JPH11295377A - 2条架線系統における故障点標定方法 - Google Patents

2条架線系統における故障点標定方法

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JPH11295377A
JPH11295377A JP9638798A JP9638798A JPH11295377A JP H11295377 A JPH11295377 A JP H11295377A JP 9638798 A JP9638798 A JP 9638798A JP 9638798 A JP9638798 A JP 9638798A JP H11295377 A JPH11295377 A JP H11295377A
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JP
Japan
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fault
point
fault point
distance
location
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Application number
JP9638798A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Matsumori
広泰 松森
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Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2条架線の始まりAからxの距離のところに故
障が発生した場合、インピーダンス方式を用いて計算す
ると、故障点までの距離がxでなく、x′と計算される
ので、これを補正し、2条架線に発生した故障を正確に
標定する。 【解決手段】A点から見た2条架線の合成インピーダン
スZA を用い、これをリアクタンス成分に等しいとおい
て、前記距離x′を補正して、地点Aから故障点までの
距離xを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2条架線を一部に
含む送電線において、故障点までの距離を標定する故障
点標定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】送電線に地絡、短絡などの故障が発生し
た場合、直角成分方式(67G)又はインピーダンス方
式(44S)を用いて故障点を標定している(特公平7
−50146号公報など参照)。図6に示すように、送
電線の一部に2条架線を含む場合においては、2条架線
の部分のインピーダンスを単架線のインピーダンスZの
半分Z/2とおいて、前記方式を適用して故障点を標定
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、送電線の一
部に2条架線を含む場合、単に2条架線の部分のインピ
ーダンスを単架線のインピーダンスの半分とおくだけで
は、標定誤差が発生することがある。図1を用いて説明
すると、2条架線の始まりAからxの距離のところに故
障が発生した場合、2条架線の部分のインピーダンスを
単架線のインピーダンスZの半分Z/2とおいて、イン
ピーダンス方式を用いて計算すると、図2に示すように
故障点までの距離がxでなく、x′と計算される。
【0004】そこで、本発明は、送電線の一部に2条架
線を含む場合に、2条架線に発生した故障を正確に標定
することのできる故障点標定方法を実現することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の故障点標定方法
は、故障点までの距離を計算し、故障点が2条架線の始
まる地点Aよりも遠ければ、インピーダンス法により地
点Aから故障点までの見かけの距離x′を計算し、A点
から見た2条架線の合成インピーダンスZA を用い、こ
れをリアクタンス成分に等しいとおいて、前記距離x′
を補正して、地点Aから故障点までの距離xを求める方
法である(請求項1)。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面を参照しながら詳細に説明する。図3は、本発明
を実施するための故障点標定装置を示す機能ブロック図
である。送電線の電源端の変流器CTからの電流情報
と、変圧器PTからの電圧情報は、フォルトロケータ1
に入力され、ここにおいて、サンプルホールドSHで保
持され、マルチプレクサMPXでシリーズ信号に変換さ
れ、A/D変換器によりディジタル信号に変換され、メ
モリ2に記憶される。
【0007】なお、変流器CTや変圧器PTの検出対象
は、対象とする故障の種類によって異なる。継電器(図
示せず)により故障の発生が検出されれば、メモリ2に
蓄えられていた、故障発生直前の電流、電圧データが演
算回路3に送られ、ここで故障点標定演算がなされる。
【0008】以下、演算手順を示すフローチャート(図
4)及び数式を参照しながら、演算内容を説明する。故
障が発生すると、演算回路3は、インピーダンス方式に
より故障点までの距離を計算する(ステップS1)。故
障点が2条架線の始まる地点Aよりも遠いかどうか判断
し(ステップS2)、近ければその結果をそのまま出力
する(ステップS3)。遠ければ、地点Aから故障点ま
での見かけの距離x′を補正した値xを、以下の計算手
順〜に基づいて計算する(ステップS4)。
【0009】前提:2条架線に整定されているインピ
ーダンスZB は、ZL/2である(ここにZは全区間に
わたって共通する単位長あたりの線路のインピーダンス
である)。 ZB =ZL/2 (1) インピーダンス法により、地点Aから故障点までの見
かけの距離x′を計算する。ここにIm〔 〕は虚数成
分を意味する。Iは変流器CTの検出電流、Vは変圧器
PTの検出電圧である。
【0010】 x′=LIm〔V/I〕/Im〔ZB 〕 =2Im〔V/I〕/Z (2) 地点Aから故障点までの真の距離xを求めるために、
A点から右を見た2条架線の合成インピーダンスZA
求める。 ZA={xZ(2L−x)Z}/{xZ+(2L−x)Z} =xZ(2L−x)/2L (3) この(3) 式は、2条架線のうち、1架線に沿った地点A
から故障点までのインピーダンスと、他の架線を回り込
んだ地点Aから故障点までのインピーダンスとの合成を
求める式となっている。
【0011】リアクタンス成分Im〔V/I〕が前記
(3) 式のZA で表わされるとみなして、前記(3) 式を、
前記(2) 式のIm〔V/I〕に代える。その結果、 x′=2xZ(2L−x)/2LZ =x(2L−x)/L (4) が得られる。この(4) 式を、xについて解いて、 x=L±(L2 −x′L)1/2 (5) を得る。この(5) 式を用いて、地点Aから故障点までの
見かけの距離x′を、図5に示すように、真の距離xに
補正することができる。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明の故障点標定方法に
よれば、送電線の一部に2条架線を含む場合に、2条架
線に発生した故障点を正確に標定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】2条架線の始まりAからxの距離のところに故
障が発生したことを示す線路図である。
【図2】従来のインピーダンス方式を用いて計算した、
故障点までの距離がx′を示す図である。
【図3】本発明を実施するための故障点標定装置を示す
機能ブロック図である。
【図4】本発明の演算手順を示すフローチャートであ
る。
【図5】地点Aから故障点までの見かけの距離x′を、
真の距離xに補正する様子を説明する図である。
【図6】送電線の一部に2条架線を含む送電線を示す図
である。
【符号の説明】
1 フォルトロケータ 2 メモリ 3 演算回路 CT 変流器 PT 変圧器 SH サンプルホールド MPX マルチプレクサ A/D A/D変換器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線の一部に2条架線を含む場合の故障
    点標定方法であって、 故障点までの距離を計算し、故障点が2条架線の始まる
    地点Aよりも遠い場合にはインピーダンス法により地点
    Aから故障点までの見かけの距離x′を計算し、A点か
    ら見た2条架線の合成インピーダンスZA を用い、これ
    をリアクタンス成分に等しいとおいて、前記距離x′を
    補正して、地点Aから故障点までの距離xを求めること
    を特徴とする故障点標定方法。
JP9638798A 1998-04-08 1998-04-08 2条架線系統における故障点標定方法 Pending JPH11295377A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100699221B1 (ko) 2005-03-31 2007-03-27 엘에스전선 주식회사 혼합 송전 선로 보호용 고장 판별 시스템 및 그 방법
CN104748799A (zh) * 2015-04-20 2015-07-01 张伟龙 一种接触网动态智能故障监测调整系统及方法
CN113625292A (zh) * 2021-07-07 2021-11-09 北京合志永通轨道装备有限公司 一种电气化铁路接触网补偿无线监测系统

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Effective date: 20040420