JPH11295939A - 電子写真記録装置 - Google Patents

電子写真記録装置

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JPH11295939A
JPH11295939A JP10094604A JP9460498A JPH11295939A JP H11295939 A JPH11295939 A JP H11295939A JP 10094604 A JP10094604 A JP 10094604A JP 9460498 A JP9460498 A JP 9460498A JP H11295939 A JPH11295939 A JP H11295939A
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JP
Japan
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photoreceptor
electric field
image
developer
spatial frequency
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Application number
JP10094604A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Kobayashi
信也 小林
Takao Kumasaka
隆夫 熊坂
Tatsuo Ikawa
辰夫 伊川
Akira Hosoya
明 細谷
Teruaki Mitsuya
輝章 三矢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周辺電場効果を利用して高画質な中間調画像
を得ること。 【解決手段】 感光ドラム201の表面を帯電器202
で帯電し、帯電された感光ドラム201の表面に、変調
デ−タ104に従った光を露光装置209から照射して
静電潜像を形成し、静電潜像に対応した位置に現像ロ−
ル204から現像剤を搬送してトナ−粒子を感光体20
1に付着し、感光体ドラム201に付着されたトナ−粒
子を転写機206で用紙205に転写し、転写されたト
ナ−粒子を定着機207で用紙205に定着する。この
とき周辺電場効果のピ−ク空間周波数を3ペアライン/
mm以上に設定すると共に、変調デ−タ104に関する
デ−タとしてスクリ−ン線数に関するデ−タを3ペアラ
イン/mm以上に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真記録装置
に係り、特に、トナ−などの着色粒子を用いて画像を顕
像化させ、顕像化された着色粒子画像を記録体に固着さ
せて記録させるもの、例えば、プリンタ、ファクシミ
リ、複写機等として用いるに好適な電子写真記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真記録装置においては、着
色粒子として、電子写真専用のトナ−と称する粉末が用
いられている。このトナ−を用いて各種の情報を記録す
るに際して、電子写真記録装置には、着色粒子を記録体
表面に画像として顕像化させる現像工程と、顕像化され
た着色粒子画像を用紙などの記録体に固着させる定着工
程が設けられている。
【0003】現像工程では、まず、トナ−(トナ−粒
子)と磁性粒子であるキャリアビ−ズとの混合粉体で構
成される現像剤のうち着色粒子であるトナ−粒子を帯電
させるようになっている。即ち、現像剤は現像機の中に
封じ込められたときにそこで撹拌される。このとき、ト
ナ−はキャリアビ−ズとの摩擦により帯電する。そして
トナ−粒子を感光体表面に画像として顕像化させる作像
過程では、通常、バイアス現像と呼ばれる方法が採用さ
れている。即ち、感光体は、その表面が全面にわたって
一旦帯電され、続いて光が照射されて部分的な電荷放電
が行われる。このとき、感光体表面には帯電領域と放電
領域による電位コントラストが形成され、感光体表面に
静電潜像が形成されることになる。更に、バイアス現像
では、感光体表面の静電潜像に対応した現像位置に対向
する位置まで、現像ロ−ラで現像剤を搬送すると共に、
この現像ロ−ラにバイアス電圧を印加し、感光体表面に
形成された潜像電位と現像ロ−ラとの間に発生する電界
の作用により、帯電されたトナ−粒子を現像ロ−ラ表面
の現像剤から分離し、これを感光体表面に移動させて、
作像を行う。
【0004】感光体表面に像が形成された後は転写工程
に移り、感光体表面のトナ−粒子による像が転写器によ
って用紙に転写された後、定着器により用紙に固着され
る。このような工程を経てトナ−粒子による画像を用紙
に記録させることができる。この場合、現像ロ−ラのバ
イアス電圧と感光体の像形成部分の電位の差、すなわち
現像電位差を大きくすれば、電界(現像電界)が強くな
るので、現像性能を高くすることができる。また現像ロ
−ラと感光体との距離を狭くしたり、現像剤の電気抵抗
を低くしたりする方法によっても、現像電界を強めるこ
とができ、現像性能を高くすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、バイアス現像を行うときに、R.M.Schaff
ert:“電子写真”、共立出版(1973)、第25
6頁〜第285頁において論じられているように、現像
剤に2成分のものを用いると、現像ロ−ラと感光体との
間に現像ギャップがあるので、周辺電場効果という現象
が発生する。この周辺電場効果とは、例えば、黒ベた画
像を形成するときに、黒べた内の中央部よりも周辺部の
電界が強くなり、黒ベた画像の周囲に網点などの画像を
形成すると、黒べた画像周囲の電界が弱くなり周囲の網
点がつぶされて白くなるような現象をいう。この周辺電
場効果が発生した状態で像を形成すると、例えば、黒べ
た画像内部の周辺部や、特定の間隔の複数平行線に対す
るトナ−粒子の現像量が、通常時、即ち周辺電場効果が
発生しないときよりも増加し、トナ−飛散や線間がつぶ
れるなどの画質障害が発生する。しかし、従来技術で
は、解像度の低いものを記録するようになっているた
め、周辺電場効果による画質劣化よりも他の画質劣化要
因の方が大きく、周辺電場効果による画質劣化があまり
大きな問題とはなっていない。
【0006】ところが、近年、電子写真記録装置の解像
度が、例えば、従来の240dpi(dot/inc
h)から600dpiに高度化したり、オフセット印刷
のように、細かい網点面積変調で中間調濃度を表現する
ようになってきたため、周辺電場効果による画質の劣化
が課題となっている。
【0007】一方、網点等の中間調濃度の画像を形成す
るときに、周辺電場効果による画質の劣化を防止する方
法としては、前記文献の他、例えば、Merlin S
charfe:“ゼログラフィの原理と最適化”コロナ
社(1987)第24頁〜第34頁、第141頁〜第1
64頁に論じられているように、現像ロ−ラと感光体と
の距離を狭くしたり、現像剤の電気抵抗を低くしたり、
あるいは感光体膜厚を厚くしたりする方法を採用するこ
ともできる。しかし、これらの方法を単に採用しても、
画質に弊害が生じ、周辺電場効果による画質の劣化を防
止することが困難である。
【0008】本発明の目的は、周辺電場効果を利用して
高画質な画像を得ることができる電子写真記録装置を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、画像データを変調して変調データに変換
する画像処理手段と、感光体の表面を帯電する帯電手段
と、帯電手段により帯電された感光体の表面に変調デー
タを光信号に変換して照射する露光手段と、感光体との
間に現像ギャップを保った状態で感光体表面の静電潜像
に対応した位置に現像剤を搬送して電界の作用により現
像剤の中の着色粒子を感光体に付着させる現像手段と、
感光体に付着した着色粒子を記録体に転写する転写手段
とを備え、前記現像手段により感光体に着色粒子を付着
させるときの周辺電場効果のピーク空間周波数と、前記
画像処理手段から出力される変調データのうち中間調画
像の網点の密度を規定するスクリーン線数に関して、前
記スクリーン線数を前記ピーク空間周波数に最も近い前
記スクリーン線数の数値に設定してなる電子写真記録装
置を構成したものである。
【0010】前記電子写真記録装置を構成するのに際し
ては、周辺電場効果のピ−ク空間周波数とスクリ−ン線
数に関して、スクリーン線数をピーク空間周波数に最も
近いスクリーン線数の数値に設定する代わりに、周辺電
場効果のピ−ク空間周波数を3ペアライン/mm以上に
設定し、スクリ−ン線数に関するデ−タを3ペアライン
/mm以上に設定する構成を採用することもできる。
【0011】前記各電子写真記録装置を構成するに際し
ては、以下の要素を付加することができる。
【0012】(1)前記周辺電場効果のピーク空間周波
数とその方向性に合わせて前記変調データのうち中間調
画像を再現する形状に関するデータを調整してなるこ
と。
【0013】(2)前記周辺電場効果のピーク空間周波
数を設定するに際して、現像ギャップと感光体の層厚お
よび現像剤の電気抵抗のうちいずれかを調整してなる。
【0014】(3)前記周辺電場効果のピーク空間周波
数を設定するに際して、前記周辺電場効果のピーク空間
周波数が1.5ペアライン/mmのときの現像ギャップ
が1.0mm、感光体の層厚が120μm、現像剤の電
気抵抗が1011Ωcmであるときに、前記3つの要素の
うちいずれか1つを変更すべき要素として選択し、選択
した要素が現像ギャップのときには現像ギャップを0.
5mmに設定し、選択した要素が感光体の層厚のときに
は感光体の層厚を30μmに設定し、選択した要素が現
像剤の電気抵抗のときには現像剤の電気抵抗を109Ω
cmに設定してなる。
【0015】前記した手段によれば、周辺電場効果のピ
−ク空間周波数として、周辺電場効果が最も強く表れる
ピ−ク空間周波数に設定するとともに、変調デ−タのデ
−タとして中間調画像の網点の密度を規定するスクリ−
ン線数に関して、スクリーン線数をピーク空間周波数に
最も近いスクリーン線数の数値に設定したため、微細な
網点や細線などの中間調画像を正確に再現することがで
き、画質の向上に寄与することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明の一実施形態を示す電子写真
記録装置の表部断面側面図、図2は電子写真記録装置の
全体構成を示すブロック図である。図1および図2おい
て、電子写真記録装置は、画像処理部103と記録部1
05を備えて構成されており、画像処理部103には、
コンピュ−タ−101で作成された画像デ−タ102が
入力されている。画像デ−タ102は、三原色R、G、
Bの階調デ−タを含んで構成されているので、記録部1
05でフルカラ−による印刷を行うこともできるが、本
実施形態では、説明を簡単にするために、モノクロの印
刷システムに用いる画像デ−タと同様に、画像デ−タ1
02はモノクロの階調デ−タから構成されているものと
する。即ち、画像デ−タ102は、0が白で1が黒を表
わし、中間調は0から1までの実数で表現することとす
る。また記録部105ではモノクロ階調によるデ−タを
記録するものとする。
【0018】画像処理部103は、画像デ−タ102を
変調して変調デ−タ104に変換する画像処理手段して
構成されており、具体的には、図3に示すように、画像
位置発生器501、ディザテ−ブル503、比較器50
5を備えて構成されている。画像位置発生器501は、
画像デ−タ102を取り込む同期信号から、画像データ
102が示す画像の位置を示す。本実施の形態の場合、
ディザテーブル503の大きさが縦6×横6であるた
め、位置データ502の縦方向位置は走査線位置に応じ
て、「0、1、2、3、4、5、0、1、2、3、4、
5、0…」と繰返し、位置データ502の横方向位置も
画素データ102の走査位置に応じて、「0、1、2、
3、4、5、0、1、2、3、4、5、0…」と繰返す
信号となる。位置データ502はディザテーブル503
に出力される。ディザテーブル503は、記録部105
の解像度が300dpiの場合で、画像データ102
が、0、1/36、2/36、……、35/36、1の
合計37階調の階調データを表す場合、図4に示すよう
に、6×6の画素エリアに位置データ502に関連づけ
て0〜35の数字が割り付けられている。そしてこのデ
ィザテーブル503からは、位置データ502に対応し
てテーブル内部のデータがディザデータ504として画
素毎に出力される。横方向に順次走査していくレーザプ
リンタの場合、位置データ502の縦及び横方向位置が
0のものから記録が始まると、まず横方向位置だけ変化
して、出力されるディザデータ504は「24、16、
4、7、19、27、24、16、4、7、19、2
7、……」と繰り返す。
【0019】次の走査になると、縦方向位置が1にな
り、横方向位置は前記同様に変化するため、「32、1
2、0、2、15、35、32、12、0、2、15、
35、……」と繰り返す。さらに、次の走査線では、縦
方向位置が2になり、「28、20、8、11、23、
31、28、20、8、11、23、31、……」と、
さらに、次の走査線では、縦方向位置が3になり、
「6、18、26、25、17、5、6、18、26、
25、17、5、……」と、さらに次の走査線では、縦
方向位置が4になり、「3、14、34、33、13、
1、3、14、34、33、13、1、……」と、さら
に、次の走査線では、縦方向位置が5になり、「10、
22、30、29、21、9、10、22、30、2
9、21、9、……」と、さらに次の走査線では、縦方
向位置が0に戻り、「24、16、4、7、19、2
7、24、16、4、7、19、27、……」と繰り返
す。以後、これを繰り返す。これらディザデータ504
は、比較器505に入力される。比較器505は、画像
データ102の36倍とディザデータ504と比較し、
画像データ102の36倍がディザデータ504よりも
大きいときに1(黒)の変調データ104を出力し、そ
れ以外では0(白)を出力する。ここで画像全体の画像
データ102が、黒と白のちょうど中間の灰色を表す1
8/36であると仮定すると、画像データ102の36
倍は18となり、ディザデータ504が17以下の画素
が全て1(黒)の変調データ104となるので、記録部
105で記録された結果は、図5に示すような網点で構
成される中間画像となる。このとき、この網点は、隣接
する網点中心が1/71インチ離れており、細かさ71
線の網点と呼ばれる。
【0020】記録部105は、図1に示すように、感光
体ドラム201、帯電器202、現像機203、現像ロ
−ル204、転写機206、定着機207、クリ−ナ2
08、露光装置209、レ−ザドライバ210を備えて
構成されており、変調デ−タ104に従った画像を用紙
(記録体)205にモノクロ階調で記録出来るようにな
っている。
【0021】具体的には、露光制御手段としてのレ−ザ
ドライバ210に変調デ−タ104が入力されており、
レ−ザドライバ210は、発光パルス時間変調または発
光強度変調により露光装置209を駆動して感光体ドラ
ム201上に階調露光できるようになっている。即ち、
レ−ザドライバ210、露光装置209は、感光体ドラ
ム201に変調デ−タ104を光信号に変換して照射す
る露光手段として構成されている。この感光体ドラム2
01の表面は帯電器201によってその表面全体が帯電
されるようになっている。即ち帯電器202は帯電手段
として構成されており、帯電器202によって感光体ド
ラム201の表面がマイナスに帯電されるようになって
いる。帯電器202によって帯電された感光体ドラム2
01の表面に露光装置201からの光が照射されると、
光が当たったところがプラスに帯電して、感光体ドラム
201の表面に静電潜像が形成される。そして感光体ド
ラム201が帯電器202側から現像機203側に回転
される過程で、現像機203の現像ロ−ル204によ
り、感光体ドラム201との間に現像ギャップを保った
状態で、感光体ドラム201表面の静電潜像に対応した
位置に現像剤が搬送される。このとき現像ロ−ル204
にバイアス電圧が印加され、感光体ドラム201の静電
潜像と現像ロ−ル204との間に発生する電界の作用に
より、トナ−粒子とキャリアビ−ズで構成された現像剤
のうち帯電されたトナ−粒子が現像剤から分離して感光
体ドラム201に移動し、トナ−粒子が感光体ドラム2
01の表面に付着する。即ち現像ロ−ル204と現像機
203は現像手段として構成されている。そして感光体
ドラム201の回転に伴って転写機206側に移動した
トナ−粒子は転写機206によって用紙205に転写さ
れる。記録体としての用紙205に転写されたトナ−粒
子はトナ−画像として定着機207で加熱融解されて用
紙205に定着される。このとき転写されずに感光体ド
ラム201の表面に残存したトナ−粒子はクリ−ナ−2
08によって回収され、一連のプロセスを終了すること
になる。
【0022】ここで、本実施形態においては、周辺電場
効果を利用して画質の向上を図るために、現像機203
により感光体ドラム201にトナ−粒子を付着させると
きの周辺電場効果のピ−ク空間周波数と、変調デ−タ1
04のうち中間調画像の濃度を規定するスクリ−ン線数
に関するデ−タとを関連づけて設定することとしてお
り、周辺電場効果のピ−ク空間周波数を設定するに際し
ては、図6に示す3つの要素のうちいずれかの要素を選
択することとしている。
【0023】即ち、周辺電場効果のピ−ク空間周波数
は、キャリアビ−ズ301とトナ−粒子302から構成
される現像剤の電気抵抗、現像ロ−ル204と感光体ド
ラム201との距離を示す現像ギャップGd、感光体層
303と導電層304から構成される感光体ドラム20
4のうち感光体層厚Tdのうちいずれかの要素を調整す
ることとしている。さらにこれらの要素を設定するに際
しては、図7に示す実験結果を基に各要素の数値を設定
することとしている。
【0024】図7は、従来の電子写真記録装置と本発明
に係る電子写真記録装置における周辺電場効果の大きさ
を測定した結果である。この実験では白黒交互の縦線を
用い、白黒2本でペアとしている。そして横軸は1mm
あたりのペアの数を示し、縦軸は黒線中央部の現像濃度
を示す。
【0025】図7において、従来の電子写真記録装置で
は、現像濃度のピ−クPが、空間周波数pのときに起こ
るとすると、空間周波数pの値は、1<p<2(ペアラ
イン/mm)となる。そしてp=1.5ペアライン/m
mのときに現像濃度のピ−クを示すピ−ク空間周波数と
なる。空間周波数pが1〜2の間にあるときには、幅2
50〜500μmの実用的な幅の文字が最も濃く書ける
ようになっていることを示すが、この範囲のものでは、
網点や細線を記録するには小さすぎる。即ち網点の線数
としては、最低でも1インチ当たり70〜75線程度は
必要である。即ち、現像濃度のピ−クが少なくとも空間
周波数3ペアライン/mm以上にあることが必要であ
る。
【0026】そこで、本実施形態における電子写真記録
装置では、現像濃度のピ−クQが空間周波数qのときに
起こるとして、現像ギャップDdを小さくして、空間周
波数qが、即ちピ−クの空間周波数Qを3ペアライン/
mm以上に設定した。このときの具体的な数値として
は、現像ギャップGdが1.0mmのときにピ−ク空間
周波数pが1.5ペアライン/mmのときを基準とし
て、現像ギャップGdを1.0mmから0.5mmに調
整した。
【0027】周辺電場のピ−ク空間周波数を3ペアライ
ン/mm以上に設定するに際しては、周辺電場効果のピ
−ク空間周波数が1.5ペアライン/mmのときの現像
ギャップGdが1.0mm、感光体層厚Tdが102μ
m、現像剤の電気抵抗が10の11乗Ωcmであるとき
に、感光体層厚Tdを120μmから30μmに調整す
るか、あるいは現像剤の電気抵抗を10の11乗Ωcm
から10の9乗Ωcmに調整する方法を採用することも
できる。
【0028】周辺電場効果のピ−ク空間周波数を3ペア
ライン/mm以上に設定したときには、変調デ−タ10
4のうち中間調画像の濃度を規定するスクリ−ン線数に
関するデ−タを3ペアライン/mm以上に設定する。即
ち周辺電場効果のピ−ク空間周波数とスクリ−ン線数に
関して、スクリーン線数の数値をピーク空間周波数に最
も近いスクリーン線数の数値に設定する。このような設
定を行うと、スクリ−ン線数として75線に対応した網
点が1インチ当たり75個記録される。このときの記録
結果を図5に示す。
【0029】このように、本実施形態によれば、網点の
スクリ−ン線数と周辺電場効果によるピ−ク空間周波数
とを一致させるようにしたため、微小な網点で表わされ
る明るい中間調の画像も、また逆に微小な白網点で表わ
される暗い中間調の画像も正確に安定して記録すること
ができ、高画質な中間調画像を記録することができる。
【0030】一方、本実施形態における電子写真記録装
置においては、周辺電場効果の大きさが現像する方向に
依存する場合がある。すなわち、図1に示す用紙205
が進行する方向を縦方向とすると、例えば、縦線につい
ては、図7におけるピ−クQが、q=3ペアライン/m
mで、はっきり出るが、横線については、現像ロ−ル2
04上のキャリアビ−ズ301によって書き取られるた
め、ピ−クQがはっきり出ない場合がある。このような
場合には、図8に示すように、縦線による万線で中間調
を表現すれば良く、4画素おきに万線を形成すれば、そ
の空間周波数は3ペアライン/mmとなり、周辺電場効
果を利用して画質の向上を図ることができる。
【0031】また、このような万線による中間調を表現
するに際しては、ディザテーブル503として、図9に
示すものを用いることができる。一方、電子写真記録装
置の寿命や環境条件などでピ−クQに対する空間周波数
qがずれた場合、現像ギャップGdなどを変更すること
なく、空間周波数qのずれに応じてスクリ−ン線数を変
更すれば、常に周辺電場効果を利用して画質の向上を図
るころができる。例えば、図10(a)〜(c)にスク
リ−ン線数を77線、71線、65線に変更したときの
画像を示す。また図11(a)〜(c)に、階調0.5
を表わしたときのスクリ−ン線数に対応したディザテー
ブル503の構成例を示す。このように、スクリ−ン線
数に応じてディザテーブル503を用意しておけば、自
動あるいは手動によっていつでもスクリ−ン線数を周辺
電場効果のピ−クに合わせることができる。
【0032】このように、本実施形態においては、周辺
電場効果のピ−ク空間周波数とその方向性に合わせてデ
ィザテーブルの構成を変更することで、中間調を再現す
る形状、即ち網点を万線に変えたりすることができる。
更に現像ギャップが装置の寿命などで変動したときには
ディザテーブルの構成を変えることで、画像を微調整す
ることができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周辺電場効果を利用し、周辺電場効果のピ−ク空間周波
数とスクリ−ン線数に関して、スクリーン線数の数値を
ピーク空間周波数に最も近いスクリーン線数の数値に設
定するようにしたため、高画質な中間調画像を記録する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す要部断面側面図であ
る。
【図2】電子写真記録装置の全体構成図である。
【図3】画像処理部のブロック構成図である。
【図4】ディザテーブルの構成図である。
【図5】網点の中間調記録結果を示す図である。
【図6】感光体ドラムと現像ロ−ルの拡大図である。
【図7】空間周波数と現像濃度との関係を示す特性図で
ある。
【図8】縦線による万線で中間調を表現した図である。
【図9】図8に示す中間調を表現するときに用いるディ
ザテーブルの構成図である。
【図10】スクリ−ン線数を変更したときの中間調の画
像例示す図である。
【図11】図10に示す中間調の画像を記録するときに
用いるディザテーブルの構成図である。
【符号の説明】
10 1コンピュ−タ 102 画像デ−タ 103 画像処理部 104 変調デ−タ 105 記録部 201 感光体ドラム 202 帯電器 203 現像機 204 現像ロ−ル 205 用紙 206 転写機 207 定着機 208 クリ−ナ 210 露光装置 210 レ−ザドライバ 501 画像位置発生器 503 ディザテーブル 505 比較器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊川 辰夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 細谷 明 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 三矢 輝章 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日 立工機株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データを変調して変調データに変換
    する画像処理手段と、感光体の表面を帯電する帯電手段
    と、帯電手段により帯電された感光体の表面に変調デー
    タを光信号に変換して照射する露光手段と、感光体との
    間に現像ギャップを保った状態で感光体表面の静電潜像
    に対応した位置に現像剤を搬送して電界の作用により現
    像剤の中の着色粒子を感光体に付着させる現像手段と、
    感光体に付着した着色粒子を記録体に転写する転写手段
    とを備え、前記現像手段により感光体に着色粒子を付着
    させるときの周辺電場効果のピーク空間周波数と、前記
    画像処理手段から出力される変調データのうち中間調画
    像の網点の密度を規定するスクリーン線数に関して、前
    記スクリーン線数を前記ピーク空間周波数に最も近い前
    記スクリーン線数の数値に設定してなる電子写真記録装
    置。
  2. 【請求項2】 画像データを変調して変調データに変換
    する画像処理手段と、感光体の表面を帯電する帯電手段
    と、帯電手段により帯電された感光体の表面に変調デー
    タを光信号に変換して照射する露光手段と、感光体との
    間に現像ギャップを保った状態で感光体表面の静電潜像
    に対応した位置に現像剤を搬送して電界の作用により現
    像剤の中の着色粒子を感光体に付着させる現像手段と、
    感光体に付着した着色粒子を記録体に転写する転写手段
    とを備え、前記現像手段により感光体に着色粒子を付着
    させるときの周辺電場効果のピーク空間周波数を3ペア
    ライン/mm以上に設定し、前記画像処理手段から出力
    される変調データのうち中間調画像の網点の密度を規定
    するスクリーン線数に関するデータを3ペアライン/m
    m以上に設定してなる電子写真記録装置。
  3. 【請求項3】 前記周辺電場効果のピーク空間周波数と
    その方向性に合わせて前記変調データのうち中間調画像
    を再現する形状に関するデータを調整してなることを特
    徴とする請求項1または2記載の電子写真記録装置。
  4. 【請求項4】 前記周辺電場効果のピーク空間周波数を
    設定するに際して、現像ギャップと感光体の層厚および
    現像剤の電気抵抗のうちいずれかを調整してなるこを特
    徴とする請求項1、2または3記載の電子写真記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記周辺電場効果のピーク空間周波数を
    設定するに際して、前記周辺電場効果のピーク空間周波
    数が1.5ペアライン/mmのときの現像ギャップが
    1.0mm、感光体の層厚が120μm、現像剤の電気
    抵抗が1011Ωcmであるときに、前記3つの要素のう
    ちいずれか1つを変更すべき要素として選択し、選択し
    た要素が現像ギャップのときには現像ギャップを0.5
    mmに設定し、選択した要素が感光体の層厚のときには
    感光体の層厚を30μmに設定し、選択した要素が現像
    剤の電気抵抗のときには現像剤の電気抵抗を109Ωc
    mに設定してなることを特徴とする請求項2記載の電子
    写真記録装置。
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