがなく、部品点数を削
減して製造コストの低減を図ることができる。
【0023】本発明の請求項5記載のミシンの押え装置
は、被縫製物を押える布押えと、該布押えを動力を用い
て上下に移動させる布押え上下動手段と、上記布押えを
手動により上下に移動させる布押え手動上下手段とを備
えたものであり、布押え手動上下手段の作動を検知する
手動検知手段と、布押え手動上下手段により上記布押え
が所定位置まで上げられた際にこれを検知する布押え位
置検知手段と、上記布押え上下動手段により上記布押え
が上げられた状態で、上記布押え手動上下手段の作動が
上記手動検知手段により検知された場合に、上記布押え
上下動手段により上記布押えを下げた状態とし、上記布
押え上下動手段により上記布押えが下げられた状態で、
上記布押え手動上下手段が上記布押えを上記所定位置ま
で上げたことが上記布押え位置検出手段により検知され
た場合に、上記布押え駆動手段により上記布押えを上げ
た状態とする布押え制御手段とを備えていること上記課
題の解決手段とした。
【0024】上記構成によれば、布押えが手動で上下動
できるとともに手動以外の何らかの駆動手段(駆動力)
を用いて上下動できるようになっているものとしても、
布押えを手動で上下動させる布押え手動上下手段を操作
することによって、手動以外の駆動力を用いる布押え上
下動手段により布押えを上下動させることができる。す
なわち、布押え手動上下手段を操作することにより、布
押え上下動手段を操作することができるので、布押え上
下動手段だけを操作する操作装置(スイッチ等)を設け
る必要がなく、布押えの上下動の操作を容易なものとす
ることができる。なお、上記所定の高さとは、布押え手
動上下手段により通常布押えを上げる高さより高いもの
であり、手動により布押えを上げようとした場合に、布
押え上下動手段が作動してしまうことがない高さであ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態の第
一例のミシンの押え装置を図面を参照して説明する。図
1はこの一例の押え装置が備えられたミシン1を示すも
のであり、図2は、ミシン1内の押え装置の前側の部分
を示すものであり、図3〜図6は、ミシン1内の押え装
置の後側の部分を示すものである。
【0026】図1に示すように、この一例のミシン1の
押え装置は、被製物の縫製を行う所定の範囲の周囲を押
える枠状の布押え外枠11を備えるとともに、該布押え
外枠11を上下に駆動する外枠押え機構と、布押え外枠
11の内側において被縫製物をミシン針2の近傍で押え
る中押え21を備えるとともに、該中押え21を上下に
駆動する中押え機構とを有する。なお、ミシン1は、そ
の機枠3内に配置された上軸4(図2等に図示)の回転
により定位置で上下動するミシン針2を有するサイクル
ミシンである。
【0027】そして、ミシン1においては、上記外枠押
え機構の布押え外枠11に上から押えられる被縫製物を
下から押える枠状の下板12が備えられ、これら布押え
外枠11及び下板12とにより、被縫製物を上下から挟
持することが可能となっている。また、これら布押え外
枠11及び下板12を水平方向に前後左右に移動させる
送り機構(図示略)を有し、定位置で上下動するミシン
針2に対して、上述のように挟持された被縫製物を前後
左右に移動させることにより、所定の範囲(例えば、下
板12及び布押え外枠11の内側、もしくは、ミシン針
2に対する被縫製物の送り機構による移動可能範囲)内
の任意の位置に糸を通して縫い目を付けることが可能と
なっている。
【0028】すなわち、ミシン1は、各種形状に対応し
た縫い目を付けることができるサイクルミシンである。
なお、この一例のミシン1においては、被縫製物を挟持
する布押え外枠11及び下板12とを前後左右に移動す
る際に、前後方向の移動は前後に直線的に移動させるも
のとされ、左右方向の移動は円弧に沿って回転移動させ
るものとされている。
【0029】そして、押え装置の外枠押え機構は、図2
〜図6に示すように、被縫製物を上から下板12側に押
さえつける上記布押え外枠11と、該布押え外枠11を
上下動自在に支持する送り台13と、ソレノイド14を
有して送り台13に、布押え外枠11を上下動させる駆
動力を伝達する外枠上下駆動部15とを備えている。上
記送り台13は、下板12とともに送り機構により前後
左右に移動可能となっている。また、送り台13は、下
端部に布押え外枠11が接合されるとともに上下動自在
とされた布押え足13aと、外枠上下駆動部15の押え
板15aの上下動を布押え足13aに伝動するとともに
布押え外枠11を下方に付勢するばね等を有した布押え
リンク機構13bと、該リンク機構13bの外枠上下駆
動部15の押え板15a側の末端側に設けられ押え板1
5aの下面に当接するスライダ13cとを有するもので
ある。
【0030】そして、送り台13は、スライダ13cが
ばね等により押え板15a側に付勢された状態となって
おり、押え板15aを上下動させることによりスライダ
13cを上下動させることで、布押えリンク機構13b
によりスライダ13cの上下動が布押え足13aに伝動
され、該布押え足13aに接合された布押え外枠11を
上下動させられるようになっている。そして、送り台1
3が、送り機構により前後左右に移動させられても、そ
のスライダ13cが押え板15aの下にあれば、押え板
15aによりスライダ13cを上下動させることが可能
であり、押え板15aが定位置で上下動する機構となっ
ていても、前後左右に移動する送り台13を駆動して、
布押え外枠11を上下動可能となっている。
【0031】上記外枠上下駆動部15は、図2示す、上
記押え板15aと、該押え板15aに接合された押え軸
15bと、該押え軸15bを上下二カ所で上下動自在に
支持する押え軸メタル(図示略)及び押え軸ガイド(図
示略)と、図2から図3に示すように、ソレノイド14
の動きを押え軸15bに伝動して押え軸15bを上下動
させる5つの押え上げリンク15c、15d、15e、
15f、15gと、該押え上げリンク15c、15d、
15e、15f、15gのうちのソレノイド14側の末
端の押え上げリンク15gとソレノイド14とをつなぐ
ソレノイドリンク15hと、上記ソレノイド14とを備
えたものである。
【0032】また、外枠上下駆動部15は、布押え外枠
11の上下動を手動操作するマニュアルロッド15i
と、該マニュアルロッド15iと一体に回転するマニュ
アルリンク15jとを有する。さらに、外枠上下駆動部
15は、マニュアルロッド15iの移動を検知するマニ
ュアルセンサ15kと、該マニュアルセンサ15kに実
際に検知されるとともにマニュアルロッド15iに固定
されたマニュアルスリット15lと、押え上げリンク1
5gの移動を検知する押え上げセンサ15mと、該押え
上げセンサ15mに実際に検知されるとともに押え上げ
リンク15gに固定された押え上げスリット15nとを
有するものである。
【0033】上記押え板15aは、上述のように、上下
動することで送り台13を介して布押え外枠11を上下
動させるものであり、押え板15aが下降した場合に布
押え外枠11が上昇し、押え板15aが上昇した際に布
押え外枠11が下降するようになっている。上記押え軸
15bは、押え板15aの上下動を案内するとともに支
持し、かつ、押え上リンク15c、15d、15e、1
5f、15gから伝動されたソレノイド14のプランジ
ャー14aの動きにより押え板15aを上下動させるも
のである。
【0034】上記押え上げリンク15c、15d、15
e、15f、15g(外枠リンク機構)は、その後端側
の押え上げリンク15gがソレノイド14のプランジャ
ー14aにソレノイドリンク15hを介して接続され、
その前端側の押え上げリンク15cが押え軸15bの上
端部に当接した状態となっており、ソレノイド14がオ
ンとなりそのプランジャー14aが後退した状態で前端
側の押え上げリンク15cが押え軸15bの上端面を下
方に押すようになっている。そして、ソレノイド14が
オフとなりそのプランジャー14aが前進した状態で前
端側の押え上げリンク15cによる押え軸15bの下方
への押圧が解除され、押え軸15bが上がるようになっ
ている。なお、ソレノイド14がオフの際には、機枠3
に固定されたバネかけ3cに一端を係止され、他端を押
え上げリンク15gに係止されたバネAにより、押え上
げリンク15gが図中時計回りに回転する方向に付勢さ
れており、ソレノイド14がオフの場合には、図4に示
すように、押え上げリンク15gがソレノイド14のプ
ランジャ14aを引き出した状態、すなわち、元に戻し
た状態となる。
【0035】また、前端側の押え上げリンク15cと、
後端側の押え上げリンク15gと、これらの間に配置さ
れる押え上げリンク15eとが、固定された支点軸によ
り回動自在に支持されている。そして、押え上げリンク
15dがそれぞれ回動自在な押え上げリンク15cと押
え上げリンク15eとを連結するようになっている。ま
た、押え上げリンク15fが押え上げリンク15eと押
え上げリンク15gとを連結するようになっている。
【0036】また、上記押え上げリンク15fには、後
述するように縫製中に中押え機構の中押え上下リンク3
5の突出片35aと係合して最終的に縫製中のマニュア
ルロッド15iの回転を阻止する突出部15f1が形成
されている。また、上記マニュアルロッド15iは、そ
の先端部が押え上げリンク15eと同じ支点軸に回動自
在に支持されるととも後端部が図示しないチェーン等の
線状部材によりマニュアルペダル(図示略)に接続され
ており、マニュアルペダルを踏むとマニュアルロッド1
5iの後端部が下がるように図中時計回りに回転(後ろ
側に回転)するようになっている。
【0037】なお、マニュアルロッド15iは、ばねに
より前側に回転するように付勢された状態となってお
り、マニュアルロッド15iをマニュアルペダルを踏ん
で図4に示す状態より後ろ側に回転させても、マニュア
ルペダルを離すと図4に示す状態に戻るようになってい
る。そして、このようにマニュアルロッド15iを回転
させた場合には、マニュアルロッド15iと同じ支点軸
に回動自在に支持されるとともに、マニュアルロッド1
5iと一体に回転するマニュアルリンク15jが後ろ側
に回転するようになっている。
【0038】また、上述のように押え上げリンク15e
がマニュアルロッド15iと同じ支点軸、すなわち、マ
ニュアルリンク15jと同じ支点軸に配置されている。
さらに、マニュアルリンク15jと押え上げリンク15
eとは隣接した状態で、互いに独立して回転可能となっ
ているが、マニュアルリンク15jには、隣接する押え
上げリンク15e側に突出する突出片15j1が設けら
れており、マニュアルリンク15jが押え上げリンク1
5eより後ろ側に回転しよとした場合に、マニュアルリ
ンク15jの突出片15j1が押え上げリンク15eを
掛止し、マニュアルリンク15jが押え上げリンク15
eを後ろ側に回転させられるようになっている。これに
より、押え上げリンク15d、15cを介して押え軸1
5b及び押え板15aを下方に押して、送り台13を介
して布押え外枠11を上方に上げられるようになってい
る。従って、外枠リンク機構(押え上げリンク15c、
15d、15e、15f、15g)は、外枠上下駆動部
15と手動により布押え外枠を駆動するマニュアルロッ
ド15iとに共用されている。
【0039】また、マニュアルロッド15iがマニュア
ルペダルを踏まない状態の初期位置にある場合には、マ
ニュアルロッド15iに固定されたマニュアルスリット
15lがマニュアルセンサ15k内に入った状態とな
り、マニュアルペダルが踏まれてマニュアルロッド15
iが後方(下方)に回転した場合には、マニュアルスリ
ット15lがマニュアルセンサ15k内から出た状態と
なる。そして、マニュアルセンサ15kは、マニュアル
スリット15lがセンサ内に有るか否かを検知すること
により、マニュアルロッド15iが初期位置にあるか否
かを検知できると共に、これによりマニュアルペダルが
踏まれたか否かが検知できるようになっている。
【0040】なお、マニュアルセンサ15kは、結果的
に、マニュアルペダルが踏まれたか否かが検知できれば
良い物であり、各種センサを用いることができる。一
方、図4に示すように、ソレノイド14をオフにして布
押え外枠11を下げた状態で、押え上げスリット15n
が固定された押え上げリンク15gが後方側に回転した
際に、押え上げスリット15nが押え上げセンサ15m
から外れるようになっている。
【0041】そして、この状態でマニュアルペダルを思
い切り踏み込むと、上述のように、マニュアルロッド1
5iとマニュアルリンク15jとが後方に回転し、これ
により押え上げリンク15eが後方に回転する。そし
て、押え上げリンク15eが後方に回転することによ
り、該押え上げリンク15eに押え上げリンク15fを
介して連結された押え上げリンク15gが前側に回転
し、該押え上げリンク15gに固定された押え上げスリ
ット15nが前側に回転してその先端部が押え上げセン
サ15m内に入るようになっている。
【0042】なお、押え上げスリット15nは、基本的
に押え上げリンク15gが布押え外枠11をその上限位
置付近まで上げた状態の時の角度となった際に、押え上
げセンサ15m内に入り、それ以外の場合に、押え上げ
センサ15mから外れるようになっている。従って、押
え上げセンサ15mは、押え上げリンク15gの回転移
動を検知するとともに、布押え外枠11が上限付近まで
上がった状態となった場合にこれを検知するものであ
る。また、押え上げセンサ15mは、ソレノイド14に
よる布押え外枠11の自動操作により布押え外枠11が
下がった状態で、マニュアル操作により布押え外枠11
を上限付近まで上げた場合もこれを検知できるようにな
っている。
【0043】すなわち、押え上げセンサ15mは、布押
え外枠11が上限付近まで上がったかどうかを検知する
とともに、特に手動操作で布押え外枠11が上限付近ま
で上がったか否かを検知するものであり、これらが検知
できればどのようなセンサを用いるものとしても良い。
【0044】上記中押え機構は、図2に示すように、被
縫製物のミシン針2が上下動する部分を押える中押え2
1を有して、該中押え21を駆動するものである。そし
て、中押え機構は、図2に示す中押え21を備えるとと
もに中押え21を上下動可能に支持する中押え支持部2
2と、図2から図3に示すように、ミシン1において縫
製中に中押え21を下げて被縫製物を押えることが可能
な状態としたり、縫製停止中に中押え21を上げて被縫
製物のセットや交換等を可能な状態とする中押え上下動
部31と、図2に示すように、該中押え上下動部31に
より被縫製物を押えることが可能な状態とされた中押え
21を縫製中にミシン針2の動作に対応して小刻みに上
下動させる中押え縫製動作部41と、これら中押え上下
動部31及び中押え縫製動作部41からの中押え21を
上下動させるための動きを中押え支持部22に伝動する
中押え上げリンク32及び中押えリンク50と中押えロ
ッド44からなるものである。
【0045】図2に示すように、上記中押え支持部22
は、上述のように被縫製物を押える中押え21と、該中
押え21の上部に接合される中押え棒23と、該中押え
棒23が上下動自在に挿入される筒状の中押え棒メタル
24と、該中押え棒23内部に挿入されて、中押え棒2
3の上下動を案内する中押え案内棒25と、中押え棒2
3の外周部分に固定されるとともに、中押えリンク50
が当接する中押え棒抱き26と、該中押え案内棒25の
上端部に接続されるとともに機枠3に取り付けられ、か
つ、中押え案内棒25の上下位置を調節する中押え調節
ねじ27及び中押え調節ナット28と、中押え21を下
方に付勢する中押えばね(図示略)とを備えたものであ
る。
【0046】そして、中押え支持部22は、機枠3に固
定された中押え案内棒25に対して中押え棒23及び中
押え21を一体に上下動可能とするとともに、これらを
中押えばねにより下方に付勢した状態とし、かつ、中押
え棒23に接合されるとともに、中押えリンク50に掛
止された中押え棒抱き26により、中押え21が下方に
落下しないようになっている。そして、中押えリンク5
0により中押え棒抱き26を上下動させることにより中
押え21を上下動できるようになっている。
【0047】上記中押え上下動部31は、図2から図3
に示すように、4つの中押え上下リンク32、33、3
4、35(中押えリンク機構)と、中押え上下リンク3
5に連結された中押えソレノイド36とを備えたもので
ある。そして、四つの中押え上下リンク32、33、3
4、35は、その先端側の中押え上下リンク32の先端
部が中押えリンク50に連結され、その後端側の中押え
上下リンク35が、中押えソレノイド36のプランジャ
ー36aに連結されている。
【0048】そして、四つの中押え上下リンク32、3
3、34、35により中押えソレノイド36のプランジ
ャー36aの前後動が中押えリンク50に伝動され、中
押えリンク50を前後に回転するようになっており、中
押えソレノイド36がオフでそのプランジャー36aが
延出した状態では、中押えリンク50が後方に回転して
中押え21を上昇させるようになっている。また、中押
えソレノイド36がオンでそのプランジャー36aが後
退した状態では、中押えリンク50が前方に回転し、中
押え21を下降させるようになっている。なお、中押え
ソレノイド36がオフの場合には、中押え上下リンク3
5の回転軸部分に配置された戻しバネBにより、中押え
上下リンク35を図中時計回りに回転させるようになっ
ており、中押えソレノイド36のプランジャ36aを引
き出した状態とするように、戻しバネBが付勢してい
る。なお、中押えソレノイド36の前方の位置には、中
押えソレノイド36に対向するようにストッパ35bが
設けられ、このストッパ35bが、上述のように戻しバ
ネBにより付勢された中押え上下リンク35が所定範囲
を超えて時計回りに回転しないように規制している。そ
して、中押え21が下降した状態で被縫製物が押えられ
るとともに、中押え21が上昇した状態で被縫製物の着
脱が可能となっている。
【0049】上記中押え縫製動作部41は、図2に示す
ように、縫製中に中押え21を僅かに上下動させるため
のものであり、上軸4に固定された中押えカム42と、
該中押えカム42の従節となる中押え駆動腕43と、該
中押え駆動腕43の動きを中押えリンク50に伝動する
中押えロッド44と、上記中押えカム42の位置を規制
するカム用スラストカラー45と、縫製動作を停止する
際に中押え駆動腕43を受ける受け部(図示略)とを備
えたものである。
【0050】そして、上記中押え縫製動作部41におい
ては、中押え上下動部31により中押えが下降させられ
た状態で、ミシン1の縫製開始によりミシン針2を上下
動するための上軸4が回転することにより、上軸4に固
定された側面カムである中押えカム42も回転し、該中
押えカム42の側面にコロを当接させた押え駆動腕43
の上端部が中押えカム42の側面の起伏に対応して前後
動することになる。そして、これにより中押え駆動腕4
3に連結された中押えロッド44を前後に移動させる。
さらに、中押えロッド44に連結された中押えリンク5
0が前後に回転して、中押え棒抱き26が上下に移動
し、中押え棒抱き26に中押え棒メタル24及び中押え
棒23を介して接合された中押え21が上下動すること
になる。
【0051】すなわち、上軸4の回転により上下動する
ミシン針2に対応して、中押え21が上下動することに
なる。なお、上記中押えカム42は、上軸4に沿って後
方に移動可能となっており、中押えカム42を後方に移
動させた場合には、中押え駆動腕43が中押えカム42
に当接せずに機枠3に固定された受け部に当接し、上軸
4が回転しても中押え21を上下動させないようになっ
ている。また、中押えカム42を元の位置に戻す場合に
は、カム用スラストカラー45により位置と角度を決め
て元の状態に戻せるようになっている。
【0052】また、この中押え機構を有するミシン1に
は、上軸4を回転させるモータ(図示略)や、各ソレノ
イド(14、36)等の作動を制御するための制御信号
を出力するとともに、マニュアルセンサ15kや押え上
げセンサ15m等の機器から出力される信号を入力し、
予え設定されたプログラムに基づいてミシン1を制御す
る図示しない制御部(縫製制御手段、布押え制御手段)
が設けられている。
【0053】また、この制御部は、上述の送り機構等を
制御して、各種パターンに対応する縫い目を形成させる
ものであるが、この一例においては、布押え外枠11の
上下動や中押え21の上下動を制御するようになってい
る。例えば、制御部は、マニュアルセンサ15k及び押
え上げセンサ15mから入力される信号に基づいて後述
するように布押え外枠11の上下動や上軸4の回転を制
御するようになっている。
【0054】次に、上記構成を有するミシンの押え機構
の動作及び作用について説明する。図3は、電源投入時
の初期状態もしくは縫製が終了して被縫製物の着脱が可
能となった状態の押え機構の後部の状態を示しており、
この状態の押え機構の外枠押え機構においては、外枠上
下駆動部15を駆動するソレノイド14がオンの状態と
なっており、そのプランジャー14aが後退した状態と
なっている。そして、ソレノイドリンク15hと押え上
げリンク15c、15d、15e、15f、15gとに
より、図2に示す押え軸15bが下方に押圧されて下げ
られた状態とされる。そして、押え軸15bの下端部に
接合された押え板15aが送り台13のスライダ13c
を押し下げることにより、布押え外枠11が上げられた
状態とされる。
【0055】この状態では、被縫製物を下板12と布押
え外枠11との間に自由に出し入れできる状態となって
いる。また、この状態では、マニュアルロッド15i
は、上方側(前側に回転するよう)にバネにより付勢さ
れており、マニュアルロッド15iに固定されたマニュ
アルスリット15lがマニュアルセンサ15k内に挿入
され、マニュアルセンサ15kから制御部に、マニュア
ルセンサ15kにマニュアルスリット15lが挿入され
た状態であることを示す信号(ここでは例えばオン信号
とする)が出力されている。
【0056】また、上述の状態では、押え上げリンク1
5gに固定された押え上げスリット15nの先端部が押
え上げセンサ15m内に挿入され、押え上げセンサ15
mから制御部に、押え上げセンサ15mに押え上げスリ
ット15nの先端部が挿入された状態であることを示す
信号(ここでは例えばオン信号とする)が出力されてい
る。
【0057】一方、中押え機構においては、その中押え
ソレノイド36がオフとされ、そのプランジャー36a
が前方に延出した状態となっており、中押え上下動部3
1の中押え上下リンク32、33、34、35により、
図2に示す中押えリンク50が後方に回転させられ、中
押え支持部22の中押え21が上がった状態とされてい
る。
【0058】このような図3に示す縫製開始前の初期状
態において、マニュアルペダルを軽く踏むことにより、
マニュアルロッド15iを後方に回転し、マニュアルセ
ンサ15kからマニュアルスリット15lが出るように
すると、マニュアルセンサ15kから制御部にマニュア
ルスリット15lが出たことを示す例えばオフ信号が出
力される。すなわち、マニュアルセンサ15kによりマ
ニュアルペダルが踏まれたことを示す信号が出力され
る。
【0059】この際に、制御部は、ソレノイド14がオ
ン、すなわち、布押え外枠11が上がった状態で、中押
えソレノイド36がオフ、すなわち、中押え21が上が
った状態となっている場合に、マニュアルセンサ15k
からオフ信号が入力されると、図4に示すように、ソレ
ノイド14をオフとする。これにより、ソレノイドリン
ク15hと押え上げリンク15c、15d、15e、1
5f、15gとにより、図2に示す押え軸15bの下方
への押圧が解除され、押え軸が上がった状態とされる。
そして、押え軸15bの下端部に接合された押え板15
aによる送り台13のスライダ13cの下方への押圧が
解除され、送り台13により、布押え外枠11が下げら
れて被縫製物が布押え外枠11により押えられた状態と
される。
【0060】また、ソレノイド14がオフとなることで
押え上げリンク15gが回転移動することにより、押え
上げリンク15gに固定された押え上げスリット15n
は、その先端部が押え上げセンサ15mから外れた状態
となる。この際に、押え上げセンサ15mから制御部に
出力される信号が例えばオン信号からオフ信号に切り替
わる。
【0061】次に、この状態で、図5に示すように、マ
ニュアルペダルを強く踏んで、マニュアルロッド15i
を下側(後方側)に大きく回転させると、まず、マニュ
アルセンサ15kからマニュアルスリット15lが外
れ、マニュアルセンサ15kからオフ信号が制御部に出
力される。すなわち、マニュアルセンサ15kからマニ
ュアルペダルが踏まれたことを示す信号が出力される
が、この際には、ソレノイド14が上述のようにオフと
なっているので、ソレノイド14はそのままオフとされ
る。
【0062】そして、さらに深くマニュアルペダルを踏
むことにより、マニュアルロッド15iがさらに後方側
に回転するとともに、マニュアルロッド15iと一体に
回転するマニュアルリンク15jが図3に示す状態から
図5に示すように回転する。この際に、マニュアルリン
ク15jの突出片15j1が、マニュアルリンク15j
と同軸上に隣接されて配置された押え上げリンク15e
に掛止され、押え上げリンク15eを後方側に回転す
る。
【0063】すなわち、マニュアルペダルをある程度深
く踏むことにより、ソレノイド14のプランジャー14
aの動きを布押え外枠11に伝動する押え上げリンク1
5c、15d、15e、15f、15gのうちの一つの
押え上げリンク15eをソレノイド14がオンになった
状態と同様に移動させることになる。これにより、押え
上げリンク15eより押え軸15b側の押え上げリンク
15d及び15cがソレノイド14がオンになった状態
と同様に移動し、押え軸15bを下方に押圧し、布押え
外枠11を上げた状態とする。
【0064】従って、被縫製物の位置を微調整するよう
な場合に、マニュアルペダルを踏むことで、布押え外枠
11を少し上げるようにすることで、下板12と布押え
外枠11とによる被縫製物を挟持する力を弱めて被縫製
物をずらして位置合わせを行うことができる。そして、
さらに、マニュアルペダルを踏むと、ソレノイド14が
オンとなった場合と同様の位置まで、押え上げリンク1
5eが回転し、布押え外枠11がソレノイド14がオン
となった際と同様の上限位置まで上がるとともに、押え
上げリンク15eのソレノイド14側の押え上げリンク
15f、15gもソレノイド14がオンとなった場合と
略同様の位置に移動する。すなわち、押え上げリンク1
5gの回転角度がソレノイド14がオンとなった場合と
略同様の回転角度となり、これにより、押え上げリンク
15gに固定された押え上げスリット15nもソレノイ
ド14がオンとなった場合と略同様の回転角度となり、
押え上げスリット15nの先端部が押え上げセンサ15
mに挿入された状態となる。
【0065】これにより押え上げセンサ15mから制御
部への信号がたとえばオフ信号からオン信号に切り替わ
ることになる。この際には、制御部は、ソレノイド14
がオフとなった状態で、押え上げセンサ15mがオン信
号となること、すなわち、ソレノイド14が布押え外枠
11を下げた状態であるが、マニュアルペダルを深く踏
む手動操作により、各押え上げリンク15c、15d、
15e、15f、15gは、ソレノイド14がオンとな
った状態と同じ状態となって、布押え外枠11がその上
限付近まで上がった状態となった際に、ソレノイド14
をオンとするようになっている。
【0066】すなわち、制御部の自動処理により、ソレ
ノイド14がオフとなり、布押え外枠11が下がった状
態で、マニュアルペダルを踏み込んで、布押え外枠11
をその上限位置付近まで上げた場合には、制御部は自動
処理によりソレノイド14をオンとするようになってい
る。従って、ソレノイド14により布押え外枠11が上
がった状態とされ、マニュアルペダルを離してもそのま
ま布押え外枠11が上がった状態となる。
【0067】なお、図3に示すように、ソレノイド14
がオンの場合には、押え上げセンサ15mに押え上げス
リット15nの先端部が挿入された状態となり、押え上
げセンサ15mから制御部にオン信号が入力されるが、
この際には、ソレノイド14がオンとなっているので、
ソレノイド14はそのままオンとされる。以上のように
この一例のミシンの押え機構によれば、ミシン1の縫製
前の段階で、かつ、布押え外枠11が上がった状態にお
いて、布押え外枠11を手動操作するマニュアルペダル
を踏むこと、すなわち、手動操作により布押え外枠11
を上げる操作をすると、ソレノイド14がオンからオフ
となり、制御部による自動操作で布押え外枠11が下げ
られることになる。
【0068】また、ミシンの押え機構によれば、ミシン
1の縫製前の段階で、かつ、布押え外枠11が下がった
状態において、布押え外枠11を手動操作するマニュア
ルペダルを深く踏み込むこと、すなわち、手動操作によ
り布押え外枠11をその上限位置付近まで上げる操作を
すると、ソレノイド14がオフからオンとなり、制御部
による自動操作で布押え外枠11が上げられることにな
る。
【0069】上述のようにこの一例では、動力(ソレノ
イド14)を用いて布押え外枠11を上下動できるとと
もに、動力を用いずに手動により布押え外枠11を上下
動できるようになったミシンにおいて、手動用の操作手
段(マニュアルペダル)を操作することで、動力(ソレ
ノイド14)を操作することが可能となっている。
【0070】従って、動力を用いて布押え外枠11を動
作させる場合も、動力を用いずに、手動により布押え外
枠11を動作させる場合も、マニュアルペダルにより操
作することが可能となり、布押え外枠11の操作系が統
一され、布押え外枠11の操作を容易なものとすること
ができる。すなわち、布押え外枠11を動作させるの
に、動力を用いる場合と手動による場合との二種類があ
れば、その操作系も二種類あることになるが、この一例
においては、マニュアルペダル、すなわち、本来は手動
で布押え外枠11を動作させるための操作装置により動
力を用いた動作の操作も可能となっているので、布押え
外枠11を動作させる場合に、動力を用いた場合と手動
の場合とで、操作装置を変える必要がなく操作を容易な
ものとすることができる。
【0071】そして、上記ミシンにおいては、図3の縫
製前で、かつ、布押え外枠11を上げた状態から、図4
に示すように、ソレノイド14をオフとして布押え外枠
11を下げて被縫製物を押えた状態とした後に、例え
ば、図示しないフットスイッチ等により縫製の開始を指
示した場合に、図6に示すように、中押えソレノイド3
6がオンとなってそのプランジャー36aが後退するこ
とで中押え機構の中押え上下動部31により中押え21
が下げられた状態とされ、かつ、上軸4が回転すること
により縫製が開始される。
【0072】そして、ミシン針2により縫い目が形成さ
れる。そして、この際に、マニュアルペダルを踏んで布
押え外枠11を上げてしまうと、被縫製物を挟持した状
態で送り機構により移動することができなくなってしま
うが、この一例においては、マニュアルペダルを踏むこ
とにより、マニュアルロッド15iが僅かに回転した段
階で、マニュアルセンサ15kからマニュアルスリット
15lが抜けることにより、マニュアルセンサ15kか
ら制御部への信号か例えば、オンからオフに変わった場
合に、制御部がミシン1の縫製を停止する、すなわち、
上軸4の回転を停止するようになっている。
【0073】なお、制御部は、この場合に、中押えソレ
ノイド36をオンとした状態で、マニュアルセンサ15
kからマニュアルペダルが踏まれたことを示す信号が入
力された際に、ミシン1を停止するようになっており、
中押えソレノイド36がオフの場合に、マニュアルセン
サ15kから上述のような信号が入力した際には、ミシ
ン1の上軸4は回転していない状態、すなわち縫製を停
止した状態なので、そのまま縫製停止の状態とし、さら
に、この状態で、上述のように布押え外枠11を上下動
させるためのソレノイド14がオン(布押え外枠11が
上がった状態)の際に、これをオフ(布押え外枠11が
下がった状態)とし、ソレノイド14がオフの際にはオ
フのままとするようになっている。
【0074】また、マニュアルロッド15iに固定され
たマニュアルスリット15lは、マニュアルロッド15
iが僅かに回転しただけの状態、すなわち、布押え外枠
11がマニュアルロッド15iの移動により上げられる
前の遊びの段階で、マニュアルセンサ15kから外れる
ので、布押え外枠11が手動により上げられてしまう前
に、ミシン1が停止するようになっている。
【0075】また、この一例においては、図6に示すよ
うに、ソレノイド14がオフとなり、中押えソレノイド
36がオンとなった状態では、ソレノイド14の駆動力
を布押え外枠11(送り台13)に伝動する外枠リンク
機構(押え上げリンク15c、15d、15e、15
f、15g)の動きが、中押えソレノイド36の駆動力
を中押え21に伝動するための中押えリンク機構(中押
え上下リンク32、33、34、35)により規制され
るようになっている。
【0076】すなわち、ソレノイド14がオフとなった
状態で、中押えソレノイド36がオンとなった状態で
は、上記中押えリンク機構のうちの中押え上下リンク3
5の突出片35aが、上記外枠リンク機構のうちの押え
上げリンク15fの突出部15f1に隣接するように配
置されるようになっている。そして、中押え上下リンク
35の突出片35aは、押え上げリンク15f側に突出
しており、押え上げリンク15fが布押え外枠11を上
げる方向に移動した場合に、その突出部15f1が中押
え上下リンク35の突出片35aに当たり、それ以上、
押え上げリンク15fが移動できないようになってい
る。
【0077】従って、マニュアルペダルを踏んで、マニ
ュアルロッド15iを回転させ、マニュアルリンク15
jにより押え上げリンク15eを回転させた際に、押え
上げリンク15fも連動して移動するが、この移動が上
述のように規制されることで、押え上げリンク15fに
連結された押え上げリンク15eの移動も規制され、結
果的にマニュアルロッド15iの回転も規制されること
になる。すなわち、マニュアルペダルを布押え外枠11
を上げることができるまで深く踏み込むことができない
ようになっている。
【0078】これにより、縫製中にマニュアルペダルを
踏み込むことにより、上述のようにミシン1が停止しな
くとも、布押え外枠11を上げるほど、マニュアルペダ
ルを踏み込めないようになっており、縫製中、布押え外
枠11を誤って上げてしまうのを防止することができ
る。なお、この一例においては、縫製中にマニュアルペ
ダルを踏んでしまった場合に、電気的にミシン1を停止
する機構と、縫製中にマニュアルペダルを踏んでも機械
的に布押え外枠11が上がらないようにする機構との二
つを設け、二重に誤操作を防止する機構となっており、
例えば、センサや制御部の不良等により電気的にミシン
1を停止できなくとも、機械的に布押え外枠11が上が
るのを防止できるようになっている。しかし、どちらか
一方の機構が備えてあれば、縫製中に布押え外枠11を
誤って上げてしまうのを防止できるので、この一例のよ
うに両方の機構を設ける必要はなく、どちらか一方を設
ければ良い。また、ソレノイド14がオフとなった状態
で、中押えソレノイド36がオンとなった状態では、マ
ニュアルペダルを踏んでも、布押え外枠11を上げられ
なくする機構において、中押え機構の中押えソレノイド
36、そのプランジャ36a、中押え上下リンク35、
その突出片35a及び戻しバネBを用いているが、中押
え機構とは関係なく、独立して中押えソレノイド36、
そのプランジャ36a、中押え上下リンク35、その突
出片35a及び戻しバネBと同様の部材を配置し、中押
え機構自体は、布押え外枠11と関係無く動作するよう
にしても良い。すなわち、外枠押え機構に、中押えソレ
ノイド36、そのプランジャ36a、中押え上下リンク
35、その突出片35a及び戻しバネBと同様の部材を
備えさせ、中押え機構には、別に中押え機構用のソレノ
イド等の駆動手段を配置すれば、中押え機構に関係無
く、縫製中は、手動により布押え外枠11を上げること
ができないようにすることができる。
【0079】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のミシンの押え装
置によれば、布押え外枠と中押えを下げることにより被
縫製物を押えた状態で縫製を行っている際に、誤って、
外枠手動上下動手段により布押え外枠を上げようとした
場合に、規制手段が外枠手動上下手段により上記布押え
外枠を上げた状態として縫製が行われるのを規制するの
で、縫製中に布押え外枠を上げてしまうような誤操作を
防止することができる。従って、上述のような誤操作を
しないように気を付けながらミシンの押え装置を操作す
る必要がなく、操作を容易なものとすることができる。
【0080】本発明の請求項2記載のミシンの押え装置
によれば、中押え上下動手段が中押えを下げた状態、す
なわち、中押えを下げて縫製を行おうとしている状態も
しくは縫製を行っている状態において、手動検知手段に
より外枠手動上下手段の作動が検知された場合、すなわ
ち、外枠手動上下手段により布押え外枠を上げようとし
た場合に、縫製制御手段が縫製を停止するので、外枠手
動上下手段により布押え外枠を上げた状態で縫製が行わ
れることがない。
【0081】従って、誤操作により布押え外枠を上げて
被縫製物が押えられていない状態で縫製が行われるのを
防止することができ、かつ、ミシンに汎用の制御部があ
れば、手動検知手段を追加するとともに制御部のプログ
ラムを変更するだけで、大きな設計変更をすることな
く、安価に誤操作を防止することができる。
【0082】本発明の請求項3記載のミシンの押え装置
によれば、布押え外枠及び中押えを下げた状態で、外枠
手動上下手段により中押えを上げようとした際に、例え
ば、中押えリンク機構の一つのリンクに設けられた係合
部が外枠リンク機構の一つのリンクに係合することで、
外枠リンク機構のリンクが布押え外枠を上げる方向に移
動するのが阻止されるので、布押え外枠が上方に移動で
きない状態となる。すなわち、外枠手動上下手段の外枠
リンク機構が中押え上下動手段の中押えリンク機構にロ
ックされた状態となり、機械的に、縫製中に外枠手動上
下手段により布押え外枠を上下動できない状態として、
誤作動を防止することができる。
【0083】従って、この発明によれば、上述のような
誤操作を機械的に排除できるので、制御系の設計変更を
行う必要がなく、容易に設計を変更することができる。
また、縫製中に外枠手動上下手段の動作自体がロックさ
れるので、誤操作をしそうになった際にミシンが停止す
ることがなく、縫製中に誤って外枠手動上下手段を操作
しようとしても、ミシンによる縫製が遅れることがな
い。
【0084】本発明の請求項4記載のミシンの押え装置
によれば、上記外枠リンク機構が、外枠上下動手段と外
枠手動上下手段とに共用されているので、手動により外
枠リンク機構を介して布押え外枠が上下動されるととも
に、外枠上下動手段の駆動手段により外枠リンク機構を
介して布押え外枠が上下動されることになる。従って、
手動と動力を用いた場合とで、二つの伝動機構を設ける
ことがなく、部品点数を削減して製造コストの低減を図
ることができる。
【0085】本発明の請求項5記載のミシンの押え装置
によれば、布押えが手動で上下動できるとともに手動以
外の何らかの駆動手段(動力)を用いて上下動できるよ
うになっているものとしても、布押えを手動で上下動さ
せる布押え手動上下手段を操作することによって、手動
以外の駆動力を用いる布押え上下動手段により布押えを
上下動させることができる。すなわち、布押え手動上下
手段を操作することにより、布押え上下動手段を操作す
ることができるので、布押え上下動手段だけを操作する
操作装置(スイッチ等)を設ける必要がなく、布押えの
上下動の操作を容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の押え装置を備えた
ミシンを示す斜視図である。
【図2】上記例のミシン内の押え装置の前部を示す側面
図である。
【図3】上記例のミシン内の押え装置の後部を示す側面
図である。
【図4】上記例のミシン内の押え装置の後部を示す側面
図である。
【図5】上記例のミシン内の押え装置の後部を示す側面
図である。
【図6】上記例のミシン内の押え装置の後部を示す側面
図である。
【符号の説明】
11 布押え外枠 15 外枠上下駆動部(外枠上下動手段、布押え上
下動手段) 15c、15d、15e、15f、15g 押え上げリ
ンク(外枠リンク機構のリンク) 15f1 突出部(規制手段、係合部) 15i マニュアルロッド(外枠手動上下手段、布押
え手動上下手段) 15j マニュアルリンク(外枠手動上下手段、布押
え手動上下手段) 15k マニュアルセンサ(規制手段、手動検知手
段) 15m 押え上げセンサ(布押え位置検出手段) 21 中押え 31 中押え上下動部(中押え上下動手段) 32、33、34、35 中押え上下リンク(中押えリ
ンク機構のリンク) 35a 突出片(規制手段、係合部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被縫製物の所定範囲の外側を押える布押
    え外枠と、 該布押え外枠を被縫製物を押える位置から被縫製物を着
    脱する位置まで動力を用いて上下に移動させる外枠上下
    動手段と、 上記布押え外枠を手動により上下に移動させる外枠手動
    上下手段と、 上記布押え外枠の内側のミシン針の近傍で被縫製物を押
    える中押えと、 該中押えを被縫製物を押える位置から被縫製物を着脱す
    る位置まで動力を用いて上下に移動させる中押え上下動
    手段とを備えたミシンの押え装置であって、 上記外枠上下動手段及び上記中押え上下動手段により上
    記布押え外枠及び上記中押えを下げた状態で縫製を行う
    際に、上記外枠手動上下手段により上記布押え外枠を上
    げた状態として縫製が行われるのを規制する規制手段が
    備えられていることを特徴とするミシンの押え装置。
  2. 【請求項2】 上記規制手段が、上記外枠手動上下手段
    の作動を検知する手動検知手段と、 上記中押え上下動手段が上記中押えを下げた状態で、上
    記手動検知手段により上記外枠手動上下手段の作動が検
    知された場合に、縫製を停止させる縫製制御手段とを備
    えていることを特徴とする請求項1記載のミシンの押え
    装置。
  3. 【請求項3】 上記外枠手動上下手段に、手動により上
    記布押え外枠を上下動させる外枠リンク機構が備えら
    れ、上記中押え上下動手段に、上記中押えを上下動させ
    る駆動力を上記中押えに伝動する中押えリンク機構が備
    えられ、かつ、これら外枠リンク機構及び中押えリンク
    機構が互いに近接して配置され、 上記規制手段は、上記外枠リンク機構及び上記中押えリ
    ンク機構のうちの少なくとも一つのリンクに設けられ、
    かつ、上記布押え外枠及び上記中押えを下げた状態で、
    上記外枠手動上下手段により上記布押え外枠を上げよう
    とした際に、上記中押えリンク機構の少なくとも一つの
    リンクと、上記外枠リンク機構の少なくとも一つのリン
    クとを互いに係合させる係合部を備え、 該係合部が上記中押えリンク機構の少なくとも一つのリ
    ンクと、上記外枠リンク機構の少なくとも一つのリンク
    とを係合させることにより、上記外枠リンク機構のリン
    クが上記布押え外枠を上げる方向に移動するのを規制す
    ることを特徴とする請求項1記載のミシンの押え装置。
  4. 【請求項4】 上記外枠リンク機構が上記外枠手動上下
    動手段と上記外枠上下動手段とに共用されていることを
    特徴とする請求項3記載のミシンの押え装置。
  5. 【請求項5】 被縫製物を押える布押えと、 該布押えを動力を用いて上下に移動させる布押え上下動
    手段と、 上記布押えを手動により上下に移動させる布押え手動上
    下手段とを備えたミシンの押え装置であって、 布押え手動上下手段の作動を検知する手動検知手段と、 布押え手動上下手段により上記布押えが所定位置まで上
    げられた際にこれを検知する布押え位置検知手段と、 上記布押え上下動手段により上記布押えが上げられた状
    態で、上記布押え手動上下手段の作動が上記手動検知手
    段により検知された場合に、上記布押え上下動手段によ
    り上記布押えを下げた状態とし、上記布押え上下動手段
    により上記布押えが下げられた状態で、上記布押え手動
    上下手段が上記布押えを上記所定位置まで上げたことが
    上記布押え位置検出手段により検知された場合に、上記
    布押え駆動手段により上記布押えを上げた状態とする布
    押え制御手段とを備えていることを特徴とするミシンの
    押え装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101184462B1 (ko) * 2003-04-30 2012-09-19 쥬키 가부시키가이샤 재봉틀

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