JPH11295899A - 平版印刷版の現像処理方法 - Google Patents
平版印刷版の現像処理方法Info
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Abstract
方法に於いて、塗布処理現像法に極めて有効であり、従
来システムの現像液を適用した場合にみられる様な耐刷
力低下、インキ汚れの発生等の欠点もなく、迅速に且つ
少液量現像液で平版印刷版を多数製版することができる
現像処理方法を提供する。 【解決手段】現像液中に少なくとも1種類のアミンオキ
サイド界面活性剤を含有することを特徴とする現像処理
方法。
Description
を利用する平版印刷版を現像する際、該平版印刷版の現
像に必要な量の現像液を版面に塗布供給する現像処理方
法(以下、塗布処理と称す)に関するものである。
に供給して、画像部は着色性のインキを、非画像部には
水を選択的に受け入れ、該画像上のインキを例えば紙な
どの被印刷体に転写させることによって印刷がなされて
いる。従って、良い印刷物を得るためには、画像部と背
景非画像部との表面の親油および親水性の差が十分に大
きくて、水およびインキを適用したときに画像部は十分
量のインキを受け付け、非画像部はインキを全く受け付
けないことが必要である。
版印刷版、特にハロゲン化銀乳剤層上に物理現像核層を
有する平版印刷版は、例えば、米国特許第3,728,
114号、同第4,134,769号、同第4,16
0,670号、同第4,336,321号、同第4,5
01,811号、同第4,510,228号、同第4,
621,041号の明細書等に記載されている。
より乳剤層中で化学現像を生起し黒化銀となり、親水性
の非画像部を形成する。一方、未露光のハロゲン化銀結
晶は、現像液中の銀錯塩形成剤により可溶化し表面の物
理現像核層まで拡散し、物理現像核上に現像主薬の還元
作用によってインキ受容性の画像銀として析出する。
処理方法としては、一般的に現像処理槽、安定処理槽
(中和処理槽)を内蔵した自動製版カメラが用いられて
いる。これらの処理方法は、処理槽内に多量に貯留され
た処理液中に平版印刷版が比較的長時間浸漬する事によ
って処理される。
理量の多い使用業者では廃液となった現像液の排出量が
非常に多くなり、これら廃液の保管、処理等のために環
境的にも、経済的にも使用業者にとって大きな負担であ
った。
液槽中を通過するため多くの処理時間を要する事は言う
までもなく、多数枚処理による現像液の疲労、例えばp
Hの低下、スラッジの発生等欠点を有していた。
5549号には、平版印刷版の現像に必要な量の現像液
を版面に塗布供給して製版処理する塗布処理方法が記載
されている。塗布処理では、常に現像液を必要最少量供
給し平版印刷版を現像することが可能であり、現像時間
短縮ができ、現像液の疲労も無関係となる。
処理方式の現像液を適用すると温度適性範囲が狭く、平
版印刷版の全面にわたって均一な耐刷力やインキ受理性
が得られなかった。これらの問題を解決する手段として
は既に特開平7−28143号、同7−287396号
に記載の現像液を使用する方法が知られているが、これ
ら現像液を使用した場合であっても、平版印刷版の全面
にわたって高い耐刷力やインキ受容性が得られるまでに
は至ってなかった。
塩拡散転写法を利用する平版印刷版に現像液を塗布して
現像する処理方法において、該平版印刷版の全面を均一
に現像し、部分的な耐刷力の低下やインキ受容性の低下
がなく、かつ処理温度依存性の小さい現像処理方法を提
供することである。
錯塩拡散転写法を利用する平版印刷版に現像液を塗布し
て現像する現像処理方法において、該現像液が少なくと
も一種類のアミンオキサイド界面活性剤を含有すること
を特徴とすることにより達成された。
本発明の述べる塗布処理方法とは、感光材料に対し必要
な現像液を供給し、塗布現像する方法であって、特開昭
48−76603号、同62−237455号、同平4
−307245,同平6−27682、同平7−175
219,特願平8−233654号に記載されている。
例えば液上げ塗布方式、滴下法ローラ塗布方式、滴下法
ナイフ塗布方式、スプレー塗布方式及びブラシ塗布方式
等あるが、これらに限定されない。
への現像液塗布量は印刷版一平方メートル当り10〜8
0ml、好ましくは20〜60mlの範囲であり、現像
時間(現像液の塗布から、現像液が現像効果を停止する
までの時間)を15秒以下、好ましくは2〜10秒の範
囲である。現像温度は調温精度にもよるが、20〜45
℃の幅をもつ。
版印刷版に先ず現像液を塗布した後、版面の現像液を絞
りローラ等で除去する。次に必要に応じて版面のpHを
低下させるため中和液あるいは水洗いが施され、更に自
動製版機等においては乾燥工程を経て製版が完了する。
もちろん、製版工程中必要であれば平版印刷版あるいは
現像液を加熱する工程を含めることができる。
活性剤の代表的なものとして化2の一般式で示すものが
挙げられる。
の炭化水素基、又は置換もしくは未置換の炭化水素基が
置換した基を表す。前記置換もしくは未置換の炭化水素
基としては、好ましくは炭素数が1〜20の例えばアル
キル基、アラルキル基、アルケニル基またはアリ−ル基
等が挙げられる。置換基としてはヒドロキシル基等があ
る。またこれらの置換もしくは未置換の炭化水素基がエ
チレンオキシド基、プロピレンオキシド基等のアルキレ
ンオキシド基等を介してN原子に結合していても良い。
を以下に示すが、これに限定されるものではない。
に含有させる量は、0.5g/L以上であれば効果を確
認することができるが、1g〜10g/Lの範囲で用い
ることによってより高い効果が得られる。
例えば日本油脂(株)等で市販されており、容易に入手
する事が可能である。
カリ性物質として、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、第三燐酸ナトリウム等、保恒
剤として亜硫酸塩、銀錯形成剤、例えばチオ硫酸塩、ア
ルカノールアミン、チオシアン酸塩、環状イミド、チオ
サリチル酸等、粘調剤、例えばヒドロキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース等、かぶり防止剤、
例えば臭化カリウム、1−フェニル−5−メルカプトテ
トラゾール、特開昭47−26201号記載の化合物
等、現像剤、例えばハイドロキノン、1-フェニル-3-ピ
ラゾリドン等を含有することができる。
英国特許第1,000,115号、同第1,012,4
76号、同第1,017,273号、同第1,042,
477号等の明細書に記載されている如く、ハロゲン化
銀乳剤層および/または受像層ないしはそれに隣接する
他の水透過性層中に現像剤を混入することが行われてい
る。従って、この様な材料においては、現像段階で使用
する処理液は、現像剤を含まないいわゆる「アルカリ性
活性化液」を使用しうる。
を中和し、安定化する中和液が施される。これら中和液
も現像液と同様に塗布される。中和液には一般に使用さ
れている緩衝剤、保恒剤、保存剤、湿潤剤及び界面活性
剤を混合することができる。例えば緩衝剤にはリン酸、
硫酸等の無機酸、コハク酸、プロピオン酸等の有機酸を
使用し、pHを5〜7に保つようにする。更にイミノ二
酢酸、エチレンジアミン四酢酸等の錯化剤、コロイダル
シリカ等の無機微粒子も含有することができる。また、
親油化剤として特公昭48−29723号、特開昭58
−127928号に記載のメルカプト基、チオン基を有
する化合物を含有することが望ましい。
ロゲン化銀乳剤は、塩化銀、臭化銀、塩臭化銀、塩ヨウ
化銀、塩臭ヨウ化銀等使用でき、好ましくは塩化銀が5
0モル%以上のハロゲン化銀である。これらのハロゲン
化銀は分光増感剤(光源、用途に応じた分光増感色素、
例えばカメラタイプ、レーザー光タイプ、色分解用パン
クロタイプ等。)、ゼラチン硬化剤、塗布助剤、かぶり
防止剤、可塑剤、現像剤、マット剤等を含むことができ
る。
目的に使用されている天然および/または合成結合剤、
例えばゼラチン、コロイド状アルブミン、セルロース誘
導体等が使用できる。
は接着改良用下引層および/またはハレーション防止等
の目的で下塗層を含むこともでき、この層には現像剤、
マット剤を含むこともできる。
紙、各種フィルム、プラスチック、樹脂様物質を塗布し
た紙、金属等が使用できる。
この種の薬品の例は周知であって、アンチモン、ビスマ
ス、カドミウム、コバルト、パラジウム、ニッケル、
銀、鉛、亜鉛等の金属およびこれらの硫化物が使用でき
る。物理現像核層にも現像剤を含んでもよく、水溶性バ
インダーを含んでもよい。
えば特公昭48−29723号、米国特許第3,72
1,539号等明細書に記載されている如き化合物でイ
ンキ受容性に変換ないし増強しうる。
湿液等は、普通によく知られている方法によることがで
きる。
論これに限定されるものではない。
シルバーマスター(商品名)を用いた。現像処理は特願
平8−233654号記載の塗布現像装置を使用し、塗
布現像装置の現像温度は30度、現像液塗布量は40m
l/m2、現像液が供給されてから絞りローラーで版面上
の現像液が絞り取られるまでの時間を7秒とした。現像
液が搾り取られた後、安定液が塗布される。安定液の塗
布量は40ml/m2、安定液が搾り取られるまでの時間
を5秒とした。
下に示す。 水酸化ナトリウム 15g 48%水酸化カリウム 42g 亜硫酸ナトリウム 40g 55%亜硫酸カリウム 10g 2-アミノエチルーアミノエタノール 12g 2-メルカフ゜トー5-n-ヘフ゜チルオキサシ゛アソ゛ール 0.2g 界面活性剤 5g 水を加えて1Lとする。
7を使用した。また、比較として下記化9、化10に示
す活性剤を使用した。
フセット印刷機(RYOBI3200CD:RYOBI
社製オフセット印刷機の商標)に装着し、印刷試験を行
った。なお給湿液にはSLM−OD30(三菱製紙社製
給湿液)、印刷用インキはNewChanpion F
グロス墨H(大日本インキ社製インキ)を使用した。
ート時に画像部にインキが乗り始め、画像部のインキ濃
度が充分についた時点での印刷枚数で比較し、耐刷性試
験は一定枚数印刷したときに銀画像の欠落による画像飛
びが生じる度合いを以下に示す指標で評価した。評価結
果を表1に示す。 ○:20000枚印刷時40%網点画像欠落なし △:20000枚印刷時40%網点画像の部分的なカス
レあり ×:20000枚印刷時40%網点画像の消失
外は実施例1と同様とした。界面活性剤としては化3、
化9を使用した。
ころのアミンオキサイド界面活性剤を含有する現像液を
使用する処理方法により現像された平版印刷版は、従来
からの問題点であった銀画像の欠落による耐刷劣化及び
インキ受容性の低下を大幅に改善でき、かつ処理温度依
存性が小さいことから塗布処理方式にはきわめて有効で
あることが分かる。
像法にきわめて有効であり、従来処理システムの現像液
を使用した場合にみられるような耐刷力の低下やインキ
受容性の低下もなく、更には特開平7−287396
号、同7−281443号に記載の現像液を使用しても
なお効果が不十分であった部分をも補うことができるう
えで、迅速に且つ少量の現像液量で平版印刷版を多数製
版することが可能となった。
Claims (2)
- 【請求項1】 銀錯塩拡散転写法を利用する平版印刷版
に現像液を塗布して現像する現像処理方法に於いて、該
現像液が少なくとも一種類のアミンオキサイド界面活性
剤を含有する事を特徴とする現像処理方法。 - 【請求項2】 前記アミンオキサイド界面活性剤が化1
で表される化合物である請求項1記載の現像処理方法。 【化1】 式中R1、R2、R3は水素原子、置換もしくは未置換の
炭化水素基、又は置換もしくは未置換の炭化水素基が置
換した基を表す。
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---|---|---|---|
JP10291698A JP3611715B2 (ja) | 1998-04-14 | 1998-04-14 | 平版印刷版の現像処理方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005006083A1 (ja) * | 2003-07-14 | 2005-01-20 | Az Electronic Materials (Japan) K.K. | 感光性組成物用現像液とそれを用いたパターン化されたレジスト膜の形成方法 |
WO2008069014A1 (ja) * | 2006-12-08 | 2008-06-12 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | レジスト表面改質剤及びそれを用いたレジストパターン形成方法 |
JP5705969B2 (ja) * | 2011-03-28 | 2015-04-22 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版の製版方法 |
JPWO2014003134A1 (ja) * | 2012-06-29 | 2016-06-02 | イーストマン コダック カンパニー | 平版印刷版前駆体用現像液組成物及び平版印刷版の作製方法 |
-
1998
- 1998-04-14 JP JP10291698A patent/JP3611715B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2014003134A1 (ja) * | 2012-06-29 | 2016-06-02 | イーストマン コダック カンパニー | 平版印刷版前駆体用現像液組成物及び平版印刷版の作製方法 |
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