JP7016575B2 - ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法 - Google Patents

ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7016575B2
JP7016575B2 JP2017193014A JP2017193014A JP7016575B2 JP 7016575 B2 JP7016575 B2 JP 7016575B2 JP 2017193014 A JP2017193014 A JP 2017193014A JP 2017193014 A JP2017193014 A JP 2017193014A JP 7016575 B2 JP7016575 B2 JP 7016575B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper shaft
needle bar
sewing machine
motor
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017193014A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019063318A (ja
Inventor
長大 小玉
Original Assignee
株式会社ジャノメ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ジャノメ filed Critical 株式会社ジャノメ
Priority to JP2017193014A priority Critical patent/JP7016575B2/ja
Publication of JP2019063318A publication Critical patent/JP2019063318A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7016575B2 publication Critical patent/JP7016575B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、ミシンに関し、特に、はずみ車を手で回すことなく、ニーリフターやフットコントローラなどの操作部の操作量に応じて針棒の降下位置を調節できるミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法に関する。
従来、ミシンによる縫製作業の開始時には、作業者は、最初の針落ち点に布の縫い開始点を合わせる作業を行っていた。
通常、ミシンの停止時には、針を装着した針棒は、縫製作業面(針板)から上昇した上位置にあって、針の先端が布の上方に離れた状態になっている。
この状態では、針と布との正確な位置合わせが困難なため、作業者は、ミシンの右端に設けられたはずみ車(ハンドホイール)を手で回して、針の先端を布の上面にできるだけ近づけるように針棒を降下させる必要があり、位置合わせの度に、針から離れた位置にあるはずみ車を手で回すのが面倒であった。
このため、ミシン主軸(上軸)を駆動するモータと、ミシン主軸の回転角度(回転位相)を検出するセンサと、確認スイッチの操作により、前記センサでミシン主軸の回転角度を検出しながら、針が上停止位置から針板面付近の針落ち点まで移動するように、モータを駆動する制御手段を備えることにより、はずみ車を手で回すことなく、針が針板面まで降下し、生地(布)の針落ち点の確認を容易に行うことができるミシンの制御装置が知られている(特許文献1参照)。
上記特許文献1記載のミシンの制御装置は、はずみ車を手で回すことなく、確認スイッチの操作だけで容易に針の針落ち点を確認することができるが、確認スイッチの操作による針の針板面までの降下は、降下位置が予め設定されているので、布が厚地の場合には、針の先端が布に突き刺さってしまうという問題があった。
この問題を解決するために、作業者により針上下位置切替スイッチが操作されたとき、位置合せ準備動作として、まず送り歯状態切替機構により送り歯の状態を非作用位置に切替えた上で、押え足昇降機構を制御して、押え足を布に当接する押圧位置まで下降させ、その際の高さ位置検出器の検出信号から布の布厚を検出する。次いで、検出された布厚に基づいて、ミシンモータを制御し、針棒を縫針(針)の先端が布に刺さる直前(例えば1mmだけ上)の設定位置に移動させるミシンも知られている(特許文献2参照)。
特開平7-669号公報 特開2009-291416号公報
しかしながら、上記特許文献2記載のミシンは、布の布厚を検出することにより、針の先端が実際の布厚に応じた位置とされるので、布の厚みが厚い場合でも薄い場合でも、針の先端が布に刺さる直前の設定位置に該針を停止させることができるが、針の先端は、布に刺さる直前の設定位置にのみ停止するので、設定位置よりも高い位置に針を停止するには、従来のように、はずみ車を手で回す必要があり、操作性が悪いという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、はずみ車を手で回すことなく、ニーリフターやフットコントローラなどの操作部の操作量に応じて、上停止位置からの針棒の降下位置を自由に調節できるミシンを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ミシンとして、針棒の降下位置を調節するミシンであって、ミシン機枠に回転自在に支持される上軸と、針を保持し、前記上軸の回転により上下往復動する針棒と、前記上軸を正回転駆動する主モータと、前記上軸を正逆回転駆動する副モータと、前記上軸の回転を、前記主モータまたは前記副モータによる駆動に切り替える駆動切替部と、前記針棒の降下位置を調節するモードを選択可能なモード選択部と、前記針棒の降下位置を操作量によって指示する操作部と、前記モード選択部によって前記針棒の降下位置を調節するモードが選択された時に、前記駆動切替部により前記上軸の回転を前記副モータによる駆動に切り替える切替指令手段と、前記操作部の操作量に応じた回転位相と回転方向とで前記上軸を回転するように、前記副モータを駆動する駆動指令手段とを備え、前記駆動指令手段は、前記操作部の操作量を所定時間ごとに読み取る操作量読取手段と、前記操作量読取手段が読み取った前記操作量の経時的変化に基づいて前記副モータの駆動ステップ数と回転方向とを算出する算出手段とを含む、構成を採用する。
本発明のミシンの実施形態として、前記副モータは、ステッピングモータである、構成を採用し、また、前記上軸の回転位相を検出する回転位相検出器と、前記駆動切替部により前記上軸の回転を前記副モータによる駆動に切り替えた時に、前記回転位相検出器が検出した前記上軸の回転位相に基づいて前記針棒が所定の基準位置に停止するように、前記副モータにより前記上軸を回転する基準位置停止指令手段とをさらに備える、構成を採用する。
また、本発明の操作部の具体的実施形態として、前記操作部は、ニーリフターである、構成を採用し、また、前記操作部は、フットコントローラである、構成を採用する。
さらに、本発明のミシンの具体的実施形態として、縫製する布の厚みを計測する布厚計測手段と、前記布厚計測手段によって計測された布厚に基づいて前記布の上面までの高さを前記針棒の降下限界位置として前記駆動指令手段に設定する降下限界設定手段とをさらに備える、構成を採用する。
さらに、本発明のミシンの針棒降下位置調節方法として、正回転駆動する主モータまたは正逆回転駆動する副モータで上軸を回転することによって、針棒を上下往復動するミシンの針棒降下位置調節方法であって、通常の縫製モードが選択された時に、前記上軸に前記主モータを接続するステップと、前記針棒の降下位置を調節するモードが選択された時に、前記上軸に前記副モータを接続するステップと、前記上軸に前記副モータが接続された時に、前記針棒の降下位置を操作量によって指示する操作部の操作量を読み取るステップと、前記操作量を読み取るステップで読み取った操作量に応じた回転位相と回転方向とで前記上軸を回転するように、前記副モータの回転駆動を指令するステップとを備え、前記操作部の操作量を読み取るステップは、該操作部の操作量を所定時間ごとにサンプリングして前記操作量の経時的変化を求めるステップを含み、前記副モータの回転駆動を指令するステップは、前記操作量の経時的変化を求めるステップで求めた前記経時的変化に基づいて前記副モータの駆動ステップ数と回転方向とを算出するステップと、前記算出するステップで算出した駆動ステップ数と回転方向に応じて前記副モータを駆動制御するステップとを含む、構成を採用する。
さらに、本発明の針棒降下位置調節方法の具体的実施形態として、前記上軸に前記副モータが接続された時に、該上軸の回転位相を検出するステップと、前記回転位相を検出するステップで検出した前記上軸の回転位相に基づいて前記針棒が所定の基準位置に停止するように、前記副モータに該上軸の基準位置停止を指令するステップとをさらに備える、構成を採用し、また、縫製する布の厚みを計測するステップと、前記計測するステップで計測した布厚に基づいて前記布の上面までの高さを前記針棒の降下限界位置として設定するステップとをさらに備える、構成を採用し、また、前記針棒の降下位置を調節するモードが解除された時に、前記副モータを前記上軸から切断するステップをさらに備える、構成を採用する。
本発明のミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法は、正回転駆動する主モータまたは正逆回転駆動する副モータで上軸を回転することによって、針棒を上下往復動するミシンにおいて、通常の縫製モードが選択された時に、前記上軸に前記主モータを接続し、また、前記針棒の降下位置を調節するモードが選択された時に、前記上軸に前記副モータを接続し、前記上軸に前記副モータが接続された時に、前記針棒の降下位置を操作量によって指示する操作部の操作量を所定時間ごとに読み取り、読み取った前記操作量の経時的変化に基づいて前記副モータの駆動ステップ数と回転方向とを算出し、算出した駆動ステップ数と回転方向に応じて、前記上軸を回転するように、前記副モータを駆動することにより、作業者は、針棒の降下位置を調節する際に、はずみ車を手で回すことなく、操作部の操作量に応じて、針棒の降下位置を基準上停止位置から最降下点までの範囲内で自由に調節できる。
また、本発明のミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法は、縫製する布の厚みを計測し、前記計測された布厚に基づいて前記布の上面までの高さを前記針棒の降下限界位置として設定することにより、操作部の操作量が最大であっても、針の先端が布に突き刺さる降下限界位置以下に降下することがないので、前記布の厚みに関係なく、針棒の降下位置を基準上停止位置から降下限界位置まで安全に調節できる。
本発明の第1実施例であるミシンの外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施例であるミシンの機構を示す透視図である。 本発明の第1実施例であるミシンの駆動切替部の構造を示す概念図であり、(a)は通常の駆動状態を示す全体図であり、(b)はステッピングモータ駆動に切り替えた状態を示す部分図である。 本発明の第1実施例であるミシンのニーリフターの内部構造を示す図であり、(a)は全体斜視図、(b)は要部平面図である。 本発明の第1実施例であるミシンの押え棒昇降機構を示す図であり、(a)は正面図および側面図、(b)は(a)の要部E拡大図である。 本発明の第1実施例であるミシンの押え棒昇降機構を示す図である。 本発明の第1実施例であるミシンにおいて、布厚が異なる場合の押え棒と高さ検出センサの状態を示す図であり、(a)は厚物の厚さ、(b)は中程度の厚さ、(c)は薄物の厚さを示す図である。 本発明の第1実施例であるミシンの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施例であるミシンの上軸の回転位相と回転方向を示す説明図である。 本発明の第1実施例であるミシンの制御プログラムの概要を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例であるミシンの電気的構成を示すブロック図である。
つぎに、本発明のミシンについて、実施例として示した図面を参照して説明する。
以下の説明では、図1の斜視図でみて、縦方向を「上下」、左上から右下方向を「左右」、左下から右上方向を「前後」とし、また、図2の透視図でみて、縦方向を「上下」、左下から右上方向を「左右」、右下から左上方向を「前後」とする。
図1において、1はミシン本体であり、下方で左右方向に延びるベッド部2と、該ベッド部2の右端から立ち上がる脚柱部3と、該脚柱部3の上部からベッド部2に対向して左方へ延びるアーム部4と、該アーム部4の左端に設けられるヘッド部5とを備える。
図2において、10は、前記ヘッド部5内で、針棒支持枠11によって上下往復動および左右揺動可能に支持される針棒である。前記針棒10の下端には、針12が装着されている。
15は前記アーム部4内を水平方向に横切り、機枠に回転可能に支持される上軸である。前記上軸15の右端には、はずみ車16が取り付けられ、該はずみ車16は、前記脚柱部3の右端面から露出され、手で回動することができる。
前記上軸15の回転運動は、前記上軸15の左端に設けられたクランク機構17により、前記針棒10の上下往復運動に変換される。通常のミシンでは、前記上軸15が1回転するときに、針棒10は、上下方向に1往復する。
このように、前記上軸15の回転位相は、前記針棒10の上下位置に対応している。
前記上軸15は、後述する動力伝達機構30に接続され、ベッド部2の右方に配置される主モータ6または副モータ7のどちらかの回転駆動により回転される。
主モータ6は、DCモータ等、縫製時に上軸15を高速で回転駆動するモータである。
また、副モータ7は、ステッピングモータ等、上軸の回転位相を高精度で回転制御するモータであり、本実施例では、副モータは、ステッピングモータ7である。
図1において、8は、ベッド部2の上面に装着される針板である。前記針棒10に装着される針12は、針板8の針孔に挿通され、該針板8の下方に収容される後述する釜機構21によって縫目が形成されるとともに、後述する布送り機構22によって布が送られる。
20は、前記ベッド2内を水平方向に横切り、機枠に回転可能に支持され、前記上軸15と連動する下軸である。
前記下軸20は、下糸ボビンを収容し、前記針板8の下方に設けられた釜機構21を回転するとともに、布Nを前記送り歯13によって前後方向に送るための布送り機構22を駆動する。
前記上軸15には、所定の歯数を有する上軸プーリ18が取り付けられ、前記下軸20には、該上軸プーリ18と同数の歯数を有する下軸プーリ23が取り付けられている。前記各プーリ18および23は、歯付きベルト24によって連結されている。
前記上軸15および下軸20は、このように構成されたことにより、前記上軸15が1回転すると、下軸20も1回転し、針棒10は、釜機構21および布送り機構22と同期して上下往復動する。
25は、前記針棒10の後方に位置する押え棒26の下端に装着される押え足であり、該押え足25は、図6に示すように、針板8の上面に載置される布Nを介在して針板8と対向する。
前記押え棒26は、針板8に向かって垂直に延び、軸方向に上下動可能に機枠に支持され、該押え棒26が上下動することにより、前記押え足25は、針板8上の布Nに対して接離することができる。
図2において、30は、前記主モータ6またはステッピングモータ7のどちらかによる回転駆動を前記上軸15に伝達する動力伝達機構である。
前記動力伝達機構30は、前記上軸15の回転を主モータ6またはステッピングモータ7のどちらかに切り替える駆動切替部31と、該駆動切替部31による回転を該上軸15に設けられた歯付きの従動プーリ32に伝達する歯付きのモータベルト33とを備え、該上軸15は、主モータ6による正回転駆動またはステッピングモータ7による正逆回転駆動のどちらかによって回転される。
図3に示すように、前記駆動切替部31は、前記主モータ6の回転軸6aに固定された歯付きの駆動プーリ35および従動ギア36と、前記ステッピングモータ7の回転軸7aに固定された駆動ギア37と、機枠に固定された支持枠38と、該支持枠38に対して左右方向に摺動可能な摺動軸ユニット39と、該摺動軸ユニット39に回転可能、かつ軸方向の移動が規制される接続ギア40と、該支持枠38と該摺動軸ユニット39との間に設けられたコイルばね41と、該摺動軸ユニット39を該コイルばね41に抗して右方に移動させるソレノイド42とを備える。
本実施例では、主モータ6の回転軸6aは、駆動プーリ35と常時接続されているが、主モータ6の回転軸6aは、ステッピングモータ7の回転軸7aと同様に、駆動プーリ35と駆動時だけギア等で接続されるように構成されていても構わない。
図2において、44は、前記針棒10の上下方向位置を間接的に検出するために、前記アーム部4内に設けられ、上軸15の回転位相(角度)を検出する回転位相検出器である。
前記回転位相検出器44は、上軸15と一体的に回転する複数枚の回転ディスク(図示せず)と、ミシン機枠側に設けられ、各回転ディスクの回転状態を光学的に検出する発光部と受光部を備える透過型光センサ(図示せず)とから構成されている。
図1において、46は、レバー47が前記ベッド部2の前面から手前側に突出するように設けられ、膝当て部48がレバー47から下方に90度屈曲した形状をなすニーリフターである。
前記膝当て部48は、作業者によって膝で押されると、レバー47が回動し、図4に示すように、ミシン本体1内部に設けられたリンク機構49を駆動することにより、該リンク機構49に係合する操作量検出部であるポテンショメータ50が回動してニーリフター46の操作開始および操作量を検出する。
前記ニーリフター46は、何も操作しない状態の最小位置(ZERO位置)から膝により操作して機械的に限界の最大位置(MAX位置)まで回動できる。前記ニーリフター46は、作業者が操作しない時に、リンク機構49に掛け渡されたねじりばね(トーションばね)51の付勢力により最小位置に戻るようになっている。
図5において、27は、前記押え棒26を上下方向に昇降させるために、押え昇降レバー53を揺動させる押え棒駆動用ステッピングモータである。
前記押え棒駆動用ステッピングモータ27の回転軸には、駆動歯車54が取り付けられ、該ステッピングモータ27の駆動力は、二重歯車55を経て、カムディスク56に伝達される。
前記カムディスク56は、押え棒26の軸と平行な表面を有し、該表面には、半径方向に拡大する螺旋状のカム溝57が形成され、該カム溝57には、前記押え昇降レバー53に設けられた従動突起58が摺動可能に係合する。
前記押え昇降レバー53は、一端がピン59により機枠に支持され、該ピン59を基端に押え棒26に対して略直交方向に延び、該押え昇降レバー53の先端には、押え棒26に摺動可能に嵌合するリング部60が設けられている。
前記押え棒26は、中央付近に押え棒抱き65が取り付けられ、該押え棒抱き65を座面として該押え棒26に押えばね28が嵌入されている。前記押えばね28の上方からワッシャ62が押え棒26に嵌め込まれ、前記リング部60は、該押えばね28の上端に当接するワッシャ62と係合する。
押えばね28は、押え足25が浮動の状態では押え昇降レバー53の降下力によっては縮小しない程度にばね定数が高く設定されている。そのため、押え棒26は、押えばね28を介して押え棒抱き65で押え付けられ、押え昇降レバー53により降下する。
また、前記押え棒26には、押え昇降レバー53の先端に設けられたリング部60の直上に、上げフランジ61が取り付けられている。押え昇降レバー53が振り上げられると、先端のリング部60が上げフランジ61を押し上げ、押え棒26は上昇する。
押え棒26の上昇および下降量は、高さ検出センサ29により検出できる。前記高さ検出センサ29は、スリット板29aと透過型光センサ29bとから構成される。
図5(b)に示すように、前記スリット板29aは、所定高さ範囲にわたって厚さ方向に貫通するスリット66が形成され、該スリット板29aを挟んで発光部と受光部を備える透過型光センサ29bがミシン機枠に取り付けられている。前記スリット板29aは、押え棒抱き65に設けられ、押え棒26の上下動方向と平行に延びている。
透過型光センサ29bは、スリット板29aのスリット66を透過する光を検出することによって、押え棒26の高さ位置を検出可能であり、通過したスリット数をカウントすることによって押え棒26の上昇量および下降量を検出することができる。
図1において、68は、前記脚柱部3の前面に配置され、縫製作業に必要な各種の作業および機能、メッセージなどが表示される表示装置として後述する透明なタッチパネル67が前面に積層される液晶ディスプレイである。
前記ヘッド部5の前面下部には、ミシンの始動および停止を指示するスタート・ストップスイッチ69が設けられる。
本実施例のミシンは、図8のブロック図で示すように、制御系が構成されている。
ミシン本体1内には、制御装置70が設けられ、制御装置70は、CPU71、ROM72およびRAM73を含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース74と、出力インターフェース75とを備えている。前記ROM72には、縫製動作を制御するための制御プログラムや、縫製動作に必要な縫目データ等の各種のデータが記憶されている。
前記入力インターフェース74には、スタート・ストップスイッチ69、回転位相検出器44、高さ検出センサ29、タッチパネル67およびポテンショメータ(操作量検出部)50が電気的に接続されている。
また、前記出力インターフェース75には、主モータ6、ステッピングモータ7、押え棒駆動用ステッピングモータ27、ソレノイド42および液晶ディスプレイ68が、それぞれ駆動回路76~80を介して接続されている。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例では、前記ニーリフター46は、通常の縫製モードでは、押え棒26の上下動を指示するのに対し、針棒10の降下位置を調節するモードでは、針棒10の降下を指示する操作部として機能する。
まず、通常の縫製モードについて説明する。
ミシンは、前記回転位相検出器44により上軸15が回転停止状態であることを条件に、ニーリフター46を操作すると、前記押え足25(押え棒26)は、図5(a)に示す、針板8から上昇した解放位置と、図6に示す、針板8上の布Nの上面に当接して布Nを押え付ける押圧位置との間を昇降する。
詳細に説明すると、図1において、前記ニーリフター46は、何も操作しない状態のZERO位置のとき、押え足25は、図6に示すように、針板8上の布Nの上面に当接して布Nを押え付ける押圧位置にある。
前記押圧状態にある押え足25から布Nを取り除くために、作業者が膝でニーリフター46の膝当て部48をZERO位置からMAX位置まで押し込むと、図4(a)に示すレバー47は、矢印方向に回動する。前記レバー47が回動すると、リンク機構49は、ねじりばね51に抗して反時計方向に揺動することにより、ポテンショメータ50の時計方向の回動に変換され、ポテンショメータ50は、ニーリフター46の操作量に応じた電気信号を図8に示す制御装置70の入力インターフェース74に入力する。
前記制御装置70は、前記電気信号に応じて、出力インターフェース75から駆動回路78を介して押え棒駆動用ステッピングモータ27を駆動する。
図5(a)に示すように、前記押え棒駆動用ステッピングモータ27が駆動されると、駆動歯車54と二重歯車55を介してカムディスク56が反時計方向に回転する。カムディスク56が回転すると、押え昇降レバー53の従動突起58は、従動するカム溝57に応じてカムディスク56の半径方向に縮小する。
前記カム溝57が半径方向に縮小すると、従動突起58は、針板8から離れるように上昇し、押え昇降レバー53は、基端のピン59を中心に押え棒26との連結点を振り上げる。前記押え昇降レバー53が振り上げられると、先端のリング部60が押え棒26に固定される上げフランジ61を押し上げ、押え棒26(押え足25)は、上昇して開放位置となる。
その後、新たな布Nを針板8の上面に載置した後、作業者が膝当て部48から膝を離すことにより、ニーリフター46をMAX位置からZERO位置に戻すと、図4(b)に示す、リンク機構49は、ねじりばね51の復元力によりポテンショメータ50の回動(操作)量を最小に戻す。
前記ポテンショメータ50は、ニーリフター46の操作量に応じた電気信号を図8に示す制御装置70の入力インターフェース74に入力すると、該制御装置70は、出力インターフェース75から駆動回路78を介して押え棒駆動用ステッピングモータ27を駆動する。
押え棒駆動用ステッピングモータ27が駆動されると、駆動歯車54と二重歯車55を介してカムディスク56が時計方向に回転し、カムディスク56が回転すると、押え昇降レバー53の従動突起58は、従動するカム溝57に応じてカムディスク56の半径方向に拡大し、カム溝57が半径方向に拡大すると、従動突起58は、針板8に近づくように降下する。
従動突起58が降下すると、押え昇降レバー53は、基端のピン59を中心に押え棒26との連結点を振り下げる。前記押え昇降レバー53が振り下げられると、先端のリング部60がワッシャ62の上から押えばね28を介して押え棒抱き65を押し下げることにより、押え棒26は降下し、該押え棒26の降下により、図6に示すように、押え足25は、針板8上の布Nの上面に当接して布Nを押え付ける押圧位置となる。
その後、作業者は、ヘッド部5に設けられるスタート・ストップスイッチ69を操作すると、スタート・ストップスイッチ69は、主モータ6の起動を指示する電気信号を図8に示す制御装置70の入力インターフェース74に入力する。
前記制御装置70は、前記スタート・ストップスイッチ69からの電気信号に応じて、出力インターフェース75から駆動回路76を介して主モータ6を駆動する。
図2に示すように、主モータ6が駆動されると、動力伝達機構30を介して上軸15を正回転させ、上軸15は、上軸プーリ18と下軸プーリ23と歯付きベルト24によって下軸20を回転させる。これにより、上軸15と連動する針棒10は、釜機構21および布送り機構22と同期して作動し、布Nを送り歯13により布送りするとともに、針12により縫目を形成する。
つぎに、本実施例の針棒10の降下位置を調節するモードについて図面を参照しながら説明する。
図9において、ミシンは、前記通常の縫製モードにおいて、主モータ6の回転駆動によって針棒10(針12)が上位置に停止した状態にある場合、上軸15の回転位相は、回転位相検出器44により検出され、針棒10の上死点を0°とすると、上停止位置Uの範囲は、約30°から70°の間(ハッチングで示す)であり、また、針12の先端が針板8の針孔を挿通する直前の上軸15の回転位相である最降下点Dは、100°付近である。
針棒10の降下位置を調節するモードにおいて、制御装置70は、図10に概略がフローチャートで示されるプログラムに基づいて、回転位相検出器44から入力インターフェース74に入力される信号により、ミシンが停止中であると判断する(ステップS1;YES)と、モード選択部であるタッチパネル67から入力インターフェース74に入力される信号により、「針棒降下位置調節モード」が有効か否かを「針棒降下が有効?」で判断し、有効でない(ステップS2;NO)ときは、ステッピングモータ7が接続されているか否かを「フラグが1か?」で判断し、初期状態では、「通常の縫製モード」が選択されている時であるので、フラグが1でないと判断され(ステップS4;NO)、ステップS1に戻る。
その後、作業者がタッチパネル67に表示されるモード選択画面を操作して、「針棒降下位置調節モード」キーにタッチすると、「針棒降下位置調節モード」が有効であると「針棒降下が有効?」で判断する(ステップS2;YES)と、当該処理が一巡目であるか否かを「フラグが0?」で判断し、一巡目であると判断する(ステップS3;YES)と、制御装置70は、出力インターフェース75から駆動回路79を介してソレノイド42を駆動することにより、後述する「ステッピングモータ接続処理」を行う(ステップS6)。
このように、ステップS2の「針棒降下有効?」で有効と判断され、針棒の降下位置を調整するモードが選択されることで、ステッピングモータ接続処理が行われる(切替指令手段)。
「ステッピングモータ接続処理」は、図3(a)に示す駆動切替部31において、ソレノイド42が駆動されると、図3(b)に示すように、支持枠38に対して左右方向に摺動可能な摺動軸ユニット39は、コイルばね41に抗して右方に移動させる。前記摺動軸ユニット39の移動に伴い、接続ギア40も右方に移動することにより、ステッピングモータ7の回転軸7aに取り付けられる駆動ギア37は、接続ギア40を介して主モータ6の回転軸6aに取り付けられる従動ギア36に接続される。
前記回転軸6aには、上軸15を回転するモータベルト33に動力を伝達する駆動プーリ35が取り付けられているので、主モータ6が停止状態であっても、ステッピングモータ7を駆動することにより上軸15を回転することができる。
前記「ステッピングモータ接続処理」が完了すると、針棒10の停止位置を予め設定される針棒基準位置に修正する必要がある。
このために、回転位相検出器44は、図9に示すように、上停止位置Uに停止した上軸15の回転位相に応じた電気信号を制御装置70の入力インターフェース74に入力すると、該制御装置70は、出力インターフェース75から駆動回路77を介してステッピングモータ7を駆動することにより、「針棒基準位置停止」(「基準位置停止指令手段」として機能する。)を指令する(ステップS7)。
前記「針棒基準位置停止」の指令において、後述する「駆動ステップ数と回転方向の算出」(ステップS13)と同様に、回転位相検出器44により検出される上停止位置Uの回転位相(約30°~約70°)と基準上停止位置Sの回転位相(30°)との差分を求め、前記ステッピングモータ7は、動力伝達機構30を介して上軸15を正逆回転し、上軸15を図9に示す基準上停止位置S(30°)に正確に停止させることにより、針棒10を針棒基準位置に停止させることができる。
前記「針棒基準位置停止」が完了すると、針板8上に載置された布Nの布厚を計測する「布厚計測」(「布厚計測手段」として機能する。)を行う(ステップS8)。
前記「布厚計測」において、制御装置70は、出力インターフェース75から駆動回路78を介して押え棒駆動用ステッピングモータ27を駆動する。
図5(a)に示すように、押え棒駆動用ステッピングモータ27が駆動されると、駆動歯車54と二重歯車55を介してカムディスク56が時計方向に回転し、カムディスク56が回転すると、押え昇降レバー53の従動突起58は、従動するカム溝57に応じてカムディスク56の半径方向に拡大し、カム溝57が半径方向に拡大すると、従動突起58は、針板8に近づくように降下する。
従動突起58が降下すると、押え昇降レバー53は、基端のピン59を中心に押え棒26との連結点を振り下げる。前記押え昇降レバー53が振り下げられると、先端のリング部60がワッシャ62の上から押えばね28を介して押え棒抱き65を押し下げることにより、押え棒26は降下し、該押え棒26の降下により、押えばね28を所定の圧縮力で押圧したときの布Nに応じた布厚は、図7(a)~(c)に示すように、h1~h3として表され、高さ検出センサ29によって押え棒26の降下量を検出することによって算出することができる。
前記「布厚計測」が完了すると、針棒10を針棒基準位置から最大限降下させても、針12が針板8上に載置された布Nと干渉しないように、「針棒の降下限界設定」(「降下限界設定手段」として機能する。)を行う(ステップS9)。
図9に示すように、前記「針棒の降下限界設定」は、針棒10の最大降下位置として、針板8上に布Nが載置されていない場合を上軸15の回転位相で最降下点D(100°)とし、針板8上に布Nを載置した場合は、上軸15の回転位相で布Nの厚さhに相当する位相分を100°から差し引くことにより降下限界位置Hを設定する。
前記「針棒の降下限界設定」が完了すると、一巡目の準備作業が終了したことが判るように、フラグを1に(ステップS10)しておく。
その後、操作量検出部であるポテンショメータ50から入力インターフェース74に入力される操作量に応じた電気信号の有無により、作業者が操作部であるニーリフター46を操作したかを判断し、ポテンショメータ50からの操作量に応じた電気信号がない場合(ステップS11;NO)は、ステップS1に戻る。
再び、ミシンが停止中であると判断する(ステップS1;YES)と、「針棒降下位置調節モード」のままであるから、「針棒降下位置調節モード」が有効であると判断する(ステップS2;YES)と、つぎに、当該処理が一巡目であるか否かを判断するために「フラグが0?」を判断し、一巡目でない(フラグが1)と判断する(ステップS3;NO)と、ステップS11までスルーする。
ここで、作業者がニーリフター46を操作し、ポテンショメータ50からの操作量に応じた電気信号がある(ステップS11;YES)と、制御装置70は、ポテンショメータ50から入力インターフェース74に入力される操作量の経時的変化に応じた電気信号を所定時間間隔でサンプリングする「操作量読取」(「操作量読取手段」として機能する。)(ステップS12)を行う。
前記「操作量読取」により、操作量の経時的変化である今回の操作量と前回の操作量との差分を求め、求めた差分が正であれば正回転方向に差分に相当する駆動ステップ数となり、また、前記差分が負であれば逆回転方向に差分に相当する駆動ステップ数となるように、ステッピングモータ7の駆動ステップ数と回転方向を算出する「駆動ステップ数と回転方向の算出」(ステップS13)を行う。
前記「駆動ステップ数と回転方向の算出」が完了すると、制御装置70は、出力インターフェース75から駆動回路77を介してステッピングモータ7を駆動することにより、「ステッピングモータ駆動制御処理」(「駆動制御手段」として機能する。)を行う(ステップS14)。
前記「ステッピングモータ駆動制御処理」において、前記ステッピングモータ7は、前記算出された回転方向に、前記算出された駆動ステップ数だけ回転駆動することにより、前記ステッピングモータ7は、動力伝達機構30を介して上軸15を、図9に示す基準上停止位置Sと最降下点D(降下限界位置H)の間の範囲α内で回転し、ニーリフター46の操作量に応じた降下位置に針棒10を停止させることができる。
なお、「操作量読取手段」、「算出手段」および「駆動制御手段」は、「駆動指令手段」として機能する。
針棒10の降下位置を調節する作業が終了した場合には、モード選択部であるタッチパネル67から「通常の縫製モード」を選択すると、入力インターフェース74に入力される信号により、「針棒降下位置調節モード」が有効か否かを「針棒降下が有効?」で判断し、有効でない(ステップS2;NO)ので、「針棒降下位置調節モード」が解除された時であることが判断できる。
上記「針棒降下位置調節モード」が解除された時は、ステッピングモータ7が接続されているか否かを「フラグが1か?」で判断すると、フラグは1である(ステップS4;YES)ので、ステッピングモータ7を駆動切替部31によって上軸15から切断(ステップS5)し、フラグを0に(ステップS15)した後、ステップS1に戻る。
以上、説明したように、ニーリフター46は、針棒降下位置調節モードが選択されている時だけ、針棒10の降下位置を指示する操作部として機能し、通常の縫製モードでは、ニーリフター46は、押え棒26の昇降動作を指示する機能を有する。
つぎに、第1実施例の操作部をニーリフター46からフットコントローラに変更した実施例について説明する。
本実施例については、第1実施例と同一の構成部分には同一の符号を付して図示することで詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図11において、70は、ミシン本体1内に設けられる制御装置であり、制御装置70は、第1実施例と同様に、CPU71、ROM72およびRAM73を含むマイクロコンピュータと、入力インターフェース74と、出力インターフェース75とを備えている。
前記入力インターフェース74には、回転位相検出器44、高さ検出センサ29、ポテンショメータ50、タッチパネル67および操作部であるフットコントローラの可変抵抗器(操作量検出部)90が電気的に接続されている。
また、前記出力インターフェース75には、第1実施例と同様の機器が接続されている。
つぎに、本実施例の使用態様と作用効果について説明する。
本実施例では、前記フットコントローラは、通常の縫製モードでは、主モータ6の駆動速度を指示するのに対し、針棒10の降下位置を調節するモードでは、針棒10の降下を指示する操作部として機能する。
まず、通常の縫製モードについて説明する。
ミシンは、前記回転位相検出器44により上軸15が回転停止状態であることを条件に、フットコントローラを操作すると、主モータ6は、該フットコントローラの踏み込み量に応じて駆動速度を変化させる。
詳細に説明すると、作業者は、フットコントローラを踏み込みミシンを起動させると、フットコントローラの可変抵抗器90は、踏み込み量に応じた電気信号を図11に示す制御装置70の入力インターフェース74に入力する。
前記制御装置70は、前記可変抵抗器90からの電気信号に応じて、出力インターフェース75から駆動回路76を介して主モータ6を駆動し、可変抵抗器90からの電気信号に応じた速度で主モータ6を回転駆動する。
つぎに、本実施例の針棒10の降下位置を調節するモードについて説明すると、本実施例では、第1実施例におけるニーリフター46(操作部)のポテンショメータ50(操作量検出部)がフットコントローラの可変抵抗器90に置き換わっただけである。
このため、本実施例では、第1実施例で説明した図10のフローチャートにおいて、ステップS11およびステップS12を除き、同様にミシンの制御が行われる。
すなわち、ステップS11で、操作量検出部である可変抵抗器90から入力インターフェース74に入力される操作量に応じた電気信号の有無により、作業者が操作部であるフットコントローラを踏み込んだかを判断し、踏み込んだ場合は、ステップS12へ進み、また、踏み込まれていない場合は、ステップS1に戻る。
つぎに、ステップS12で、制御装置70は、フットコントローラの可変抵抗器90から入力インターフェース74に入力される操作量の経時的変化に応じた電気信号を所定時間間隔でサンプリングする「操作量読取」を行い、ステップS13に進む。
以上、説明したように、フットコントローラは、針棒降下位置調節モードが選択されている時だけ、針棒10の降下位置を指示する操作部として機能し、通常の縫製モードでは、フットコントローラは、主モータ6の駆動速度を指示する機能を有する。
その他の効果は、第1実施例と同様である。
本発明のミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法は、作業者が針棒の降下位置を調節する際に、はずみ車を手で回すことなく、ニーリフターやフットコントローラなどの操作部の操作量に応じて、針棒の降下位置を基準上停止位置から最降下点(降下限界位置)までの範囲内で自由に調節できるので、縫い始めにおける布への針落ち点の確認などを容易に行うことができ、特に刺しゅう用ミシン等に適用して有利なものである。
h(h1~h3)布厚
D 最降下点
H 降下限界位置
N 布
S 基準上停止位置
U 上停止位置
1 ミシン本体
2 ベッド部
3 脚柱部
4 アーム部
5 ヘッド部
6 主モータ
6a,7a 回転軸
7 ステッピングモータ(副モータ)
8 針板
10 針棒
11 針棒支持枠
12 針
13 送り歯
15 上軸
16 はずみ車
17 クランク機構
18 上軸プーリ
20 下軸
21 釜機構
22 布送り機構
23 下軸プーリ
24 歯付きベルト
25 押え足
26 押え棒
27 押え棒駆動用ステッピングモータ
28 押えばね
29 高さ検出センサ
29a スリット板
29b 透過型光センサ
30 動力伝達機構
31 駆動切替部
32 従動プーリ
33 モータベルト
35 駆動プーリ
36 従動ギア
37 駆動ギア
38 支持枠
39 摺動軸ユニット
40 接続ギア
41 コイルばね
42 ソレノイド
44 回転位相検出器
46 ニーリフター
47 レバー
48 膝当て部
49 リンク機構
50 ポテンショメータ(操作量検出部)
51 ねじりばね
53 押え昇降レバー
54 駆動歯車
55 二重歯車
56 カムディスク
57 カム溝
58 従動突起
59 ピン
60 リング部
61 上げフランジ
62 ワッシャ
65 押え棒抱き
66 スリット
67 タッチパネル(モード選択部)
68 液晶ディスプレイ
69 スタート・ストップスイッチ
70 制御装置
71 CPU
72 ROM
73 RAM
74 入力インターフェース
75 出力インターフェース
76~80 駆動回路
90 可変抵抗器(操作量検出部)

Claims (10)

  1. 針棒の降下位置を調節するミシンであって、
    ミシン機枠に回転自在に支持される上軸と、
    針を保持し、前記上軸の回転により上下往復動する針棒と、
    前記上軸を正回転駆動する主モータと、
    前記上軸を正逆回転駆動する副モータと、
    前記上軸の回転を、前記主モータまたは前記副モータによる駆動に切り替える駆動切替部と、
    前記針棒の降下位置を調節するモードを選択可能なモード選択部と、
    前記針棒の降下位置を操作量によって指示する操作部と、
    前記モード選択部によって前記針棒の降下位置を調節するモードが選択された時に、前記駆動切替部により前記上軸の回転を前記副モータによる駆動に切り替える切替指令手段と、
    前記操作部の操作量に応じた回転位相と回転方向とで前記上軸を回転するように、前記副モータを駆動する駆動指令手段とを備え、
    前記駆動指令手段は、前記操作部の操作量を所定時間ごとに読み取る操作量読取手段と、前記操作量読取手段が読み取った前記操作量の経時的変化に基づいて前記副モータの駆動ステップ数と回転方向とを算出する算出手段とを含む、ミシン。
  2. 前記副モータは、ステッピングモータである、請求項1に記載のミシン。
  3. 前記上軸の回転位相を検出する回転位相検出器と、
    前記駆動切替部により前記上軸の回転を前記副モータによる駆動に切り替えた時に、前記回転位相検出器が検出した前記上軸の回転位相に基づいて前記針棒が所定の基準位置に停止するように、前記副モータにより前記上軸を回転する基準位置停止指令手段とをさらに備える、請求項1または2に記載のミシン。
  4. 前記操作部は、ニーリフターである、請求項1~3のいずれかに記載のミシン。
  5. 前記操作部は、フットコントローラである、請求項1~3のいずれかに記載のミシン。
  6. 縫製する布の厚みを計測する布厚計測手段と、
    前記布厚計測手段によって計測された布厚に基づいて前記布の上面までの高さを前記針棒の降下限界位置として前記駆動指令手段に設定する降下限界設定手段とをさらに備える、請求項1~5のいずれかに記載のミシン。
  7. 正回転駆動する主モータまたは正逆回転駆動する副モータで上軸を回転することによって、針棒を上下往復動するミシンの針棒降下位置調節方法であって、
    通常の縫製モードが選択された時に、前記上軸に前記主モータを接続するステップと、
    前記針棒の降下位置を調節するモードが選択された時に、前記上軸に前記副モータを接続するステップと、
    前記上軸に前記副モータが接続された時に、前記針棒の降下位置を操作量によって指示する操作部の操作量を読み取るステップと、
    前記操作量を読み取るステップで読み取った操作量に応じた回転位相と回転方向とで前記上軸を回転するように、前記副モータの回転駆動を指令するステップとを備え、
    前記操作部の操作量を読み取るステップは、該操作部の操作量を所定時間ごとにサンプリングして前記操作量の経時的変化を求めるステップを含み、
    前記副モータの回転駆動を指令するステップは、前記操作量の経時的変化を求めるステップで求めた前記経時的変化に基づいて前記副モータの駆動ステップ数と回転方向とを算出するステップと、前記算出するステップで算出した駆動ステップ数と回転方向に応じて前記副モータを駆動制御するステップとを含む、ミシンの針棒降下位置調節方法。
  8. 前記上軸に前記副モータが接続された時に、該上軸の回転位相を検出するステップと、
    前記回転位相を検出するステップで検出した前記上軸の回転位相に基づいて前記針棒が所定の基準位置に停止するように、前記副モータに該上軸の基準位置停止を指令するステップとをさらに備える、請求項7に記載のミシンの針棒降下位置調節方法。
  9. 縫製する布の厚みを計測するステップと、
    前記計測するステップで計測した布厚に基づいて前記布の上面までの高さを前記針棒の降下限界位置として設定するステップとをさらに備える、請求項7または8に記載のミシンの針棒降下位置調節方法。
  10. 前記針棒の降下位置を調節するモードが解除された時に、前記副モータを前記上軸から切断するステップをさらに備える、請求項7~9のいずれかに記載のミシンの針棒降下位置調節方法。
JP2017193014A 2017-10-02 2017-10-02 ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法 Active JP7016575B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017193014A JP7016575B2 (ja) 2017-10-02 2017-10-02 ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017193014A JP7016575B2 (ja) 2017-10-02 2017-10-02 ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019063318A JP2019063318A (ja) 2019-04-25
JP7016575B2 true JP7016575B2 (ja) 2022-02-07

Family

ID=66338559

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017193014A Active JP7016575B2 (ja) 2017-10-02 2017-10-02 ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7016575B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149440A (ja) 2004-11-25 2006-06-15 Juki Corp ミシン
JP2009291416A (ja) 2008-06-05 2009-12-17 Brother Ind Ltd ミシン

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5219500B2 (ja) * 1972-12-01 1977-05-28
JPH0677638B2 (ja) * 1986-03-07 1994-10-05 ブラザー工業株式会社 針位置制御装置付きミシン
JPH07194886A (ja) * 1993-12-28 1995-08-01 Juki Corp ミシンの駆動装置
JPH07289770A (ja) * 1994-04-28 1995-11-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd ミシン駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006149440A (ja) 2004-11-25 2006-06-15 Juki Corp ミシン
JP2009291416A (ja) 2008-06-05 2009-12-17 Brother Ind Ltd ミシン

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019063318A (ja) 2019-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4623142B2 (ja) ミシン
KR101240387B1 (ko) 재봉기의 천두께변화 검출장치
EP1612315B1 (en) Sewing machine with automatic needle threader
US11066767B2 (en) Sewing machine
JP6714963B2 (ja) ミシン
JP2010194159A (ja) ミシン
US5092257A (en) Automatic threading apparatus on a sewing machine
CN108060515B (zh) 缝纫机的下线卷绕装置及缝纫机
JP7016575B2 (ja) ミシンおよびミシンの針棒降下位置調節方法
JP2015070892A (ja) ミシン、及びミシンの制御プログラム
CN102041643B (zh) 自动缝制缝纫机
JP2016150035A (ja) ミシンとミシンの制御方法
JP4716170B2 (ja) ミシンの布押え装置
CN111379083A (zh) 抬压脚装置、缝纫机以及抬压脚装置的控制方法
JP2009100991A (ja) ミシン及びフリーモーション縫製用止め縫い処理プログラム
JP2006149440A (ja) ミシン
CN101135089A (zh) 嵌条缝制缝纫机
JP2006110237A (ja) ミシン
JP7321641B2 (ja) 布押え上下駆動装置および該装置を備えるミシン
JP2009226114A (ja) ミシンの制御装置
JP2005137694A (ja) ミシン
JPH11300070A (ja) ミシンの押え装置
JP2849715B2 (ja) 送り解放ミシン
JP3061139B2 (ja) 糸通し装置を備えたミシン
JPH01230388A (ja) 自動ミシン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200923

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210907

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220125