JPH11298826A - 頭部装着装置 - Google Patents

頭部装着装置

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JPH11298826A
JPH11298826A JP12178098A JP12178098A JPH11298826A JP H11298826 A JPH11298826 A JP H11298826A JP 12178098 A JP12178098 A JP 12178098A JP 12178098 A JP12178098 A JP 12178098A JP H11298826 A JPH11298826 A JP H11298826A
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wearer
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frame
pad
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JP12178098A
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Tatsuo Chiaki
千明  達生
Hironobu Takano
裕宣 高野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 頭部に作用する押圧力を軽減又は打ち消し
て、快適な装着感を得る頭部装着装置を得る。 【解決手段】 観察者がHMD1を装着すると頭部に
は、後部押圧部8が頭部と当接する位置Bを中心とし
て、表示部2が垂れ下がろうとするモーメントと、前方
の額に当接する前部押圧部5が額に当接する部分を中心
として垂れ下がろうとするモーメントが作用する。しか
し、前部押圧部5にトルクT1が作用しており、このト
ルクT1によって表示部2側が持ち上げられるために、
力F2が作用する後部押圧部8が頭と当接する部分Bを
中心として、表示部2が垂れ下がろうとするモーメント
が打ち消される。また、前方の額に当接する前部押圧部
5が額に当接する部分を中心として表示部2が垂れ下が
ろうとするモーメントによって、後部押圧部8は上方に
持ち上げられようとするが、後部押圧部8のトルクT2
によって、表示部2が垂れ下がろうとするモーメントF
1が打ち消される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘッドマウントデ
ィスプレイによる視覚装置を頭部に装着するための頭部
装着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、頭部に装着し表示部に映る映像を
観察することを可能にしたヘッドマウントディスプレイ
(以下HMDと云う)と呼ばれる種類の視覚装置が、ビ
デオ映像やパーソナルコンピュータの画面を観察するこ
とを目的として使用されるようになっている。
【0003】HMDは臨場感を得ながらビデオ等を鑑賞
したり、或いは周囲に影響を与えることなく鑑賞した
り、或いは自由な場所で鑑賞することを実現するための
装置である。
【0004】従来、この種の装置を頭部に装着するため
の装着装置は、特開平7−84210号公報、特開平7
−181422号公報及び特開平7−333547号公
報等に開示されている。特開平7−84210号公報に
開示されるHMDは装着部の後方を切除し、金属又はプ
ラスチック等の弾性体による押圧支持部材によって頭部
を押圧することによって、後頭部に干渉のない軽快な装
着感を得ることや、HMDを頭部の前方から装着するこ
とによって簡単な着脱を実現している。
【0005】特開平7−181422号公報に開示され
るHMDにおいては、観察者の頭部を装着装置が囲繞す
るようになっており、この装着装置が頭部の側面方向に
付勢されることによって、HMDを頭部に固定するよう
になっている。また、特開平7−333547号公報に
開示されている映像表示装置は、装着フレームに表示部
を取り付けると共に、装着フレームに可動フレームを設
け、この可動フレームが頭部を付勢することによって、
映像表示装置を頭部に固定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この種の頭部に装着し
て映像を観察できるようにしたHMDにおいては、軽量
であること、装着感が軽快であること、簡単に着脱でき
ること及び携行性に優れていること等が求められる。ま
た、表示部の重量が比較的重いため、この重量によって
生ずるモーメントにより表示部の垂れ下がり防止対策も
施さなければならない。
【0007】しかしながら、前述の特開平7−8421
0号公報に開示されるHMDにおいては、簡易な装着性
や後頭部の違和感を除去することは実現できるが、押圧
支持部材の押圧力の調整機構が付設されているためにH
MD自体の重量が増加し、軽快な装着性の実現が阻害さ
れる。また、フレームの一部が切除され、頭部の四方を
囲繞するフレーム形状のためHMD自体が大型であり、
HMDを使用する際の重要な目的である携行性が阻害さ
れるという欠点がある。
【0008】更に、特開平7−84210号公報に開示
されるHMDにおいては、金属又はプラスチック等の弾
性体により構成された押圧支持部材によって、頭部を押
圧することによりHMDを頭部に固定している。しか
し、実際にはプラスチックを使用した場合には、長時間
このHMDを使用することにより押圧支持部材がクリー
プし、ばね力の調整が必須となり、必要なばね力を得ら
れなくなる可能性がある。また、押圧支持部材に金属を
使用した場合には材質や断面形状に関する配慮がないた
め、HMDを装着する際に押圧支持部材を広げると、押
圧支持部材の内部応力が弾性限界を超え、所謂ばねのへ
たりを招きプラスチックを使用した場合と同様にばね力
の調整が必須となり、必要なばね力を得られなくなる可
能性がある。
【0009】また、特開平7−181422号公報に開
示されるHMDにおいては、鉢巻状の装着装置によって
表示部を観察者の頭部に固定するため、頭部に正確に装
着するには手間が掛かり、またこのHMDは表示部分の
重量が比較的重いため、強い圧力で表示部を頭部に固定
する必要があって圧迫感が強く、更には観察者の髪型を
変形させてしまう可能性があるなどの問題点がある。
【0010】また、特開平7−333547号公報に開
示されている映像表示装置においては、顔の前方から映
像表示装置を装着できるため、装着性に優れ装着感も頭
部の全周を締め付けることがないが、可動フレームが頭
部を付勢するので、その付勢力の反作用を装着フレーム
が受けるために装着フレームの剛性を高める必要があ
り、結果として映像表示装置の重量が増加し、装着感を
損うという問題がある。
【0011】更に、これらのHMDにおいては、表示部
の重量によってモーメントが発生するが、前述の従来例
では装着部の押圧を増加することによって摩擦力を増加
させ、摩擦力によって表示部が垂れ下がることを防止す
るものであり、装着者は押圧力を強く感ずることにな
り、装着感の快適性が害されるという問題がある。ま
た、前方に位置する表示部の重量により発生するモーメ
ントを打ち消すために、後方の重量を増加させることも
考えられるが、このような場合には、HMDの重量が増
加するために、同様に快適な装着感を得ることを阻害し
てしまうという問題点がある。
【0012】本発明の目的は、上述の問題点を解消し、
頭部に作用する押圧力を軽減又は打ち消して、快適な装
着感を得る頭部装着装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による頭部装着装
置は、表示素子と該表示素子による像を拡大表示する光
学手段を内蔵した表示部と、装着者の額にほぼ沿った位
置に設けたフレームと、該フレームに対して上下方向に
所定の角度で回動可能に取り付けた前部押圧部と、前記
表示部を前記フレームに支持する支持手段と、装着者の
後頭部に当接し付勢する後部押圧部とを有するヘッドマ
ウントディスプレイにおいて、前記前部押圧部は装着時
に装着者の額部を下方に押す方向に前部パッドを介して
付勢する前部パッド付勢手段を有し、前記後部押圧部は
所定の範囲で上下方向に回転可能な後部パッドと、該後
部パッドを装着時に装着者の頭を上方に押す方向に付勢
する後部パッド付勢手段とを有することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る頭部装着装置は、表示
素子と該表示素子による像を拡大表示する光学手段を内
蔵した表示部と、装着者の額にほぼ沿った位置に設けた
フレームと、該フレームに対して上下方向に所定の角度
で回動可能に取り付けた前部押圧部と、前記表示部を前
記フレームに支持する支持手段と、装着者の後頭部に当
接し付勢する後部押圧部とを有するヘッドマウントディ
スプレイにおいて、前記前部押圧部は装着時に装着者の
額部を下方に押す方向に前部パッドを介して付勢する前
部パッド付勢手段を有し、金属製の前記フレームの両端
部にそれぞれヒンジを介して内側に湾曲した形状を有す
ると共に湾曲した方向に弾性を有するサイドフレームを
それぞれ装着状態に対して頭部方向に回転可能に連結
し、前記サイドフレームのそれぞれの先端に前記後部押
圧部を取り付け、前記サイドフレームは装着状態におい
て伸ばされることにより発生するばね力により前記後部
押圧部により頭部を加圧する力を発生する形状とし、前
記後部押圧部は所定の範囲で上下方向に回転可能な後部
パッドと、該後部パッドを装着時に装着者の頭を上方に
押す方向に付勢する後部パッド付勢手段とを有すること
を特徴とする。
【0015】更に、本発明に係る頭部装着装置は、表示
素子と該表示素子による像を拡大表示する光学手段を内
蔵した表示部と、装着者の額にほぼ沿った位置に設けた
フレームと、該フレームに対して上下方向に所定の角度
で回動可能に取り付けた前部押圧部と、前記表示部を前
記フレームに支持する支持手段と、装着者の後頭部に当
接し付勢する後部押圧部とを有するヘッドマウントディ
スプレイにおいて、前記前部押圧部は装着時に装着者の
額部を下方に押す方向に前部パッドを介して付勢する前
部パッド付勢手段を有し、金属製の前記フレームの両端
部に装着ベルト手段を接続し、該装着ベルト手段は長さ
調整手段と、長さ方向の弾性を発生する弾性部を有し、
前記装着ベルト手段に前記後部押圧部を取り付けると共
に、装着時に装着者の頭を上方に押す方向に付勢する後
部付勢手段とを有することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例におけるHMDの
斜視図、図2は断面図を示しており、このHMD1にお
いては、表示部2が装着フレーム3に支持部材4を介し
て支持され、また支持部材4の上部にはパッド部材から
成る前部押圧部5が取り付けられている。装着フレーム
3の両端には、一対のヒンジ6を介してサイドフレーム
7が取り付けられ、このサイドフレーム7の先端には後
部押圧部8が設けられている。更に、表示部2には映像
信号等の電気信号等を伝達するためのケーブル9が接続
され、サイドフレーム7にはこのケーブル9を保持する
ためのフック10が設けられている。
【0017】表示部2には図示していないバックライ
ト、液晶パネル、表示回路及び光学手段が内蔵されてお
り、図示しないビデオデッキやパーソナルコンピュータ
等の映像信号発生手段からケーブル9を介して伝達され
た信号に基づいた映像を表示し、観察者はHMD1を装
着することによって、表示部2に表示される映像を観察
できるようになっている。
【0018】装着フレーム3は例えばチタンの棒材を曲
げ加工して作られたコア3aにエラストマなどをインサ
ートモールドして作られており、装着者の頭部前面にほ
ぼ沿った形状から成り、ほぼ中央に例えばプラスチック
や装着フレーム3のコア3aと同材質のチタン等で作ら
れた支持部材4が、ねじ止めやロウ付け等の周知の手段
で固定されている。またヒンジ6は装着フレーム3のコ
ア3aにロウ付けやかしめなどの周知の手段により固定
されている。
【0019】また、支持部材4は図2に示すように軸4
a、4bを有しており、表示部2は所定の摩擦力を介し
て観察者の両眼に対して上下方向に回転可能に軸4aに
より軸支され、前部押圧部5は所定の角度範囲で観察者
の上下方向に回転可能に軸4bにより軸支されている。
更に、支持部材4と前部押圧部5の間には前部付勢ばね
4cが介在されており、前部押圧部5は支持部材4の軸
4b回りに観察者に対して下向きに前部付勢ばね4cに
よって付勢されている。
【0020】サイドフレーム7は例えばステンレス合
金、チタン、チタン合金又は超弾性合金等で作られたコ
ア7aに、エラストマなどをインサートモールドして作
られており、図1に示すように側頭部を囲繞するように
湾曲した形状を有している。サイドフレーム7のコア7
aの一端はヒンジ6にロウ付けやかしめ等によって固定
されており、サイドフレーム7は装着フレーム3に対し
て外側には開かず、内側には折り畳めるようにされてお
り、装着フレーム3に対して所定の角度範囲で回動でき
るように軸支されている。なお、サイドフレーム7のコ
ア7aの断面形状は装着フレーム3のコア3aよりも柔
らかく高い弾性が得られるようになっている。また、サ
イドフレーム7の端部に固定されている後部押圧部8
は、パッド部11と、ピアノ線等により造られた捩りば
ねである後部付勢ばね12と、後部装着ベース13とに
より構成されている。
【0021】図3は後部押圧部8の断面図、図3は側面
図を示している。後部装着ベース13は例えばABS樹
脂等を射出成形により作られ、サイドフレーム7のコア
7aにビス7b、7cによって固定されており、第1の
軸受穴13aと突出部13bに設けられた第2の軸受穴
13cが設けられている。内側に位置する後部パッド1
1aは例えばウレタンゴムの上にスポンジが重ねられ、
更にその周囲をポリエチレンフィルムで覆って作られて
おり、両面テープやマジックテープにより後部パッドフ
レーム11bに固定されている。この後部パッドフレー
ム11bは例えばABS樹脂等を射出成形により作ら
れ、後部装着ベース13側に向く第1、第2の突起部1
1c、11dが設けられ、第1の突起部11cにはこの
突起方向と直度する方向を向く第1の軸11eと第1の
ばね支持部11fが設けられている。同様に、第2の突
起部11dには、第2の軸11gと第2のばね支持部1
1hが設けられている。
【0022】第1、第2の軸11e、11gは、それぞ
れ第1、第2の軸受穴13a、13cと嵌合し、パッド
部11は後部装着ベース13に対して上下方向に所定の
角度範囲で回転できるようになっている。後部付勢ばね
12は後部装着ベース13の第1、第2のばね支持部1
0f、10hによって支持され、パッド部11を第1、
第2の軸10e、10gに対して、上方に付勢してい
る。なお、パッド部11が後部装着ベース13に対して
回転する範囲は、図4に示すようにパッドフレーム10
bが後部装着ベース13の一部に当接することにより規
制されている。
【0023】図5はこのように構成されたHMD1を装
着した際の力関係について示しており、観察者が頭部に
HMD1を装着すると、表示部2の重量による力Mが作
用する。この際に頭部には、後部押圧部8が頭部と当接
する位置Bを中心として、表示部2が垂れ下がろうとす
るモーメントと、前方の額に当接する前部押圧部5が額
に当接する部分を中心として表示部2が垂れ下がろうと
するモーメントが作用する。
【0024】本実施例においては、前部押圧部5にトル
クT1が作用しており、このトルクT1によって表示部
2側が持ち上げられるために、力F2が作用する後部押
圧部8が頭と当接する部分Bを中心として、表示部2が
垂れ下がろうとするモーメントが打ち消される。また、
前方の額に当接する前部押圧部5が額に当接する部分を
中心として表示部2が垂れ下がろうとするモーメントに
よって、後部押圧部8は上方に持ち上げられようとする
が、後部押圧部8にトルクT2が作用しており、このト
ルクT2によって後部押圧部8を引き下げようとする力
F3が作用するために、前方の額に当接する前部押圧部
5が額に当接する部分を中心として、表示部2が垂れ下
がろうとするモーメントF1が打ち消される。
【0025】このように、本実施例の頭部装着装置は表
示部2の重量によって作用するモーメントを軽減或いは
打ち消すことができるため、このHMD1においては、
観察者の頭部に対する押圧力F1、F2を小さくするこ
とができ、快適な装着を実現できる。
【0026】この第1の実施例においては、サイドフレ
ーム7と後部押圧部8を用い、HMD1を頭部に装着す
るものであるが、観察者がHMD1を装着した場合にお
いて、激しく動くシミュレーション等では、装着力を強
化したり、装着力を加減し易くするためのベルト型の装
着手段の方が望ましい場合がある。また、第1の実施例
においては、後部押圧部8にトルクを発生させるための
後部付勢ばね12を設けているが、サイドフレーム7の
曲げ応力などを使用することで、ばね12を設けなくと
も同じ効果を得ることもできる。
【0027】図6は第2の実施例の斜視図を示してお
り、第1の実施例と同一の部材については同一の符号を
付している。この第2の実施例におけるHMD21にお
いては、ベルトの捩り応力によって後部押圧部8が頭部
を押し上げる方向のトルクを発生させるようにしたもの
である。
【0028】装着フレーム22の両端には、開放ボタン
23aを有する長さ調節手段23が設けられており、こ
の長さ調整手段23の他端にはベルト24が設けられ、
このベルト24は後部に後部押圧部25が介在されてい
る。長さ調整手段23は周知のものであり、ベルト24
を押し込むと押し込まれた長さを維持し、開放ボタン2
3aの操作によって任意の長さにベルトを開放するよう
にされている。
【0029】ベルト24は例えばナイロン樹脂等で作ら
れており、長方形の断面を有し、捩れに強い形状とされ
ている。また、ベルト24には弾性部24aが設けられ
ており、長さ方向に弾性を有するようになっている。更
に、ベルト24は後部押圧部25に固定される部分の近
傍に狭幅部24bを有し、この狭幅部24bよりも後部
押圧部25側では、後部押圧部25の下側が前方になる
ように捩れた形状をしている。また、後部押圧部25の
頭部との当接面は、ベルト24の捩れの中心よりも前方
になるように、後部押圧部25の厚さが設定されてい
る。
【0030】このような構成によって、観察者がHMD
21を装着するとベルト24が捩れ、その反力によって
後部押圧部25にトルクを発生させ、第1の実施例で説
明したように表示部2の重量によって生ずるモーメント
を打ち消したり、軽減することができる。
【0031】この第2の実施例においては、先に述べた
ように激しい動きを伴うような強力な装着力が必要とさ
れる場合においても、観察者の頭部を強く締め付けるこ
となく、確実な装着と固定ができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る頭部装
着装置は、表示部等の重量によって生ずるモーメントを
前部及び後部押圧部にトルクを生じさせることによっ
て、軽減又は打ち消すことができるため、装着のために
頭部を押圧する力を少なくすることができ、観察者に苦
痛を与えず、確実な装着感を得ることができるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の斜視図である。
【図2】断面図である。
【図3】後部押圧部の断面図である。
【図4】後部押圧部の側面図である。
【図5】HMDを頭部に装着した際の力関係の説明図で
ある。
【図6】第2の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1、21 HMD 2 表示部 3、23 装着フレーム 4 支持部材 4c 前部付勢ばね 5 前部押圧部 6 ヒンジ 7 サイドフレーム 8、25 後部押圧部 11 パッド部 12 後部付勢ばね 13 後部装着ベース 24 ベルト 23 長さ調整手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示素子と該表示素子による像を拡大表
    示する光学手段を内蔵した表示部と、装着者の額にほぼ
    沿った位置に設けたフレームと、該フレームに対して上
    下方向に所定の角度で回動可能に取り付けた前部押圧部
    と、前記表示部を前記フレームに支持する支持手段と、
    装着者の後頭部に当接し付勢する後部押圧部とを有する
    ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記前部押圧部
    は装着時に装着者の額部を下方に押す方向に前部パッド
    を介して付勢する前部パッド付勢手段を有し、前記後部
    押圧部は所定の範囲で上下方向に回転可能な後部パッド
    と、該後部パッドを装着時に装着者の頭を上方に押す方
    向に付勢する後部パッド付勢手段とを有することを特徴
    とする頭部装着装置。
  2. 【請求項2】 表示素子と該表示素子による像を拡大表
    示する光学手段を内蔵した表示部と、装着者の額にほぼ
    沿った位置に設けたフレームと、該フレームに対して上
    下方向に所定の角度で回動可能に取り付けた前部押圧部
    と、前記表示部を前記フレームに支持する支持手段と、
    装着者の後頭部に当接し付勢する後部押圧部とを有する
    ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記前部押圧部
    は装着時に装着者の額部を下方に押す方向に前部パッド
    を介して付勢する前部パッド付勢手段を有し、金属製の
    前記フレームの両端部にそれぞれヒンジを介して内側に
    湾曲した形状を有すると共に湾曲した方向に弾性を有す
    るサイドフレームをそれぞれ装着状態に対して頭部方向
    に回転可能に連結し、前記サイドフレームのそれぞれの
    先端に前記後部押圧部を取り付け、前記サイドフレーム
    は装着状態において伸ばされることにより発生するばね
    力により前記後部押圧部により頭部を加圧する力を発生
    する形状とし、前記後部押圧部は所定の範囲で上下方向
    に回転可能な後部パッドと、該後部パッドを装着時に装
    着者の頭を上方に押す方向に付勢する後部パッド付勢手
    段とを有することを特徴とする頭部装着装置。
  3. 【請求項3】 前記後部押圧部は前記後部パッドをその
    下端部が頭部に近くなるように取り付け、前記サイドフ
    レームが捩られることによって作用するばね力によって
    前記後部パッドを装着時に装着者の頭を上方に押す方向
    に付勢する前記後部パッド付勢手段を兼ねるようにした
    請求項2に記載の頭部装着装置。
  4. 【請求項4】 表示素子と該表示素子による像を拡大表
    示する光学手段を内蔵した表示部と、装着者の額にほぼ
    沿った位置に設けたフレームと、該フレームに対して上
    下方向に所定の角度で回動可能に取り付けた前部押圧部
    と、前記表示部を前記フレームに支持する支持手段と、
    装着者の後頭部に当接し付勢する後部押圧部とを有する
    ヘッドマウントディスプレイにおいて、前記前部押圧部
    は装着時に装着者の額部を下方に押す方向に前部パッド
    を介して付勢する前部パッド付勢手段を有し、金属製の
    前記フレームの両端部に装着ベルト手段を接続し、該装
    着ベルト手段は長さ調整手段と、長さ方向の弾性を発生
    する弾性部を有し、前記装着ベルト手段に前記後部押圧
    部を取り付けると共に、装着時に装着者の頭を上方に押
    す方向に付勢する後部付勢手段とを有することを特徴と
    する頭部装着装置。
  5. 【請求項5】 前記装着ベルト手段は弾性を有し、前記
    後部押圧部をその下端部が頭部に近くなるように取り付
    け、前記装着ベルト手段が捩られることにより作用する
    ばね力によって前記後部押圧部を装着時に装着者の頭を
    上方に押す方向に付勢する後部付勢手段を兼ねるように
    した請求項4に記載の頭部装着装置。
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