JPH11297660A - 基板の評価方法 - Google Patents

基板の評価方法

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JPH11297660A
JPH11297660A JP11628298A JP11628298A JPH11297660A JP H11297660 A JPH11297660 A JP H11297660A JP 11628298 A JP11628298 A JP 11628298A JP 11628298 A JP11628298 A JP 11628298A JP H11297660 A JPH11297660 A JP H11297660A
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真一郎 倉吉
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高い再現性を有し基板の処理対象面の損傷を
包括的に解析可能な測定方法によって,処理体の接触圧
に対する基板の表面の損傷の定量的なデータを得ること
ができる基板の評価方法。 【解決手段】 ウェハWの表面の状態を観察して評価す
る評価方法において,ウェハWの表面に予め形成された
レジスト膜15の表面の状態を観察する第1の工程と,
所定の接触圧で処理体12を接触させてウェハWの表面
をスクラブ洗浄処理する第2の工程と,スクラブ洗浄処
理後のレジスト膜15の表面の状態を観察する第3の工
程とを有し,スクラブ洗浄処理の前後に渡って観察され
たレジスト膜15の表面の状態変化を比較することによ
り,処理体12の接触圧とウェハWの表面の損傷との関
係を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,例えば半導体ウ
ェハやLCD用ガラス板等の基板の処理対象面の状態を
評価する基板の評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,半導体デバイスの製造工程にお
いては,例えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」とい
う。)の表面に付着したパーティクル,有機汚染物,金
属不純物等のコンタミネーションを除去するために洗浄
処理システムが使用されている。その中の一つとして枚
葉式の洗浄処理システムには,一般にスピン型の処理装
置が備えられている。
【0003】この処理装置には,ウェハの表面に付着し
たパーティクルを効果的に除去するために,いわゆるス
クラブ洗浄処理を行う処理装置が知られている。このス
クラブ洗浄処理は,ウェハの表面にブラシやスポンジ等
の部材を下面に備えた処理体を回転させながらウェハの
表面に押しつけて接触させ,ウェハの表面に付着したパ
ーティクル等をこすり落とすものである。
【0004】ウェハの表面を良好に洗浄処理するため
に,ウェハの表面に処理体を接触させる際において,処
理体によってウェハの表面に加わる接触圧(単位面積当
たりの圧力)が,どの程度,ウェハの表面に損傷を与え
るかを予め認識しておかなければならない。処理体の接
触圧が過大になれば,ウェハの表面に損傷を与え,歩留
まり原因の低下を招く。そこで,従来であれば,スクラ
ブ洗浄処理されたウェハの表面の状態について観察し,
処理体の接触圧とウェハの表面の損傷との関係を評価し
ていた。そして,ウェハの表面を良好に洗浄処理できる
処理体の接触圧の範囲を設定していた。ウェハの評価に
用いられる試料は,半導体デバイスが形成された実製品
ウェハであり,これにスクラブ洗浄処理を実験的に行っ
ていた。
【0005】また,従来のウェハの評価方法では,光学
的な測定方法を利用して,ウェハの表面の状態を観察し
ていた。これは,ウェハの表面に与えられた損傷,具体
的にはウェハの表面に形成された凹凸(マイクロラフネ
ス)を認識するものである。光ビームをウェハの表面に
照射し,ウェハの表面が平坦であれば光ビームは正反射
する。一方,ウェハの表面の損傷箇所では凹凸が形成さ
れているので光ビームは散乱する。そして,ウェハの表
面に形成された凹凸を一つ一つを測定するLPD(Li
ght Point Defect)測定モードで設定
された表面検査装置が,ウェハの表面を走査する。表面
検査装置は,散乱光を検出することにより,個々の凹凸
を測定する。このような測定方法によって観察された結
果に基づき,ウェハの表面が損傷しているか否かを評価
していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来の
ウェハの評価方法では,メーカーごとに,製造される半
導体デバイスは異なるため,試料として用いられる実製
品ウェハも別個のものとなっていた。このため,従来の
スクラブ洗浄処理されたウェハの表面の評価方法は,洗
浄処理の対象となるウェハの種類毎に,オーダメイドで
行うので,良好なスクラブ洗浄処理を行うためのプロセ
スを決定し難いという欠点を有していた。また,評価中
に過大な接触圧を加えて,せっかく製造した実製品ウェ
ハが何個も不良品になれば,多大な損失が発生する。
【0007】また,ウェハの表面の損傷は,ヘイズと呼
ばれるウェハの表面の凹凸の集合体から形成されている
ので,ウェハの表面に形成された凹凸を一つ一つを検出
するLPD測定モードで行われるウェハの処理対象面の
評価方法では,誤差が生じ易い。例えば,一回目の測定
結果と2回目の測定結果とでは,凹凸の個数等が一致し
ないことがあり,再現性に乏しかった。さらに,LPD
測定モードでは,個々の凹凸を測定する反面,ウェハの
表面の全体像を捉えにくい。
【0008】本発明はそのような問題点に鑑みてなされ
たものであり,その目的は,高い再現性を有し基板の処
理対象面の損傷を包括的に解析可能な測定方法によっ
て,処理体の接触圧に対する基板の処理対象面の損傷の
定量的なデータを得ることができる基板の評価方法。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに,請求項1の発明は,基板の処理対象面の状態を観
察して評価する評価方法において,基板の処理対象面に
予め形成された膜の表面の状態を観察する第1の工程
と,所定の接触圧で処理体を接触させて前記基板の処理
対象面を処理する第2の工程と,処理後の前記膜の表面
の状態を観察する第3の工程とを有し,前記第1の工程
で観察された処理前の膜の表面の状態と前記第3の工程
で観察された処理後の膜の表面の状態とを比較すること
により,前記処理体の接触圧と前記基板の処理対象面の
損傷との関係を評価することを特徴とする。
【0010】かかる方法によれば,処理の前後に渡っ
て,膜の表面の状態変化を観察する。未だ処理が行われ
ていない膜の表面の状態は,平坦になっているのが観察
される。一方,処理された膜の表面の状態は,荒くなっ
ているのが観察される。そして,膜の表面荒さを,基板
の表面の損傷と見立てることにより,ある処理体の接触
圧では,どのくらい基板の表面に損傷を与えるのか評価
することが可能となる。さらに,処理体の接触圧を変化
させ,これに伴って,膜の表面荒さの度合いがどのよう
に変化するか調べる。これにより,基板の表面の損傷の
定量的なデータを得ることができ,ある処理体の接触圧
によって,どのくらいの損傷が発生できるか予測できる
ようになる。そして,この膜での評価結果を標準的なデ
ータとして応用すれば,種々の基板に対して行われる処
理の最適なプロセスを容易に決定することが可能とな
る。また,評価試料として実製品基板を使用することが
無くなり,製品損失を回避することができる。
【0011】この請求項1の評価方法において,請求項
2に記載したように,前記膜が樹脂膜であることが好ま
しい。かかる方法によれば,例えば,樹脂膜としてレジ
スト膜を用いる。レジスト膜は柔らかく,処理の前後に
渡って,表面の状態変化を観察し易い。基板の評価方法
においては,このようなレジスト膜が形成された基板を
評価試料の基準とするのがよい。
【0012】請求項3に記載したように,前記膜の表面
の状態を観察する第1及び第3の工程は,前記膜の表面
に光ビームを照射し,その散乱光の強度を検出すること
により,前記膜の表面の凹凸分布を測定する方法によっ
て行われることが好ましい。この場合,請求項4に記載
したように,前記膜の表面の凹凸分布の測定を,ヘイズ
測定モードに設定された表面検査装置によって行うのが
よい。かかる方法によれば,膜の表面荒さを,凹凸を個
々に捉えるのではなく,ヘイズ(ウェハの表面の凹凸の
集合体)として捉えて散乱光方式によって測定する。こ
れにより,測定の誤差がなくなり,高い再現性が担保さ
れる。
【0013】請求項5に記載したように, 前記膜の表
面の凹凸分布の測定結果を,所定の凹凸レベルに応じて
階層別に区分して,視覚的に認識できるように表示する
ことが好ましい。この場合,請求項6に記載したよう
に,表示装置に表示された前記基板の処理対象面に対す
る画像上に出力表示するのがよい。かかる方法によれ
ば,基板の処理対象面の全体を観察し,どのくらいの凹
凸レベルがどのくらい集合しているのかが視覚的に把握
できる。従って,ウェハの処理対象面の全体像を包括的
に解析することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を,基板の一例としてウェハの表面を洗浄処理するよ
うに構成された処理装置と,このウェハの表面の凹凸分
布を測定する表面検査装置に基づいて説明する。
【0015】処理装置1の構成について説明する。図1
は,処理装置1の内部構造の平面図であり,図2は,そ
の側面断面図である。処理装置1は,ケース2のほぼ中
央において,ウェハWを水平に吸着保持した状態でモー
タ3によって回転するスピンチャック4と,このスピン
チャック4及びウェハWを包囲しウェハWの表面に供給
した処理液等が周囲に飛び散ることを防止するカップ5
と,スピンチャック4によって回転させられているウェ
ハWの表面を洗浄処理するスクラブ洗浄機6と,ケース
2の内部においてスピンチャック4を挟んでスクラブ洗
浄機6と対称位置に配置された純水供給ノズル7とを備
えている。
【0016】図2に示すように,スクラブ洗浄機6は,
図示しない駆動機構によって昇降及び回転自在なシャフ
ト10の上端に水平姿勢で固定されてたアーム部材11
を備えている。図1に示すように,このアーム部材11
は,図示しない駆動機構の回転稼働によって,図1中の
θ方向に旋回し,ウェハWの上方を往復移動できるよう
になっている。
【0017】図2に示すように,スクラブ洗浄機6は,
処理体12をアーム部材11の先端に装着した構成を備
えている。図3に示すように,アーム部材11の先端下
方には図示しない昇降回転機構の稼働によって昇降(図
3中の往復矢印A方向)及び回転自在(図4中の往復回
動矢印Bの方向)なシャフト13が設けられており,処
理体12は,このシャフト13の下端に固定されて,昇
降及び回転駆動される構成になっている。処理体12
は,下面にブラシやスポンジなどからなる部材14を取
り付けている。そして,図2の例は,予め樹脂膜として
レジスト膜15が均一に形成されたウェハWの表面に,
処理体12を回転させてウェハWの表面に接触させ,ウ
ェハWの表面を洗浄処理する状態を示している。
【0018】純水供給ノズル7は,図1中のθ’方向に
旋回して,往復移動できるようになっている。これによ
り,処理装置1では,洗浄処理中に,純水をウェハWの
表面に純水を供給できる構成になっている。
【0019】図4に示すように,表面検査装置20は,
載置台21に載置されたウェハWの表面に対して光ビー
ム22を照射する投光器23を備え,この投光器23か
ら照射された光ビーム22は,ウェハWの表面によって
反射する。図示の例では,レジスト膜15が表面に形成
されたウェハWが載置台21に載置された状態となって
いる。このレジスト膜15の表面全体が均一に平坦な状
態であれば,投光器23からの光ビーム22は正反射
し,反射率が一定の反射光24となる。しかし,図5に
示すように,レジスト膜15の表面に凹凸(マイクロラ
フネス)25があれば,この凹凸25によって光ビーム
22は,ウェハWの表面から散乱光26として乱反射す
る。
【0020】そして,反射光24又は散乱光26を受光
する検出カメラ27は,ウェハWの上方を所定の周期で
図4中のX方向Y方向に移動し,ウェハWの表面を走査
するようになっている。この検出カメラ27は,顕微鏡
やCCDカメラ等を内蔵しており,ウェハWの表面の状
態を画像データとして取り込んで,モニタ28に送信す
る。モニタ28は,これをディスプレイに出力表示する
ようになっている。そして,どのようなレベル(形状や
大きさ)の凹凸25が,どのくらいレジスト膜15の表
面に分布しているか(以下,「凹凸分布」という。)が
モニタ28に出力表示されることにより,作業者等が,
レジスト膜15の表面荒さを観察することができるよう
になっている。
【0021】表面検査装置20は,レジスト膜15の表
面の凹凸分布を測定する際には,凹凸25を個々に捉え
るのではなく,ヘイズ(ウェハWの表面の凹凸25の集
合体)として捉えることができるようにヘイズ測定モー
ドに設定されている。さらに,凹凸レベルによって,散
乱光26の強度も異なるため,この強度の違いによっ
て,レジスト膜15の表面の凹凸25を階層別に区分
し,その結果を視覚的に認識できるように,モニタ28
のディスプレイにマップ出力するようになっている。な
お,照射された光ビーム22との対比でヘイズによる散
乱光26の大きさを表すこととなっており,具体的に
は,光ビーム22を強度1とすると,散乱光26の強度
がそれに対比して100万分の1であれば,1ppmと
して表す。
【0022】次に,以上のように構成された処理装置7
及び表面検査装置20で行われるウェハWの評価方法
を,図6及び図7に示すプローチャートにについて説明
する。この評価方法は,ウェハWの表面に予め形成され
たレジスト膜15の表面の状態を観察する第1の工程
(図6中のS1)と,例えば,90gf以下の所定の接
触圧で処理体12を接触させてウェハWの表面をスクラ
ブ洗浄処理する第2の工程(図6中のS2)と,スクラ
ブ洗浄処理後のレジスト膜15の表面の状態を観察する
第3の工程(図6中のS3)とを有している。そして,
第1の工程で観察されたスクラブ洗浄処理前のレジスト
膜15の表面の状態と第3の工程で観察されたスクラブ
洗浄処理後のレジスト膜15の表面の状態とを比較する
ことにより,処理体12の接触圧とウェハWの表面の損
傷との関係を評価する。
【0023】即ち,図4に示したように,レジスト膜1
5の表面の凹凸分布の測定を,ヘイズ測定モードに設定
された表面検査装置20によって行う。まず,予めレジ
スト膜15が形成されたウェハWを載置台21に載置さ
れたウェハWの表面に投光器23から光ビーム22を照
射する(図7中のS4)。そして,ウェハWの表面に対
して,検出カメラ27の走査を開始し(図7中のS
5),検出カメラ27は,ウェハWからの反射光24を
検出する(図7中のS6)。この測定結果はモニタ28
に送信され,画像表示される。これにより,スクラブ洗
浄処理前のレジスト膜15の表面の状態を観察できる
(図6中のS1)。
【0024】そして,図1及び図2に示したように,処
理装置1にウェハWが搬入され,スピンチャック4にウ
ェハWが保持されスピンチャック4の回転が開始する。
そして,アーム部材11を旋回させ,処理体12をウェ
ハWの上方,例えばウェハWの中心付近にまで移動させ
る。そして,図示しない昇降回転機構の回転稼働によっ
て,処理体12を高速回転させた後に,処理体12を下
降移動させてウェハWの表面に接触させる。なお,真空
吸着するスピンチャック4の代わりに,ウェハWの周縁
部を爪やリングを用いて保持するメカニカルチャックを
用いて,ウェハWを水平に保持するようにしてもよい。
【0025】その後,シャフト12に下向きの推力を付
与し,この推力が処理体12に働き,処理体12をウェ
ハWの表面に押圧させる。こうして,ウェハWの表面
に,所定の接触圧(単位面積当たりの圧力)を加える。
この状態で,アーム部材11を少なくともウェハWの中
心から周縁部まで回動移動させて,ウェハWの表面を均
一に洗浄処理する(図6中のS2)。一方,純水供給ノ
ズル7もウェハWの上方に移動し,純水をウェハWの表
面に供給する。
【0026】所定の時間が経過後,スクラブ洗浄及び純
水洗浄が共に終了する。アーム部材11を旋回退避させ
元の状態に戻す。同様に,純水供給ノズル7もウェハW
の表面から旋回退避させ元の状態に戻す。処理装置1か
らウェハWを搬出する。
【0027】そして,スクラブ洗浄処理前のレジスト膜
15の表面の状態を観察した時と同様に,図4に示した
ように,スクラブ洗浄処理されたウェハWを載置台21
に載置し,このウェハWの表面に投光器23から光ビー
ム22を照射する。そして,ウェハWの表面に対して,
検出カメラ27の走査を開始し(図7中のS5),検出
カメラ27は,ウェハWからの反射光24若しくは散乱
光26を検出する(図7中のS6)。この場合,凹凸
(マイクロラフネス)25を個々に捉えるのではなく,
ヘイズ(ウェハWの表面の凹凸25の集合体)として捉
えて,レジスト膜15の表面の損傷を散乱光方式によっ
て測定する。これにより,測定の誤差がなくなり,高い
再現性が担保される。
【0028】その測定結果はモニタ28に送信され,モ
ニタ28に画像表示される。この場合には,レジスト膜
15の表面の凹凸分布の測定結果を,モニタ28に表示
されたウェハWの表面の画像上に,所定の凹凸レベルに
応じて階層別に区分して,視覚的に理解できるように出
力表示する。スクラブ洗浄処理後のレジスト膜15の表
面の状態を観察できる(図6中のS3)。これにより,
ウェハWの表面の全体を観察し,その全体像を容易に解
析することができる。さらに,従来に比べて,どのくら
いの凹凸レベルが,どのくらい集合しているのかが視覚
的に把握でき,ウェハWの表面の状態を包括的に捉える
ことができる。
【0029】こうして,スクラブ洗浄処理の前後に渡っ
て,レジスト膜15の表面の状態変化を観察する。スク
ラブ洗浄処理が未だ行われていないレジスト膜15の表
面の状態は,平坦になっているのが観察される。一方,
スクラブ洗浄処理されたレジスト膜15の表面には凹凸
分布が観測され,その表面が荒くなっているのが観察さ
れる。そして,レジスト膜15の表面荒さをウェハWの
表面の損傷と見立てることにより,ある処理体12の接
触圧では,どのくらいウェハWの表面に損傷を与えるの
か評価することが可能となる。
【0030】さらに,処理体12の接触圧を変化させ,
これに伴って,レジスト膜15の表面荒さの度合いがど
のように変化するか調べる。これにより,ウェハWの表
面の損傷の定量的なデータを得ることができる。そし
て,このレジスト膜15での評価結果を標準的なデータ
として応用すれば,例えば半導体デバイスが形成された
実製品ウェハの表面において,ある処理体12の接触圧
によって発生する損傷を予測できるようになる。これに
より,スクラブ洗浄処理の最適なプロセスを容易に決定
することが可能となる。また,評価試料として実製品ウ
ェハを使用することが無くなり,製品損失を回避するこ
とができる。
【0031】また,レジスト15膜は柔らかく,スクラ
ブ洗浄処理の前後に渡って,表面の状態変化を観察し易
い。ウェハWの評価方法においては,このようなレジス
ト膜15が形成されたウェハWを基準の評価試料とする
のがよい。
【0032】かくして,本実施の形態のウェハWの評価
方法によれば,スクラブ洗浄処理の前後に渡って,レジ
スト膜15の表面の状態変化を,表面検査装置20によ
って観察することにより,ウェハWの表面の損傷の定量
的なデータを得ることができる。さらに,表面検査装置
20をヘイズ測定モードに設定しているので,測定の高
い再現性を担保でき,ウェハWの表面の損傷を包括的に
解析することが可能となる。従って,このようなレジス
ト膜15での評価結果を標準的なデータとして応用すれ
ば,種々のウェハWに対して行われるスクラブ洗浄処理
の最適なプロセスを容易に決定することが可能となる。
また,評価試料として実製品ウェハを使用することが無
くなり,製品損失を回避することができる。
【0033】なお,本発明の実施の形態の一例について
説明したが,本発明はこの例に限定されず種々の様態を
採りうるものである。例えば,基板は上記した半導体ウ
ェハWに限るものでなく,LCD基板,ガラス基板,C
D基板,フォトマスク,プリント基板,セラミック基板
等でもあってもよい。
【0034】
【実施例】次に,本発明の実施例を行った。図1及び図
2で説明した処理装置を作成し,ウェハの表面検査を行
った。レジスト膜が形成されたウェハの表面をスクラブ
洗浄処理をし,その前後に渡るレジスト膜の表面の状態
変化を観察した。
【0035】まず,スピンコート(スピンコーティン
グ)方法により膜厚1umのレジスト膜を形成したウェ
ハの表面に,処理体を押しつけて接触させた。処理体の
接触圧は50gfとし,ウェハの中心から周辺部まで片
道で1回,回動移動させ,10秒間ウェハをスクラブ洗
浄処理した。モニタは,検出カメラから送信されたウェ
ハの画像データを出力表示する。この場合,レジスト膜
の表面が平坦であれば,投光器から照射された光ビーム
は正反射され,その反射光が検出カメラによって検出さ
れる。そして,モニタに・印で表示される。また,レジ
スト膜の表面に凹凸(マイクロラフネス)が形成される
と,投光器から照射された光ビームは,散乱光として散
乱する。散乱光の強度が異なれば,凹凸レベルも異な
り,モニタ上に領域Aで表示された部分があれば,その
部分は散乱光の強度が7.21ppm〜10.8ppm
の範囲内にあることを示し,凹凸レベルがレベル1にあ
ることを示している。同様に,モニタ上に領域Bで表示
された部分があれば,その部分は散乱光の強度が10.
8ppm〜14.3ppmの範囲内にあることを示して
おり,凹凸レベルがレベル2にあることを示している。
同様に,モニタ上に領域Cで表示された部分があれば,
その部分は散乱光の強度が14.3ppm〜17.9p
pmの範囲内にあることを示しており,凹凸レベルがレ
ベル3にあることを示している。同様に,モニタ上に領
域Dで表示された部分があれば,その部分は散乱光の強
度が17.9ppm〜21.4ppmの範囲内にあるこ
とを示しており,凹凸レベルがレベル4にあることを示
している。同様に,モニタ上に領域Eで表示された部分
があれば,その部分は散乱光の強度が21.4ppm〜
25.0ppmの範囲内にあることを示しており,凹凸
レベルがレベル5にあることを示している。このよう
に,散乱光の強度が上昇するに伴って,凹凸レベルも上
昇し,高い凹凸レベル程,表面がより荒くなっているこ
とを意味している。
【0036】図8に,第1の工程で観察されたスクラブ
洗浄処理前のレジスト膜の表面の状態を観察した観察図
を示し,図9に,第3の工程で観察されたスクラブ洗浄
処理後のレジスト膜の表面の状態を観察した観察図を示
す。図8から理解できるように,モニタの画像表示で
は,表面全体に渡って一様に・印が分布している。・印
がウェハの表面に占める割合は100%となっており,
スクラブ洗浄処理前のレジスト膜は平坦であり,その反
射率が皆等しい。一方,図9から理解できるように,ウ
ェハの中心から同心円上に,領域A,領域B,領域Aが
順に分布している。この分布は,ウェハの中心から半径
の約1/2の園内に収まっている。この園内では,ウェ
ハの表面は荒れているのが観察され,凹凸分布がどのよ
うになっているのか,包括的に捉えることができる。こ
こで,・印がウェハの表面に占める割合は約73%と減
少し,領域Aがウェハの表面に占める割合は約24%と
増加し,同様に領域Bがウェハの表面に占める割合は約
3%と増加している。
【0037】次に,処理体の接触圧とレジスト膜の表面
の損傷との関係を調べる。条件は,先に述べた時と同じ
であり,その結果を図10に示す。
【0038】処理体の接触圧を10gf,30gf,5
0gf,70gf,90gfと順次変化させ,その変化
の毎に,スクラブ洗浄処理前のレジスト膜の表面の状態
とスクラブ洗浄処理後のレジスト膜の表面の状態と比較
した。図10において,グラフ線aは,領域Aの変化の
様子を示すものである。同様に,グラフ線bは,領域B
の変化の様子を示すものである。同様に,グラフ線c
は,領域Cの変化の様子を示すものである。同様に,グ
ラフ線dは,領域Dの変化の様子を示すものである。同
様に,グラフ線eは,領域Eの変化の様子を示すもので
ある。
【0039】図10に示すように,処理体の接触圧が1
0gf,30gf,50gf,70gf,90gfと増
加するに連れて,グラフ線aが右上がりに上昇してい
く。これにより,ウェハの表面において,領域Aの占め
る割合が徐々に増加していくのが理解できる。また,グ
ラフ線bも,処理体の接触圧が70gfを越えた付近か
ら徐々に上昇していき,ウェハの表面において,領域B
の占める割合が徐々に増加していくのが理解できる。図
10に示されていないが,他のグラフ線c,グラフ線
d,グラフ線eも,処理体の接触圧が増加するに連れ
て,徐々に右上がりに上昇していくのが予想される。こ
れにより,ウェハの表面において,領域C,領域D,領
域Eの占める割合が徐々に増加していくことが予想され
る。
【0040】このように,処理体の接触圧とレジスト膜
の表面の損傷との関係を調べることにより,ウェハの表
面の損傷の定量的なデータを得ることができる。そし
て,このようなレジスト膜のデータを標準にして応用す
れば,種々の基板の表面に対して行われるスクラブ洗浄
処理の際に,その損傷を簡単に予測することができるよ
うになる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば,処理の前後に渡って,
膜の表面の状態変化を,表面検査装置によって観察する
ことにより,基板の表面の損傷の定量的なデータを得る
ことができる。さらに,表面検査装置をヘイズ測定モー
ドに設定しているので,測定の高い再現性を担保でき,
基板の処理対象面の損傷を包括的に解析することが可能
となる。従って,このような膜での評価結果を標準的な
データとして応用すれば,種々の基板に対して行われる
処理の最適なプロセスを容易に決定することが可能とな
る。また,評価試料として実製品基板を使用することが
無くなり,製品損失を回避することができる。従って,
例えば,半導体デバイスにおける製造を円滑に行うこと
ができ,その生産性を向上させることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の評価方法が適用される処理装置の内部
構造の平面図である。
【図2】本実施の評価方法が適用される処理装置の内部
構造の断面図である。
【図3】スクラブ洗浄機の拡大側面図である。
【図4】表面検査装置の斜視図である。
【図5】ウェハの表面の断面図である。
【図6】本実施の形態にかかる評価方法の工程を示すフ
ローチャート図である。
【図7】凹凸分布を測定する際の工程を示すフローチャ
ート図である。
【図8】実施例においてモニタに表示されたスクラブ洗
浄処理前のレジスト膜の表面の状態を観察した観察図で
ある。
【図9】実施例においてモニタに表示されたスクラブ洗
浄処理後のレジスト膜の表面の状態を観察した観察図で
ある。
【図10】処理体の接触圧とスクラブ洗浄処理されたレ
ジスト膜の表面の損失との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 処理装置 6 スクラブ洗浄機 7 表面検査装置 15 レジスト膜 25 凹凸 26 散乱光 28 モニタ W ウェハ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の処理対象面の状態を観察して評価
    する評価方法において,基板の処理対象面に予め形成さ
    れた膜の表面の状態を観察する第1の工程と,所定の接
    触圧で処理体を接触させて前記基板の処理対象面を処理
    する第2の工程と,処理後の前記膜の表面の状態を観察
    する第3の工程とを有し,前記第1の工程で観察された
    処理前の膜の表面の状態と前記第3の工程で観察された
    処理後の膜の表面の状態とを比較することにより,前記
    処理体の接触圧と前記基板の処理対象面の損傷との関係
    を評価することを特徴とする,基板の評価方法。
  2. 【請求項2】 前記膜が樹脂膜であることを特徴とす
    る,請求項1に記載の基板の評価方法。
  3. 【請求項3】 前記膜の表面の状態を観察する第1及び
    第3の工程は,前記膜の表面に光ビームを照射し,その
    散乱光の強度を検出することにより,前記膜表面の凹凸
    分布を測定する方法によって行われることを特徴とす
    る,請求項1又は2に記載の基板の評価方法。
  4. 【請求項4】 前記膜の表面の凹凸分布の測定を,ヘイ
    ズ測定モードに設定された表面検査装置によって行うこ
    とを特徴とする,請求項4に記載の基板の評価方法。
  5. 【請求項5】 前記膜の表面の凹凸分布の測定結果を,
    所定の凹凸レベルに応じて階層別に区分して,視覚的に
    認識できるように表示することを特徴とする,請求項3
    又は4に記載の基板の評価方法。
  6. 【請求項6】 前記膜の表面の凹凸分布の測定結果を,
    表示装置に表示された前記基板の処理対象面に対する画
    像上に出力表示することを特徴とする,請求項3,4又
    は5に記載の基板の評価方法。
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