JP4237550B2 - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動可能な被クリーニング部材表面にエッジ部を当接させ、このエッジ部を被クリーニング部材表面に摺擦させて被クリーニング部材の異物を除去するクリーニングブレードと、このクリーニングブレードを支持する支持部材とを具備するクリーニング装置、このクリーニング装置を搭載したプロセスカートリッジ、及びこのクリーニング装置を搭載した画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、移動可能な被クリーニング部材表面の異物を除去する手段としては、ブレードクリーニング方式、ファーブラシクリーニング方式など各種方式のものが知られている。このようなクリーニング装置としては、コスト、信頼性、スペースの点でブレードクリーニング方式が現在広く使用されている(特許文献1参照)。
【0003】
図3は、従来のブレードクリーニング方式の構成の一例を示す説明図である。このクリーニング装置4は、クリーニングブレード41とこのクリーニングブレード41を支持するための支持部材42とから構成されている。
【0004】
クリーニングブレード41は、たとえばウレタン等の弾性材料で構成されており、そのエッジ部を被クリーニング部材としての感光体ドラム1の表面に所定の角度θ、所定の侵入量tにて当接せしめる。そして、この当接部において感光体ドラム1表面の異物を摺擦により除去するように構成されている。図においては、感光体ドラム1表面に対してカウンタ方向になるようにクリーニングブレード41が設けられている。
【0005】
支持部材42は、例えば厚さ1.6[mm]程度の亜鉛処理された鋼板(以下、「SECC」という)などから構成されており、クリーニング装置4本体に支持されている(不図示)。通常は、剛性確保のため図示のようにL字型としている。支持部材42の先端部43と、クリーニングブレード41の感光体ドラム1との当接部側とは反対側に位置する端部とが、ホットメルト等により貼着固定せしめられている。感光体1と対向する側における支持部材42の先端部43の形状は、その幅方向における端部をテーパーカットとし、その端部以外は直線形状としたのものが一般に用いられている。端部をテーパーカットするのは、クリーニングブレード41が感光体ドラム1の回転に捲き込まれることを防止するためである。
【0006】
クリーニンブレード41の除去能力は、以下に挙げるものにより変動する。たとえば、クリーニングブレードの材質、被クリーニング部材表面の材質、被クリーニング部材表面上の除去対象物質である異物の種類、支持部材42の先端部43先端から、感光体ドラム1と当接するエッジ部先端までのクリーニングブレード41上の距離(図3の矢印Cで示す距離)、クリーニングブレード41と感光体ドラム1との当接角や当接圧などである。これらを最適化することにより各種使用態様に応じたクリーニング装置を提供していた。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−55580号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなブレードクリーニング方式により像担持体等の被クリーニング部材の異物を除去するクリーニング装置においても、次のような課題がある。
【0009】
上述したように各種使用態様に応じてクリーニング装置の最適化を行っても、経時的に、あるいは低温や高温環境下で使用されることにより、騒音の発生や、除去対象物質が被クリーニング部材表面に残留するクリーニング不良(形成画像上に黒スジ等としてあらわれる)が発生することがあった。これは、経時的に、あるいは低温、高温環境下で使用されることによりクリーニングブレード41から振動が発生しやすくなるためである。
【0010】
一方、電子写真方式を採用する画像形成装置の像担持体表面を被クリーニング対象とする場合、除去対象物質である像形成物質として重合トナーを用いることが近年の主流となっている。しかし、重合トナーを除去対象物質とする場合には、以下の理由によりクリーニングブレード方式を採用することが困難であった。重合トナーは、従来用いられてきた粉砕トナーに比して粒径が均一で球形に近い。そのため、像担持体表面とクリーニングブレードとの接触部でトナーが最密充填状態に近くなり、像担持体表面に対して強い付着力を持っている1層目トナーと2層目トナーとの間でトナーがすべり、1層目トナーが被クリーニング部材表面に残ってクリーニング不良が発生することがあるからである。
【0011】
市場におけるさまざまな環境変動に対して、あるいは市場における様々なニーズに応じた使用態様に対しても、騒音やクリーニング不良の起こらないクリーニング装置が望まれていた。
【0012】
本発明は以上の問題に鑑みなされたものであり、その目的は以下のものである。第一の目的とするところは、騒音の発生源やクリーニング不良の原因となるクリーニングブレードの振動を抑え、高品質のクリーニング装置を提供することである。また、第二の目的とするところは、このクリーニング装置をプロセスカートリッジ又は画像形成装置に搭載することにより、騒音発生やクリーニング不良の改善されたプロセスカートリッジ又は画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記第一の目的を達成するために、請求項1の発明は、移動可能な被クリーニング部材表面にエッジ部を当接させ、該エッジ部を該被クリーニング部材表面に摺擦させて該被クリーニング部材表面の異物である重合トナーを除去するクリーニングブレードと、該クリーニングブレードを支持する支持部材とからなるクリーニング装置において、上記支持部材は鋼板により構成され、上記被クリーニング部材と対向する側の上記支持部材の端部形状を、上記クリーニングブレードの上記エッジ部から該被クリーニング部材と対向する側の該支持部材の端部までの距離が幅方向において一定ではないように、ジグザグ形状に構成したことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のクリーニング装置において、上記被クリーニング部材が像担持体であることを特徴とするものである。
また、請求項の発明は、請求項1、又のクリーニング装置において、上記被クリーニング部材と対向する側の上記支持部材の端部形状を略矩形とすることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、又は2のクリーニング装置において、上記像担持体と対向する側の上記支持部材の端部形状を、サインカーブ形状とすることを特徴とするものである。
また、上記第二の目的を達成するために請求項5の発明は、少なくともクリーニング装置と、該クリーニング装置により表面の重合トナーを除去する被クリーニング部材とを一体に構成したプロセスカートリッジにおいて、上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、又は4のクリーニング装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、像担持体と、該像担持体上に形成された潜像を顕像化する現像装置と、該像担持体上に残留する重合トナーを除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、上記クリーニング装置が、請求項1、2、3、又は4のクリーニング装置であることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項6の画像形成装置において、少なくとも上記クリーニング装置と上記像担持体とが、一体かつ本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ内に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項1乃至の発明においては、被クリーニング部材である像担持体と対向する側の支持部材の端部形状を、クリーニングブレードのエッジ部から被クリーニング部材と対向する側の支持部材の端部までの距離が幅方向において一定ではないように、ジグザグ形状に構成することにより騒音の発生源となるクリーニングブレードの振動を抑え、また、クリーニング不良の原因となるクリーニングブレードの振動を抑えることができる。これは、クリーニングブレードのエッジ部から被クリーニング部材と対向する側の支持部材の端部までの距離(図4の矢印Dで示す距離)(以下、「突き出し量」という)が幅方向において異なることによる。すなわち、幅方向にクリーニングブレードを分割して考えた場合に突き出し量の変動によってクリーニングブレードの各部の固有振動数を変え、クリーニングブレードの振動を減衰させることが可能となる。支持部材がクリーニングブレードと共に振動する場合、あるいは支持部材が剛性等の材料であることによりクリーニングブレードと連動して振動しない場合の両者ともに被クリーニング部材と対向する側の支持部材の端部形状を、被クリーニング部材と当接するクリーニングブレードのエッジ部から被クリーニング部材と対向する側の支持部材の端部までの距離が幅方向において一定ではないように構成することにより、クリーニングブレードの振動を抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を画像形成装置である電子写真方式のレーザプリンタ(以下、単にプリンタという)に適用した一の実施形態について説明する。
【0016】
まず、図1を用いてこのプリンタの基本的な構成について説明する。図において、このプリンタは、被クリーニング部材である像担持体としての感光体ドラム1、帯電装置2、現像装置3、感光体ドラム1表面の異物であるトナーを除去するクリーニング装置4、感光体ドラム1上に静電潜像を書き込むための光書込ユニット6などにより構成される画像形成ユニット100を備えている。
【0017】
上記光書込ユニット6としては、例えば、スキャナなどによって読み込まれた画像情報に対応する光信号を半導体レーザから出射させ、回転駆動されるポリゴンミラーによりレーザ光を走査し、レーザ光の走査光路中に配設された収束用及びポリゴンミラーの面倒れ補正用のレンズやレーザ光を偏向するミラーなどを通して、感光体ドラム1上に色分解された画像情報に対応する光信号6aを書き込むものを用いることができる。
【0018】
また、上記画像形成ユニット100の下方には、給紙ユニット200が設けられている。給紙ユニット200は、給紙カセット7と給紙ローラ9とを有している。給紙カセット7は内部に転写材としての転写紙8を収納するものである。給紙ローラ9は、給紙カセット7内の転写紙8を一枚ずつ分離給送するためのものである。この給紙ローラ9によって給送された転写紙8は、感光体ドラム1の手前で一旦待機させられ、感光体ドラム1上に形成された画像の先端と転写紙8の先端とが、感光体ドラム1と転写ローラ10とのニップ部にほぼ同時に到達するタイミングで、感光体ドラム1の回転に同期させて給送される。また、転写紙8を再給送させるための転写材搬送手段としてのレジストローラ対11が設けられている。
【0019】
更に、上記画像形成ユニット100の上方には、転写紙8の搬送経路12を挟んで互いに圧接回転するように回転自在に配置されたヒータを内蔵する定着ローラ14とプレスローラ15とを有する定着手段としての定着装置16が設けられている。この定着装置16の転写紙搬送方向の下流側には、定着ローラ14とプレスローラ15との定着ニップを通過した転写紙8を、プリンタ200の本体ケース200aの上部に形成された排紙トレイとしてのスタッカー部17に排出させるための排紙ローラ18が設けられている。
【0020】
また、画像形成部100の更に上方には、読み取りユニット300が設けられている。読み取りユニット300は、コンタクトガラス31上に載置される原稿(不図示)の読み取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーよりなる読み取り走行体32とが設けられている。この読み取り走行体32により走査された画像情報は、レンズ33の後方に設置されているCCD34に画像信号として読み込まれ、この読み込まれた画像信号は、デジタル化され画像処理される。画像処理された信号に基づいて、露光装置6のレーザダイオード(不図示)の発光により感光体1の表面に静電潜像が形成される。レーザダイオードからの光信号は、公知ポリゴンミラーやレンズを介して感光体に至る。
【0021】
このような構成のプリンタにおいて、まず、感光体ドラム1は回転中に帯電装置2により一様に帯電される。次いで、外部から読み込まれた画像情報に基づいて上記光書込ユニット6が駆動され、これによって感光体ドラム1の帯電領域(画像形成領域)に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ユニット3の現像ローラ3aから供給される現像剤(トナー)によって現像されて可視像としてのトナー像になる。
【0022】
一方、この感光体ドラム1上へのトナー像の形成が行われている間に、給紙ローラ9によって転写紙8が給紙カセット7から引き出され、その先端をレジストローラ11のニップ部に当接させた状態で待機する。この転写紙8は、感光体ドラム1上のトナー像に重ね合わされるタイミングで上記レジストローラ11が回転を開始することにより、感光体ドラム1と転写ローラ10とによって形成される転写ニップT1に送り出される。そして、転写ニップT1で感光体ドラム1上のトナー像が転写せしめられた後、除電ブラシ(図示せず)との接触によって除電される。除電された転写紙8は感光体ドラム1から機械的に分離された後、上記定着装置16に送られる。
【0023】
上記定着装置16は、転写紙8を定着ローラ14とプレスローラ15との間に挟み込むことで、転写紙8を加熱するとともに加圧してトナー像を転写紙8上に定着せしめる。このようにしてトナー像が定着せしめられた転写紙8は、排紙ローラ18によってスタッカー部17上に排紙される。
【0024】
上記転写ニップT1を通過した後の感光体ドラム1表面に残留した像形成物質は、上記クリーニング装置4のクリーニングブレードによって感光体ドラム1上から除去され回収される。
【0025】
このプリンタは、レジストローラ対11によって形成されるニップ、転写ニップT1、定着ニップT2を通過するる転写紙搬送経路が下方から上方に向けて略縦方向に搬送されるようになっている。このように転写紙8を縦搬送することによって、小型化とファーストプリント時間の短縮とを実現できるものである。
【0026】
図2は、感光体とその近傍の部分拡大図である。本実施形態のプリンタは、感光体ドラム1、帯電装置2、及び現像装置3、クリーニング装置4をプロセスカートリッジ110として一体に構成しており、プリンタ本体に対して着脱可能となっている。このプロセスカートリッジ110は、1つの筺体の内部に感光体ドラム1、帯電装置2、現像装置3、クリーニング装置4が図のようなレイアウトで設けられている。なお、図2に示す転写ローラは、プロセスカートリッジ110とは独立してプリンタ内に設けられているものであり、レイアウト上の参考として示している。
クリーニング装置4と感光体ドラム1とを少なくとも含むプロセスカートリッジ110として一体に構成され、プリンタ本体に対して着脱可能となっている。
【0027】
図4は、本実施形態に係るクリーニング装置の概略説明図である。クリーニング装置は、クリーニングブレード41と、このクリーニングブレード41を支持するための支持部材42とから構成されている。
【0028】
クリーニングブレード41は、厚さ2[mm]の板状のウレタン(北辰工業株式会社製)により構成されており、そのエッジ部を被クリーニング部材としての感光体ドラム1の表面に当接せしめることにより感光体ドラム1表面の異物を摺擦により除去するように構成されている。当接する際のクリーニングブレード41のエッジ部が直径60[mm]の有機感光体ドラムの幅方向全域で一様に1.1[mm]食い込むように設定されている。
本実施形態においては、感光体ドラム1表面に対してカウンタ方向になるようにクリーニング装置4が設けられている。具体的には、クリーニングブレード41と感光体ドラム1表面が接する位置での感光体ドラム1上の法線と、クリーニングブレード41との接触角が82度となるように配設させた。
【0029】
支持部材42は、厚さ1.6[mm]の亜鉛処理された鋼板(SECC)により構成されており、剛性確保のため図示のようにL字型としている。支持部材42の先端部43と、クリーニングブレード41の感光体ドラム1とのエッジ部側とは反対側に位置する端部とが、ホットメルトにより貼着固定せしめられている。
【0030】
以下に、クリーニングブレード41の振動を抑えることのできる本実施形態の特徴部について説明する。感光体1と対向する側の支持部材42の先端部43形状を、図4に示すように感光体1と当接するクリーニングブレード41のエッジ部から先端部43までの距離が一定ではないように構成している。支持部材42の先端部43先端から、感光体ドラム1と当接するエッジ部先端までのクリーニングブレード41上の振幅平均距離(図4の矢印Dで示される距離)は、8[mm]となるように設定した。
支持部材42の先端部43の形状として、ピッチを10[mm]、振幅を2[mm]としたサインカーブ形状を採用した本実施形態に係るクリーニング装置(以下、「実施例1」という)と、ピッチ、振幅が実施例1と同様の条件である櫛歯(矩形)形状を採用した本実施形態に係るクリーニング装置(以下、「実施例2」という)について、以下に述べる二つの実験を行った。
なお、以下に述べる二つの実験は、感光体ドラム1表面から除去する対象物質として、平均粒径6[μm]の重合トナーを用いた。
【0031】
[実験例1]
上述した実施例1、及び実施例2に係るクリーニング装置を搭載した上述のプリンタを用いて、騒音評価を行った。具体的には、ランニングチャートとして画像を2000枚通紙後、クリーニング装置から発生する騒音を官能評価した。従来のクリーニング装置との効果上の差異を確認するために、先端部43の形状が直線であり、かつ、その他の条件は本実施形態と同様であるクリーニング装置(以下、「比較例1」という)を搭載した上述のプリンタについても同様に評価した。これらの結果を、表1に示す。
【表1】
Figure 0004237550
【0032】
ランニングチャートして画像を2000枚通紙した後、先端部43の形状を直線形状とした比較例1では、十人中十人が確認することのできる騒音が発生した。一方、先端部43の形状をサインカーブとした実施例1では、プリンタから若干の騒音が発生したが、耳を澄まさなければ聞こえない程度であり、市場で使用されるレベルでは問題とならない程度であった。また、先端部43の形状を櫛歯(矩形)形状とした実施例2では、耳を澄ましても騒音が認められず、極めて良好な結果を得ることができた。先端部43の形状を、感光体1と当接するクリーニングブレード41のエッジ部から先端部43までの距離が一定ではないように構成することにより、クリーニング装置から発生する騒音を改善することができることがわかる。
【0033】
[実験例2]
次に、上記実施例1、実施例2、比較例1について、ランニングチャートとして画像を2000枚通紙後、ランニングチャートの白画像部においてクリーニング不良に起因する黒スジの有無を判定した。その結果を表2に示す。
【表2】
Figure 0004237550
【0034】
ランニングチャートして画像を2000枚通紙した後、先端部43の形状を直線形状とした比較例1では、形成画像上に黒スジが発生した。一方、先端部43の形状を、感光体1と当接するクリーニングブレード41のエッジ部から先端部43までの距離が一定ではないように構成した実施例1及び実施例2では、形成画像上に黒スジは確認されなかった。感光体1と対向する側における支持部材42の先端部43の形状を、クリーニングブレード41のエッジ部から感光体1と対向する側の支持部材42の端部までの距離が幅方向において一定ではないように構成することで、感光体ドラム1表面から重合トナーを良好に除去することが可能であることが判明した。
【0035】
なお、上記実施形態に使用したプリンタ及びクリーニング装置は、本発明が適用できる装置の一例であり、この装置に限定されるものではない。また、被クリーニング部材として像担持体の例を示したが、これに限定されるものではなく、転写ベルトやレジストローラ等の被クリーニング部材表面をクリーニングするクリーニング装置であれば本発明を適用することができる。各装置や部材の設定条件も、本実施形態のものに限定されるものではなく、たとえば、クリーニングブレード41をトレーディング方向に配設することもできる。
【0036】
実施例1のクリーニング装置によれば、感光体1と対向する側の支持部材の先端部43を、感光体1と当接するクリーニングブレード41のエッジ部から先端部43までの距離が一定ではないように構成することで以下の効果を得ることができる。すなわち、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができる。さらに、従来クリーニングブレード方式の適用が困難とされていた重合トナーを除去対象物質としても、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができる。
実施例2のクリーニング装置によれば、感光体1と対向する側の支持部材の先端部43を、感光体1と当接するクリーニングブレード41のエッジ部から先端部43までの距離が一定ではないように構成することで以下の効果を得ることができる。すなわち、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を実施例1に比してさらに良好に抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができる。さらに、従来クリーニングブレード方式の適用が困難とされていた重合トナーを除去対象物質としても、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を実施例1に比して良好に抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができる。
また、本実施形態においては、実施例1又は実施例2のクリーニング装置をプロセスカートリッジ内に設けている。これによって、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができる高品質なプロセスカートリッジ、及びプリンタを提供することができる。さらに、従来クリーニングブレード方式の適用が困難とされていた重合トナーを除去対象物質としても、騒音の発生源となるクリーニングブレード41の振動を抑え、またクリーニング不良の原因となるクリーニングブレード41の振動を防止することができるので、高品質で、かつ高画質なプロセスカートリッジ及びプリンタを提供することができる。
【0037】
【発明の効果】
請求項1のクリーニング装置によれば、騒音の発生源となるクリーニングブレードの振動を抑え、また、クリーニング不良の原因となるクリーニングブレードの振動を抑えることができるので、被クリーニング部材表面の異物を良好に除去することができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る画像形成装置の要部の説明図。
【図2】実施形態に係る感光体とその近傍の部分拡大図。
【図3】従来のクリーニング装置の説明図。
【図4】実施形態に係るクリーニング装置の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム
2 帯電装置
3 現像装置
4 クリーニング装置
41 クリーニングブレード
42 支持部材
43 先端部
110 プロセスカートリッジ

Claims (7)

  1. 移動可能な被クリーニング部材表面にエッジ部を当接させ、該エッジ部を該被クリーニング部材表面に摺擦させて該被クリーニング部材表面の異物である重合トナーを除去するクリーニングブレードと、
    該クリーニング部材を支持する支持部材とからなり、電子写真式画像形成装置に用いられるクリーニング装置において、
    上記支持部材は鋼板により構成され、
    上記被クリーニング部材と対向する側の上記支持部材の端部形状を、上記クリーニングブレードの上記エッジ部から該被クリーニング部材と対向する側の該支持部材の端部までの距離が幅方向において一定ではないように、ジグザグ形状に構成したことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1のクリーニング装置において、
    上記被クリーニング部材が像担持体であることを特徴とするクリーニング装置
  3. 求項1、又のクリーニング装置において、
    上記被クリーニング部材と対向する側の上記支持部材の端部形状を略矩形とすることを特徴とするクリーニング装置。
  4. 請求項1、又は2のクリーニング装置において、
    上記像担持体と対向する側の上記支持部材の端部形状を、サインカーブ形状とすることを特徴とするクリーニング装置。
  5. 少なくともクリーニング装置と、
    該クリーニング装置により表面の重合トナーを除去する被クリーニング部材とを一体に構成したプロセスカートリッジにおいて、
    上記クリーニング装置として、請求項1、2、3、又は4のクリーニング装置を用いたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 像担持体と、
    該像担持体上に形成された潜像を顕像化する現像装置と、
    該像担持体上に残留する重合トナーを除去するクリーニング装置とを有する画像形成装置において、
    上記クリーニング装置が、請求項1、2、3、又は4のクリーニング装置であることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項6の画像形成装置において、
    少なくとも上記クリーニング装置と上記像担持体とが、一体かつ本体に対して着脱可能に構成されたプロセスカートリッジ内に設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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