JPH11299700A - 暖房便座装置 - Google Patents

暖房便座装置

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JPH11299700A
JPH11299700A JP12525898A JP12525898A JPH11299700A JP H11299700 A JPH11299700 A JP H11299700A JP 12525898 A JP12525898 A JP 12525898A JP 12525898 A JP12525898 A JP 12525898A JP H11299700 A JPH11299700 A JP H11299700A
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JP
Japan
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toilet seat
heater
heating
heat generating
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP12525898A
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English (en)
Inventor
Takenori Fukushima
武徳 福島
Yumiko Kataoka
由美子 片岡
Shingo Tanaka
真吾 田中
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面状発熱ヒータを埋設していながら、便座
のたわみにも耐える強度の暖房便座装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 暖房機能を有する便座において、その
熱源に繊維質の面状発熱ヒータを埋設したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱源と樹脂とが一
体となった構造のトイレの暖房便座装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレの暖房便座は、その熱源と
してチュービングヒータを使用して、図7に示すよう
に、便座上部17裏面に全体が均一な温度になるように
チュービングヒータ13を曲げながらアルミ箔のような
伝熱性の高い放熱板14に貼り付け、最後に便座下部1
5を超音波溶着等の方法で接着していた。チュービング
ヒータ13は、広い用途で用いられているので安価で信
頼性が高いため、現在の暖房便座のほとんどはこの方式
が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大型樹
脂成形品は寸法精度を上げるのには限界があり、その結
果便座上部17と便座下部15の接着部分16にはどう
しても隙間ができ、意匠性が悪くなってしまうのと同時
に、ごみ等が隙間に入り込んでしまうと取り除けないと
いった問題が生じていた。さらに、チュービングヒータ
の貼り付けや便座上部と下部の溶着の工程が入り、コス
トアップの原因になっていた。その上、便座上部の強度
をもたせるためその厚さも3mm程度とらねばならず、
その結果便座の表面にヒータの熱が伝わるのに時間がか
かっていた。
【0004】このような、従来の暖房便座の問題点を解
決するために、いろいろな提案が行われている。例をあ
げると、面状発熱ヒータを便座成形時にインサート成形
することにより、成形コストの低減及び発熱を均一にす
ることが提案されている(例えば、特公平7―1025
0号参照)。この発明によれば、便座の表面を合成樹脂
シートにしているので、便座の表面層を薄くでき、ヒー
タの熱が伝わる時間を短縮できる。さらに、従来のよう
に、便座の上部と下部を貼り合わせた時のつなぎ目がな
くなり、意匠性及び清掃性も向上できている。
【0005】面状発熱ヒータを樹脂にインサート成形す
る技術はいろいろ考案されているが、まずどの発明も、
成形時の樹脂の収縮について考慮していない。すなわ
ち、インサート成形した後に、樹脂が冷える段階で、収
縮するので、ヒータもそれに引きずられるようになる。
その結果、ヒータが変形してしまい、本来の性能を発揮
できなくなる可能性が高い。
【0006】また、便座として基本的に必要な条件であ
る人が座った時にかかる荷重に耐える強度についても、
考慮されていなかった。図1に示すように、人が便座1
に座ると荷重がかかり、点線1’で示すように、便座1
がたわんでしまう。その荷重は、JISA−4422
9.13.1に規定されている便座強度試験を行い、そ
の試験後に便座1にひび割れ、破損、変形、断線等の異
常のないことが要求されている。しかしながら、面状発
熱ヒータ自体はこのたわみに耐える強度をもたせること
ができなかった。さらに、樹脂の材質自体が、軟質の発
泡プラスチック材料であれば、便座1のたわみはさらに
大きくなり、破損の可能性が高くなる。
【0007】これらの問題を解決できなければ、実際の
商品化は困難であるため、インサート成形の考案は10
年以上前からされているにもかかわらず、今だに商品化
されていないのは、この課題に起因するところが大きい
と予測される。
【0008】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、面状発熱ヒータを埋設していなが
ら、便座のたわみにも耐える強度の暖房便座装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項第1項記載の発明は、暖房機能を有す
る便座において、その熱源に繊維質の面状発熱ヒータを
埋設したことを特徴とする。
【0010】本発明においては、繊維質の面状発熱ヒー
タを埋設することにより、便座成形時に樹脂が収縮して
も、繊維質であれば伸び縮みの自由度が高いため、ヒー
タが破損する恐れが少ない。また、便座に人が座って、
便座がたわんだとしても、クラックが入ったりする恐れ
が少ない。
【0011】請求項第2項記載の発明は、上記繊維質の
面状発熱ヒータが、多孔質であることを特徴とする。
【0012】本発明においては、面状発熱ヒータが多孔
質であることにより、樹脂が多孔質の孔に浸透すること
ができ、その結果面状発熱ヒータが便座の樹脂と同レベ
ルの強度をもつことになり、請求項第1項に記載の発明
より、さらに破損する恐れが少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面により詳細に説明する。
【0014】図2は便座1の下部4に繊維質の面状発熱
ヒータ5を貼り付けた状態の平面図であり、図3は図2
に示すA−A’断面図である。図3において、1は暖房
便座、4は暖房便座1の下部、5は繊維質の面状発熱ヒ
ータ、6は暖房便座1の上部である。暖房便座1は便座
の下部4と便座の上部6との間に面状発熱ヒータ5を挟
み込んだ状態で成形している。図3に示すように、成形
後の暖房便座1は、便座の下部4と便座の上部6とが溶
融一体と成っている。また、便座の使用者と対向する面
の表面(便座の上部6の表面)から、赤外線が透過でき
る範囲内に面状発熱ヒータ5が埋設されている。多孔質
な面状発熱ヒータであれば、ヒータ内にも樹脂が浸透
し、便座本体と完全に一体化される。
【0015】図2、図3は第一の実施例を示す図であ
り、この実施例は汎用樹脂(ポリプロピレン樹脂等)を
素材とし、天然パルプとカーボン繊維とを混合した多孔
質な遠赤外線を放射する繊維質の面状発熱ヒータを低圧
成形法を応用して二色成形した暖房便座である。
【0016】4は便座の下部をあらかじめ成形したもの
であり、5は天然パルプとカーボン繊維とを混合した多
孔質な面状発熱ヒータ、6は便座の上部、7はヒータの
電極である。便座表面の薄膜層(便座の上部6)は0.
1〜1.0mmの範囲、好ましくは0.5mm以下が望
ましい。図3で示すように便座の下部4と便座の上部6
とは溶融し、面状発熱ヒータの多孔質の孔の間を通って
樹脂が浸透し一体化して、表面層(便座の上部6)が便
座の下部4としっかりと密着し、表面層がはがれたりし
わがよったりすることがない。
【0017】次に、製造方法について説明する。図4
(a)は便座の下部4に面状発熱ヒータ5を貼り付けた
状態の断面図である。図4(a)に示すようにあらかじ
め成形された便座の下部4に面状発熱ヒータ5が、ヒー
タに合わせて設けられた突起8に沿って置かれている。
その状態で図4(b)の低圧成形用金型9の下型10内
に設置し、低圧成形用金型9を開いた状態で便座1の上
部6となる樹脂12を流し込み、その後低圧成形用金型
9の上型11を閉じて低圧成形法により成形する。発泡
プラスチック材料の場合もこれとほぼ同等だが、金型を
閉めた後に材料が発泡する点が異なる。構造は図2、図
3に示す第一の実施例と同様であり、説明は省略する。
【0018】図5、図6は、発泡ウレタンを素材とし、
天然パルプとカーボン繊維とを混合した多孔質な遠赤外
線を放射する面状発熱ヒータを二色成形した軟質の暖房
便座である。発砲ウレタンの場合、PP樹脂等に比べた
わみ方が激しいので、通常の面状発熱ヒータでは、ヒー
タが変形してしまう上、人のお尻に当たる感じがごつご
つしてしまうのを、この実施例では改善することができ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明においては、面状発熱ヒータを便
座内にインサート成形しても、強度及び座り心地を損な
うことがない。その結果、意匠性が高く、清掃性の優れ
た暖房便座を実現できる。また、ヒータの上側にくる樹
脂層を薄くしても強度が保てるので、即暖効果のある便
座をも実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の暖房便座に暖房機能を有さない便蓋を
組み付けた状態の斜視図である。
【図2】便座の下部に面状発熱ヒータを貼り付け状態の
平面図である。
【図3】便座の下部と面状発熱ヒータとの上に便座の上
部を成形した暖房便座の図2A−A’断面図である。
【図4】低圧成形法による製造方法を説明する略図であ
る。
【図5】発泡ウレタンを素材とした第二の実施例を示す
平面図である。
【図6】発泡ウレタンを素材とした第二の実施例を示す
図4A−A’断面図である。
【図7】従来のチュービングヒータを使用した暖房便座
の断面を示す略図である
【符号の説明】
1…暖房便座、4…便座の下部、5…面状発熱ヒータ、
6…便座の上部、7…ヒータの電極、9…低圧成形用金
型、10…下型、11…上型、12…便座の上部となる
樹脂、13…チュービングヒータ、14…放熱板、15
…便座下部、16…便座上部と下部の接着面、17…便
座上部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房機能を有する便座において、その
    熱源に繊維質の面状発熱ヒータを埋設したことを特徴と
    する暖房便座装置。
  2. 【請求項2】 上記繊維質の面状発熱ヒータが、多孔
    質であることを特徴とする請求項第1項記載の暖房便座
    装置。
JP12525898A 1998-04-20 1998-04-20 暖房便座装置 Pending JPH11299700A (ja)

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JPH11299700A true JPH11299700A (ja) 1999-11-02

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JP (1) JPH11299700A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060117734A (ko) * 2005-05-13 2006-11-17 동서산업주식회사 좌변기 좌대시트
US20110248015A1 (en) * 2010-04-13 2011-10-13 I-Shou Tsai Toilet seat heating device

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20060117734A (ko) * 2005-05-13 2006-11-17 동서산업주식회사 좌변기 좌대시트
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US8373096B2 (en) * 2010-04-13 2013-02-12 I-Shou Tsai Toilet seat heating device

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