JPH11295965A - クリーニング・帯電兼用装置及びそれを使用した画像形成装置 - Google Patents

クリーニング・帯電兼用装置及びそれを使用した画像形成装置

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JPH11295965A
JPH11295965A JP9769498A JP9769498A JPH11295965A JP H11295965 A JPH11295965 A JP H11295965A JP 9769498 A JP9769498 A JP 9769498A JP 9769498 A JP9769498 A JP 9769498A JP H11295965 A JPH11295965 A JP H11295965A
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blade
cleaning
image carrier
charging
tip
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Application number
JP9769498A
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Inventor
Tadahiro Suzuki
忠浩 鈴木
Hidetoshi Yano
英俊 矢野
Nobuhito Yokogawa
信人 横川
Hiroshi Yasutomi
啓 安富
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレードに電圧を印加したときでも、そのブ
レードの感光体に接する部分に巻き込みが生じて、その
部分が破損したりしないようにする。 【解決手段】 ブレード24は、基材部27を導電性材
料で形成し、その先端面27aに放電を抑制する放電規
制部材28を、当接点aから所定の距離Lだけ離れた位
置に貼り付ける。それにより、先端面27aは放電規制
部材28により大部分が覆われるので、ブレード24に
電圧が印加されたときでもそのブレード24の先端面2
7aからの放電を抑制することができる。したがって、
ブレード24と感光体1との当接点aの付近のトナーT
nがブレード24の先端部付近にできる電界により、は
じき飛ばされるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレードを感光
体等の像担持体の表面に接触させた状態で、その像担持
体の表面の残留トナーをクリーニングすると共に、その
ブレードに電圧を印加することにより像担持体の表面を
帯電するクリーニング・帯電兼用装置及びそれを使用し
た画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このように残留トナーをクリーニ
ングすると共に被帯電体の表面を帯電するクリーニング
・帯電兼用装置のブレードとしては、例えば図10に示
すようなものがある。このブレード84は、全体が導電
性の材料で形成されていて、その先端の感光体81と接
する部分84aがドラム状の感光体81の表面に、クリ
ーニング及び帯電に適した加圧力で圧接されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなブレード84は、そこに帯電のための交流バイアス
が印加されると、そのブレード84の先端に交流電界が
発生するため、感光体81上のトナーがその感光体81
が図10で矢示B方向に回転することによりブレード8
4の感光体81と接する部分84aの位置まで運ばれて
くると、そのトナーが上記交流電界によりはじき飛ばさ
れてしまうので、そのトナーがブレード84の感光体8
1と接する部分84aと感光体81との隙間部分に入り
込みにくくなるということがあった。
【0004】このようになると、トナーは潤滑剤の役割
も果たしているので、そのトナーがブレード84と感光
体81との隙間部分に全く入り込んでいない処では、ブ
レード84が感光体81に密着してしまうため、その部
分では摩擦力が非常に大きくなる。そのため、ブレード
84の感光体81と接する部分84aは、通常は図11
に示すような正常な当接状態にあるが、上記のように部
分的に摩擦力が非常に大きくなる部分ができると、図1
0に巻き込み発生部84b,84c,84dをそれぞれ
示すように、ブレード84の感光体81と接する部分8
4a(84b,84c,84dに一致)が図12に示す
ように感光体81の矢示Bの回転方向に巻き込まれてし
まう巻き込みが発生する。
【0005】そして、次の瞬間にその巻き込み発生部8
4b〜84dにトナーが進入するようになると、高まっ
ていた摩擦力がそのトナーの潤滑作用により小さくなる
ため、ブレード84の感光体81と接する部分84aは
図11に示したように正常な当接状態に戻る。このよう
なメカニズムにより、ブレード84はその感光体81と
接する部分84aが巻き込みと復帰を繰り返すようにな
ると、その部分は次第に疲労し、やがては欠けてしまう
ようになる。
【0006】このようになると、ブレードはクリーニン
グ性を失ってしまうため、、大量のトナーがそこを通過
してしまうようになるので、そのブレードを通過したト
ナーの上から帯電が行なわれるようになるため感光体に
帯電不良が生じ、それによって異常画像(縦の黒スジ)
が発生してしまうようになるという問題点があった。
【0007】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、ブレードに交流電圧を印加したときで
も、そのブレードの像担持体に接する部分に像担持体の
回転方向に巻き込みが発生して、その像担持体に接する
部分が破損して欠けてしまったりするようなことがない
ようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、回転する像担持体の表面に先端部が当接
点で接した状態でその像担持体の表面の残留トナーをク
リーニングすると共に、電圧が印加されることにより像
担持体の表面を帯電するブレードを備えたクリーニング
・帯電兼用装置において、上記ブレードの先端部にその
ブレードに電圧が印加された際の放電を抑制する放電抑
制部をそのブレードの先端面の全てあるいは大部分を覆
うように設けたものである。
【0009】その放電抑制部は、上記ブレードの先端面
に取り付けられた放電を規制する放電規制部材であり、
その放電規制部材が上記先端面にブレードの像担持体と
の当接点から所定の距離離れた位置に取り付けられてい
るようにするとよい。また、上記ブレードは、基材が絶
縁材料で形成され、その基材の先端面以外の像担持体の
表面に対向する対向面に導電材による導電部が像担持体
との当接点から所定の距離離れた位置からその当接点か
ら離れる方向に向けて設けられていることにより上記先
端部に放電抑制部が形成されているようにするとよい。
【0010】さらに、上記と同様な像担持体の表面の残
留トナーをクリーニングすると共に、その像担持体の表
面を帯電するブレードを備えたクリーニング・帯電兼用
装置において、上記ブレードの先端面とその先端面以外
の上記ブレードの像担持体に対向する対向面とがなす切
断角度を鋭角にするとよい。そして、そのブレードの鋭
角に切断された先端面を第1の先端面とし、その第1の
先端面にその第1の先端面よりも上記切断角度を大とす
る第2の先端面を、像担持体との当接点から離れる方向
に0.1mm 未満の領域に形成するとよい。
【0011】さらにまた、上記と同様な像担持体の表面
の残留トナーをクリーニングすると共に、その像担持体
の表面を帯電するブレードを備えたクリーニング・帯電
兼用装置を使用した画像形成装置であって、上記ブレー
ドの先端面をその先端面と像担持体に対向する上記先端
面以外の対向面とがなす切断角度が略90度になるよう
に切断して形成し、その先端面と上記当接点を通る像担
持体の接線とが上記当接点の像担持体の回転方向の上流
側でなすクリーニング角度を85度以上90度未満にす
るとよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1はこの発明によるクリーニ
ング・帯電兼用装置の第1の実施の形態を感光体の表面
を便宜上直線にすると共にブレードの位置を変えて示す
概略図、図2は同じくそのクリーニング・帯電兼用装置
を備えた画像形成装置の作像部を示す概略構成図であ
る。図2に示す画像形成装置は、作像部にドラム状の像
担持体である感光体1を矢示A方向に回転可能に設け、
その回りにクリーニング・帯電兼用装置20と、現像装
置3と、転写ローラ15とをそれぞれ設けている。
【0013】クリーニング・帯電兼用装置20には、ブ
レード24が設けられていて、そのブレード24の先端
部が回転する感光体1の表面に当接点aで所定の加圧力
で加圧されることにより接した状態で、その感光体1の
表面の残留トナーをクリーニングすると共に、そのブレ
ード24に電源25から交流と直流を重畳した電圧が印
加されることにより感光体1の表面を帯電する。
【0014】この画像形成装置は、図示しない操作部で
プリントボタンが押されると、感光体1の表面が図示し
ない除電ランプにより除電され、その表面がそこに接触
しているブレード24に電源25から電圧が印加される
ことにより、一様に帯電される。そして、その帯電され
た面に露光装置21からレーザ光4が照射されることに
より、そこに静電潜像が形成される。その静電潜像は、
感光体1が矢示A方向に回転することにより現像装置3
の位置まで移動されると、磁気ブラシとして機能する現
像ローラ8により現像されてトナー像となる。
【0015】一方、給紙カセット23から給紙ローラ2
により転写紙Pが図2で左方に給紙され、その転写紙P
がレジストローラ対11に挾持されて一旦停止して、感
光体1の表面に形成されているトナー像の画像先端と同
期を取るタイミングで給送される。その転写紙Pは、感
光体1と転写ローラ15との間に送りこまれ、そこに感
光体1上のトナー像が転写される。そして、その転写紙
Pは、感光体1の表面から分離されて、定着装置5を経
て排紙トレイ6に排出される。
【0016】そして、転写ローラ15による画像の転写
後に感光体1上に残った残留トナーは、感光体1が矢示
A方向に回転を続けることにより、クリーニング・帯電
兼用装置20のブレード24によって感光体1の表面か
ら掻き取られてクリーニングケース26内に回収され
る。なお、ブレード24は、感光体1の回転方向上流側
(図2で下方側)で感光体1上の残留トナーの除去を行
ない、感光体1と接するニップ部及びその下流側で帯電
を行なう。
【0017】そのブレード24は、図1に示すように基
材部27を例えばウレタンゴムにカーボンを分散させた
導電性材料で形成し、その基材部27の先端面27a
に、そのブレード24に電圧が印加された際の放電を抑
制する放電抑制部を構成する放電規制部材28を、その
ブレード24の先端面27aの大部分(全てであっても
よい)を覆うように貼り付けている。
【0018】その放電規制部材28は、ブレード24の
先端面27aからの放電を規制する部材であり、例えば
テフロンシート(商標名)を使用する。そして、その放
電規制部材28を、先端面27aに当接点aから所定の
距離Lだけ離れた位置に取り付けている。
【0019】ところで、このように感光体上の残留トナ
ーをブレードでクリーニングすると共にその表面を帯電
するクリーニング・帯電兼用装置では、そのブレードに
帯電用の交流バイアスが印加されると、そのブレードの
先端で交流電界が発生するため、その交流電界によりブ
レードと感光体とが接する部分の付近にあるトナーがは
じき飛ばされてしまい、潤滑剤の役割も果たすトナーが
そのブレードと感光体のと隙間部分に入り込みにくくな
って、ブレードの感光体と接する部分が感光体に巻き込
まれたりして、その部分が欠けてしまうことがあること
を前述した。
【0020】しかしながら、このクリーニング・帯電兼
用装置20は、前述したようにブレード24の基材部2
7の先端面27aに、放電規制部材28を当接点aから
所定の距離Lだけ離れた位置に貼り付けることにより、
その先端面27aの大部分を覆うようにしているので、
ブレード24に電圧が印加されたときでもそのブレード
24の先端面27aからの放電を抑制することができる
ので、ブレード24と感光体1との当接点aの付近のト
ナーTnがブレード24の先端部付近にできる電界によ
り、はじき飛ばされるのを防止することができる。
【0021】したがって、トナーTnがそのブレード2
4と感光体1との接触部の隙間に適度に入り込み、それ
が潤滑剤として働くようになるので、そのブレード24
の感光体1と接する部分が感光体1の回転方向(図1の
矢示A方向)に巻き込まれるようなことがないため、そ
のブレード24の感光体1と接する部分が「巻き込み」
と「元の状態に戻る復帰」とを繰り返すことによって生
じるブレード24の先端部の破損を防止することができ
る。
【0022】なお、放電規制部材28をブレード24の
先端面27aに貼り付ける位置は、放電規制部材28を
当接点aから所定の距離Lだけ離した位置にするが、そ
の距離Lは、0.1mm 以下(小さいほど放電抑制効果
は大きい)にすれば、ブレード24の先端面27aから
の放電は通常の場合において距離Lが0.12〜0.15
mm程度の部分から上側(図1)で開始されるので、放
電規制部材28により放電を抑制することができる。し
かしながら、その放電規制部材28が感光体1の表面に
接触してしまうと、その放電規制部材28と基材部27
とで感光体1に対するクリーニング性及び帯電性に関し
て特性が異なるときには、十分なクリーニング性及び帯
電性が得られなくなってしまうので、それは接触させな
いようにするのが好ましい。
【0023】図3はこの発明によるクリーニング・帯電
兼用装置の第2の実施の形態を感光体の表面を便宜上直
線にすると共にブレードの位置を変えて示す図1と同様
な概略図である。このクリーニング・帯電兼用装置のブ
レード34は、基材部37を例えばウレタンゴムである
絶縁材料で形成し、その基材部37の先端面37a以外
の感光体1の表面に対向する対向面37bに、例えば金
属箔である導電材のシートによる導電部38(見やすく
するためハッチングを入れて図示している)を、感光体
1との当接点aから所定の距離L1 離れた位置からその
当接点aから離れる方向に向けて貼り付け、それによっ
てブレード34の先端部に放電抑制部が絶縁材料により
形成されるようにしている。
【0024】このブレード34によれば、その先端面3
7aには放電部(導電材)が露出しないので、その先端
面37aからの放電は抑制されるため当接点aの付近で
感光体1上にあるトナーTnは、ブレード34に電圧が
印加されても電界により、はじき飛ばされるようなこと
がない。したがって、トナーTnがそのブレード34と
感光体1との接触部の隙間に適度に入り込み、それが潤
滑剤として働くようになるので、そのブレード34の感
光体1と接する部分の感光体1への巻き込みを防止で
き、その部分の破損を防止することができる。それによ
って、長期に亘って正常な画像を得ることができる。
【0025】図4はこの発明によるクリーニング・帯電
兼用装置の第3の実施の形態を感光体の表面を便宜上直
線にすると共にブレードの位置を変えて示す図1と同様
な概略図である。このクリーニング・帯電兼用装置のブ
レード44は、絶縁部47と導電部48(見やすくする
ためハッチングを入れて図示している)とを同質の材料
で形成して貼り合わせている。すなわち、例えば絶縁部
47をウレタンゴムで形成し、導電部48はカーボンを
分散させたウレタンゴムで形成して、それらを貼り合わ
せて先端部分をカットし、図4に示すように感光体1の
表面に対向する対向面44aの大部分が導電部48にな
るようにしている。
【0026】このブレード44によれば、その先端面4
7aには放電部(導電材)が露出しないので、前述した
各実施の形態と同様に、その先端面47aからの放電を
抑制することができるため、ブレード44と感光体1と
の接触部の隙間にトナーが適度に入り込むので、ブレー
ド44の感光体1と接する部分の感光体1への巻き込み
を防止して、その部分の破損を防止することができる。
【0027】図5はこの発明によるクリーニング・帯電
兼用装置の第4の実施の形態を感光体の表面を便宜上直
線にすると共にブレードの位置を変えて示す図1と同様
な概略図である。このクリーニング・帯電兼用装置のブ
レード54は、全体を例えばウレタンゴムにカーボンを
分散させた導電性材料で形成し、そのブレード54の第
1の先端面54aと、その第1の先端面54a以外のブ
レード54の感光体1に対向する対向面54bとがなす
切断角度θ1 を鋭角としている。
【0028】このようにすれば、クリーニング角度θ3
を90度よりも大きくすることができるので、図6に示
すようにクリーニング角度θ3 を90度よりも小さくし
た場合にはブレード54′に電圧を印加した際にその先
端面54a′に形成される電界の領域Lcは図示のよう
に広くなるが、図5の場合に形成される電界の領域La
は、図6の電界の領域Lcに比べて小さくなる。
【0029】したがって、矢示A方向に移動(回転)す
る感光体1の表面に載って同方向に搬送されるトナーT
nは、上記電界の領域が小さくなる分だけその電界に触
れる時間が短くなるので、ブレード54と感光体1との
接触部の隙間にトナーTnが適度に入り込むことによっ
てそのトナーTnが潤滑剤の役割を果たすようになるた
め、ブレード54の感光体1と接する部分の感光体1へ
の巻き込みを防止して、その部分の破損を防止すること
ができる。なお、このようにブレード54の先端部を切
断角度θ1 の鋭角に形成するには、ブレード54の先端
部を斜めに切り落す他に、最初から先端部の切断角度θ
1が鋭角になるように成形により形成する方法などがあ
る。
【0030】図7はこの発明によるクリーニング・帯電
兼用装置の第5の実施の形態を感光体の表面を便宜上直
線にすると共にブレードの位置を変えて示す図1と同様
な概略図である。このクリーニング・帯電兼用装置のブ
レード64は、図6のブレード54と同様に全体を例え
ばウレタンゴムにカーボンを分散させた導電性材料で形
成し、そのブレード64の先端部の切断角度θ1 を鋭角
にし、その鋭角に切断された第1の先端面64aに、そ
の第1の先端面64aよりも切断角度θ2 を大とする第
2の先端面64bを、感光体1との当接点aから離れる
方向に、距離L2 を例えば0.1mm 未満とする領域に
形成している。
【0031】これは、ブレード64の先端部の切断角度
θ1 をあまり鋭角にしすぎる(角度を小さくし過ぎる)
と、そのブレード64の感光体1と当接する部分の剛性
がなくなって十分な当接圧が得られなくなるため、距離
L2 をL2 <0.1mm の範囲で第2の先端面64bを
形成するようにしたものである。
【0032】このようにしても、矢示A方向に移動(回
転)する感光体1の表面に載って同方向に搬送されるト
ナーTnは、第2の先端面64bの部分で形成される小
さな領域Lbの電界に触れるだけであるため、その電界
に触れる時間が短くなるので、ブレード64と感光体1
との接触部の隙間にトナーTnが適度に入り込むことに
よってそのトナーTnが潤滑剤の役割をするため、ブレ
ード64の感光体1と接する部分の感光体1への巻き込
みを防止して、その部分の破損を防止することができ
る。
【0033】図8はこの発明によるクリーニング・帯電
兼用装置を使用した画像形成装置のブレードと感光体の
みをその感光体の表面を便宜上直線にすると共にブレー
ドの位置を変えて示す図1と同様な概略図である。この
クリーニング・帯電兼用装置を使用した画像形成装置
は、ブレード74の先端面74aを、その先端面74a
と感光体1に対向する先端面74a以外の対向面74b
とがなす切断角度θ1 が略90度になるように切断して
形成し、その先端面74aと当接点aを通る感光体1の
接線Ls(図8では感光体1の表面を直線で図示してい
るのでその表面に一致する)とが当接点aの感光体1の
矢示Aの回転方向の上流側(図8で左方側)でなすクリ
ーニング角度θ3 を85度以上90度未満としている。
【0034】このようにすれば、クリーニング角度θ3
を図9に示すように小さくしたときには、ブレード74
に電圧を印加した際に形成される電界の領域Ld′は大
きくなるが、図8の場合には小さな電界の領域Ldとな
るので、矢示A方向に移動(回転)する感光体1の表面
に載って同方向に搬送されるトナーTnは、上記のよう
に電界の領域が小さくなる分だけその電界に触れる時間
が短くなるので、ブレード74と感光体1との接触部の
隙間にトナーTnが適度に入り込むことによってそのト
ナーTnが潤滑剤の役割をするため、ブレード74の感
光体1と接する部分の感光体1への巻き込みを防止し
て、その部分の破損を防止することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によるク
リーニング・帯電兼用装置によれば、次に記載する効果
を奏する。請求項1のクリーニング・帯電兼用装置によ
れば、ブレードの先端部にそのブレードの先端面の全て
あるいは大部分を覆う放電抑制部を設けたため、ブレー
ドに交流電圧を印加したときでもブレードの先端部での
放電が抑制されるので、ブレードと像担持体との当接点
付近のトナーがはじき飛ばされるのを防止することがで
きる。したがって、トナーがそのブレードと像担持体と
の接触部の隙間に適度に入り込んで潤滑剤として働くの
で、ブレードの像担持体と接する部分が像担持体の回転
方向に巻き込まれるようなことがないため、その部分が
破損して欠けてしまうのを防止することができる。
【0036】請求項2のクリーニング・帯電兼用装置に
よれば、放電抑制部はブレードの先端面に取り付けられ
た放電規制部材であって、それがブレードの先端面に像
担持体との当接点から所定の距離離れた位置に取り付け
られていて像担持体に接触していないので、その放電規
制部材が像担持体上のトナーをクリーニングするクリー
ニング性をあまり有していない特性のものであっても、
ブレードにより良好なクリーニング性が得られながらブ
レードの像担持体と接する部分の破損を防止することが
できる。
【0037】請求項3のクリーニング・帯電兼用装置に
よれば、ブレードは先端面の全てが絶縁材料で形成され
た基材となるため、その先端面での放電が抑制されるこ
とにより、ブレードと像担持体との接触部の隙間にトナ
ーが適度に入り込むので、ブレードの像担持体と接する
部分の破損を防止することができる。
【0038】請求項4のクリーニング・帯電兼用装置に
よれば、ブレードの先端面とその先端面以外のブレード
の像担持体に対向する対向面とがなす切断角度が鋭角で
あるため、その切断角度が直角あるいは鈍角である場合
に比べて上記先端面での放電領域が小さくなるので、そ
の分だけブレードに電圧が印加された際に像担持体とブ
レードとにより形成される電界がトナーに及ぶ時間が短
くなる。したがって、その分だけトナーがブレードと像
担持体との接触部の隙間に入り込みやすくなるので、ブ
レードの像担持体と接する部分の破損を防止することが
できる。
【0039】請求項5のクリーニング・帯電兼用装置に
よれば、鋭角に切断されたブレードの第1の先端面に更
にその第1の先端面よりも切断角度を大とする第2の先
端面を形成するようにしたので、ブレードの像担持体と
接する先端部の剛性低下を防止できるため、ブレードを
像担持体に所望の当接圧で当接させることができ、良好
なクリーニング性が得られると共に良好な帯電性が得ら
れる。
【0040】請求項6のクリーニング・帯電兼用装置を
使用した画像形成装置によれば、請求項4と同様に、ブ
レードの先端面での放電領域が小さくなるため、その分
だけブレードに電圧が印加された際に像担持体とブレー
ドとにより形成される電界がトナーに及ぶ時間が短くな
るので、その分だけトナーがブレードと像担持体との接
触部の隙間に入り込みやすくなるため、ブレードの像担
持体と接する部分の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置の
第1の実施の形態を感光体の表面を便宜上直線にすると
共にブレードの位置を変えて示す概略図である。
【図2】同じくそのクリーニング・帯電兼用装置を備え
た画像形成装置の作像部を示す概略構成図である。
【図3】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置の
第2の実施の形態を感光体の表面を便宜上直線にすると
共にブレードの位置を変えて示す図1と同様な概略図で
ある。
【図4】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置の
第3の実施の形態を感光体の表面を便宜上直線にすると
共にブレードの位置を変えて示す図1と同様な概略図で
ある。
【図5】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置の
第4の実施の形態を感光体の表面を便宜上直線にすると
共にブレードの位置を変えて示す図1と同様な概略図で
ある。
【図6】クリーニング角度θ3 を90度とした場合の電
界の形成領域を示す概略図である。
【図7】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置の
第5の実施の形態を感光体の表面を便宜上直線にすると
共にブレードの位置を変えて示す図1と同様な概略図で
ある。
【図8】この発明によるクリーニング・帯電兼用装置を
使用した画像形成装置のブレードと感光体のみをその感
光体の表面を便宜上直線にすると共にブレードの位置を
変えて示す図1と同様な概略図である。
【図9】ブレードのクリーニング角度を小さくするとブ
レードに電圧を印加した際に形成される電界の領域が大
きくなる様子を示す概略図である。
【図10】従来の残留トナーをクリーニングすると共に
感光体の表面を帯電するクリーニング・帯電兼用装置の
ブレードを感光体と共に示す斜視図である。
【図11】従来のクリーニング・帯電兼用装置のブレー
ドが感光体の表面に正常な状態で当接している様子を示
す概略図である。
【図12】同じくそのブレードの感光体と接する部分が
感光体の回転方向に巻き込まれた状態を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1:感光体(像担持体) 20:クリーニング・帯電兼用装置 24,34,44,54,54′,64,74:ブレー
ド(帯電部材) 25:電源 27:基材部 27a,37a,47a,54a,54a′:先端面 28:放電規制部材(放電抑制部) 37b,44a,54b,74b:対向面 38,48:導電部 64a:第1の先端面 64b:第2の先端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安富 啓 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する像担持体の表面に先端部が当接
    点で接した状態で該像担持体の表面の残留トナーをクリ
    ーニングすると共に、電圧が印加されることにより前記
    像担持体の表面を帯電するブレードを備えたクリーニン
    グ・帯電兼用装置において、 前記ブレードの先端部に該ブレードに前記電圧が印加さ
    れた際の放電を抑制する放電抑制部を前記ブレードの先
    端面の全てあるいは大部分を覆うように設けたことを特
    徴とするクリーニング・帯電兼用装置。
  2. 【請求項2】 前記放電抑制部は前記ブレードの先端面
    に取り付けられた放電を規制する放電規制部材であり、
    該放電規制部材が前記先端面に前記ブレードの前記像担
    持体との当接点から所定の距離離れた位置に取り付けら
    れていることを特徴とする請求項1記載のクリーニング
    ・帯電兼用装置。
  3. 【請求項3】 前記ブレードは、基材が絶縁材料で形成
    され、該基材の先端面以外の前記像担持体の表面に対向
    する対向面に導電材による導電部が前記像担持体との当
    接点から所定の距離離れた位置からその当接点から離れ
    る方向に向けて設けられていることにより前記先端部に
    前記放電抑制部が形成されていることを特徴とする請求
    項1記載のクリーニング・帯電兼用装置。
  4. 【請求項4】 回転する像担持体の表面に先端部が当接
    点で接した状態で該像担持体の表面の残留トナーをクリ
    ーニングすると共に、電圧が印加されることにより前記
    像担持体の表面を帯電するブレードを備えたクリーニン
    グ・帯電兼用装置において、 前記ブレードの先端面と該先端面以外の前記ブレードの
    前記像担持体に対向する対向面とがなす切断角度を鋭角
    としたことを特徴とするクリーニング・帯電兼用装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のクリーニング・帯電兼用
    装置において、前記ブレードの鋭角に切断された先端面
    を第1の先端面とし、該第1の先端面にその第1の先端
    面よりも前記切断角度を大とする第2の先端面を、前記
    像担持体との当接点から離れる方向に0.1mm 未満の
    領域に形成したことを特徴とするクリーニング・帯電兼
    用装置。
  6. 【請求項6】 回転する像担持体の表面に先端部が当接
    点で接した状態で該像担持体の表面の残留トナーをクリ
    ーニングすると共に、電圧が印加されることにより前記
    像担持体の表面を帯電するブレードを備えたクリーニン
    グ・帯電兼用装置を使用した画像形成装置であって、 前記ブレードの先端面を該先端面と前記像担持体に対向
    する前記先端面以外の対向面とがなす切断角度が略90
    度になるように切断して形成し、該先端面と前記当接点
    を通る前記像担持体の接線とが前記当接点の前記像担持
    体の回転方向の上流側でなすクリーニング角度を85度
    以上90度未満としたことを特徴とする画像形成装置。
JP9769498A 1998-04-09 1998-04-09 クリーニング・帯電兼用装置及びそれを使用した画像形成装置 Pending JPH11295965A (ja)

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