JPH11299071A - 回転コネクタ - Google Patents

回転コネクタ

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JPH11299071A
JPH11299071A JP9565798A JP9565798A JPH11299071A JP H11299071 A JPH11299071 A JP H11299071A JP 9565798 A JP9565798 A JP 9565798A JP 9565798 A JP9565798 A JP 9565798A JP H11299071 A JPH11299071 A JP H11299071A
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JP
Japan
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flat cable
rotor
case
cylindrical portion
fixed
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JP9565798A
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Inventor
Takeshi Yamaguchi
山口  剛
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のステアリング装置に使用される回転
コネクタに関し、ロータを回転する際のフラットケーブ
ルとロータの上底面による摺動音の発生を防止できるも
のを提供することを目的とする。 【解決手段】 ロータ12とケース13によって形成さ
れる収容スペース内に螺旋状に巻かれて収容されるフラ
ットケーブル1の端部1Fの上部を下部よりも螺旋巻き
の中心に近くなるように傾けるか、または固定された端
部1Fから出るフラットケーブル1を下底面13B側へ
傾けて配置することにより、ロータ12を回転する際の
フラットケーブル1とその収容スペースの上底面12B
による摺動音の発生を防止できると共に、車両の振動に
伴う衝突音をさらに小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のステアリン
グ装置等に使用され、ケースとケースに対して相対的に
回転するロータとの電気的接続を、可撓性を有するフラ
ットケーブルを利用して行う回転コネクタに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の相対的に回転する二部材間を電気
的に接続する回転コネクタについて、図面を用いて説明
する。
【0003】図13は従来の回転コネクタの側面断面
図、図14は図13のX−X線における断面図、図15
は同分解斜視図であり、同図においてフラットケーブル
1は、平行に複数個配列した帯状電気導体を絶縁性の合
成樹脂で被覆したもので、その両端は、外部接続するた
めの接続用端子1A,1Bが接続されると共に、樹脂に
よる一体成形で厚さおよび巾が一定の平板状の成形固定
部1C,1D内に高さ方向の略中央に位置するように固
定されており、このフラットケーブル1の長い中間部は
螺旋状に巻かれて、ロータ2とケース3によって形成さ
れる収容スペース内に収容されている。
【0004】そして、ロータ2は、内円筒部2Aと、そ
の上端から外方へ広がった上底面となる平板部2Bから
なり、この内円筒部2Aの外周の一ヵ所にフラットケー
ブル1の内側端1Eの成形固定部1Cを保持する固定部
2Cが設けられ、平板部2Bには上記固定部2Cに対応
した位置に、接続用端子1Aを外部接続するために突出
させる角筒状の接続部2Dが形成されている。
【0005】一方、ケース3は、外円筒部3Aと下底面
となる底部3Bから構成されており、外円筒部3Aはロ
ータ2の平板部2Bよりも大径の円筒状で、上端にはロ
ータ2の係合部2Eと係合する係合凸縁3Cが内方に向
けて形成され、周囲の一ヵ所にフラットケーブル1の外
側端1Fの成形固定部1Dを保持する固定部3Dが形成
されており、底部3Bはロータ2の下端に形成された段
状の円形嵌合部2Fと嵌合する円形開口部3Eが中央に
形成された板状で、外円筒部3Aの固定部3Dに対応す
る位置に、接続用端子1Bを外部接続されるように突出
させる角筒状の接続部3Fが形成されている。
【0006】また、フラットケーブル1は長い柔軟性の
ある帯状のケーブルが10巻前後螺旋状に巻かれている
ため、その中間部分が自重で下がり、底部3Bに当たっ
ており、ロータ2の回転時にこの底面に当たった部分が
回転摺動する際の摩擦抵抗および摺動音を小さくするた
めに、底部3B上にはゴム系の基材にテフロン系のコー
ティングが施された滑性シート3Gが貼り付けられてい
る。
【0007】さらに、このフラットケーブル1の中間部
分は、車両走行時の振動により上下動して、上下の底面
に当たって衝突音を発生するので、これを抑えるために
収容スペースの上下ギャップを小さく規制すると共に、
上記滑性シート3Gは弾性を有する材料で形成されてい
る。
【0008】このように構成される回転コネクタは、ロ
ータ2の回転に伴いフラットケーブル1が巻き締まりお
よび巻き広がりすることによって、ロータ2がケース3
に対して電気的に接続した状態で相対的に複数回回転可
能となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の回転コネクタにおいては、フラットケーブル1が収
容スペースの上下底面2Bおよび3Bと平行となるよう
にフラットケーブル1の両端成形固定部1C,1Dをロ
ータ2およびケース3の固定部2C,3Dに結合保持さ
せる際に、図16に示すように、成形固定部1C,1D
と固定部2C,3Dの隙間により成形固定部1C,1D
が少し傾き、フラットケーブル1が上底面2Bまたは下
底面3Bの方に向いた場合、上記のように収容スペース
の上下ギャップが小さいので成形固定部1C,1Dに近
い部分のフラットケーブル1の内側端1E、外側端1F
に近い部分の端面が上底面2Bまたは下底面3Bに押し
付けられることがあり、下底面3Bに押し付けられる場
合は滑性シート3Gがあるので問題とはならないが、上
底面2B側に押し付けられると、回転時の摩擦により軽
い摺動音を発生することがあった。
【0010】しかも、この摺動音は発生する割合は少な
いが、回転コネクタの車両への取付時の傾き具合やロー
タ2の回転速度等によってもレベルが変化するものであ
り、回転コネクタ単体の検査によるチェックは難しいも
のであった。
【0011】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、ロータを回転する際のフラットケーブル
とロータの上底面による摺動音の発生を防止できる回転
コネクタを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の回転コネクタは、ロータとケースによって形
成される収容スペース内に螺旋状に巻かれて収容される
フラットケーブルの端部の上部を下部よりも螺旋巻きの
中心に近くなるように傾けるか、または固定された端部
から出るフラットケーブルを下底面側へ傾けて配置する
ことにより、フラットケーブルを下底面側へ付勢させる
ものである。
【0013】これにより、ロータを回転する際のフラッ
トケーブルとその収容スペースの上底面による摺動音の
発生を防止できると共に、車両の振動に伴う衝突音をさ
らに小さく抑えることができる回転コネクタを実現する
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、弾性を有する滑性シートが敷かれた下底面と外円筒
部からなるケース、および上底面と内円筒部からなり、
ケースの中央部にケースに対して回動自在に装着された
ロータで形成される収容スペース内に、複数の導線を互
いに絶縁被覆した一定巾直線状のフラットケーブルを螺
旋状に巻いて収容し、フラットケーブルの両端部のう
ち、少なくとも外側の端部の上部が下部よりも螺旋巻き
の中心に近くなるように傾けて、ケースの外円筒部およ
びロータの内円筒部にフラットケーブルの両端部を固定
した回転コネクタとしたものであり、螺旋状に巻かれた
フラットケーブルの端部の上部が下部よりも螺旋巻きの
中心に近くなるように傾けることによって、フラットケ
ーブルの端面が収容スペース内の滑性シートのある下底
面側へ向けられ、上底面に押し付けられることはなくな
るので、ロータの回転時の摩擦による摺動音の発生を防
止できると共に、フラットケーブルが下底面側へ付勢さ
れることによって、車両の振動に伴う衝突音も小さく抑
えることができ、さらにロータの回転時のフラットケー
ブルの巻き締まりおよび巻き広がりの動きに対する影響
が少なく、スムーズな動きをするという作用を有する。
【0015】請求項2に記載の発明は、弾性を有する滑
性シートが敷かれた下底面と外円筒部からなるケース、
および上底面と内円筒部からなり、ケースの中央部にケ
ースに対して回動自在に装着されたロータで形成される
収容スペース内に、複数の導線を互いに絶縁被覆した一
定巾直線状のフラットケーブルを螺旋状に巻いて収容
し、ケースの外円筒部およびロータの内円筒部に固定し
たフラットケーブルの両端部のうち、少なくとも外側の
端部から出るフラットケーブルを下底面側へ傾けて配置
した回転コネクタとしたものであり、フラットケーブル
を下底面側へ傾けて配置することによって、フラットケ
ーブルの端面が収容スペース内の滑性シートのある下底
面側へ向けられ、上底面に押し付けられることはなくな
るので、ロータの回転時の摩擦による摺動音の発生を防
止できると共に、フラットケーブルが下底面側へ付勢さ
れることによって、車両の振動に伴う衝突音も小さく抑
えることができるという作用を有する。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、フラットケーブルの両端部に端
子を接続して、接続部を平板状に樹脂で成形固定し、成
形固定部をケースの外円筒部およびロータの内円筒部に
傾けて保持させたものであり、請求項1または2記載の
発明による作用に加えて、フラットケーブルの両端部の
厚さおよび巾が一定の平板状の成形固定部を傾けて保持
する固定部をケースのみまたはケースとロータに設ける
だけで容易に実施できるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、フラットケーブルの両端部に端
子を接続して、接続部をフラットケーブルが傾くように
平板状に樹脂で成形固定し、成形固定部をケースの外円
筒部およびロータの内円筒部に保持させたものであり、
請求項1または2記載の発明による作用に加えて、フラ
ットケーブルの両端部の厚さおよび巾が一定の平板状の
成形固定部に、フラットケーブルが傾くように成形固定
するだけで容易に実施できるという作用を有する。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、フラットケーブルの両端部に端子を接続
して平板状に樹脂で成形固定する際に、成形固定部にフ
ラットケーブルの厚さ方向に傾斜を付けて、成形固定部
をケースの外円筒部およびロータの内円筒部に保持させ
たものであり、請求項1記載の発明による作用に加え
て、成形固定部にフラットケーブルの厚さ方向に傾斜を
付け、ケースのみまたはケースとロータの固定部へ保持
させることにより、成形固定部の厚さ方向の傾斜によっ
て、フラットケーブルを傾けることができるもので、成
形固定部にフラットケーブルの厚さ方向に傾斜を付ける
だけで容易に実施できるという作用を有する。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項2記載の
発明において、フラットケーブルの両端部に端子を接続
して平板状に樹脂で成形固定する際に、成形固定部にフ
ラットケーブルの巾方向に傾斜を付けて、成形固定部を
ケースの外円筒部およびロータの内円筒部に保持させた
ものであり、請求項2記載の発明による作用に加えて、
成形固定部にフラットケーブルの巾方向に傾斜を付け、
ケースの固定部またはケースとロータの固定部へ保持さ
せることにより、成形固定部の巾方向の傾斜によって、
フラットケーブルを傾けることができるもので、成形固
定部にフラットケーブルの巾方向に傾斜を付けるだけで
容易に実施できるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。なお、従来の技術の項で説明した構
成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明
を省略する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明の第1の実
施の形態による回転コネクタの側面断面図であり、同図
においてフラットケーブル1は、平行に複数個配列した
帯状電気導体を絶縁性の合成樹脂で被覆したもので、そ
の両端には、外部接続するための接続用端子1A,1B
が接続されると共に、樹脂による一体成形で厚さおよび
巾が一定の平板状の成形固定部1C,1D内に高さ方向
の略中央に位置するように固定されており、このフラッ
トケーブル1の長い中間部は螺旋状に巻かれて、ロータ
12とケース13によって形成される収容スペース内に
収容されていることは従来の技術と同じである。
【0022】そして、ロータ12は、内円筒部12A
と、その上端から外方へ広がった上底面となる平板部1
2Bからなり、この内円筒部12Aの外周の一ヵ所に、
フラットケーブル1の内側端1Eの成形固定部1Cの上
部が下部よりも螺旋巻きの中心に近くなるように傾けて
保持される傾斜した収容凹部を備えた固定部12Cが設
けられ、平板部12Bにはこの固定部12Cに対応した
位置に接続用端子1Aを外部接続するために突出させる
角筒状の接続部12Dが形成されている。
【0023】一方、ケース13は、外円筒部13Aと下
底面となる底部13Bから構成されており、外円筒部1
3Aはロータ12の平板部12Bよりも大径の円筒状
で、上端にはロータ12の係合部12Eと係合する係合
凸縁13Cが内方に向けて形成され、周囲の一ヵ所に、
フラットケーブル1の外側端1Fの成形固定部1Dの上
部が下部よりも螺旋巻きの中心に近くなるように傾けて
保持する傾斜した収容凹部を備えた固定部13Dが形成
されており、底部13Bは、ロータ12の下端に形成さ
れた段状の円形嵌合部12Fと嵌合する円形開口部13
Eが中央に形成された板状で、外円筒部13Aの固定部
13Dに対応する位置に、接続用端子1Bを外部接続さ
れるように突出させる角筒状の接続部13Fが形成され
ている。
【0024】なお、接続用端子1Aおよび1Bは、金属
板等から成るものであり、固定部12Cおよび13Dの
傾斜した収容凹部内に挿入される際に、内円筒部12A
および外円筒部13Aと平行な方向となるように矯正さ
れながら挿入される。
【0025】また、ケース13の下底面となる底部13
B上にゴム系の基材にテフロン系のコーティングが施さ
れた滑性シート13Gが貼り付けられていることは従来
の技術と同じである。
【0026】以上のように構成された回転コネクタとす
ることにより、フラットケーブル1の内側端1Eの成形
固定部1C、外側端1Fの成形固定部1Dの上部を下部
よりも螺旋巻きの中心に近くなるように傾けることがで
き、フラットケーブル1を下底面13B側へ付勢させる
ことができるので、ロータ12を回転する際のフラット
ケーブル1とその収容スペースの上底面12Bによる摺
動音の発生を防止できるものである。
【0027】なお、上記の説明では、フラットケーブル
1を、ロータ12とケース13の傾斜した収容凹部を備
えた固定部12C,13Dに保持する構成としたが、固
定部12C,13Dに備えた傾斜した収容凹部に代え
て、内円筒部12Aおよび外円筒部13Aと平行な収容
凹部内にフラットケーブル1を傾斜させる突起部を備え
た固定部(図示せず)としても同様な効果が得られるも
のである。
【0028】また、本実施の形態は、上記構成に限定さ
れるものではなく、図2の側面断面図に示すような、ロ
ータ2とケース3を従来の技術の項で説明したものと同
じように、内円筒部2Aおよび外円筒部3Aと平行な収
容凹部を有する固定部2Cおよび3Dを有する構成と
し、フラットケーブルと両端の成形固定部の構成のみを
変更したものでも同様な効果が得られるものであり、こ
の場合のフラットケーブルの構成について説明すると、
図3に示すように、フラットケーブル11は、平行に複
数個配列した帯状電気導体を絶縁性の合成樹脂で被覆し
たもので、その両端には、外部接続するために設けられ
た接続用端子11A,11Bが接続されて、樹脂による
一体成形で厚さおよび巾が一定の平板状の成形固定部1
1C,11D内に、高さ方向の略中央に位置すると共
に、厚さ方向にフラットケーブル11が傾くように固定
されている。
【0029】そして、このフラットケーブル11を螺旋
状に巻いてロータ2とケース3によって形成される収容
スペース内に収容させ、フラットケーブル11の成形固
定部11Cと11Dを、ロータ2とケース3の固定部2
Cと3Dに保持させることにより、フラットケーブル1
1の上部を下部よりも螺旋巻きの中心に近くなるように
傾けることができ、フラットケーブル11を下底面3B
側へ付勢させることができるので、上記の構成と同様な
効果が得られるものである。
【0030】なお、上記の説明では、フラットケーブル
11を厚さ方向に傾けて固定した一定厚さの成形固定部
11C,11Dを、ロータ2とケース3の一定巾の収容
凹部を有する固定部2C,3Dに保持する構成としたも
のであるが、フラットケーブル11を傾けて固定した成
形固定部11C,11Dに代えて、図4および図5に示
すような成形固定部21C,21Dの厚さ方向に傾斜を
付けて、ロータ22とケース23の巾方向に傾斜を付け
た収容凹部を有する固定部22C,23Dに保持する構
成とすることにより、固定部22C,23Dに対して成
形固定部21C,21Dが厚さ方向の傾斜部により傾斜
して保持されるため、フラットケーブル21の上部を下
部よりも螺旋巻きの中心に近くなるように傾けることが
できるので、フラットケーブル21を下底面23B側へ
付勢させることができ、上記の構成と同様な効果が得ら
れるものである。
【0031】(実施の形態2)図6は本発明の第2の実
施の形態による回転コネクタの側面断面図、図7は要部
断面図であり、同図においてフラットケーブル1は、平
行に複数個配列した帯状電気導体を絶縁性の合成樹脂で
被覆したもので、その両端には、外部接続するために設
けられた接続用端子1A,1Bが接続されて、樹脂によ
る一体成形で厚さおよび巾が一定の平板状の成形固定部
1C,1D内に、高さ方向の略中央に位置するように固
定されており、このフラットケーブル1の長い中間部は
螺旋状に巻かれてロータ32とケース33によって形成
される収容スペース内に収容されていることは従来の技
術と同じである。
【0032】そして、ロータ32は、内円筒部32A
と、その上端から外方へ広がった上底面となる平板部3
2Bからなり、この内円筒部32Aの外周の一ヵ所に、
フラットケーブル1の内側端1Eの成形固定部1Cを、
成形固定部1Cから出るフラットケーブル1側を下側に
傾けて保持する傾斜した収容凹部を備えた固定部32C
が設けられ、平板部32Bには上記固定部32Cに対応
した位置に接続用端子1Aを外部接続するために突出さ
せる角筒状の接続部32Dが形成されている。
【0033】一方、ケース33は、外円筒部33Aと下
底面となる底部33Bから構成されており、外円筒部3
3Aはロータ32の平板部32Bより大径の円筒状で、
上端にはロータ32の係合部32Eと係合する係合凸縁
33Cが内方に向けて形成され、周囲の一ヵ所に、フラ
ットケーブル1の外側端1Fの成形固定部1Dを、成形
固定部1Dから出るフラットケーブル1側を下側に傾け
て保持する傾斜した収容凹部を備えた固定部33Dが形
成されており、底部33Bは、ロータ32の下端に形成
された段状の円形嵌合部32Fと嵌合する円形開口部3
3Eが中央に形成された板状で、外円筒部33Aの固定
部33Dに対応する位置に、接続用端子1Bを外部接続
されるように突出させる角筒状の接続部33Fが形成さ
れている。
【0034】なお、接続用端子1Aおよび1Bは、金属
板等から成るものであり、固定部32Cおよび33Dの
傾斜した収容凹部内に挿入される際に、内円筒部32A
および外円筒部33Aと平行な方向となるように矯正さ
れながら挿入されることは、実施の形態1の場合と同様
である。
【0035】また、ケース33の下底面となる底部33
B上にゴム系の基材にテフロン系のコーティングが施さ
れた滑性シート33Gが貼り付けられていることは従来
の技術と同じである。
【0036】以上のように構成された回転コネクタとす
ることにより、フラットケーブル1の内側端1Eの成形
固定部1C、外側端1Fの成形固定部1Dから出るフラ
ットケーブル1側を下底面33B側に傾けることがで
き、フラットケーブル1を下底面33B側へ付勢させる
ことができるので、ロータ32を回転する際のフラット
ケーブル1とその収容スペースの上底面32Bによる摺
動音の発生を防止できるものである。
【0037】なお、上記の説明では、フラットケーブル
1を、ロータ32とケース33の傾斜した収容凹部を備
えた固定部32C,33Dに保持する構成としたが、上
記の構成に限定されるものではなく、図8〜図10に示
すように、ロータ2とケース3を従来の技術の項で説明
したものと同じ構成とし、フラットケーブルと両端の成
形固定部の構成のみを変更したものでも同様な効果が得
られるものであり、この場合のフラットケーブルの構成
について説明すると、フラットケーブル31は、平行に
複数個配列した帯状電気導体を絶縁性の合成樹脂で被覆
したもので、その両端には、外部接続するために設けら
れた接続用端子31A,31Bが接続されて、樹脂によ
る一体成形で厚さおよび巾が一定の平板状の成形固定部
31C,31D内に、高さ方向の略中央に位置すると共
に、成形固定部31C,31Dから出るフラットケーブ
ル31側が下側に傾くように固定されている。
【0038】そして、フラットケーブル31は螺旋状に
巻いてロータ2とケース3によって形成される収容スペ
ース内に収容させ、フラットケーブル31の成形固定部
31Cと31Dを、ロータ2とケース3の固定部2Cと
3Dに保持させることにより、フラットケーブル31を
下底面3B側へ付勢させることができるので、上記の構
成と同様な効果が得られるものである。
【0039】さらに、上記の説明では、フラットケーブ
ル31側を下側に傾けて固定した成形固定部31C,3
1Dを、ロータ2とケース3の固定部2C,3Dに保持
する構成としたものであるが、フラットケーブル31側
を下側に傾けて固定した成形固定部31C,31Dに代
えて、図11および図12に示すような成形固定部41
C,41Dの上下の巾方向に傾斜を付けておき、上下の
巾方向がロータ2の上底面2Bとケース3の下底面3B
と平行になるように固定部2Cおよび3Dに保持する構
成とすることにより、固定部2C,3Dに対して成形固
定部41C,41Dが上下の巾方向の傾斜部により傾斜
して保持されるため、成形固定部41C,41Dから出
るフラットケーブル41側を下底面3B側へ付勢させる
ことができるので、上記の構成と同様な効果が得られる
ものである。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロータと
ケースによって形成される収容スペース内に螺旋状に巻
かれて収容されるフラットケーブルの端部の上部を下部
よりも螺旋巻きの中心に近くなるように傾けるか、また
は固定された端部から出るフラットケーブルを下底面側
へ傾けて配置することにより、フラットケーブルを下底
面側へ付勢させることによって、ロータを回転する際の
フラットケーブルとその収容スペースの上底面による摺
動音の発生を防止できると共に、車両の振動に伴う衝突
音をさらに小さく抑えることができる回転コネクタを実
現することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転コネクタ
の側面断面図
【図2】本発明の他の例を示す回転コネクタの側面断面
【図3】同フラットケーブルの展開斜視図
【図4】本発明の他の例を示す回転コネクタの側面断面
【図5】同フラットケーブルの展開斜視図
【図6】本発明の第2の実施の形態による回転コネクタ
の側面断面図
【図7】(a)同図6のA−A線における要部断面図 (b)同図B−B線における要部断面図
【図8】本発明の他の例を示す回転コネクタの側面断面
【図9】(a)図8のA−A線における要部断面図 (b)同B−B線における要部断面図
【図10】同フラットケーブルの展開側面図
【図11】本発明の他の例を示す回転コネクタの要部断
面図
【図12】同フラットケーブルの展開側面図
【図13】従来の回転コネクタの側面断面図
【図14】図13のX−X線における断面図
【図15】同分解斜視図
【図16】(a)同図14のA−A線における要部断面
図 (b)同B−B線における要部断面図
【符号の説明】
1,11,21,31 フラットケーブル 1A,1B,11A,11B,31A,31B 接続用
端子 1C,1D,11C,11D,21C,21D,31
C,31D,41C,4 1D 成形固定部 1E 内側端 1F 外側端 2,12,22,32 ロータ 2A,12A,32A 内円筒部 12B,32B 上底面となる平板部 2C,3D,12C,13D,22C,23D,32
C,33D 固定部 12D,13F,32D,33F 接続部 12E,32E 係合部 12F,32F 円形嵌合部 3,13,23,33 ケース 3A,13A,33A 外円筒部 3B,13B,23B,33B 下底面となる底部 13C,33C 係合凸縁 13E,33E 円形開口部 13G,33G 滑性シート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有する滑性シートが敷かれた下底
    面と外円筒部からなるケース、および上底面と内円筒部
    からなり、ケースの中央部にケースに対して回動自在に
    装着されたロータで形成される収容スペース内に、複数
    の導線を互いに絶縁被覆した一定巾直線状のフラットケ
    ーブルを螺旋状に巻いて収容し、フラットケーブルの両
    端部のうち、少なくとも外側の端部の上部が下部よりも
    螺旋巻きの中心に近くなるように傾けて、ケースの外円
    筒部およびロータの内円筒部にフラットケーブルの両端
    部を固定した回転コネクタ。
  2. 【請求項2】 弾性を有する滑性シートが敷かれた下底
    面と外円筒部からなるケース、および上底面と内円筒部
    からなり、ケースの中央部にケースに対して回動自在に
    装着されたロータで形成される収容スペース内に、複数
    の導線を互いに絶縁被覆した一定巾直線状のフラットケ
    ーブルを螺旋状に巻いて収容し、ケースの外円筒部およ
    びロータの内円筒部に固定したフラットケーブルの両端
    部のうち、少なくとも外側の端部から出るフラットケー
    ブルを下底面側へ傾けて配置した回転コネクタ。
  3. 【請求項3】 フラットケーブルの両端部に端子を接続
    して、接続部を平板状に樹脂で成形固定し、成形固定部
    をケースの外円筒部およびロータの内円筒部に傾けて保
    持させた請求項1または2記載の回転コネクタ。
  4. 【請求項4】 フラットケーブルの両端部に端子を接続
    して、接続部をフラットケーブルが傾くように平板状に
    樹脂で成形固定し、成形固定部をケースの外円筒部およ
    びロータの内円筒部に保持させた請求項1または2記載
    の回転コネクタ。
  5. 【請求項5】 フラットケーブルの両端部に端子を接続
    して平板状に樹脂で成形固定する際に、成形固定部にフ
    ラットケーブルの厚さ方向に傾斜を付けて、成形固定部
    をケースの外円筒部およびロータの内円筒部に保持させ
    た請求項1記載の回転コネクタ。
  6. 【請求項6】 フラットケーブルの両端部に端子を接続
    して平板状に樹脂で成形固定する際に、成形固定部にフ
    ラットケーブルの巾方向に傾斜を付けて、成形固定部を
    ケースの外円筒部およびロータの内円筒部に保持させた
    請求項2記載の回転コネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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