JPH11298426A - 車載用fmラジオチューナーの受信制御方法 - Google Patents

車載用fmラジオチューナーの受信制御方法

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JPH11298426A
JPH11298426A JP6156298A JP6156298A JPH11298426A JP H11298426 A JPH11298426 A JP H11298426A JP 6156298 A JP6156298 A JP 6156298A JP 6156298 A JP6156298 A JP 6156298A JP H11298426 A JPH11298426 A JP H11298426A
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control
separation
characteristic curve
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JP6156298A
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Keiji Miura
啓二 三浦
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Panasonic Automotive Systems Malaysia Sdn Bhd
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Sanyo Automedia Sdn Bhd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電界変動、マルチパス妨害に対して常に最適
な受信環境を提供するコンピュータ・コントロールによ
る車載用FMラジオチューナーの受信制御方法を提供す
る。 【構成】 (イ)第1に、Sメーターにて検出された電
界強度Aが所定値未満(E<25dBμV)の場合には
ハイカット制御(HCC制御)のみを行い、(ロ)第2
に、検出された電界強度Aが前記所定値25dB以上の
場合には、マルチパスレベルについて当該電界のSメー
タのDC電圧と交流成分とのレシオ電圧が100mV以
上の場合にマルチパス制御(MDS制御)のみを行い、
(ハ)第3に、前記レシオ電圧が100mV未満の場合
に電界変動に対する電界強度に対する制御(SDS制
御)のみを行い、(ニ)第4に、再び数秒後に現在の電
界強度Bを検出し、その電界強度Bに応じて上記(イ)
または(ロ)または(ハ)のSDS制御またはMDS制
御またはHCC制御を繰り返し行うように、マイクロコ
ンピュータ2にて制御するトータル受信制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車載用FMラジオチ
ューナーの受信制御方法に関し、より詳細には、移動時
の電界強度のレベル変動に対するステレオセパレーショ
ン制御及びマルチパス妨害に対するステレオセパレーシ
ョン制御と、電界強度が無電界に近く下がった場合のオ
ーディオ帯域の高い周波数成分をカットするハイカット
制御につき、聴感上の音のふらつきを小さく穏やかに且
つ効果的にノイズ感を低減する車載用FMラジオチュー
ナーの受信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】FMラジオチューナーにおいて受信障害
を引き起こす要因の一つに、FM波の直接波と反射波が
時間差レベル差によって相互干渉を起こし、音が濁った
り、シュルシュルというようなノイズが発生する所謂マ
ルチパス(多重伝搬ともいう)妨害がある。
【0003】特に車載用FMラジオチューナーにあって
は、このマルチパス妨害のレベルは車の走行によりロケ
ーションが変わるので時々刻々変化する。
【0004】また、他のノイズ要因として、車の走行に
よる電界強度のレベル変動、所謂フェージングがある。
特に電界レベルが全くなくなるかそれに近い弱電界状態
がマルチパス妨害等により周期的或いは非周期的に発生
した場合、スピーカー出力からはノイズの発生またはS
/N比の急速な悪化によるジャリジャリ音、ジグジグ音
が発生する。
【0005】然るに現行の車載用FMラジオチューナー
においては上記マルチパス妨害及びフェージングという
ノイズ発生要因に対して下記対策をハード的に行ってい
る。
【0006】(1)マルチパス妨害とその対策 マルチパス妨害は直接波と反射波の時間差レベル差によ
って妨害の状態が変化し、加えて車の走行に伴うフェー
ジングが重畳されるため、かなり複雑な様相を呈する。
FM波の直接波と反射波が時間経路の異なるルートから
くるためにFMコンポジット信号は位相変調を受け、特
にFMコンポジット信号の中のパイロット信号(19K
Hz)が影響を受けるために高調波が発生する。
【0007】上記FMコンポジット信号に含まれるサブ
信号(L−R)成分はパイロット信号の2倍の38KH
zでAM変調されているため、サブ信号帯(23〜53
KHz)により多くのマルチパスレベルが発生する。
【0008】このことから、マルチパス検出方法として
上記高調波を利用する検出方法が考えられている。
【0009】また、IF段で検波後のS(シグナル)メ
ータのAM成分の周波数成分の中のマルチパスレベルの
量をトリガーに使用する検出方法があり、その中には利
用する周波数成分を3KHz〜15KHz程度のハイパ
ス成分を有効とする方式や、60KHz以上を有効とす
る方式、100KHz以上を有効とする方式等がある。
更には前記高調波の情報とのANDを採る方式等も一部
車載用FMラジオチューナーで採用されている。
【0010】次に、上記マルチパス妨害が発生するとサ
ブ信号帯に大きなダメージが発生するため、上記マルチ
パス検出方法によってマルチパスが検出された後は、そ
のレベルに応じてメイン信号(L+R)とサブ信号(L
−R)の混合量(ステレオセパレーションの程度)をス
テレオ復調回路(MPX)において調整することにより
(例えばモノラル状態に近づけるという操作)、マルチ
パスレベルを改善する制御、所謂MDS(Multipath De
pendent Stereo)制御が行われている。
【0011】畢竟、マルチパスレベルが大きい場合に
は、一時的にL−Rのセパレーションをステレオからモ
ノラルに移行して聴感上の改善を行うのである。
【0012】(2)フェージングのノイズ対策 FMラジオチューナーの感度向上に伴い、走行中に無電
界に近い場所を通過するときに発生する残留ノイズレベ
ルが高くなってきており、現在は変調信号(S+N)の
弱入力時の出力レベルを高周波利得と独立してアナログ
的に制御することにより、走行中の残留ノイズを減らす
制御、所謂ソフトミュート制御を行っている。
【0013】さらに、この時のオーディオ帯域の高い周
波数成分(例えば6KHz以上)をカットして聴感上の
ノイズ感を減らすハイカット制御、所謂HCC(High C
ut Control)制御を行っている。
【0014】また、ステレオ放送受信時のS/N比は、
IFの振幅制限レベルを下回る(換言すればリミッター
にかからない)入力レベル以下になると急激に悪化し、
検波後のホワイトノイズは周波数に比例したスペクトラ
ムとなり、ステレオ放送受信時はモノラル放送受信時に
比べて約22dB悪化する。このような弱電界のステレ
オ放送受信状態のS/N比の悪化はモノラル状態にすれ
ば改善できるので、現在は電界強度に応じたステレオセ
パレーション制御、所謂SDS(Signal Dependent Ste
reo)制御をハード的に行っている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】基本的には、上記MD
S制御、SDS制御、HCC制御の各制御を適宜行うこ
とにより、確かにノイズ感の改善効果を得ることができ
るが、現行のMDS制御やSDS制御そしてHCC制御
は、走行中に高層ビル群の谷間や山岳地帯のように急激
にロケーションが良好になったり悪化したりすると、電
界強度の大きなレベル変動がそのままダイレクトにステ
レオーモノラルの変化になったり、ハイカット回路が短
い間隔でオン/オフを繰り返したりすることになる。つ
まり、MDS制御やSDS制御によってステレオセパレ
ーションが急激に変動するために聴感上ふわふわ感が出
たり、HCC制御によってバサバサ感が発生したりする
ので聴き苦しくなっている。
【0016】実際、強電界でのフルステレオセパレーシ
ョンは20dB〜30dBもあり、それがマルチパス妨
害や電界レベル変動によって、0dB(モノラル)にな
ったり、急にフルステレオセパレーションに戻ったりす
るのでは違和感が大きい。
【0017】また、SDS制御の制御傾き特性(電界強
度−ステレオセパレーション特性)に急峻なところがあ
る場合(通常は30dB〜フルステレオセパレーション
の間)、この領域で電界レベル変動が繰り返されるとふ
わふわ感が大きくなり耳障りになってしまうのである。
【0018】問題点を整理すれば以下の通りである。
【0019】(1)従来のSDS制御では、フィールド
で得られた電界強度により一義的にステレオセパレーシ
ョンを設定しているため(電界強度に対するステレオセ
パレーションの特性カーブ、所謂SDS特性カーブが1
つのみ)、電界変動が発生するとSDS(Signal Depen
dent Stereo)特性カーブの傾斜が大きいところでステ
レオセパレーションのふらつきが顕著に現れて耳障りに
なってしまう。
【0020】また、マルチパス妨害の発生時におけるM
DS制御でもマルチパスレベルに応じて一義的にステレ
オセパレーションを設定している。即ち、フィールドに
おいてのマルチパスレベルの変動に対してハードでアタ
ック・リリース・タイムを制御してステレオセパレーシ
ョン制御を行っているためにフラッタリング(不規則な
ステレオセパレーションの振動)が大きくなりやすい。
而して上記どちらの制御も電界強度のレベル変動による
影響を直接的に受けやすい。
【0021】(2)従来のHCC制御では、前述のステ
レオセパレーション制御同様に、得られる電界強度によ
りハード的にハイカット量や時間を制御しているため、
刻々と変化する電界強度により不可避的にふらつきが発
生して耳障りになってしまう。
【0022】畢竟、上記従来のSDS制御、MDS制
御、HCC制御は刻々変化する電界レベル変動にダイレ
クトに反応して、短時間(例えば1秒未満)の内に急激
なステレオセパレーションの移行やハイカット回路のオ
ン/オフを繰り返すために、却って聞き辛くなるのであ
る。
【0023】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、FMチューナー側のアナログ制御回路のSDS制
御/MDS制御とHCC制御をマイクロコンピュータで
ソフト的に制御することで最適なFM受信環境を実現す
るFMチューナーの受信制御方法を提供するものであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、 (1)FM波の電界強度を検出するとともに該電界強度
の時間的変動に応じてステレオセパレーションを変化さ
せる制御を行う車載用FMラジオチューナーの受信制御
方法において、前記FM波の電界強度に対するステレオ
セパレーションの特性カーブをセパレーションリミット
値及び傾きの異なる3パターン以上設定するとともに、
電界強度に対するステレオセパレーションの制御開始時
にセパレーションリミット値及び傾きの最も小さな特性
カーブを選択し、以降所定時間間隔毎に電界強度を検出
し、現に検出された電界強度が前に検出された電界強度
以上に上がった場合には一段高いセパレーションリミッ
ト値の特性カーブに移行させ、現に検出された電界強度
が前に検出された電界強度未満に下がった場合は現在の
特性カーブを維持するようにステレオセパレーションを
マイクロコンピュータにて自動制御することを特徴とす
る車載用FMラジオチューナーの受信制御方法を提供す
ることにより、上記課題を達成するものである。
【0025】(2)また、FM波のマルチパスレベルを
検出するとともに該マルチパスレベルの変化に応じてス
テレオセパレーションを変化させる制御を行う車載用F
Mラジオチューナーの受信制御方法において、前記FM
波の電界強度に対するステレオセパレーションの特性カ
ーブをセパレーションリミット値及び傾きの異なる3パ
ターン以上設定するとともに、所定時間間隔毎にマルチ
パスレベルを検出し、所定値を越える強いマルチパスレ
ベルが検出された場合はセパレーションリミット値及び
傾きの最も小さな特性カーブに移行させ、所定範囲内の
マルチパスレベルが検出された場合は中位のセパレーシ
ョンリミット値の特性カーブに移行させ、次以降に検出
されたマルチパスレベルが所定値未満の場合はより高い
セパレーションリミット値と傾きの特性カーブへ順次緩
やかに移行させ、マルチパスレベルが所定範囲内の場合
は前記中位のセパレーションリミット値の特性カーブに
移行または維持するようにステレオセパレーションをマ
イクロコンピュータにて自動制御することを特徴とする
車載用FMラジオチューナーの受信制御方法を提供する
ことにより、上記課題を達成するものである。
【0026】(3)また、FM波の電界強度を検出する
とともに該電界強度が所定値以下の場合にオーディオ帯
域の高周波成分を減衰させるハイカット制御を行う車載
用FMラジオチューナーの受信制御方法において、前記
FM波の電界強度を3秒〜10秒の範囲の所定時間間隔
で検出するとともに電界強度が第1の所定値以下の弱電
界となった場合に前記オーディオ帯域の高周波成分を電
界強度に応じて減衰させる前記ハイカット制御を行い、
電界強度が前記第1の所定値よりもさらに小さな第2の
所定値以下の微弱電界となった場合に前記オーディオ帯
域の高周波成分をさらに大きく電界強度に応じて減衰さ
せる深いハイカット制御を行い、電界強度が前記第1の
所定値以上の電界強度となった場合にハイカット制御を
オフするようにマイクロコンピュータにて自動制御する
ことを特徴とする車載用FMラジオチューナーの受信制
御方法を提供することにより、上記課題を達成するもの
である。
【0027】(4)さらに、FM波の電界強度を所定時
間間隔毎に検出するとともに該電界強度の変動に応じて
ステレオセパレーションを変化させる上記(1)に記載
の電界変動に対する受信制御と、FM波のマルチパスレ
ベルを検出するとともに該マルチパスレベルの変化に応
じてステレオセパレーションを変化させる上記(2)に
記載のマルチパスレベルに対する受信制御と、上記
(3)に記載の電界変動に対するハイカット制御を、
(イ)第1に、検出された電界強度が所定値未満の場合
には前記(3)に記載のハイカット制御のみを行い、
(ロ)第2に、電界強度が前記所定値以上の場合には、
マルチパスレベルについて当該電界のSメータのDC電
圧と交流成分とのレシオ電圧が100mV以上の場合に
前記(2)に記載のマルチパスレベルに対する受信制御
のみを行い、(ハ)第3に、前記レシオ電圧が100m
V未満の場合に前記マルチパスレベルが一旦所定値を越
えた場合に、前記(1)に記載の電界変動に対する受信
制御のみを行い、(ニ)第4に、再び電界強度を検出
し、その電界強度に応じて上記(イ)または(ロ)また
は(ハ)の受信制御を繰り返し行うように、マイクロコ
ンピュータにて制御することを特徴とする車載用FMラ
ジオチューナーの受信制御方法を提供することにより、
上記課題を達成するものである。
【0028】なお、ここに言うステレオセパレーション
とはFMステレオ放送受信時の左右(L、R)の分離度
を意味する。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る車載用FMラジオチ
ューナーの受信制御方法(端的に表現すれば、コンピュ
ータ・コントロール・チューニング;略してCCTとも
言うべき受信制御方法である。)の実施の形態について
図面に基づいて説明する。
【0030】図1は従来のFMラジオチューナーで使用
されている代表的なFMチューナーパック〈FMT−A
98〉に対して付加した本発明に係る車載用FMラジオ
チューナーの受信制御方法を実現するブロック概念図で
ある。
【0031】図2は本発明の請求項1に係るSDS制御
における電界強度に対するステレオセパレーションの特
性カーブ(SDS特性カーブ)を示す図である。
【0032】図3は本発明の請求項1に係るSDS制御
を実現する回路図例である。
【0033】図4は本発明の請求項1に係るSDS制御
(Signal Dependent Stereo)の制御フロー図である。
【0034】図5は本発明の請求項2に係るMDS制御
における電界強度に対するステレオセパレーションの特
性カーブ(MDS特性カーブ)を示す図である。
【0035】図6は本発明の請求項2に係るマルチパス
検出回路図の例である。
【0036】図7は本発明の請求項2に係るMDS制御
(Multipath Dependent Stereo)の制御フロー図であ
る。
【0037】図8は本発明の請求項3に係るHCC制御
における減衰量(1KHz/10KHz)の電界強度に
対する特性カーブである。
【0038】図9は本発明の請求項3に係るHCC制御
(High Cut Control)の制御フロー図である。
【0039】図10は本発明の請求項3に係るHCC制
御を実現する回路図例である。
【0040】図11は本発明の請求項1及び請求項2及
び請求項3に係る各制御を総合的に実現するコンピュー
タ・コントロール・チューニングの制御フロー図であ
る。
【0041】先ず、本発明の実施の形態の例においては
前提として図1に示されるように、FMラジオチューナ
ー回路として代表的なFMチューナーパック〈FMT−
A98〉を使用した。
【0042】この〈FMT−A98〉のIF段のICは
松下製AN7292NSC(符号1)が使用されてお
り、この3番ピンはSメーター電圧によりブレンド回路
を制御するため、例えば図3に示されるようなSDS制
御/MDS制御回路10の構成を採用することによっ
て、そのままDC電圧で引き込む制御をすれば、内部の
制御に依存せずに本発明の請求項1及び請求項2に係る
SDS制御/MDS制御が可能になる。つまり、AN7
292NSCの3番ピンの印加電圧を適宜変える(マイ
クロコンピュータ2によるソフト制御)ことによってス
テレオセパレーションSの電界強度Eに対する特性カー
ブの傾き、換言すれば図2におけるセパレーション開始
ポイントx1,x2,x3の選択で特性カーブS1,S
2,S3の選択を変えることができる。
【0043】また、図6に示されるように、本発明の実
施の形態ではマルチパス検出回路30として、上記IF
段ICのAN7292NSCの1番ピンから出力される
SメーターDC電圧とそのDCに重畳してくるAM成分
に対してフィルタリングをかけ、そのボトムホールドさ
れた値とSメーターの平均値のレシオ電圧からマルチパ
スレベルを判断することができ、この得られたマルチパ
スレベルに合ったMDS制御をマイクロコンピュータ2
にてソフト制御することができる。
【0044】さらに、図10に示されるように、上記I
F段ICのAN7292NSCの6番ピンの電圧を変え
ることでHCC制御のハイカットのスタートポイントX
0 を可変にすることができるため、外付けに抵抗を並列
に置くことにより、条件によりトランジスタQ1をマイ
クロコンピュータ2によってソフト制御すれば本発明の
請求項3に係るHCC制御が可能になる。
【0045】以下、順に本発明に係るSDS制御、MD
S制御、HCC制御の各制御方法につき説明する。
【0046】(1)SDS制御については、従来はFM
波の電界強度Eを検出するとともに該電界強度Eの時間
的変動に応じて直ちに且つ一義的に決められた特性カー
ブによってハード的にステレオセパレーションを変化さ
せる制御を行なっていたのに対し、本発明の請求項1に
係るSDS制御方法では、前記電界強度Eに対するステ
レオセパレーションSの特性カーブをセパレーションリ
ミット値Smax及び傾きmの異なる3パターン以上、例
えば図2のように特性カーブS1(Smax=27dBで
傾きm1),S2(Smax=23dBで傾きm2),S
3(Smax=20dBでm3)但しm1>m2>m3、
を設定するとともに、図4の制御フロー図に示されるよ
うに、電界強度Eに対するステレオセパレーションSの
制御開始時(畢竟、電界強度Eが急激に変動するように
なった場合)には、セパレーションリミット値Smax及
び傾きmの最も小さな特性カーブS3を選択し、以降所
定時間間隔(概ね3秒)毎に電界強度Eを検出し、現に
検出された電界強度Bが前に検出された電界強度A以上
に上がった場合(A≦B)には一段高いセパレーション
リミット値の特性カーブS2に移行させ、現に検出され
た電界強度Bが前に検出された電界強度A未満に下がっ
た場合(A>B)には現在の特性カーブを維持するよう
に(例えば現在がS3であればS3を、S2であればS
2を維持)ステレオセパレーションSの特性カーブの選
択をマイクロコンピュータ2にて自動制御する。
【0047】ここに、従来チューナーのSDS制御端子
に対して従来の制御をそのまま継承する制御(チューナ
ー内部のSメータからの直接制御であり、アタックタイ
ムは1msと早い。;ハード対応)と、マイクロコンピ
ュータ2使用による外部からの電圧制御(ソフト制御)
のOR制御として、且つステレオセパレーションSを下
げる制御に対しては、マイクロコンピュータ2によるソ
フト制御を優先できるようなシステムを構成する。
【0048】つまり、アタックタイムは現行ハードをそ
のまま使用し、リカバリータイムをソフト制御により必
要な時間だけSDSの傾き(ステレオセパレーション開
始ポイントX1,X2,X3)を調整して、その時の電
界変動に対してより小さい傾きになるよう制御すれば、
ステレオセパレーションSの変化量が小さいため聴感上
違和感は無くなってくる。
【0049】傾きmの調整に関しては、好ましくは4〜
5パターンの傾きを持たせ(マイクロコンピュータ2の
ソフトで容易に実現される)電界変動が激しい場合は通
常フルステレオセパレーションが27dB、或いは23
dBのように最初の制御時に或るリミットまでステレオ
セパレーションSを下げ、それから1秒〜5秒間隔でS
メータ電圧をマイコンの8ビット程度のADコンバータ
により監視して変動が小さかったり、或るいは電界が一
定になった場合は、通常のフルステレオセパレーション
(27dB程度)に戻していく。この際、一気にフルス
テレオセパレーション27dBまで戻さず、20dB→
23dB→25dB→27dBの順に、各段階毎に前電
界強度Aと現時点の電界強度Bをチェックして緩やかに
戻していくようにすれば、聴感上のふらつき、所謂フラ
ッタリングを抑えることが可能になるのである。
【0050】また、この時、現時点の電界強度Bが制御
前の電界強度Aより下がった場合は、そのままの傾きを
維持し、復帰するまで戻さないようにすることで不必要
なステレオセパレーションSの動きを抑制する。
【0051】以上のSDS制御方法に関しては、ADP
C方式(Adptive Delta Positive Control)にして、制
御電界EA(現在制御している電界)とその後の一定サ
ンプルリングの値X1−15としてセパレーションのス
タートポイントをシフトすることにより、急激な変化に
よるセパレーションのふらつきを低減する。
【0052】また、変化が少ない場合(±50mV)や
制御電界より下がった場合は、現状の制御を維持させ
る、プラス方向による制御とする。
【0053】(2)マルチパス制御については、従来は
FM波のマルチパスレベルを検出するとともに該マルチ
パスレベルの変化に応じて直ちに且つ一義的にステレオ
セパレーションSを変化させる制御(畢竟、マルチパス
レベルにダイレクトに追随するMDS制御)を行なって
いたのに対し、本発明の請求項2に係るMDS制御方法
では、図5に示されるように、電界強度Eに対するステ
レオセパレーションSの特性カーブをセパレーションリ
ミット値Smax及び傾きmの異なる3パターン以上、例
えば図5ではSmax=27dBで傾きm1のS1、Smax
=23dBで傾きm2のS2、Smax=20dBde傾
きm3のS3、Smax=14dBで傾きm4のS4、Sm
ax=6dBで傾きm5のS5の5パターンを設定すると
ともに、図7の制御フロー図に示されるように、所定時
間間隔(概ね3秒〜5秒)毎にマルチパスレベル(%)
を検出し、所定値を越える強いマルチパスレベル、例え
ば80%以上が検出された場合はセパレーションリミッ
ト値Smax及び傾きmの最も小さな特性カーブS5に移
行させ、所定範囲内のマルチパスレベル例えば40%〜
80%が検出された場合は中位のセパレーションリミッ
ト値の特性カーブS4に移行させ、次以降に検出された
マルチパスレベルが所定値未満の場合、例えば40%未
満の場合はより高いセパレーションリミット値Smaxと
傾きmの特性カーブへ順次緩やかに移行させ(つまり、
1回の検出毎に1段づつまたはせいぜい2段上げる程度
の順繰りとした移行)、マルチパスレベルが所定範囲4
0%〜80%内の場合は前記中位のセパレーションリミ
ット値の特性カーブS4乃至S2に移行または維持する
ようにステレオセパレーションSをマイクロコンピュー
タ2にて自動制御する。
【0054】具体的には、激しいマルチパスレベルの変
動が生じた場合、マルチパスレベルに応じた制御とし
て、例えばAM3KHz同時変調で80%以上と同等の
強いマルチパスレベルAを検出した場合には、フルステ
レオセパレーションのリミットを6dB程度とする特性
カーブS5まで下げる制御を行い、一旦MDS制御に入
った場合は、或る一定時間経過後(例えば5秒後)、現
在のマルチパスレベルBをチェックして前のマルチパス
レベルAよりも現在のマルチパスレベルBが小さくなっ
ていれば(如何に小さくなっていようと)ステレオセパ
レーションSを特性カーブS5から一段上の制御レベル
であるリミット14dBの特性カーブS4まで回復させ
る。前よりも現在のマルチパスレベルBがあまり変わら
ない場合(80%以上を継続する場合)には現行のMD
S制御(S5の特性カーブ)を維持する。
【0055】換言すればMDS制御をマルチパスレベル
Sの激しい変動に対しては反応(回復時間)を時間的に
鈍くし、現実のステレオセパレーションの激しい変動よ
りも緩やかな回復変化とするのである。
【0056】以上のMDS制御方法については、ハード
のマルチパス検出回路30によるSメーター平均値と、
マルチパスレベルのボトム値の差をマイコンAD入力に
より検出する。そしてその差に適したセパレーション制
御をサンプリングタイマーの時間設定により行い、急激
なマルチパス変化によるふらつきを抑えるように動作さ
せる。
【0057】(3)次に、ハイカット制御(HCC制
御)については、従来は電界強度Eを検出するとともに
該電界強度Eが所定値E1(E1=25dBμV程度)
以下の場合にオーディオ帯域の高周波成分を減衰させる
ハイカット制御を行なっていたが、本発明の請求項3に
係るHCC制御では、図8の減衰特性及び図9の制御フ
ロー図に示されるように、電界強度Eを3秒〜10秒の
範囲の所定時間間隔(例えば5秒間隔)で検出するとと
もに電界強度Eが第1の所定値以下E1(例えば25d
BμV)の弱電界となった場合に前記オーディオ帯域の
高周波成分を電界強度に応じて減衰させる従来通りのH
CC制御を行い、電界強度Eが前記第1の所定値E1よ
りもさらに小さな第2の所定値E2(例えば10dBμ
V)以下の微弱電界となった場合に前記オーディオ帯域
の高周波成分をさらに大きく電界強度に応じて減衰させ
る深いHCC制御(例えば−8dB)を行い、電界強度
Eが前記第1の所定値E1以上の電界強度(25dB以
上)となった場合にHCC制御をオフするようにマイク
ロコンピュータ2にて自動制御する。
【0058】具体的には、HCC制御も基本的には従来
のハードのアタックを継承して、ステレオノイズの影響
が顕著に現れ易い25dBμV(前記E1)以下の電界
強度、つまりステレオーモノラルのターニングポイント
付近以下からを制御範囲として、1Kに対する10Kの
減衰量を−3dB〜−6dB程度に抑える。蓋し、ハイ
カット量をあまり掛け過ぎるとノイズ感は静かになるが
こもり音が気になるからである。そして微弱電界走行時
のFM受信、特に電界強度10dBμV(前記E2)以
下では、ノイズがミュートレベルまで下がる時が頻繁に
発生する。この場合、ノイズ領域での受信が増加する。
このホワイトノイズ領域での高い周波数成分のノイズの
量に対して更に(−8dB程度)深く低減すれば聴感上
さらに改善されるであろう。
【0059】つまりHCC制御に対しては、25dBμ
Vから10dBμVの間での電界変動に対してよりも、
それ以下の微弱電界(10dBμV以下)の時に、更に
ハイカットを深く効かせることで微弱電界ノイズの質を
向上させることができるのである。
【0060】このように本発明の請求項3に係るHCC
制御については、特に10dBμV以下のHCC制御を
加えて、一旦10dBμV以下を検出した場合は、PW
M制御をアクティブさせてハイカット回路を動作させ、
一定のウェイトタイマーにより動作を継続させる点に特
徴がある。この後、電界Bをチェックして25dBμV
以上あればHCC制御をオフさせる。
【0061】つまり、弱電界10dBμV〜25dBμ
Vの範囲内での電界変動に対しては−6dBμV程度の
従来同様のハイカット制御を行い、10dBμV未満の
微弱電界になった場合には、更にハイカットを−8dB
程度に深く効かせることで微弱電界ノイズの質を向上さ
せるとともに、数秒の単位でウェイトタイマーを働かせ
て短時間のハイカットのオン/オフ切り換わりを回避し
て耳障りを改善するのである。
【0062】(4)次に、以上のFM波の電界強度Eを
所定時間間隔毎に検出するとともに該電界強度Eの変動
に応じてステレオセパレーションSを変化させるSDS
制御と、FM波のマルチパスレベルを検出するとともに
該マルチパスレベルの変化に応じてステレオセパレーシ
ョンを変化させるMDS制御と、電界変動に対するHC
C制御の、各制御方法を総合的に組み入れたCCTを、
図11に示されるように、下記(イ)〜(ニ)の手順に
て行う。
【0063】(イ)第1に、Sメーターにて検出された
電界強度Aが所定値未満(E<25dBμV)の場合に
はHCC制御のみを行い、(ロ)第2に、検出された電
界強度Aが前記所定値25dB以上の場合には、マルチ
パスレベルについて当該電界のSメータのDC電圧と交
流成分とのレシオ電圧が100mV以上の場合にMDS
制御のみを行い、(ハ)第3に、前記レシオ電圧が10
0mV未満の場合に電界変動に対するSDS制御のみを
行い、(ニ)第4に、再び数秒後に現在の電界強度Bを
検出し、その電界強度Bに応じて上記(イ)または
(ロ)または(ハ)のSDS制御またはMDS制御また
はHCC制御を繰り返し行うように、マイクロコンピュ
ータ2にて制御する。
【0064】なお、図11のフローに示されるように、
ソフトの不具合が起きにくいように、特に分岐に対して
SDS制御/MDS制御とHCC制御は同時に動作する
ことは避け、PWM制御により何れかの制御を行うこと
とする。また、マルチパスレベルは絶対値によるレベル
判断の場合、電界強度や温度特性による影響を持つた
め、相対的な値にすることでその電界のDC電圧とAC
成分とのレシオ電圧による相対変化をつかみ制御させ
る。
【0065】以上詳述したような車載用FMラジオチュ
ーナーの受信制御方法によって、従来ハード的に行って
いたマルチパス妨害やフェージングに対するノイズ低減
が、マイクロコンピュータを用いたソフト的な制御とな
って、聴感上の音のふらつきを小さく穏やかに且つ効果
的にノイズ感を低減することができる。
【0066】
【発明の効果】本発明に係わる車載用FMラジオチュー
ナーの受信制御方法は、上記のように構成されているた
め、以下に記載するような優れた効果を有する。
【0067】(1) マイクロコンピュータによるソフ
ト制御によって、電界強度変動に対するステレオセパレ
ーションのふらつきを減らすことができるという優れた
効果を有する。という優れた効果を有する。
【0068】(2) マイクロコンピュータによるソフ
ト制御によって、マルチパスレベルの変動に対するステ
レオセパレーションのふらつきを減らすことができると
いう優れた効果を有する。
【0069】(3) マイクロコンピュータによるソフ
ト制御によって、電界強度の急激な低下を伴う変動に対
してハイカット制御が耳障りでなく聴感上の改善がなさ
れるという優れた効果を有する。
【0070】(4) マイクロコンピュータによるソフ
ト制御によって、車載用FMラジオチューナーのマルチ
パスノイズやフェージングに対するトータル受信制御が
違和感なく効果的に達成され、最適な受信環境が実現で
きるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のFMラジオチューナーで使用されている
代表的なFMチューナーパック〈FMT−A98〉に対
して付加した本発明に係る車載用FMラジオチューナー
の受信制御方法を実現するブロック概念図である。
【図2】本発明の請求項1に係るSDS制御における電
界強度に対するステレオセパレーションの特性カーブ
(SDS特性カーブ)を示す図である。
【図3】本発明の請求項1に係るSDS制御を実現する
回路図例である。
【図4】本発明の請求項1に係るSDS制御(Signal D
ependent Stereo)の制御フロー図である。
【図5】本発明の請求項2に係るMDS制御における電
界強度に対するステレオセパレーションの特性カーブ
(MDS特性カーブ)を示す図である。
【図6】本発明の請求項2に係るマルチパス検出回路図
の例である。
【図7】本発明の請求項2に係るMDS制御(Multipat
h Dependent Stereo)の制御フロー図である。
【図8】本発明の請求項3に係るHCC制御における減
衰量(1KHz/10KHz)の電界強度に対する特性
カーブである。
【図9】本発明の請求項3に係るHCC制御(High Cut
Control)の制御フロー図である。
【図10】本発明の請求項3に係るHCC制御を実現す
る回路図例である。
【図11】本発明の請求項1及び請求項2及び請求項3
に係る各制御を総合的に実現するコンピュータ・コント
ロール・チューニングの制御フロー図である。
【符号の説明】
1 IF段のICのAN7292NSC 2 マイクロコンピュータ 10 SDS/MDS制御回路 20 HCC制御回路 30 マルチパス検出回路 S ステレオセパレーション(%) E 電界強度 E1 第1の所定値(25dBμV) E2 第2の所定値(10dBμV) A 先の電界強度 B 現在の電界強度 S1〜S5 ステレオセパレーションの電界強度に対
する特性カーブ Smax ステレオセパレーションリミット値 m1〜m5 特性カーブの傾き

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FM波の電界強度を検出するとともに該
    電界強度の時間的変動に応じてステレオセパレーション
    を変化させる制御を行う車載用FMラジオチューナーの
    受信制御方法において、前記FM波の電界強度に対する
    ステレオセパレーションの特性カーブをセパレーション
    リミット値及び傾きの異なる3パターン以上設定すると
    ともに、電界強度に対するステレオセパレーションの制
    御開始時にセパレーションリミット値及び傾きの最も小
    さな特性カーブを選択し、以降所定時間間隔毎に電界強
    度を検出し、現に検出された電界強度が前に検出された
    電界強度以上に上がった場合には一段高いセパレーショ
    ンリミット値の特性カーブに移行させ、現に検出された
    電界強度が前に検出された電界強度未満に下がった場合
    は現在の特性カーブを維持するようにステレオセパレー
    ションをマイクロコンピュータにて自動制御することを
    特徴とする車載用FMラジオチューナーの受信制御方
    法。
  2. 【請求項2】 FM波のマルチパスレベルを検出すると
    ともに該マルチパスレベルの変化に応じてステレオセパ
    レーションを変化させる制御を行う車載用FMラジオチ
    ューナーの受信制御方法において、前記FM波の電界強
    度に対するステレオセパレーションの特性カーブをセパ
    レーションリミット値及び傾きの異なる3パターン以上
    設定するとともに、所定時間間隔毎にマルチパスレベル
    を検出し、所定値を越える強いマルチパスレベルが検出
    された場合はセパレーションリミット値及び傾きの最も
    小さな特性カーブに移行させ、所定範囲内のマルチパス
    レベルが検出された場合は中位のセパレーションリミッ
    ト値の特性カーブに移行させ、次以降に検出されたマル
    チパスレベルが所定値未満の場合はより高いセパレーシ
    ョンリミット値と傾きの特性カーブへ順次緩やかに移行
    させ、マルチパスレベルが所定範囲内の場合は前記中位
    のセパレーションリミット値の特性カーブに移行または
    維持するようにステレオセパレーションをマイクロコン
    ピュータにて自動制御することを特徴とする車載用FM
    ラジオチューナーの受信制御方法。
  3. 【請求項3】 FM波の電界強度を検出するとともに該
    電界強度が所定値以下の場合にオーディオ帯域の高周波
    成分を減衰させるハイカット制御を行う車載用FMラジ
    オチューナーの受信制御方法において、前記FM波の電
    界強度を3秒〜10秒の範囲の所定時間間隔で検出する
    とともに電界強度が第1の所定値以下の弱電界となった
    場合に前記オーディオ帯域の高周波成分を電界強度に応
    じて減衰させる前記ハイカット制御を行い、電界強度が
    前記第1の所定値よりもさらに小さな第2の所定値以下
    の微弱電界となった場合に前記オーディオ帯域の高周波
    成分をさらに大きく電界強度に応じて減衰させる深いハ
    イカット制御を行い、電界強度が前記第1の所定値以上
    の電界強度となった場合にハイカット制御をオフするよ
    うにマイクロコンピュータにて自動制御することを特徴
    とする車載用FMラジオチューナーの受信制御方法。
  4. 【請求項4】 FM波の電界強度を所定時間間隔毎に検
    出するとともに該電界強度の変動に応じてステレオセパ
    レーションを変化させる請求項1に記載の電界変動に対
    する受信制御と、FM波のマルチパスレベルを検出する
    とともに該マルチパスレベルの変化に応じてステレオセ
    パレーションを変化させる請求項2に記載のマルチパス
    レベルに対する受信制御と、請求項3に記載の電界変動
    に対するハイカット制御を、(イ)第1に、検出された
    電界強度が所定値未満の場合には前記請求項3に記載の
    ハイカット制御のみを行い、(ロ)第2に、電界強度が
    前記所定値以上の場合には、マルチパスレベルについて
    当該電界のSメータのDC電圧と交流成分とのレシオ電
    圧が100mV以上の場合に前記請求項2に記載のマル
    チパスレベルに対する受信制御のみを行い、(ハ)第3
    に、前記レシオ電圧が100mV未満の場合に前記マル
    チパスレベルが一旦所定値を越えた場合に、前記請求項
    1に記載の電界変動に対する受信制御のみを行い、
    (ニ)第4に、再び電界強度を検出し、その電界強度に
    応じて上記(イ)または(ロ)または(ハ)の受信制御
    を繰り返し行うように、マイクロコンピュータにて制御
    することを特徴とする車載用FMラジオチューナーの受
    信制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184990A (ja) * 2007-04-02 2007-07-19 Sanyo Electric Co Ltd 信号受信装置
JP2012109705A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Jvc Kenwood Corp 車載用ラジオ放送受信機、車載用ラジオ放送受信機における高域遮断特性変更方法および車載用ラジオ放送受信機制御用プログラム
JP2017076858A (ja) * 2015-10-14 2017-04-20 三菱電機株式会社 無線受信装置

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