JPH11297915A - リードフレームプレス加工用金型に用いられるパンチホルダー - Google Patents

リードフレームプレス加工用金型に用いられるパンチホルダー

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JPH11297915A
JPH11297915A JP9775598A JP9775598A JPH11297915A JP H11297915 A JPH11297915 A JP H11297915A JP 9775598 A JP9775598 A JP 9775598A JP 9775598 A JP9775598 A JP 9775598A JP H11297915 A JPH11297915 A JP H11297915A
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JP
Japan
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punch
punch holder
hole
lead frame
die
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JP9775598A
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Hiroshi Tsukamoto
宏 塚本
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
  • Punching Or Piercing (AREA)
  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】プレス加工用金型の制作時間の短縮化や、低コ
スト化を可能とするリードフレームプレス加工用金型に
用いられるパンチホルダーの提供を課題とする。 【解決手段】リードフレームプレス加工用金型に用いら
れるパンチホルダー1において、複数のパンチをそれぞ
れ独立的に通す複数の各穴2を、その互いに隣接する一
部分が切除されるようにして、一連に繋がるように形成
する。また、一連に繋げられた複数の穴の形成は放電加
工により行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレームプ
レス加工用金型に用いられるパンチホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体業界において、半導体製品
のライフサイクルの短縮化、競争の激化による大幅な単
価の下落から、いかに早くかつ安く半導体製品を造り出
せるかが、重要な問題となっている。このことから、I
C材料の一つであるリードフレームにおいても割高なエ
ッチング加工から単価の安いプレス(スタンピング)加
工への生産方式の切り替えが早急に行なわれている。
【0003】リードフレームプレス加工では、一般的に
コイル状の条材をリードフレーム材料として一定ピッチ
で所定の位置に順次搬送する。そして、それぞれの搬送
位置で例えば図3に示すようにリードフレーム材料の黒
く塗りつぶした箇所を部分的に順次打ち抜いて行くこと
によってリードフレーム製品を完成させる。なお、図中
の穴Bは金型上で製品の位置決めを行うためのパイロッ
トホールである。このようにリードフレーム材料の打ち
抜きを一度にではなく分散させて行なうのは、リードフ
レームの厚みが薄く、製品パターンが複雑かつ微細で、
製品の寸法に高精度が要求されるなど、部品の強度およ
び形状などに加工限界があるためである。このプレス加
工によるリードフレームの生産のためには、生産設備と
して次に示すような構造の金型を必要とする。
【0004】図4はリードフレームプレス加工用金型の
概略構成を示す部分断面図である。図5は図4とは異な
る方向からみた他のリードフレームプレス加工用金型の
概略構成を一部断面で示す側面図である。図6は、図5
におけるパンチ取付箇所の拡大図である。なお、これら
の図においては、説明の便宜上パンチを一つに簡略化し
て示してある。図7は、リードフレーム材料のある部分
を打ち抜く際に使用されるパンチホルダーを上型側から
みた平面図、図8は、図7のパンチホルダーにパンチを
取り付けた状態を上下逆にして示す斜視図である。な
お、パンチホルダーは、リードフレーム材料の打ち抜き
部分に応じて、パンチ差込み穴の数および配置が多数か
つ複雑になっている。
【0005】図4に示すように、リードフレームプレス
加工用金型は、上型51と、ストリッパ52と、下型5
3とで構成されている。下型53は、リードフレーム材
料54を載せるダイブロック55を備えている。また下
型53は、プレス時に所定の間隔を保つようにしてスト
リッパ52を受けるストリッパ受け56を備えている。
ストリッパ52は、下型53の上方に配置されている。
ストリッパ52には、上型51を打ち抜き方向に移動さ
せたときにダイブロック55とでリードフレーム材料5
4を押さえつけてその位置を固定するストリッパブロッ
ク57を備えている。上型51は、ストリッパ52の上
方に配置されている。上型51には、リードフレーム材
料54を打ち抜くためのパンチ58と、パンチ58を固
定するためのパンチホルダー59を備えている。また上
型51は、逃し穴60を備えていて、逃し穴60には、
ストリッパ52を固定するためのストリッパ押さえ61
が嵌め込まれている。逃し穴60の入口は、ストリッパ
押さえ61が飛び出さないように径を狭められて形成さ
れている。また、逃し穴60の中には、ストリッパ押さ
え61をその頭部が逃し穴60の入口につき当たるよう
にストリッパ52方向へ押すコイルばね62を挿入して
ある。また、ストリッパ押さえ61は、例えばボルトな
どでストリッパ52に取り付けられている。そして、ス
トリッパ52はストリッパ押さえ61を介して上型51
に吊るされている。また上型51には、ポスト63が設
けられていて、ポスト63はストリッパ52に設けられ
たガイド穴64の中を移動可能に挿入されている。な
お、この金型ではポスト63以外に、図示省略したポス
トが上型、ストリッパ、下型のいずれかに固定されてい
る。またこの金型は、固定された以外の型、又はストリ
ッパにポストをガイドするガイド穴(図示省略)を設
け、さらにガイド穴の中にポストの先端を弾力的に受け
止めるばねを備えいている。そして、上型、ストリッパ
の上下動を安定させると共に水平方向への移動を抑える
ようにしている。また上型51と下型53は、図示省略
したプレス機に取り付けられていて、上型51は、プレ
ス機の動きに合わせて上下動するようになっている。
【0006】そして、このような構成の金型は、図4に
示す位置より、上型51を下型53方向へ移動させる
と、ストリッパブロック57がダイブロック55に接近
して、リードフレーム材料54を固定する。このときス
トリッパ52は、ばね62によってリードフレーム材料
54を押さえつける。さらに、上型51を下型53方向
へ移動させるとパンチ58がリードフレーム材料54を
所望のパターンに打ち抜く。また、打ち抜き後に上型5
1を下型53から離れる方向へ移動させると、ストリッ
パ押さえ61をその頭部が逃し穴60の入口につき当た
るまではストリッパ52がコイルばね62によってリー
ドフレーム材料54を押さえつけたままの状態で上型5
1のみが移動する。このときパンチ58がリードフレー
ム材料54より離れる。一方リードフレーム材料54
は、ストリッパ52のストリッパブロック57とダイブ
ロック55に挟まれて固定された状態を保っている。さ
らに上型51を下型53から離れる方向へ移動させる
と、ストリッパ52は上型51に対し所定の間隔を維持
しながら下型53より離れる。なお、リードフレームパ
ンチ加工用金型には、図5に示すような構成をしたもの
もある。図5の金型は、下型53の上部にダイチェス6
5を備え、ダイチェス65にダイブロック55を備えて
いる。またこの金型は、上型51にポスト67を設け、
これをダイチェス65および下型53に設けたガイド穴
68に上下動可能に挿入して、さらにガイド穴68の中
にポストの先端を弾力的に受け止めるばね78を備えて
いる。これにより、下型53方向への移動を安定させる
と共に水平方向への移動を抑えるようにしている。なお
この金型では、ポスト63、67以外に、図示省略した
ポストが上型、ストリッパ、下型のいずれかに固定され
ている。また、固定された以外の型、又はストリッパに
ポストをガイドするガイド穴(図示省略)を設けてい
る。
【0007】リードフレームプレス加工用金型に備えら
れているパンチ58は、図4に示すようにパンチホルダ
ー59を介して、上型51のパンチホルダー差込み溝6
9に着脱可能になっている。具体的には、先ず、上型5
1のパンチホルダー差込み溝69にパンチバッキングプ
レート74を螺子止めする。次いで、パンチホルダー5
9を、上型51のパンチホルダー差込み溝69に嵌めパ
ンチホルダー固定用螺子穴75を介して上型51に螺子
止めする。次いで、さらに、所望のパンチ58を図7に
示すようなパンチホルダー59の所望のパンチ差込み穴
70に差し込んだ後、図5、図6および図8に示すよう
にパンチ押さえ71をパンチホルダー59にあてて、パ
ンチ58に形成された切欠部72に引っ掛かるようにす
る。次いで、パンチ押さえ固定用螺子穴73を介してパ
ンチホルダー59に螺子止めする。これにより、パンチ
58は上型57に固定される。なお、上型51へのパン
チホルダー59およびパンチバッキングプレート74の
取り付け方法としては、上で述べた螺子止め以外に上型
に溝を設けずにノックボルトで止めて固定する場合もあ
る。また、図7および図8に示すパンチホルダー59内
部には、上型57とは別個にストリッパ押さえ逃し穴7
6が設けられていて、その中に図示省略したコイルばね
などを介してストリッパ押さえ77が上下動可能に嵌め
込まれている。なおストリッパ押さえ77は、単にスト
リッパを押さえつけるために設けられており、ストリッ
パ押さえ61のようにストリッパにボルトなど固定され
てストリッパを吊すようにはなっていない。
【0008】このような金型を用いてプレス加工される
リードフレームの構成について図9を用いて説明する。
図9はリードフレームの概略構成を示す平面図である。
リードフレームは、主として鉄ニッケル系合金(42allo
y )や、銅系合金といった素材を用いて形成されてい
る。そして、ほぼ中央部に位置するダイパッド81(パ
ッド)と、ダイパッド81と図において上下のフレーム
82(レール)とを結ぶ吊りリード83(サポートバ
ー、タイバー)と、ダイパッド81の周囲を囲むような
形で配置されているインナーリード84と、インナーリ
ード84の外側に平行に一定の間隔( ピッチ) で配列さ
れたアウターリード85と、インナーリード84および
アウターリード85を固定する役割を担うダムバー86
と、リードフレームを製造および利用する際の、位置決
め( ガイド) の目的で必要とされる、フレーム82に設
けられたガイドホール87( パイロットホール) とから
構成されている。このように、リードフレームの製品パ
ターンは非常に複雑なものになっている。また、リード
フレームは精密部品であるため、その製品パターンは、
寸法精度を±0.020 〜±0.050 の高精度に保つことが必
要とされる。
【0009】そして、上で述べたように、リードフレー
ム材料の打ち抜きは、順送りに分散させて行なってい
る。このため、実際のリードフレームプレス用の金型に
用いられるパンチの数は100以上になり、その配置も
打ち抜き過程に応じて非常に複雑なものになっている。
そして、パンチを保持するようにパンチホルダーに形成
される実際のパンチ差込み穴の数および配置も非常に多
数かつ複雑なものになっている。
【0010】図10は従来のパンチホルダーに設けられ
ている一部のパンチ差込み穴の形態を示す概念図であ
る。このパンチ差込み穴70は、高い加工精度を要求さ
れるため、普通ワイヤー放電加工法により加工される。
その加工方法は、先ず、パンチホルダー材料(例えば鋼
板など)のパンチ差込み穴70を設けるべき箇所の中心
に下穴として予備の細穴Aをあける。次いで、その細穴
Aに図示省略したワイヤーを通す。なお細穴Aは、細穴
A内のワイヤーとパンチホルダー材料との間に所定の間
隔がとられるような大きさの径にあけておく。次いで、
ワイヤーを通常は一方向に一定速度で走行させる。ま
た、ワイヤーとパンチホルダー材料との間にパルス状の
高電圧をかけてアーク放電を生じさせる。このときパン
チホルダー材料は、アーク放電により発生した熱によっ
て溶融させられる。そして、ワイヤーをパンチホルダー
材料との間に所定の間隔を保たせながら、ワイヤーを図
においてパンチ差込み穴70の内側に示した線に沿っ
て、パンチホルダー材料に対し細穴Aの中心から外側に
所定量移動させ、次いで加工形状に沿うように移動させ
て、パンチホルダー材料の芯を溶かすようにして、らせ
ん状に放電加工する(コアレス加工)。これにより、パ
ンチホルダー材料に設けられた穴は細穴Aから徐々にそ
の外側に広げられていく。コアレス加工終了後、ワイヤ
ーを所定の間隔をつけながら所望の加工形状に沿って移
動させて放電加工を繰り返し、次第に最終形状に近づけ
ていくことによって、一つのパンチ差込み穴を完成させ
る。そして、この作業をパンチ差込み穴の個数分繰り返
す。
【0011】このように、リードフレーム製品の寸法に
は高精度が要求されるため、金型のパンチ穴の製作など
に多くの制作時間を必要とし、リードフレームプレス加
工用金型の制作には一型当たり延べ800hr 〜2000hr程度
の時間が必要となっていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近の半導
体製品の競争激化により、金型価格が下落し、また、ユ
ーザーからの早期納入についての厳しい要求がある。そ
して、生産対象とする新規パターンのリードフレームの
プレス加工生産を早期に開始するためには、プレス加工
用金型の制作時間を短縮することが必要不可欠となって
いる。このため、金型の構造を標準化して設計・加工時
間を短縮し、また、金型を構成する部品の加工精度を向
上させて金型の組立・調整時間を短縮するなどの方法に
よって、プレス加工用金型の制作時間の短縮を図ってき
ている。
【0013】しかし、パンチホルダーを放電加工するに
際し、上で述べたように、一つのパンチ差込み穴ごとに
別個に、下穴をあけて、その下穴にワイヤーを通し、こ
れをパンチ差込み穴の個数分繰り返していた。このた
め、搬送位置ごとに異なる打ち抜きパターンに応じ、非
常に多数のパンチ差込み穴を必要とするこの種のパンチ
ホルダーに総てのパンチ差込み穴を加工するために、非
常に多くの手間と時間および製造コストを要していた。
そしてそのことが、プレス加工用金型の制作時間の短縮
化を阻む大きな障害となっていた。そこで、本発明は、
プレス加工用金型の制作時間の短縮化や、低コスト化を
可能とするリードフレームプレス加工用金型に用いられ
るパンチホルダーの提供を課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明のリードフレームプレス加工用金型に用いら
れるパンチホルダーは、パンチをそれぞれ独立的に通す
複数の各穴が、互いに隣接する一部分を切除して、一連
に繋がるように形成されている。
【0015】また、本発明によれは、好ましくは、一連
に繋げられた複数の穴は放電加工により形成される。
【0016】
【発明の実施形態】以下に、本発明によるリードフレー
ムプレス加工用金型に用いられるパンチホルダーについ
て図を用いて説明する。図1は、本発明によるリードフ
レームプレス加工用金型に用いられるパンチホルダーの
一実施例を示す平面図である。図2は、本発明によるリ
ードフレームプレス加工用金型に用いられるパンチホル
ダーのパンチ差込み穴の形状を示す概念図である。な
お、これらの図では、説明の便宜上、パンチ差込み穴の
数および配置を簡略化して示してある。また、図1 にお
いて、パンチホルダーおよびパンチ差込み穴以外の部位
で図7に示す従来例と同様の部位については、図7と同
一の符号を付してある。
【0017】パンチホルダーのパンチ差込み穴は、部品
を所定の位置に固定する機能さえ果たしていれば穴の形
状を若干変更したとしても影響はない。例えば、図10
に示すようなそれぞれが独立して形成されているパンチ
差込み穴70を、その一部分が切り取られて一連に繋げ
られた穴となるように形成したとしても、パンチの差し
込み位置が影響を受けることはない。そこで、本発明の
パンチホルダー1においては、図1および図2に示すよ
うにパンチ差込み穴2を一連に繋げて形成するようにし
た。
【0018】一連に繋げられたパンチ差込み穴をワイヤ
ー放電加工法により加工する場合、先ず、パンチホルダ
ー材料(例えば鋼板など)に加工すべき一つのパンチ差
込み穴部分(従来の独立したパンチ差込み穴の一つに相
当する部分)の中心に下穴として細穴3を一つ形成し、
次いで、その細穴3にワイヤーを通す。なお細穴3は、
細穴3内のワイヤーとパンチホルダー材料との間に所定
の間隔がとられるような大きさの径にあけておく。次い
で、ワイヤーを通常は一方向に一定速度で走行させる。
また、ワイヤーとパンチホルダー材料との間にパルス状
の高電圧をかけてアーク放電を生じさせる。このときパ
ンチホルダー材料は、細穴3の周辺部分がアーク放電に
より発生した熱によって溶融させられる。そして、ワイ
ヤーをパンチホルダー材料との間に所定の間隔を保たせ
ながら、図においてパンチ差込み穴の内側に示した線に
沿って、パンチホルダー材料に対し細穴3の中心から外
側に所定量移動させ、次いで加工形状に沿うように移動
させて、パンチホルダー材料の芯を溶かすようにして、
らせん状に放電加工する(コアレス加工)。これによ
り、パンチホルダー材料に設けられた穴は細穴3から徐
々にその外側に広げられていく。なおコアレス加工とす
るのは、加工後の切りカスの発生およびその除去作業を
なくすためである。コアレス加工終了後にワイヤーを所
定の間隔をつけながら所望の加工形状に沿って移動させ
て放電加工を繰り返し、次第に最終形状に近づけていく
ことによって、一つのパンチ差込み穴部分を完成させ
る。
【0019】このとき、本発明のパンチホルダー1で
は、一つのパンチ差し込み穴部分を加工した後、次のパ
ンチ差込み穴部分を加工する場合には、パンチ差込み穴
部分同士を繋ぐワイヤー通過部4にワイヤーを通す。次
いで、ワイヤーを次のパンチ差込み穴部分の中心部に移
動させた後、既に完成させたパンチ差し込み穴部分の加
工方法と同様にコアレス加工を行なうなどして中心部か
ら穴を徐々に広げて所望の形状に近づけていきパンチ差
込み穴部分を完成させる。このような作業を繰り返すこ
とにより、一繋がりのパンチ差込み穴2が完成する。し
たがって本発明によれば、予め下穴を一つ形成して、そ
の下穴にワイヤーを一度通すだけで、総てのパンチ差込
み穴を一挙に加工することができる。
【0020】従来例 従来の加工法で、材料厚12mmの鋼材に図10に示すよ
うにそれぞれが独立したφ2.3 mmの8個の穴を下記条
件で放電加工し、加工に要した時間を測定した。その結
果、加工に要した時間は約3時間であった。 (加工機条件) 細穴加工機 電極……………銅 φ0.5 mm 加工液…………油 ワイヤー放電加工機 ワイヤー………黄銅 φ0.2mm 加工液…………水 コアレスピッチ 0.15mm 5回切り 面粗度 1.5 μm Rmax ここで、コアレスピッチとは、被加工物の中心から外側
にワイヤーが移動する際のピッチである。また、5回切
りとは、コアレス加工終了後にワイヤーカットを繰り返
す回数を示す。なお、本実施例では、5回切りは粗加工
を1回、仕上げ加工を4回で行なっている。
【0021】実施例 図2に示すような一連に繋げたパンチ差込み穴2を、上
述の加工条件と同じ条件で作成し、加工に要した時間を
測定した。その結果、加工に要した時間はおよそ1時間
55分であった。結果33%の時間短縮となった。その
内訳は、従来の加工方法では、細穴加工機によるワイヤ
ーを通すための下穴を開ける作業に要した時間が約5分
/1穴、さらにワイヤー放電加工機によるパンチ差込み
穴68の形状加工に要した時間がおよそ12分/1穴で
あった。これに対し、本実施例のようにワイヤー通過部
4を設けるようにして加工を行なった場合には、細穴加
工は1回だけで済み所要時間はおよそ5分、結線に要し
た時間は5分、一繋がりのパンチ差込み穴2の形状加工
に要した時間は105分であった。
【0022】本実施例によれば、加工すべきパンチ差込
み穴を一連に繋がるようにしたので、従来において、独
立したパンチ差込み穴の数に乗じた回数分必要としてい
た下穴の加工およびワイヤーを通す回数が一回で済む。
このため、従来のように独立したパンチ差込み穴を加工
するのに比べて、下穴の加工時間が大幅に短縮され、ワ
イヤーによる加工周長がパンチ差込み穴同士を繋ぐ通り
道の分が増えたとしても、全体として早く加工が終了し
た。なお、上記の従来例および実施例では、あくまで説
明を簡単にするために、パンチホルダー当たりのパンチ
差込み穴の数を8個に限定して計測を行ったものであ
る。しかし、実際のリードフレームは製品パターンが複
雑であり、かつ、精度が要求されるため、実際のパンチ
ホルダーには、実施例に比べてはるかに多数のパンチ差
込み穴が複雑に配置される。したがって、実際のリード
フレーム用パンチホルダーのパンチ差込み穴を加工する
場合に、本発明を用いれば、従来の加工方法に比べて、
格段と加工時間を短縮できる。
【0023】
【発明の効果】本発明のリードフレームプレス加工用金
型に用いられるパンチホルダーによれば、複数のパンチ
差込み穴を一つなぎになるような形状に加工したので、
ワイヤー放電加工に必要とされる下穴を一つで済ませる
ことができると同時にワイヤーの結線回数も一回で済ま
せることができ、全体として放電加工に必要とされる手
間および時間を極端に減少させることができる。これに
より、この種の金型の製造に要する時間をより一層短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるリードフレームプレス加工用金型
に用いられるパンチホルダーの一実施例を示す平面図で
ある。
【図2】本発明によるリードフレームプレス加工用金型
に用いられるパンチホルダーのパンチ差込み穴の形状を
示す概念図である。
【図3】プレス加工においてリードフレーム材料が順次
打ち抜かれて行く状態を示す概念図である。
【図4】リードフレームプレス加工用金型の概略構成を
示す部分断面図である。
【図5】図4とは異なる方向からみた他のリードフレー
ムプレス加工用金型の概略構成を一部断面で示す側面図
である。
【図6】図5におけるパンチ取付け箇所の拡大図であ
る。
【図7】パンチホルダーを上型側からみた平面図であ
る。
【図8】図7のパンチホルダーにパンチを取り付けた状
態を上下逆にして示す斜視図である。
【図9】リードフレームの概略構成を示す平面図であ
る。
【図10】従来のパンチホルダーに設けられている一部
のパンチ差込み穴の形態を示す概念図である。
【符号の説明】
1,58 パンチホルダー 2,70 パンチ差込み穴 3 細穴 4 ワイヤー通過部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードフレームプレス加工用金型に用い
    られるパンチホルダーにおいて、複数のパンチをそれぞ
    れ独立的に通す複数の各穴を、その互いに隣接する一部
    分が切除されるようにして、一連に繋がるように形成し
    たことを特徴とするパンチホルダー。
  2. 【請求項2】 一連に繋げられた前記複数の穴は放電加
    工により形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載のパンチホルダー。
JP9775598A 1998-04-09 1998-04-09 リードフレームプレス加工用金型に用いられるパンチホルダー Pending JPH11297915A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103447644A (zh) * 2013-09-05 2013-12-18 苏州中谷机电科技有限公司 一种电火花穿孔机的穿透检测方法

Cited By (2)

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CN103447644A (zh) * 2013-09-05 2013-12-18 苏州中谷机电科技有限公司 一种电火花穿孔机的穿透检测方法
CN103447644B (zh) * 2013-09-05 2015-05-20 苏州中谷机电科技有限公司 一种电火花穿孔机的穿透检测方法

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