JPH11297381A - 電気接続装置 - Google Patents
電気接続装置Info
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- JPH11297381A JPH11297381A JP9627698A JP9627698A JPH11297381A JP H11297381 A JPH11297381 A JP H11297381A JP 9627698 A JP9627698 A JP 9627698A JP 9627698 A JP9627698 A JP 9627698A JP H11297381 A JPH11297381 A JP H11297381A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- terminal
- plate portion
- connection device
- electrical connection
- Prior art date
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- Abandoned
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- Connections By Means Of Piercing Elements, Nuts, Or Screws (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 相互の酸化還元電位差の大きな部材間を電気
的に接続する場合でも電気的接続部分における電食を防
止する。 【解決手段】 銅製のアース端子11とアルミニウム製
のボデイ12との間に2層プレート15を介在してナッ
ト14によって締結し、上記2層プレート15はアース
端子側に配置された銅製の第1プレート部16とボデイ
側に配置されたアルミニウム製の第2プレート部17と
から構成し、第1プレート部16と第2プレート部17
との互いの接合面18の全ての端部を外方から防水保護
部20にて覆う。
的に接続する場合でも電気的接続部分における電食を防
止する。 【解決手段】 銅製のアース端子11とアルミニウム製
のボデイ12との間に2層プレート15を介在してナッ
ト14によって締結し、上記2層プレート15はアース
端子側に配置された銅製の第1プレート部16とボデイ
側に配置されたアルミニウム製の第2プレート部17と
から構成し、第1プレート部16と第2プレート部17
との互いの接合面18の全ての端部を外方から防水保護
部20にて覆う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車内に
おけるワイヤーハーネス端部の銅製アース端子とアルミ
ニウム製ボデイ等のように異種金属を互いに電気的に接
続するための電気接続装置に関する。
おけるワイヤーハーネス端部の銅製アース端子とアルミ
ニウム製ボデイ等のように異種金属を互いに電気的に接
続するための電気接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車はシールド効果を得る目的
からボデイとバッテリのマイナス側とが接続されてお
り、ワイヤーハーネスの配線処理においては、そのアー
ス端子をボデイに接続することによってアース回路が構
成されいる。そして、このワイヤーハーネスのアース端
子をボデイに接続する場合の従来例が図5に示されてい
る。
からボデイとバッテリのマイナス側とが接続されてお
り、ワイヤーハーネスの配線処理においては、そのアー
ス端子をボデイに接続することによってアース回路が構
成されいる。そして、このワイヤーハーネスのアース端
子をボデイに接続する場合の従来例が図5に示されてい
る。
【0003】図5において、ワイヤーハーネス1の一端
にはアース端子2が接続され、このアース端子2の中央
にはボルト挿通孔2aが形成されている。又、ボデイ3
の一面にはボルトのネジ部4が突出しており、ボルトは
例えば予めボデイ3に固定されている。そして、このネ
ジ部4にアース端子2を挿入し、その後からナット5を
ネジ部4に螺入する。すると、アース端子2とボデイ3
とが圧接することによって双方が電気的に接続される。
にはアース端子2が接続され、このアース端子2の中央
にはボルト挿通孔2aが形成されている。又、ボデイ3
の一面にはボルトのネジ部4が突出しており、ボルトは
例えば予めボデイ3に固定されている。そして、このネ
ジ部4にアース端子2を挿入し、その後からナット5を
ネジ部4に螺入する。すると、アース端子2とボデイ3
とが圧接することによって双方が電気的に接続される。
【0004】ここで、現在の車輌では鉄製のボデイ3が
使用され、ボルトとナット5が鉄製であり、アース端子
2が銅製であるため、鉄材と銅材相互の酸化還元電位の
差がさほど大きくない。具体的には鉄材の酸化還元電位
値が−0.56V〜−0.44Vの範囲であり、銅材の
酸化還元電位値が0.153V〜0.342Vの範囲で
あり、相互の差は0.6V〜0.9V程度しかない。そ
のため、水侵入時において鉄材の電食(異種金属間腐
食)が発生する可能性は極めて低い。
使用され、ボルトとナット5が鉄製であり、アース端子
2が銅製であるため、鉄材と銅材相互の酸化還元電位の
差がさほど大きくない。具体的には鉄材の酸化還元電位
値が−0.56V〜−0.44Vの範囲であり、銅材の
酸化還元電位値が0.153V〜0.342Vの範囲で
あり、相互の差は0.6V〜0.9V程度しかない。そ
のため、水侵入時において鉄材の電食(異種金属間腐
食)が発生する可能性は極めて低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年の自動
車業界にあっては、軽量化等を目的としてボデイ材にア
ルミニウム材の採用が注目されている。このボデイとし
てアルミニウム材を採用する場合にアース端子のボデイ
への接続を上記従来例と同様に行うとアルミニウム材の
電食が生じるおそれがある。即ち、アルミニウム材の酸
化還元電位値が−1.662Vであるため、アルミニウ
ム材(ボデイ)と銅材(アース端子)相互の酸化還元電
位の差が1.8V〜2.0Vと大きなものとなる。その
ため、雨天時の走行や洗車等で被水した場合、アルミニ
ウムのイオン化が進行してアルミニウム材の電食が促進
されて、最悪アース不良による電装部品の機能停止に至
ることも考えられる。
車業界にあっては、軽量化等を目的としてボデイ材にア
ルミニウム材の採用が注目されている。このボデイとし
てアルミニウム材を採用する場合にアース端子のボデイ
への接続を上記従来例と同様に行うとアルミニウム材の
電食が生じるおそれがある。即ち、アルミニウム材の酸
化還元電位値が−1.662Vであるため、アルミニウ
ム材(ボデイ)と銅材(アース端子)相互の酸化還元電
位の差が1.8V〜2.0Vと大きなものとなる。その
ため、雨天時の走行や洗車等で被水した場合、アルミニ
ウムのイオン化が進行してアルミニウム材の電食が促進
されて、最悪アース不良による電装部品の機能停止に至
ることも考えられる。
【0006】そこで、本発明は、前記した課題を解決す
べくなされたものであり、電気的に接続する端子と被取
付部材とに相互の酸化還元電位差の大きい材質を用いた
場合であっても、電気的接続部分における電食を防止で
きる電気接続装置を提供することを目的とする。
べくなされたものであり、電気的に接続する端子と被取
付部材とに相互の酸化還元電位差の大きい材質を用いた
場合であっても、電気的接続部分における電食を防止で
きる電気接続装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、端子
を締結部材によって被取付部材に固定し、上記端子と上
記被取付部材との間を電気的に接続する電気接続装置に
おいて、上記端子と上記被取付部材との間には2層プレ
ートを介在し、この2層プレートは上記端子に当接し、
且つ、上記端子と同種金属若しくは同種系金属にて構成
された第1プレート部と、上記被取付部材に当接し、且
つ、上記被取付部材と同種金属若しくは同種系金属にて
構成された第2プレートとを有すると共に、上記第1プ
レート部と、上記第2プレート部の互いの接合面の全て
の端部を外方から覆う防水保護部を設けたことを特徴と
する。
を締結部材によって被取付部材に固定し、上記端子と上
記被取付部材との間を電気的に接続する電気接続装置に
おいて、上記端子と上記被取付部材との間には2層プレ
ートを介在し、この2層プレートは上記端子に当接し、
且つ、上記端子と同種金属若しくは同種系金属にて構成
された第1プレート部と、上記被取付部材に当接し、且
つ、上記被取付部材と同種金属若しくは同種系金属にて
構成された第2プレートとを有すると共に、上記第1プ
レート部と、上記第2プレート部の互いの接合面の全て
の端部を外方から覆う防水保護部を設けたことを特徴と
する。
【0008】この電気接続装置では、端子と被取付部材
はそれぞれ同種金属若しくは同種系金属の第1プレート
部及び第2プレート部と当接し、且つ、第1プレート部
及び第2プレート部の接合面の端部は全て防水保護部に
て覆われているため、端子と被取付部材とが酸化還元電
位差の大きい材質である場合であっても被水によって端
子と2層プレート間、及び、被取付部材と2層プレート
間に電食が生じることがなく、又、防水保護部によって
第1プレート部と第2プレート部の接合面への水侵入が
阻止されるため2層プレート自体にも電食が生じること
がない。
はそれぞれ同種金属若しくは同種系金属の第1プレート
部及び第2プレート部と当接し、且つ、第1プレート部
及び第2プレート部の接合面の端部は全て防水保護部に
て覆われているため、端子と被取付部材とが酸化還元電
位差の大きい材質である場合であっても被水によって端
子と2層プレート間、及び、被取付部材と2層プレート
間に電食が生じることがなく、又、防水保護部によって
第1プレート部と第2プレート部の接合面への水侵入が
阻止されるため2層プレート自体にも電食が生じること
がない。
【0009】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
電気接続装置であって、上記第1プレート部と上記第2
プレート部との各接合面には両プレート部間の回転ずれ
防止のための凹凸部をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。
電気接続装置であって、上記第1プレート部と上記第2
プレート部との各接合面には両プレート部間の回転ずれ
防止のための凹凸部をそれぞれ設けたことを特徴とす
る。
【0010】この電気接続装置では、締結手段による締
結過程において第1プレート部と上記第2プレート部と
の間で回転ずれが生じないため、回転ずれによる防水保
護部の断裂を防止できる。
結過程において第1プレート部と上記第2プレート部と
の間で回転ずれが生じないため、回転ずれによる防水保
護部の断裂を防止できる。
【0011】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の電気接続装置であって、上記端子は銅製の
アース端子であり、上記被取付部材はアルミニウム製の
ボデイであることを特徴とする。
求項2記載の電気接続装置であって、上記端子は銅製の
アース端子であり、上記被取付部材はアルミニウム製の
ボデイであることを特徴とする。
【0012】この電気接続装置では、銅製のアース端子
は同じ銅製等の第1プレート部に、アルミニウム製のボ
デイは同じアルミニウム製の第2プレート部にそれぞれ
当接し、且つ、第1プレート部と第2プレート部の接合
面の端部は全て防水保護部で覆われているため、被水に
よってアルミニウム材が電食を起こすことがない。
は同じ銅製等の第1プレート部に、アルミニウム製のボ
デイは同じアルミニウム製の第2プレート部にそれぞれ
当接し、且つ、第1プレート部と第2プレート部の接合
面の端部は全て防水保護部で覆われているため、被水に
よってアルミニウム材が電食を起こすことがない。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0014】この実施形態においては、本発明を自動車
内におけるワイヤーハーネスのアース端子をボデイに接
続する技術に適用した場合が示され、図1には締結前の
電気接続装置の断面図、図2には電気接続装置の分解斜
視図が示されている。図1及び図2において、ワイヤハ
ーネス10の一端には端子であるアース端子11が接続
されている。このアース端子11は銅製であり、その中
央にはボルトスタッド挿通孔11aが形成されている。
被取付部材であるボデイ12はアルミニウム製であり、
このボデイ12の一面にはボルトのネジ部13が突出し
ている。例えばボルトはボデイ12に予め固定されてい
る。このボルトのネジ部13とこのネジ部13に螺入さ
れるナット14とは共に鉄製であり、ナット14はこの
実施形態では締結部材として構成されている。尚、この
実施形態とは逆にボデイ12にナット14を固定し、ボ
ルトを締結部材として構成しても良い。
内におけるワイヤーハーネスのアース端子をボデイに接
続する技術に適用した場合が示され、図1には締結前の
電気接続装置の断面図、図2には電気接続装置の分解斜
視図が示されている。図1及び図2において、ワイヤハ
ーネス10の一端には端子であるアース端子11が接続
されている。このアース端子11は銅製であり、その中
央にはボルトスタッド挿通孔11aが形成されている。
被取付部材であるボデイ12はアルミニウム製であり、
このボデイ12の一面にはボルトのネジ部13が突出し
ている。例えばボルトはボデイ12に予め固定されてい
る。このボルトのネジ部13とこのネジ部13に螺入さ
れるナット14とは共に鉄製であり、ナット14はこの
実施形態では締結部材として構成されている。尚、この
実施形態とは逆にボデイ12にナット14を固定し、ボ
ルトを締結部材として構成しても良い。
【0015】2層プレート15は共に外形円板状の第1
プレート部16と第2プレート部17とを有し、両プレ
ート部16、17は互いの接合面18を当接させた状態
で積層されている。第1プレート部16と第2プレート
部17には共にその中央にボルトスタッド挿通孔19が
形成されている。第1プレート部16は上記アース端子
1と同じ銅材にて構成されている。第2プレート部17
は上記ボデイ12に当接され、上記ボデイ12と同じア
ルミニウム材にて構成されている。
プレート部16と第2プレート部17とを有し、両プレ
ート部16、17は互いの接合面18を当接させた状態
で積層されている。第1プレート部16と第2プレート
部17には共にその中央にボルトスタッド挿通孔19が
形成されている。第1プレート部16は上記アース端子
1と同じ銅材にて構成されている。第2プレート部17
は上記ボデイ12に当接され、上記ボデイ12と同じア
ルミニウム材にて構成されている。
【0016】第1プレート部16と第2プレート部17
の互いの接合面18の全ての端部、具体的には外周側と
内周側の全ての端部には防水保護部20がそれぞれ接着
され、この外周と内周に配置されたリング状の防水保護
部20によって上記端部が外方から覆われている。防水
保護部20は接合面18への水の侵入を阻止できる材質
であれば良く、防水性のある樹脂やゴム材等が適してい
る。防水性のある樹脂としてはAR、SiR等がある。
防水材の接着方法としてはゴム材の場合は加硫接着が望
ましい。 キャップ21はナット14で締結されたアー
ス端子11、2層プレート15等を覆う形状を有し、キ
ャップ21の下端側はボデイ12に略係合されるよう構
成されている。
の互いの接合面18の全ての端部、具体的には外周側と
内周側の全ての端部には防水保護部20がそれぞれ接着
され、この外周と内周に配置されたリング状の防水保護
部20によって上記端部が外方から覆われている。防水
保護部20は接合面18への水の侵入を阻止できる材質
であれば良く、防水性のある樹脂やゴム材等が適してい
る。防水性のある樹脂としてはAR、SiR等がある。
防水材の接着方法としてはゴム材の場合は加硫接着が望
ましい。 キャップ21はナット14で締結されたアー
ス端子11、2層プレート15等を覆う形状を有し、キ
ャップ21の下端側はボデイ12に略係合されるよう構
成されている。
【0017】上記電気接続装置を組み立てるには、ま
ず、ボデイ12より突出したネジ部13にボルトスタッ
ド挿通孔19を位置合わせして2層プレート15を挿入
する。この際、2層プレート15の第2プレート部17
側を先端として、つまり組み付け状態で第2プレート部
17がボデイ12に当接するよう挿入する。次に、ネジ
部13に同じく挿通孔11aを位置合わせしてアース端
子11を挿入し、その後ナット14をネジ部13に螺入
してナット14の締結力によってアース端子11と2層
プレート15とをボデイ12に強く締結する。最後に、
キャップ21を略係合させれば完了する。ワイヤーハー
ネス10のアース端子11は2層プレート15の第1プ
レート部16に当接し、2層プレート部17がボデイ1
2に当接することによってアース端子11はボデイ12
に電気的に接続される。
ず、ボデイ12より突出したネジ部13にボルトスタッ
ド挿通孔19を位置合わせして2層プレート15を挿入
する。この際、2層プレート15の第2プレート部17
側を先端として、つまり組み付け状態で第2プレート部
17がボデイ12に当接するよう挿入する。次に、ネジ
部13に同じく挿通孔11aを位置合わせしてアース端
子11を挿入し、その後ナット14をネジ部13に螺入
してナット14の締結力によってアース端子11と2層
プレート15とをボデイ12に強く締結する。最後に、
キャップ21を略係合させれば完了する。ワイヤーハー
ネス10のアース端子11は2層プレート15の第1プ
レート部16に当接し、2層プレート部17がボデイ1
2に当接することによってアース端子11はボデイ12
に電気的に接続される。
【0018】このようにして組み付けられた電気接続装
置において、雨天時の走行や洗車等でキャップ21内に
水が侵入すると、アース端子11、2層プレート15、
ボデイ12等が被水する。しかし、アース端子11は同
じ材質の第1プレート部16に、ボデイ12も同じ材質
の第2プレート部17にそれぞれ当接しているため、こ
れらの部分では電食が生じない。また、2層プレート1
5の第1プレート部16と第2プレート部17との接合
面18の端部が全て防水保護部20によって覆われてい
るため上記接合面18に水が侵入することがない。その
為、アルミニウム側接合面18がイオン化することがな
く電食(異種金属間腐食)が生じない。すなわち、アー
ス端子11とボデイ12とが酸化還元電位差の大きな材
質であっても被水によって電食が生じることがない。
置において、雨天時の走行や洗車等でキャップ21内に
水が侵入すると、アース端子11、2層プレート15、
ボデイ12等が被水する。しかし、アース端子11は同
じ材質の第1プレート部16に、ボデイ12も同じ材質
の第2プレート部17にそれぞれ当接しているため、こ
れらの部分では電食が生じない。また、2層プレート1
5の第1プレート部16と第2プレート部17との接合
面18の端部が全て防水保護部20によって覆われてい
るため上記接合面18に水が侵入することがない。その
為、アルミニウム側接合面18がイオン化することがな
く電食(異種金属間腐食)が生じない。すなわち、アー
ス端子11とボデイ12とが酸化還元電位差の大きな材
質であっても被水によって電食が生じることがない。
【0019】また、この実施形態では、従来例で使用し
たアース端子11、ネジ部13、ナット14の材質や形
態を変更することなく適用でき、しかも、2層プレート
15のみを付加すれば良いため、従来部品を利用し、か
つ、最少の部品点数の追加でで簡単に実用化できる。
たアース端子11、ネジ部13、ナット14の材質や形
態を変更することなく適用でき、しかも、2層プレート
15のみを付加すれば良いため、従来部品を利用し、か
つ、最少の部品点数の追加でで簡単に実用化できる。
【0020】尚、上記実施形態においては、2層プレー
ト15の第1プレート部16と第2プレート部17の各
材質をアース端子11とボデイ12の各同種金属にて構
成したが、それぞれの同種系金属にて構成しても良い。
ト15の第1プレート部16と第2プレート部17の各
材質をアース端子11とボデイ12の各同種金属にて構
成したが、それぞれの同種系金属にて構成しても良い。
【0021】図3及び図4(a)には2層プレート15
の各変形例を示す断面図、図4(b)に示す2層プレー
ト15の周方向の断面を展開し且つ分離した断面図がそ
れぞれ示されている。図3及び図4において、第1プレ
ート部16と第2プレート部17の各接合面18には両
プレート部同士の回転ずれを防止するための凹凸部2
2、23がそれぞれ設けられている。図3の凹凸部22
は各接合面18の複数箇所に凸部及びこれに対応する凹
部を設けることによって構成されている。図4の凹凸部
23は各接合面18を放射線状に波形状とすることによ
って構成されている。図3及び図4のように2層プレー
ト15を構成することによってナット14の締結過程に
おいて2層プレート15に回転力が作用しても第1プレ
ート部16と第2プレート部17とは回転ずれを起こす
ことがないため、回転ずれによる防水保護部20の断裂
が防止できる。
の各変形例を示す断面図、図4(b)に示す2層プレー
ト15の周方向の断面を展開し且つ分離した断面図がそ
れぞれ示されている。図3及び図4において、第1プレ
ート部16と第2プレート部17の各接合面18には両
プレート部同士の回転ずれを防止するための凹凸部2
2、23がそれぞれ設けられている。図3の凹凸部22
は各接合面18の複数箇所に凸部及びこれに対応する凹
部を設けることによって構成されている。図4の凹凸部
23は各接合面18を放射線状に波形状とすることによ
って構成されている。図3及び図4のように2層プレー
ト15を構成することによってナット14の締結過程に
おいて2層プレート15に回転力が作用しても第1プレ
ート部16と第2プレート部17とは回転ずれを起こす
ことがないため、回転ずれによる防水保護部20の断裂
が防止できる。
【0022】尚、上記実施形態においては、本発明を自
動車内におけるワイヤーハーネスのアース端子をボデイ
に接続する技術に適用した場合を示したが、端子と被取
付け部材との材質として相互の酸化還元電位差が大きい
材質を使用し、かつ、被水の可能性ある場合であれば本
発明を適用できる。
動車内におけるワイヤーハーネスのアース端子をボデイ
に接続する技術に適用した場合を示したが、端子と被取
付け部材との材質として相互の酸化還元電位差が大きい
材質を使用し、かつ、被水の可能性ある場合であれば本
発明を適用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、端子と被取付部材との間には2層プレートを介
在し、この2層プレートは上記端子に当接し、且つ、上
記端子と同種金属若しくは同種系金属にて構成された第
1プレート部と、上記被取付部材に当接し、且つ、上記
被取付部材と同種金属若しくは同種系金属にて構成され
た第2プレートとを有すると共に、上記第1プレート部
と、上記第2プレート部の互いの接合面の全ての端部を
外方から覆う防水保護部を設けたので、端子と被取付部
材はそれぞれ同種金属若しくは同種系金属の第1プレー
ト部及び第2プレート部と当接し、且つ、第1プレート
部及び第2プレート部の接合面の端部は全て防水保護部
にて覆われているため、端子と被取付部材とが酸化還元
電位差の大きい材質である場合であっても被水によって
電食が生じることがない。
よれば、端子と被取付部材との間には2層プレートを介
在し、この2層プレートは上記端子に当接し、且つ、上
記端子と同種金属若しくは同種系金属にて構成された第
1プレート部と、上記被取付部材に当接し、且つ、上記
被取付部材と同種金属若しくは同種系金属にて構成され
た第2プレートとを有すると共に、上記第1プレート部
と、上記第2プレート部の互いの接合面の全ての端部を
外方から覆う防水保護部を設けたので、端子と被取付部
材はそれぞれ同種金属若しくは同種系金属の第1プレー
ト部及び第2プレート部と当接し、且つ、第1プレート
部及び第2プレート部の接合面の端部は全て防水保護部
にて覆われているため、端子と被取付部材とが酸化還元
電位差の大きい材質である場合であっても被水によって
電食が生じることがない。
【0024】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
電気接続装置であって、上記第1プレート部と上記第2
プレート部との各接合面には両プレート部間の回転ずれ
防止のための凹凸部をそれぞれ設けたので、締結手段に
よる締結過程において第1プレート部と上記第2プレー
ト部との間で回転ずれが生じないため、回転ずれによる
防水保護部の断裂を防止できる。
電気接続装置であって、上記第1プレート部と上記第2
プレート部との各接合面には両プレート部間の回転ずれ
防止のための凹凸部をそれぞれ設けたので、締結手段に
よる締結過程において第1プレート部と上記第2プレー
ト部との間で回転ずれが生じないため、回転ずれによる
防水保護部の断裂を防止できる。
【0025】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2記載の電気接続装置であって、上記端子は銅製の
アース端子であり、上記被取付部材はアルミニウム製の
ボデイであるので、銅製のアース端子は同じ銅製等の第
1プレート部に、アルミニウム製のボデイは同じアルミ
ニウム製の第2プレート部にそれぞれ当接し、且つ、第
1プレート部と第2プレート部の接合面の端部は全て防
水保護部で覆われているため、被水によってアルミニウ
ム材が電食を起こすことがない。
求項2記載の電気接続装置であって、上記端子は銅製の
アース端子であり、上記被取付部材はアルミニウム製の
ボデイであるので、銅製のアース端子は同じ銅製等の第
1プレート部に、アルミニウム製のボデイは同じアルミ
ニウム製の第2プレート部にそれぞれ当接し、且つ、第
1プレート部と第2プレート部の接合面の端部は全て防
水保護部で覆われているため、被水によってアルミニウ
ム材が電食を起こすことがない。
【図1】本発明の実施形態を示す締結前の電気接続装置
の断面図である。
の断面図である。
【図2】本発明の実施形態を示す電気接続装置の分解斜
視図である。
視図である。
【図3】2層プレートの変形例の断面図である。
【図4】(a)は、2層プレートの他の変形例の断面
図、(b)は、周方向の展開した断面図である。
図、(b)は、周方向の展開した断面図である。
【図5】従来例の分解斜視図である。
11 アース端子(端子) 12 被取付部材(ボデイ) 14 ナット(締結部材) 15 2層プレート 16 第1プレート部 17 第2プレート部 18 接合面 20 防水保護部 22、23 凹凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 文彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 端子を締結部材によって被取付部材に固
定し、上記端子と上記被取付部材との間を電気的に接続
する電気接続装置において、 上記端子と上記被取付部材との間には2層プレートが介
在し、この2層プレートは上記端子に当接し、且つ、上
記端子と同種金属若しくは同種系金属にて構成された第
1プレート部と、 上記被取付部材に当接し、且つ、上記被取付部材と同種
金属若しくは同種系金属にて構成された第2プレート部
とを有すると共に、 上記第1プレート部と、上記第2プレート部の互いの接
合面の全ての端部を外方から覆う防水保護部を設けたこ
とを特徴とする電気接続装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電気接続装置にあって、
上記第1プレート部と上記第2プレート部との各接合面
には両プレート回転ずれ防止のための凹凸部をそれぞれ
設けたことを特徴とする電気接続装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の電気接続装
置にあって、上記端子は銅製のアース端子であり、上記
被取付部材はアルミニウム製のボデイであることを特徴
とする電気接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9627698A JPH11297381A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電気接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9627698A JPH11297381A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電気接続装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11297381A true JPH11297381A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14160621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9627698A Abandoned JPH11297381A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 電気接続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11297381A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010067594A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Dragon Energy Pte Ltd | 電気接続システム |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9627698A patent/JPH11297381A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010067594A (ja) * | 2008-09-12 | 2010-03-25 | Dragon Energy Pte Ltd | 電気接続システム |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20060421 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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