JPH11297550A - 高電圧発生コイル - Google Patents

高電圧発生コイル

Info

Publication number
JPH11297550A
JPH11297550A JP10105179A JP10517998A JPH11297550A JP H11297550 A JPH11297550 A JP H11297550A JP 10105179 A JP10105179 A JP 10105179A JP 10517998 A JP10517998 A JP 10517998A JP H11297550 A JPH11297550 A JP H11297550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic shield
shield plate
coil
voltage generating
high voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10105179A
Other languages
English (en)
Inventor
孝 ▲吉▼成
Takashi Yoshinari
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hanshin Electric Co Ltd
Original Assignee
Hanshin Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hanshin Electric Co Ltd filed Critical Hanshin Electric Co Ltd
Priority to JP10105179A priority Critical patent/JPH11297550A/ja
Publication of JPH11297550A publication Critical patent/JPH11297550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電圧を低下させることなく、低廉化を図
りつつ磁気シールドを施すことのできる高電圧発生コイ
ルを提供する。 【解決手段】 フェライト製の鉄心3aと、一次コイル
3dと、二次コイル3eとを熱硬化性樹脂3gで相互に
絶縁して絶縁ケース3f内に収納した高電圧発生コイル
において、絶縁ケース3fの外側または内側に方向性珪
素鋼板製の磁気シールド板3hを配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、HIDランプ
(高輝度放電ランプ)の点弧やガス燃焼器の点火に用い
るコンデンサ放電式高電圧発生コイルなどの高電圧発生
コイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は典型的なHIDランプ点弧用のコ
ンデンサ放電式高電圧発生装置の回路図である。図3に
おいて、1はバッテリ、2はDC−DCコンバータ(直
流−直流変換器)、3は高電圧発生コイル、4はコンデ
ンサ、5はサイリスタを示す。上記した高電圧発生コイ
ル3は、フェライト製の鉄心3aと、この鉄心3aの外
周に巻装した一次コイル3dと、鉄心3aの外周に巻装
した二次コイル3eとで構成されている。このようにフ
ェライトで鉄心3aを構成するのは、高電圧発生コイル
3の一次電流の振動周波数が500kHzと高周波であ
るため、高周波での鉄損の少ない点を考慮したためであ
る。
【0003】この図3に示すコンデンサ放電式高電圧発
生装置は、コンデンサ4をDC−DCコンバータ2で約
300V(ボルト)程度の充電電圧Vc に充電し、適当
な時期にサイリスタ5をオンさせて一次コイル3dに充
電電圧Vc を急峻に印加することにより、二次コイル3
eに20kV程度の二次電圧V2 を発生させるものであ
る。
【0004】図4は従来の高電圧発生コイルの一例の構
成を示す説明図である。図4において、3は高電圧発生
コイルを示し、フェライト製の鉄心3aと、合成樹脂で
成形され、外周に一次コイル用巻線溝3c1 を有する一
次コイル用ボビン3b1 と、合成樹脂で成形され、外周
に二次コイル用巻線溝3c2 を有し、一次コイル用ボビ
ン3b1 に挿通されるとともに、鉄心3aが挿通される
二次コイル用ボビン3b2 と、一次コイル用巻線溝3c
1 に巻装された一次コイル3dと、二次コイル用巻線溝
3c2 に巻装された二次コイル3eと、一次コイル3d
が巻装された一次コイル用ボビン3b1 、二次コイル3
eが巻装され、鉄心3aが挿通されるとともに、一次コ
イル用ボビン3b1 に挿通した二次コイル用ボビン3b
2 を収容する絶縁ケース3fと、この絶縁ケース3f内
に収容した鉄心3a、各ボビン3b1 ,3b2 を固定す
るとともに、相互の高電圧絶縁を行う絶縁材としての熱
硬化性樹脂3gとで構成されている。なお、一次コイル
用ボビン3b1 と二次コイル用ボビン3b2 とは、同心
円筒状に構成されている。
【0005】図5は図4に示した高電圧発生コイルの二
次電圧の波形を示す図、図6は図4に示した高電圧発生
コイルをアルミの金属ケースに収納した場合の二次電圧
の波形を示す図である。なお、一次コイル3dは、外径
が0.5mm程度のエナメル線を、巻数N1 を3として
巻装してある。また、二次コイル3eは、外径が0.3
mm程度のエナメル線を、巻数N2 を200として巻装
してある。そして、図3における、コンデンサ4の容量
を1μFにするとともに、充電電圧Vc を300Vにし
た。
【0006】図4に示した高電圧発生コイル3は、一次
コイル3dと二次コイル3eとを鉄心3aの軸方向の中
心付近に鉄心3aの軸方向へ振り分けて配設したので、
両コイル3d,3eの磁気的結合がよく、具体的には結
合係数Kが0.85程度とよく、図5から分かるよう
に、波高値が約22kV程度のほぼ理想値に近い二次電
圧V2 を得ることができる。そして、いわゆる開磁路型
の構造であるため、構造が簡単で小型化が可能である。
【0007】しかし、図4に示した高電圧発生コイル3
は、開磁路型の構造であるために漏れ磁束が大きくなる
ため、アルミなどの金属ケースに収納して使用すると、
漏れ磁束が金属ケースと鎖交することによって金属ケー
スに渦電流が発生し、この渦電流が鉄心3aの磁束変化
を妨げるので、図6から分かるように、二次電圧V2
波高値が約15kVと大幅に32%も低下し、使用に適
さない電圧となる。
【0008】そこで、絶縁ケース3fの外周をフェライ
ト製の磁気シールド板で覆うことにより、アルミなどの
金属ケースに収納して使用しても、漏れ磁束が金属ケー
スと鎖交するのを防止する構造としている。しかしなが
ら、フェライトは、焼結によって製造するため、薄くす
ることが困難である。したがって、通常、約1.5mm
程度のフェライトで磁気シールド板を構成するので、高
電圧発生コイルが高価になるとともに、大型化する。な
お、磁気シールド板をパーマロイやアモルファスの薄板
で製作してもよいが、パーマロイやアモルファスで磁気
シールド板を製作した場合、いずれも高価になる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の高電圧発生コイル3に磁気シールドを施す場合、磁気
シールド板をフェライト、パーマロイまたはアモルファ
スなどで製作していたので、高価になる。そして、磁気
シールド板をフェライトで製作すると、磁気シールド板
が厚くなるので、大型化するという不都合がある。
【0010】この発明は、上記したような不都合を解消
するためになされたもので、二次電圧を低下させること
なく、低廉化を図りつつ磁気シールドを施すことのでき
る高電圧発生コイルを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、フェライト
製の鉄心と、一次コイルと、二次コイルとを絶縁材で相
互に絶縁して絶縁ケース内に収納した高電圧発生コイル
において、絶縁ケースの外側または内側に方向性珪素鋼
板製の磁気シールド板を配設したものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1(a),(b)はこの発明の一
実施形態である高電圧発生コイルを示す正面図および右
側面図であり、図4と同一または相当部分に同一符号を
付して説明を省略する。図1において、3hは方向性珪
素鋼板製の磁気シールド板を示し、0.3mmの方向性
珪素鋼板をコの字状に折り曲げ、各平面が鉄心3aと平
行になるように絶縁ケース3fの外側に配設されてい
る。
【0013】なお、絶縁ケース3f内には、従来と同様
に、鉄心3a、一次コイル3dを巻装した一次コイル用
ボビン3b1 、二次コイル3eを巻装した二次コイル用
ボビン3b2 が収納され、充填した熱硬化性樹脂3gで
絶縁されて固定されている。そして、鉄心3aと直交す
る方向の、磁気シールド板3hの長さは80mmで、鉄
心3aと直交する方向の、磁気シールド板3hの断面積
は24mm2 である。
【0014】ここで、鉄心3aおよび磁気シールド板3
hを具体的に説明すると、鉄心3aを構成するフェライ
トの飽和磁束密度は約0.35T(テスラ)で、磁気シ
ールド板3hを構成する方向性珪素鋼板の飽和磁束密度
は約2Tであり、図1に示した高電圧発生コイル3をア
ルミなどの金属ケースに収容させた場合、金属ケースと
鎖交する漏れ磁束は、全磁束の約30%程度である。
【0015】したがって、鉄心3aの断面積を80mm
2 とした場合、磁気シールド板3hの断面積を鉄心3a
の断面積の30%、すなわち24mm2 にすると、磁気
シールド板3hの磁束密度は方向性珪素鋼板の飽和磁束
密度の5分の1程度の約0.4Tとなって鉄損の増大を
抑えることができ、実用に耐え得るものとなる。
【0016】図2は図1に示した高電圧発生コイルをア
ルミの金属ケースに収納した場合の二次電圧の波形を示
す図である。
【0017】図1に示した高電圧発生コイル3をアルミ
の金属ケースに収納して使用しても、図2から分かるよ
うに、波高値は約5%低下の約21kVに止まり、実用
上十分な電圧値を得ることができる。そして、磁気シー
ルド板3hをフェライトで構成したので、低廉化を図る
ことができるとともに、小型化を図ることができる。
【0018】上記した実施形態では、磁気シールド板3
hをコ字状に形成したが、各平面が鉄心3aと平行とな
るようにロ字状としたり、絶縁ケース3fの全外周を覆
うように配設しても、同様な効果を得ることができる。
また、各平面が鉄心3aと平行となるようにコ字状また
はロ字状に形成した磁気シールド板3hを、または絶縁
ケース3fの全内周を覆うように形成した磁気シールド
板3hを絶縁ケース3fの内側に配設しても、同様な効
果を得ることができる。なお、絶縁ケース3fの全外周
または全内周を磁気シールド板3hで覆う場合、渦電流
の発生による二次電圧V2 の低下を避けるため、鉄心3
aから2mm以上離す必要がある。
【0019】次に、鉄心3aの断面積と、磁気シールド
板3hの断面積との関係を具体的な数値を挙げて説明し
たが、この数値に限定されるものではない。そして、H
IDランプ点弧用のコンデンサ放電式高電圧発生コイル
を例にして説明したが、ガス燃焼器点火用、またはガソ
リンエンジン点火用などのコンデンサ放電式高電圧発生
コイルに適用できることは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、二次
電圧を低下させることなく、低廉化を図りつつ磁気シー
ルドを施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)はこの発明の一実施形態である
高電圧発生コイルを示す正面図および右側面図である。
【図2】図1に示した高電圧発生コイルをアルミの金属
ケースに収納した場合の二次電圧の波形を示す図であ
る。
【図3】典型的なHIDランプ点弧用のコンデンサ放電
式高電圧発生装置の回路図である。
【図4】従来の高電圧発生コイルの一例の構成を示す説
明図である。
【図5】図4に示した高電圧発生コイルの二次電圧の波
形を示す図である。
【図6】図4に示した高電圧発生コイルをアルミの金属
ケースに収納した場合の二次電圧の波形を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 バッテリ 2 DC−DCコンバータ 3 高電圧発生コイル 3a 鉄心 3b1 一次コイル用ボビン 3b2 二次コイル用ボビン 3c1 一次コイル用巻線溝 3c2 二次コイル用巻線溝 3d 一次コイル 3e 二次コイル 3f 絶縁ケース 3g 熱硬化性樹脂 3h 磁気シールド板 4 コンデンサ 5 サイリスタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、フェライト
製の鉄心と、一次コイルと、二次コイルとを絶縁材で相
互に絶縁して絶縁ケース内に収納した高電圧発生コイル
において、絶縁ケースの外側または内側に方向性珪素鋼
板製の磁気シールド板を、前記鉄心の断面積の約30%
の断面積にして配設したものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、二次
電圧を低下させることなく、低廉化および小型化を図り
つつ磁気シールドを施すことができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライト製の鉄心と、一次コイルと、
    二次コイルとを絶縁材で相互に絶縁して絶縁ケース内に
    収納した高電圧発生コイルにおいて、 前記絶縁ケースの外側に方向性珪素鋼板製の磁気シール
    ド板を配設した、 ことを特徴とする高電圧発生コイル。
  2. 【請求項2】 フェライト製の鉄心と、一次コイルと、
    二次コイルとを絶縁材で相互に絶縁して絶縁ケース内に
    収容した高電圧発生コイルにおいて、 前記絶縁ケースの内側に方向性珪素鋼板製の磁気シール
    ド板を配設した、 ことを特徴とする高電圧発生コイル。
JP10105179A 1998-04-15 1998-04-15 高電圧発生コイル Pending JPH11297550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105179A JPH11297550A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 高電圧発生コイル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10105179A JPH11297550A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 高電圧発生コイル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11297550A true JPH11297550A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14400463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10105179A Pending JPH11297550A (ja) 1998-04-15 1998-04-15 高電圧発生コイル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11297550A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003309393A (ja) * 2002-04-12 2003-10-31 Fujita Corp 磁気シールド構造およびその設計法
JP2006108667A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Greatchip Technology Co Ltd インバータ変圧器
US20190304668A1 (en) * 2018-03-28 2019-10-03 Delta Electronics,Inc. High-voltage coil, transformer and method for manufacturing high-voltage coil

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003309393A (ja) * 2002-04-12 2003-10-31 Fujita Corp 磁気シールド構造およびその設計法
JP2006108667A (ja) * 2004-09-30 2006-04-20 Greatchip Technology Co Ltd インバータ変圧器
US7365501B2 (en) 2004-09-30 2008-04-29 Greatchip Technology Co., Ltd. Inverter transformer
US20190304668A1 (en) * 2018-03-28 2019-10-03 Delta Electronics,Inc. High-voltage coil, transformer and method for manufacturing high-voltage coil
CN110323050A (zh) * 2018-03-28 2019-10-11 台达电子工业股份有限公司 高压线圈、高压线圈制作方法与变压器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20020180572A1 (en) Electromagnetic device and high-voltage generating device and method of producing electromagnetic device
CA2241499A1 (en) Electrodeless lamp having compensation loop for suppression of magnetic interference
US4253047A (en) Starting electrodes for solenoidal electric field discharge lamps
JP3777962B2 (ja) 電磁装置及び高電圧発生装置
JPH1174138A (ja) 高圧トランス
JPH11297550A (ja) 高電圧発生コイル
JPH1174135A (ja) 高圧トランス
JPH09275026A (ja) 内燃機関用点火コイル
JP2004207405A (ja) 電磁装置および高電圧発生装置
JP4230112B2 (ja) 放電灯点灯装置
JP2000040629A (ja) 高電圧発生コイル
US2889523A (en) Coaxial inductive device and enclosing case therefor
US20010019297A1 (en) Rod ignition transformer for internal-combustion engines
JP3081793B2 (ja) コイル部品
JP2971618B2 (ja) パルストランス及び高電圧パルス発生装置
JPH02228011A (ja) トランス
JP2004111451A (ja) 電磁装置、巻設方法および高電圧発生装置
JPH10223464A (ja) 内燃機関の点火コイル装置
JPS6373511A (ja) 箔巻変圧器
JP2585000Y2 (ja) 高圧パルストランスのコイルボビン装置
JPH11297549A (ja) 高電圧発生コイル
JPH10112414A (ja) 点火コイル
JP3055934U (ja) 内燃機関用点火コイル
JPH02228009A (ja) イグニッショントランス
JPH10256060A (ja) 放電灯用高周波トランス

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010403